JPH0227191A - 浸漬型ナトリウムポンプ - Google Patents

浸漬型ナトリウムポンプ

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JPH0227191A
JPH0227191A JP1121676A JP12167689A JPH0227191A JP H0227191 A JPH0227191 A JP H0227191A JP 1121676 A JP1121676 A JP 1121676A JP 12167689 A JP12167689 A JP 12167689A JP H0227191 A JPH0227191 A JP H0227191A
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bus
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グレン・バール・ブリンスボルド
John T Lopez
ジョン・トマス・ロペズ
Eugene E Olich
ユージン・エルスワース・オリッチ
Calvin W West
カルビン・ウィリアム・ウェスト
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    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K44/00Machines in which the dynamo-electric interaction between a plasma or flow of conductive liquid or of fluid-borne conductive or magnetic particles and a coil system or magnetic field converts energy of mass flow into electrical energy or vice versa
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はナトリウム冷却原子炉に関する。さらに詳し
くは、ナトリウム冷却原子炉および熱交換器に用いるの
に適当なナトリウム送給用の浸漬型ポンプ(subme
rged 5odiu[I+ pu+np )に関する
従来技術 ナトリウム冷却原子炉は周知である。この種の原子炉は
液体ナトリウムの連続循環−次ループを備え、液体ナト
リウムを炉心と中間熱交換器の間に順次ポンプ循環させ
ている。原子炉には二次ナトリウムループも設けられる
。二次ループは炉内の中間熱交換器で熱エネルギーを受
は取り、その熱エネルギーを発電用のスチーム(蒸気)
発生器に伝達する。
一次ループまたは二次ループに流れるナトリウムのサイ
クルは、代表的には、「ホットレッグ」(高温側)と「
コールドレッグ」 (低温側)とに分けられる。ナトリ
ウム冷却炉の一次ループを例にとると、ナトリウムサイ
クルのいわゆる「ホットレッグ」は炉心で始まり、中間
熱交換器で熱を抽出するところまで続く。「コールドレ
ッグ」は中間熱交換器の出口で始まり、この発明のポン
プを含む通路を通り、炉心の人口で終る。炉内部の一次
ループのナトリウムサイクルは、ループ内の循環を無限
に繰り返す。
用語「ホットレッグ」および「コールドレッグ」は相対
的な意味で用いられる。代表的には、各ループのコール
ドレッグが600下以上の温度で、ホットレッグははる
かに高く、12006F程度の温度になることが多い。
液体すトリウムポンプを磁界の移動により作動させるこ
とか提案されている。このようなポンプでは、代表的に
は、ステータか円筒形で、鉛直に配向され、鉛直円筒形
中心ダクトを画定する。ポンプのコアも同様に円筒形で
、ステータの鉛直円筒形ダクト内の所定位置に保持され
ている。こうして中心コアとステータとの間に割り込ん
で環状ポンプ空間が画定される。この円筒形隙間ポンプ
空間を通してナトリウムを、代表的にはポンプの底部か
ら頂部へポンプ送りする。
このポンプには可動部品がない。「移動」するのは磁界
だけである。磁界をポンプの入口(通常底部)からポン
プの出口(通常頂部)まで次々と移動する。
磁界はトロイダルNS磁界である。この磁界は第1側が
ステータを通り、第2側が中心コアを通る。トロイダル
磁界は、導通ギャップで磁界の頂部および磁界の底部に
て円筒形隙間ポンプ空間と交差する。磁界とこのギャッ
プ内の液体ナトリウムとの相互作用により、必要なポン
プ作用が生み出される。
ポンプギャップを移動される磁界はナトリウムに渦電流
を誘起する。一方すトリウムの渦電流は、ナトリウムを
ポンプの移動磁界に結合する。磁界境界での摩擦損失、
すなわちすべり(漏れ)を無視すれば、ナトリウムはポ
ンプ内を入口から出口へ、ポンプ内を入口から出口へ移
動する磁界の方向に運ばれる。
ナトリウム冷却炉のポンプは取り外し、補修するのが困
難である。したがって、この種のポンプは長い寿命を予
想して製造しなければならない。
このような長い寿命が期待できるためには、振動してポ
ンプ部品間の摩耗を招くことがなく、あるいは加熱した
り、早期に劣化したりしないポンプ設計が必要である。
たとえば、ポンプに電力を送る巻線が電気抵抗加熱によ
り熱を発生することは避けられない。この熱を除去して
、巻線をコイルの長い寿命を保証するのに十分な冷たい
温度に維持しなければならない。
従来、このようなポンプをガスで冷却することか提案さ
れている。ガス冷却には少なくとも2つの難点がある。
第一に、冷却に必要な補助装置が多くなる。
第二に、抵抗加熱で発生した熱エネルギーの回収か簡単
にできない。このコイルの抵抗加熱のエネルギーは大抵
の場合捨てられている。
発明の要旨 この発明は浸漬形電磁ポンプを提供し、外側円筒形ステ
ータと内側円筒形導電コアとか組み合されて、ステータ
とコアとの間に画定される円筒形隙間空1用にてナトリ
ウムに液中ポンプ作用を与える。円筒形隙間空間は代表
的には鉛直配向され、底部に入口を頂部に出口を画定す
る。外側ステツは、上向きに移動するトロイダル磁界を
発生し、これらの移動磁界によりナトリウム冷却炉のコ
ルドレッグ内の液体ナトリウムをポンプの底部からポン
プの頂部に運ぶ。外側円筒形ステータは、鉛直に配置さ
れたダクトが交互に層配置されたコイルユニットと積層
体で囲まれた構成である。コイルユニットおよびそのコ
イルユニットを巻回する特別な方法も開示される。ら線
に巻かれた共通鋼バス(母線)の上側および下側コイル
半部が中心で直列に接合されている。これらの上側およ
び下側コイル半部はコイルユニット外部に別々のコイル
