JPH0226771Y2 - - Google Patents

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JPH0226771Y2
JPH0226771Y2 JP1984159584U JP15958484U JPH0226771Y2 JP H0226771 Y2 JPH0226771 Y2 JP H0226771Y2 JP 1984159584 U JP1984159584 U JP 1984159584U JP 15958484 U JP15958484 U JP 15958484U JP H0226771 Y2 JPH0226771 Y2 JP H0226771Y2
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JP1984159584U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ステアリングホイールのエネルギ吸
収装置に関し、特にステアリングホイールのハブ
部分に装着されるエネルギ吸収装置に関するもの
である。
(従来技術) 従来、自動車の衝突時などにステアリングホイ
ールから人体に作用する衝撃を吸収するためのエ
ネルギ吸収装置として、ステアリング軸に装備さ
れるものやステアリングホイールのセンターハブ
上に装備されるものなど各種のエネルギ吸収装置
が実用化されているが、上記後者のエネルギ吸収
装置として例えば実開昭48−106022号公報に記載
されているように、ステアリングホイールのボス
部を可塑性のパネルからなる円筒状の塑性緩衝材
で被い、この円筒状の塑性緩衝材で緩衝するよう
にしたエネルギ吸収装置が知られている。
ところで、上記公報に記載されたエネルギ吸収
装置においては、略円筒形の塑性緩衝材を用いる
ので、円筒の軸方向或いは軸方向から約45゜傾い
た方向からの衝撃に対しては比較的剛性が高く、
軸直交方向から衝撃に対しては剛性が低いため
に、衝撃力の作用する方向によつて衝撃吸収特性
に差が生じる。
また、可塑性のパネルで塑性緩衝材を構成する
ので、パネルの壁厚をある程度厚くするとともに
円筒形の塑性緩衝材もある程度大形のものに形成
しなければならずスペース面で好ましくない。
(考案の目的) 本考案は、上記の従来技術に鑑みてなされたも
ので、全ての方向からの衝撃に対して同様のエネ
ルギ吸収特性を発揮するようなステアリングホイ
ールのエネルギ吸収装置を提供することを的とす
る。
(考案の構成) 本考案に係るステアリングホイールのエネルギ
吸収装置は、ステアリングホイールのハブ上に被
せられるパツド部材と、該パツド部材の内側に配
設され下端周縁部がハブに固着され上方に向つて
漸次縮径し周面が上下方向に湾曲した略半球状の
第1殻部材と、上記第1殻部材の内部に配設され
下端周縁部がハブに固着され上方に向つて漸次拡
径し上端周縁部が第1殻部材に固着された第2殻
部材とを備えたものである。
(考案の効果) 本考案は、以上のように構成されるから、外部
から衝撃力が作用したときには、第1殻部材の弾
性変形で衝撃エネルギの一部が吸収されると共
に、第1殻部材からこの第1殻部材に上端周縁部
で固着されている第2殻部材へ衝撃が伝わり第2
殻部材の弾性変形で衝撃エネルギの一部が吸収さ
れることになる。
上記第1殻部材は略半球状の形状で、その内面
に第2殻部材の上端周縁部が固着されているの
で、第1殻部材の上部のように固定端(下端周縁
部)から比較的離れている関係でエネルギ吸収力
の比較的乏しい部分は第2殻部材で補強されるこ
とになるから、衝突初期の衝撃吸収性能も十分に
得られ、第1殻部材と第2殻部材とで全体として
全ての方向からの衝撃に対して略等しいエネルギ
吸収特性を発揮することになる。更に、第1殻部
材も第2殻部材も共にハブに固着されているの
で、パツド部材側に殻部材を固定する為の部材を
設ける必要がなく構成が簡単化する。
加えて、第1殻部材は略半球状の形状なので、
比較的肉薄の弾性部材で小形に構成しても十分な
エネルギ吸収特性が得られることになる。
更に、第2殻部材の上部略2/3程の高さに互つ
てその上端周縁部から複数の切欠を設ける場合に
は、上記切欠の数と幅とで第2殻部材のエネルギ
吸収特性を調節すること、つまり全体のエネルギ
吸収特性を調節することも可能となる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
第1図〜第3図に図示したように、ステアリン
グホイール1の中央部のハブ2の中央部にはステ
アリング軸3の上端部が挿通され、ホイールボス
4とナツト5とでハブ2がステアリング軸3の上
端部に固着され、ハブ2の上面にはベース板7と
内殻8と外殻9とからなるエネルギ吸収装置6が
ステアリング軸3と同心に配設され、ハブ2上に
重ね合せられたベース板7の中央部から内殻8内
へ突出したステアリング軸3の上端に螺合された
上記ナツト5によりエネルギ吸収装置6がハブ2
に固定され、上記ハブ2及びエネルギ吸収装置6
の上方にはセンターパツド10が被せられハブ2
のハブ外板2aから連出され上方へ側壁状に立上
げられた側壁部2bに外嵌させて取付けられてい
る。
上記エネルギ吸収装置6の外殻9は例えば鋼板
など弾性を有する薄金属板からなる略半球状の殻
体であり、その下端周縁部の鍔部9aが上記ベー
ス板7に溶接や接着などにより固着され、この外
殻9は鍔部9aから上方へ向つて漸次縮径し、そ
の周面が上下方向に湾曲し、その頂部中央には鍔
部9aの外径の1/3程度の直径の円形開口9bが
開けられ、外殻9の高さ方向中段部分には例えば
円周8等分位置で8個の縦長の長円形状の開口9
cが開けられ、上記開口9cと開口9cとの間に
は開口9cと略同幅の架橋殻部9dが形成されて
いる。
上記のように円形開口9bと開口9cとを設け
ることにより外殻9の剛性が一様に下げられ全体
的にソフトに弾性変形し易い構造となつている。
内殻8は外殻9と同様の弾性を有する薄金属板
で構成され、上記外殻9の内部に配設され、その
下端周縁部の鍔部8aがベース板7に溶接や接着
により固着される。
この内殻8の縦断面形状は、上記鍔部8aから
