JPH02274235A - 超音波診断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的コ （産業上の利用分野） 本発明は、複数の超音波振動子を配列して成る超音波プ
ローブを用いて被検体の超音波情報を収集し、それを表
示して診断に供するようにした超音波診断装置に関する
。

（従来の技術） 従来より、複数のリング状振動子を同心円状に配列して
成るアニユラアレイプローブを用いて被検体の超音波情
報を収集し、それを表示して診断に供するようにしてい
る。

このアニユラアレイプローブの各リング状振動子を駆動
するパルス信号に所定の遅延時間を付与することで送信
フォーカスをかけることができ、またこの振動子によっ
て得られた受信エコーに所定の遅延時間を付与して加算
することにより受信フォーカスをかけることができる。

（発明が解決しようとする課題） 上記の遅延時間は標準生体における超音波伝搬速度（音
速という）を加味して決定される。通常１５３０　ｍ／
ｓｅｃが標準音速とされ、この値は超音波診断装置にお
いて固定値とされている。

しかしながら、実際の被検体（生体）における音速は、
１４００　ｍ／ｓｅｃ乃至１７００　ｍ／ｓｅｃ程度の
ばらつきがある。このため従来装置においては、被検体
内部位によって、音速のばらつきに起因するフォーカス
点ずれを生ずることになる。

そこで本発明は上記事情に鑑みて成されたもので、その
目的とするところは、被検体内部位に応じて音速値を修
正することで適切なフォーカス点設定を行うことができ
る超音波診断装置を提供することにある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 上記課題を解決するため本発明では、被検体に向けて超
音波を送波すると共に送波した超音波の該被検体よりの
反射成分を受波する超音波プローブと、被検体における
超音波伝搬速度を加味して予め設定された遅延時間に基
づいて前記超音波プローブにおける超音波ビームのフォ
ーカシングを行い、前記被検体の超音波情報を収集する
送受信部とを有し、収集された超音波情報を表示して診
断に供するようにした超音波診断装置において、遅延時
間設定における超音波伝搬速度値を変更し得る速度値変
更手段と、この手段による速度値変更に従って前記送受
信回路における遅延時間を修正する遅延時間修正手段と
を設けている。

（作　用） 上記構成によれば、速度値変更手段により音速値を変更
することができ、この変更により遅延時間が修正される
ので、被検体内部位に応じて適切なフォーカス点設寅が
可能となる。

（実施例） 以下、本発明を実施例により具体的に説明する。

第１図は本発明の一実施例を示している。

１は超音波プローブ例えば複数のリング状振動子を同心
円状に配列して成るアニユラアレイプローブである。２
は送受信回路であり、この送受信回路２は、アニユラア
レイプローブ１を介して超音波の送受信を行うもので、
送信遅延部、パルサ。

受信遅延部及びプリアンプ等を有して成る。そしてこの
送受信回路２の後段には信号処理回路３が配置されてお
り、送受信回路２よりの受信エコーはこの信号処理回路
３で処理される。更にこの信号処理回路３の後段には表
示部４が配置され、信号処理回路３の処理出力がこの表
示部４で表示されるようになっている。

５はＣＰＵ　（中央処理装置）を有して成るシステムコ
ントローラであり、このシステムコントローラ５は本実
施例装置全体の動作を制御する。

６は操作パネルであり、この操作パネルを介して種々の
パラメータ情報を入力することができる。

本実施例ではこの操作パネル６を介して音速値の変更を
行うことができる。例えばこの操作パネル６には、第２
図に示すような押ボタンスイッチ７゜８が設けられてお
り、押ボタンスイッチ７を押す毎に標準音速（１５３０
ｌＴｌ／５ｅｅ）が２５　ｍ／ｓｅｃステップで下降し
、押ボタンスイッチ８を押す毎に２５ｍ１ｓｅｃステツ
プで上昇するようになっている。

