JPH0227321B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0227321B2
JPH0227321B2 JP55119039A JP11903980A JPH0227321B2 JP H0227321 B2 JPH0227321 B2 JP H0227321B2 JP 55119039 A JP55119039 A JP 55119039A JP 11903980 A JP11903980 A JP 11903980A JP H0227321 B2 JPH0227321 B2 JP H0227321B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
msm
skin
urea
solution
compositions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP55119039A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5636412A (en
Inventor
Jei Haashuraa Robaato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JPS5636412A publication Critical patent/JPS5636412A/ja
Publication of JPH0227321B2 publication Critical patent/JPH0227321B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/16Amides, e.g. hydroxamic acids
    • A61K31/17Amides, e.g. hydroxamic acids having the group >N—C(O)—N< or >N—C(S)—N<, e.g. urea, thiourea, carmustine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/70Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
    • A61K31/7004Monosaccharides having only carbon, hydrogen and oxygen atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K33/00Medicinal preparations containing inorganic active ingredients
    • A61K33/14Alkali metal chlorides; Alkaline earth metal chlorides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/46Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing sulfur
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • A61P7/08Plasma substitutes; Perfusion solutions; Dialytics or haemodialytics; Drugs for electrolytic or acid-base disorders, e.g. hypovolemic shock
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q3/00Manicure or pedicure preparations
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2800/00Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
    • A61K2800/74Biological properties of particular ingredients
    • A61K2800/75Anti-irritant
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q17/00Barrier preparations; Preparations brought into direct contact with the skin for affording protection against external influences, e.g. sunlight, X-rays or other harmful rays, corrosive materials, bacteria or insect stings
    • A61Q17/02Barrier preparations; Preparations brought into direct contact with the skin for affording protection against external influences, e.g. sunlight, X-rays or other harmful rays, corrosive materials, bacteria or insect stings containing insect repellants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q3/00Manicure or pedicure preparations
    • A61Q3/02Nail coatings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q5/00Preparations for care of the hair
    • A61Q5/006Antidandruff preparations
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q5/00Preparations for care of the hair
    • A61Q5/02Preparations for cleaning the hair
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q5/00Preparations for care of the hair
    • A61Q5/06Preparations for styling the hair, e.g. by temporary shaping or colouring

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は人体及びその他の動物の皮膚、爪その
他の組織及び/又は体液を調整するための化粧品
組成物に関する。特に人体の組織を軟化させ、滑
らかにし、潤滑させ、弾力性を保持させ、手や足
の爪の脆弱性を減じるために用いることができる
組成物に関する。 皮膚を軟化させること及び皮膚に対するその他
の効果を有する物質は現在数多く知られている。
なかでも、最もよく知られているのが、局部的に
塗布しても安全なラノリンであり、化粧品製剤中
に広範囲に使用されている。 しかしながら、実質的な効果を得るためにはラ
ノリンを皮膚に度々、しかも多量に塗布しなけれ
ばならない。その場合でも皮膚に対する軟化作用
