JPH02261086A - ブレーキ制御システム - Google Patents

ブレーキ制御システム

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JPH02261086A
JPH02261086A JP7979289A JP7979289A JPH02261086A JP H02261086 A JPH02261086 A JP H02261086A JP 7979289 A JP7979289 A JP 7979289A JP 7979289 A JP7979289 A JP 7979289A JP H02261086 A JPH02261086 A JP H02261086A
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torque
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隆弘 近藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、立体駐車場に用いら、れる車両用ケージ昇
降機構などのように、可変の負荷をモータによって昇降
させる機構において、そのブレーキ装置を制御するため
のシステムの改良に関する。
そして、この発明は特に、昇降速度を低速側に切換える
場合や昇降動作を停止させる場合(この明細書では「減
速」と総称する。)において、その減速動作の制御性を
高めるための技術に関する。
〔従来の技術〕
立体駐車場設備などにおいては、車両等を収容した複数
のケージを循環的に昇降させ、所望のケージが入出庫口
に移動してきた時点でその昇降動作を停止させる。そし
て、このような昇降機構では、各ケージへの車両の収容
状態や分布状態に依存して負荷の大きさが変化し、上昇
側(巻上げ側)の負荷と下降側(巻下げ側)の負荷とが
アンバランスとなることが多い。その結果、減速のため
のブレーキトルク(制動トルク)を一定のままとしてお
く場合には、負荷の状況に応じてケージの停止位置がば
らついてしまう。
そして、このような状況に対処するために、特公昭48
−23628号には、負荷の大きさや方向に応じてモー
タトルクやブレーキトルクを変化させる方式が開示され
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記公報の技術では、モータトルクやブレー
キトルクをどのように変化させて負荷の変動に対処する
かについて定性的には開示されているが、それについて
の定量的な開示はない。つまり、たとえば大きな負荷に
対しては大きなモータトルクを用いるといっても、その
大きさをどのように決定するかについての明確な基準は
なく、制御精度には限界がある。このため、このような
技術を用いたとしても、昇降動作を停止させるための制
御(以下、「停止制御」と言う)の場合には停止位置に
かなりの誤差が生じ、また低速移行制御の場合には目標
速度からの誤差が生ずるという問題が依然として残って
いる。
この発明は、従来技術における上述の問題の克服を意図
しており、負荷の大きさに応じた最適の減速制御を行な
うことができるとともに、速度誤差や停止位置誤差を防
止できるブレーキ制御システムを提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、この発明の第1の構成におい
ては、モータの駆動力によって可変の負荷の昇降を行な
わせる昇降機構において、前記モータの出力軸側に設け
られたブレーキ装置を作用させて前記出力軸の回転数を
目標回転数にまで減速させるブレーキ制御システムにお
いて、(a)前記出力軸に作用している前記負荷の大き
さをその方向を含めて検出する負荷検出手段と、 (b
)検出された大きさを有する前記負荷が前記出力軸に作
用しており、かつ前記回転数が前記目標回転数となって
いる平衡状態について、前記出力軸まわりのトルクバラ
ンスに基いて、当該平衡状態を実現するために必要とさ
れる平衡ブレーキ値を算出する平衡ブレーキ値算出手段
と、(c)  前記平衡ブレーキ値に基いてブレーキ信
号を発生し、その信号を前記ブレーキ装置に出力するブ
レーキ信号発生手段とを設けている。
また、第2の構成ではさらに、 (d)  前記出力軸
の瞬時回転数を検出する回転数検出手段と、(e)  
前記瞬時回転数と前記目標回転数との偏差を求め、前記
偏差に応じた補正ブレーキ値を算出する補正ブレーキ値
算出手段とを備えている。そして、前記ブレーキ信号発
生手段は、(c−1)前記平衡ブレーキ値と前記補正ブ
レーキ値との合成値を求め、前記合成値に応じて前記ブ
レーキ信号を発生する合成手段を含むように構成されて
いる。
なお、この明細書における「順負荷」とは、モータの駆
動によってモータ側から負荷側へと力学的エネルギーを
供給するような状態にある負荷を指しており、巻上げ7
巻下げ型の昇降機構では巻上げに相当する。また、「逆
負荷」とはその逆であり、巻下げに相当する。
また、「目標回転数」は有限値でもゼロでもよい。有限
値の場合には低速移行に相当し、ゼロの場合には停止に
