JPH022717Y2 - - Google Patents

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JPH022717Y2
JPH022717Y2 JP13360183U JP13360183U JPH022717Y2 JP H022717 Y2 JPH022717 Y2 JP H022717Y2 JP 13360183 U JP13360183 U JP 13360183U JP 13360183 U JP13360183 U JP 13360183U JP H022717 Y2 JPH022717 Y2 JP H022717Y2
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seat post
lever
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JP13360183U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自転車のサドルを取り付けたシートポ
ストの固定装置に関するものである。
従来、一般的に用いられているシートポストの
固定法は、シートポストを嵌合する立パイプの上
端部に割り溝を設け、この立パイプの上端部をボ
ルトによつて締め付けることにより、シートポス
トを固定するという方法がとられている。
しかしながら、この方法による場合は、フレー
ムの立パイプの上端部にボルト挿通用台座を溶接
したり、割り溝加工を施す必要があるから、溶接
時の加熱や、割り溝加工のために強度低下を生ず
る上に、シートポストの高さを調節するには、工
具を使用しなければできないという問題点があつ
た。
また別のシートポスト固定装置として第1図〜
第3図に示すものが、実公昭47−11858号公報に
開示されているが、この装置においては、レバー
aと一体のクランク杆bによつて上下する引上棒
cの下端部に嵌合したウス金具dが、引上棒cの
下端に螺合した調整ナツトeにより直接受け止め
られていて、レバーaを操作して、クランク杆b
の作用により、引上棒cを介しウス金具dを引き
上げて、ウス金具dとシートポストfの接合傾斜
面gを圧接することにより、図示していない立パ
イプ内で生ずる楔作用によつてシートポストfを
立パイプに固定するものである。
しかしながらこの装置はレバーaからの力が直
接ウス金具dに伝達されるため、調整ナツトeの
調節が微妙で、締め過ぎた場合には、クランク杆
bや引上棒cの頭部等に大きな力が加わり破損す
る危険性があり、レバーaの操作を途中で止めれ
ば、レバーaが逆戻りするため安全上問題とな
る。また締め付けをゆるくするとシートポストf
の立パイプに対する固定力が不足してシートポス
トfが回転したり脱落したりする欠点があり、さ
らにレバーaはシートポストfの固定時に下方へ
向つて突出しているため、衣類がひつかゝつたり
して危険であるという欠点があつた。
本考案は上述した欠点を除去するため考案した
もので、ロツクナツトの調節を容易にすると共
に、常に適正な固定力によつてシートポストを確
実に固定する上に、シートポストの固定時にレバ
ーが邪魔にならない自転車用シートポストの固定
装置を提供することを目的とするものである。
以下、第4図〜第11図により本考案の実施例
を説明する。図中1は自転車フレームの立パイ
プ、2は立パイプ1の上端部に嵌着したシートラ
グ、3はこのラグ2と接続した上パイプ、4はバ
ツクホーク、5は立パイプ1内に挿入したシート
ポスト、6はシートポスト5の上部に連結したサ
ドル固定用のロアーサポート、7はアツパーブラ
ケツト、8はアジヤストボルト、9はフイキシン
グプレート、10はサドルである。
シートポスト5は第8図に示すように、上端部
以外は中心孔5aを有する中空円筒状に形成され
ており、その上端部には中心孔5aと直交するカ
ム孔5bが形成されている。
11は偏心カム付きレバーで、第7図に示すよ
うに偏心カム軸12と一体に形成されており、こ
の軸12のレバー11側には、前記カム孔5bの
一方と嵌合する偏心カム13が一体に形成されて
おり、偏心カム軸12の他側は角筒部12aが形
成され、この角筒部12aにリング状の偏心カム
13′が嵌着しており、このカム13′は前記した
他方のカム孔5bと嵌合している。14は偏心カ
ム軸12のねじ部(図示せず)にワツシヤー15
を介して螺合した袋ナツトである。
16はシートポスト5の中心孔5a内に挿入す
る引張棒で、この棒16の上端部には第9図に示
すように孔16aがあり、第7図に示すように、
組み立て時この孔16aに偏心カム軸12を挿通
することによつて、偏心カム軸12と引張棒16
とが連結している。そして引張棒16の下端部に
はねじ16bが形成されている。
第5,6,7,8図に示すシートポスト5の下
端には傾斜面17が形成されており、この傾斜面
17と接合する傾斜面17を上端に形成した引き
上げウス18が、引張棒16に嵌合してシートポ
スト5の下方に対向配置されている。
また第10図および第11図に示すシートポス
ト5′には傾斜面17がなく、その代りに下端部
