JPH02262666A - 電子写真製版装置 - Google Patents

電子写真製版装置

Info

Publication number
JPH02262666A
JPH02262666A JP8427789A JP8427789A JPH02262666A JP H02262666 A JPH02262666 A JP H02262666A JP 8427789 A JP8427789 A JP 8427789A JP 8427789 A JP8427789 A JP 8427789A JP H02262666 A JPH02262666 A JP H02262666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoreceptor
electrophotographic
toner
section
photosensitive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8427789A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Minami
南 章
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP8427789A priority Critical patent/JPH02262666A/ja
Publication of JPH02262666A publication Critical patent/JPH02262666A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、湿式電子写真製版装置に関し、特に詳細には
、シート状電子写真感光体を低速搬送させつつ帯電、レ
ーザー露光、湿式トナー現像および定着を連続的に行う
電子写真製版装置に関する。
〈従来の技術〉 従来より、版下原稿から印刷原版を直接写真製版するた
めのカメラタイプの電子写真製版装置が用いられている
。 このような電子写真製版装置の一例、例えば本出願
人の出願に係る特願昭63−89373号に開示された
装置の断面構造図を第4図に示す。
同図に示すように、電子写真製版装置100において電
子写真感光体Pは、感光体供給部102から引出ローラ
104によって引き出され、コロナ帯電器108で一様
帯電されつつ°搬送手段により搬送され、所定長さにカ
ッタ106で切断された後、撮影部110の所定位置に
吸着手段等により保持される。
一方、版下原稿Sは、その原稿面を上にして原稿台11
2の所定位置に載置されている。
ここで、光源(図示せず)が所定時間発光すると、光源
から版下原稿Sに照射された撮影光は版下原稿Sの表面
で反射され、上方のミラー114で反射されてレンズ1
16によって集光される。 この集光された撮影光は感
光体供給部102から搬送手段によって供給され撮影部
110に保持されている電子写真感光体Pに結像し、静
電潜像を形成する。 撮影済みの感光体Pは搬送手段に
より現像部118に搬送されてその静電潜像がトナー現
像され、定着部120で定着され、その非画像部がエツ
チング部122で親木化処理される。 その後に前記感
光体Pは、乾燥されて印刷原版として取出し口124か
ら放出されるようになっている。
一方、レーザ光を用いて原稿画像を一様帯電されたシー
ト状電子写真感光体に走査露光して静電潜像を形成させ
た後、前記静電潜像が形成された電子写真感光体をトナ
ー現像し、定着するレーザ製版装置が特開昭62−12
5371号および同82−125372号に開示されて
いる。 ここに開示された製版装置は、電子写真感光体
を搬送手段により搬送しつつ帯電、レーザ露光、トナー
現像、定着を連続して行う装置であり、小型化され、装
置内の搬送手段を構成する搬送ローラによる前記電子写
真感光体の搬送をなめらかにし、また、トナー現像部内
における前記感光体の搬送をなめらかにするものである
。 これらの装置で得られた定着電子写真感光体はエツ
チングにより親水化処理されて印刷原版とされる。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところで、特願昭63−89373号に開示された電子
写真製版装置は、現像濃度むらのない均質な画像を有す
る印刷原版を得ることができるが、ワンシミツト露光す