の効果は他の軟化物質をより少量用いた場合より
も小さい。ラノリンの含有量が充分であるような
組成物では、皮膚に脂つぽい感覚が残り、皮膚に
完全に吸収されないと衣服を汚すおそれもある。 皮膚の軟化剤としてのラノリンには種々の欠点
があるため、整肌用の適当な代替物質を発見する
努力がかなり払われてきた。残念乍ら、今までに
発見された物質のほとんどは、合成されたもので
天然物質ではない。こうした物質は医学上疑わし
く、場合によつては、人体の組織に投与する化粧
品として用いるのに不適当な副作用を有する。 唯一の例外は尿素で、動物内で自然に生成され
る尿素は肌を軟化させたり、皮膚病の治療をする
のに相当な成果を挙げている。普通、尿素は水溶
液又はクリーム状にして用いられる。しかしこう
いつた尿素製剤は、尿素が自然に分解しやすいた
めその実用性が限られていた。それゆえ、ある程
度在庫のきく整肌用組成物にするためには、尿素
に保存剤を添加しなければならない。 尿素分解の問題は多くの研究者が従来より研究
してきた。例えば、ガンナーP.Eスワンベツク
(Gunner.P.E.Swanbeck)は整肌用組成物中の尿
素を安定させるための種々の添加剤を発見した。
その米国特許第3666863号で尿素を含有する整肌
用組成物の保存剤として乳酸を開示している。
又、英国特許明細書第1411432号で同発明者は塩
酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム及びリン酸二
水素ナトリウムのうちの1つ又はそれ以上の塩と
共に尿素を用いた整肌用組成物について述べてい
る。 スワンベツクの参照例に述べられている尿素を
安定させた組成物にも限界がある。特に、皮膚処
理剤としての尿素の効果が所望の効果にいまひと
つ及ばない。整肌用組成物のための他の物質とし
て提案されたのがジメチル・スルホキシド
(DMSO)である。米国特許第3549770号に開示
の如く、DMSOは痛みや組織の徴候及び症状を
緩和する効用があり、また皮膚移植を受けた患者
あるいは火傷又は組織損傷を受けた患者の組織の
修復を促進する効果がある。しかしDMSOはし
ばしば皮膚に逆効果を与える反応を生じるため、
従来は、化粧品及びその他の医薬部外品には不適
とされてきた。 今回、メチルスルホニルメタン(MSM)を含
有する組成物が皮膚を軟化させること、血液を希
釈すること、及びその他種々の有益な目的のため
に使用できることが発見された。MSMは安定性
がよく、人体又は他の動物の患者に投与しても安
全であるため、従来技術における多くの問題を解
決する。特に、MSMは組成物を局部的に塗布し
た場合、ラノリンあるいは尿素よりもはるかにそ
の効果が高い。また、MSMをラノリン及び/又
は尿素と共に用いて、きわめて有効な皮膚用製剤
を得ることができる。 MSMは、交差結合を含めた、好ましくない化
学的結合をおこしやすい動物の組織に塗布した場
合に、種々の有効な性質を有することが証明され
ている。皮膚の色つやをよくし、頭皮及び毛髪を
増強し、また一般にその使用者の身体をより柔軟
かつ快適にするのを助長することが観察されてい
る。 マニキユア用調製品にMSMを含有させても好
都合であつて、爪のもろさを減じて強さを増すこ
ともできるし、また、甘皮を軟化して除去を容易
にすることも可能である。使途に応じて、製剤を
MSMの溶液にすることも分散液にすることもで
き、クリーム、ローシヨン、ゲル、又はペースト
状のいずれかの形状にして局部的に塗布するか、
または、液体、固体又は気体として用いることも
できる。 MSMの存在は、尿素を含む組成物の場合、尿
素が自然に分解するのを抑制するため、組成物を
安定させる。同様に、尿素が組成物中のMSMを
安定させるために、MSMと尿素は共に用いるの
にきわめて適している。さらにある種のMSM組
成物にDMSOを含有させて、各々の効果を高め
ることもできる。特定のMSM−DMSO組成物を
使用した場合には、DMSOの使用にしばしば伴
つておこる有害な皮膚反応を生じない。 MSMは濃度が適正な水溶液は優れた血液希釈
剤であつて、かかる組成物では、血液希釈剤とし
て比較的多量に投与しても、MSMによつてアレ
ルギーをおこしたり発熱したりすることはなく、
また薬理上妨げとなる、又は好ましくない影響も
ない。MSMの分子量ははるかに小さいがしかし
デキストランよりも長く体内にとどまる。 MSMは天然に生成される物質であり、少くと
もすべての高等動物の組織及び体液内で見い出さ
れるものである。哺乳動物の乳、例えば牛の乳か
ら分離することができる。また高等動物に、例え
ば人体の場合は尿中に見られる、自然に生成され
る排泄物である。 MSMはすべての生命形態、動物のみならず植
物に対しても、毒性がきわめて低く、動物の組織
に対して有益な作用を有するが、それ以外の生命
過程に伴う多種多様な化学反応に対しては全く不
活性のようである。 化粧用製剤に用いるMSMは実質的に純粋でな
ければならない。そのためにMSMを精製するた
めの改良された方法が開発されている。 本発明の目的は動物の皮膚又はその他の組織を
軟化させ、なめらかに及び/又は快適にさせる組
成物を提供することである。 他の目的は長期間安定性を保つことにより、化
粧品として、あるいは一般消費者用のスキン・ケ
ア・トリートメントとして実用的に販売できる組
成物を提供することにある。 さらに他の目的は多岐にわたる形状のMSM組
成物を提供し、特に、かかる組成物を粘稠性のあ
る液状にすることにより組成物を容易に局部塗布
できるようにし、また注射可能な液状にすること
により皮下組織又は体液中に投与できるようにす
ることを目的とする。 皮膚の水分保持力を増強し、皮膚の刺激からく
る不快感を軽減し、皮膚をやわらかく、なめらか
に、そしてうるおうようにするための組成物を提
供することも本発明の目的である。 本発明のこれら及びその他の目的及び特徴は以
下の記述から明らかになるであろう。 MSMは皮膚に用いる化粧品あるいはその他の
製剤にもその成分として有利に用いることができ
る。かかる組成物は、局部的に塗布した場合、皮
膚の色つやをよくし、頭皮及び毛髪の状態を改善
し、その使用者の身体をさらに柔軟にかつ快適に
する一助となる。液状の化粧品製剤では、MSM
を水溶又は非水溶液として、あるいは乳剤として
含むことができる。 MSMを含有する組成物は皮下投与のために注
入可能な液体として用いることができる。局部的
な塗布用としては組成物は、クリーム、ローシヨ
ン又はゲル状にするのに適した糊稠剤(シツクナ
ー)を含む溶液又は乳剤が好ましい。MSMは混
合物、例えば、MSMの結晶と落花生油の混合と
して外科的に充填するか、又は増量剤との乾燥配
合物として投与することができる。又は、シロツ
プ、錠剤又はカプセル中に配合させることによ
り、摂取されて腸内組織やその他の組織の柔軟性
を保つことができる。 MSMは不活性であるために、刺激性のない溶
剤及び/又は乳化剤と共に用いて化粧品のきわめ
て優れた賦形剤とすることができる。MSM組成
物を調製するには、MSMの物理的特性を考慮に
入れることが重要である。市販されているMSM
は無臭、白色、結晶性物質で溶融点109℃及び沸
点238℃である。加熱すると昇華しやすい。
MSMの分子量は94.13、比重約1.45、そして屈折
率は20℃で1.42である。 MSMの溶解特性は広範にわたり、かつ多少尋
常でない。本発明に従つてMSM組成物を調製
し、使用する際これら特性を考慮する必要があ
る。MSMは熱湯にはきわめて容易に溶解する
が、水の氷点付近では溶解しにくい。例えば、88
℃では100gの水に1000g以上のMSMが溶解可
能であるのに対し、26℃では100gの水に溶解す