相当する。「減速」という用語を双方の総称として用い
ることは既述した通りである。
さらに、「平衡(補正)ブレーキ値の算出」における「
ブレーキ値」とは、ブレーキトルク自身でもよく、ブレ
ーキトルクを指示する他の量であってもよい。また、「
算出」とは、演算によって求めるほか、たとえばその演
算に対応する変換テーブルを用いて値を求めることも含
む概念である。
〔作用〕
この発明の第1の構成においては、モータの出力軸が目
標回転数で回転している平衡状態を想定し、その目標平
衡状態の実現のために必要とされる平衡ブレーキ値を算
出する。この算出にあたっては、モータの出力軸まわり
のトルクバランスが考慮される。モータが負荷を駆動し
ていることにより、このトルクバランスには負荷の大き
さ(絶対値および方向)が関係するが、それを負荷検出
手段によって検出している。
したがって、モータの出力軸に加わるブレーキトルクは
上記平衡状態に応じたものとなっており、出力軸の回転
数を目標回転数に一致させるような減速において最適の
ブレーキトルクとなっている。
このため、減速は円滑に行なわれ、その制御性は高い。
その結果、低速移行における速度誤差や、停止における
停止位置誤差を防止可能である。
この発明の第2の構成においては、上記第1の構成に加
えて、瞬時回転数との目標回転数との偏差に基いた補正
をも行なっている。したがって、系は、速かかつ滑らか
に目標平衡状態へ移行する。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例について説明するが、以下の説
明は、A−Hのセクションに分かれている。このうちr
AJのセクションでは実施例の適用対象が説明され、「
B」ではその要部について述べる。rCJ〜rFJは実
施例の詳細構成および動作の基本となる制御原理を説明
する。そして、rGJにおいて実施例の詳細構成および
動作が説明され、rHJで変形例に言及する。
A、昇降機構の概要 第2図は垂直循環移動式の立体駐車場設備1の構造説明
図であり、この立体駐車場設備1は、この発明の一実施
例であるブレーキ制御システムを組込んだ昇降機構の一
例となっている。この駐車場設備1では、建屋2内にお
いて、上下に各々前後1対宛配置した上部スプロケット
3と下部スプロケット4間に無端鎖5を張設している。
また、この無端鎖5に適宜ピッチで取着した多数のアタ
ッチメントプレート6の先端の各々に車両Wを搭載する
ためのケージ7を枢着吊持している。そして、上部スプ
ロケット3に関連して設けた駆動装置8によりケージ7
群を循環移動し、ケージ7の1つを建屋2の下部壁に設
けた地上の入出庫口2aに呼び出して、このケージ7に
対する入出庫を行なえるようにしである。
ケージ7の各々に着目すれば、各ケージ7は循環移動経
路に沿って上昇下降を繰返す。したがって、この立体駐
車場設備1は、各ケージ7およびその中に収容される車
両Wを昇降させる昇降機構となっている。
また、ケージ7への車両Wの収容状態に応じて駆動装置
8に加わる負荷は可変となっている。さらに車両Wの収
容状態は同一であっても、車両Wを収容しているケージ
がどの位置を移動中かによって、駆動装置8に加わる負
荷の大きさが変化する。なお、この明細書においては、
負荷の「大きさ」というときにはその方向性を含めて考
えておす、方向性を考えない場合は「絶対値」と呼ぶ。
第3図は駆動装置8の概略側面図である。この駆動装置
8は三相巻線型誘導モータM1を有しており、このモー
タM1のロータから伸びる出力軸11の一端にはブレー
キ装置12が設けられている。また、出力軸11の他端
は、図示しないカップリングを介して減速機13の入力
軸に接続されている。そして、減速機13の出力軸は前
記した上部スプロケット3のうちの一方のスプロケット
3aに接続されて、モータM1の出力軸11の回転が減
速機13を介して上部スプロケット3aに減速して伝わ
る。また、もう一方の上部スプロケット3bにもモータ
M1の回転が減速機13.駆動伝達軸20およびカップ
リング21.22を介して伝わるように構成されている
B、駆動装置8の要部構成 第4図は上記駆動装置8のうち、モータM1とブレーキ
装置12とに関連する部分を示す要部構成図である。図
示しない電源設備から与えられる三相交流U t V 
t W tは、電磁スイッチSWを介してモータM1に
供給される。モータM1のロータ側三相巻線に誘導され
る二次電流はスリップリング32を介して取出され、二
次側三相交流uvWとしてモータ制御回路38に与えら
れる。このモータ制御回路38は、始動抵抗器として知
られている回路と類似の構成となっており、同一の抵抗
値Rを有する1、2個の抵抗器(参照番号なし)を星形
に結線し、それぞれの枝の間に4組の電磁スイッチペア
SWI〜SW4を介挿させている。
したがって、スイッチ駆動器39からの駆動信号Dsw
によってスイッチペアSWI〜SW4の一部または全部
を開閉することにより、これらの抵抗器群は可変抵抗と
して機能する。
一方、モータM1の出力軸11には、ブレーキドラムB
Dが取付けられている。このブレーキドラムBDの外周
面に対向して1対のブレーキシュー33が設けられてお