るものであるので、少なくとも製版可能な最大の印刷原
版の大きさの撮影台が必要となり、装置構成が大型にな
りてしまうし、版下原稿が必ず必要である。
ところで、最近、例えば、コンピュータ、グラフィック
、ビデオ、高品位テレビ、CAD/CAMカメラなどの
各種メディアから入力された画像情報、作図機等により
作成された画像情報、原稿からスキャナ等により読み取
られた画像情報および電算写植機やワープロなどから入
力された文字情報のような電気信号化されたデジタル画
像情報およびすでに光ディスク、CDROM、1iii
気デイスク、磁気テープなどに、例えばデータベースと
して記憶されているデジタル画像情報を単独である、い
はコンピュータなどの各種画像処理装置により処理して
完全な印刷用原稿を作成しようとする試みがなされてい
る。 さらに、このデジタル画像情報から直接製版する
試みもなされているが、上述の製版装置ではこの試みに
対応できない。
一方、特開昭62−125371号および同62−12
5372号に開示された電子写真製版装置は、完成原稿
から読み取られたデジタル画像信号あるいはコンピュー
タなどの画像処理装置により処理され、原稿として完成
されたデジタル画像信号を製版用電子写真感光体にレー
ザ露光することができ、帯電、レーザ露光、トナー現像
および定着を連続して行うことができ、いずれもこの間
、前記感光体をなめらかに搬送しようとするものである
が、レーザ露光により、より高画質のトナー像を得るた
めに生じる問題点については何ら考慮されていない。
高画質の画像を得るためには、ラスタースキャン方式に
よるレーザ露光の際、走査線密度を大きくする必要があ
る。 通常のレーザビームプリンタ等では、走査線密度
が400dPi程度でかなりの高画質と言えるが、印刷
原版(以下、刷版という)においては、1000dPi
以上でなければ高画質とはいえない。
−数的に、レーザ露光で1000dPi以上の高画質画
像を得るためには、副走査速度すなわち、前記感光体の
搬送速度゛は遅くなる。 例えば、上述の高画質レーザ
露光の電子写真製版装置における走査速度は走査線密度
にもよるが、ワンショット露光の電子写真製版装置にお
ける感光体の搬送速度の1/25〜1/4の低速搬送と
なる。 この場合−様にコロナ帯電された電子写真感光
体の感光面が搬送手段に接触すると、ワンショット露光
の電子写真製版装置では起こらなかった感光層の表面電
荷のリークが起こり、トナー現像した際に十分な濃度が
得られない場合や濃度むらが生じ、高画質かつ耐剛性に
優れた刷版が得られないという問題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、レー
ザ露光における低速副走査搬送の際に、搬送手段を構成
する部材と接触することから生じる帯電された感光体の
感光層からの表面電荷のリークを防止し、濃度むらのな
い十分な濃度のトナー濃度を有し、高画質かつ、耐剛性
性に優れた印刷原版を得ることのできる電子写真製版装
置を提供するためにある。
″く課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するために、本発明は、光導電性物質を
含む感光層を有する電子写真感光体を一様帯電するため
の帯電部と、前記感光体を露光するための露光部と、露
光済感光体をトナー現像するための現像部と、現像済感
光体を定着する定着部とを備え、前記感光体を搬送しつ
つ帯電、露光、現像、定着を連続して行い印刷原版を製
版する電子写真製版装置であって、 一様帯電された前記感光体がトナー現像されるまでに、
前記感光体の感光層表面に接触する部材の表面抵抗率を
1010Ω以上とすることを特徴とする電子写真製版装
置を提供するものである。
また、前記部材の表面抵抗率は、10′1Ω以下である
のがさらに好ましい。
〈発明の作用〉 本発明の電子写真製版装置は、電子写真感光体を搬送す
る際、例えば、レーザ露光のため25 mm/sec以
下の副走査搬送速度で走査搬送する際に、前記電子写真
感光体を一様帯電してから現像するまでの間に前記感光
体の感光層表面と接触する部材、例えば、露光部を構成
するニップローラ、露光部と現像部との間に設けられる
搬送ガイドおよび現像部の入側搬送ローラの表面抵抗率
を1010Ω以上、より好ましくは1o11Ω以上の高
抵抗部材を用いるので、−様帯電後、およびレーザ露光
による静電潜像の形成後に前記感光体の感光層表面から