ユニットとして接続されて、コイル半部間に相補的磁界
を生成する。それぞれ上側および下側半部を有するこれ
らのコイルユニットは、4ユニツトを1群として後続の
コイルユニットと並列接続にて、15Hz、実効値70
0vの3相電源の各相に接続されている。磁界を運ぶ積
層構造が、外側ステータ内で各コイルユニットを間に挟
んでいる。積層構造は、ポンプステータの中心ダクトと
剛固な熱伝達接触を維持しており、抵抗の発熱の熱をコ
イルから運び去る。その上、この積層構造のダクトへの
剛固な接触は、ポンピング反作用およびその結果生じる
ステータのコイルユニットおよび積層構造層の振動によ
るポンプの摩耗を防止する。積層構造においては、連続
円弧状に並べたフープ張力下の積層板が、好ましくはモ
リブデン製の円周フープ張力ワイヤで囲まれて、ステタ
の中心ダクトと密着関係に維持されている。個々の積層
板はワイヤの弾性フープ張力により半径方向に中心ダク
トに向けて押圧されているので、熱膨張差により、ポン
プ作動中は積層板と中心ダクトとの接触が緊密に維持さ
れる。コアの内側円筒形磁気伝達部分の積層構造も開示
されている。
このようなポンプ構造全体をナトリウム炉の中間熱交換
器の下流に、またはナトリウム冷却プラントのナトリウ
ム/水蒸気発生器のコールドレッグに配置することかで
きる。
他の目的、特徴および効果 この発明の目的は、ナトリウムポンプのステツに用いる
コイルユニットを提供することにある。
本発明のこの観点によれば、屈曲性の細良い銅パススト
リップを用意し、このバスストリップは主平面を有しそ
の2つの離間した側縁が一定幅の細長いストリップを画
定する。バススI・リップはコイル要素のら線全長に等
しい直線長さを有する。
少なくとも1本のそのような長い銅バスストリップをそ
の両端の中点で、バスストリップの主平面内にて湾曲さ
せて、上側ら線巻きコイル半部と下側ら線巻きコイル半
部との間に「S」字形転移部を形成する。「S」形転移
部は、コイルユニットの内側の中心で上側ら線巻きコイ
ル半部と下側ら線巻きコイル半部との間に位置する。r
SJ形転移部へのら線巻きと「Sj形転移部からのら線
巻きの方向は磁気的に相補的である。すなわち、各コイ
ル半部のら線巻きに流れる電気は、レンツの法則に従っ
て相補的な補強し合う磁界を生成する。
このコイルユニットの利点は、電気接続か簡単なことで
ある。連続コイルを形成する各バスストリップの両端は
各コイルユニットの外側に位置する。したがって、必要
な電気接続をコイルユニットの外側から行なうことがで
きる。閉じられた区域での内部配線が避けられる。
コイルユニットのもう一つの利点は、ら線巻きコイルユ
ニットを2本以上のら線巻きバスストリップから形成で
きることである。1つのコイルユニットについて3本の
ら線巻きバスストリップを用いるのが好ましく、これら
をすべて最終的に並列に接続する。これらのバススト1
ルソプを並列(こ接続することにより、単一の高電圧コ
イルの代りに、低電圧コイルの1群をナトリウムのポン
プ送給に利用することができる。コイルユニ、ソトの)
<スストリップの抵抗発熱がその分生なくなる。
この発明の他の目的は、コイルユニットを巻回する方法
を提供することにある。本発明のこの観点によれば、3
本のバススト1ルソプを用意する。
バスストリップは2つの側縁の間に主平面を有する一定
幅のものである。各スト1ルソプの直線長さはコイル素
子におけるら線巻き長さと同じである。
バスストリップを導体、好ましくは純銅から製造する。
これらのバスストリ・ンプをまず最初、その主平面内で
湾曲させてバスストリ・ツブの直線長さの中点に「S」
形状を与え、最終的に得られるコイルユニットの下側ら
線巻きと上側ら線巻きとの間に転移部を形成する。つぎ
に、各ノくスストリップをその直線長さの中点のrSJ
S状形でコイル巻きマンドレルに固定する。3本のノ(
ススト1ルソプコイル素子それぞれをその湾曲部でマン
ドレルに1000間隔て取り付ける。その後、下側の巻
きに形成される予定のバスストリップの半部を張力下に
置き、マンドレルから張力路に沿って展張する。上側の
巻きに形成される予定のバスストリップの反対側半部を
適当にコイル巻きしてマンドレルの上によけて保管する
。上側コイル半部の保管を終えたら、下側ら線コイルの
密巻きを始める。
すなわち、バスストリップの半部を張力路からら線状に
引きこんで密なら線巻きを形成する。各バスストリップ
が残りの2つのバスストリップの間に巻きこまれ、3つ
の重畳した外巻き層となる。
3本のバスストリップの端部はコイルの外側で1000
間隔て巻きを終了し、コイルユニットの各コイル素子へ
の第1接続部を形成する。コイルユニットの下側ら線巻
きを完了したら、絶縁層を下側ら線巻きコイル半部の上
に配置して、この下側コイル半部を上側ら線巻きコイル
半部のコイルユニットの先端部分に印加される電圧から
絶縁する。
つぎに、マンドレルを上層の巻回にそなえて調整しなお
す。上側コイル用にとってあったパスストリップをマン
ドレルの上の保管部から巻き出し、巻回マンドレルから
張力路に沿って伸ばして張力下に置く。その後、上側コ
イルの密なら線巻きを行なう。今度はマンドレルを反対
方向に回転させて張力路から各コイル素子の第2半部を
捕集する。
マンドレルの回転方向を逆転することで、各コイル半部
における電子の回転方向か両コイル半部に生成する磁界
か相補的な磁界となる。前回と同様、バスストリップの
端部はコイルの外側で好ましくは1000間隔て終端し
、コイルの外部への各コイル素子の第2接続部を形成す
る。この後、コイルを保持タイで仮止めし、最終絶縁材
で巻き、最後にマンドレルから外して、コイルポンプ構
造に適当なコイルユニットを得る。
このコイルユニットの利点は、上記製作方法の最後+1
本のパスのコイル構造か一体の素子として得られること
である。このユニットを後で中心ポンプダクトのまわり
に積み重ねることができる。
各コイルユニットをいちいちダクi・のまわりに巻く必
要かない。
コイルユニットの別の利点として、中心ダクトのまわり
に積み重ねたままで、コイルユニットの外側のバススト
リップの端部がすべて後で必要な並列電気接続に具合よ
い向きになっている。
上述した巻回方法の利点は、簡単なことである。
コンパクトな密巻きコイルユニット製品が得られる。
この発明のさらに他の目的は、浸漬型ナトリウム電磁ポ
ンプの中心ダクトのまわりに積み重ねられ、その後ダク
トに緊締される、コイルユニットに発生する磁界を伝達
するための一連のリング形積層体の製作方法を提供する
ことにある。この観点においては、マンドレルを再び使
用する。各群100枚の積層板からなる12の群細々の
