JPH02273183A - 生体触媒固定化多孔質ゲル化物の製法 - Google Patents

生体触媒固定化多孔質ゲル化物の製法

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JPH02273183A
JPH02273183A JP7329190A JP7329190A JPH02273183A JP H02273183 A JPH02273183 A JP H02273183A JP 7329190 A JP7329190 A JP 7329190A JP 7329190 A JP7329190 A JP 7329190A JP H02273183 A JPH02273183 A JP H02273183A
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Japan
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gel
biocatalyst
gelled
gelled product
mixture
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JP7329190A
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Masahiko Ishida
昌彦 石田
Tetsuo Yamaguchi
哲男 山口
Hitoshi Ishibashi
整 石橋
Masako Katsurayama
桂山 政子
Yoji Otahara
緒田原 蓉二
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、生体触媒、いわゆる酵素、オルガネラ、細胞
を固定化した、反応面積の大きい、生体触媒固定化多孔
質ゲル化物、及びその製造方法に関する。
〔発明の背景〕
従来、酵素は反応に際し、水溶液の形で使われてきたた
め、反復使用は困難であった。近年、酵素や微生物菌体
を固定化して、通常の固形触媒に近い形で取扱いできる
様になりつつある。
各種の固定化方法のうち、親水性の高分子マトリックス
中に酵素を封じ込めるゲル包括法は、比較的操作が簡単
でかつ温和な条件下で行えるため適用範囲が広い利点が
ある。具体的には、酵素や菌体をカラギーナン、寒天、
アクリルアミド及びウレタン等のゲル基材液に溶解若し
くは分散させた後、ゲル化して調製される。使用形態が
粒状の場合、これらのゲル粒子の粒径は実用性の観点か
ら直径0.5〜5mmに調製される。
反応に際しては基質分子がゲル粒子の表面からマトリッ
クス内部へと拡散する。しかし、実用的な反応条件下で
はゲル表層のみが反応に関与し、内部は反応に寄与しな
い。すなわち、ゲル包括法は反応面積を大きく取れない
難点を有する。もちろん、粒径を小さくするほど反応面
積は増加するが、固定床、流動床でのゲル粒子の保持が
困難となる。またゲル粒子はそのままでは機械的強度が
低く、固定床として使用する際、圧密化されるため、圧
損失が大きいし、流動床で使用する際には、かくはんに
より粒子の破壊が起りやすい。更に気体を生成する反応
に際して、ゲル内部に発生した気泡によりゲル粒子が破
壊されやすい。これらのゲル粒子に限らず、ゲル膜等す
べての形態のゲル化物に共通な欠点である。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記したゲル包括法の欠点を改善し、
反応面積が大きく、かつ機械的強度が大きく、更に気体
生成反応に際しゲル化物内部から円滑に気泡を放出可能
な新規な生体触媒固定化ゲル化物、及びその製造方法を
提供することにある。
〔発明の概要〕
本発明を概説すれば、本発明の第1の発明は生体触媒固
定化多孔質ゲル化物に関する発明であり、生体触媒を固
定化したゲル化物において、該ゲル化物内に微細な連続
泡を包含していることを特徴とする。
また本発明の第2の発明は、上記第1の発明の多孔質ゲ
ル化物を製造する方法に関する発明であり、ゲル基材溶
液に生体触媒を添加混合する第1工程、第1工程で得ら
れる混合物を処理してゲル化物を調製する第2工程、第
2工程で得られるゲル化物を冷却してゲル化物中の溶媒
を凍結する第3工程、第3工程で得られる凍結ゲル化物
中の固体化した溶媒を減圧下で昇華して除去する第4工
程、の各工程を包含することを特徴とする。
更に本発明の第3の発明は、同じく第1の発明の多孔質
ゲル化物を製造する他の方法に関する発明であって、ゲ
ル基材液に生体触媒と繊維状物質を添加混合する第1工
程、第1工程で得られる混合物を処理してゲル化物を調
製する第2工程、第2工程で得られるゲル化物を繊維状
物のみを分解する酵素と接触させ、該ゲル化物中の繊維
状物を分解して除去する第3工程、の各工程を包含する
ことを特徴とする。
本発明者等は、ゲル粒子を貫通する細孔を設け、ゲル粒
子の有効面積の増加を図るべく、ゲル粒子の製造方法に
つき鋭意検討を重ねた。その結果、ゲル粒子の触媒活性
