JPH0226551Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は胴体部に連結部材を介して肩部材を連
結し、該肩部材に腕部を連結してなるロボツト玩
具に関する。

（従来技術） 従来のロボツト玩具の場合、肩部材を連結部材
を介して胴体部に連結する場合、前後方向に回動
自在に連結することは簡単であるが、胴体部と肩
部材とは密接しているのが自然であるから、肩部
材を横方向に大きく回動させると肩部材が胴体部
から大きく離れるので、全体の形状が不自然とな
る。しかも、肩部材の回動範囲が小さいと、肩部
材に固定された腕部の可動範囲も小さくなる欠点
があつた。

（考案の目的） 本考案は上記の点に鑑みてなされたものであつ
て、特に、胴体部と肩部材とを連結部材によつて
回動自在に連結し、該肩部材に腕部を回動自在に
連結してその回動範囲を拡大することができるロ
ボツト玩具を提案することを目的とするものであ
る。

（目的を達成するための手段） 上記目的を達成するために本考案に係るロボツ
ト玩具は、下記要件を備えたことを特徴とする。

(イ) 胴体部と腕部とを肩部材を介して回動自在に
連結するとともに、胴体部と肩部材とを連結部
材を介して連結したこと。

(ロ) 上記連結部材は軸杆の一端に該軸杆から直角
に張出す係合フランジ部を形成するとともに、
他端に上記軸杆に直交する連結軸を形成してな
ること。

(ハ) 上記連結部材の係合フランジ部は上記胴体部
に対し回動自在に係合するとともに、連結軸は
上記肩部材に対し回動自在に軸受けされている
こと。

(ニ) 上記腕部は上記連結軸の近傍位置に該連結軸
と平行に配置された支軸により肩部材に対し回
動自在に軸着されていること。

（実施例） 以下、図面によつて本考案の実施態様について
説明する。

図において、符号Ａはロボツト玩具を示すもの
で、このロボツト玩具Ａは胴体部１上部に装設さ
れる頭部２０と、該胴体部１の両側に回動に取着
される腕部３０，３０及び下部に取着される足部
４０，４０等で構成されているものである。

上記胴体部１は第２図に示すように、前部材２
と後部材３とを結合することにより内部が中空に
形成されるとともに、その裏面の下方の相対向す
る位置に嵌合孔５，５は前記足部４０，４０を接
続している接続部材４２，４２に嵌合されるもの
である。また、上記前部材２及び後部材３は両側
面の上方の相対する位置に各々Ｕ字溝６，６及び
７，７が形成されており、この前部材２と後部材
３を結合したときに該各Ｕ字溝６，７で各側面に
長穴８，８が形成されるものである。

１０は連結部材を示すもので、この連結部材１
０は第３図に示すように軸杆１２の一端に円形状
の係合フランジ部１３を、他端に連結軸１４，１
４が各形成されるとともに、該係合フランジ部１
３の内側には一定の間〓部ａを設けて支持部１
３′が形成されている。そして、前記胴体部１の
側面に形成した長穴８，８に該連結部材１０の係
合フランジ部１３と支持部１３′との間に形成さ
れた間〓部ａ内の軸杆１２′と回動自在に嵌合す
れば、この連結部材１０は長穴８，８内で自由に
回動が可能となる。また、上記連結部材１０の他
方に設けた連結軸１４，１４は前部材１８と後部
材１９とによつて形成された肩部材１５，１５の
相対向する位置に設けられた第１軸受部１６，１
６に軸受けされており、したがつて、該肩部材１
５，１５は上記連結軸１４，１４を中心に回動自
在となる。

３１は上腕を示すもので、この上腕３１，３１
の上端には上記連結軸１４，１４の近傍位置に該
連結軸１４，１４と平行な支軸３２，３２が形成
されるとともに、下方には下腕部３０，３０が連
結されている。そして、上記支軸３２，３２は前
記肩部材１５，１５に形成された第２軸受部１
７，１７に回動自在に軸受けされている。

２１，２１は前記頭部２０，２０の裏面の相対
向する位置に設けたボスを示すもので、上記胴体
部１の上部に頭部２１，２１を装設するときに、
該ボス２１，２１はこの胴体部１の略中央部の表
裏面に穿設した貫通孔９，９に嵌挿されるもので
ある。

上記構成において、胴体部１と肩部材１５，１
５は連結部材１０により連結されているので、該
肩部材１５，１５は連結部材１０の軸杆１２を中
心にして360゜の回転を行なうことができるととも
に、連結軸１４，１４のまわりに回動することが
できる。

さらに、腕部を構成する上腕３１，３１は肩部
材１５，１５に支軸３２，３２を介して回動自在
に連結され、しかも該支軸３２，３２は上記連結
軸１４，１４に平行に配置されているので、肩部
材１５，１５の連結軸１４，１４のまわりの回動
範囲が胴体部と肩部材との全体形状の自然さを保
つために小さく見せざるを得ないときでも、上腕
３１，３１はさらに支軸３２，３２のまわりに回
動し、連結軸１４，１４のまわりの制限された回
動範囲を補うことができる。したがつて、腕部を
横方向を含むいろいろな方向に、しかも十分に大
きな回動範囲で回動させることができる。

（考案の効果） 以上詳しく説明したように、本考案に係るロボ
ツト玩具は、胴体部と腕部とを肩部材を介して回
動自在に連結するもので、胴体部と肩部材とは連
結部材を介して連結し、この連結部材は軸杆の一
端に直角に張出す係合フランジ部を形成するとと
もに、他端に軸杆と直交する連結軸を形成してな
り、上記係合フランジ部は上記胴体部に対して回
動自在に係合するとともに、連結軸は上記肩部材
に対し回動自在に軸受けする一方、腕部は上記連
結軸と平行に配置された支軸により上記肩部材に
回動自在に軸着したものである。

したがつて、肩部材は連結部材の軸杆と連結軸
のまわりにそれぞれ回動できるほか、腕部は上記
支軸のまわりにそれぞれ回動できる。このため、
肩部材が連結軸のまわりに制限された範囲内でし
か回動されない場合でも、支軸のまわりの回動に
よつて補うことができる。したがつて腕部を十分
に大きな範囲で回動することができる。しかも連
結軸と支軸は近傍位置に設けられているから、腕
部の回動が不自然になることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るロボツト玩具の分解斜視
図、第２図は第１図の胴体部の分解斜視図、第３
図は連結部材を介して胴体部及び腕部を連結した
状態の説明図である。 符号Ａ……ロボツト玩具、１……胴体部、１０
……連結部材、１２……軸杆、１３……係合フラ
ンジ部、１４……連結軸、１５……方部材、３０
……下腕部、３１……上腕、３２……支軸。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下記要件を備えたことを特徴とするロボツト玩
   具。 (イ) 胴体部と腕部とを肩部材を介して回動自在に
   連結するとともに、胴体部と肩部材とを連結部
   材を介して連結したこと。 (ロ) 上記連結部材は軸杆の一端に該軸杆から直角
   に張出す係合フランジ部を形成するとともに、
   他端に上記軸杆に直交する連結軸を形成してな
   ること。 (ハ) 上記連結部材の係合フランジ部は上記胴体部
   に対し回動自在に係合するとともに、連結軸は
   上記肩部材に対し回動自在に軸受けされている
   こと。 (ニ) 上記腕部は上記連結軸の近傍位置に該連結軸
   と平行に配置された支軸により肩部材に対し回
   動自在に軸着されていること。