るMSMは約33.9gにすぎない。MSMは広範な種
類の有機溶剤に溶解可能であり、またそれ自身が
多くの有機及び無機化合物を溶解させる。 MSMを含有する製剤の水溶液は一般には
MSMの含有量が約20重量パーセントが、好まし
くは15重量パーセント以下がよい。MSMの濃度
がより高い溶液は、薬学上使用可能なその他の溶
剤、例えばグリセリン及び/又はエタノールなど
を用いて調製することができる。特定の目的に適
した高濃度のMSM組成物水溶液は結晶性MSM
を使用直前に熱湯に溶解して作ることもできる。 MSMは多官能性物質と交差結合したアクリル
酸のポリマーなどでできた乳剤中でも、よく機能
する。好ましいポリマーとして、オハイオ州クリ
ーブランドのB.F.グリツドリツチ・ケミカル・カ
ンパニー(Goodrich Chemical Company)から
市販されているカーボポール(Carbopol)934P
がある。ヒドロキシエチルセルロースなどの変性
セルロース・ポリマーを用いて好ましい乳剤を調
製することもできる。 a 接合組織へのMSMの投与 MSMが動物の皮膚を軟化したり又はその他
の形で有効である理由は、完全に究明されてい
ない。老化現象の通常の形は、動物の接合組
織、特に皮膚の中にあるコラーゲンなどの蛋白
質の進行性交差結合または結合であると考えら
れている。こういつた交差結合(おそらく共有
疎水結合又は共有水素結合及び/又はフアンデ
ル・ワールス会合)が組織を硬直させ硬化させ
る。MSMは接合組織、蛋白質及びその他組織
中の化合物の結合を抑制し、またおそらくすで
にある交差結合を侵すことにより、接合組織を
軟化させ、柔軟性を保つものとみられる。従つ
てMSMを用いた際に観察される効果はヒアル
ロン酸やエラスチンなどの体内物質の脱水を抑
制すること、あるいは又フイブリノーゲンに対
するMSMの有利な影響によるものであろう。 ある特定の組成中のMSMの含有量は、その
組成物の使用目的によつて大きくかわる。本来
やわらかくかつしなやかな幼児の皮膚の治療に
用いる場合には、ごく少量のMSMを含む組成
物を皮膚に用いても、効果がある。成人患者の
接合組織を治療する場合は投与する組成物の少
くとも1重量パーセントのMSMを含有しなけ
ればならない。MSMの含有量が少くとも5重
量パーセントであるような組成物を用いると並
はずれて優れた結果が得られる。 局部塗布用の組成物におけるMSMの最大濃
度は約15重量パーセントで、好ましくは約10重
量パーセントである。局部的に塗布する前に組
成物を加熱混合する場合はMSMの量はこれよ
りも多量でもよい。 以下の実施例は、皮膚やその他の動物の組織を
軟化させ、なめらかにし、またその他の老化現象
を阻止するMSMの作用を示している。実施例は
MSMの使用方法の可能性及びその使用から生じ
る効果のすべてを網羅したものとみなすべきでは
ないが本発明の広い範囲、特に多様な目的に対す
るMSMの適性をある程度示すものではある。 実施例 1 動物の接合組織の柔軟性を保持するMSMの効
果を測定するために、若いウサギを殺して血を抜
いた。血管床を取り出し、テストのために3つの
グループに分けた。第1のグループのものは水の
中で10%MSM溶液を含浸させた。第2のグルー
プにはMSMと尿素を各々10重量パーセント含有
する水溶液を用いた。第3グループは生理食塩水
を含浸させた。 4時間後、各グループの血管床から静脈及び動
脈の切片を取り出し、組織学的研究用の組織を保
存するために使用するタイプのホルムアルデヒド
をベースとした標準定着硬化剤の溶液に浸漬させ
た。浸漬20分後、静脈及び動脈に硬化剤溶液から
取り出して調べた。最初の2つの実験グループの
静脈及び動脈には組織の硬化が見られなかつた。
第3グループの血管床からの静脈及び動脈組織に
はかなりの硬化がみられた。これらの結果から、
MSMは尿素があつてもなくても、ホルムアルデ
ヒドによる接合組織の交差結合を阻止することに
より、静、動脈の硬化を防いだものとみられる。 実施例 2 動物の外皮層にみられ、脱水によつて硬化する
コラーゲンのうち加水分解されたものに対する
MSMの作用を測定するためにいくつかのテスト
を行つた。 各々2、4、6、8及び10重量パーセントの
MSMを含有する5種類のMSM溶液を調製した。
各溶液を加熱し、変性コラーゲンの試料を9:1
の重量比で混合した。 普通、熱湯といつしよにするとコラーゲンは膨
張し、物理的及び化学的結合を生じてゲルにな
る。しかし本実験の混合液が室温まで冷えた際、
MSMの8及び10重量パーセント溶液を含む混合
液ではゼラチンが生じなかつた。 さらにMSM組成物に尿素を添加すると、組織
処理剤としての組成物の効果が期待以上に大きい
ことがわかつた。皮膚に用いた場合尿素がいくつ
かの効果を発揮することは知られているが、尿素
のみではコラーゲンの化学結合を阻止する効果を
持つとは考えられない。 以下の実施例からよく理解されるように、
MSMと尿素の両方を含有する組成物は、それら
の物質のいずれか1つしか含有しない組成物に比
べ、接合組織中の結合をおこさせる物質を抑制す
る作用がはるかに強い。尿素の存在はMSMの物
質浸透を促進するものとみられる。さらに、実験
の結果はMSMの浸透促進のみから期待される効
果よりも大きな効果のあつたことを示している。 動物の組織に用いるMSM組成物においては、
ごく少量の尿素でも皮膚の全体的なやわらかさを
増すのに役立つ。しかし、尿素がMSMの作用を
増すだけの量が含まれている時に組成物の効果は
一段と増す。かかる組成物の尿素含有量は少くと
も1重量パーセントであるが、少くとも5重量パ
ーセントであることが好ましい。 実施例 3 実施例2の方法を2度繰り返した。1回目には
MSM溶液のかわりに、2、4、6、8及び10重
量パーセントの尿素水溶液を5種のコラーゲン試
料に加えた。コラーゲン試料が室温まで下がる
と、どの混合液でも尿素がコラーゲンの交差結合
を減少させる効果のなかつたことが観察された。 2回目には、MSMと尿素を同量含む水溶液を
コラーゲン試料と混合した。第1の溶液はMSM
及び尿素を各2重量パーセント、2番目の溶液は
各々4重量パーセント、3番目は各々6重量パー
セント、4番目は各々8重量パーセント、そして
5番目の溶液は各々10重量パーセント含有してい
た。 室温までさめた際、MSM及び尿素を各々2重
量パーセントずつしか含まない1番目の溶液以外
はどのコラーゲン混合液もゲルを生成しなかつ
た。8重量パーセント以下のMSM溶液を用いた
実施例2の方法では交差結合阻止がみられなかつ
たこと、また本実施例の1回目で尿素のみの溶液
では交差結合阻止がみられなかつたことと対照を
なす。 MSMの使用によつてコラーゲンの交差結合が
かくも効果的に減少するため、また尿素の添加に
よつて減少がさらに高まるため、かかる組成物を
動物の組織に投与して老化現象や種々の病気のプ
ロセスと関連づけられているコラーゲンの交差結
合に対処することができる。特に、若々しく健康
な肌につきもののやわらかさとしなやかさを維持
し、不健康な酷使されて老廃した皮膚も少くとも
部分的には健康を回復できるものとみられる。 実施例 4 人間の屍体の皮膚の切片を相対湿度50%のオー
ブン中で重量を一定にした。この切片を4つのグ
ループに分類し、各切片グループは次の表に示す
ように、各々異なる水溶液中に浸漬した。
【表】 4 生理食塩水
いずれの場合にも、切片は約2時間浸漬し、吸
取紙で水分を除去し、相対湿度50%で安定化させ
た。 健康な人間の表皮の外層と同様の作用をするも
のと予想される屍体皮膚の生理食塩水(グループ
4)の溶液で処理した後安定化させたものは、水
分の保留が15%以下であつた。MSMのみ含有す