を損うことなく粒子に多数の細孔を設けることに関する
本発明を完成した。
本発明による製造方法は、大別して凍結法と、分解除去
法の2つとなる。
本発明に適用できる目的の生体触媒としては、従来の包
括法で固定化できる公知のものに広く適用できる。すな
わち、酵素、オルガネラ、細胞等が対象となる。
ゲル基材としては、包括法で用いられた公知の材料が使
用できる。例えば、加熱によりゾル化し、冷却によりゲ
ル化する材料の代表例として、カラギーナン、アルギン
酸及び寒天等があげられる。耐アルカリ性の酵素の場合
にはマンナン、30℃以下の比較的低温で使用する場合
にはゼラチンも使用できる。このほか、可視光、紫外線
、放射線及びラジカル開始剤で硬化させるタイプのアク
リルアミド、メタクリル酸メチル、及びデキストリンや
ゼラチンのように架橋剤で架橋して三次元マ) Uック
ス形成によりゲル化するものも十分用いることができる
。また、水で膨張するゲル以外に有機溶媒系で膨潤する
ポリウレタン、ポリスチレン等も使用できる。
これらの材料は、Ig/cm’以上のゲル破壊強度が得
られるように材料の濃度を調整する。第1工程では、生
体触媒の安定剤、例えば、牛血清アルブミンのような酵
素安定剤を添加してもよい。
以下、本発明の製造方法について、各方法ごとに、更に
具体的に説明する。
まず、第2の発明の凍結法において、凍結は、使用する
溶媒の融点よりも一3℃以下で30分以下で行うのがよ
い。
溶媒の融点〜融点よりも−2℃低い温度範囲で1時間以
上を要して凍結すると、ゲルが収縮し、ゲル化物外部に
固化した溶媒が生成しゲル化物が破壊されやすい。凍結
したゲル化物は10mmHg以下の減圧下で乾燥するこ
とができる。
本発明の凍結法による多孔質ゲル化物の製造においては
、上記した第4工程で得られる乾燥ゲル化物に、水又は
pH緩衝液等の溶媒を吸収させる第5工程を包含させて
もよい。また、既述の該第4工程で得られる乾燥ゲル化
物を機械的に圧密化する第5工程、第5工程で得られる
圧密化した乾燥ゲル化物に水又はpH緩衝液等の溶媒を
添加して膨潤させる第6工程の各工程をも包含させても
よい。
更に、前記した各方法において、該第2工程に$ける処
理が、粒子化、線状化又は膜状化処理を包含するもので
あってもよい。しかして該粒子化、線状化又は膜状化処
理を行う場合、その方法に2通りあり、(A) U!c
第2工程における処理が、第1工程で得られる混合物を
ゲル化してから粒子化、線状化又は膜状化する方法と、
(B)該第2工程における処理が、第1工程で得られる
混合物を粒子化、線状化又は膜状化してから各粒子体、
線状体又は膜状体ごとにゲル化する方法とがある。
前記した圧密化は、乾燥ゲルを1kg/cm’以上の圧
力で行うことが最適である。上記の圧力の範囲外で行う
と、圧密化後、溶媒を吸収させると元の体積の50〜9
5%に復元する。好ましくは、1.5 kg/cm2以
上で圧密化すれば膨潤しても元の体積の30%以下に保
つことができる。
また、圧密化の際、好ましくはゲル化物の溶媒含有率を
20%以下で行うことが好ましい。溶媒含有率が40%
を越えると、圧密化後、溶媒で膨潤させると元の体積の
90%以上に復元するためである。
前記した本発明の凍結法によれば、1〜100μmの孔
径の連続胞を形成させることができた。
その結果、未処理のゲル化物単位体積当りの酵素活性を
1.2〜数倍に向上させることができた。
更に乾燥ゲル化物を圧搾して圧密片化してから、水中で
膨潤させても元の体積の173以下にしか戻らないこと
も判明した。それだけでなく、ゲル化物単位乾物重量当
りの活性は、変化しないか、又は若干低下するだけであ
ることも見出した。すなわち、元の未処理のゲル化物に
対して、単位体積当りの酵素活性を、大幅に向上させる
ことに成功した。また、ゲル化物の機械的強度も著しく
向上すると共に、気体発生反応に対してもゲル化物内部
に発生した気泡を、外部に円滑に放出できることも見出
した。
次に、本発明の第3の発明である分解除去法について具
体的に説明する。
繊維状物質としては、セルロース、デンプン、DNA5
RNA等が用いられる。
セルロースとしては、綿花、ろ紙等の天然繊維若しくは
セロファン、スフ等の天然繊維を加工したものが用いら
れる。これらの繊維を新たに調製する場合には、繊維の
直径を調節できる点で紡糸が極めて適している。繊維の
直径はゲル化物直径の0.5〜10%、長さは直径の5
0〜150%の範囲で使用できる。また、添加量はゲル
1mA’当り10〜500mgの範囲で用いる。
繊維の直径、長さ並びに添加量共、上記範囲の下限未満
であると、ゲル化物内に円滑な液の導通が困難となり、
触媒活性は向上しない。他方、上記範囲の上限超とする
と、多孔質化後のゲルとしての実用的な機械的強度を保
持できな(なる。
次に得られる混合物を処理してゲル化物を得、次いで、
ゲル化物を高分子繊維の加水分解酵素と接触させ、繊維
を表面に露出した部分からゲル化物内部に向は分解する
。加水分解酵素との接触は加水分解酵素液中に浸漬する