の電荷のリークが生ぜず、十分なトナー画像濃度を有し
、濃度むらのない均一なトナー画像を得ることができ、
高画質かつ耐剛性に優れた刷版を得ることができる。
〈実施態様〉 以下に、本発明に係る電子写真製版装置を添付の図面に
示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
第1図は、本発明の電子写真製版装置の一実施例を示す
断面模式図である。
同図に示すように電子写真製版装置1oは、電子写真感
光体Pを供給する感光体供給部12と、感光体Pの感光
層を一様帯電する帯電部14と、−様帯電された感光体
Pをレーザ光により照射して感光体Pに静電潜像を形成
する露光部16と、露光済感光体Pの感光層に形成され
ている静電潜像を湿式トナー現像してトナー像を形成す
る現像部18と、現像済感光体Pの感光層に形成された
トナー像を定着するための定着部20とを有する。
本発明に用いられる電子写真感光体Pとしては、第2図
に示すように酸化亜鉛(ZnO)や硫化カドミウム(C
dS)等の光導電性物質を樹脂等のバインダに分散した
光導電性物質を含む感光層P1とこの感光層P1を少く
とも表面が導電性である支持体P2に設けたいわゆる樹
脂分散型電子写真感光体は・すべて用いることができる
。 支持体P2としては可撓性導電性物質であれば何で
もよく、例えば、アルミニウム等の金属からなる導電性
物質支持体であってもよく、また、プラスチックフィル
ム、紙等の表面をカーボン、金属などの導電性物質で導
電化処理したものおよび上記の材料を複合化したものも
用いることができる。 例えば、導電処理された紙支持
体、導電防水処理された紙支持体、導電性ポリマーを片
面または両面に塗布またはラミネートした紙支持体、導
電性ポリマー支持体などがよい。 ここでいう導電性ポ
リマーはポリマーそれ自身が導電性のもの、または上述
の導電性物質を含むポリマーでもよい。
また、支持体P2は形状的には、帯状物、シート状物の
いずれでもよいがより好ましくは、ロール状に巻回でき
、切断してシート状とすることのできるものがよい。
感光層としては、上述した酸化亜鉛、硫化カドミウムの
他、酸化チタン、アモルファスシリコンなどの無機光導
電物質を含む光導電層、フタロシアニン化合物などの有
機光導電物質を含む光導電層が用いられる。 また、必
要により導電性支持体と光導電層の間に中間層を設けた
り、光導電層側と反対の支持体面にバッキング層を設け
てもよい。
ここで、感光層P1は、トナー現像定着後に親水化処理
液(例えば、フェロシアン化化合物を、含む水溶液)に
より非画像部が親水化される。
このような電子写真感光体としては、代表的に、酸化亜
鉛−樹脂分散型である電子写真マスターELPマーク■
および電子写真マスターELPマーク!■を挙げること
ができる。
感光体供給部12には、感光層P1を内側にしてロール
状に巻回された電子写真感光体Pを内部に収容するマガ
ジン22が着脱自在に取り付けられ、マガジン22の感
光体Pの取出口22aにあるスリット状開口に対応して
引出ローラ24a、24bが設けられる。 片方の引出
ローラ24aは点線で示すもう一方の引出ローラ24b
から離間した位置と実線で示す接触位置との間で8動で
きるように構成される。
ここで引出ローラ24aは、マガジン22が装着される
までは点線に示す離間位置にあり、マガジン22の取出
口から突出した感光体Pの先端が取出ローラ24aと2
4bとの間に挿入され、マガジン22が所定位置に装着
されると、実線で示す位置に8動し、引出ローラ24b
との間で感光体Pの先端を確実に挟持する。
この時、引出ローラ24aは、引出ローラ24bの方に
図示しない付勢手段により付勢されるのが好ましい。
引出ローラ24a、24bの前方(ここでは感光体Pの
搬送下流側をいう)には近接してカッタ26が設けられ
ている。
カッタ26の前方には、下降する搬送ガイド28、さら
にその前方にはカッタ26と所定間隔離間して搬送ロー
ラ30a、30bが設けられている。
搬送ローラ30a、30bは図示しないモータなどの駆
動源によりクラッチを介して回転駆動される。 ここで
、引出ローラ24a、24bにより感光体Pがその感光
層P1を下側にしてマガジン22から引き出され、その
先端が搬送ローラ30a、30bに挾持されると、搬送
ローラ30a、30bはクラッチが切られ、その回転が
停止されるが、引出ローラ24a。
