JPH057086Y2 - - Google Patents

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JPH057086Y2
JPH057086Y2 JP11074684U JP11074684U JPH057086Y2 JP H057086 Y2 JPH057086 Y2 JP H057086Y2 JP 11074684 U JP11074684 U JP 11074684U JP 11074684 U JP11074684 U JP 11074684U JP H057086 Y2 JPH057086 Y2 JP H057086Y2
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pad
elastic body
boss
steering wheel
steering shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は衝撃吸収ステアリングホイールに関
し、詳しくは、衝撃を和らげる発泡体パツドのス
テアリングホイール本体ボス部における支持構造
に関する。これは、パツドに作用する衝撃力を吸
収することができるようにした衝撃吸収ステアリ
ングホイールの分野で利用されるものである。
(従来の技術) 自動車が衝突するなどして運転手の体がステア
リングホイールのパツドにぶつかつた際、そのパ
ツドから人体に及ぼす衝撃が和らげることができ
るよう、事故時の人身損傷の増大を抑制する努力
がなされている。例えば、実公昭51−47308号公
報には、発泡硬質ウレタンなどにより塊状に形成
されたパツドを、ステアリングホイールのボス部
に取り付けたものが記載されている。これは、そ
のパツドの中にほぼ半球形の金属または樹脂製の
網状インサートが内蔵されたもので、発泡体によ
る衝撃力の吸収に加えて、その吸収能力を衝撃力
の作用方向の如何によらず均一に発揮させること
ができるようにしたものである。
(考案が解決しようとする課題) ところで、自動車には大型から小型まで種々の
大きさや重量の車種があるが、例えば乗用車であ
れば、車体の大きさに関係なく同一または類似の
ステアリングホイールが採用される場合が多い。
しかし、乗用車であつても車種によつては重量に
かなりの差がある。例えば大きい車では慣性重量
が大きいので衝突時に作用する衝撃も大きく、同
じ速度で衝突しても小さい車の場合とはかなり異
なる。そこで、ステアリングホイールの有する衝
撃吸収能力が同じであれば、大型車にとつては不
足がちとなり、小型車にとつては過剰なものとな
る傾向がある。一方、ステアリングホイールの各
構成部品はできるだけ共通化を図つて、量産効果
を発揮させるようにすることが好ましい。しか
し、上述のように車種ごとに衝撃吸収力が異なれ
ば、その都度設計を変更しなければならない問題
があり、しかも、ステアリングホイールの部品共
通化率が低下することにもなる。
本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、車種によつて衝撃荷重の
程度が異なつても、衝撃エネルギーの吸収能力を
変えることができ、また、ステアリングホイール
の採用部品の共通化を促進でき、加えて、パツド
の全ゆる角度から作用する衝撃に対してもそれの
吸収能力を発揮することができる衝撃吸収ステア
リングホイールを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案が講じた解決
手段は、衝撃吸収ステアリングホイールとして、
グリツプ部およびスポーク部を有すると共にステ
アリングシヤフトの先端部に位置するボス部を有
するステアリングホイール本体と、このステアリ
ングホイール本体の少なくともボス部を車室側か
ら覆うパツドと、このパツドをボス部に支持しか
つそのパツドに作用する車室側からの外力により
パツドのボス部に対する車体前方への移動を可能
とする支持部材とを備える。そして、上記ボス部
に、上記ステアリングシヤフトの先端部に取付け
られたボスプレートを設け、該ボスプレートの周