積層板を外側補剛部制で一緒に結束する。すなわち長溝
に挿通したボルトによる張力下で外側部材が薄い内側積
層板を相互間に圧縮保持する。積層板はコイル受は入れ
溝を有する。各積層板群の個々の積層板を、はぼ中心ダ
クトの寸法を有する円筒形マンドレルに位置合わせする
。その結果、個々の積層板は互いに相対的に動き、その
内端を円筒形マンドレルに円弧状に並べる。個々の積層
板群をその半径方向内端にてマンドレルに位置合わせし
、全部で中心マンドレルのまわりに連続円を形成する。
代表的には、このような各30°の群を12個マンドレ
ルのまわりに並べて連続円を形成する。
仮りの半径方向ブレーシングを用いて積層板群をマンド
レルに対して位置決めする。その後、積層板の外部にモ
リブデン線を巻いて、積層板の端部を半径方向内方に押
圧する。各群の外側積層部材を隣りとの接合点で溶接し
て、剛固なリング状積層組立体を形成する。組み立て終
ったら、ポンプの1層となるこのリング状積層組立体を
マンドレルから外して個別の素子とする。
リング状積層板層構造の利点は、ポンプの各別の磁界伝
達層として使用可能な積層板の単層が得られることであ
る。このような積層板層2つの間にコイルユニット1つ
を挟む。したがって、積層板層をコイルユニットと交互
に積み重ねることにより、浸漬形成体ナトリウムポンプ
の中心ステタダクトを囲む外側ステータの積み重ねサン
ドイッチ構造が得られる。
モリブデン線で結束された積層板の利点は、浸漬形ポン
プのステータの中心ダクトに緊締するために締まりばめ
熱膨脂を利用できることである。
ポンプの中心ダクトへの緊締には2つの別々の利点があ
る。
第一に、不可避的に生じるコイルユニットの抵抗発熱を
積層構造によりコイルからダクトに運び去ることができ
、さらにはダクトを通してナトリウムサイクルのコール
ドレッグのポンプ送給されているナトリウムに運び去る
ことができる。こうしてコイルユニットが十分に低い作
動温度(約1゜000’F)に維持され、運転寿命が長
くなる。さらに、このようなコイルからの熱を液体ナト
リウムに伝達するので、熱の少なくとも一部が(熱力学
的制約をうけるものの)発電出力エネルギーとして回収
される。
積層構造のもう一つの利点は、積層構造が締まりばめ熱
膨脂により中心ダクトに緊締することである。この緊締
か生しると、積層構造をステータの中心ダクトに対する
相対移動を阻止するのに十分な力か発揮される。液体ナ
トリウムのポンプ送給に際しては、ポンプの作動の結果
として電流により磁気的な反力か不可避的に誘起される
ことを理解すべきである。具体的には、ナトリウムのポ
ンプ送給から生じる磁気反力が、ポンプ作用をなす磁界
により積層構造に伝達される。積層構造は、中心ダクト
に緊締されているので、このような反力に耐え、中心ダ
クトまたはコイルユニットの位置で積層構造の相対移動
かない。したがって、ポンプか長期にわたって摩耗する
ことなく作動し得るポンプ構造か得られる。
この発明のさらに他の目的は、中心磁界伝播コアの構造
を提供することにある。本発明のこの観点によれば、積
層板を好ましくは10’のパイ(π)形セグメントにま
とめ、この1群の積層板に共通のタブテイル形くさび受
は入れ開口を設ける。すべりくさび式取付具によりパイ
形積層板セグメントの群を内側管部材に引き付ける。す
べりくさび式取付具は、積層板の相補形ダブテイル開口
に係合する第1ダブテイル形くさび、中心管の内側に係
合する第2部材および両者の間に介在するネジ切ボルト
を含む。ネジ切ボルトによりダブテイル開口を傾斜部に
登らせ、管とダブテイル溝付き積層板との間隔を狭め、
パイ形積層板セグメントを中心管のまわりに剛固にかつ
ぴったり側面同士を合せて接触さぜる。各10°のこの
ようなパイ形セグメントを36個用いることにより、ポ
ンプの内側磁気コア伝導路を画定する剛固な一体の半径
方向積層鉄心部材が得られる。この後このコアを帯状シ
ートで包み、シーム溶接すると、継目での収縮の結果、
中心コア部材の外面に液体ナトリウム不透過性カバーが
得られる。
この発明のさらに他の目的は、浸漬形ポンプのステータ
を作製する方法を提供することにある。
外側ポンプステータを作製するにあたっては、まず中心
ダクトを配置する。その後、積層リングとコイルユニッ
トを交互にポンプの全長にわたって積み重ねる。積層リ
ングとコイルユニットを適切に積み重ねたら、上部およ
び下部圧縮リングを鉛直に延びる引張ボルトで一緒に引
きつける。これらの上部および下部圧縮リングは、互い
に引きつけられ、その間に積層リングおよびコイルユニ
ットを恒久的に圧縮保持する。この後、浸漬形ポンプの
ステータの外部をカバー金属シースで包み、シーム溶接
し、こうして中心ダクトとの組合せでステータのまわり
に連続ナトリウム障壁を構成する。つぎに、ポンプの内
部コアを装填し、ステツに関して適当に係止する。こう
して完成したポンプには、外側ステータと中心コアとの
間に、底部のポンプ入口から頂部のポンプ出口まですト
リウムをポンプ送給するための円筒形隙間空間が画定さ
れている。
このポンプ構造の利点は、ポンプ製作の間、積層リング
がステータの中心ダクトに可動な状態で嵌まっているこ
とである。ポンプが液体ナトリウムにさらされて加熱さ
れたときだけ、積層リングが締まりばめ熱膨張により中
心ダクトに緊締する。
最終的にこのような緊締が起こると、積層リングが中心
ダクトに剛固にかつ一体的に相互連結する。
この発明の他の利点は、ポンプがナトリウムの温度にさ
らされている限り、この剛固な連結が維持されることで
ある。その結果、このポンプは、ポンプの寿命の間終始
加熱されたままの環境で望ましい作動をなす。
このポンプ構造の利点は、寿命の長いポンプが得られる
ことである。このポンプは、可動部品や補助ガス冷却系
をもたないので、移動する磁界の起電力カップリングに
依拠するだけである。
このポンプのもう一つの利点は、ステータを並列接続し
たコイルで付勢できることである。並列コイルであるの
でポンプの駆動に要する総電圧が小さくなる。このポン
プは15Hzで700■の範囲の三相電源で駆動できる
この発明の目的、特徴および効果を具体的に示すために
、以下にこの発明の具体的実施例を図面を参照しながら
説明する。
具体的な構成 第1A図は、従来のナトリウム冷却原子炉の縦断面図で
、炉の平常運転中のナトリウム流れルプを示す。図示の
液体ナトリウム原子炉は格納容器Cおよび炉容器V内に
収納されている。この技術で通常行なわれているように
、格納容器Cは炉容器■に近接配置され、炉容器■が破
損した場合に液体ナトリウムSを収容できる。
炉の構成要素およびポンプの配置は、ナトリウム冷却材
