JPH02261038A - 真空用電気機器線輪の絶縁方法 - Google Patents

真空用電気機器線輪の絶縁方法

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JPH02261038A
JPH02261038A JP7959489A JP7959489A JPH02261038A JP H02261038 A JPH02261038 A JP H02261038A JP 7959489 A JP7959489 A JP 7959489A JP 7959489 A JP7959489 A JP 7959489A JP H02261038 A JPH02261038 A JP H02261038A
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JP
Japan
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inorganic
insulation
coil
impregnated
mold
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Pending
Application number
JP7959489A
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English (en)
Inventor
Yoshikatsu Nakamura
中村 美勝
Yoshifusa Tsubone
嘉房 坪根
Nobuhiko Ota
大田 暢彦
Tsutomu Oshiyama
押山 孜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は半導体製造装置や宇宙空間などの真空環境下で
使用される電気機器線輪の絶縁方法に関する。
〔従来の技術〕
真空環境下で使用される機器においては、ガスの放出が
少ないことが要求される。これは、機器からの放出ガス
が多いと他の機器に悪影響を及ぼしたり真空状態にする
ための排気時間が長くなるなどの問題が起こるためであ
り、とくに電気機器では、絶縁材料からのガスの放出量
が多く、ガス放出の少ない絶縁線輪が望まれる。
このため従来では、真空用モータなどの絶縁線輪用とし
て、つぎの絶縁方式が開発されている。
まず第1は比較的耐熱性の高い有機絶縁材料を主体とし
た絶縁方式で、例えば電線にポリアミドイミド線、絶縁
フィルムにポリイミドフィルム、コイルワニスに耐熱ア
ルキッドワニスを用いたもの(山洋電気株式会社高真空
用ステッピングモータ;トリケップ社主催講演会資料)
や、コイル絶縁にはポリイミド系樹脂を使用しリード線
にはテフロン被覆絶縁電線を用いたもの(楠 勲、村上
純−1照井佳幸、小林隆、百目鬼英雄;真空、30 (
1987)619)である。
第2は、絶縁層を金属でシールドし真空環境から隔離す
る方式で、例えばステンレスシースのMI型ケーブルを
用いたコイル(助川電気工業株式会社;真空用ステッピ
ングモータ(カタログ))やコイルが巻回されたステー
タをステンレスのキャンでシールドする方法である(武
松忠、盛山一部、山川洋室、小笠原勝:真空、31 (
1988)38B)。
第3は電線を巻回した線輪にシリコーン化合物と合成マ
イカを主成分とする含浸剤を含浸、又は含浸モールドし
てセラミックス絶縁層を形成する方式(特願昭62−1
6907号)などである。
しかし、比較的耐熱性の高い有機絶縁材料を主体とした
絶縁方式では、有機材料は本質的にガスの放出量が多く
、絶縁層からのガスの放出を少なくすることができない
絶縁層を金属でシールドし真空環境から隔離する方式に
おいて、ステンレスシースのMI型ケーブルを用いたコ
イルでは、渦電流によるステンレスシースの発熱で、ス
テンレスからのガスの放出量が多くなるという問題があ
り、また、コイルとともにステータをステンレスのキャ
ンでシールドする方法では、ガスの放出量は非常に少な
(なるが、キャンによるステータとロータ間の磁気ギャ
ップの増大によるモータの効率の低下や、構造が複雑で
薄肉のキャンを加工する必要があるために、生産性が悪
く高価になるという問題がある。
これらの問題点を解決するものとして、セラミックス絶
縁層を形成する絶縁方式がある。この絶縁方式は、電線
を巻回した線輪に無機含浸剤を含浸させ、セラミックス
絶縁層を形成させるもので、本質的にガス放出量の少な
い絶縁線輪を容易に得ることができ、しかも、モータの
効率を低下させるごともない。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、このようにして形成された無機材料の絶縁線
輪の絶縁層はポーラスになっており大気中の水分を吸着
しやすい性質があるため、真空中で吸着水分の放出がお
こる。
本発明の目的は、真空環境内においてガスの放出が少な
い真空用電気機器線輪の絶縁方法を提供することにある
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明は、無機材料で絶縁された電線を巻回し
た線輪や、絶縁された電線を巻回して無機含浸剤を含浸
した線輪、または無機材料でモールドしてセラミックス
絶縁層を形成した線輪に、ふっ素樹脂を含浸するように
している。
[作用] このようにセラミックス絶縁層を形成した種々の絶縁線
輪にふっ素樹脂を含浸することにより、絶縁層の気孔を
封孔することができるので、ガス放出量の少ない絶縁線
輪を得ることができる。このため、このような線輪を含
む機器を真空状態に封入する時の排気時間が短くなり、
到達真空度も高くなる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図によって具体的に説明する。
第1図は本発明を用いたアキシャルギャップモ−タのス
テータを示す断面図である。対地間絶縁を施したステー
タコアlに低粘度の無機含浸剤を含浸処理した無機絶縁