24bは回転して感光体Pの引き出しを続行するので感
光体Pは搬送ガイド28上にループ状にためられる。 
この後、所定長さの感光体Pが引き出されると、引出ロ
ーラ24a、24bは停止し、カッタ26が感光体Pを
切断してシート状にする。
搬送ローラ30a、30bの前方には所定間隔離間して
帯電部14を構成するコロナ帯電器32a、32bが配
設され、搬送ローラ30a、30bで搬送されるシート
状電子写真感光体Pを一様帯電する。 本実施態様では
、感光体Pをはさんで、逆極性のコロナ帯電を行うダブ
ルコロナ帯電方式となっているが、32aを導電体に変
えて感光体Pの裏面に接触させてアースを取り、シング
ルコロナ帯電方式でもよい。
露光部16は、−様帯電された感光体Pをその表面に巻
き掛けて、副走査搬送する書き込みドラム34と、露光
位置34aを限定し、感光体Pをゆるみなく書き込みド
ラム34に当接させるニップローラ36.38とを有す
る副走査搬送手段、書き込みドラム34と上流側ニップ
ローラ36との接触位置の上流側に近接して配される感
光体検出センサ40およびレーザ光りを射出するレーザ
光源42と、レーザ光りを原稿画像に応じて強度変調す
る例えばAOM (音響光学変調器)等の光変調器44
と、強度変調されたレーザ光りを反射偏向して、書き込
みドラム34の露光位置34a上においてその回転方向
(感光体Pの搬送方向)と略直交する方向に主走査させ
る回転多面鏡等の光偏向器46と、レーザ光りを書き込
みドラム34上のいずれの主走査位置においても均一な
ビーム径に集束させるfθレンズ等からなる走査レンズ
48と、光変調器44を駆動する変調回路50と、原稿
画像をアナログ画像信号として供給する画像処理装置5
2とを有するレーザ露光手段とから構成される。
ここで、ニップローラ36.38は、感光体Pが搬送さ
れるまでは、点線で示す書き込みドラム34から所定間
隔離間した位置にあり、感光体検出センサ40が、感光
体Pの先端を検出してから所定時間経過後(例えば、感
光体Pの先端がニップローラ36.38と書き込みドラ
ム34との間に挿入されると)、実線で示す位置に8動
し、書き込みドラム34との間に感光体Pを挟持し、書
き込みドラム34に感光体Pをすきまなく接触させるも
のである。 また、ニップローラ36.38は、図示し
ない付勢手段により、所定の押圧力で書き込みドラム3
4側に付勢しておくのが好ましい。
書き込みドラム34は、レーザ光りによる主走査方向の
原稿画像の書き込みに対し、感光体Pを主走査方向と略
直交する副走査方向に定速搬送してレーザ光による感光
体Pの感光層P1への2次元書き込みをなすものである
ので、高回転精度の直流モータで駆動されるのがよい。
書き込みドラム34の回転駆動により感光体Pの副走査
搬送速度は、高画質を得るために低速にする必要がある
。 例えば、走査線は、1000dPi以上とするのが
好ましく、この場合、副走査搬送速度すなわち、感光体
Pの搬送速度は帯電部、露光部、現像部、定着部同一で
100 mm/sec以下とするのがよい。 好 まし
くは25 H/sec以下、より好ましくは10■/s
ec以下とするのがよい、 下限は、特に設ける必要は
ないが、遅すぎると製版に時間がかかりすぎるので2 
、 5 am/sec程度としてよい。
感光体検出センサ40は、感光体Pの到達を検出できる
ものであればなんでもよく、例えば、発光受光素子から
なり、その間を感光体Pの先端部が通過して光を遮断す
ることにより検出する光センサなどを用いることができ
る。
レーザ光源42は、半導体レーザ(LD)、He−Ne
レーザやArレーザやCO2レーザなどのガスレーザな
ど、感光体Pの感光層P1の分光感度が所定値以上とな
る発光波長を有するレーザであればいずれのレーザも使
用可能であり、また、十分光量を有していれば発光ダイ
オード(LED)も使用可能である。
光偏向器46としては、ポリゴンミラーすなわち回転多
面鏡に限定されず、レーザ光りを1次元方向に所定角度
偏向できるものであればなんでもよく、ガルバノメータ
などをも使用可能である。
画像処理装置52は、原稿画像信号を処理して、レーザ
露光に適合するようにアナログ信号としであるいはデジ
タル信号として画像処理され、最終的に光変調器44を
駆動する変調回路50にアナログ画像信号として供給で
きるものであれば、特に、制限されるものではない。
さらに、元になる原稿画像信号は、原稿、例えば完成し