り、このブレーキシュー33は、スプリング34によっ
て互いに引合う方向へと付勢されている。このため、外
力が加わっていないときには、ブレーキシュー33はブ
レーキドラムBDの外周面に当接してこれを押圧し、ス
プリング34の付勢力に応じたブレーキ力をブレーキド
ラムBDに与えている。
ブレーキシュー33はまた、電動油圧押上げ機(いわゆ
る「サーボリフタj)35に連結されている。ただし、
図中ではこの連結のためのリンク機構を概念的に連結線
LKで示している。上述したスプリング34も、このリ
ンク機構LKを介してブレーキシュー33を付勢してい
る。そして、電動油圧押上げ機35は、ACまたはDC
サーボモータM2によって駆動される。リンク機構LK
は、モータM2が回転して油圧押上げ機35に押上げ出
力が発生したときに、ブレーキシュー33をブレーキド
ラムBDから引離すような方向への力をブレーキシュー
33に伝達する。すなわち、ブレーキドラムBDへのブ
レーキ力は、スプリング34の付勢力(はぼ一定)と、
油圧押上げ機35からのブレーキ解放力との差となって
おり、モータM2の回転機ω2を上げて行くと、ブレー
キドラムBDへの(合成)ブレーキ力は減少する。
この回転数ω2が所定の閾値を超えるとブレーキシュー
33はブレーキドラムBDから離れてブレーキ全解放と
なる。
このようなブレーキ装置12を制御するために制御回路
100が設けられている。第2図の入出庫口2a付近に
設けたオペレーションパネル(図示せず)を操作すると
、このオペレーションパネルからの指令信号が制御回路
100に与えられ、それに応答して、制御回路100は
信号CRとCとを発生する。このうち、信号CRはスイ
ッチ駆動器39を通じてスイッチペアSWI〜SW4の
開閉を指令する信号である。周知のように、誘導型モー
タの二次抵抗を変化させるとそのモータの種々の特性が
変化するが、ここでは二次抵抗の変化によってモータM
1の出力トルク特性が変化するという点に着目して、こ
の信号Cnを「トルク特性切換信号」と呼ぶ。
他方の信号C2は、アンプ37に与えられる。
アンプ37は、この信号C2と、モータM2からの回転
角周波数ω2の情報とに基いて、モータ制御 2 御信号V。を発生し、それをモータM2に与える。
モータ制御信号V。は、モータM2の回転数を、信号C
2によって指示される回転数とするための信号である。
したがって、信号C2を変化させると、電動油圧押上げ
機35の押上げ出力(したがってブレーキシュー33に
おけるブレーキ解放力)が変化する。このため、以下で
は、信号C2を「ブレーキ制御信号」と呼ぶ。
さらに、出力軸11にはタコジェネレータ36が結合さ
れており、このタコジェネレータ36によって出力軸1
1の回転角周波数ω1が検知され、その情報が制御回路
100へ与えられている。
C1被制御系の解析とトルクバランス 後述するように、第4図の制御回路100は、モータM
1の出力軸11まわりのトルクバランスを考慮した制御
を行なう。そこで、まず、被制御系の力学的特性および
電気的特性を解析し、それに基いて上記トルクバランス
を表現した式を導出する。
第5図は、出力軸11に関係する部分の力学量を模式的
に示す説明図である。この第5図に示された諸量の定義
は以下の通りである。
ω1・・・モータM1の出力軸11の回転角周波数(以
下、「回転数」と略称)。
ω2・・・モータM2の出力軸の回転数。
TM・・・モータM2による出力軸11の駆動トルク。
Tc・・・第2図のケージ7および車両Wを含む循環移
動部が出力軸11に与える負荷トルク。第5図ではこれ
らの循環移動部を可変負荷LDとして概念的に示してい
る。また、循環移動部に含まれる複数のケージ7のうち
、その時点で上昇しているケージ中の車両の総重量が、
その時点て下降しているケージ中の車両の総重量よりも
小さく、したがって負荷トルクTcがモータM1による
駆動トルクTMとは反対の向きに作用している場合を、
負荷トルクTGの正の方向にとっている。このため、モ
ータM1による負荷LDの駆動を等制約に巻上げ7巻下
げとして表現すると、負荷LDの巻上げの場合に負荷ト
ルクTcが正となる。
TB・・・ブレーキシュー33がブレーキドラムBDを
押圧することによるブレーキトルク。これもまた、モー
タ駆動トルクTMと反対方向に作用するときに正のトル
クとする。一対のブレーキシュー33が第5図では概念
的にひとつのブレーキシューとして総括的に描かれてお
り、このブレーキトルクTBもまた一対のブレーキシュ
ーによるトルクの総和を示している。
FB・・・ブレーキシュー33がブレーキドラムBDに
与える押圧力(可変)。
F8・・・スプリング38の付勢力(一定値で近似)。
FL・・・油圧押上げ機35の出力。
F・・・モータM2から油圧押上げ機35へ与えられる
回転駆動力、 J・・・モータM1の出力軸11と、それに連結してい
る回転部分とのそれぞれの慣性モーメントの和。
μ・・・一対のブレーキシュー33とブレーキドラムB
Dとの間の動摩擦係数。
以上の準備のもとで、時間微分演算子:・・・(1) θ、=d/dt を定義すると、出力軸11の回転自由度における運動方