の流路をたどりながら個々の構成部品について説明して
ゆくのが理解しやすい。
原子炉が平常の出力運転を行なっていることに留意しな
から、第1A図の説明を続けると、炉心12は通過する
ナトリウムSを加熱し、加熱されたナトリウムSをホッ
トプール14に吐き出す。
ホットプール14は原子炉の内部に容器ライナLによっ
て画定されている。容器ライナLは炉容器■の全高の一
部にわたって延在するのみで、炉容器Vの頂部よりすこ
し手前の16で終端する。容器ライナかここで終端する
ことは炉のクールダウン(冷却)に関わる特徴の一部で
あるが、この発明にとっては重要なことではないので、
これ以上説明しない。
ホットプール14からのナトリウムは中間熱交換器Hに
入り、熱を放散する。熱は、代表的にはスチーム(蒸気
)発生用熱交換器につながり、また炉に戻ってくる二次
ナトリウム回路18を通して放散する。二次ナトリウム
ループおよび発生した蒸気を利用する通常の発電につい
てはここでは説明しない。
液体ナトリウムは、熱交換器Hで熱交換し、流れに伴な
う圧力降下をうけた後、コールドプール20に入る。コ
ールドプール20は、熱交換器Hを経ての圧力降下のせ
いで、ホットプール14より静水圧が低い。液体ナトリ
ウムは、コールドプル20から固定遮蔽シリンダ22を
流通して主炉ポンプPの入口24に達する。これらの炉
ポンプPは、この発明に関わるポンプ装置である。
代表的には、炉ポンプPは電磁式のポンプである。これ
らのポンプPは下部人口24が低圧で、上部出口26が
高圧になっている。高圧の出口26から吐出されたナト
リウムはポンプ吐出管28を通って炉心12の入口に進
む。こうしてナトリウム回路が完成する。
原子炉コールドプールは、平常運転中、原子炉ホットプ
ールよりわずかに低い(約4psi)圧力に維持される
。炉コールドプールの温度は600上程度である。
必要な制御棒が制御棒プレナム30から炉心に挿入され
また引抜かれる。制御棒はこの発明の一部を構成しない
ので、これ以−1−説明しない。
読者は、第1A図の縦断面図およびそのIBIB線方向
に見た断面である第1B図が、ナトリウム冷却炉を極端
に簡略化した図であることを理解されると思う。実際に
は、第1B図に示すように、炉に2つの腎臓形断面の熱
交換器Hと4つのポンプPを設ける。ポンプPおよび熱
交換器Hの配置は、第1B図を見れは理解できる。
なお、第1A図の断面は概略を把握するための図にすぎ
ない。二次ループ18内のナトリウムもポンプで送給す
るのか望ましい。この二次ループは、配管(図示せず)
により中間熱交換器Hに出入りする。このような配管の
コールドレッグにも、ここで説明する構成に類似の液中
ナトリウムポンプPを1つまたは複数使用することがで
きる。
ナトリウム冷却炉の環境およびこの発明のポンプ4つの
配置について説明したので、これからポンプの構成を説
明しよう。
最初に、第2A〜2D図を参照しながら、個別のコイル
ユニットの構成を説明する。
つぎに、第3A〜30図を参照しながら、リング積層体
の構成を説明する。
その後、第4A図の中心コア用積層体、第4B図の中心
コアー積層体クランプ関係、第4C図のクランプ、およ
び第4D図の最終構造の順序で、ポンプの内部コア要素
の構成を説明する。
最後に第5図を参照しながら、ポンプの全体構造を説明
する。
その後、簡単に第3C図に戻って、ステータの中心ダク
トへのリング要素の熱的綿りばめについて説明する。
第2A図は、この発明のコイルユニットの巻線巻回の第
1段階を示す。図示のマンドレルMは中心アーム40を
有する。アーム4oはその上に、マンドレルの捕集表面
42およびストリップ(細条)Bl、B2およびB3の
ゆるいコイル巻きを支持している。前述したように、ス
トリップBl。
B2およびB3はそれぞれ、最終的に個別のコイル要素
となるので、個別のコイル要素の長さを持つ。ストリッ
プは平坦であり、厚みが1/8インチ程度で、銅製であ
る。
ストリップは幅が3/8インチ稈度である。したがって
、ストリップは細長い屈曲性導電性ストリップである。
この構造のコイルに巻く前に、ストリップBl。
B2およびB3をら線巻き絶縁層44で被覆するのが好
ましい。この絶縁層44は比較的軽く、隣接するコイル
部分を相互に隔離する役目を果たす。
ストリップをそのS字形湾曲部でマンドレルに固着する
。ストリップB1をそのS字形湾曲部51でマンドレル
に固着する。同様に、ストリップB2をそのS字形湾曲
部52で、ストリップB3をそのS字形湾曲部53でマ
ンドレルに固着する。
各S字形湾曲部51,52.53の一端が各コイル要素
の下側ら線半部の始点となることがわかる。同様に、各
S字形湾曲部の他端(上端)か各コイルの上側ら線要素
の始点となる。
第2図の図解では、S字形湾曲部51,52゜53がそ
れぞれのストリップBl、B2およびB3の中点に正確
に位置する。このような場合、マンドレルの上部に、ス
トリップBl、B2およびB3それぞれの半分をゆるく
巻いたコイル60としてよけて保管しておく必要がある
。これらのストリップは乱雑にコイル巻きしたロープに
よく似た不規則な状態でコイル巻きされ、下側コイル半
部62を巻く際に、マンドレルMとともに回転するよう
所定位置に一時的に保持される。
ストリップBl、B2およびB3それぞれをぴんと張る
必要がある。したがって、ストリップを細長い張力路6
8に展張する。ストリップBl。
B2およびB3をそれぞれの張力路68に沿ってゆっく
り90度まわし、対応するプーリ71,72および73
の表面に掛は渡す。その後、ストリップBl、B2およ
びB3は対応する上部プーリ74.75および76に掛
は渡され、ついて下向きにクランプ77.78および7
9に至る。各クランプを介して、ケーブル8L82およ
び83によりストリップB1の端部をおもりWlに、ス
トリップB2の端部をおもりW2に、ストリップB3の
端部をおもりW3に連結する。
おもりとストリップのシステムを説明したので、張力を
かけてのコイル巻きを簡単に理解できるはずである。
具体的には、マンドレルMか時計方向に回転する。マン
ドレルの回転につれて、捕集面42がストリップBl、
B2およびB3の側縁を捕捉し順次マンドレルM上に巻
いてゆく。各ストリップの全長を巻回し、所定位置に仮
止めする。巻回と仮止めを終ったら、3本の導電ストリ
ップBl、B2およびB3による下側コイル半部の巻回
が完了する。
第2B図に、同じマンドレルMを用いてコイルの上半部
を巻回する工程を説明する。すなわち、先に巻回した下
側コイル半部の上に絶縁層■をのせる。この絶縁層Iは
それぞれのコイルの先端がアークを発生し、必要な磁場
の発生を防げるのを防止する役目を果たす。