た版下原稿などから光電的に読み取られた画像情報信号
であってもよいし、コンピュータ、ビデオ、テレビ、C
AD/CAMカメラなどの各種メデアから入力される画
像情報信号、作図機、電算写植機、ワープロ、スキャナ
などから入力される画像および文字情報信号およびすで
に電気信号化され、光ディスク、CDROM、磁気ディ
スク、磁気テープ等の記憶媒体に例えばデータベースと
して記憶されている画像情報信号であってもよいし、こ
れら信号をコンピュータなどで処理して原稿化した画像
情報信号であってもよく、またこれらの画像情報信号は
アナログ信号であっても、デジタル信号であってもよい
すなわち、ここで言う画像処理装置52は、元になる原
稿画像信号を読み、読取装置や、種々の画像情報信号を
処理して一枚の完成原稿に仕上げるコンピュータや、上
述の各装置を含んでいてもよいし、これらの装置に接続
されて、単に元になる原稿画像信号を受けて変調回路5
0にアナログ画像信号として供給できるものであっても
よい。
露光部16と現像部18との間には、搬送ガイド54が
配設され、現像部18の入側搬送ローラ56a、56b
に好適に感光体Pを案内する。 この搬送ガイド54は
帯電され、静電潜像が形成された感光体Pの感光層P1
側表面に接触するので、平滑性と絶縁性を有している必
要がある。
現像部18は、入側搬送ローラ56a、56bと、出側
のスクイズ兼搬送ローラ58a。
58bと、液体トナー現像剤Fの噴出ノズル60を形成
する2枚の電極62.62と、感光体Pの裏面側に配さ
れ、電極62.62とにより感光体Pの搬送路を形成す
る背面電極64と、液体トナー現像剤Fを入れるタンク
66と、液体トナー現像剤Fを噴出ノズル60から噴出
させる液体トナー現像剤噴出手段68とから構成される
。 感光体Pが感光層P1を下側にして現像部18に搬
送されると、噴出手段68により噴出ノズル60から噴
出される液体トナー現像剤F中の帯電されたトナー粒子
が電極62.62と感光体Pの感光層P1との間の電界
強度に応じて静電潜像が形成されている画像部分に所定
量だけ付着することによりトナー現像が行われる。
本発明に用いられる液体トナー現像剤としては、特に制
限はなく、従来の湿式現像に用いられるものはすべて用
いることができる。 すなわち、通常の湿式現像におけ
る液体トナーは、−数的な構成として、石油系の無臭溶
剤を液体媒質としこれに要求される粒度範囲に分級され
た微細な有機、無機顔料、染料等の画像を形成す、る粒
子および荷電調節剤、分散安定剤等の添加剤を加えてい
る0、 これに静電潜像を有する電子写真感光体を浸す
と、潜像を形成する静電荷と液体トナー現像剤中の荷電
粒子との間にクーロン力が働き、荷電粒子は潜像上に電
着され現像される。
このような液体現像剤としては、例えば、パラフィン系
溶剤の如き絶縁性溶剤(例えば、アイソパーG、アイソ
パーH)中に着色または非着色のポリマーやコポリマー
粒子を分散させたものが用いられ、着色する場合には、
カーボンブラック等の顔料をポリマーやコポリマーで被
覆したものが用いられる。 更に、液体トナー現像剤に
は分散剤等、当該分野で用いられる種々の添加剤を含む
ことができる。
このような液体トナー現像剤としては、例えば、代表的
にパラフィン系溶剤にプラス!電したトナー粒子を含む
トナー現像剤ELP−TL(富士写真フィルム(株)製
)を挙げることができる。
ここで、現像電極62と背面電極64の間には、非画像
部のトナーかぶりを低減させるために、感光層P1の電
荷とは逆極性の電圧を印加してもよい。
定着部20は、現像部18によりトナー現像され、その
出側搬送ローラ58a、58bにより余分な液体トナー
現像剤をスクイズされた感光体Pの有するトナー像を定
着するためのもので、感光体Pの搬送路の両側に配され
るヒータ70.72から構成される。
ヒータ70.72は、感光体Pを乾燥し、かつ、感光体
Pの感光層P1に形成されたトナー像を加熱定着できれ
ばなんでもよく、例えば、ランプヒータ、パネルヒータ
などを用いることができる。 ヒータ72は、特に設け
なくてもよいが乾燥速度および定着速度を上げるために
は設けるのが好ましい。
定着部20の前方には、取出ローラ74a。
74bが設けられ、定着部でトナー像が定着された感光
体Pが取出ローラ74a、74bにより搬送されて、電
子写真製版装置10の本体から外へ突出する取出トレイ
76に送り出される。