る溶液(グループ2)で処理した皮膚はかなり柔
軟で、30〜35%の水分を保留していた。保留水分
及び柔軟性の最も高かつたのは、MSM及び尿素
の両方で処理した切片(グループ3)であつた。
尿素溶液で処理した切片(グループ2)は保留水
分の増加が見られたが、グループ3に比較すると
少なかつた。 この実施例が示すようにMSMは組織の柔軟性
を維持するための死体防腐剤としての効果があ
る。 実施例 5 MSM及び尿素を含有する組成物の、角質層が
厚くなつた皮膚に対する効果を測定するために、
種々のテストを実施した。 MSM10g、水45g、及びエタノール45gを含
む第1の溶液を角質層を有する人間の皮膚に1日
3回塗布した。1日3回の塗布を1週間続けた
後、皮膚はかなりやわらかくなり、かつなめらか
になつていることが観測された。 尿素10g、水分45g及びエタノール45gを含有
する第2の溶液を角質層の厚くなつた人間の皮膚
に塗布した。1週間後皮膚の柔軟性にはいくらか
の向上がみられたが、皮膚のやわらかさ及びなめ
らかさは増大していなかつた。 MSM5g、尿素5g、水分45g、エタノール
45gを含む第3の溶液を、皮膚の角質層の厚くな
つた数人の被験者に塗布した。1日3回1週間に
亘り塗布した後、これら被験者の皮膚のうち、塗
布した部分はきわめてやわらかでかつなめらかに
なつた。MSMの含有量はわずか5%にすぎない
が、この混合溶液の生理学的な効果は最初の2つ
の溶液、即ち、10%のMSM及び10%の尿素を各
自含む溶液よりもはるかに大きい。 実施例 6 所望の効果を得るために必要なMSM及び尿素
の含有量を決定するために、健康な肌について3
つのシリーズのテストを実施した。各々MSM及
び尿素の含有量の異なる組成物を11組調製した。
溶剤として、各組成物は水及びエタノール同重量
ずつからなる液体を含有した。 組成物を別の被験者に毎日塗布した。各被験者
につき皮膚のやわらかさ及びなめらかさが向上し
た最初に検知された日付を記録した。このテスト
結果をまとめたものが次の表である。
【表】
【表】 表からわかるように、MSM及び尿素の含有量
が少ない溶液でもある期間塗布するとやわらかさ
及びなめらかさが向上した。さらに明確にいえ
ば、MSM及び尿素の濃度が1重量パーセントと
いう低い場合でも組成物は望ましい効果を生ん
だ。溶液のMSM及び尿素含有量が各々5重量パ
ーセントあるいはそれ以上の場合皮膚のやわらか
さ及びなめらかさが急激に向上した。 実施例 7 MSM及び尿素を含有する組成物は、皮膚の状
態の悪い人の場合でも皮膚のやわらかさや柔軟性
を改善する。テストの1つでは、硬皮症、あるい
はび慢性対称性硬皮症の2人の被験者では皮膚を
やわらかくし、手足を快よくさせる標準処置の効
き目があまりなかつた。 この被験者の治療用に、MSM20重量パーセン
ト、尿素20重量パーセント、ジメチル・スルフオ
キサイド30重量パーセント及び水30重量パーセン
トの調剤を調製した。約40℃に加熱して溶液を作
成した。 プラスチツクの袋にこの溶液を15ミリリツトル
入れ、その袋の中に被験者の手又は足を入れて処
置を行つた。プラスチツクの袋で覆つた手又は足
を次に、被験者の我慢できる範囲でできる限り熱
くした湯の中に、溶液がうすまらないよう注意し
ながら浸した。 手や足をこのようにして、30分間、1日3回2
週間にわたり浸漬した。その結果、不快感が減
じ、皮膚のやわらかさ及びしなやかさが増した。 羅患組織に対するMSM及び尿素の浸透を補強
するためにジメチル・スルホキサイドを用いた。
DMSOの投与による副作用は生じなかつた。 実施例 8 調製の適正なMSM及び尿素含有組成物は、傷
ついたり炎症をおこした皮膚に塗布しても有害な
反応をおこさない。 下記の配合によるMSM及び尿素含有ゲルを作
成した。 H2O 780グラム 尿 素 80グラム MSM 50グラム Carbowax600(PEG−12) 50グラム グリセリン 20グラム Carbopol940(Carbomer−940) 4グラム Na2CO3(10mlのH2O中で) 0.25グラム この製剤を、おむつかぶれ、擦傷、風焼け、熱
傷及び薮でのひつかき傷など皮膚に種々の症状の
ある被患者に塗布した。この場合、皮膚患部を鎮
静し患部に保護膜を形成する効果をも発揮した。 実施例 9 MSM及び尿素はクリーム、ローシヨン及びゲ
ルなど化粧品製剤に最も適した、もつと複雑な組
成物にも効果的に使用できることがわかつた。製
剤の一例として、下記の成分と、カーボポロ
(Carbopol)940を糊稠剤として含むゲルを作つ
た。 H2O 796グラム 尿 素 80グラム MSM 50グラム Carbowax600(PEG−12) 50グラム グリセリン 20グラム Carbol940(Carboner−940) 4グラム 2、2′、2″−ニトリロトリエタノール 1.75グラム KOH 0.25グラム 50人の被験者が朝夕(1日2回)右の手足に3
週間にわたり、この製剤を塗布した。右の手足に
白い不透明な膜ができるまでゲルを充分量塗布
し、その後余分なゲルを水で洗い流した。テスト
期間中被験者には他の化粧品の使用をひかえるよ
う求めた。 1週間後、皮膚のやわらかさ、なめらかさ及び
気持のよさに大幅な向上がみられた。被験者のう
ち7人が右の手足への製剤塗布を続け第2週には
いつた。この期間の終りにはやわらかさ、なめら
かさ及び快適さがさらに向上しているのが観察さ
れた。 実施例 10 スキン・ローシヨン、クリーム及びゲルの他に
も、種々の化粧品中にMSMを単独又は尿素と共
に添加することができる。例えば、次の成分のシ
ヤンプーを調合した。 H2O 800グラム MSM 100グラム 尿 素 100グラム カーボワツクス(Carbowax)400(PEG−8)
50グラム ラウリルりゆう酸ナトリウム 100グラム アンモニウム ラウリル サルフエイト75グラム コカマイド WEA 5グラム 健康な毛髪と頭皮を持つた被験者と、皮膚炎性
脂漏の患者に対してこのシヤンプー製剤をテスト
した。両グループともシヤンプーの効果を認め、
毛髪が取り扱いやすくなり、頭皮がやわらかくな
ることを認めた。フケによる問題のある被験者は
4〜5回の洗髪でかゆみ、かさぶた、頭皮の炎症
が軽減したことを認めた。 実施例 11 MSM及び尿素を含有する整髪用ゲルを次の配
合で調製した。 H2O(アンモニア添加) 76グラム ポリビニールピロリドン(pvp)45%水溶液
6.0グラム Carbol1940(carbomer−940) 0.5グラム MSM 5グラム 尿 素 5グラム エタノール 2グラム カーボワツクス(Carbowax)600(PEG−12)
5グラム ヒト被験者の毛髪に用いると、この組成物は同
様の市販の製品に比較して整髪の効果がより高い
ことが判明した。頭皮に頑固なかゆみの症状のあ
る数人の被験者がかゆみの軽減をみた。2人の被
験者ではフケが減少した。 実施例 12 実施例8のゲルを、ひげ剃り用製剤として用い
て好結果を得た。これを、就寝前に塗布しておく
と、あるいはひげ剃り(市販のシエービング・ク
リームを用いる)直前でも、市販のシエービン
グ・クリームだけを使う場合よりもかみそりの刃
で気持よく、なめらかにかつきれいにひげ剃りが
できた。かみそりの引きもよくなつたようにみえ
た。 このゲルを用いると、市販のシエービング・ク
リームの塗布なしで足の毛を容易に除去できた。
いずれの場合にもこの調剤を使用すると皮膚がよ
りやわらかく、なめらかに感じられた。 実施例 13 次の成分による爪用調整剤(ネイル・コンデイ
シヨナー)を調合した。 H2O 50wt% MSM 10wt% 尿 素 10wt% グリセリン 5wt% ジメチル・スルフオキサイド 20wt% グリオキサル(30%水溶液) 5wt% この調剤を人体被験者の爪に綿パツドで塗布