に割り溝5cが設けてあり、引き上げウス18′
は、シートポスト5′の下端部に一部が嵌入する
テーパー状の外周面を有すると共に中心孔を有す
る円筒体で、引張棒16の下端部に嵌合してい
る。なお第10図の16cは引張棒16を貫通し
て設けたストツパーピンで、引き上げウス18′
がシートポスト5′から抜ける時にウス18′を押
し出すためのものである。
本考案においては、引張棒16の下端部に嵌合
した引き上げウス18,18′の底面と、引張棒
16のねじ部16bに螺合したロツクナツト19
との間に皿ばね座金20を介挿し、シートポスト
5,5′の固定時に、すなわち偏心カム付きレバ
ー11を操作して、偏心カム13,13′の作用
により、引張棒16を介して引き上げウス18,
18′を引き上げて、シートポスト5,5′を立パ
イプ1に固定した時に、偏心カム付きレバー11
が、第4,6,7,11図に示すように、サドル
10の下部に隠れる状態に位置するようにする。
なお図中21はロツクナツト19と皿ばね座金
20との間に介挿した平座金である。
また本実施例では、2枚の皿ばね座金20を使
用した例を示したが、第12図a,bに示すよう
に2枚以上の皿ばね座金20を使用してもよいこ
と勿論である。またロツクナツト19はダブルナ
ツトにしてもよい。
つぎに上述のように構成した本考案装置の作用
を説明する。第5図および第10図は偏心カム付
きレバー11が前方に回動している状態を示すも
ので、この場合偏心カム軸12は、偏心カム1
3,13′の作用によつて最下位付近にあるため、
この偏心カム軸12と連結している引張棒16も
下降している。したがつて引き上げウス18また
は18′も下降位置にあるため、第5図の場合は
シートポスト5と引き上げウス18とが若干離れ
ているため、シートポスト5および引き上げウス
18が共に立パイプ1に対して摺動自在の状態に
ある。
また第10図の場合は、テーパー状の引き上げ
ウス18′が割り溝5cを有するシートポスト
5′と遊嵌合状態にあるため、シートポスト5′は
径が縮んだ状態にあるから、シートポスト5′は
立パイプ1に対して摺動自在である。
したがつて第5図および第10図の状態におい
ては、シートポスト5,5′を昇降させて、サド
ル10の高さを自由に調整することができる。そ
して所望の高さにしたサドル10を固定するに
は、偏心カム付きレバー11を矢印Aの方向に回
動して、第6図および第11図に示す状態にす
る。このようにすると、偏心カム13,13′の
作用により、偏心カム軸12が、シートポスト
5,5′に対して上方に移動するため、引張棒1
6、ロツクナツト19、平座金21、皿ばね座金
20を介して引き上げウス18または18′が上
昇する。
すなわち第6図において、引き上げウス18が
上昇すると、シートポスト5および引き上げウス
18の傾斜面17が圧接するため、立パイプ1内
で楔作用が生じ、シートポスト5が矢印Bのよう
な力で立パイプ1に圧接すると共に、引き上げウ
ス18が矢印Cのような力で立パイプ1に圧接す
る結果、サドル10は自転車フレームに対して確
実に固定される。
また第11図の場合は、引き上げウス18′が
上昇すると、割り溝5cを有するシートポスト
5′の下端部が、立パイプ1内において矢印Dの
ような拡張力を発生するため、これによつてサド
ル10は自転車フレームに対して確実に固定され
る。
そしてこのサドル固定時においては、偏心カム
付きレバー11が、第6図および第11図に示す
ように、サドル10の下部の邪魔にならない位置
にセツトされるため、乗車した人の衣類がレバー
11にひかかつたりする必配はない。
また固定したサドル10を再び移動させて調整
するには、第6図および第11図の矢印Eで示す
ようにレバー11を回動させ、前述した第5図お
よび第10図に示す状態にすればよい。
本考案装置は、上述したように、皿ばね座金2
0を介して引き上げウス18,18′を引き上げ
る構造にしたことを特徴としている。
この皿ばね座金20は比較的小さい空間で大き
な容量の負荷能力をもたせることができる。すな
わち第13図の曲線Fのような特性のものが作れ
るから、このような皿ばね座金20を複数枚重ね
て使用すれば、すなわちストロークを得るには第
12図aのように積み重ね、またより大きな復元
力を得るには第12図bのように積み重ねて使用
すれば、より巾の広い安定域を得ることができる
と共に、適当なストロークを得ることができる。
従つて皿ばね座金20を装着して、第13図の曲
線Fの水平領域を使用すれば、ロツクナツト19
の調整位置の巾が広くなり、常に安定した締め付
け力を提供することができる。また固定時に偏心
カム軸12の中心が下死点を若干起えた位置でレ
バー11がロアーサポート6に当るように設計す
れば、レバー11が逆戻りする危険性もなくな
る。
さらに本考案装置に使用している偏心カム機構
において、レバー11の回転角と、偏心カム軸1
2の上下移動量の関係は、第14図のようなサイ
ンカーブGで示すように、締め付け時になると上
下移動量が減少するため、締め付けをより安定さ
せる効果を上げることができる。
上述した皿ばね座金および偏心カム機構は周知
の技術ではあるがそれぞれの特性をうまく組み合