この後、マンドレルMを上部取付具41に押し上げ、捕
集プレート42を上向きに移動する。捕集プレート42
は、先に作製した下半部62の巻きと似ているが、同じ
ではないストリップBl。
B2およびB3のら線巻きの第2半部を捕捉するのに適
当な距離上方に移動する。
コイルの上半部64を下半部62と同様にら線状に巻く
。しかし、上半部のら線はマンドレルMを半時針方向に
回転して形成する。各ストリップBl、B2およびB3
の端部に到達するまで、回転を続ける。各ストリップの
端部を(好ましくは1000間隔で)係止し、こうして
第2C図に示す構造に似た構造を得る。
第2C図に移ると、仮止めバンド96がコイルユニット
Uの円周に沿って間隔をあけて配置されている。コイル
ユニットUは下側巻き62と上側巻き64とを含む。
ストリップの端部が見えている。たとえば、ストリップ
B1は端部91,101を有し、ストリップB2は端部
92,102を有し、ストリップB3は端部93,10
3を有する。
各コイル要素の下端が下層から突出するのがわかる。つ
まり、コイルユニットUの下層62には、ストリップB
1の第1端91、ストリップB2の第1端92およびス
トリップB3の第1端93が位置する。同様に、コイル
ユニットUの上層64には、ストリップB1の第2端1
01、ストリップB2の第2端102およびストリップ
B3の第2端103が位置する。
あと残っているのは、コイル部材を一緒にまとめること
である。具体的には、タイ95をとり外し、その位置に
絶縁層105を固着する。絶縁層105をコイルのまわ
りにら線状に巻く。このようなら線巻きの間に、仮止め
タイ96をとり外す。
第2D図に最終製品を示す。すなわち、下側ら線巻き6
2からの端部91,92.93および上側ら線巻き64
からの端部101,102,103を有するコイルユニ
ットUが示されている。
必要な電気接続はすべてコイル構造の外側で行なわれる
ことが図から明らかであり、理解されるはずである。す
なわち、転移部が内側にある2つのコイルを設けること
で、ストリップの先端がすべてコイルユニットの外側に
出る。
読者は、レンツの法則に従って、コイル構造の各半部か
相補的な(そして反対向きでない)磁場を発生すること
も理解できると思う。すなわち、接続部91,101と
92,102と93,103とに同じ電位が並列にかか
ると仮定して、(モタに適用される)「左手の法則」に
従って、両コイル半部62および64によりコイルのま
わりに同一方向に電子の回転が誘起される。
コイルユニットUの構造を説明し終ったので、つぎにリ
ング積層体りの構造について説明しよう。
第3A図に積層素子(板)12oを示す。この積層板1
20は中心端縁122を有する。後でもっと詳しく説明
するように、中心端縁122はステータの中心ダクト部
材りに当接する。熱を中心ダクト部材りに伝達するのは
この中心端縁122である。そのほかに、中心端縁12
2は中心ダクト部材りに剛固に係止し、ステータTの構
造を不動にする。
各積層板120はその側縁にコイル受は入れ凹所123
および124を有する。これらの凹所には、後述するよ
うに、」二部および下部コイルユニットUが嵌めこまれ
る。
積層板120は端部へこみ126も有する。各へこみ1
26は、後でモリブデン線を半径方向に巻くための側溝
を画定する。モリブデン線を半径方向に巻くことにより
、第3C図に示す構造を一体構造として維持することか
可能になる。
この積層板120はさらに長溝128も含む。
長溝128はボルト130を通すのに用いられる(第3
B図参照)。代表的にはホルト130て、約100枚の
積層板の1群を一緒にボルト締めする。
外側積層板132の厚みが内側積層板131の厚みより
大であるのが望ましい。これにより、ボルト130で積
層板を並置面合わせ関係に維持するのがより効果的にな
る。
積層板の1群Gをボルト130で一緒に締結して第3B
図のような構造にすれば、第3c図に示す最終一体積層
リング構造の1要素が得られる。
第3C図に移ると、積層板群Gそれぞれがマンドレル1
40(破線で輪郭を示す)に対向している。ポルl−1
30は、積層板131および両側の2つの端板132間
で相対移動が可能となるような張力に設定される。積層
板はそれらのマンドレル140との当接面122で円弧
の一部を形成する。第3C図かられかるように、群G1
の積層板端部122が円弧部分A1を形成する。同様に
、群G2の積層板端部122が円弧部分A2を形成する
。順次同様で、最後に群G12の積層板端部122か円
弧部分A12を形成する。
円弧部分A1〜AI2がマンドレル140のまわりに連
続して完全な円を形成することが明らかである。この完
全円か第3C図に示す積層構造りに用いられる内側リン
グ構造となる。
この当接配列を終ったら、各群Gの側溝126にモリブ
デン線150を巻く。モリブデン線150は、群61〜
G12の積層板1枚1枚の側溝部分にフープ張力を加え
る。このフープ張力により個別の積層板120を中心方
向へマンドレル140に押しつける。このような押圧に
際して、モリブデン線150のフープ張力は積層板12
0それぞれに半径方向の張力を発揮する。そしてこれら
の積層板は全部で内側端部122で円弧部祠を形成する
。こうして一体の構造が得られる。
代表的には、個々の群Gの交点にくさび部材を溶接する
のか望ましい。このくさび部材の目的は、リング積層構
造をしっかり保持することにある。
溶接されたくさび152か群G8を形成する積層板と群
G9を形成する積層板との間に示されている。同様な溶
接されたくさびがリング積層構造の全周に存在する。
なお、マンドレル140は支持面141を含む。
その支持面141は一部しか示されていない。組立が終
ったら、リング積層構造りを支持面141から持ち上げ
る。リング積層構造りは、このままで第5図に示す最終
ポンプPの作製に用いることができる。
リング積層構造りの製作について説明したので、つぎに
ナトリウム冷却原子炉の中心コアKについて説明する。
この発明の中心コア部44 Kの構造は、第4A。
4Bおよび4C図を参照するのがわかりやすい。
その後、第4D図を見れば、コア部材にのステタTの中
心への配置全体が理解できる。
まず第4A図に、4種の積層板201,202゜203
および204を示す。具体的には、第1群の積層板20
1が全体的くさび構造210の第1部分を形成する。第
2群の両側に並べられた積層板202がくさび構造21
0の第2隣接部分を形成する。第3群の積層板203が
くさび構造210の薄い部分を形成し、最後に積層板2
04がくさび構造210の最終部分を形成する。
積層板それぞれにはダブテイル(あり溝)連結部220