し、少くとも15分そのままにした。時間の終りに
は爪は強くなつていた。即ちもろさが減じ、甘皮
もやわらかくなつて軽くこするだけで取れる程に
なつていた。 この調剤を塗布することによつてどのようにし
て爪のもろさが減じるのかはまだ完全に解明され
ていない。しかしMSMが爪の内での方向性交差
結合を阻止しているものとみられる。爪がもろく
なる原因である、好ましくない堅い構造を作るも
のになる自然に、形成された交差結合をも切断す
るのかもしれない。 上記の組成物は、爪の中にMSM及び尿素が浸
透するのを促進するジメチルスルホキサイド
(DMSO)が20wtパーセント存在すると効果が増
す。この調剤を用いた被験者は、爪の周囲の皮膚
が赤くなつたり刺激を感じることがなかつた。
DMSOは多くの人々の表皮に対して刺激剤であ
るから、皮膚に不快な反応がないことは意外であ
つた。 実施例 14 エチル又は酢酸アミルの25%MSM溶液を用い
て、MSMを含有するマニキユア用エナメルを調
製した。 この溶液を米国の一流製造会社の市販ネイル・
ポリツシユと混合して、混合液がMSMを5重量
パーセント含有するようにした。このポリツシユ
混合液を使用する被験者の爪は、使用を繰りかえ
すにつれてもろさが減じた。この再調合ポリツシ
ユの方が元来の市販ポリツシユに比べ市販除光液
により、除去しやすかつた。 実施例 15 市販の除光液にMSMを配合して再調製したも
のを繰り返し使用すると爪のもろさが減少するこ
とも観察された。エステル、ケトン及びアルコー
ルを含有する市販の除光液にMSMを5〜10重量
パーセント含有する混合液になるように混合し
た。これらの混合液は爪のもろさを減じるのに効
果のあることが判明した。 実施例 16 動物・生体にMSMの組成物を経口投与した場
合、不都合な反応が生じるかどうか調べるため
に、MSM40重量パーセント蒸留水溶液を作成し
た。この溶液を実験用ネズミに毎日体重1Kg当り
20グラムずつの割合で経口投与した。 6週間の投与後、ネズミは一匹も死亡せず、あ
るいは異常な症状又は行動を示さなかつた。 MSMは体内の化学作用に対してほぼ不活性で
あるので、この物質を含有する組成物は化粧品や
薬品の賦形剤としてきわめてすぐれている。塗布
した場合は上述のような好ましい結果を生む。 MSMは普通の製薬用物質とは反応しない。そ
して次に述べるように、MSMは尿素などある種
の物質を実際に安定させるため、MSMを含有さ
せることによつて、いく種類かの化粧品および薬
品の貯蔵期間をのばすことができる。 実施例 17 実施例9の製剤が化粧用、皮膚治療用及び/又
は虫除け用として効果のあることが知られてい
る。薬品の賦形剤として使用できるかどうか検討
した。実施例9の製剤を用いて、種々の組成物を
作成した。 いずれの場合にも、実施例9の製剤サンプル
150グラムと、活性剤10グラムを家庭用高速ミキ
サーで混合し、これを十分に混合した。下記の薬
品について、この要領で混合製剤を調製した。 プロピル パルミテート エチル アミノベンゾエート(10%溶液) 水和ラノリン USP鉱物油 ヨード(10%溶液) オリーブ油 ニコチン酸(10%溶液) 落花生油 フルオロユラシル(2%溶液) チアベンダゾール溶液(DMSO中で3%) ビタミンA及びビタミンD濃縮液 エリスロマイシン ホスフエート(水溶液中で10
%) ジリデイウム エデテート ジユニパータール
(10%溶液) テストステロン(5%溶液) メタデルフエン(50%アルコール溶液) トリアムシノロン(5%溶液) 上記製剤の実験の結果、MSMと尿素の両方を
含有する組成物はMSM又は尿素のいずれか1つ
を含む同様の組成物に比較してより安定している
ことが、思いがけず発見された。これはMSMと
尿素が相互に安定しあうためとみられる。このよ
うにMSMは自然分解を生じやすい尿素を含む殆
んどすべての組成物に安定剤として有用であり、
尿素も又逆にMSMを安定させる。 実施例 18 MSMの尿素の自然分解を阻止する能力を証明
するために、実験室でのテストが実施された。こ
の実験では実施例8のゲルを用い、対照として
MSMを含有しない以外は全く同じゲルを用いて
両者を比較した。各処方ゲルを複数のサンプルと
してプラスチツクで被膜した金属管に入れ、封を
したのちフタをした。 各製剤を入れた管を連続した冷凍−解凍サイク
ルに処した。 MSMを含まない製剤は2から3サイクル後に
は分解をはじめて液体になつたが、一方、MSM
を含む組成物は冷凍−解凍サイクルを10回続けて
も分解がみられなかつた。 他の管は2週間の間75℃の乾燥オブン中に保管
した。2週間後、MSMを含まない組成物を入れ
た管内のガス圧は管がふくれて開ける際シユーと
音がするまで高まつた。臭いによつてこれらの管
の中のガスを測定すると、尿素の分解が生じたこ
とを示すアンモニアが含まれていることがわかつ
た。MSMを含む組成物を入れた管ではガス圧の
上昇もアンモニア臭もみられなかつた。MSMは
このように老化条件を早めると実施例8の組成物
中の尿素を安定させた。 上述のように、MSMの試験的塗布では人体又
はその他の動物の組織に対し積極的な結果のみを
示した。MSMの物理的性質や身体内の通常の化
学作用に対して不活性なために、化粧品に使用す
るのに理想的である。MSMに対してはデキスト
ランを使用した時のようなアレルギー反応を被験
者がおこさないため、MSMは特に化粧品組成物
として適している。 実施例 19 簡単な手順で、人間やその他の動物の組織の処
置に用いる組成物に適した純度のMSMを得るこ
とができる。MSMを加熱した水と混合して溶液
を作るが、水の温度が、精製のために溶解できる
MSMの量を決定する。次に活性木炭を溶液に添
加すると同時に、アルミニウム又は水酸化マグネ
シウムなどのほぼ水に対し不溶性の基材を、溶液
を中和させるだけの量添加する。木炭と基材を溶
液から機械的に分離した後、精製されたMSMが
結晶する温度まで溶液を冷却する。殆んどの場
合、溶液を10℃まで冷却すると結晶が生成される
が、溶液を5℃以下に冷却すると結晶化が増進さ
れる。精製されたMSMの結晶を次に水と機械的
に分離する。残存水分中にはまだいくらか溶解し
たMSMが含まれている。MSMの損失は、この
方法によつてMSMを精製する際の溶剤としてこ
の水を再循環させることによつて最少にとどめる
ことができる。 実施例 20 精製の方法の1つとして、未精製のMSM400
グラムを湯800グラムに溶解して溶液を作成した。
加熱した溶液に活性木炭を10gと水酸化マグネシ
ウム4gを添加した。溶液を次に撹拌しながら
0.5時間そのままにし、次に活性木炭及び水酸化
マグネシウムを分離するために、溶液が熱いうち
に濾過した。残存溶液はMSMを含有しており、
これを10℃以下に冷却してMSMを結晶させた。
MSM結晶を次に濾過して分離し、その結果得ら
れた濾過液を加熱して、同じ方法でMSMをさら
に精製するために溶解するのに再使用した。 この方法で精製されたMSMはきわめて純度が
高く、人間の組織又は体液に使用する組成物に用
いるのに適している。 以上、本発明及び本発明の好ましい実施例につ
いて記述してきたが、本発明のさらに広範な側面
から逸脱することなく変更及び修正を行えること
は、本技術分野の専門家には明白であろう。従つ
て特許請求は本発明の真の精神及び範囲内の変更
及び修正を包含するものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 皮膚を軟化させる量のメチルスルホニルメタ
    ンを含有することを特徴とするリキツド、ローシ
