JPH02263615A - 成形品の絵付方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はポリオレフィン樹脂等の成形品に給付する方法
に関する。

更に詳しくは、本発明は、かかる成形品表面に、諸物性
に優れた給付をする方法に関する。

（従来の技術） 成形品表面、特に三次元曲面を有する成形品表面に直接
精緻な絵柄を印刷することは困難であることから、転写
箔上に形成した絵柄を成形品表面に転写して絵付する方
法がしばしば用いられている。

かかる転写箔の構成としてはベース基材に剥離ニス層、
絵柄層、接着剤層の３層を基本構成とし、接着剤層は被
転写体に応じて選択されているが、剥離ニス層に関して
は、転写後の表面物性、基材との剥離性、透明性等考慮
に入れて用いられており、通常はアクリル酸、エステル
樹脂系、あるいはゴム系樹脂が用いられていた。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、かかる絵柄は、薄い剥離ニス層により被
覆されているに過ぎないので、その耐性に限界があった
。

そこで、本発明は、より耐性に優れた絵付を可能とする
方法を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） この目的を達成するため、本発明は、フィルム基材の片
面に剥離ニス層、絵柄層、接着剤層の少なくとも三層を
形成した転写箔の接着剤層面を成形品表面に重ねで接着
し、フィルム基材を剥離除去り、た後、成形品表面の剥
離、ニス層Ｉ−Ｕポリ第１ノ′フィン樹脂を射出し、て
被覆することを特徴とする成形品の絵イゴ方法を従供す
る。

（発明の詳細な 説明に関る転写箔（人、ポリオレフィン樹脂等の合成樹
脂を例えば射出成形、吹込成形、真空成形等の方法によ
り成形した成形品（第１図）（１）表面に、該転写箔を
用いて転写絵付け（２）し、Ｌ５かる後に転写絵付の表
面物性を向、Ｉ−させる為じ、ポリオレフィン樹脂Ｍ（
３）を被覆することにより得られるプラスチック製品（
第２図）を製造するに際して、絵柄Ｎ（４）とポリオレ
フィン権脂層（３）が強固に密着し、十分な物性を有す
る為の絵柄転写箔である。

転写箔構成は、第３図に示す如く、祇、セロハン、合成
樹脂フィルム等のベースフィルム（５）の片面Ｖ、必５
に応じ剥離性を向」・二さ（・るための塗布膜をコ・テ
ィングした後、転写品の表面がポリオレフィンと熱融着
可能となる層としての剥離ニス廖として、塩素含ｌ′ｆ
１量４５−・・・１３％、好ましくは２０％以丁の塩紫
化ポリ］１チ１／ン、塩素化ポリプロピレン、塩素化し
た１チ１ノン−酢酸ビニル等の塩素化ポリオレフィン、
酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸等のビニル化合物
をグラフト重合したポリオレフィン、ビニル化合物とオ
レフィンとの共重合体あるいはこれらのケン化物、有機
酸変性物を単独あるいは混合してベース樹脂とし、これ
ら主体をなす樹脂に、ゴム系樹脂、アクリル酸エステル
樹脂等の各種補助樹脂を加えあるいは加えずして＠離層
用。ニスとし、Ｈ離ニスＮ（６）を形成する。

更に該Ｉ！ｌＪ　Ｉｌｉ！ニスＮ（６）の］−一に絵柄
層（７）を設けるゆここでインキとしては剥離ニス１１
（６）と接着剤層（８）とに接着性を有するものを用い
、例えば塩紫化ボリブＩ］ビ１ノン、エチ！／ンー酢酸
ビニル系、塩化ビ、−ル・−酢酸ビニル共重合体系等の
樹脂を主体とした通常のインキが使用可能であり、また
より高い物性を要求する場合には反応型樹脂をインキ層
に使うことも可能である。

更に絵柄層（７）の上に、熱接着性を有する感熱接着剤
層として、塩素化ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビ、
−ル共重合体系樹脂等を主体とした接着剤層を設けて本
発明の転写箔を得る。

また、この転写箔のＮ構成中に、例えば剥離ニス層（６
）と接着剤層（８）の間に、真空蒸着法等により金属の
薄膜を任意の絵柄形状又は全面に入れることにより、意
匠性、内容物保謬性を向、トすることができる。この場
合、必要に応じ蒸着層との接着性を向１−させるアンカ
ー層を加えても良い。第３図に示したＩｌｌ構成はく・
の基オ的な構成であり、他にも第４図に示す祿に、ベー
スフィルム（５）に用いる材料の性質によってはＭ離ニ
ス層（６）とべ・−・スフィルム（５）の間の！１１　
ｍ性および剥離、ｒ、スの“、］−・ティング適性を考
慮１．て、べ−・スフィルムの表面性状査改良する為の
前処理順（９）を設ける事も可能である。ただし、この
際には熱転写加工時の剥離界面は前処理層（９）と剥離
ニスＮ（６）の間である樺に前処理剤の組成を設計する
必要がある。

