JPH02263707A - 金属酸化物系複合体球状微粒子及びその製法 - Google Patents

金属酸化物系複合体球状微粒子及びその製法

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JPH02263707A
JPH02263707A JP1083965A JP8396589A JPH02263707A JP H02263707 A JPH02263707 A JP H02263707A JP 1083965 A JP1083965 A JP 1083965A JP 8396589 A JP8396589 A JP 8396589A JP H02263707 A JPH02263707 A JP H02263707A
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    • C01B13/14Methods for preparing oxides or hydroxides in general
    • C01B13/145After-treatment of oxides or hydroxides, e.g. pulverising, drying, decreasing the acidity

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、非晶質の金属酸化物球状微粒子中に、分子中
に複数個のアミノ基を有する有機化合物(A)を均質に
取り込んでなる金属酸化物系複合体球状微粒子及びその
製法に関する。ざらに詳しくは、粒子径、粒度分布及び
分子中に複数個のアミノ基を有する有機化合物(A)の
含有量が任意に制御きれた金属酸化物系複合体球状微粒
子及びその生産性の高い製法に関する。
本発明の金属酸化物系複合体球状微粒子は、各種クロマ
トグラフィー充填剤用、酵素固定用及び触媒用等め活性
な担体として、また、ガラスやプラスチック表面の静電
気防止性及び防眩性等の付与を目的とした表面処理剤と
して、滑り性、アンチブロッキング性、補強性、流動性
及び光拡散性等の向上を目的とした各種樹脂、インク及
び化粧品等の分散性に優れる充填剤として等、広範な分
野で有用で参る。
[従来の技術] 金属酸化物の微粒子中に、分子中にアミノ基を有する有
機化合物を導入する方法は、特にシリカあるいはケイ酸
塩よりなる微粒子に関して種々検討されているg 例えば、アルカリ金属ケイ酸塩または微粒子状シリカ等
の重合性シリカを原料とし、原料シリカが有するシロキ
サン結合またはシラノール基と有機モノマーまたはプレ
ポリマーとの付加、縮合あるいは開環反応等を行なうこ
とにより、アミノ基を含むオルガノシリカポリマーを形
成する方法がある(時公昭49〜5238号公報)。し
かし、該方法で得られるオルガノシリカポリマーは線状
または架橋結合したアニオン型及びカチオン型ポリマー
であり、微粒子状ではなく、士してや球状微粒子ではな
い。
また、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア等の無
機酸化物のコロイド状粒子とホルマリンと尿素あるいは
メラミンとを組合わせた有機原料が混合された極性溶媒
中で有機原料を重合させて複合球状粒子を合成する方法
も開示されている(特開昭49〜17806号公報)。
しかし、該方法で得られる複合球状粒子は無機酸化物の
微粒子とその微粒子間隙に介在する有機重合物とから成
り、各成分が分子的なインタラクションを有ざないうえ
に複合球状粒子中に占める有機重合物の割合が容積にし
て50%と高いために機械的強度及び耐熱性に問題があ
る。また、該方法は製造工程が多くて複雑であり、生産
性が低い。
一方、加水分解・縮合可能な金属アルコキサイドを有機
溶媒中で加水分解・縮合きせて球状の金属酸化物微粒子
を得る方法においては触媒を用いることが多く、例えば
アルコキシシランの場合には触媒として一級、二級及び
三級の脂肪族アミン、四級アンモニウム塩等が用いられ
る。しかし、これら触媒としてのアミン類は得られた球
状微粒子内部にまでは取り込まれない。
また、シリカ表面にポリエチレンイミン等のアミノ基を
有する有機化合物を直接あるいはシランカップリング剤
等を介して表面処理的に吸着あるいは結合させる方法(
特開昭60−173000号公報、特開昭62−226
809号公報等)、チタニア表面に直鎖アルキルアミン
を吸着させる方法(岡崎進、倉持勝義;日本化学会誌(
7)。
1141 (1982))なども提案きれている。
これらの表面処理的な方法においても、有機化合物は金
属酸化物粒子内部に取り込まれることはなく、粒子表面
にざえ有機化合物を効率よく均一に吸着あるいは結合き
せることは困難であり、たとえ有機化合物が均一に吸着
あるいは結合した粒子ができたとしてもその粒子は耐水
性、耐溶剤性及び耐熱性に劣り、またシランカップリン
グ剤等を使用する場合にはコスト高になる。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的はまず第一に、複数個のアミノ基を有する
有機化合物(A)を均質に取り込んでいながら、従来の
非晶質金属酸化物と同等の機械的強度を有し、耐熱性、
耐水性、耐溶剤性に優へしかも単分散性に優札 従来の
非晶質金属酸化物に比べて比犀°が小ざい、などの種々
の特徴を有する金属酸化物系複合体球状微粒子を提供す
ることにある。
第二には、該金属酸化物系複合体球状微粒子を生産性よ
く製造する方法を提供することにある。
E問題点を解決するための手段] Δ 本発明の金属酸化物系複合体球状微粒子は該微粒子中に