縁部に、上記ステアリングシヤフトの径方向外方
に円環状に配された弾性体を取付けるとともに、
その弾性体の内面を、ステアリングシヤフトの軸
線に対して車体前方に行くに従い小径となるよう
逆円錐状のテーパ面に形成する。さらに、上記支
持部材に、車体前方に向つて傾斜し上記弾性体の
テーパ面に対して嵌着されるテーパ部を設ける構
成としたものである。
(作用) 上記の構成により、本考案では、ステアリング
ホイール本体の少なくともボス部を覆うパツド
と、このパツドをボス部に支持しかつパツドを車
室側から作用する外力によりボス部に対して前方
へ移動させる支持部材とが備えられ、その支持部
材は、ステアリングシヤフトの先端部に取付けら
れたボスプレートに対して弾性体を介して嵌着さ
れるようにしたので、パツドに車室側からの大き
な衝撃力が作用した場合には、弾性体の変形によ
りその衝撃エネルギーが吸収される。
また、上記弾性体の内面は、ステアリングシヤ
フトの軸線に対して車体前方に行くに従い小径と
なるような逆円錐状のテーパ面に形成され、パツ
ドを支持する支持部材には弾性体のテーパ面に沿
つて車体前方に向つて傾斜するテーパ部が設けら
れているので、パツドに作用する車室側の全ゆる
角度からの衝撃に対しても弾性体への衝撃力の伝
達が円滑に行える。
さらに、弾性体は、例えば硬度を調整するなど
して、パツドに対して作用する衝撃力の程度が異
なる車種への採用も可能となる。
(実施例) 以下、本考案をその実施例に基づいて詳細に説
明する。第1図は本考案が適用されたステアリン
グホイール1の要部断面図で、そのステアリング
ホイール本体2は、ステアリングシヤフト3の先
端に位置するボス部4と、ボス部4を取り巻くよ
うに覆つているコアカバー5から放射状に延びた
例えば3本(図示は1本)のスポーク部6と、そ
の全スポーク部6に一体となつて支持されている
グリツプ部7とからなる。そして、このステアリ
ングホイール本体2の少なくともボス部4を車室
側から覆うように、発泡硬質ウレタンなどで形成
されたパツド8が取り付けられている。このパツ
ド8をボス部4に支持すると共に、パツド8に作
用する車室側からの衝撃力などの外力によりパツ
ド8のボス部4に対する矢印9方向への移動を可
能とする支持部材10が備えられている。
また、上記ボス部4には、上記ステアリングシ
ヤフト3の先端部(後端部)にスプリングワツシ
ヤ13及びナツト14によつて固定された受け皿
状のボスプレート15が設けられ、このボスプレ
ート15の内面側周縁部には、第2図に示すよう
に、上記ステアリングシヤフト3の径方向外方に
円環状または図示しないが不連続なサークル状に
配置された弾性体11が取付けられけている。そ
して、上記弾性体11の内面は、上記ステアリン
グシヤフト3の軸線に対して車体前方に行くに従
い小径となるよう逆円錐状のテーパ面11aに形
成されている。さらに、上記支持部材10には、
自動車の前方向に向つて傾斜し、かつ上記弾性体
11のテーパ面11a(内面)に対して、矢印9
(自動車の前方向)であるステアリングシヤフト
3の軸方向に向けて嵌着されるテーパ部12が設
けられている。
この弾性体11は車種によつてその弾力性の異
にされたものが採用され、衝撃エネルギーの吸収
能力に違いを持たせることができるようになつて
いる。このような弾性体11のテーパ面11aに
は、その面に沿う形状の薄い金属環16が嵌め込
まれ、前述した支持部材10のテーパ部12が衝
撃荷重によりステアリングシヤフト3方向に進出
したときの摩擦抵抗を軽減する配慮がなされてい
る。尚、この金属環16は第2図に示すように例
えば2つ割れ構造であり、テーパ部12が進出し
てきたときに、その割れ部16aが大きく開い
て、その移動を阻止しないようになつている。こ
のような金属環16に嵌着されるテーパ部12は
支持部材10の内部で矢印9方向に突出され、第
3図に示すほぼ円筒外面の一部を形成するテーパ
部支持体10Aの外面に設けられている。本例で
はテーパ部12はそのテーパ部支持体10Aに一
体に形成された適数個のリブ17からなるリブ体
18であり、これが適数個のテーパ部支持体10