程式は、 TM−Jθ、ω1+TB、+TG   ・・・(2)と
なる。また、 ω ・・・モータM1の同期回転数、 Kr2・・・モータM1のトルク特性曲線(ω−1曲線
)におけるω=ω1oての微分係数(傾き)、とすると
、モータ駆動トルクTMは、 T=K(ω −ω )/ω1゜ M     r2   10   1 =Kr2S1          ・−(:l)と書け
る。ただし、S はモータM1のすベリ:s  =(ω
 −ω )/ω1o     ・・・(4)である。さ
らに、 d・・・ブレーキドラムBDの外周部の直径、とすると
、ブレーキトルクTBは、 T  =dμFB −dμに1 (Fs−に2FL)  ・(5)のように
表現される。ただし、 k 1 、  k 2・・・リンク機構LKの構成によ
って定まる定数、 である。
ところで、電動油圧押上げ機35は、モータM2によっ
て高速回転する羽根車を油中に設けておくことにより、
その回転に応じた油圧を発生させる。このめ、モータM
2からの入力Fの変化は遅延を伴って油圧押上げ機35
の出力F、の変化として現われる。そこで、 τ・・・入力Fの変化に対する出力F、の変化の遅延時
定数、 とすると、 τθ F  、=−FL+F        ・・・(
6)L が成立する。なお、 kL・・・定数、 としたとき、羽根車を有するポンプとしてのサーボリフ
タの一般的性質として、 2            ・・・(7)F=kLω2 が成立する。
したがって、 (2)〜(6)式により、ラプラス表現
の下での運動方程式では、 F = (r S + 1) H/KB2−(8)Hm
K  −K  s  + J S (1)1 +TG・
・・(9)1r21 K  −dμklFS         ・・・(lO
)I KB2mdμklk2         ・・・(11
)となる。スプリング付勢力F8はほぼ一定であるから
、K  、K  は定数である。そして、上記BI  
 B2 (l+)、(9)式が以下の議論の基本となる式である
次に、モータM1が所定の回転数で回転している最中に
減速指令が発せられ、その回転数よりも低い目標回転数
ω1Aが指示された場合を考える。
ただし、 ω1A〉0 (低速移行) ωIA−0(停止) である。そして、この指令に応答してブレーキ装置12
が作動し、モータM1の出力軸11の回転数ω がこの
目標回転数ω1Aまで低下した後の平行状態を想定する
。以下、この平衡状態を[目標平衡状態」と呼ぶ。言う
までもなく、ω1A−0の場合の目標平衡状態は停止状
態である。
この目標平行状態においては、上記運動方程式における
時間微分成分はゼロとなるから、(8)。
(9)式においてS=Oとし、すべりSlの定義((4
)式)においてω =ωIAとすることにより、■ 出力軸11まわりのトルクバランス式として、F  =
 (KBl−Kr2SIA十TG)/KB2・・・(1
2) s  −(ω −ω )/ωlo     ・・・(1
3)IA      10    1A が得られる。ただし、添字”A”が付された量は、それ
が目標平衡状態における値であることを示す。
(12)式の右辺に含まれる諸量のうち、負荷トルクT
c以外の量はあらかじめ知っておくことができる。した
がって、負荷トルクT。の値を検出すれば、(12) 
、 (13)式によって、目標平衡状態を実現するため
の、モータM2の出力FAを知ることができる。
負荷トルクT。の値はどのような方法で検出してもよい
が、この実施例では、ブレーキ力を作用させる直前での
出力軸11の回転数ω −ω、を検出し、それに基いて
負荷トルクTcの大きさを求める。すなわち、ブレーキ
力を作用させる直前の定常回転状態では、(2) 、 
(3)式において、T −0,θ1ω1=o     
   ・・・(14)とすることにより、 Kr2(ω1o−ωN)/ω1o十T G= O・(1
5)すなわち、 T  −に、(ω1o−ωN)/ω10   =−(1
B)が成立するため、直前回転数ω、を検出すれば、(
16)式によって負荷トルクTcの値を知ることができ
る。
なお、モータM1のトルク特性曲線FT(第6図)を表
現する数値テーブルを準備しておいた場合には、ブレー
キ印加直前での動作点ANにおけるすベリs  =s 
 を回転数ω1−ωNの実測値N から求め、それを上記数値テーブルで変換して負荷トル
クTcを求めてもよい。
一方、この目標平衡状態における電動油圧押上げ機35
の出力(平衡押上げ力)FLAは、(6)式の時間微分
をゼロとすることにより、 FIJA=FA              ・・・(
17)の関係によってモータM2の平衡出力FAと結び
ついており、さらに、目標平衡状態におけるブレーキト
ルク(平衡ブレーキトルク)TBAは(5)。
(to)、<11)式によって TBA” KBl−KB2FA         ”’
 (18)の関係によってFAと結びついている。そし
て、K  、K  は定数であるから、目標出力FAは
平BI     B2 衡ブレーキトルクTBAを指示する値となっている。
この意味において、F  、F A   LA・TB八へ)いずれも・ 目標平衡状態でのブレーキ出力を指示する「平衡ブレー