分子中に複数個のアミノ基を有する有機化合物(A)を
均質に取り込んでなるところに重要な特徴を有する。こ
こで、 C均質に」とは、微粒子中で有機化合物(A)
が凝集した塊状で存在するのでなく、分子状に分散され
た状態で存在することを意味する。また、本発明の金属
酸化物系複合体球状微粒子は、金属元素CM)が主に酸
素原子との結合(−M−0−)を介して三次元のネット
ワークを構成しており、結晶学的には非晶質の金属酸化
物の球状微粒子である。まず、このような本発明の金属
酸化物系複合体球状微粒子について詳しく説明する。
本発明の金“属酸化物系複合体球状微粒子を構成する金
属元素(M)としては、前記の非晶質ネットワークを構
成するものであれば特に限定されないが、元素周期律表
の第III族、第■族、第V族の各金属元素、これらの
中でも特にAI、Si。
Ti1 Zrはかかる非晶質ネットワークを形成しやす
く、好ましいものである。従って、本発明の金属酸化物
系複合体球状微粒子もまた、これらの群の中から選ばれ
る少なくとも1種の金属元素の酸化物を主成分としてな
るものが好ましい。
本発明の非晶質金属酸化物系複合体球状微粒子は平均粒
子径が0.05〜20μmの範囲であれば、真球状でし
かも粒度分布がシャープな微粒子を製造しやすいの−で
好ましい。
次に、本発明でいう分子中に複数個のアミノ基を有する
有機化合物(A)の具体例としては、エチレンジアミン
、ピペラジン、プロピレンジアミン、1,3−ジアミノ
プロパン、ジメチルアミノプロピルアミン、メンタンジ
アミン、トリエチレンジアミン、N、  N、  N’
  N’ −テトラメチルエチレンジ7゛ミン、N、 
 N、  N’、  N’ −テトラメチル1.3−ブ
タンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等のジアミン類
: ジェデレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
テトラエチレンベンタミン、ペンタエチレンへキサミン
、アミノエチルピペラジン、イミノビスプロピルアミン
等のポリアミン類;エチレンイミン、プロピレンイミン
、2−エチルアジリジン、2.2−ジメチルアジリジン
等のアルキレンイミン類の重合物及びその誘導体; ピ
ロリジン、ピペリジン等の重合物及びその誘導体;ポリ
アミノアルキル(メタ)アクリレート、ポリアミノアル
キル(メタ)アクリルアミド、ハロゲン化ポリジアリル
アンモニウム、アイオネン系化合物、キトサン等の完全
な線状または分枝構造よりなるカチオン性高分子電解質
;さらにはテトラメチルポルフィン、テトラ、フェニル
ポルフィン等のポルフィン類及びフタロシアニン類等の
キレート化剤等が挙げられるが、例えばアミノアルキル
(メタ)アクリレートと(メタ)アクリルアミドとの共
重合体のように、上述したような化合物を構成単位とし
て含む化合物であってもよい。
これらの有機化合物(A)の中でも、アミノ基の当量分
子量が小ざいもののほうが、非晶質金属酸化物の三次元
ネットワーク内に取り込まれやすい、アミノ基が高密度
に存在する非晶質金属酸化物系複合体球状微粒子となる
、などの特徴を示す。
この観点から、アミノ基の当量分子量が200以下のも
のが好ましく、具体的にはアルキレンイミンの重合体及
びその誘導体が例示される。特にエチレンイミンの重合
体であるポリエチレンイミン及びその誘導体は原料とし
て入手し易く、製造工程で使用するアルコール類等の有
機溶媒に対する溶解性が高いなど取り扱いの面でも好ま
しい。該誘導体としては、例えばポリエチレンイミンの
プロピレングリコール、エチレングリコール等とのグリ
コール付加物等が挙げられる。
また、これら有機化合物(A)の金属酸化物系複合体球
状微粒子中の含有量は特に限定されないが、少なすぎる
と有機化合物が取り込まれた効果が実質的に窺揮されず
、また多すぎると球状の粒子は生成しにくく、微粒子の
凝集物が生成しやすい。従って、有機化合物の含有量は
0. 1〜50重量%の範囲が好ましい。
前述したごとく、本発明の金属酸化物系複合体球状微粒
子は、金属元素(M)と主に酸素原子との結合(−M−
0−)による三次元のネットワーク構造を有し結晶学的
には非晶質の金属酸化物中に、有機化合物(A)が凝集
した塊状で存在するのでなく、分子状に分散された状態
で存在している球状微粒子である。これらの構造は、本
発明の金属酸化物系複合体球状微粒子において(イ)粉
末XPA回折で明白な回折ピークを示ざない。
(ロ)SEM像で該微粒子の形状が真球状でかつ製法に
よっては粒度分布のシャープな微粒子を示す。
(八)元素分析結果が取り込ませた有機化合物(A)の
窒素、炭素等の組成比に相当する値を示す。
(=)熱分析で取り込ませた有機化合物(A)の脱離燃
焼に起因すると考えられる重量現象を伴う発熱ピークを
示す。
(ホ)IRスペクトルが取り込ませた有機化合物(A)
自体の吸収ピークと非晶質金属酸化物の吸収ピークとを
共に示す。
(へ)該微粒子の比表面積、細孔分布、細孔容積が有機
化合物(A)を用いない他は同様の製法で合成した非晶
質金属酸化物系球状微粒子と同じである(特にこの点は
有機化合物(A)が該微粒子中で分子状に分散している
ことを示している)。
(ト)該微粒子の帯電の極性、帯電量等の帯電特性が有
機化合物(A)を用いない他は同様の製法で合成した非
晶質金属酸化物系球状微粒子とは異なる。
(チ)該微粒子の炭酸ガス等の酸性物質に対する吸着能
が有機化合物(A)を用いない他は同様の製法で合成し
た非晶質金属酸化物系球状微粒子に比べて高い。
(す)該微粒子の真比重値が有機化合物(A)を用いな
い他は同様の製法で合成した非晶質金属酸化物系球状微
