JPH02273057A - 回転電機の巻線挿入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、回転電機における固定子鉄心のスロット内に
コイルを押圧挿入するための巻線挿入装置に関する。

（ロ）従来の技術 従来、この種の回転電機の巻線挿入装置は特公昭６４−
４４２３号公報等に開示されているように、コイルイン
サーターツーリングの上部には、固定子鉄心の内周の歯
部に対応した複数のブレードが配置妨れており、前記イ
ンサーターツーリングの下部より適当な押圧を受けた押
圧子を、前記ブレードに沿って上昇きせ、隣り合うブレ
ードの間からスロット内へコイルを挿入するよう構成さ
れている。

（八）発明が解決しようとする課題 しかしながら上記の構成によると以下に説明するような
問題があり、改善策が要望されていた。

すなわち、固定子鉄心の歯部の角部は、ブレス打抜型と
の関係から通常、直角に形成されているため、この歯部
に当接するブレードの当接面における前記角部の対応部
分も直角に形成される。このため、スロットにコイルを
挿入する際には、ブレードの直角に形成された角部にコ
イルの押圧力が集中して加わり、ブレードにヒビや割れ
等の損傷を来たすという問題があった。

本発明は斯る点に鑑みなされたもので、コイルの挿入時
にブレードの角部に集中する押圧力を緩和し、ブレード
の損傷を低減して巻線挿入装置の耐久性を向上すること
を目的とする。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明は、内部に複数のスロットと歯部を有する固定子
鉄心のスロット内に、スロット絶縁紙及び固定子コイル
を挿入するものであって、前記スロット内へ固定子コイ
ルを押圧挿入する押圧子を案内するためのブレードを備
えたものにおいて、前記固定子鉄心の歯部先端の角部に
アール部を形成する一方、前記ブレードの歯部との当接
面に、前記アール部に対応するアール面を形成したもの
である。

（ホ）作用 本発明の回転電機の巻線挿入装置は上記の構成により、
フィルの挿入時にブレードの角部（鉄心歯部の角部に対
応する部分）に加わるコイルの押圧力を角部の周辺に分
散させることができ、ブレード角部におけるヒビや割れ
を抑制して該ブレードの寿命を長くすることができる。

〈へ）実施例 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

図において、１は固定子鉄心で、内部に複数のスロツｆ
−１ａと歯部１ｂが所定の円周上に所定の間隔で形成さ
れている。２は前記固定子鉄心１のスロット１ａに挿入
されたスロット絶縁紙、３は巻線挿入装置、即ち、フィ
ルインサーターのツーリングであり、上部に固定子鉄心
１の内周に対応したブレード４が配置され、このブレー
ド４とウェッジガイド５とはセットになっており、ウェ
ッジガイド５はブレード４の外側に配置されている。ブ
レード４は挿入コイルをガイドし、ウェッジガイド５は
フィルに係合して挿入されるウェッジ（図示せず）をガ
イドする。６はブレード４の内周部に配設された押圧子
で、ブレード４間にフィンを有しており、コイルを挿入
するものである。９は外層コイル７のスロット１ａへの
挿入時に、前記絶縁紙２を保護すべく固定子鉄心１の両
端面側に装着可能に配置されたガイドブレードである。

このブレードは固定子鉄心１に装着するために複数に分
割されている。ここで、固定子鉄心１の歯部１ｂ先端の
両角部は第２図に示すようにアール部１ｃとして曲面状
に形成されている。

また、ブレード４は第２図に示すように断面半円形を呈
し、コイル７．８の挿入側には半円形の曲面４ｂが、歯
部１ｂとの当接側には口字状の当接面４ｃが形成されて
いる。更に、このブレード４の当接面４ｃにおいて前記
歯部１ｂの両角部と対応する部分にはアール部１ｃと同
程度の曲率を有するアール面４ａが形成されている。

第１図において、Ａ−Ａ左半分には、外層コイル７がブ
レード４の所定位置に掛けられた状態を示し、第１図中
Ａ−Ａ右半分には、挿入された外層コイル７が中間成形
機で外周方向へ広げられ、成形機の反結束側外層コイル
７ａと成形後の結束側外層コイル７ｂとに拡開許れて、
内層コイル８を挿入するためにコイルインサーターツー
リング３のウェッジガイド５の上部へブレード４に係合
して置かれた状態を示す。

次にこの巻線挿入装置の動作について説明する。先ず、
スロット１ａに絶縁紙２を挿着した固定子鉄心１を該装
置にセットする。そして、固定子鉄心１の上部外周に押
え金（図示せず）が動作する０次に、固定子鉄心１の上
下端面にガイドブレード９が装着される。そして、フィ
ルインサーターツーリング３の下部より適当な押圧を受
けた押圧子６がブレード４に沿って上昇し、第１図中Ａ
−Ａ左半分に示す如く外層コイル７を固定子鉄心１の所
定の絶縁紙２の内側へ挿入し、その後、第１図中Ａ−Ａ
右半分に示すように、内層コイル８を所定の絶縁紙２の
内側へ挿入する。このとき、コイルがスロット１ａから
内周方向へ外れるのを防ぐためウェッジが一緒に挿入さ
れる。

このように構成された回転電機の巻線挿入装置において
、前記ブレード４の歯部１ｂとの当接面４ｃには、歯部
１ｂのアール部１ｃに対応するアール面４ａが形成され
ているため、コイル７゜８をスロット１ａへ押圧挿入す
る場合、ブレード４の角部に加わるコイル７．８の押圧
力をアール面４ａに沿って分散させることができ、ブレ
ード４の当接面４ｃの角部におけるヒビや割れを抑制し
て該ブレードの寿命を長くすることができる。

（ト〉発明の効果 以上のように本発明によれば、コイルを固定子鉄心のス
ロットへ挿入する際に、ブレードの角部（鉄心歯部の角
部に対応する部分）に加わるコイルの押圧力を、アール
面に沿って角部の周辺に分散きせることができ、ブレー
ド角部のヒビや割れを抑制してブレードの寿命を長くし
、巻線挿入装置の耐久性を向上できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す巻線挿入装置の正面図、
第２図は第１図の要部横断面図、第３図は第２図の要部
拡大図である。 １・・・固定子鉄心、　　ｌａ・・・スロット、　１ｂ
・・・歯部、　　１ｃ・・・アール部、　　２・・・ス
ロット絶縁紙、　　４・・・ブレード、　　　４ａ・・
・アール面、４Ｃ・・・当接面、　　７・・・外層コイ
ル、　８・・・内層コイル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）内部に複数のスロットと歯部を有する固定子鉄心
   のスロット内に、スロット絶縁紙及び固定子コイルを挿
   入するものであって、前記スロット内へ固定子コイルを
   押圧挿入する押圧子を案内するためのブレードを備えた
   ものにおいて、前記固定子鉄心の歯部先端の角部にアー
   ル部を形成する一方、前記ブレードの歯部との当接面に
   、前記アール部に対応するアール面を形成したことを特
   徴とする回転電機の巻線挿入装置。