が設けられている。このダプテイル連結部220にくさ
び取イマ1具240からの円形ダブテイル230か嵌ま
り係合する。くさび取付具240を第4C図に示す。
くさびセグメントそれぞれか約10°を占めるのが好ま
しい。くさびセグメントをダブテイル取付具240に取
り付け、このとき3つのノくイ形セグメントを並べて配
置する。このような1群のノくイ形セグメントか第4B
図に211,212,213で示され、これらか30°
の部分を占める。
中心管235か設けられる。管235はその壁に穴23
6かあけられている。1群の並置積層板、たとえば群2
10の積層板を取付具240のくさび形端部リム230
と係合するとき、取付具240のラグ242を管235
の穴236に通す。
その後、傾斜部材238を設け、ボルト239をラグ2
42の端部の穴241に挿入する。ボルト239を締め
付けることにより、傾斜部祠238と穴241との間に
くさび作用を発揮させる。
ボルト239を締め付けると、パイ形セグメント211
.212,213が管235に向かって内向きに引っば
られる。
取付具240を用いてセグメントの連続体、たとえばセ
グメント211,212,213の連続体を中心管23
5のまわりに形成することにより、円筒形積層構造か得
られる。さらに、取付具240を締め付けてくさび形溝
210を内向きに管235に向けて引き付けることによ
り、円筒形積層体を有する構造が得られる。
第4B図に示すように、管235に連続的に積層群、た
とえば群211,212,213を環状に取り付けたら
、今度は中心コア部材Kを金属膜で被覆する必要かある
。代表的には、まず金属層250を巻きつけ、つぎに円
筒形部材のまわりにシーム251で溶接する。このよう
なシーム溶接の結果、収縮が起こる。したがって、積層
部材が連続膜250で包囲されていると考えることがで
きる。この膜は液体すトリウムに対して不透過性である
ので、ナトリウムは中心コア構造Kを構成する個々の積
層部材間の隙間区域に入りこめない。
なお、ここで使用したクランプ具240はきつく締める
。このようにきつく締めることにより、積層部材が包囲
膜Mまたは管235いずれに対しても動かなくなる。リ
ング積層構造りの場合のように、ポンプ作用をなす磁界
の反力が相対移動を起こしたり、ポンプを早期に摩耗す
る原因となるおそれかある。
第4D図に、コア要素にの最終構造を片側のみについて
図示する。具体的には、中心管235が示されている。
積層部材の群210が取付具240により管235に保
持されている。読者は、管235の全長にわたって多数
の取付具240が使用されていることを理解されたい。
さらに、積層部材群の長さは個々別々でよい。
中心コアにの全長は15フイートとすることかでき、積
層部材自身は並置群内で長さ2フイ一ト程度でよい。積
層部材群を端と端をつき合わせて配置することにより、
中心導電コアの必要な長さを得る。
中心コアにの構造を説明しまたので、つぎにポンプの全
体の組立について説明する。このような組立体は第5図
にわかりやすく示しである。
第5図に、ポンプP全体を示す。ポンプPは、その中心
に中心コア部材Kが配置されている。読者は、このコア
部材Kが円筒形で、ポンプの中心ダクト部材りに同心に
係合されていることを覚えているはずである。ダクト部
材りが所定位置にあると仮定し、コイルユニットUと積
層リングLとを交互に積み重ねる。第1積層リングLを
ポンプの底部に配置し、その後コイルユニットUと積層
リングLとを交互に積み重ねる。この積み重ねをポンプ
の全長にわたって行なう。具体的には、96個のコイル
ユニットUを97個の積層構造りの間に積み重ねる。
コイルユニットUの配線はその発明の構成要素ではない
底部のポンプ人口24から頂部のポンプ出口26までの
間に、12の磁界を次々に発生する12個のコイルユニ
ットUを8群設けることを述べておけは十分てあろう。
これらの移動磁界が次々と上方に無限継続式に発生する
。この無限継続が、コアにとダクトDの内面との間の隙
間空間に、運搬駆動磁界を発生するのである。
第5図に戻ると、ポンプの全長は外側ダクトDのまわり
で」二部圧縮リング300と下部圧縮リング302との
間に圧縮保持されていることかわかる。すなわち、各積
層リングLは隣接リング間にコイルユニットUを捕捉し
、コイルユニットUを所定位置にしっかり押さえている
さらに、積層リングLの厚みは個々の積層リングL間の
小さな隙間を規定する。この小さな隙間は熱伝導を保証
し、コイルユニットUを剛固な係止状態に維持する。
ポンプの全体構造を説明したので、ここで積層リングL
と中心ダクトDとの熱膨脂締まりばめについて考えてみ
よう。これは第3C図を参照すると一番理解しやすい。
第3C図を参照し、第5図についても簡単に触れながら
、リング積層構造のステータのダクトDへの熱的締まり
ばめを説明する。
リング積層構造は、最初ダクトDに小さなりリアランス
、すなわち1/10,000インチ程度のクリアランス
で嵌まる寸法になっている。この滑合はポンプが低温状
態にあるときに行なう。
いわゆる「コールドレッグ」は600下程度の高温にあ
ることを思い出していただきたい。したがって、中心ダ
クトおよび積層板120の膨脹が起こる。
この膨脹は周囲に巻かれたモリブデン線のフープ張力に
より限定される。簡単に述べると、積層板の群Gが中心
ダクト部材に緊締される。
この構造から2つの利点が得られる。第一に、コイルユ
ニットUの抵抗加熱がコイルから遠去かる方へ運ばれる
。伝導路は、コイル受は入れ凹所123または124か
ら当接端部122、そしてダクトDを経て液体ナトリウ
ムの「コールドレッグ」に至る。1000”Fの範囲の
運転温度を維持できる。
第二に、緊締により積層リング構造りの中心ダクトDに
関する反発移動か防止される。これにより、ポンプの構
成部品の相対移動が防止され、機械的摩耗のない長いポ
ンプ寿命が保証される。
【図面の簡単な説明】
第1A図は、従来のナトリウム冷却路の縦断面図で、平
常炉運転中のナトリウム流れループを示すとともに、ナ
トリウムループのいわゆる「コールドレッグ」内の本発
明のナトリウムポンプの位置を示す。 第1B図は、第1A図のIB−IB線方向に見た炉の横
断面図で、単一のナトリウム冷却炉内の4個のポンプの
配置を示す。 第2A図は、この発明のコイルユニットを巻回する初期
段階の斜視図で、下側ら線巻きの3要素の個別のバスス
トリップがプーリおよびおもりの仕掛で張力路に沿って
張力をかけられ、マンドレルを時計方向に回転して第1
方向に3要素のら線巻きコイルを形成し、一方この段階
では巻回しないコルイ要素の第2半部をマンドレルの上