粒子に比べて低い。
こと等から確かめられた。
ム        の 次に、本発明の金属酸化物系複合体球状微粒子の製法に
ついて説明する。
本発明の第二は、加水分解及び/又は縮合可能な金属化
合物を、分子中に複数個のアミノ基を有する有機化合物
及び水が存在する有機溶媒中で加水分解及び/又は縮合
させて球状微粒子化することを重要な特徴とする前記の
金属酸化物系複合体球状微粒子の製法である。
本発明において、加水分解及び/又は縮合可能な金属化
合物とは、アルコキシ金属化合物等の有機金属化合物;
金属ハロゲン化物;硝酸金属塩;硫酸金属塩;金属アン
モニウム塩等であり、単独で又は併用して用いることが
できる。
該金属化合物を構成する金属元素CM)としては、元素
周期律表の第III族、第■族、第V族の各金属元素、
これらの中でも特にAI、、  si、  Ti。
Zrが好ましい。これは、これらの金属元素を用いると
球状微粒子化得られやすく、原料も入手しやすいためで
ある。
好ましい金属化合物の具体例としては、イソプロピルア
ルミニウムジクロライド、エチルエトキシアルミニウム
クロライド、メチルトリクロロシラン、フェニルトリク
ロロシラン、ジメチルジクロロシラン、ジフェニルジク
ロロシラン、メチルビニルジクロロシラン、トリメチル
クロロシラン、メチルジフェニルクロロシラン、メチル
トリクロロチタン、ジメチルジクロロチタン等の有機金
属塩化物;塩化アルミニウム、四塩化ケイ素、四塩化チ
タン、四塩化ジルコニウム、オキシ塩化ジルコニウム等
の金属塩化物及び金属オキシ塩化物;アルミニウムトリ
メトキシド、アルミニウムトリエトキシド、アルミニウ
ムトリイソプロポキシド、アルミニウムトリブトキシド
、ジメチルアルミニウムメトキシド、テトラメトキシシ
ラン、テトラエトキシシラン、テトライソプロポキシシ
ラン、テトラブトキシシラン、トリメトキシシラン、ト
リエトキシシラン、ジメトキシジェトキシシラン、トリ
エトキシシラノール、トリエトキシシラノール、メチル
トリメトキシシラン、トリメトキシビニルシラン、トリ
エトキシビニルシラン、3−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラ
ン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−
(2−アミノエチルアミノプロビル)トリメトキシシラ
ン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキ
シシラン、ジメトキシジメチルシラン、ジェトキシ−3
−グリンドキシブロビルメチルシラン、3−クロロプロ
ピルジメチルメトキシシラン、ジメトキシジフェニルシ
ラン、ジメトキシメチルフェニルシラン、トリメチルメ
トキシシラン、トリメチルエトキシシラン、テトラメト
キシチタン、テトラエトキシチタン、テトライソプロポ
キシチタン、テトラブトキシチタン、テトラ(2−エチ
ルへキシロキシ)チタン、ジェトキシジブトキシチタン
、ジルコニウムテトラメトキシド、ジルコニウムテトラ
イソプロポキシド、ジルコニウムテトラブトキシド等の
一般式 %式%) (但し、Mは金属元素、R1は置換基があってもよいア
ルキル基、アリール基、水素原子及び不飽和脂肪族残基
からなる群から選ばれる少なくとも1種の有機基、R2
は置換基があってもよいアルキル基を表わし、mは0〜
3の範囲の整数、nは1〜4の範囲の整数であって、m
+n=3または4を満足する。) で表わされる金属アルコキサイドτアルミニウムアセテ
ート、テトラアセトキシシラン、メチルトリアセトキシ
シラン、フェニルトリアセトキシシラン、ジアセトキシ
ジメチルシラン、アセトキシトリメチルシラン、イソプ
ロポキシチタンジアクリレート、トリブトキシチタンス
テアレート、ジルコニウムアセテート、ジルコニウムラ
クテート等の金属の有機酸エステル化合物ニジフェニル
シランジオール、フェニルシラントリオール、トリメチ
ルシラノール、ジメチルシランジオール等のシラノール
化合物;水酸化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸
アルミニウムアンモニウム、硫酸チタニルザの無機金属
塩等が挙げられる。更に、使用可能な金属化合物として
、上述した金属化合物の誘導体がある。例えば、一部の
加水分解性基がジカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、
β−ジケトン類、β−ジエステル類、アルカノールアミ
ン等の金属とのキレート形成能を有する化合物の官能基
で置換された金属化合物あるいは上述した金属化合物及
び/又はキレート化合物を部分的に加水分解及び/又は
縮合して得られる低縮合物である。
これら金属化合物の中で、前記一般式 R1,M(OR2)、で表わきれる金属アルコキサイド
が原料として入手し易く、本発明の製法によって容易に
金属酸化物系複合体球状微粒子が得らね、かつ該微粒子
にハロゲン等が混入することがないので好ましい。
これらの金属化合物は一種浚たは二種以上を選択して使
用することができる。
金属化合物の加水分解及び/又は縮合を促進する為に触
媒を共存させても良い。特に、金属化合物の金属元素゛
の少なくとも一種がSiである場合には、塩基性触媒を
共存させるのが好ましい。該塩基性触媒として、アンモ
ニア;尿素;エチルアミン、プロピルアミン、トリエチ
ルアミン等のモノアミン類;エタノールアミン、プロパ
ツールアミン等のアルカノールアミン類:テトラメチル
ハイドロオキサイド等の四級アンモニウム塩等が挙げら
れる。