か、あるいは、ゲル化物に酵素を塗布する等の手段を用
いる。加水分解酵素は、繊維に対し基質特異性が高いだ
けでなく、不純物としてのプロテアーゼを実用濃度以上
に含まない純度のものを用いる必要がある。セルロース
に対してはセルラーゼ、デンプンについてはα−アミラ
ーゼ、DNAについては口Na5e、 RN Aについ
てはRNaseを用いる。加水分解酵素処理の条件は目
的酵素の安定性、加水分解酵素の反応特性によって異な
る。
すなわち、目的酵素の活性を損わず、かつ各使用加水分
解酵素の加水分解作用にできるだけ適した条件で行う。
加水分解処理が終了後、必要に応じ水、若しくは酵素活
性に安定な緩衝液で洗浄する。
上記した分解除去法においても、既述の本発明の凍結法
の場合におけるように、該第2工程の処理が粒子化処理
を包含してもよく、その際、既述の(^)又は(B)の
いずれの方法を採用してもよい。
上記した分解除去法においても、ゲル化物内に多数の貫
通孔を生じ、かつゲル化物の単位体積当りの酵素活性が
上昇した。
〔発明の実施例〕
以下、本発明を実施例及び比較例により更に具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
なお、添付の第1図〜第3図は、反応時間と酵素活性と
の関係を示すグラフである。
比較例1 カラギーナン0.15g、水4.85 gをオートクレ
ーブ中120℃、15分加熱してカラギーナン溶液5g
を得た。上記のカラギーナン溶液を40℃に冷却した。
このカラギーナン溶液に、ウレアーゼ10mg(ナタマ
メ起源)と牛血清アルブミン20mg(酵素用安定剤と
して使用)を水3−に溶解した水溶液を添加して混合し
た。
混合液を直ちに平板上に流し、厚さ1.7X2.4II
1mの板状のゲルとし、2X2mm角に細断した。
得られたゲル粒子の内部は、顕微鏡写真によって観察し
たところ、均質な透明ゲルからなっていた。ついで、こ
のゲル粒子を0.5g分取し、10%尿素5rd、1M
クエン酸カリウム緩衝液(pH6,7) 20 rni
l及び水5rdを添加して、40℃、30分往復振とう
した(振幅3cm、30ストロ一ク/分)。尿素の分解
により生ずるアンモニア態N生成量の時間経過を測定し
た。その結果を第1図に示す。すなわち第1図は、反応
時間(分) (横軸)と酵素活性(9g  N−NHs
/g無処理ゲル)(縦軸)との関係を示すグラフであり
、後記実施例のものも一緒に示す。
他方、ゲル粒子0.1gを分取し、水5rnlを加えて
40℃で1時間振とう後、遠心分離(4500g110
分)して、パックドボリューム(packed vol
ume)を測定した。その結果を第1表に示す。
実施例1 比較例1で調製した同一バッチのゲル粒子2gをナスフ
ラスコに入れ、−50℃で2分以内に凍結した。この凍
結したゲル粒子を1 mm)1g以下の減圧下で乾燥し
て、乾燥ゲル46mgを得た。
この乾燥ゲルに水を吸収させて顕微鏡下に見ると、多数
の連続胞の形成が観察された。
次いで、この乾燥ゲル粒子から乾燥前のゲル粒子換算で
0.5gを分取し、比較例1と同じ手順により尿素の分
解の時間経過を測定した。その結果を第1図に示す。他
方、乾燥ゲル粒子から乾燥前のゲル換算で0.1 gを
分取し、比較例1と同じ手順によりパックドボリューム
を測定した。その結果を第1表に示す。
実施例2 実施例1で調製したものと同一バッチの乾燥ゲル粒子3
0mg(乾燥前ゲル換算1.3g)を10 kg/cm
”の圧力で圧密化し、薄片状とした。
この薄片状の乾燥ゲル10mgを水に入れ、実施例1と
同様にしてパックドボリュームを測定した。その結果を
第1表に示す。また、水によって膨潤した後のゲルを顕
微鏡下に観察した。実施例1の連続胞が圧密化していた
比較例1、実施例1及び2につき、ゲル粒子乾物1g当
りのウレアーゼ活性及びパックドボリューム1−当りの
ウレアーゼ活性を整理し、第1表に合せ示す。乾物重量
当りのウレアーゼ活性は、無処理ゲル粒子(比較例1)
に比べ、凍結乾燥処理ゲル粒子(実施例1)が1.5倍
、凍結乾燥−圧密化処理ゲル粒子(実施例2)は1.3
倍に向上した。他方、実施例2の乾物1g当りのパック
ドボリュームは比較例104分の1に減少できる。した
がって、実施例20パックドボリューム1−当りの活性
は比較例1の5.2倍に向上し、固定床のコンパクト化
に大きく寄与する。
第  1 表 * 10分間で生成したN−NH,量から算出した初速
度を使用実施例3 精製寒天0.15g1水4.85gを90℃、15分加
熱して寒天溶液5gを得た。上記の寒天液を40℃に冷
却した。この寒天溶液にウレアーゼ30rng(ナタマ
メ起源、比活性4U/mg、IU:1μモル N−N1
1a /分)と牛血清アルブミン30mg(酵素用安定
剤として使用)を水1.0gに溶解した水溶液1.63
g、及び脱脂綿を長さ2〜3mmに細断した繊維(繊維
径30〜60μm)を0.6g添加して混合した。混合
液を直ちに平板上に流し、厚さ1.7〜2.3 mmの
板状に固化成型した。次いで、100mgのセルラーゼ