わせることにより、安定した締め付け機構をもつ
実用性の高いシートポストの固定装置を得ること
ができる。
また皿ばね座金20の代りに、ばね座金、圧縮
コイルばね等の使用が考えられるが、本考案装置
のカム機構には大きな荷重がかかるため、ばね座
金、コイルばねを使用すると、これらのばねの変
位に対する引張力の関係は第15図の破線a,
b,cのように非常に角度のたつた直線的なもの
となる。したがつてロツクナツト19の調整が非
常に難しくなり実用には適さない。なお第15図
の実線で示す曲線Hは皿ばね座金を使用した場合
の特性を示すものである。
本考案装置は上述の通りであるから、下記のよ
うな効果が得られる。
(1) 本考案装置は引き上げウスを使用するもので
あるから、従来一般に行われているシートパイ
プ嵌入部の立パイプおよびシートラグに台座を
溶接したり、割り溝を設ける必要がないため、
これらの加工によるフレーム強度の低下がな
い。
(2) 本考案装置の偏心カム付きレバーはサドル固
定時に、サドルの下部に隠れてしまうため、乗
者した人の衣服等が引つ掛かる危険性がない上
に、サドルがレバーのストツパーとなるから、
より安全性が向上すると共に、外観もシンプル
にまとめることができる。
(3) 本考案装置は偏心カム付きレバーを手で操作
すればよいから、工具なしで、短時間に容易に
シートポストの高さを調節することができる。
しかも皿ばね座金を使用しているため、ロツク
ナツトの調節が容易である上に、シートポスト
の固定が常に確実にできるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来装置の側面図、第2図はその部分
断面図、第3図は第2図の側断面図、第4図は本
考案装置の側面図、第5図はシートポストの固定
を解除した状態を示す部分断面図、第6図はシー
トポストを固定した状態を示す部分断面図、第7
図は第6図のシートポスト部の縦断面図、第8図
はそのシートポストの断面図、第9図は引張棒の
上部の側面図、第10図は本考案装置の他の実施
例を一部断面で示す側面図、第11図はそのシー
トポストを固定した状態を示す側面図、第12図
a,bは皿ばね座金の重合方法を示す断面図、第
13図は皿ばね座金の荷重特性図、第14図は偏
心カム付きレバーの回転角と偏心カム軸の上下移
動量の関係を示す特性図、第15図は偏心カム付
きレバーの回転角と引張力の関係を示す特性図で
ある。 1……立パイプ、2……シートラグ、5,5′
……シートポスト、6……ロアーサポート、10
……サドル、11……偏心カム付きレバー、12
……偏心カム軸、13,13′……偏心カム、1
6……引張棒、17……傾斜面、18,18′…
…引き上げウス、19……ロツクナツト、20…
…皿ばね座金、21……平座金。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 偏心カム付きレバーによつてシートポストを立
    パイプに固定あるいは解除するものにおいて、シ
    ートポスト5,5′の頭部に、引張棒16の上端
    部と連結した偏心カム軸12と一体の偏心カム付
    きレバー11を回動自在に軸支すると共に、引張
    棒16の下端部に嵌合した引き上げウス18,1
    8′の底面と引張棒16の下端に螺合したロツク
    ナツト19との間に皿ばね座金20を介挿し、シ
    ートポスト固定時に偏心カム付きレバー11がサ
    ドル10の下部に位置するようにしたことを特徴
    とする自転車用シートポストの固定装置。
JP13360183U 1983-08-31 1983-08-31 自転車用シ−トポストの固定装置 Granted JPS6044890U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13360183U JPS6044890U (ja) 1983-08-31 1983-08-31 自転車用シ−トポストの固定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13360183U JPS6044890U (ja) 1983-08-31 1983-08-31 自転車用シ−トポストの固定装置

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Publication Number Publication Date
JPS6044890U JPS6044890U (ja) 1985-03-29
JPH022717Y2 true JPH022717Y2 (ja) 1990-01-23

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ID=30301314

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JP13360183U Granted JPS6044890U (ja) 1983-08-31 1983-08-31 自転車用シ−トポストの固定装置

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