JPH0227089A - 耐焼き付き性に優れた管継手 - Google Patents

耐焼き付き性に優れた管継手

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JPH0227089A
JPH0227089A JP17883588A JP17883588A JPH0227089A JP H0227089 A JPH0227089 A JP H0227089A JP 17883588 A JP17883588 A JP 17883588A JP 17883588 A JP17883588 A JP 17883588A JP H0227089 A JPH0227089 A JP H0227089A
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JP
Japan
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alloy
metal
metal seal
coating
sprayed
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JP17883588A
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English (en)
Inventor
Toshiro Anraku
敏朗 安楽
Tetsuzo Arai
新井 哲三
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、たとえば油井管、地熱発電用管、産業廃棄物
処理用管等(以下、[油井管]で代表する)として高耐
食性および高強度が要求される環境で使用される継手に
関する。
(従来の技術) 上述のような環境で今日最も多量に使用されているのは
油井管であって、その使用環境も近年ますまず厳しくな
っていることから、以下にあっては油井管の場合を例に
とって説明する。
ところで、油井管には通常35〜14.0 kB/mm
2(5,000−20,0OOpsi)という高圧がか
かるため、油井管継手には高度の気密性が要求される。
一般に油井管継手はネジ部とメタルソール部から構成さ
れ、前述のような高血圧に耐える十分な気密性を発揮さ
せるには、メタルシール部およびネジ部において高面圧
を与えなければならず、そのため繰り返し使用している
うちにメタルシール部の1焼き付き」や「むしれ」の発
生は避けられなかった。
一方、従来の油井管材料としては、普通鋼、CrMo鋼
、あるいはCrを10%以上含有する高Cr鋼が用いら
れていたが、近年、油井の使用条件が益々厳しくなるに
従って、)12sやCO2を伴う腐食環境下でも耐食性
等の要求を十分に満足する油井管をとの要望のもとにT
iあるいはTi合金製油井管が用いられるようになって
きている。
従来技術においても既に知られているように、前述の「
焼き付き」や「むしれ」を防止するためには、油井管継
手のメタルシール部に表面処理を行うことか有効である
。例えば、メクルソール部表面にリン酸塩処理またはシ
ュウ酸塩処理等の化成処理を行い、得られた化成被膜に
よってメタルメタルの接触を緩和するのである。そこで
、普通鋼あるいはCr −MoMA製油井製油継管、こ
れも同一材質となるのであるが、に対しては、リン酸亜
鉛あるいはリン酸マンガン等により化成処理を行ってい
る。また、高Cr鋼は化学反応性が乏しく、リン酸塩処
理もしくはシュウ酸塩処理では充分な被膜形成が行われ
ないため、高Cr鋼継手の場合、メタルシール部に軟質
金属であるZnあるいはCu被膜を電気メツキにより生
成させ、同種金属の接触を防止して「焼付き」や「むし
れ」の発生予防を図っている。
ところが、油井管継手を構成する管継手は油井管と同一
種の材料から作られるものであって、前述のような油井
管材質の変化に伴って、かかる継手材質も変化してきて
おり、TlあるいはTi合金からなる油井管継手も採用
されるようになってきている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、普通鋼に形成されるリン酸塩被膜あるいはシュ
ウ酸被膜、また高Cr鋼に用いられる電気Cuメツキ被
膜は、締めイ」す、戻し時に徐々に消失し、繰り返し回
数か10回を越える場合、「焼きイ」け」 [むしれ」
を生しることがある。
また、TiあるいはTi合金は、化学反応性が乏しく、
従来のリン酸塩処理、もしくはシュウ酸塩処理では十分
な被膜形成が行われず、したがって、かかる化成処理で
前述のような油井管継手の焼き付き防止効果は認められ
なかった。
さらに、TIあるいはT1合金表面には安定した不動態
被膜が生成しているため、前処理によって十分な活性面