(トリコデルマ起源、100FPA−U/mg)を7−
の0.05M酢酸ソーダ緩衝液(pH4,5)に溶解し
た溶液に、上記繊維入りウレアーゼ固定寒天ゲル粒子1
.5 gを添加し、40℃で2時間処理した。セルラー
ゼ処理後の繊維入りウレアーゼ固定寒天ゲル粒子を顕微
鏡下に観察すると、セルラーゼ処理により、処理以前に
認められたセルロース繊維が消失し、消失部分に貫通孔
が生じていることが観察された。セルラーゼ処理後のゲ
ル粒子を分離回収し、1Mクエン酸緩衝液(pH6,7
) 20rn1及び10%尿素溶液10−を添加して4
0℃で2時間往復振とうしたく振幅3cm、30ストロ
一ク/分)。尿素の分解により生ずるアンモニア態N生
成量の時間経過を第2図に示す。
すなわち第2図は、反応時間(分)(横軸)と酵素活性
(8g  N−NHs/mjり  (縦軸)との関係を
示すグラフであり、後記比較例の結果も併記した。
比較例2 実施例3で調製した同一バッチの繊維入りウレアーゼ固
定ゲル粒子1.5gを、セルラーゼを添加しない0.0
5M酢酸ソーダ緩衝液(pH4,7)に添加し、同じ要
領で40℃、2時間保温した。
上記処理後、実施例3と同一要領で尿素の分解試験を行
った。アンモニア態N生成の時間経過を第2図に示す。
比較例3 実施例3にて調製した同一バッチの繊維入りウレアーゼ
固定ゲル粒子1.5gを5℃で2時間保存後、実施例3
と同一要領で尿素の分解試験を行った。アンモニア態N
生成の時間経過を第2図に併記する。
比較例4 ウレアーゼ固定ゲル粒子の調製に際して、綿繊維の代り
に0.6gの水を添加して、実施例3と同一要領でウレ
アーゼ固定ゲル粒子を調製した。このゲル粒子1.5g
を実施例3と同一要領で尿素の分解試験を行った。アン
モニア態N生成の時間経過を第2図に併記する。
実施例3及び比較例2〜4の結果をゲル粒子1g当りの
ウレアーゼ活性で整理し第2表に示す。比較例に比べ実
施例3は約1.4倍の活性を示し、本発明により従来の
単純な包括法に比べ40%の活性上昇を認めた。
第  2  表 * 10分間で生成したN−N8重量から算出した初速
度を使用 比較例5 アルギン酸0.4g、水4.6gを105℃、10分加
熱してアルギン酸溶液5gを得た。上記のアルギン酸溶
液にラクターゼ(サツカロミセス属酵母起源)10mg
を水2W11に溶解して水溶液を添加して混合した。混
合液を2%塩化カルシウム溶液中に滴下して固化し、直
径1.5〜4mmの球状粒子を得た。次いで、このゲル
粒子を水洗し、0.5gを分取して、0.1Mリン酸カ
リウム緩衝液pH6,5を1−加え、これに基質として
オルト・ニトロフェノール−β−D−ガラクトピラノシ
ド(ONGP)の0.5%水溶液3mj!を添加した。
上記混合液を30℃で10分間反応させた後、氷冷し、
酵素固定化粒子をろ別した。次いで、ろ液中の生成オル
トフェノール量を420nmで比色定量した。10分間
で生成したオルトフェ・ノール量より算出した初速度か
らラクターゼ活性を算出した。他方、ゲル粒子0.1g
を分取し、水5−を加えて30℃で10分間振とう後、
遠心分離(4500g、10分)して、パックドボリュ
ームを測定した。パックドポリニーム及びパックドポリ
ニーム当りのラクターゼ活性及び乾量当りのラクターゼ
活性を第3表に示した。
実施例4 比較例5で調製した同一バッチのゲル粒子2gをナスフ
ラスコに入れ、液体窒素中で1分以内に凍結した。この
凍結したゲル粒子をl mm)1g以下の減圧下で乾燥
して、乾燥ゲル40mgを得た。この乾燥ゲルに水を吸
収させて顕微鏡下に見ると、多数の連続胞の形成が観察
された。次いで、この乾燥ゲル粒子から乾燥前ゲル粒子
換算で0.5 gを分取し、比較例5と同じ手順によリ
オルト・ニトロフェノール−β−D−ガラクトピラノシ
ドの分解の初速度を測定した。他方、乾燥ゲル粒子から
乾燥前のゲル換算で0.1 gを分取し、比較例1と同
じ手順によりパックドボリュームを測定した。その結果
と、パックドポリニーム当りのラクターゼ活性及び乾量
当りのラクターゼ活性を第3表に示した。
実施例5 実施例4で調製したものと同一バッチの乾燥ゲル粒子2
0mg(乾燥前ゲル換算1.3g)を8kg/cm”の
圧力でプレスして圧密化し、2x2ffImの薄片状と
した。この薄片状の乾燥ゲル10o+gを水に入れ、実
施例4と同様にしてパックドボリュームを測定した。そ
の結果を第3表に示す。
第  3 表 実施例6 カラギーナン0.2g、水4.8gをオートクレーブ中
110℃、5分間加熱してカラギーナン溶液5gを得た
。上記のカラギーナン溶液を40℃に冷却した。このカ
ラギーナン溶液に、ウレアーゼ25mg(ナタマメ起源
、比活性4U/rng、IU:1.UモルN −NH,
/分)と牛血清アルブミン30mg(酵素用安定剤とし
て使用)を水1gに溶解した水溶液1.06g、及び脱
脂綿を長さ2〜3o+mに細断した繊維(繊維径30〜
60μm)を0.6 g添加して混合した。混合液を直
ちに平板上に流し、厚さ1.7 X 2.3 ohmの
板状の固化成型し、1.5〜2.5 X 1.5〜2.