キ値」の概念に含まれている。以下では、「平衡ブレー
キ値」として平衡出力FAを採用した場合を例にとって
説明を進める。
以上のようにして平衡出力FAの値を知ったとき、この
平衡出力FAに相当するブレーキトルクTBA’発生す
るようにブレーキ装置12を制御すると、出力軸11は
目標平衡状態に向って減速し、滑らかに目標平衡状態(
ω −ω1A)に移行する。
■ このため、後述するように、この実施例ではこのような
平衡ブレーキ値に基く減速制御を行なうように構成され
る。
01回転数偏差に基づく補正の原理 上記の原理に従って減速制御を行なえば出力軸11の回
転数ω は滑らかに目標回転数ωIAへと移行するが、
さらにこの制御において系を目標平衡状態にすみやかに
移行させるために回転数偏差に基づく補正をも行なう。
この補正のための制御式を求めるために、回転数ωlと
モータM2の出力Fとにつき、それぞれの目標平衡値か
らの偏差:Δω霞ωIA−ω1         ・・
・(19)ΔF−F−FA           ・・
・(20)を考える。すると、(8) 、 (9) 、
 (4)式によって、ΔF=−GΔω/KB2    
   ・・・(2■)G目(JS+Kr2/ω1o)(
τs+1)−・・(22)が得られる。(21)、 (
22)式はラプラス変数Sを含むが、時間依存性を無視
した近似では、ΔF=−KPΔω         ・
・・(23)KPIWKB2ω10/Kr2     
  ’・・(24)となる。これらの(21) 、 (
22)式または(23) 、 (24)式が回転数偏差
に基づく補正の基礎となる式である。
E、)ルク特性切換選択原理 次に、負荷トルクT。の大きさ特性切換選択の原理につ
いて説明する。出力軸11に加わるトルクとしては、既
述したように、モータM1の出力トルクT 、負荷トル
クTcおよびブレーキトルりTBの3種類が主要なもの
である。そして、目標平衡状態においては、トルクバラ
ンス:TM=TB十TG         ・・・(2
5)が成立しなければならない。
したがって、ブレーキ装置12の構造上、ブレーキトル
クTBが取り得る最大値(最大ブレーキ出力)をT  
とすると、 BMAX T   >T             ・・・(26
)BMAX   M という条件下においては、このブレーキ装置12によっ
て目標平衡状態を実現させることができる負荷トルクT
cの範囲は以下のようになる。
まず、順負荷(To>0)においては、(25)式%式
%(27) となる。したがって、(26)式を考慮すると、上記範
囲は、 範囲I:0≦Tc≦TM       ・・・(28)
となる(第7A図参照)。また、逆負荷(Toく0)に
おいては、(25)式によって、TG 1=TB−TM
        ・・・(29)となるから、上記範囲
は、 範囲neo≦IT  l≦T   −T  ・・・(8
0)BMAXM となる(第7B図参照)。ただし、(28) 、 (3
0)式における左辺側の等号は負荷ゼロ(To=0)を
示す。
(28)式かられかるように、順負荷の場合にはモータ
トルクTMを大きくするほど目標平衡状態を実現可能な
負荷トルクT6の範囲は広がる一方、逆負荷の場合には
、(aO)式によってモータトルクTMを小さくするほ
どこの範囲は広がる。したがって、モータトルクTMの
大きさを順負荷および逆負荷で共通のものとする場合に
は、範囲I、■のちの少なくとも一方は狭くなってしま
う。
そこで、この実施例では、順負荷の場合にはモ一タトル
クTMを大きくするように、また逆負荷の場合にはTM
を小さくするように、このモータトルクTMの選択切換
を行なう。すなわち、第4図のスイッチペアSW1〜S
W2のうち、スイッチペアSWIから順にi個(0≦i
≦4)のスイッチペアを閉じた状態でのモータM1の出
力トルク特性曲線をFT、(第8図)とすると、減速時
において、順負荷の場合には比較的高い値を持つトルク
特性F T iを、また、逆負荷の場合には比較的低い
値を持つトルク特性F T oを選択する。
順負荷の場合のトルク特性と逆負荷の場合のトルク特性
との間の高低比較は、目標回転数ω1=ω でのトルク
値T  、T  において行なう。第1A      
  MI   M2 S図においては、この目標回転数ω1=ωIAニ相当す
るすべりがS  = 81.として示されている。
また、各ケージ7の個数やその搭載重量制限値などに基
いて計算される負荷トルクT。の予想最大値をT  と
すると、この予想最大値T  におGMAX     
         GMAXいても目標平衡状態の実現
を可能とするためには、(2B)、(30)式によって
、 TML≧TGMAX             ・−(
31)1M2≦”BMAX  IT    I    
   ・・・(32)MAX でなければならない。このため、モータM1やモータ制
御回路38(第4図)は、(31)、 (32)式をそ
れぞれ満足するトルク特性FT、FToが得■ られるように構成する。逆に言えば(31) 、 (3
2)式を満足するトルク特性を選択して、それぞれ順負
荷の場合の減速時と逆負荷の場合の減速時とに使用する