Aのそれぞれの外側に突設されている。このリブ
体18は後述するように衝撃が作用したとき弾性
体11を押し潰してステアリングシヤフト3方向
(矢印9)に移動するので、そのリブ体18のボ
スプレート15を越える移動を可能にするため
に、第1図に示すボスプレート15には、それぞ
れのリブ体18に対応して通過孔19が開口され
ている。尚、支持部材10によるパツド8の支持
は、パツド8の内面に沿うよう形成されたパツド
支持体10Bに接着されるなどして行われ、この
パツド支持体10Bの下面に上述したリブ体18
の各リブ17の上端が一体化されている。ちなみ
に、この支持部10は樹脂成形品などであつて容
易に製作される。
ところで、パツド8を支持する支持部材10の
運転手方向への抜け止め防止のために、第4図
a,bのようなストツパプレート20と第1図に
示す係合溝21が設けられている。そのストツパ
プレート20は前述したボスプレート15上に適
数個が固着され、係合溝21はテーパ部支持体1
0Aの内面に形成されている。ストツパプレート
20は、その垂直外面に抜け止め防止用の歯22
が形成された例えば樹脂製のもので、パツド8を
引き抜くような荷重が作用した場合には外れない
が、矢印9方向に大きな力が作用したとき、その
歯22とテーパ部支持体10Aの係合溝21との
噛み合いがずれ、前述したようにテーパ部12が
ボスプレート15の通過孔19に向かうことがで
きるようになつている。
このような衝撃吸収ステアリングホイールによ
れば、次のようにして衝突などによる人体とパツ
ド8との間で生じる衝撃力を吸収することができ
る。通常の運転状態においては、ステアリングホ
イール1は第1図のような取り付け構造が維持さ
れ、軽い衝撃がパツド8にステアリングシヤフト
3の軸方向や斜め方向から作用しても、弾性体1
1が変形することなくその衝撃力を受け止めるこ
とができる。一方、運転手が何らかの事情でパツ
ド8に引き抜き力を作用させても、ボスプレート
15に固着されたストツパプレート20の歯22
が支持部材10のテーパ部支持体10Aの内面に
形成された係合溝21と噛み合い、しかもその返
りが引抜き力と反対方向となつているので、噛み
合いがずれることもなく、パツド8の脱落を確実
に防止することができる。
一方、矢印9方向への大きい衝撃がパツド8に
作用したとすると、弾性体11がその衝撃力に抗
しきれなくなる。即ち、テーパ部支持体10Aの
外面に一体のリブ体18で形成されるテーパ部1
2が、弾性体11に対して金属環16を介して楔
効果を発揮して、車体の前方即ちステアリングシ
ヤフト3方向に進出する。衝撃力が大層大きけれ
ば、テーパ部12はボスプレート15に開口され
た通過孔19を突き通つて弾性体11を、第5図
に示すよう変形させる。その際、支持部材10を
支えているコアカバー5も波打つように変形し、
また、ボスプレート15に固着されているストツ
パプレート20とテーパ部支持体10Aの内面に
刻設された係合溝21との噛み合いもずれ、スト
ツパプレート20は図示するように支持部材10
の内部で曲がるように変形する。尚、パツド8に
作用した衝撃力は弾性体11の打威力の程度に応
じて吸収されるが、それを越える衝撃はパツド8
の発泡硬質ウレタンなどの変形により吸収するこ
とができる。このようなパツドに作用する衝撃力
が、ステアリングシヤフトの軸線方向に平行とな
る場合のみならず、それに交差するように作用し
ても、テーパ部材の弾性体への進出は全周囲ほぼ
均等となるので、そのときの弾性体の変形が若干
非対称に歪むことがあつてもほぼ同等に変形し
て、衝撃エネルギーの吸収程度に大きな差は生じ
ない。
ところで、弾性体の弾力程度をそれが搭載され
る車種に応じて違わせておくと、その重量によつ
て生じる衝撃力に相応するエネルギー吸収能力を
持たせることができる。従つて、弾性体の物理的
性質を変えれば、弾性体以外は同じ部品からなる
ステアリングホイールを異なる車種にも採用する
ことができ、その量産効果を大きく発揮させる利
点がある。
尚、以上の実施例は第1図に示すようなステア
リングホイールについて説明したが、図示しない
が、支持部材として、パツドを取り付けた面の反