5 mm×1.0〜1.5 mmの大きさに細断しセル
ロース繊維入りのウレアーゼ固定化カラギーナンゲル粒
子を調製した。次いで、100mgのセルラーゼ(トリ
コデルマ起源、100 FPA−U/mg)を7−の0
.05M酢酸ソーダ緩衝液(pH4,5)に溶解した溶
液に、上記の繊維入りウレアーゼ固定カラギーナンゲル
粒子1.5gを添加し、40℃で2時間処理した。セル
ラーゼ処理により、処理以前に認められたセルロース繊
維が消失し、消失部分に貫通孔が生じていることが観察
された。セルラーゼ処理後のゲル粒子を分離回収し、1
Mクエン酸緩衝液(pH6,7) 20 ml及び10
%尿素溶液10rnI!を添加して、40℃で2時間往
復振とうした(振幅3cIO130ストロ一クス/分)
。尿素の分解により生ずるアンモニア態N生成量の時間
経過を第3図に示す。すなわち第3図は、反応時間(分
)(横軸)と酵素活性(μg  N−NHs/mlり 
 (縦軸)との関係をボスクラフであり、後記比較例の
結果も併記した。
比較例6 実施例6で調製した同一バッチの繊維入りウレアーゼ固
定カラギーナンゲル粒子1.5gを、セルラーゼを添加
しない0.05M酢酸ソーダ緩衝液(pH4,7)に添
加し、同じ要領で40℃、2時間保温した。上記処理後
、実施例6と同要領で尿素の分解実験を行った。アンモ
ニア態N生成の時間経過を第3図に併記する。
比較例7 実施例3にて調製した同一バッチの繊維入りウレアーゼ
固定カラギーナンゲル粒子1.5gを5℃で2時間保存
後、実施例6と同一要領で尿素の分解試験を行った。ア
ンモニア態窒素生戊の時間経過を第3図に併記する。
比較例8 ウレアーゼ固定ゲル粒子の調製に際して、綿繊維の代り
に0.6gの水を添加して、実施例3と同一要領でウレ
アーゼ固定ゲル粒子を調製した。このゲル粒子1.5 
gを実施例6と同一要領で尿素の分解試験を行った。ア
ンモニア態N生成の時間経過を第3図に併記する。
実施例6及び比較例6〜8の結果をゲル粒子1g当りの
ウレアーゼ活性で整理し、第4表に示す。比較例に比べ
、実施例6は約1.4倍の活性を示し、本発明により従
来の単純な包括法に比べ40%の活性上昇を認めた。
第  4  表 実施例7 下記の5成分を混合した液を1.5 mm間隙のガラス
壁間に流し、15℃、40分間静置してゲル化させ、厚
さ1.5 ohoIのゲルプレートを調製した。
A : I N IC14,8mj! トリスヒドロキシメチルアミノメタン3.7蒸留水6.
37! Bニアクリルアミド6g メチレンビスアクリルアミドQ、 16 gフェリシア
ン化カリウム1.4 mg 蒸留水14d C:0.14%過硫酸アンモニウム40rdD:ウレア
ーゼ0.3g(ナタマメ起源、比活性40/+++g、
10 : 1μモルN−NHs/分)牛血清アルブミン
0.3g(酵素安定剤として使用) 蒸留水9.4 ml E:デンプン繊維(繊維長2〜3 mm、繊維径50〜
150μm1本繊維は馬鈴しよデンプン糊をフィルム状
に乾燥した薄膜を細断して調製)10g 上記ゲルプレートを1.5〜2.5 X 1.5〜2.