この後、このトナー像を有する感光体Pは、エツチング
液により親水化処理されて印刷用原版すなわち刷版とさ
れる。
ところで、本発明においては、帯電されている電子写真
感光体Pの感光層P1と接触する部°材すなわち、−様
帯電された電子写真感光体Pがトナー現像されるまでに
感光体Pの感光層P1側の面と接触する部材、例えば第
1図に示す電子写真製版装置10では、ニップローラ3
6.38、搬送ガイド54および現像部18の一方の入
側ローラ56bの表面抵抗率は、10I0Ω以上とする
必要がある。 より好ましくは10″以上であるのがよ
い、 この理由は、表面抵抗率が1010Ω末溝である
と、感光体Pの搬送速度が遅く、例えば25 mmd/
sec以下の場合、感光層Pl上に静電潜像を形成して
いる電荷がこれらの部材にリークするため、この静電潜
像をトナー現像した際に、トナー画像濃度が薄くなり、
あるいは濃度むらが生じたりするため、画質が劣化した
り刷版とした時の耐刷性が低下してしまうなどの問題が
あるからである。
本発明の電子写真製版装置10においては、感光体Pを
引き出す引出ローラ24a、24b1搬送する搬送ロー
ラ30a、30b、56a、56b、58a、58b、
取出ローラ74a、74bおよびニップローラ36.3
8は、−数的にカーボンを含有するアクリロニトリルブ
タジェンゴム(N B R)製のローラが用いられてい
る。 カーボンは導電性物質であるため、これらのロー
ラの表面抵抗値が低下してしまうこともある。
従って、本発明においては、帯電感光体Pの感光層P1
と接触するカーボン含有NBR製ローラはカーボン含有
量を低下させて、表面抵抗率1010Ω以上の高抵抗ロ
ーラとして用いている。
本発明において用いられるローラの材質は、感光体Pの
感光層P1を傷付けたりせず、適度な硬度と平滑性を有
し、表面抵抗率が1010Ω以上となるものであれば、
いかなるものでもよく、代表的に前述のカーボン含有N
BRの、他、シリコンゴム、EPTゴム(エチレンプロ
ピレンターポリマー(EPM% EPDM)ゴム)など
が挙げられる。
また、搬送ガイド54は、金属製ガイドの表面に表面抵
抗率10I0Ω以上の絶縁性シートを貼着したものでよ
い。 もちろん、上述したローラの材質と同材質の材料
を用いてガイドとしてもよい。
第1図に示す本発明の電子写真製版装置10は、現像済
電子写真感光体Pの非画像部を親木化処理するためのエ
ツチング部を有していないけれども、第4図に示す従来
の電子写真製版装置のように、装置内にエツチング部を
有していてもよい。
く実験例〉 以下に、本発明の電子写真製版装置を実験例につき具体
的に説明する。
(実験例1) 第1図に示す電子写真製版装置10において、ニップロ
ーラ36.38・および現像部18の下側の入側ローラ
56bにカーボン含有NBR製であって、カーボンの含
有量を調整して表面抵抗率が109ΩのローラA、10
”ΩのローラB、10”ΩのローラCを用いた場合の電
子写真感光体P(電子写真マスターELPマークTI 
)の搬送速度(副走査搬送速度)(mm/5ec)とロ
ーラ接触による感光体Pの表面の低下(コロナ帯電直後
の感光体Pの表面電位(V)−現像部18の入側搬送ロ
ーラ56a。
56b通通後の表面電位(V))ΔV (v)との関係
を調べた。 ここで搬送ガイド54の表面は絶縁シート
を貼着した。
この結果を第3図に示す。
同図から明らかなように、表面抵抗率が1010Ω以上
のローラを用いた本発明例1および2は、低搬送速度で
あっても比較例に比べてローラとの接触による感光体の
感光層からの電荷のリークが少なく、表面電位の低下が
少ない。 特に、表面抵抗率が10′′ΩのロールCで
は、感光体搬送速度が変っても表面電位の低下が全くな
く、感光体表面からの電荷のリークが全くないことがわ
かる。
(実験例2) (実験例1)と同様の装置およびローラを用いて、同様
の感光体Pを用いて現像部18の入側搬送ローラ56a
、56b通過後の感光体Pの感光層の表面電位(V)お
よびトナー現像後のベタ濃度をマクベス反射型濃度計を
用いて測定した。 この時の感光体の副走査搬送速度は
5 arm/secであフた。  また参考例として、
コロナ帯電後、ローラと無接触で直接トナー現像した場
合(タイプ)の感光体Pの表面電位およびベタ濃度も測
定した。 ここで液体トナー現像剤は、トナー現像剤E
LP−TL (富士写真フィルム■製)を用いた。
その結果をyg1表に示す。