    ヨン、クリーム又はゲル状の皮膚を軟化させる化
    粧品組成物。 2 皮膚を軟化させる量のメチルスルホニルメタ
    ンと尿素を含有することを特徴とするリキツド、
    ローシヨン、クリーム又はゲル状の皮膚を軟化さ
    せる化粧品組成物。 3 特許請求の範囲第2項において、前記メチル
    スルホニルメタンの含有量が約1乃至50重量パー
    セントであり且つ前記尿素の含有量が約1乃至20
    重量パーセントであることを特徴とする化粧品組
    成物。
JP11903980A 1979-08-30 1980-08-30 Methylsulfonylmethaneecontaining composition* its use and purification Granted JPS5636412A (en)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US06/071,068 US4296130A (en) 1979-08-30 1979-08-30 Methylsulfonylmethane and methods of use

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5636412A JPS5636412A (en) 1981-04-09
JPH0227321B2 true JPH0227321B2 (ja) 1990-06-15

Family

ID=22099046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11903980A Granted JPS5636412A (en) 1979-08-30 1980-08-30 Methylsulfonylmethaneecontaining composition* its use and purification

Country Status (10)

Country Link
US (1) US4296130A (ja)
JP (1) JPS5636412A (ja)
AU (1) AU544254B2 (ja)
CA (1) CA1157380A (ja)
DE (1) DE3032462A1 (ja)
FR (1) FR2464069A1 (ja)
GB (1) GB2057263B (ja)
HK (1) HK68085A (ja)
IT (1) IT1193965B (ja)
SG (1) SG41385G (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006008516A (ja) * 2004-06-21 2006-01-12 Nippon Kenko Kagaku Kenkyu Center:Kk 鼻孔花粉症予防用軟膏、及び、鼻孔花粉症予防用ステック状軟膏

Families Citing this family (52)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4914135A (en) * 1979-08-30 1990-04-03 Herschler R J Use of Methylsulfonylmethane to treat parasitic infections
US4863748A (en) * 1979-08-30 1989-09-05 Herschler R J Dietary products and uses comprising methylsulfonylmethane
US4616039A (en) 1979-08-30 1986-10-07 Herschler R J Methylsulfonylmethane in dietary products
US4514421A (en) * 1979-08-30 1985-04-30 Herschler R J Dietary and pharmaceutical uses of methylsulfonylmethane and compositions comprising it
US4568547A (en) * 1979-08-30 1986-02-04 Herschler R J Solid pharmaceutical compositions comprising MSM and their production
JPS5922980A (ja) * 1982-07-29 1984-02-06 Nitto Electric Ind Co Ltd テ−プ製剤
US4801475A (en) * 1984-08-23 1989-01-31 Gregory Halpern Method of hydrophilic coating of plastics
JPH0725650B2 (ja) * 1984-11-13 1995-03-22 株式会社粘土科学研究所 ソジウム・モンモリロナイト、尿素複合体を主成分とする化粧料
JPS627A (ja) * 1985-03-04 1987-01-06 Shiseido Co Ltd 尿素配合皮膚外用剤
US4663233A (en) * 1985-10-24 1987-05-05 Universal High Technologies Lens with hydrophilic coating
GB8617482D0 (en) * 1986-07-17 1986-08-28 Geistlich Soehne Ag Pharmaceutical composition
WO1994005279A1 (en) * 1992-09-04 1994-03-17 Aws Shakir Mustafa Salim Dermatological treatment compositions containing dimethylsulphone and a sulfur containing amino acid
GB9218715D0 (en) * 1992-09-04 1992-10-21 Salim Aws S M Synergistic biologically skin moisturizer
GB9218711D0 (en) * 1992-09-04 1992-10-21 Salim Aws S M Skin cancer treatment
GB9218714D0 (en) * 1992-09-04 1992-10-21 Salim Aws S M Synergistic compositions for hair restoration
GB9218701D0 (en) * 1992-09-04 1992-10-21 Salim Aws S M Housewife dermatitis treatment
WO1994005293A1 (en) * 1992-09-04 1994-03-17 Aws Shakir Mustafa Salim Skin treatment compositions containing dimethylsulphone and allopurinol or oxypurinol
US6517822B1 (en) * 1998-02-13 2003-02-11 Carol J. Buck Formulations and methods for straightening hair
US20040180016A1 (en) * 1998-02-13 2004-09-16 Buck Carol J. Formulations and methods for straightening hair