5mmの大きさに細断してデンプン繊維入りのウレアー
ゼ固定化ポリアクリルアミドゲル粒子を調製した。次い
で、50111gのα−アミラーゼ(枯草菌起源、70
0U/mg、IU: 1.uモルデンプンからのマルト
ース/3分)を7−の0.05Mリン酸カリウム緩衝液
(p)16.8)に溶解した溶液に、上記の繊維入りウ
レアーゼ固定ポリアクリルアミドゲル粒子1.5gを添
加し、37℃で、15分処理した。光学顕微鏡観察によ
りα−アミラーゼ処理により、処理以前に認められたデ
ンプン繊維が消失し、消失部分に貫通孔が生じているこ
とが観察された。α−アミラーゼ処理後のゲル粒子分を
分離回収し、1Mクエン酸緩衝(pH6,7) 20 
rnl及び10%尿素溶液10m1を添加して、40℃
で2時間往復振とうした(振幅3cm、30ストロ一ク
ス/分)。尿素の分解により生ずるアンモニア態N生成
量の時間経過を測定し、初速度からα−アミラーゼ無処
理ゲルg当りの見掛けの比活性を算出し、4.O1J/
gの値を得た。
比較例9 実施例7で調製した同一パッチの繊維入りウレアーゼ固
定ポリアクリルアミドゲル粒子1.5gを、α−アミラ
ーゼを添加しない0.05Mリン酸カリウム緩衝液(p
H6,8)に添加し、同じ要領で37℃、15分保温し
た。上記処理後、実施例7と同要領で尿素の分解実験を
行った。尿素の分解により生ずるアンモニア態N生成量
の時間経過から初速度を測定し、α−アミラーゼ無処理
ゲルg当りの見掛けのウレアーゼ比活性を算出し2.7
0/gの値を得た。
比較例10 実施例7で調製した同一バッチの繊維入りウレアーゼ固
定ポリアクリルアミドゲル粒子1.5gを5℃で2時間
保存後、実施例7と同一要領で尿素の分解試験を行った
。アンモニア態N生成量の時間経過から初速度を測定し
、α−アミラーゼ無処理ゲルg当りの見掛けのウレアー
ゼ比活性を算出し2.6U/gの値を得た。
比較例11 ウレアーゼ固定ゲル粒子の調製に際して、デンプン繊維
の代りにLogの水を添加して、実施例7と同一要領で
ウレアーゼ固定ゲル粒子を調製した。このゲル粒子1.
5gを実施例7と同一要領で尿素の分解試験を行った。
アンモニア態N生成量の時間経過から初速度を測定し、
α−アミラーゼ無処理g当りの見掛けのウレアーゼ比活
性を算出し、2.7U/gの値を得た。
実施例8 カラギーナン0.2g、水4.8gをオートクレーブ中
110℃、5分加熱してカラギーナン溶液5gを得た。
上記のカラギーナン溶液を40℃に冷却した。このカラ
ギーナン溶液に、インベルターゼ301g[:カンジダ
 ウテイリス(Candida utilis)起源、
比活性200U/mg。
IUニスクロース1μモル分解/分〕を水1gに溶解し
た水溶液1.03 g及び脱脂綿を長さ2〜3rnmに
細断した繊維(繊維径30〜60μm)を0.6g添加
して混合した。混合液を直ちに平板上に流し、厚さ0.
8〜1.2 mmの膜状に固化した。次いで150mg
のセルラーゼ(トリコデルマ起源、100 F P A
−U/mg)を7rn1の0.05M酢酸ソーダ緩衝液
(pH4,5)に溶解した溶液に、上記繊維入りウレア
ーゼ固定カラギーナン溶液展1.5 g (40X 4
0 mm)を浸漬し、40℃で1時間処理した。セルラ
ーゼ処理により、処理以前に認められたセルロース繊維
が消失し、消失部分に貫通孔が生じていることが観察さ
れた。
セルラーゼ処理後のゲル粒子を分離回収し、0.1 M
酢酸緩衝液(p)l 4、?)20ml!及び5%スク
ロース溶液10mj!を添加して、45℃で2時間往復
振とうした(振幅3cm、30ストロ一クス/分)。ス
クロースの分解により生ずるグルコース生成量の時間経
過から初速度を測定し、セルラーゼ無処理ゲルg当りの
見掛けのウレアーゼ比活性を算出し420/gの値を得
た。
比較例12 実施例8で調製した同一バッチの繊維入りインベルター
ゼ固定カラギーナンゲル膜1.5gを、セルラーゼを添
加しない0.05M酢酸ソーダ緩衝液(pH6,8)に
添加し、同じ要領で40℃、1時間保温した。上記処理
後、実施例8と同じ要領でスクロースの分解実験を行っ
た。スクロースの分解により生ずるグルコース生成量の
時間経過から初速度を測定し、セルラーゼ無処理ゲルg
当りの見掛けのインベルターゼ比活性を算出し28U/
Hの値を得た。
比較例13 実施例8で?A製した同一バッチの繊維入りインベルタ
ーゼ固定カラギーナンゲル膜1.5gを、5℃で2時間
保存後、実施例8と同一要領でスクロースの分解実験を
行った。スクロースの分解により生ずるグルコース生成
量の時間経過から初速度を測定し、セルラーゼ無処理ゲ
ルg当りの見掛けのインベルターゼ比活性を算出し25
U/gの値を得た。
比較例14 インベルターゼ固定化カラギーナンゲル膜の調製に際し
て、セルロース繊維の代りに10gの水を添加して、実
施例8と同一要領でゲル膜を調製した。このゲル膜1.