なお、上記のそれぞれの条件を満足するトルク特性が複
数あるときには、■順負荷の場合には、比較的大きなト
ルク値を有するトルク特性曲線群の中から負荷トルクT
。の絶対値ITo+に応じて(ITGlが大きいときに
は、大きなトルク特性を)選択し、逆負荷の場合には、
比較的小さなトルク値を有するトルク特性曲線群の中か
ら、TG lが大きいほど小さなトルク特性を選択する
。この場合には、選択候補とされるトルク特性曲線のう
ち最も大きなトルク値をもつものが(3■)式を、また
最も小さなトルク値をもつものが(32)式を、それぞ
れ満足すればよい。
F、)ルク切換タイミング設定原理 次に、逆負荷の場合について、減速時におけるトルク特
性切換タイミングとブレーキ印加開始タイミングとの関
係について述べる。第9図において、高速運転時にトル
ク特性FT4でモータM1を回転させているものとする
。このときにはブレーキは全解放(TB=0)であり、
モータM1から見た負荷線はCL  (T=To)であ
る。したかって、動作点はA1となっている。
この状態から減速を行なうべくトルク特性をFT から
F T oへと切換え、その後にブレーキトルクTBを
作用させた場合を考える。このときにはまず、新たなト
ルク特性曲線F T oと負荷線CL との交点A2が
動作点となり、その後に、新ま たな負荷線CL  との交点A3へと動作点が移る。
その結果、モータM1の出力軸11は、−時的に動作点
A2に対応する高速回転となり、その後に動作点A3に
対応する回転数となる。そして、ブレーキトルクTBを
さらに上げることにより、動作意はS M = 1に対
応する停止点またはそれに近い低速状態へと移行する。
したがって、このようなタイミングで減速制御を行なう
と、出力軸11の回転数変動幅が大きくなり、ケージ7
側での衝撃や騒音も大きくなる。
このため、この実施例装置では、逆負荷の場合に、ブレ
ーキ印加を開始した後にトルク切換を行なう。
すると、第9図において、動作点はAtからA4を経て
A8に移り、さらにその後にはブレーキトルク増大に伴
ってS M−1側・\と移る。その結果、出力軸11の
回転数変動幅が小さくなり、衝撃や騒音が防止される。
特に、ブレーキトルクTBが増大してITGlと同程度
になった時点でトルク特性切換を行なえば、このときの
負荷線cL3はT−0の軸と同一となり、動作点の動作
はA1−A4−A3となって、出力軸11の回転数の一
時的増加を完全に防止できる。負荷線が実際にCL3 
(”r−0)まで移動した時点の検出は、回転数ω1が
同期回転数ω1oとなったことを検出することによって
達成できる。
G、実施例の詳細構成と動作 第1図は、第4図に示す構成のうち、制御回路100の
内部機能構成と、被制御系内の特性ブロックとを組合わ
せて示す図である。第1図に示す被制御系300は、第
4図中の要素のうち、出力軸11に関連する部分を示し
ており、その内部には、 (8〉〜(11)式で記述さ
れる系が示されている。
その内容は既述した運動方程式((8)〜(11)式)
から理解できるため、ここでは詳述しないが、モータM
2の出力FがモータM1の出力軸11の回転数ω1に与
える影響を記述した伝達関数を表現したものとなってい
る。また、第4図の電動油圧押上げ機35を駆動するた
めのアンプ27とモータM2との組合せが、第1図では
駆動系200として示されている。以下では、高速運転
時において減速指令信号を受け、それに応答して減速を
行なう過程について説明する。なお、制御回路100内
の各手段は、ハード回路で構成してもよく、ソフト的に
構成してもよい。
第1図において、モータM1の出力軸1]−の瞬時回転
数ω1はタコジェネレータ36によって検出される。そ
して、この回転数ω1の情報は制御回路100に取込ま
れる。制御回路100内のラッチ手段103では、図示
しない減速指令信号に応答して、この減速指令信号が与
えられた時点(したがって実際のブレーキ制御が開始さ
れる直前の時点)での回転数ω1の値を、直前回転数ω
Nとしてラッチする。
次段の負荷トルク算出手段104では、既述した(16
)式、またはモータM1のその時点でのトルク特性曲線
FT(第6図)を表現する数値テーブルにこの直前回転
数ωNを適用し、それによって負荷トルクT。の大きさ
をその方向(符号)とともに算出する。なお、第1図中
には図示していないが、各種演算等に必要な諸定数の値
は、あらかじめ制御回路100内に設定されている。
負荷トルクT。の値は平衡ブレーキ値演算手段1−05
に与えられる。また、この演算手段105には、減速指
令信号によって指定される目標回転数ω1Aの値も与え
られる。そして、この演算手段105は、(12) 、
 (13)式に基いて、平衡ブレーキ値としてのモータ
M2の平衡出力FAの値を算出する(トルク特性切換選
択手段110からの信号CRについては後述)。
一方、減速指令信号を受けた後の各時点における瞬時回
転数ω1の値は減算手段108に与えられ、この減算手
段108において、瞬時回転数ω1と目標回転数ω1A
との偏差Δωが算出される。
補正ブレーキ値算出手段109では、この偏差Δωと、
(21) 、 (22)式または(23> 、 (24