有機溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロ
パツール、n−ブタノール、t−ブタノール、ペンタノ
ール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1
.4−ブタンジオール等のアルコール類;アセトン、メ
チルエチルケトン等のケトン類;酢酸エチル等のエステ
ル類;イソオクタン、シクロヘキサン等の(シクロ)パ
ラフィン類;ジオキサン、ジエチルエーテル等のエーテ
ル類;ベンゼン、トルエン等の芳香族化合物等が挙げら
れ、単一でまたは混合物で用いられる。
金属化合物の加水分解及び/又は縮合を均一反応系で行
う場合の有機溶媒としては、金属化合物や水と、まヴ触
媒を使用する場合には触媒とも相溶性がある溶媒が好ま
しく、アルコール性有機溶媒が好ましく用いられる。こ
れらと相溶しない有機溶媒の場合はそれらに界面活性剤
を添加して均一なミセルにしても良い。しかし、加水分
解及び/又は縮合は、必ずしも均一反応系で行う必要は
なく、金属水酸基を表面に有する微粒子をシードとして
共存させた懸濁液中で行う、いわゆるシード法によって
行なう方が好ましい場合もある。
加水分解及び/又は縮合させるに際して存在する水や触
媒の量は生成する粒子の形状や粒子径、分散状態に影響
を及ぼすので好ましい量に制御する必要があるが、原料
の金属化合物の種類、濃度等によって適宜選択される。
加水分解及び/又は縮合は、前記した金属化合物を有機
化合物(A)及び水、必要により触媒やシードが存在す
る有機溶媒中に添加し、好ましくは0〜100℃、更に
好ましくは0〜70℃の範囲で撹拌することによって達
成される。金属化合物の添加の方法は限定されない。例
えば、金属化合物の一種考たは二種以上の均一混合物を
そのまま添加してもよいし、有機溶媒と混合して添加し
てもよい。
また、シード法を行なう場合のシード源とじては、湿式
法シリカ、乾式法シリカ等の金属水酸基を表面に有する
微粒子粉体をシードとして有機溶媒中に均一に分散させ
た懸濁液を使用してもよいし、アルミナ、シリカ、チタ
ニア、ジルコニア等の水性ゾル又はオルガノゾル等をそ
のままあるいは有機溶媒に混合して均一な分散液とした
ものを使用したり、あるいは金属化合物を水の存在する
有機溶媒中で加水分解、縮合することにより製造した金
属酸化物の微粒子をシードとして懸濁液の状態のまま使
用してもよい。少なくとも、上述したシード、水及び有
機化合物(A)が存在する有機溶媒懸濁液中で金属化合
物を加水分解及び/又は縮合させることによっても、シ
ードが均一に成長し、分子中に複数個のアミノ基を有す
る有機化合物(A)が均質に取り込まれた金属酸化物系
複合体球状微粒子が製造される。
以上に述べ゛てきたようにして、本発明の金属酸化物系
複合体球状微粒子が懸濁液として得られる。
かくして得られた懸濁液から金属酸化物系複合体球状微
粒子を粉体としてとり出す場合、該懸濁液を濾過、遠心
分離、溶媒蒸発等の通常行なわれている方法によって分
離した後、乾燥または取り込まれた有機化合物(A)が
分解しない条件で焼成して粉体とすることにより容易に
とり出される。
粒子の分離、乾燥あるいは焼成中に粒子の凝集を起こす
ことがあるが、このような場合には播潰機、ボールミル
、ジェット粉砕機等を用いて凝集粒子をときほぐすこと
ができる。
[実施例] 以下に本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例1〜11に示される金属酸化物系複合体球
状微粒子及び比較例1〜6に示される金属酸化物微粒子
の形状、平均粒子径、結晶性、真比重、比表面積、細孔
分布、細孔容積、取り込ませた有機化合物(A)の含有
量、及び体積抵抗は下記の方法により分析、評価した。
・粒子形状 1万倍の走査型電子顕微鏡観察により判定し・平均粒子
径 1万倍の走査型電子顕微鏡撮影像の任意の粒子100個
の粒子径を実測して、下記の式より求めた。
・結晶性 検体を110℃真空乾燥して得た粉末を試料として、X
線回折分析により微粒子の結晶性を評価した。
・真比重 検体を110℃真空乾燥して得た粉末を試料゛として、
高滓製オートビクツメーター1320を使用して真比重
を測定した。
・比表面積 検体をJ゛10℃真空乾燥して得た粉末を試料として、
湯浅アイオニクス(株)製全自動ガス吸着量測定装置オ
ートソーブ−6により、BET比表面積、細孔容積及び
細孔径分布を測定した。
細孔容積及び細孔径分布は、細孔半径1000人士で測
定したが、粒子間隙の影響を考慮して、細孔半径100
Å以下の細孔径分布、細孔容積について評価した。より
マクロな細孔の有無は、走査型電子顕微鏡観察により判
定した。
・取り込ませた有機化合物(A)の含有量検体を110
℃真空乾燥して得た粉末を試料として、元素分析を行い
、窒素含有量から有機化合物(A)の含有量を求めた。
・体積抵抗 検体を110℃真空乾燥して得た粉末を直径101!I
m1 高ざ40mmの円板状に20 t/am2で加圧
成形し、両面に電極として金を蒸着したものを試料とし
た。該試料を温度25℃、湿度60%RHの恒温、恒湿
室中に一昼夜放置した後、横河ヒユーレット・パラカー
ド社製)40DEL 4329A HIGHRe5IS
TAHCE )4ETERを用い、10■で1分間チャ
ージした後1分間経過した時点での体積抵抗を測定した
χ旌透ユ 攪拌機、滴下口、温度計を備えた2Qのガラス製反応器
にエタノール1.2Q、28重量%アンモニア水180
 g、  ポリエチレンイミン(日本触媒(株)製:エ
ボミン5P−012)0.360gを加え、攪拌して均
一溶液とし、20℃に保った。
ついで攪拌を続けながら、テトラエトキシシラン62.