に乱雑なコイル巻き状態でよけである。 第2B図は、第2A図と同様なマンドレルの斜視図で、
コイルの下側半部が巻き終っており、絶縁層が介在し、
コイルの上側半部をマンドレルを回転して巻いている。 なお、第2A図に示したのと同様のプーリの仕掛を用い
るが、図示していない。 第2C図は、第2B図の工程から巻き終ったコイルユニ
ットの斜視図で、コイルを一体に維持するための仮止め
タイも示されている。 第2D図は、完成コイルユニットの斜視図で、コイルユ
ニットは絶縁材を巻いてまとめられている。 第3A図は、この発明の積層リングを形成するための1
枚の積層板の斜視図である。 第3B図は、リング構造に配置するために積層板の1群
を長溝にボルトを通して合体したものの斜視図である。 第3C図は、12個の積層板群をマンドレル(破線図示
)に向かい合わせ、モリブデン線で積層板にフープ張力
をかけて連続内を形成して作製した積層リング構造を示
す斜視図である。 第4A図は、この発明に用いる中心コア積層セグメント
の斜視図である。 第4B図は、中心コアをシースに包み、シーム溶接して
、液体ナトリウムに対して液密な構造とする際の説明図
である。 第4C図は、積層構造を有する中心コアを中心管に緊締
して一体の円筒形磁界伝達部材を形成するためのクラン
プの斜視図である。 第4D図は、ポンプ中心コアの頂部の側面図で、中心コ
ア部材の構造を示す。 第5図は、96個のコイルユニットを97個の積層リン
グ構造の間に挾んだポンプの縦断面図で、コイルユニッ
トは15Hz、700Vの電源に接続され、ナトリウム
をポンプの底部入口からポンプの頂部出口まで伴走させ
るための一連の上向きに移動する磁界を発生する。 主な符号の説明 A1−Al2・・円弧、Bl、B2.B3・・・バスス
トリップ、D・・・ダクト、G1−G12・・・積層板
群、■・・絶縁層、K・・・中心コア、L・・・積層リ
ング、M・・・マンドレル、P・・ポンプ、S・・・液
体ナトリウム、T・・・ステータ、U・・・コイルユニ
ット、wl。 W2.W3・・・おもり、42・・・捕集面、44・・
絶縁層、51,52.53・・・湾曲部、62・・下側
コイル半部、64・・・上側コイル半部、68・・・張
力路、71.72. 73・・・プーリ、91,92,
93゜101.102,103・・・端部、105・・
・絶縁層、120・・・積層板、122・・・中心側端
部、123124・・・コイル受入凹所、126・・・
側溝、128・・・長溝、130・・・ボルト、14o
・・・マンドレル、150・・・モリブデン線、210
.20’2,203゜204・・・積層板、210・べ
さび構造、211゜212.213・・・セグメント、
22o・・・ダブティル溝、235・・中心管、230
・・くさび部材、240・・・取付具、250・・・絶
縁膜、300,302・・・圧縮リング。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)平坦な主平面を有しその2つの離間した側縁が全長
    にわたって一定幅のストリップを画定し、平坦な屈曲性
    導電性材料から形成された少なくとも1個の細長いバス
    部材と、 上記バス部材を包む絶縁層と、 コイルのら線上半部および下半部を形成する上側ら線巻
    きと下側ら線巻きとの間に転移部を画定する、上記バス
    部材の主平面につくられた中央湾曲部とを含み、 上記下側コイルが第1回転方向に上記中央湾曲部からコ
    イルの1端まで外巻きにら線巻回されて、上記バス部材
    の全長の半分がら線巻きに配置され、順次の巻きの平坦
    な主面が互いに向かい合い上記バス部材の1端で終端す
    る連続的な外巻きの層をなし、 上記上側コイルが第2回転方向に上記中央湾曲部からコ
    イルの他端まで外巻きにら線巻回されて、上記バス部材
    の全長の残り半分がら線巻きに配置され、順次の巻きの
    平坦な主面が互いに向かい合い上記バス部材の他端で終
    端する連続的な外巻きの層をなし、これらの層が同じ第
    1回転方向にら線巻回され、これにより上記中央湾曲部
    で直列接続された上記上側および下側コイル半部が電流
    導通時に相補的な磁界を生成し、さらに、 上記上側および下側コイル半部を絶縁してコイルの遠隔
    部分間に電気アークが発生するのを防止する手段と、 上記上側および下側コイル半部を一緒に結束して個別に
    取り扱うのに適当な一体部品を形成する手段を含むコル
    イ構造。 2)3本の細長いバス部材を含み、これらのバス部材が
    順次相手の上に重ね巻きされて上記上側および下側コイ
    ル半部に3つの各別の重畳導電部材を形成した請求項1
    に記載のコイル構造。 3)上記3本のバス部材が上記コイル構造に関して等し
    い角度間隔で始点と終点とを有する請求項2に記載のコ
    イル構造。 4)一定幅の2つの側縁間に画定された主平面を有する
    、屈曲性電気導体製の細長い銅バスストリップ少なくと
    も1本を用意し、 コイルの隣接ターン間の導電を阻止するのに十分な絶縁
    耐力を有する絶縁材で上記バスストリップを覆い、 上記バスストリップの主平面をバスストリップのほぼ中
    点で湾曲させて上側コイル半部と下側コイル半部との間
    に転移部を画定し、 コイル巻きマンドレルを用意し、 上記バスストリップの上記湾曲部を巻きマンドレルに固
    定し、 コイルの第1部分を巻回するため、上記バスストリップ
    の上記マンドレル固定点から延在する第1部分に張力を
    加え、 コイルの上側部分を巻回するための上記バスストリップ
    の第2部分を上記マンドレルの上方によけて保管し、 上記マンドレルを上記バスストリップに対してその軸線
    のまわりに第1回転方向に、ストリップに張力をかけた
    まま回転することにより上記バスストリップ第1部分を
    巻回して、第1コイル半部を形成し、 この第1コイル半部の上に絶縁層を配置し、上記バスス
    トリップの第2部分を保管位置から取り出し、 コイルの第2部分を巻回するため、上記バスストリップ
    の第2部分に張力を加え、 上記マンドレルを上記バスストリップに対してその軸線
    のまわりに第2回転方向に、ストリップに張力をかけた
    まま回転することにより上記バスストリップの第2部分
    を巻回して、上記第1コイル半部の上に第2コイル半部
    を形成し、これにより上記第2コイル半部の巻線がコイ
    ルに相補的電子通路を画定して第1および第2コイル半
    部に相補的な磁場を生成できるようにし、そして 上記コイル半部を一緒に固定してコイル半部同士を結束