US20020182260A1 (en) * 1998-05-29 2002-12-05 Cellegy Pharmaceuticals, Inc. Anti-inflammatory agents and methods for their preparation and use
US6663874B2 (en) 1998-11-02 2003-12-16 Victor Stevens Composition to alleviate pain and topical method of applying same
US6399093B1 (en) 1999-05-19 2002-06-04 Advanced Medical Instruments Method and composition to treat musculoskeletal disorders
US6573299B1 (en) 1999-09-20 2003-06-03 Advanced Medical Instruments Method and compositions for treatment of the aging eye
US6403116B1 (en) 2000-11-03 2002-06-11 Triarco Inductries, Inc. Coenzyme Q10 formulation
US8015677B2 (en) * 2000-12-01 2011-09-13 Aard-Balm Limited Embalming fluid
US20040038864A1 (en) * 2002-06-27 2004-02-26 Per Balschmidt Use of dimethyl sulfone as isotonicity agent
US20040029774A1 (en) * 2002-08-06 2004-02-12 Aly Gamay Composition and methods for the treatment of musculoskeletal disorders and collagen and elastin deficiencies
US20060166879A1 (en) * 2002-12-20 2006-07-27 Chakshu Research Inc Treatment of conditions associated with the presence of macromolecular aggregates, particularly ophthalmic disorders
US20040247544A1 (en) * 2002-12-24 2004-12-09 L'oreal Use of dialkyl sulphones in cosmetic nailcare compositions for promoting growth of the nails
FR2848827B1 (fr) * 2002-12-24 2005-06-17 Oreal Utilisation de dialkylsulfones dans des compositions cosmetiques de soin des ongles pour favoriser la pousse de l'ongle
US8182794B2 (en) * 2003-03-05 2012-05-22 Concept Laboratories Sunless tanning products and processes
WO2005009406A1 (en) * 2003-07-18 2005-02-03 Hill Dermaceuticals, Inc. Topical skin care composition containing refined peanut oil
US20070140999A1 (en) * 2003-07-18 2007-06-21 Hill Dermaceuticals, Inc. Topical skin care composition containing refined peanut oil
US20050226827A1 (en) * 2004-04-09 2005-10-13 Thienna Ho Skin lightening composition
AR051429A1 (es) * 2004-04-20 2007-01-17 Stenti De Pirillo Haydee A Composicion farmaceutica ozonizada y metodos para obtenerla
FR2878745B1 (fr) * 2004-12-07 2007-03-09 Oreal Dispositif transungeal
US20060147423A1 (en) * 2004-12-07 2006-07-06 Jean-Yves Legendre Transungual device
WO2007033180A1 (en) 2005-09-12 2007-03-22 Abela Pharmaceuticals, Inc. Materials for facilitating administration of dimethyl sulfoxide (dmso) and related compounds
US8480797B2 (en) 2005-09-12 2013-07-09 Abela Pharmaceuticals, Inc. Activated carbon systems for facilitating use of dimethyl sulfoxide (DMSO) by removal of same, related compounds, or associated odors
US7955418B2 (en) 2005-09-12 2011-06-07 Abela Pharmaceuticals, Inc. Systems for removing dimethyl sulfoxide (DMSO) or related compounds or odors associated with same
EP2324838A1 (en) 2005-09-12 2011-05-25 Abela Pharmaceuticals, Inc. Compositions Comprising Dimethyl Sulfoxide (DMSO)
EP1886676A1 (en) * 2006-08-09 2008-02-13 Polichem S.A. Compositions with enhanced elasticizing activity
US7282225B1 (en) 2006-09-27 2007-10-16 Occular Technologies, Inc. Composition and methods for improving retinal health
BRPI0921494A2 (pt) 2008-11-03 2018-10-30 Prad Reasearch And Development Ltd método de planejamento de uma operação de amostragem para uma formação subterrãnea, método de contolar uma operação de amostragem de formação subterrânea, método de controlar uma operação de perfuração para uma formação subterrãnea, e método de realizar uma amostragem durante a operação de perfuração.