尚、このステップ幅は適宜に調整できる。この音速値変
更によりシステムコントローラ５は、前記送受信回路２
における遅延時間を適正値に修正する。

従って本発明における速度値変更手段は操作パネル６上
の押ボタンスイッチ７．８により実現され、また、遅延
時間修正手段はシステムコントローラ５によって機能的
に実現される。ここで、アニユラアレイプローブ１にお
ける１番目の振動子の遅延時間ｔ１は次のように表わさ
れる。尚、各振動子は等面積、超音波送受面は凹面形状
である。

（ｘ　　ｉ２＋（Ｆ６−Ｒ＋ＪＲ？−ｘ、　　２）”　
　）”’］上式において、ａは最大口径の半径、Ｒは曲
率、Ｎは全素子数、Ｆｏは収束（フォーカス）点、Ｃは
音速、Ｍは分割方式、ｘｌはプローブ送受面の中心から
各振動子中心までの距離である。

従って被検体内部位に応じて音速Ｃを変更することによ
り遅延時間ｔ１を修正し、修正後の遅延時間を送受信回
路２内の遅延部に設定することで、適切なフォーカシン
グが可能となる。

上記の構成において、先ず、システムコントローラ５の
制御下で標準音速（１５３０ｍ／＋ｅｃ）での遅延時間
が送受信回路２に設定され、超音波プローブ１を介して
被検体の超音波情報（例えばＢモード像情報）か収集さ
れる。そして得られたエコー信号は送受信回路２より信
号処理回路３に伝達され、ここで信号処理が施された後
に表示部４に取込まれ画像表示される。

そしてオペレータは押ボタンスイッチ７又は８を操作す
る。この押ボタン操作により音速値が２５ｍ／ｓｅｃス
テップで変更され、この変更に応じてシステムコントロ
ーラ５において遅延時間が修正される。そしてこの修正
後の遅延時間により超音波情報の収集が行われ、収集さ
れた情報に基づく超音波像が表示部４に表示される。従
って、表示部４の表示画像が例えば肝臓のＢモード像な
ら操作者は横隔膜像を見ながらこの横隔膜像の分解能が
最も高くなるように押ボタンスイッチ７又は８を操作す
ることにより、当該被検体内部位に適した超音波フォー
カシングがなされることになる。

尚、上記押ボタンスイッチ７．８を再び操作しない限り
、音速値が変更されることはないから、被検体内の当該
部位を常に最適像で診断することができる。

以上本発明の一実施例について説明したが、本発明は上
記実施例に限定されない。

例えば上記実施例ではアニユラアレイプローブを用いた
ものについて説明したが、複数の超音波振動子を配列し
て成る他の超音波プローブを用いることもできる。

［発明の効果］ 以上詳述したように本発明によれば、被検体内部位に応
じて音速値を修正することで適切なフォーカス点設定を
行うことができる超音波診断装置を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すブロック図、第２図は
本実施例装置における押ボタンスイッチの平面図である
。 １・・・超音波プローブ、２・・・送受信回路、５・・
・システムコントローラ（遅延時間修正手段）、６・・
・操作パネル、 ７．８・・・押ボタンスイッチ（速度値変更手段）。 第１図 代理人　弁理士　三　　澤　　正　　義第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 被検体に向けて超音波を送波すると共に送波した超音波
   の該被検体よりの反射成分を受波する超音波プローブと
   、被検体における超音波伝搬速度を加味して予め設定さ
   れた遅延時間に基づいて前記超音波プローブにおける超
   音波ビームのフォーカシングを行い、前記被検体の超音
   波情報を収集する送受信部とを有し、収集された超音波
   情報を表示して診断に供するようにした超音波診断装置
   において、遅延時間設定における超音波伝搬速度値を変
   更し得る速度値変更手段と、この手段による速度値変更
   に従って前記送受信回路における遅延時間を修正する遅
   延時間修正手段とを具備することを特徴とする超音波診
   断装置。