    して一体のコイル組立体とする工程を含むコイル作製方
    法。 5)さらに、 同一寸法の細長い銅製バス部材を3本以上用意し、 コイルの隣接ターン間の導電を阻止するのに十分な絶縁
    耐力を有する絶縁材で上記3本のバス部材を覆い、 上記3本のバス部材それぞれの主平面をバス部材のほぼ
    中点で湾曲させて上側コイル半部と下側コイル半部との
    間に転移部を画定し、 上記バス部材それぞれの上記湾曲部を巻きマンドレルに
    固定し、固定点をマンドレルのまわりに異なる角度間隔
    で配置し、 バス部材それぞれをコイルの下側半部に巻回するため、
    上記バス部材の第1部分に張力を加え、コイルの上側半
    部を巻回するための上記バス部材の第2部分を上記マン
    ドレルの上方によけて保管し、 上記マンドレルを上記バス部材に対してその軸線のまわ
    りに第1回転方向に、バス部材に張力をかけたまま回転
    することにより上記バス部材第1(下側)部分を巻回し
    て、バス部材が互いに相手に重ね巻きされた3つの順次
    の下側コイル巻きを形成し、 上記バス部材の第2部分を保管位置から取り出し、 コイルの上側半部を巻回するため、上記バス部材の第2
    部分に張力を加え、 上記マンドレルを上記バス部材に対してその軸線のまわ
    りに第2回転方向に、バス部材に張力をかけたまま回転
    することにより上記バス部材の第2(上側)部分を巻回
    して、上記第1コイル半部の上に3本の順次のバス部材
    の第2コイル半部を形成し、これにより上記上側コイル
    半部の巻線がコイルに相補的電子通路を画定して第1お
    よび第2コイル半部に相補的な磁場を生成するようにし
    た請求項4に記載の方法。 6)さらに、 上記第1コイル半部に巻かれたバス部材を等しい角度間
    隔で終端させ、 上記第2コイル半部に巻かれたバス部材を等しい角度間
    隔で終端させ、これにより上記バス部材の両端を接続す
    ることによりコイルの片方のら線半部から上記湾曲点を
    通り他方のら線半部までのコイル接続を達成する請求項
    5に記載の方法。 7)複数の積層板からなる群が複数個その側面同士を並
    べて、円筒形ダクトの半径方向に平行に延在するよう配
    列され、上記積層板は磁界を伝達する材料から成形され
    、 積層板群それぞれが中心ダクトに当接して中心ダクトの
    まわりに円弧を形成し、 積層板群それぞれが、中心円筒形ダクトの半径に平行な
    積層板を少なくとも1枚有し、複数の積層板群が中心円
    筒形ダクトに当接してこの中心円筒形ダクトのまわりに
    ダクトを完全に取り囲む連続円を形成し、 上記積層板を半径方向に上記中心ダクトに向けて結束す
    る結束手段が上記積層板群を連続円として保持し、かく
    して積層構造体を中心ダクトに関して一体構造として取
    り扱うことができる 中心円筒形ダクトに取り付ける積層構造。 8)上記積層板群の半径方向積層板それぞれが、上記中
    心円弧位置で膨脹、収縮し、加熱時に中心ダクトに緊締
    する熱膨脹係数を有する第1材料から形成され、 上記積層板を半径方向に上記中心ダクトに向けて結束す
    る結束手段が積層板に半径方向の張力を加え、かくして
    上記積層板の膨脹によりこの膨脹積層板が上記中心ダク
    トに緊締する請求項7に記載の構造。 9)中心ダクトに当接するための複数の積層板を側面同
    士を合わせて群とし、 積層板並列群を中心ダクトに当接させ、少なくとも1つ
    の積層板を上記中心円筒形ダクトの軸線と実質的に同一
    平面内に配置し、 この当接工程を個別の積層板群それぞれについて繰り返
    し、これらの積層板で上記中心ダクトの直径よりわずか
    に大きい円寸法の連続円を形成し、そして 上記積層板を半径方向内方に上記連続円内に押圧し、こ
    のとき上記積層板が上記連続円に関して移動でき、半径
    方向の圧縮により一体積層構造をリング形状に支持する
    工程を含む浸漬型液体ナトリウムポンプの中心ダクトに
    熱収縮嵌めするのに適当な半径方向延在積層板を製造す
    る方法。 10)上記押圧工程が、上記積層板を張力ワイヤでフー
    プ張力下に結束することを含み、これにより上記積層板
    を上記中心ダクトに対して連続円状に押圧する請求項9
    に記載の方法。 11)さらに、 加熱時に上記積層板を内方に上記中心ダクトに向けて膨
    脹させて中心ダクトに緊締させる熱膨脹係数を有する材
    料から形成した積層板を用意し、上記結束工程で、加熱
    時に積層板に加える半径方向張力を増加する熱膨脹係数
    を有するワイヤを用い、こうして加熱時に増加した張力
    により積層板を中心ダクトに緊締関係に押圧する請求項
    10に記載の方法。 12)円筒形ステータ部材を形成できる中心ダクトと、 上記中心ダクトを包囲する複数のコイルユニットと、 上記中心ダクトのまわりに形成された複数のリング積層
    構造とを含み、 2つのリング積層構造の間に1つのコイルユニットが介
    在し、 上記中心円筒形ダクトに装着するリング積層構造それぞ
    れが、複数の積層板群を側面同士を合わせてかつ上記円
    筒形ダクトの半径方向に平行に延在するように配列して
    なり、 各積層板群が円弧状に中心ダクトに対して当接されて中
    心ダクトのまわりに円弧を形成し、積層板群それぞれが
    、中心円筒形ダクトの半径に平行な積層板を少なくとも
    1枚有し、複数の積層板群が中心円筒形ダクトに当接し
    てこの中心円筒形ダクトのまわりにダクトを完全に取り
    囲む連続円を形成し、 上記積層板を半径方向に上記中央ダクトに向けて結束す
    る結束手段が上記積層板群を連続円として保持し、かく
    して積層リング構造体を中心円筒形ダクトに関して一体
    構造として維持でき、さら上記中心ダクトの内部に配置
    され、これによりら線状磁界をダクトの底部から頂部に
    向けて搬送する中心磁気伝達性鉄を含む、液体ナトリウ
    ムを送給するための浸漬型ナトリウムポンプ。 13)上記リング構造体それぞれの積層板が加熱時に膨
    脹し、加熱時に膨脹状態にある積層板がフープ張力によ
    り閉じ込められ、中心ダクトに押しかかり中心ダクトに
    緊締し、熱をコイルから中心ダクトに伝達する請求項1
    2に記載のポンプ。
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