4gを60分間で滴下して反応きせた。ざらに滴下終了
後20℃にて5時間攪拌を続け、得られた白色懸濁液を
遠心分離し、沈降物をエタノール洗浄を繰り返した後、
110℃で真空乾燥を行い、粉末17.0gを得た。得
られた粉末を走査型電子顕微鏡により観察した結果、平
均粒子径0.58μmの真球状微粒子であり、X線回折
により非晶質シリカよりなることが確かめられた。
また、この球状微粒子の元素分析結果から仕込んだポリ
エチレンイミンの98%に相当する量が取り込まれてい
゛ることが確認された。ざらに、熱分析では空気雰囲気
下で400〜600℃にかけて重量減少を伴う発熱ピー
クを示した。その他、主な分析結果を表1に示した。こ
れらの結果から明らかなように、得られた粉末は有機化
合物(A)としてポリエチレンイミンを均質に取り込ん
でなる非晶質のシリカ系複合体球状微粒子である。
友息■旦二A 実施例1に於けるポリエチレンイミンの代わりに、トリ
エチレンテトラミン(実施例2)、ペンタエチレンへキ
サジン(実施例3)、平均分子量10.000のポリア
ミノメチルメタクリレート(実施例4)をそれぞれ0.
360g使用した以外は、実施例1と同様の方法で実施
し、粉末を得た。それぞれの粉末の主な分析結果を表1
に示した。これらの結果から明らかなように、得られた
粉末は有機化合物(A)としてそれぞれトリエチレンテ
トラミン、ペンタエチレンへキサジン、ポリアミノメチ
ルメタクリレートを均質に取り込んでなる非晶質のシリ
カ系複合体球状微粒子である。
裏立盟I 攪拌機、滴下口、温度計を備えた3Qのガラス製反応器
に、メタノール1.OL  28重量%アンモニア水8
0gを加え均一溶液を調製した。該溶液を20℃に調整
し、攪拌しながらテトラメトキシシラン40gを滴下口
より60分間かけて滴下し、さらに10分間攪拌を続け
て白色懸濁液を得た。該懸濁液は、平均粒子径0. 2
μmの球状微粒子の単分散液であることが走査型電子顕
微鏡観察及び遠心沈降式粒度分布測定により確認された
次に該懸濁液をシード液としてシード法により反応を行
った。即ち、上記白色懸濁液にポリエチレンイミン(日
本触媒(株)製;エボミン5P−003)5.52gを
メタノール1.5Qに希釈した溶液を加え、攪拌しなが
ら20℃にてテトラメトキシシラン100gを滴下口よ
り60分間かけて滴下し、ざらに10分間攪拌を続けた
。得られた白色懸濁液は、平均粒子径0.33μmの球
状微粒子の単分散液であることが走査型電子顕微鏡U察
及び線心沈降式粒度分布測定により確認された。該白色
懸濁液を実施例1の方法に従って溶媒除去、洗浄、乾燥
し、白色粉末を得た。元素分析からこの白色粉末中に仕
込んだポリエチレンイミンの99%が含有されているこ
とが確認された。
その他、主な分析結果を表1に示した。これらの結果か
ら明らかなように、得られた粉末は有機化合物(A)と
してポリエチレンイミンを均質に取り込んでなる非晶質
のシリカ系複合体球状微粒子である。
尖加1ヱ旦 実施例5に於けるポリエチレンイミンの代わりに、ポリ
エチレンイミン(日本触媒(株)製:エボミ>5P−0
03)42.05g (実施例6)、ペンタエチレンへ
キサジン5. 52g (実施例7)平均分子ff1l
o、000のポリアミノメチルメタクリレ−)5.52
g(実施例8)をそれぞれ使用した以外は実施例5と同
様にして、シード法による反応を行い、乾燥粉末を得た
。得られた粉末についての主な分析結果を表1に示した
。これらの結果から明°らかなように、得られた粉末は
有機化合物(A)としてそれぞれポリエチレンイミン、
ペンタエチレンへキサジン、ポリアミノメチルメタクリ
レートを均質に取り込んでなる非晶質のシリカ系複合体
球状微粒子である。
尖施■上 実施例1と同様の29のガラス製反応器にn −ブタノ
ール1.2(2、脱イオン水180 g、  ポリエチ
レンイミン(日本触媒(株)製:エボミン5P−012
)0.34gを加えて攪拌し、均一溶液とし、20℃に
保持した後に、攪拌を続けながらチタニウムテトラn−
ブトキサイド145gを60分間かけて滴下し反応させ
た。滴下終了後20℃にて1時間攪拌を続け、得られた
白色Y!!、濁液を遠心分離し、沈降物をn−ブタノー
ルで数回洗浄し、110℃で真空乾燥を行ない、粉末3
4gを得た。得られた粉末についての主な分析結果を表
1に示した。これらの結果から明らかなように、得られ
た粉末は有機化合物(A)としてポリエチレンイミンを
均質に取り込んでなる非晶質のチタニア系複合体球状微
粒子である。
友凰五1迫 実施例9に於けるチタニウムテトラn−ブトキサイドの
代わりにジルコニウムテトラn−ブトキサイド54gを
使用し、ポリエチレンイミン量を0.17gとした以外
は実施例9と同様に実施し、乾燥粉末を得た。得られた
粉末についての主な分析結果を表1に示した。これらの
結果から明らかなように、得られた粉末は有機化合物(
A)としてポリエチレンイミンを均質に取り込んでなる
非晶質のジルコニア系複合体球状微粒子である。
実】l殊」」− テトラエトキシシラン52gと脱イオン水9.0gをエ
タノール0.2Qに溶かし、この溶液を40℃で5時間
