JPS645661Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は農用管理機におけるハンドルの振替固
定装置に関する。

すなわち、ハンドル杆に連結するハンドルフレ
ームの基部に支持板を設け、この支持板に設けた
上方の菊座と、機体上部の固定枠の上面に設けた
下方の菊座とを噛合自在にしてハンドル振替えが
できるように構成した農用管理機において、レバ
ー操作による両カム体でもつて上下の菊座を全体
にわたつて良好に噛合させながら確実強固にハン
ドル固定することができるとともに、その噛合を
簡単に解除してハンドルを容易に振替え回動させ
ることができ、また、ハンドルを前後に限らず所
望の方向に向けて強固に固定することができ、操
作が容易でしかも簡単な構造にして好適に実施で
きるよう提供するものである。

次に、図面に示す実施例について説明する。

第１図は管理機の側面図を示し、ミツシヨンケ
ース１１の下部両側には車輪１２，１２を軸架
し、ミツシヨンケース１１の前部に延出する前フ
レーム１３上にはエンジンＥを搭載し、ミツシヨ
ンケース１１の後部には作業機を連結するヒツチ
１４を連設し、機体上部となるミツシヨンケース
１１の上部に連設した固定枠Ｂの上方から斜上方
に延設するハンドルフレームＡの上部にはハンド
ル杆１を連設して従来形構造同様に構成する。

前記固定枠Ｂの上面上には円環状の菊座３を形
成し、該菊座３の中心部より垂直上方に向け一体
の支持筒５を突設して構成する。

前記ハンドルフレームＡの基部ａ下面に一体に
張設した支持板１５の下面には前記菊座３に噛合
できる円環状の菊座２を形成し、該菊座２の中心
部から基部ａ内上部にかけては前記支持筒５に回
動自由に嵌合できる筒体１６を延出して固設し、
該筒体１６および前記支持筒５内にかけて回動自
由に嵌合する支軸４の下端面には当板１７を接合
してボルト１８により固定するとともに、支軸４
が支持筒５に対し上下動できないように装設し、
支軸４の上端面上方となる筒体１６上部内には支
軸４に対しハンドルフレーム基部ａを上方に弾圧
する圧縮ばね形の弾機１０を介装して構成する。

前記筒体１６の両側には上下方向の長溝１９，
１９を形成し、該長溝１９，１９内を延出する横
方向の回動軸７を前記支軸４の上部に支軸４に直
交するようにして回動自由に嵌挿し、支持筒５お
よび筒体１６の両側方となる回動軸７の部分には
同一形状の偏心形カム体９，９を嵌合固定し、ハ
ンドルフレーム基部ａの側面に形成した上下方向
の長溝２０に前記回動軸７の一端側を通して外方
に延設し、この回動軸７の一端側にはレバー６の
ボス部２１を嵌合するとともに係止ピン２２を挿
着して固定し構成する。

また両カム体９，９に接触する板ばね８を前記
支持板１５上に装設するが、該板ばね８は前記筒
体１６をまたぐように２又形状に形成するととも
に前部には上方に屈折する前上り段部８ａを形成
し、前記支持板１５に固定した両ナツト２３，２
３にそれぞれ螺合するボルト２４，２４の頭部上
に前記前上り段部８ａを載置して板ばね８が支持
板１５上で傾斜するように、またボルト２４，２
４の上下動調節により板ばね８が傾斜度を変更で
きるように装設して構成する。

したがつて、第２図ないし第４図に示すよう
に、両カム体９，９の作用部が下向きとなるよう
にレバー６により回動させておくと、両カム体
９，９により板ばね８を下方に押圧するとともに
支持板１５を下方に押圧して、菊座２が菊座３に
緊密に噛合して強固にハンドルフレームＡを固定
できることになる。

ハンドル杆１を第１図において仮想線で示すよ
うに前方に振替えたり、あるいは横側方に向ける
場合には、レバー６を矢印イで示すように回動さ
せると、第６図および第７図に示すように、両カ
ム体９，９が回動して作用部が上向きとなり、そ
こで、板ばね８および支持板１５に対する下方向
けの圧力は解除され、同時に弾機１０の弾圧力に
よりハンドルフレーム基部ａは上方に浮き上がつ
て菊座２が菊座３の上方に離れる状態となり、そ
の状態で、ハンドルフレームＡを回動させると、
支軸４および筒体１６が支持筒５に対し回動する
ことになり、所望の位置まで回動させたところ
で、前記のようにレバー６の逆操作を行なうと、
再び菊座２と３を強固に噛合させてハンドルロツ
クを行なうことができることになる。