が得られないため、高Cr鋼に用いられような十分な密
着力を有する電気Cuメツキ被膜を得ることができない
。したがって、かかるCu被膜でも、油井管の焼きイ」
き防止効果は認められない。
一方、航空機部品用Ti材に採用されているメツキ法で
は、ASTM法によれば、下地メツキ後、チタンとの拡
散層を形成するため、例えば540〜800°Cで1〜
4時間という高温長時間の熱処理工程か必要である。し
かるに、高強度が要求される油井管継手の場合、かかる
高温長時間熱処理による強度低下が懸念されるためかか
る方法は適用できない。
かくして、本発明の目的は、上述のような継手特有の表
面処理の困難性にもかかわらず、所期の高度の気密性を
確保しなから「焼き付き」および「むしれ」を確実に防
止する油井管継手を提供することである。
(課題を解決するための手段) そこで、本発明者らは、油井管、地熱発電用管、産業廃
棄物処理用管等の管継手に対する表面処理方法を検討し
た結果、あらかじめメタルシール部とネジ部をアルミナ
ブラストにより荒らした後、溶射装置を用いて軟質金属
の溶射被膜を2μm以上100μm以下の厚みの形成す
ることにより、継手締め付は前に塗付される潤滑油が被
膜中に含有される気孔に保持され、潤滑性を上げるとと
もに、軟質金属の延性効果との相乗作用により、上記目
的が達成されることを見い出し、本発明を完成しここに
、本発明は、メタルシール部およびネジ部を備えた管継
手であって、該メタルシール部およびネジ部の表層に、
合計で2〜100 μm厚さの軟質金属の溶射被膜を設
けた耐焼き付き性に優れた管継手である。
ここに、「軟質金属の溶射被膜」とは、CuやIn、6
8等軟質金属の粉末を溶射材として使用し、例えばプラ
ズマガンによって形成された高速プラスマジェノトで溶
融されそれに同伴させて被処理面に吹付けられ、形成さ
れる溶射被膜である。後述するように、チタンまたはチ
タン合金などの合金材の矛ジ部およびメタルシール部の
表層を被覆し、潤滑油を保持し得る気孔を備えたもので
あれは−その溶射の具体的態様、条件は制限されない。
般には慣用のプラズマ溶射技術を利用すれば十分である
。また、ガス溶射により溶射膜を形成しても同等の効果
が得られる。
なお、溶射に先立って被処理面は予めブラスト処理を行
い、表面を清浄面とするとともに粗面化(ノておくこと
が好ましい。
(作用) 次に、添付図面を参照して本発明をさらに詳jホする。
第1図は、本発明にかかる継手構造の1例を示す略式説
明図であり、図中、油井管1.1”の管端には継手3が
構成されており、それぞれピン型、ボックス型となって
いる。それぞれの継手にはネジ部4.4′およびメタル
シール部5.5゛が設けられており、互いにメタル−メ
タル接触が行われる。
第2図は、後述する本発明の実施例におけるプラズマC
u溶射被膜の詳細構造を示すものであって、基体である
TiまたはTi合金あるいは、普通鋼、低合金鋼、高合
金鋼等の合金材6の表層にはプラズマCu溶射被膜であ
る溶射被膜8が設けられている。
この溶射被膜8はCu粒である溶射粒9と気孔10とか
ら構成されており、気孔10内には潤滑油が保持される
この場合、被膜の延性と潤滑油の保持性からCuのプラ
ズマ溶射被膜が特に好ましい。
一方、被膜厚さは最大100 μmでそれを超えると締
め付は時のトルク上昇などあり好ましくない。
しかし、2μm未満では焼き付き防止作用は十分ではな
い。なお、ここに云う被膜厚さは対応する相手の被膜厚
さとの合計量であって、例えば、ピン、ボックスのそれ
ぞれの対応するメタルシール部の被膜厚さが1μmであ
っても、合計では2μmとなり、本発明の範囲内となる
。したがって、同様に合計厚さが100 μmを越える
ときは本発明の範囲外となる。
このような軟質金属の溶射被膜は軟質金属の種類、溶射
手段の種類によって具体的処理条件は変わるが、例えば
プラズマCu溶射被膜を形成するためのCu粉末のプラ
ズマ溶射条件は一般には次の通りである。
ガス種類 Ar2H□ 電   流 :  550 A 溶射距離=100〜120mm なお、図示例にあっては、ピン−ボックス型のものを示
すが、その外にカップリングタイプのものであっても同
様である。
本発明による軟質金属の溶射処理部位はメタルシール部
およびネジ部の両方であるが、耐焼き付き性の点からは
、ピン側あるいはボックス側のメタルシール部とネジ部
のみの処理で十分である。
しかし、当然のことながら、ピンとボックスの両側のメ
タルシール部とネジ部に本発明によるメツキ処理をして
も耐焼き付き性は良好である。
次に、実施例によって本発明をさらに具体的に説明する
実施例 第1表に示す合金材料で管を製造し、さらにネジ加工を
施こし、内径120mmの管およびカップリングを得た