攪拌して、テトラエトキシシランの加水分解物からなる
均一溶液を得た。この溶液をアルミニウムトリスn−ブ
トキサイド24.6gをエタノール0.112に溶かし
た溶液に20℃にて攪拌しながら添加し、テトラエトキ
シシランの加水分解物とアルミニウムトリスn −ブト
キサイげ゛との混合溶液を調製した。実施例9で用いた
と同様の29のガラス製反応器にエタノール1.2Q、
28重量%アンモニア水180g。
ポリエチレンイミン(日本触媒(株)製:エボミン5P
−012)1.0gを加えて攪拌、均一溶液とし、20
℃に保持した後に、攪拌を続けながら、先に調製したテ
トラエトキシシランの加水分解物とアルミニウムトリス
n−ブトキサイドの混合溶液を60分間で滴下して反応
させた。ざらに滴下終了後20℃にて1時間攪拌を続け
た後、実施例9と同様の操作を行い、白色の粉末21g
を得た。得られた粉末についての主な分析結果を表1に
示した。これらの結果から明らかなように、得られた粉
末は有機化合物(A)としてポリエチレンイミンを均質
に取り込んでなる非晶質のシリカ−アルミナ系複合体球
状微粒子である。
尖胤且ユヱ 実施例5に於けるポリエチレンイミンをポリエチレンイ
ミン(日本触媒(株)製:エボミンSP−003)65
gとした以外は実施例5と同様に反応を行った。その結
果、有機化合物(A)としてポリエチレンイミンを均質
に取り込んでなる非晶質のシリカ系複合体球状微粒子を
得た。
しかし、工程中、テトラメトキシシランを滴下し、攪拌
を続けた後に得られた白色懸濁液において、若干、粒子
間の凝集が認められた。
之絞」ユ 実施例1に於いてポリエチレンイミンを添加しない以外
は実施例1と同様に反応を行い、同様の操作で110℃
真空乾燥して白色粉末17gを得た。得られた白色粉末
は、走査型電子顕微鏡観察及びX線回折測定から平均粒
子径0.54gmの形状が真球状の非晶質シリカよりな
ることが確かめられた。該白色粉末を元素分析した結果
、窒素は認められず、触媒として使用したアンモニアは
全く残存していない二とが確認された。分析結果を表1
に示した。
え校孤2 実施例5に於いてポリエチレンイミンを添加しない以外
は実施例5と同様にして反応を行い、白色懸濁液を得た
。走査型電子顕微鏡観察及び遠心沈降式粒度分布測定に
より、該白色懸濁液は平均粒子径0.32μmの球状微
粒子の単分散液であることが確認された。該白色懸濁液
をシード液として、実施例5と同様の操作により、白色
粉末を得た。該白色粉末を元素分析した結果、窒素は認
められず、触媒として使用したアンモニアは全く残存し
ていないことが確認された。主な分析結果を表1に示し
た。
史較且ユ 実施例1において、最初にポリエチレンイミンを加えな
かった他は実施例1と同様にしてテトラエトキシシラン
を滴下して反応させ、ざらに20℃にて5時間攪拌を続
け、白色懸濁液を得た。ついで、該白色懸濁液にポリエ
チレンイミン(日本触媒(株)製:エボミン5P−01
2)0.36gを溶解したエタノール5・Omlを加え
、さらに20℃にて5時間攪拌を続け、白色懸濁液を得
た。以下、実施例1と同様に、該白色懸濁液の遠心分離
、沈降物のエタノール洗浄、真空乾燥を行い、白色粉末
17gを′得た。
走査型電子顕微鏡観察及びX線回折測定から、得られた
白色粉末は平均粒子径0.55μm1  形状が真球状
の微粒子であることが確力・められた。
該白色粉末を元素分析した結果、窒素含有量から換算し
て仕込んだポリエチレンイミンの9%に相当する量が粒
子表面に吸着していることが確認された。その他、主な
分析結果を表1に示した。
区佼孤A 実施例9に於けるポリエチレンイミンを使用しない以外
は、実施例9と同様の方法で行った。得られたチタニア
球状微粒子についての主な分析結果を表1に示した。
医佼拠5 実施例10に於けるポリエチレンイミンを使用しない以
外は、実施例10と同様の方法で行った。
得られたジルコニア球状微粒子についての主な分析結果
を表1に示した。
之狡拠l 実施例11に於けるポリエチレンイミンを使用しない以
外線l 実施例11と同様の方法で行った。
得られたシリカ−アルミナ系球状微粒子についての主な
分析結果を表1に示した。
註遵■±1 実施例1及び比較例3でそれぞれ得られた白色粉末につ
いて、ポリエチレンイミン溶出テストを以下のごとく行
った。
(a)20℃に保持され攪拌されている0、5N水酸化
ナトリウム水溶液100gに白色粉末2gを加え、1時
間後及び3時間後の0.5N水酸化ナトリウム水溶液へ
のポリエチレンイミン抽出率及びシリカ溶出率を測定し
、表2に示す結果を得た。なお、ポリエチレンイミンの
抽出率(%)は0.5N水酸化ナトリウム水溶液へのポ
リエチレンイミン溶出量をコロイド滴定法により測定し
、次式により求めた。
ポリエチレンイミンの抽出率(%)= また、シリカの溶出率(%)は蛍光X線により測定し、
次式により求めた。
シリカの溶出率(%)= 表2 表2から明らかなとおり、比較例3の場合、ポリエチレ
ンイミンの溶出は急激に起こり、その溶出量はほぼ白色
粉末中の全ポリエチレンイミン量に相当した。一方、実
施例1の場合、ポリエチレンイミンの溶出はシリカが徐