このように本考案は、ハンドル杆１に連結する
ハンドルフレームＡの基部ａに支持板１５を設
け、この支持板１５に設けた上方の菊座２と、機
体上部の固定枠Ｂの上面に設けた下方の菊座３と
を噛合自在にしてハンドル振替えができるように
構成した農用管理機において、前記菊座３の中心
部に固定して立設した支持筒５には、支軸４を該
支軸４の軸心を中心にして回動のみ可能にして嵌
合するとともに、前記菊座２の中心部上方で前記
基部ａに固定した筒体１６を前記支持筒５に嵌合
させて上下動および回動可能に設け、ハンドルフ
レームＡの外側方のレバー６により回動させるこ
とができる回動軸７を前記支軸４の上部に直交方
向にして回動可能に嵌挿し、前記筒体１６の両側
方位となる回動軸７の部位には両カム体９，９を
嵌合固定し、該両カム体９，９に当接できる長い
板ばね８を前記支持板１５上に載設し、該支持板
１５には上下動調節自在のボルト２４を設け、前
記板ばね８の一端側が前記ボルト２４上に載置さ
れて前記板ばね８が支持板１５の上方に傾斜状と
なるよう載設して構成したから、レバー６を回動
させるだけで両カム体９，９により板ばね８を介
して支持筒５の両側方のハンドルフレーム基部ａ
部分を強力に良好に下方に押圧することができ
て、上下の菊座２，３を全体にわたつて良好に噛
合させながら確実強固にハンドルロツクすること
ができ、レバー６を逆に操作するだけで菊座２，
３が良好に離れるようロツク解除することができ
てハンドルを所望の方向に振替え回動させること
ができ、また、長期間の使用により板ばね８が摩
耗したり弾力が低下した場合には、ボルト２４を
上動させて板ばね８の傾斜具合を調節しながら菊
座２，３の締付力を最適に調整できることにな
り、容易に操作できてしかも簡単な構造にして好
適に実施できる特長を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は管理機
の側面図、第２図は要部の側断面図、第３図は第
２図の断面図、第４図は第２図の側断面図、第５
図は第３図の−線における断面図、第６図は
第２図の作動説明図、第７図は第６図の状態にお
ける一部の斜視図を示す。 １……ハンドル杆、Ａ……ハンドルフレーム、
ａ……基部、Ｂ……固定枠、２，３……菊座、４
……支軸、５……支持筒、６……レバー、７……
回動軸、８……板ばね、９……カム体、１５……
支持板、１６……筒体、２４……ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハンドル杆１に連結するハンドルフレームＡの
   基部ａに支持板１５を設け、この支持板１５に設
   けた上方の菊座２と、機体上部の固定枠Ｂの上面
   に設けた下方の菊座３とを噛合自在にしてハンド
   ル振替えができるように構成した農用管理機にお
   いて、前記菊座３の中心部に固定して立設した支
   持筒５には、支軸４を該支軸４の軸心を中心にし
   て回動のみ可能にして嵌合するとともに、前記菊
   座２の中心部上方で前記基部ａに固定した筒体１
   ６を前記支持筒５に嵌合させて上下動および回動
   可能に設け、ハンドルフレームＡの外側方のレバ
   ー６により回動させることができる回動軸７を前
   記支軸４の上部に直交方向にして回動可能に嵌挿
   し、前記筒体１６の両側方位となる回動軸７の部
   位には両カム体９，９を嵌合固定し、該両カム体
   ９，９に当接できる長い板ばね８を前記支持板１
   ５上に載設し、該支持板１５には上下動調節自在
   のボルト２４を設け、前記板ばね８の一端側が前
   記ボルト２４上に載置されて前記板ばね８が支持
   板１５の上方に傾斜状となるよう載設して構成し
   たこと特徴とするハンドルの振替固定装置。