以下実施例に・“）いてシイやべろ。

（実りち例１） ポリエステルフィルム（Ｆ７さ１２μ）にビニル共重合
ポリオレフィン変性物（ポリ塩化ビニール、変性ポリオ
レフィン樹脂）をグラビアコー、ティングにより均一に
塗布し１、その上に塩素化ポリプロピレンを主体ベヒク
ルとしたインキにより階調のある絵柄を印刷し、！ｊ！
　＆’そのＪ−に塩素化ポリプロピレンを主体と２Ｌ７
、無機質フィラー（硫酸バリウ、ＪＡ）を添加した接着
剤をグラビア：Ｉ−ティングし、１分に乾燥させポリプ
ロピレン用転写箔を得た。

該転写Ｍをボリブ巨ピレン成形品に密着させ、表面温度
２３０’ｆ：に加熱したシリコンロールで加熱、加圧し
、絵柄をポリブＹ１ピレン成形品に転移性しめた後、こ
の転写品＄：：射出成形用金型にいれてポリプロピ！、
・ン樹脂を射出するごとにより、絵柄面を０．６　ｒｎ
　／’　ｍの厚さで被覆し２プラスチック絵付成形品を
得た。

該プラスチック絵付成形品は、３分間の煮沸試験および
押圧屈曲試験による変化が認められない物性良好な、か
つ外観上美麗な成形品であった。

Ｔａｂｌｅｌに他組成成形品との物性を比較した。

なお、本発明の転写箔の常温における剥離強度は１０〜
３０ｇ／１５ａｍ巾であり、剥離抵抗は小さいが、剥離
層として極性基を高度に付加した樹脂（例えば、塩素化
ポリオレフィンでは塩素含有率２０％以上）では、剥離
抵抗が大きい（１００ｇ／１５ｍ中以上）傾向にあった
。

Ｔａｂｌｅｔ　　物性評価結果 ※）比較サンプル（１）：通常のポリプロピレン用転写
箔を用いて転写加工後、ポリプロピレン樹脂を被覆加工
した製品※※）比較サンプル（２）：ポリプロピレン成
形品に通常の転写箔を用いて、転写加工した製品 尚、本発明の転写箔の常温における剥離強度は１０〜３
０ｇ／１５ｍｍ巾であり、剥離抵抗は小さいが、剥離層
として極性基を高度に付加した樹脂（例えば、塩素化ポ
リオレフィンでは塩素含有率２０％以上）では、剥離抵
抗が大きい（１００ｇ／１５ｍｍ中以上）ｉ＠向にあっ
た。

（実施例２） ポリエステルフィルム（２５μ）にビニル共重合オレフ
ィンのケン化物とゴム系樹脂を主体とした剥離ニスを全
体にグラビアコーティングし、その上にゴム系樹脂を主
成分とするインキにより絵柄を施し、更に全体に透明な
るゴム系樹脂をコーティングし、特願昭５５−０５３９
１７に記載した部分蒸着層形成方法により蒸着層を任意
の絵柄で施こし、ウレタンを主成分とする接着アンカー
層および、塩素化ポリプロピレンを主体とする接着剤層
を施して転写箔を得た。該転写箔を用いて実施例１）に
記載したと同様の方法にてポリエチレン成形品に転写し
、さらに後加工としてポリエチレン薄膜を被覆し、蒸着
層をオレフィン樹脂間に含む外観物性共に良好な絵付品
を得た。

（実施例３） ポリビニルアルコール２軸延伸フイルム（２５μ）に、
塩素化ポリプロピレンおよびゴム系樹脂を２対１の割合
で混合した樹脂をトルエン、メチルエチルケトン混合溶
剤で溶解した剥離ニスを均一に塗布し、更にゴム系樹脂
を主成分としたインキを用いて絵柄層を印刷し、更に塩
素化ポリプロピレンを主成分とした接着剤を均一に塗布
乾燥し転写箔を得た。該転写箔を用いて実施例１に示す
と同様にしてポリプロピレン成形品に転写加工を行なっ
た後、成形品絵柄面に真空圧空加工によりポリプロピレ
ン透明シート被覆加工し、ポリプロピレン絵付成形品を
得た。該絵付成形品は物性、外観共に良好なものであっ
た。

〈効果〉 以上のように、本発明によれば、煮沸、屈曲、摩擦等に
対する優れた耐性を有する絵付成形品の製造が可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は転写後の成形品
の斜視図、第２図はその転写部分の壁構造を示す断面図
、第３図及び第４図は転写箔の断面図。 （１）・・・　プラスチック成形品 （２）・・・　転写絵柄 （３）・・・　ポリオレフィン被覆層 （４）・・・　絵柄Ｎ　　（５）・・・　ベースフィル
ム（６）・・・　剥離ニス層　（７）・・・　インキ層
（８）・・・　接着剤層　（９）・・・　前処理層時　
　許　　出　　願　　人 凸版印刷株式会社 代表者 鈴木和夫 第２図 第３図 第４０

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）フィルム基材の片面に剥離ニス層、絵柄層、接着
   剤層の少なくとも三層を形成した転写箔の接着剤層面を
   成形品表面に重ねて接着し、フィルム基材を剥離除去し
   た後、成形品表面の剥離ニス層上にポリオレフィン樹脂
   を射出して被覆することを特徴とする成形品の絵付方法
   。