々に溶出するのに伴ってほぼ同じ割合で徐々に起こって
いる。これはシリカが徐々に溶出するのにつれてシロキ
サン結合が解裂してポリエチレンイミンが溶出している
ことを示唆する。
これらの結果から、比較例3で得られた白色粉末はポリ
エチレンイミンが粒子の表面にのみ存在しているのに対
し、実施例1で得られた白色粉末は、非晶質シリカ球状
微粒子中にポリエチレンイミンが分子状に分散されて取
り込まれていることが確かめられた。
(b) 01IN水酸化ナトリウム水溶液と0.IN塩
酸との混合比を変えて調整したpH2,7,9,12の
各pHの水溶液100m1(=実施例1で得られた白色
粉末5gを分散させ20℃に保って12時間攪拌した後
のポリエチレンイミンの抽出率を測定し、表3に示す結
果を得た。
pH9以下の水に対するポリエチレンイミンの抽出量は
白色粉末に含有される全ポリエチレンイミンの10%以
下に過ぎず、粒子表面に吸着きれたポリエチレンイミン
量に相当する。
pH12の水に対するポリ・エチレンイミンの抽出量は
極めて多いが、これはシリカ粒子の溶解に伴って、粒子
内に取り込まれていたポリエチレンイミンが溶出してき
たためである。また、エタノール、アセトニトリル等の
有機溶媒に対する抽出テストも行ったが、ポリエチレン
イミンの抽出は殆ど認められなかった。
表3 これらの結果から明らかなとおり、実施例1で得られた
白色粉末は耐水性、耐溶剤性に優れるものである。
1考■2 実施例1、比較例1及び比較例3で得られた各白色粉末
1.OOgを詰めたU字管カラム(内径6 mm)に室
温で100%亜硫酸ガスを50 ml/minの流量で
20分間通した。この時の各白色粉末の亜硫酸ガス吸着
量を表4に示した。
表4 この結果かられかるとおり、亜硫酸ガス吸着量は、 比
較例1く比較例3(実施例1 の順に大きくなった。即
ち、実施例1で得られた白色粉末は、吸着能が高く、吸
着剤として有用であることが明らかである。
笈考孤3 各実施例及び各比較例で得られた球状微粒子を、各実施
例で取り込ませた有機化合物(A)の脱離燃焼温度以上
の温度で空気雰囲気下で加熱処理したものについて、細
孔径分布等を測定した。その結果、原料で使用した金属
アルコキサイドによっては極微細な細孔が増えたものも
みられるが、いづれの実施例、比較例に於いてもマクロ
な細孔が生成したものはなかった。
以上のことから、いづれの実施例に於いても製造された
金属酸化物系複合体球状微粒子中に取り込まれた分子中
に複喀個のアミノ基を有する有機化合物(A)は、球状
微粒子中に塊状ではなく、個々の分子が分子状に分散し
た状態で存在していると判断きれる。
[発明の効果] 本発明の金属酸化物系複合体球状微粒子は、前述したご
とく、有機化合物(A)が存在していながら真球状の微
粒子であることが走査型電子顕微鏡による観測結果から
確かめられた。
本発明の金属酸化物系複合体球状微粒子は、各実施例(
表1)より明らかなごとく、原料として仕込んな有機化
合物(A)を収率よく取り込んでいる。例えば、実施例
1と比較例3とを比較すると、実施例1の微粒子ではポ
リエチレンイミン(有機化合物(A))が収率よく粒子
内部に取り込まれているのに対し、本発明の方法によら
ずに製造された比較例3の微粒子では仕込のポリエチレ
ンイミンの9%しか取り込んでおらず、吸着可能な量だ
けを粒子表面にのみ吸着しているにすぎないことが明ら
かである。
また、本陣明の方倦により製造された本発明の金属酸化
物系複合体球状微粒子は、有機化合物(A)を用いずに
製造された球状微粒子に比べていずれの場合でも真比重
値が低く、また体積抵抗も一桁低い(実施例1と比較例
1;実施例5と比較例2;実施例9と比較例4;実施例
10と比較例5;実施例1.1と比較例6を比較参照)
。これらのことは、本発明の方法で製造された球状微粒
子では有機化合物(A)が球状微粒子の内部に取り込ま
れていることを裏づけている。更に、実施例の球状微粒
子の方が比較例の球状微粒子よりも体積抵抗が一桁低い
のは、粒子内部に取り込まれた有機化合物分子中のアミ
ノ基を介したプロトン伝導の寄与をうけている為である
と推察される。
更にまた、本発明の球状微粒子は、有機化合物、(A)
を用いずに製造された球状微粒子と比べていずれもほぼ
同じ細孔分布パターンを示した。即ち、 (a)比表面積、細孔容積ともにほぼ同じであり、いづ
れの粒子に於いても細孔容積は小きい。
(b)マクdな細孔は存在していないことが走査型電子
顕微鏡観察により確認された。
(c)細孔分布図を表わす図1において、実施例1及び
比較例1の球状微粒子の細孔分布がほぼ同じである。
以上に述べてきたことなどから、本発明の金属酸化物系
複合体球状微粒子中において、有機化合物(A)はその
アミノ基とマトリックスの金属−酸素骨格あるいは金属
水酸基とのインタラクションにより強固に微粒子中に保
持されていると推察される。従って、本発明の金属酸化
物系複合体球状微粒子は純粋な非晶質金属酸化物に比べ
て真比重値が小きく、帯電特性も異なっており、各種の
用途において溶剤及び樹脂等のマトリックス中で有機化
合物(A)と金属酸化物とが分裂することなく優れた分