5gを用い、実施例8と同じ要領でスクロースの分解実
験を行った。
スクロースの分解により生ずるグルコース生成量の時間
経過から初速度を測定し、セルラーゼ無処理ゲルg当り
の見掛けのインベルターゼ比活性を算出し27U/gの
値を得た。
実施例9 実施例6と同要領でウレアーゼ、脱脂綿繊維を含むカラ
ギーナン液6gを調製し、これを5%塩化カリウム溶液
(6℃)中に滴下し2〜3mmのビーズ状に成型した。
上記のゲル粒子1.5gを分離し実施例6と同要領でセ
ルラーゼ処理を行った。その結果、処理以前に認められ
たセルロース繊維が消失し、消失部分に貫通孔を生じて
いることを確認した。セルラーゼ処理後のゲル粒子を分
離して実施例6と同要領でセルラーゼ無処理ゲルg当り
の見掛けの比活性を算出し3.9U/gの値を得た。
比較例15 実施例9で調製した同一バッチのゲル粒子1.5gをセ
ルラーゼを添加しない0.05M酢酸ソーダ緩衝液(p
H4,7)に添加し、同じ要領でセルラーゼ無処理ゲル
g当りの見掛けの比活性を算出し2,4U/gの値を得
た。
実施例6〜9及び各々に対応する比較例につき、ゲル粒
子1g当りの比活性を比べると、実施例は比較例に比べ
1.4〜1.6倍を見掛けの比活性が向上している。
比較例16 下記の4を分を混合した液を、幅1.5 X 1.5X
60mmのアクリル板上の溝に流し、15℃、40分間
静置してゲル化させ、線状ゲル化物を調製した。
^)  IN  HCl4.8− トリスヒドロキシメチルアミノメタン 3.7−蒸留水
 6.3 ml B) アクリルアミド 6g メチレンビスアクリルアミド 0.16 gフェリシア
ン化カリウム 1.4 mg蒸留水 14− C)0.14%過硫酸アンモニウム 4.0 m1O)
マルターゼ(サツカロミセス属酵母起源0.2g(21
00U) 蒸留水 9.4− 上記線状ゲル化物2.0gを分取して5℃水51中に3
時間浸漬して洗浄した。次いで0.1Mリン酸カリウム
緩衝液pH6,8を10Wdlを加え、これに基質とし
てオルト・ニトロフェノール−β−D−グルコピラノシ
ドの0.5%水溶液3mfを添加した。上記混合液を3
7℃で10分間反応させた後、氷冷し、酵素固定化線状
ゲル化物を得た。このゲル化物をろ別したろ液中のオル
トフェノール生成量を420 nmで比色定量した。
10分間で生成したオルトフェノール量から算出した初
速度からマルターゼ活性を算出した。
他方、線状ゲル化物0.5 gを分取し、水5−を加え
て、遠心分離(4500g、10分)して、パックドボ
リュームを測定した。パックドボリューム及びパックド
ボリューム当りのマルターゼ活性及び乾量当りのマルタ
ーゼ活性を第5表に示した。
実施例10 比較例16で調製した同一バッチの線状ゲル化物2gを
5℃水51中に3時間浸漬して洗浄した。次いでゲル化
物をナスフラスコに入れ、−50℃で2分以内に凍結し
た。この凍結した線状ゲル粒子を1 mm)1g以下の
減圧下で乾燥して、乾燥ゲル0.27 gを得た。これ
を直径1 cm、深さ1 cmの凹金型に入れ3kg/
cm’の圧力でプレスし、円板状のマットを得た。この
マットを2×2m角に裁断した。次いで、0.1 M 
’)ン酸カリウム緩衝液pt16.8を10−加え、こ
れに基質トシてオルト・ニトロフェノール−β−D−グ
ルコピラノシドの0.5%水溶液3+nlを添加した。
上記混合液を37℃で10分間反応させた後、氷冷し、
固定化酵素粒子をろ別したろ液中のオルトフェノール生
成量を420nmで比色定量した。10分間で生成した
オルトフェノール量から算出した初速度からマルターゼ
活性を算出した。他方、同じ操作で調製したマットを裁
断して調製したゲル化直後の線状ゲル化物0.5gに相
当量を取り、水5−を加えて、遠心分離(4500g、
10分)して、パックドボリュームを測定した。パック
ドポリニーム、パックドボリューム当りのマルターゼ活
性及び乾量当りのマルターゼ活性を第5表に示した。
第  5 表 比較例17 カラギーナン0.5g、水4.5gをオートクレーブ中
120℃で15分間加熱してカラギーナン溶液5gを得
た。上記のカラギーナン溶液2.0gを40℃に冷却し
た。これに、スクラーゼ(サツカロミセス属酵母起源)
 0.1 g (1500U)、塩化カルシウム0.2
gを水3mj!に溶解した水溶液を添加し、−辺が50
m!11の正方形の分析用ろ紙(乾量174 mg)を
内部に敷いた内法50X50mm、深さ10mmの容器
に注ぎ、室温に静置して固化した。ろ紙を封入した厚さ
2mmの膜状ゲル化物を5℃の水51中に3時間浸漬し
て洗浄した。次いでゲル化物を25X50mmに2等分
した。上記のゲル化物の一方を100−ビーカーに入れ
、10%蔗糖溶液10−10.5M酢酸緩衝液pH5,
9,5−を加え、ゆるやかに振とうさせ、40℃で10
分間反応させた。反応液中のグルコース生成量から、ゲ
ル化物のスクラーゼ活性を算出した。一方、ゲル化物の
体積を測定し、ゲル体積当りのスクラーゼ活性及び乾量
当りの活性を算出し第6表に示した。
実施例11 比較例17で調製した未使用の25X50mmのゲル化
物を、広口11ナスフラスコに入れ、壁面に付着させた