上方に向つて少しずつ拡径し、上端近傍部におい
て外殻9の高さの約2/3の位置で外殻9の内面に
沿つて縮径していくような形状であつて、上記内
殻8の上端部から例えば円周8等分位置で8個の
スリツト8bが内殻8の高さの約2/3の高さに互
つて切込まれ、上記スリツト8bとスリツト8b
との間の殻部分が先端部を切り取られた8枚の花
弁のような構造となり、上記各花弁状殻部8cの
先端部の縮径殻部8dが外殻9の架橋殻部9aの
内面に内接し固着されている。
上記のように、内殻8の上部約2/3部分を8枚
の花弁状に形成することにより、内殻8の剛性が
一様に下げられ、各花弁状殻部8cがソフトに弾
性変形し易い構造となつている。
上記のように、上記内殻8の各花弁状殻部8c
の上端部の縮径殻部8dを外殻9の架橋殻部9a
の上部内面に固着することにより、固定端である
鍔部9aから比較的遠く剛性が比較的乏しい外殻
9の上部が全体的に内殻8で補強された構造とな
つている。
ここで、上記外殻9及び内殻8は、薄鋼板特に
バネ鋼の薄板等弾性に優れた材料で構成するのが
望ましいが、アルミニウムや銅などの塑性変形し
易い金属板で構成することも出来るし、強度及び
剛性の比較的高い各種工業用合成樹脂材料で構成
してもよい。
尚、上記外殻9の円形開口9b及び開口9cは
必須不可欠のものではなく、外殻9の材質及び殻
厚との関係において省略してもよい。このこと
は、内殻8のスリツト8bについても同様で、内
殻8の材質及び殻厚との関係においてスリツト8
bを省略してもよい。
更に、上記外殻9のエネルギ吸収特性は開口9
cの数・幅・形状などによつて変化し、また内殻
8のエネルギ吸収特性はスリツト8bの数・幅・
形状などによつて変化するので、設計に際しては
上記開口9c及びスリツト8bによつてエネルギ
吸収装置6のエネルギ吸収特性を調節することが
出来る。
上記センターパツド10は合成樹脂からなる厚
肉中実体若しくは合成樹脂発泡体を外皮で覆つた
ものなどで構成され、外部からの衝撃に対しては
容易に変形する構造になつている。
以上の構成において、センターパツド10の上
方から衝撃が作用したときには、センターパツド
10が殆ど抵抗なしに変形し、その衝撃力がエネ
ルギ吸収装置6に作用することになるが、この時
外殻9全体が押圧されて変形し、外殻9の変形に
伴つて内殻8の全部の花弁状殻部8cも変形し、
外殻9及び内殻8とで衝撃が吸収される。
この場合、外殻9は下端周縁の鍔部9aでベー
ス板7に固着されているので、僅かの衝撃力で圧
壊されることはなく、かなりの衝撃エネルギを吸
収することが出来る。また、外殻9の形状が略半
球状の形状となつているので、衝撃力の作用する
方向によらず、略一定の衝撃吸収特性を発揮する
ことになる。
また、内殻8は上端部で外殻9に固着されてい
るため、衝撃により外殻9が変形するときには内
殻8もそれに応じて変形することになるから、内
殻8も衝撃エネルギ吸収に十分寄与することにな
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
ステアリングホイールの要部平面図、第2図は第
1図−線断面図、第3図はエネルギ吸収装置
の分解斜視図である。 1……ステアリングホイール、2……ハブ、8
……内殻、9……外殻、10……センターパツ
ド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ステアリングホイールのハブ上に被せられるパ
    ツド部材と、該パツド部材の内側に配設され下端
    周縁部がハブに固着され上方に向つて漸次縮径し
    周面が上下方向に湾曲した略半球状の第1殻部材
    と、上記第1殻部材の内部に配設され下端周縁部
    がハブに固着され上方に向つて漸次拡径し上端周
    縁部が第1殻部材に固着された第2殻部材とを備
    えたことを特徴とするステアリングホイールのエ
    ネルギ吸収装置。
JP1984159584U 1984-10-22 1984-10-22 Expired JPH0226771Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1984159584U JPH0226771Y2 (ja) 1984-10-22 1984-10-22

Applications Claiming Priority (1)

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JP1984159584U JPH0226771Y2 (ja) 1984-10-22 1984-10-22

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Publication Number Publication Date
JPS6173472U JPS6173472U (ja) 1986-05-19
JPH0226771Y2 true JPH0226771Y2 (ja) 1990-07-20

Family

ID=30717536

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1984159584U Expired JPH0226771Y2 (ja) 1984-10-22 1984-10-22

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4719049U (ja) * 1971-04-06 1972-11-02

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4719049U (ja) * 1971-04-06 1972-11-02

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Publication number Publication date
JPS6173472U (ja) 1986-05-19

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