JPH0226786A - インク媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、通電熱転写型プリンタに供するインク媒体の
通電抵抗層に関する。

〔従来の技術〕

熱転写記録のうちでも、通電抵抗層を通電ヘッドにて発
熱させて、インクを被転写紙に転写して記録する方法は
、従来のサーマルヘッドによる方法よりも、記録エネル
ギー的に有利であること、中間調を有するカラー記録が
可能、高速印画が可能である等のために、最近益々注目
されるに至ってきた。そしてその通電抵抗層は導電性カ
ーボンブラック及び／叉は金属粉（導電性分散粒子）を
バインダーとしてポリエステル系、ポリウレタン系、エ
ポキシ系、フェノキシ系、ポリエーテルサルフォン系等
各種の有機系熱可塑性及び／叉は熱硬化性樹脂に、その
他の可塑剤、分散剤などの添加剤とともに分散させ成っ
ているものである。

〔奢明が解決しようとする課題〕

しかし前述の従来技術では、熱転写用インクの主成分が
ワックス系であるために保存時にインク層ワックスが溶
融してしまい、抵抗層側に付着してしまうブロッキング
現象が発生してしまうという問題点があった。そのため
抵抗層の抵抗値の増大を招き転写自体が行なわれなくな
ったり、フル濃度不足や階調制御ができなくなるという
問題点があった。

そこで本発明は、かかる従来の問題点を解決しようとす
るもので、その目的とするところは、耐ブロッキング性
に優れた通電抵抗層を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明のインク媒体は、少なくとも通電により発熱して
インク層を被記録紙に転写させ記録を得るに供する通電
抵抗層、インク層より成るインク媒体において、通電抵
抗層に脂肪酸アルコール、脂肪酸アマイド、脂肪酸エス
テルの中から少なくとも１種の脂肪族化合物を０．１〜
１０重量％含有せしめたことを特徴とする。

〔作用〕

本発明は、通電抵抗層に脂肪族化合物を添加することに
より熱転写の致命的な欠点であるブロッキング現象を防
止する。本発明に用いられる高級脂肪族化合物として次
のものを挙げることができる。脂肪族アルコ・−ルは、
ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、ステアリ
ルアルコール、オレイルアルコール等であり、脂肪酸ア
マイドは、ラウリン酸アマイド、ステア、リン酸アマイ
ド等であり、脂肪酸エステルは、脂肪酸と一価の低級ア
ルコールとのエステル、あるいは二価のグリコールとの
ジエステル等である。

上記の脂肪族化合物は、親油性と親水性の極性基のバラ
ンスが良いためバインダー樹脂中でのカーボンブラック
の分散性が良く分子状に分散することもできる。しかし
、添加量が、０．１重量％以下では耐ブロッキング性の
効果が認められず、添加量が１０重量％を越えると抵抗
層の基本特性である支持層との密着性、機械的強度が低
下してしまう。好ましい添加量は０．３〜５重量％であ
る。

以下に本発明を実施例によって具体的に説明するが、も
ちろん本発明は、これにより制限されるものではない。

〔実施例〕

第１表に示すごとく、通電抵抗層に種々の高級脂肪族化
合を添加したインク媒体を作成した。

（１）　通電抵抗層 導電性カーボンブラック　　　３０重量％ポリエステル
樹脂　　　　　　３５重量％ポリウレタン樹脂　　　　
　　３４重量％高級脂肪族化合物　　　　　　　１重量
％溶剤法によるコーティングで厚さ３μｍに塗布した。

（２）　支持体層 二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム（厚み　
４μｍ） （３）　インク層 着色顔料（マゼンタ）　　　　　１０重量％酸化ワック
ス　　　　　　　　３５重量％パラフィンンワックス　
　　　４０重量％エチレン／酢酸ビニル共重合体１５重
量％ホットメルトコーティングで厚さ３μｍに塗布した
。

比較例１ 高級脂肪族化合物を添加しないこと以外は、実施例と同
様にしてインク媒体を作成した。

第１表 ブロッキング評価方法は、第１図に示すインク媒体を所
定温度に一定時間放置した時の抵抗層２の抵抗値を計る
ことにした。

抵抗層２の抵抗値の上昇は、インク層４のワックスが抵
抗層２に付着することにより起こり、ブロッキング現象
と対応する。

尚、試験前のサンプルは全て、抵抗層２の抵抗値が１に
Ω／口となっている事を確認した。

評価結果を以下に示す。

４０°Ｃ放置後のブロッキング結果を表−２に示す０°
Ｃ放置後のブロッキング結果を表−３に示す表−２ 表−３ （数字は抵抗値にΩ／口） （数字は抵抗値にΩ／口） 本発明の実施例１〜３は、比較例１に比べ、極めて優れ
た耐ブロッキング性を有した。また、本実施例で作製し
たインク媒体を通電ヘッドを用いてＡ４版の普通紙に１
０００枚の連続熱転写試験を行ったところ、通電ヘッド
への目詰り及び電極の放電摩耗もなく、画質においても
ドツト抜け、濃度ムラのない高品位な画質を実現できた
。

〔発明の効果〕

以上述べて来た様に本発明によれば、通電抵抗層に脂肪
族アルコール、脂肪酸アマイド、脂肪酸エステルの中か
ら少なくとも１種の脂肪族化合物を添加することにより
インク媒体の耐ブロッキング性を向上させる効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、（ｂ）は、本発明のインク媒体である。 １、インク媒体 ２、通電抵抗層 ３、支持体層 ４、インク層

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）少なくとも通電により発熱してインク層を被記録
   紙に転写させ記録を得るに供する通電抵抗層、インク層
   より成るインク媒体において通電抵抗層に脂肪族アルコ
   ール、脂肪酸アマイド、脂肪酸エステルの中から少なく
   とも１種の脂肪族化合物を０．１〜１０重量％含有せし
   めたことを特徴とするインク媒体。