状態で一45℃で凍結した。
この凍結ゲル化物をl mmHg以下の減圧下で乾燥し
て、乾燥膜92mgを得た。この乾燥膜を湿度80%の
空気中に1時装置いた後、油圧プレス機(50kg/c
m’)でプレスして圧密化し、紙状の膜を得た。上記の
膜を100mlビーカーに入れ、比較例17と同要領で
スクラーゼ活性及び湿潤膜の容積を測定した。湿潤膜体
積当りのスクラーゼ活性及び乾量当りの活性を算出し、
第6表中に示した。
第6表 比較例18 精製寒天0.15g、水4.85 gをオートクレーブ
中で120℃、90分加熱して寒天溶液5gを得た。上
記の寒天溶液を40℃に冷却した。
この寒天溶液にパン酵母ケーキ200+mg(乾物42
mg)を水1rnlに懸濁した溶液を添加し混合し、直
ちに平板上に流して固化した。板状のゲル(厚さ1.8
〜2.6 mm)を2X 2mm角に細断した。上記ゲ
ル粒子0.5 gを100m1三角フラスコに分取し、
10%グルコース溶液5m1i!、1M酢酸緩衝液pH
5,6,5ml!、水10−を添加し、30℃、10分
間往復振とうした(振幅2.5 にlT1%30ストロ
ーク/分)、反応後5℃で冷却して菌体を遠心分離し、
ろ液中のエタノール濃度をガスクロマトグラフにより測
定した。一方、ゲル粒子0゜5gを水中に添加してゲル
粒子の体積を求め、湿ゲル粒子体稜当りのアルコール生
成速度、乾量当りのアルコール生成速度を算出し、第7
表に示した。
実施例12 比較例18で調製した同一バッチのゲル粒子0.5gを
分取し、500−ナスフラスコ中に入れ、−45℃で1
分以内に凍結した。この凍結物をl mm)1g以下の
減圧下で乾燥して、乾燥ゲル粒子を得た。これを、個々
の粒子毎にプレス機で(5kg/cm’)でプレスして
圧密化し、薄片状物を得た。この薄片状物を用い比較例
18と同要領でエタノール生成速度及び水に浸漬したと
きの体積を測定した。その結果を第7表に示した。
第  7  表 応槽の有効容積を減少することにより、効率よく反応さ
せることが可能となるという顕著な効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、各側における尿素分解によるアンモ
ニア態窒素生成の時間経過を、反応時間と酵素活性との
関係で示したグラフである。 特許出願人  株式会社 日立製作所

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ゲル基材溶液に生体触媒を添加混合する第1工程、
    第1工程で得られる混合物を処理してゲル化物を調製す
    る第2工程、第2工程で得られるゲル化物を冷却してゲ
    ル化物中の溶媒を凍結する第3工程、第3工程で得られ
    る凍結ゲル化物中の固体化した溶媒を減圧下で昇華して
    除去する第4工程、該第4工程で得られる乾燥ゲル化物
    を機械的に圧密化する第5工程、の各工程を包含するこ
    とを特徴とする生体触媒固定化多孔質ゲル化物の製造方
    法。 2、ゲル基材溶液に生体触媒を添加混合する第1工程、
    第1工程で得られる混合物を処理してゲル化物を調製す
    る第2工程、第2工程で得られるゲル化物を冷却してゲ
    ル化物中の溶媒を凍結する第3工程、第3工程で得られ
    る凍結ゲル化物中の固体化した溶媒を減圧下で昇華して
    除去する第4工程、該第4工程で得られる乾燥ゲル化物
    を機械的に圧密化する第5工程、第5工程で得られる圧
    密化した乾燥ゲル化物に溶媒を添加して膨潤させる第6
    工程、の各工程を包含することを特徴とする生体触媒固
    定化多孔質ゲル化物の製造方法。 3、該第2工程における処理が、第1工程で得られる混
    合物をゲル化してから粒子化するものである特許請求の
    範囲第1項又は第2項記載の生体触媒固定化多孔質ゲル
    化物の製造方法。 4、該第2工程における処理が、第1工程で得られる混
    合物を粒子化してから各粒子体ごとにゲル化するもので
    ある特許請求の範囲第1項又は第2項記載の生体触媒固
    定化多孔質ゲル化物の製造方法。 5、該第2工程における処理が、第1工程で得られる混
    合物をゲル化してから線状化するものである特許請求の
    範囲第1項又は第2項に記載の生体触媒固定化多孔質ゲ
    ル化物の製造方法。 6、該第2工程における処理が、第1工程で得られる混
    合物を線状化してから各線状体ごとにゲル化するもので
    ある特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の生体触媒
    固定化多孔質ゲル化物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010526540A (ja) * 2007-05-11 2010-08-05 トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド 耐熱性生物活性組成物

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