第  1  表 よび濃度の低下が全く見られない。
(実験例3) ローラの材買をカーボン含有NBR以外の材買とした以
外は全く実験例2と同様にして、表面電位(V)および
ベタ濃度を測定した。 その結果を′!J2表に示す。
第  2  表 第1表から明らかなように、本発明例1のローラBを使
用した場合は比較例のローラAを使用した場合に比べて
、タイプに示す無接触表面電位からの低下も少なく、タ
イプに示す無接触でのベタ濃度からの濃度低下も少なく
、十分なトナー濃度が得られており、本発明例2のロー
ラCを使用した場合の表面電位およびベタ濃度は無接触
の場合と全く同様で、表面電位お第2表から明らかなよ
うに、本発明例3のシリコンゴムローラおよび本発明例
4のEPTゴムローラを用いた場合も、いずれも表面抵
抗率が10″Ωと極めて高いので、表面電位およびベタ
濃度の低下は全くなく、無接触の場合と同等であった。
〈発明の効果〉 以上詳述したように、本発明によれば、帯電された電子
写真感光体の感光層面と接触する部材、例えば、露光部
のニップローラ、搬送ガイドおよび現像部の入側ローラ
などを表面抵抗率1010Ω以上の高抵抗部材で構成し
たので、例え、低速副走査搬送であっても、前記感光体
の感光面に帯電されている電荷の前記部材へのリークが
極めて少なく、従って前記感光面の表面電位の低下がな
いので、トナー現像した際のトナー画像濃度の低下がな
く、むらのない十分な濃度の高画質トナー画像が形成さ
れた感光体を得ることができる。
こうしてトナー像が形成された感光体をエツチング液に
て親水化処理することにより、耐剛性に優れた高画質の
印刷原版すなわち刷版を得ることができ、この刷版によ
り印刷された印刷物は高画質画像を有するものとするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る電子写真製版装置の一実施例の
断面模式図である。 第2図は、本発明の電子写真製版装置に用いられる電子
写真感光体の構造を示す断面図である。 第3図は、本発明および従来の電子写真製版装置におけ
る電子写真感光体の搬送速度とローラとの接触による表
面電位との関係を示すグラフである。 第4図は、従来の電子写真製版装置の一実施例の断面模
式図である。 符号の説明 10・・・電子写真製版装置、 12・・・感光体供給部、 14・・・帯電部、 16・・・露光部、 18・・・現像部、 20・・・定着部、 22・・・マガジン、 22a・・・取出口、 24a、24b=引出ローラ、 26・・・カッタ、 28・・・搬送ガイド、 30a、30b・・・搬送ローラ、 32a、32b・・・コロナ帯電器、 34・・パ書ぎ込みドラム、 34a・・・露光位置、 36.38・・・ニップローラ、 40・・・感光体検出センサ、 42・・・レーザ光源、 44・・・光変調器、 46・・・光偏向器、 48・・・走査レンズ、 50・・・変調回路、 52・・・画像処理装置、 54・・・搬送ガイド、 56a、56b・・・入側搬送ローラ、58a、58b
・・・出側搬送ローラ、60・・・噴出ノズル、 82.62・・・電極、 64・・・背面電極、 66・・・タンク、 68・・・噴出手段、 70.72・・・ヒータ、 100・・・電子写真製版装置、 102・・・感材供給部、 104・・・引出ローラ、 106・・・カッタ、 108・・・コロナ帯電器、 110・・・撮影部、 112・・・原稿台、 114・・・ミラー 116・・・レンズ、 118・・・現像部、 120・・・定着部、 122・・・エツチング部、 124・・・取出し口、 P・・・電子写真感光材料、 S・・・版下原稿

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)光導電性物質を含む感光層を有する電子写真感光
    体を一様帯電するための帯電部と、前記感光体を露光す
    るための露光部と、露光済感光体をトナー現像するため
    の現像部と、現像済感光体を定着する定着部とを備え、
    前記感光体を搬送しつつ帯電、露光、現像、定着を連続
    して行い印刷原版を製版する電子写真製版装置であって
    、 一様帯電された前記感光体がトナー現像されるまでに、
    前記感光体の感光層面に接触する部材の表面抵抗率を1
    0^1^0Ω以上とすることを特徴とする電子写真製版
    装置。