)式に基いて、補正ブレーキ値ΔFを算出する。
合成手段106では、これらのブレーキ値FA。
ΔFを加算合成した値Fを求める。そして、信号変換手
段107によって、この値Fをたとえば、モータM2の
指令回転数として指示する信号C2を発生し、この信号
C2をアンプ37に出力する。
したがって、減速指令信号を受けた後には、負荷トルク
T。の大きさと各時点での瞬時回転数ω1とに応じてモ
ータM2が回転し、それに応答して出力軸11にブレー
キトルクTB (第1図には図示せず。)が作用する。
このブレーキトルクTBは目標平衡状態を実現するため
の平衡ブレーキトルクTBAと、回転数フィードバック
に応じた補正ブレーキトルクΔTとの和となっている。
したがって、滑らかで応答性の高い減速が行なわれ、立
体駐車場設備1の循環移動部は、滑らかかつ正確に減速
(低速移行または停止)する。また、その制御性が高い
ために、減速時における速度誤差や停止位置誤差も有効
に防止できる。
なお、演算手段105,109および合成手段106は
、量F 、ΔF、Fを指示する量を発生すればよく、F
 、ΔF、F自体を求めなくてもよい。合成手段106
の出力がそのまま信号C2となるようにこれらの手段を
構成する場合には、信号変換手段107は不要である。
以上の動作と並行して、モータM1のトルク特性切換が
行なわれる。そこではまず、瞬時回転数ω1の値が制御
回路100内の比較手段101に取込まれ、この回転数
ω1の値が同期回転数ω1゜と比較される。この比較手
段101では、ω1≦ω1o            
 ・・・(83)となっている期間のみ活性化する信号
D を発生する。この信号D は、出力軸11の回転数
ω1が同期回転数以下となっているか否かを指示してい
る。
他方、既述した直前回転数ω、の値が他の比較手段10
2において同期回転数ω1oと比較され、ωN〉ω1o
             ・・・(34)の場合(つ
まり逆負荷の場合)のみ活性化する信号D が発生する
。この信号Dbが活性であるか不活性であるかによって
負荷が順負荷であるか逆負荷であるかが指示されている
信号り、D5はともに、次段のトルク特性選択切換手段
110に与えられる。このトルク特性選択切換手段11
0は、次のような規則に従って信号CRを発生する。
(a)  信号りわが不活性(順負荷)のとき。
このときには、他方の信号D のレベルにかかわらず、
減速指令信号に応答して、高速運転時のトルク特性FT
(たとえば第8図のFT4)から、減速に適したトルク
特性FT、(同じく第8図)へとKr3.Kr2を介し
て順次に切換える信号を、信号CRとして実質的な遅延
なく発生する。
信号CRは第4図の可変抵抗駆動器39へと与えられ、
それによってスイッチペアsw1〜5W4(高速運転時
において全開)のうち、3組のスイッチペアSW1〜S
W3を順次に閉とする。その結果、上記ブレーキ制御と
呼応したトルク特性切換が行なわれる。
なお、負荷トルクT。の符号(方向性)のみならずその
絶対値によっても異なるトルク特性を選択するときには
、負荷トルク算出手段104で算出された負荷トルクT
。の(符号付きの)値をトルク特性選択切換手段110
に与え、Tcの符号から負荷の方向を知るようにする(
第1図中の破線ラインC+)。このときは、比較手段1
02は不要である。
ところで、負荷トルク算出手段104で負荷トルクT。
を(16)式を用いて算出する際には、トルク特性曲線
の傾きKr2として、高速運転時のトルク特性曲線F 
T 4での傾きを用いる。また、(12)、 (L:l
)式を用いて平衡ブレーキ値算出手段105で平衡ブレ
ーキ値FAを算出する際には、トルク特性曲線FT1で
の傾き値を用い、さらに、補正ブレーキ値演算手段10
9によって補正ブレーキ値ΔFを算出する際には、減速
過程のそれぞれの時点でのトルク特性曲線の傾きを利用
する。このため、第1図に示すように、トルク特性切換
手段111の出力信号CRはこれらの演算手段105゜
109にも与えられ、これらの演算手段105゜109
では、それらの中にあらかじめ設定しである各トルク特
性曲線FT  −Kr4の傾き値の中から、信号CRに
応答して、必要な傾き値を選択使用する。このような傾
き値の使用法は、次に示す逆負荷の場合も同様である。
(b)  信号Dbが活性(逆負荷)のとき。
負荷が逆負荷のときには、トルク特性選択切換手段11
0は、信号り、が活性化するまで実質的な切換信号は生
成しない。そして、ブレーキトルクの印加が開始され、
回転数ω1が同期回転数ω10まで低下したことが信号
Daによって指示されたときに初めて、トルク特性を第
8図のF T 4からF T 3〜F T tを経由し
てF T oまで切換えるための信号を信号CRとして
発生する。したがって、ブレーキトルク印加開始後、回
転数ω1が同期回転数ω1o以下になった時に初めてト
ルク特性の切換えが起こる。
既述したように、トルク特性F T oは順負荷に対す
るトルク特性F T tよりも低トルク側の特性であり
、それによって、制御可能な負荷絶対値の範囲を広げて
いる。また、ω1≦ωlo(理論的にはωl−ω10)