。次に、20μm厚のプラズマCu溶射被膜をカンブリ
ング側のメタルシール部およびネジ部に形成した。管側
にはプラズマ被膜が設けられていないため、プラズマ被
膜の合計厚さは同じく20μmであった。被膜構造は第
2図に示す通りであった。
プラズマCu溶射条件は次の通りであった。
ガス種類:八r、11□ 電  流:55〇八 溶射距離:100〜120mm このようにして得られたカップリングの継手につき、A
PI規格の定めるところに従い、ネジ部の締め付け、戻
しを20回繰り返し、ネジ部およびメタルシール部の「
焼き付け」または「むしれ」の発生の有無を目視にて判
定した。これらの結果をまとめて第2表に示す。
これらの結果からも明らかなように、比較材に比べて、
本発明によるものはいずれの合金組成でも良好な耐焼き
付き性を有する。
電気Cuメツキは、予備処理としてブラスト処理し、清
浄面としてから直ちに電気メツキ処理して得た。
他の化成処理の場合よりわずかに優れた耐焼き付き性を
有するが、本発明の半分以下の回数で焼き付き発生がみ
られた。
×:〃 : 試験せず 第 第 表 表 共に発生。
(重量%) 実施例2 第3表に示す組成のTi合金材料で管を製造し、さらに
ネジ加工を施し、内径250mmの管およびカップリン
グを得た。供試材は純Ti相当祠である。
次に、第4表に示す条件でプラズマ溶射処理を継手のメ
クルシール部およびネジ部に実施した。被膜構造は第2
図に示す通りであった。なお、プラズマ溶射条件はそれ
自体は実施例1に同しであった。
このようにして得られた溶射被膜を備えたネジ部および
ノクルシール部を有するカップリング継手につき、実施
例1と同様にしてApl規格の定めるところに従いネジ
の締め付け、戻しを10回くり返し、ネジ部およびメク
ルシール部の「焼き付け」または「むしれ」の発生の有
無を目視にて判定した。また、API規格で規定する気
密性テストを行い「漏れjの有無を判定した。
これらの結果をまとめて第4表に示す。第4表の各試験
は、第3表の供試材C,D、Eの3種についてそれぞれ
行ったものであるか、はぼ同様の結果を示したため、組
成の区別をせずに示しである。これらの結果からもわか
るように、本発明によるものは、比較材に比べて供試材
C,D、Eいずれの組成でも良好な耐焼き付き性を示す
とともに、気密性も良好であった。
第4表 第3表 (重量%) (注) 潤滑油使用 (発明の効果) 以上説明したごとく、本発明方法によれば、高度の気密
性を有しながら「焼き付き」および「むしれ」を確実に
防止する油井管継手が得られるのであって地熱発電用管
および産業廃棄物処理管としても、その価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明が対象とする管継手の部分拡大断面図
;および 第2図は、本発明によるプラズマCu溶射被膜の微細構
造の模式図である。 Ll’ :油井管   3:継手 4.4’ :ネジ部  5.5’ :メタルシール部6
: 合金材   8:溶射被膜 9: 溶射粒  10:気孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. メタルシール部およびネジ部を備えた管継手であって、
    該メタルシール部およびネジ部の表層に、合計で2〜1
    00μm厚さの軟質金属の溶射被膜を設けた耐焼き付き
    性に優れた管継手。
JP17883588A 1988-07-18 1988-07-18 耐焼き付き性に優れた管継手 Pending JPH0227089A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9470044B1 (en) 2015-07-06 2016-10-18 Pegasis S.r.l. Threaded connection having high galling resistance and method of making same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9470044B1 (en) 2015-07-06 2016-10-18 Pegasis S.r.l. Threaded connection having high galling resistance and method of making same
US10246948B2 (en) 2015-07-06 2019-04-02 Pegasus S.R.L. Threaded connection having high galling resistance and method of making same

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