JP8427789A 1989-04-03 1989-04-03 電子写真製版装置 Pending JPH02262666A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8427789A JPH02262666A (ja) 1989-04-03 1989-04-03 電子写真製版装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8427789A JPH02262666A (ja) 1989-04-03 1989-04-03 電子写真製版装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02262666A true JPH02262666A (ja) 1990-10-25

Family

ID=13825960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8427789A Pending JPH02262666A (ja) 1989-04-03 1989-04-03 電子写真製版装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02262666A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0535001A (ja) * 1991-07-26 1993-02-12 Toppan Printing Co Ltd レーザ製版機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0535001A (ja) * 1991-07-26 1993-02-12 Toppan Printing Co Ltd レーザ製版機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030235439A1 (en) Image forming apparatus
JP3251950B2 (ja) 電子写真式印刷機
US4757332A (en) Optically imaged recording apparatus
US6701119B2 (en) Image forming apparatus including opposed insulating and conducting transfer material guide members to prevent null transfer
US5053823A (en) Liquid electrophotographic transferring apparatus
US5065187A (en) Image forming system
JP3436331B2 (ja) 湿式画像形成装置および湿式画像形成方法
JPH02262666A (ja) 電子写真製版装置
US7054047B2 (en) Polygon mirror and optical scanning device having the same
JP3998339B2 (ja) 電子写真装置
US5826149A (en) Developing device employing a liquid developer and picture forming device having such developing device
JPH02262667A (ja) 電子写真製版装置
JPH0520039Y2 (ja)
JP2801230B2 (ja) 画像形成装置
JP2000338733A (ja) 画像形成装置
JPH02264269A (ja) 製版装置
US20240219858A1 (en) Image forming apparatus
EP4394517A1 (en) Image forming apparatus
JP2003066797A (ja) 画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JPH0378621B2 (ja)
US7071960B2 (en) Image forming apparatus
JP2840386B2 (ja) 電子写真湿式反転現像方法
JPS63210978A (ja) 画像形成装置
JPH04107482A (ja) 電子写真装置
JP3527670B2 (ja) 画像形成装置