となった時点ではじめてトルク特性切換が行なわれるた
め、第9図において説明したように、出力軸11の回転
数の過渡的な増大も防止される。
そして、このようなトルク特性切換と上記ブレーキ値の
最適算出原理との併用によって、立体駐車場設備1にお
けるブレーキ制御の制御性が著しく高まることになる。
なお、以上の動作をソフト的に行なう場合のフ0−チャ
ートが第10図に示されており、この図では、理解を容
易にするため、並行処理のルーチンが示されている。
■、変形例 ■ この発明は、立体駐車場設備に限らず、エレベータ
やクレーンなど、可変の負荷を有する昇降機構一般に適
用可能である。したがって、この発明における「モータ
」とは、電動モータに限らず、油圧その他の回転駆動機
をも含む概念である。
ブレーキ装置の種類も限定されない。
■ 逆負荷の場合には、ωl≦ω1oとなった時点でト
ルク特性切換を行なうことが好ましいが、ω 〉ω10
であっても、ブレーキ印加によって出力軸の回転数があ
る程度低下した後に、トルク特性切換を行なえば、回転
数の過渡的増大の程度を抑圧できる。したがって、−船
釣には、ブレーキ開始後にトルク特性切換を行えばよい
ことになる。
■ 上記実施例では低速移行と停止とを「減速」として
総括的に説明したが、低速移行を行なった後に停止を行
なう場合には、それらのそれぞれについてこの発明を適
用することが好ましい。指令値と実際値との差に基づく
比例制御等もあわせて行なえば、応答性はさらに高まる
。モータM2を小型かご型誘導モータとし、その速度制
御をインバータによる周波数制御によって行なってもよ
い。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明の第1の構成によれば、
負荷の大きさに対応して目標平衡状態でのトルクバラン
スを評価しており、そのトルクバランスに基づいてブレ
ーキ制御を行なうため、負荷の大きさに応じた最適の減
速制御を行なうことができる。したがって、減速過程に
おける速度誤差や停止位置誤差を防止できる。
また、第2の構成によれば、回転数偏差に基づくブレー
キ値の補正をも行なうことにより、上記効果はさらに高
まっている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例における制御機能ブロッ
ク図、 第2図は、実施例の適用対象である立体駐車場設備1の
構造説明図、 第3図は、実施例において使用される駆動装置8の概略
側面図、 第4図は、駆動装置8のうちモータM1とブレーキ装置
12とに関連する部分を示す要部構成図、第5図は被制
御系の力学的特性および電気的特性の解析図、 第6図は、モータM1のトルク特性図、第7A図および
第7B図は、制動可能な負荷トルクT。の範囲の説明図
、 第8図は、順負荷と逆負荷とのそれぞれの場合における
トルク特性切換の説明図、 第9図は、トルク特性切換タイミングの説明図、第10
図は、実施例の動作を示すフローチャートである。 1・・・立体駐車場設備、    7・・・ケージ、W
・・・車両、         8・・・駆動装置、1
2・・・ブレーキ装置、 Ml・・・巻線型三相誘導モータ、 M2・・・かご型三相誘導モータ、 11・・・モータM1の出力軸、 BD・・・ブレーキドラム、 33・・・ブレーキシュー 35・・・電動油圧押上げ機、 100・・・制御回路
、ω1・・・モータM1の回転数、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)モータの駆動力によって可変の負荷の昇降を行な
    わせる昇降機構において、前記モータの出力軸側に設け
    られたブレーキ装置を作用させて前記出力軸の回転数を
    目標回転数にまで減速させるブレーキ制御システムであ
    って、 (a)前記出力軸に作用している前記負荷の大きさをそ
    の方向を含めて検出する負荷検出手段と、(b)検出さ
    れた大きさを有する前記負荷が前記出力軸に作用してお
    り、かつ前記回転数が前記目標回転数となっている平衡
    状態について、前記出力軸まわりのトルクバランスに基
    いて、当該平衡状態を実現するために必要とされる平衡
    ブレーキ値を算出する平衡ブレーキ値算出手段と、(c
    )前記平衡ブレーキ値に基いてブレーキ信号を発生し、
    当該信号を前記ブレーキ装置に出力するブレーキ信号発
    生手段とを備えることを特徴とするブレーキ制御システ
    ム。
  2. (2)請求項1のブレーキ制御システムであって、さら
    に、 (d)前記出力軸の瞬時回転数を検出する回転数検出手
    段と、 (e)前記瞬時回転数と前記目標回転数との偏差を求め
    、前記偏差に応じた補正ブレーキ値を算出する補正ブレ
    ーキ値算出手段とを備え、 前記ブレーキ信号発生手段は、 (c−1)前記平衡ブレーキ値と前記補正ブレーキ値と
    の合成値を求め、前記合成値に応じて前記ブレーキ信号
    を発生する合成手段を含む、ブレーキ制御システム。
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