US20100307526A1 (en) * 2009-06-03 2010-12-09 Robert Saute Composition and method for hair straightening and curling
US9855212B2 (en) 2009-10-30 2018-01-02 Abela Pharmaceuticals, Inc. Dimethyl sulfoxide (DMSO) or DMSO and methylsulfonylmethane (MSM) formulations to treat infectious diseases
CN102834520B (zh) * 2009-10-30 2016-05-25 生物基因创新有限责任公司 甲基磺酰甲烷(msm)用于调制微生物活性的用途
WO2014140507A1 (en) 2013-03-15 2014-09-18 Moberg Pharma Ab Pharmaceutical composition for the treatment of fungal infections
ITMI20131479A1 (it) * 2013-09-09 2015-03-10 Iros R C S R L Composizioni cosmetiche contenenti una combinazione di principi attivi naturali
US20190350846A1 (en) 2017-01-06 2019-11-21 Stabilitech Biopharma Ltd Virus
US11369558B1 (en) * 2018-01-26 2022-06-28 Gene S. Rosen Multi-component nutritional supplement formulations and treatment regimen
US10980791B1 (en) 2018-01-26 2021-04-20 Gene S. Rosen Multi-component nutritional supplement formulations and treatment regimen

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1135783A (en) * 1965-05-20 1968-12-04 Canada Packers Ltd Heparin and heparinoid compositions
IL26209A (en) * 1965-08-02 1970-10-30 Merck & Co Inc Pharmaceutical compositions containing substituted sulphones
SE325667B (ja) * 1968-03-06 1970-07-06 Medisan Ab
GB1411432A (en) 1972-01-10 1975-10-22 Medisan Ab Skin treating compositions
US4122946A (en) * 1977-05-18 1978-10-31 Lane Container Company Interfitting shipping pad

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006008516A (ja) * 2004-06-21 2006-01-12 Nippon Kenko Kagaku Kenkyu Center:Kk 鼻孔花粉症予防用軟膏、及び、鼻孔花粉症予防用ステック状軟膏

Also Published As

Publication number Publication date
GB2057263A (en) 1981-04-01
IT8024369A0 (it) 1980-08-29
FR2464069B1 (ja) 1983-11-18
HK68085A (en) 1985-09-13
AU6183380A (en) 1981-03-05
SG41385G (en) 1985-12-13
DE3032462A1 (de) 1981-03-19
JPS5636412A (en) 1981-04-09
GB2057263B (en) 1984-05-31
CA1157380A (en) 1983-11-22
US4296130A (en) 1981-10-20
IT1193965B (it) 1988-08-31
FR2464069A1 (fr) 1981-03-06
DE3032462C2 (ja) 1989-07-06
AU544254B2 (en) 1985-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0227321B2 (ja)
US4477469A (en) Preparations containing methylsulfonylmethane and methods of use and purification
US4296104A (en) Therapeutic dimethyl sulfoxide composition and methods of use
US4867967A (en) Method for the treatment of pseudofolliculitis barbae
CA1210699A (fr) Compositions permettant de combattre les mefaits et les inconvenients de la transpiration
MXPA97005954A (en) Formulations and methods to reduce irritation of the p
JP2003514835A (ja) 瘢痕を治療する方法と組成物
JPS6220169B2 (ja)
GB2326595A (en) A formulation useful as a herbal cream for cracked heels and palms
US4195095A (en) Topical application of thioglycolic acid in the treatment of dermatological conditions
JPH08507044A (ja) 髪処理用組成物
JP3899267B2 (ja) 皮膚、粘膜、器官または組織の疾患を治療するためのトシルクロルアミドの使用
US7829072B2 (en) Serum albumin compositions for use in cleansing or dermatological products for skin or hair
RU2177314C2 (ru) Состав с антисептическими, репаративными и болеутоляющими свойствами
DE3147727C2 (de) Wundheilmittel enthaltend Kollagen aus Basalmembranen
RU2563811C1 (ru) Фармацевтическая композиция для лечения грибковых заболеваний
JPS63313715A (ja) 髪の成長を刺激するための組成物
RU2097017C1 (ru) Средство для стимулирования роста волос и кожной регенерации
CN116370372A (zh) 一种含多种植物来源成分的儿童护发素及其制备方法
JPH04139112A (ja) 毛髪処理剤
KR20040043596A (ko) 셀룰로스를 유효성분으로 함유하는 항각질 조성물
RU2602691C2 (ru) Косметическое средство
JP2024057696A (ja) コラーゲンハイドロゲル被膜形成剤
UA155360U (uk) Спосіб одержання маски для обличчя
KR100290256B1 (ko) 발모촉진제