散性を示すのである。
しかも、アミノ基は強塩基であり多くの酸性物質を始め
種々の化合物に対する吸着能あるいは種々の活性基との
反応性に優れる。従って、本発明の金属酸化物系複合体
球状微粒子はクロマトグラフ充填剤用、酵素固定用、触
媒用等に優れた担体として有用である。
ざらに、アミノ基はプロトン伝導性に優れる為に、本発
明の金属酸化物系複合体球状微粒子は従来の非晶質金属
酸化物に比べて優れた導電性を有し、帯電防止剤等にも
有用である。
また、本発明の金属酸化物系複合体球状微粒子は、製造
条件を選択することにより、その形状が真球状で粒度分
布のシャープな単分散微粒子とすることもできる。この
場合、各種樹脂、インク及び化粧品等の分散性に優れる
充填剤として、あるいはコーティング組成物として、少
量の添加により滑り性、アンチブロッキング性、補強性
、流動性、光拡散性及び防眩性等の付与を達成すること
ができる。ざらに、金属酸化物がチタニアあるいはジル
コニアの場合には紫外線吸収能をも付与することかで営
る。
【図面の簡単な説明】
図1は実施例1及び比較例1で得られた微粒子の縦軸を
最大のdV/dr(Vは細孔容積、rは細孔半径を表わ
す)を100%として表わした細孔径分布図である。 特許出願人 日本触媒化学工業株式会社図1 細孔半径(人) 手続補正書(自発) 平成1年6月23日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 非晶質の金属酸化物球状微粒子中に、分子中に複数
    個のアミノ基を有する有機化合物 (A)を均質に取り込んでなる金属酸化物系複合体球状
    微粒子。 2 金属酸化物が元素周期律表の第III族、第IV族及び
    第V族の各元素からなる群から選ばれる少なくとも1種
    の金属酸化物を主成分としてなる請求項1に記載の金属
    酸化物系複合体球状微粒子。 3 金属酸化物がAl、Si、Ti及びZrからなる群
    から選ばれる少なくとも1種の金属酸化物を主成分とし
    てなる請求項2に記載の金属酸化物系複合体球状微粒子
    。 4 平均粒子径が0.05〜20μmの範囲である請求
    項1〜3に記載の金属酸化物系複合体球状微粒子。 5 有機化合物(A)のアミノ基の当量分子量が200
    以下である請求項1〜4に記載の金属酸化物系複合体球
    状微粒子。 6 有機化合物(A)が、アルキレンイミンの重合物及
    び/又はその誘導体である請求項1〜5に記載の金属酸
    化物系複合体球状微粒子。 7 アルキレンイミンがエチレンイミンである請求項6
    に記載の金属酸化物系複合体球状微粒子。 8 有機化合物(A)が金属酸化物系複合体球状微粒子
    中に0.1〜50重量%の範囲含まれてなる請求項1〜
    7に記載の金属酸化物系複合体球状微粒子。 9 加水分解及び/又は縮合可能な金属化合物を有機化
    合物(A)及び水が存在する有機溶媒中で加水分解及び
    /又は縮合させて球状微粒子化することを特徴とする請
    求項1〜8に記載の金属酸化物系複合体球状微粒子の製
    法。 10 金属化合物を加水分解及び/又は縮合させるに際
    して、有機溶媒中に金属水酸基を表面に有する微粒子を
    シードとして添加する請求項9に記載の金属酸化物系複
    合体球状微粒子の製法。 11 金属化合物が元素周期律表の第III族、第IV族及
    び第V族の各元素からなる群から選ばれる少なくとも1
    種の金属の化合物を主成分としてなる請求項9または1
    0に記載の金属酸化物系複合体球状微粒子の製法。 12 金属化合物がAl、Si、Ti及びZrからなる
    群から選ばれる少なくとも1種の金属の化合物を主成分
    としてなる請求項11に記載の金属酸化物系複合体球状
    微粒子の製法。 13 金属酸化物が一般式R^1_mM(OR^2)_
    n(Mは金属元素、R^1は置換基があってもよいアル
    キル基、アリール基、水素原子及 び不飽和脂肪族残基からなる群から選ばれ る少なくとも1種の有機基、R^2は置換基があっても
    よいアルキル基を表わし、mは 0〜3の範囲の整数、nは1〜4の範囲の 整数であって、m+n=3または4を満足 する。) で表わされる金属アルコキサイドである請求項9〜12
    に記載の金属酸化物系複合体球状微粒子の製法。 14 有機化合物(A)のアミノ基の当量分子量が20
    0以下である請求項9〜13に記載の金属酸化物系複合
    体球状微粒子の製法。 15 有機化合物(A)がアルキレンイミンの重合物及
    び/又はその誘導体である請求項9〜14に記載の金属
    酸化物系複合体球状微粒子の製法。 16 アルキレンイミンがエチレンイミンである請求項
    15に記載の金属酸化物系複合体球状微粒子の製法。 17 有機溶媒がアルコール性有機溶媒である請求項9
    〜16に記載の金属酸化物系複合体球状微粒子の製法。
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