対側に逆円錐状のテーパ部を形成し、その外周面
に上述したような円環状の弾性体を嵌着させ、そ
の弾性体を保持すると共にテーパ部の下端に刻設
された係合溝に噛み合う抜け止め用の歯を有する
部材を、ステアリングシヤフトにナツトなどで固
定するなどした構造とすることもでき、本考案の
構成を満たす種々の態様が可能となる。
(考案の効果) 以上の如く、本考案における衝撃吸収ステアリ
ングホイールによれば、ステアリングホイール本
体の少なくともボス部を覆うパツドをボス部に支
持する支持部材を、ステアリングシヤフト側のボ
スプレートに弾性体を介して嵌着させたことによ
り、パツドに作用する大きな衝撃エネルギーを弾
性体の変形により吸収することができる。また、
支持部材のテーパ部を弾性体のテーパ面に沿わせ
たことにより、車室側の全ゆる角度からパツドに
作用する弾性体への衝撃力の伝達を円滑に行うこ
とができ、その衝撃吸収を安定したものとするこ
とができる。加えて、弾性体の硬度を調整するな
どして弾力性を変えることにより、衝撃力の作用
する程度の異なる車種にも採用することができ、
ステアリングホイールにおける部品の共通化を促
進することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が適用された衝撃吸収ステアリ
ングホイールの要部拡大断面図、第2図は衝撃を
吸収するための弾性体とそれを保持する部品との
組立体の斜視図、第3図はテーパ部を形成するリ
ブ体の支持部材への取り付け状態斜視図、第4図
a,bはストツパプレートの斜視図とその断面
図、第5図は衝撃力が作用して支持部材がボス部
方向に進出して各部品が変形した状態を示す片側
断面図である。 1……ステアリングホイール、2……本体、3
……ステアリングシヤフト、4……ボス部、6…
…スポーク部、7……グリツプ部、8……パツ
ド、10……支持部材、11……弾性体、11a
……テーパ面、12……テーパ部、15……ボス
プレート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. グリツプ部およびスポーク部を有すると共にス
    テアリングシヤフトの先端部に位置するボス部を
    有するステアリングホイール本体と、このステア
    リングホイール本体の少なくともボス部を車室側
    から覆うパツドと、このパツドをボス部に支持し
    かつそのパツドに作用する車室側からの外力によ
    りパツドのボス部に対する車体前方への移動を可
    能とする支持部材とが備えられており、上記ボス
    部には、上記ステアリングシヤフトの先端部に取
    付けられたボスプレートが設けられ、該ボスプレ
    ートの周縁部には、上記ステアリングシヤフトの
    径方向外方に円環状に配された弾性体が取付けら
    れているとともに、その弾性体の内面は、ステア
    リングシヤフトの軸線に対して車体前方に行くに
    従い小径となるよう逆円錐状のテーパ面に形成さ
    れてなり、上記支持部材には、車体前方に向つて
    傾斜し上記弾性体のテーパ面に対して嵌着される
    テーパ部が設けられていることを特徴とする衝撃
    吸収ステアリングホイール。
JP11074684U 1984-07-20 1984-07-20 衝撃吸収ステアリングホイ−ル Granted JPS6125254U (ja)

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JP11074684U JPS6125254U (ja) 1984-07-20 1984-07-20 衝撃吸収ステアリングホイ−ル

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JPS6125254U JPS6125254U (ja) 1986-02-14
JPH057086Y2 true JPH057086Y2 (ja) 1993-02-23

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