コイル2を挿入した後、高粘度の無機含浸剤でモールド
して無機モールドを形成し、これにふっ素樹脂を含浸し
てふっ素樹脂含浸無機モールド3を製作したものである
。なお、4はステータハウジングである。
無機含浸剤として、シリコーン化合物と合成マイカを混
練後有機溶剤で希釈したつぎのものを使用した。メチル
シリコーン樹脂(信越化学■KR251)と合成ふっ素
マイカ(トビ−工業■PDM−7)とを重量比で1:1
に混合しボールミルで混練した後にキシレンで希釈し、
低粘度の無機含浸剤は20°Cの粘度が500CPにな
るように、高粘度の無機含浸剤は2000CPになるよ
うにC型粘度計を用いて調整した。
無機絶縁コイル2は、上記のように調整した低粘度の無
機含浸剤を含浸後1時間風乾し、さらに80″Cで2H
rと120°Cで2Hr加熱することにより溶剤を蒸発
させ、これをステータコア1の脚に挿入しステータハウ
ジング4内に設置した。
さらに無機絶縁コイル2の外周面とステータコア1およ
びステータハウジング4との間隙に高粘度の無機含浸剤
を充填し80°Cで4Hrさらに120′Cで4Hr加
熱し溶剤を蒸発させた後、200゛Cでメチルシリコー
ン樹脂を硬化させ、さらに400°Cで焼成して無機モ
ールドを形成した。この無機モールドによるセラミック
ス絶縁層は、400°Cでの焼成時に含浸剤中の合成ふ
っ素マイカから気化するSiF<、KF等の微量のふっ
素化合物がシリコーン樹脂の分解生成物であるSiO□
の一部を溶かし、セラミック化した骨材となる。
この骨材は十分な強度をもつが、溶剤とシリコーン樹脂
の分解生成ガスが系外に放出された跡がポーラスな構造
になっている。
つぎに、この無機モールドコイルにふっ素樹脂ディスバ
ージョンを含浸して封孔処理を行った。
ふっ素樹脂ディスバージョンには連続使用温度が高く、
水の接触角が大きいポリテトラフルオロエチレン(PT
FE)のディスバージョン(グイキン工業(株)ポリフ
ロン@TFEディスバージョンD−1)を用いた。この
ディスバージョンの粘度を25″Cで25CPに調整し
た後、この中に焼成してセラミック化し、室温まで冷却
した無機モールドコイルを浸漬して30分間放置した。
その後無機モールドコイルを取り出して10分間風乾し
、80’でIHr、150°でIHr加熱乾燥を行い、
さらに、PTFEの融点より高い400°Cで30分間
加熱し、PTFE粒子を溶着させふっ素樹脂含浸無機モ
ールド3を形成した。
このようにして絶縁処理したステータの排気特性を調べ
るため、第3図に示す真空装置の真空容器14内に組み
込んで排気テストを行った。6はロータリーポンプ、8
は拡散ポンプ、15は前記のステータを用いた真空モー
タである。排気特性の測定結果を第2図に示す。図中の
記号Aは本発明のセラミックス絶縁線輪を用いたステー
タの圧力特性、Bは従来のセラミックス絶縁線輪を用い
たステータの圧力特性を示す。
第2図は真空排気をIHr行った後ベーキングを比較的
低い100°Cで6Hr行い、さらに排気をおこなった
時の排気特性を示したものである。
本発明のセラミックス絶縁線輪を用いたステータを組み
込んだ時の圧力Aは初期段階では、従来のセラミックス
絶縁線輪のみの同様のステータを組み込んだ時の圧力B
よりもおよそ1桁低く、圧力がlXl0−5torrま
で排気するには従来の約3分の1の時間でよい。排気時
間を長くしてもセラミックス絶縁線輪のみの特性Bより
常に低い値を示している。この差は絶縁線輪の水分吸着
量の差によるもので、ベーキング温度が比較的低いため
、絶縁線輪からの水分の放出速度が遅く、いつまでも水
分の放出が続くためと考えられ、本発明のものは到達圧
力がベーキング前はもとよりベーキング後も低く、その
効果が認められた。
このように、セラミックス絶縁層にふっ素樹脂を含浸し
絶縁層の気孔を封孔することにより水分の吸湿を防ぐこ
とができため、比較的低い温度でベーキングする真空装
置においてはベーキング終了後の到達真空度を高くする
ことができる。
本実施例ではセラミックス絶縁層を形成する含浸剤はシ
リコーン系を用いたが、これに限らず有機金属ポリマー
からなる塗料(例えば、昭和電線■のショウエクセルや
宇部興産■のチラノコート)やアルカリ金属ケイ酸塩系
の無機接着剤(例えば乗和合成■のアロンセラミックス
)などを用いることもできる。また、絶縁線輪に含浸す
るふっ素樹脂にはPTFEのディスバージョンを用いた
が、FBP Cテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体)等のディスバージョンや、PT
FE等のエナメルなども用いることができる。さらに、
含浸方法としては、真空含浸(Vl)法や真空加圧含浸
(VPI)法を用いることができ、これを数回繰り返し
てもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の絶縁方法を用いることに
より、本質的にガス放出が少なく、大気中での水分吸着
の少ない絶縁線輪を容易に得ることができ、この線輪を
用いた電気機器を真空装置に組み込み封入する時の排気
時間を短くすることができ、超高真空領域の圧力を容易
に得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のセラミックス絶縁線輪を用いたアキシ
ャルギャップモータのステータを示す断面図、第2図は
本発明による絶縁と従来の絶縁とを真空装置中で排気し
た場合の排気特性を示す特性図、第3図は真空装置の概
略図である。 なお、1はステータコア、2は無機絶縁コイル、3はふ
っ素樹脂含浸無機モールド、4はステータハウジングを
示す。 第 図 排気時間(H「)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、無機材料で絶縁された電線を巻回した線輪に、ふっ
    素樹脂を含浸することを特徴とする真空用電気機器線輪
    の絶縁方法。 2、絶縁された電線を巻回した線輪に無機含浸剤を含浸
    してセラミックス絶縁層を形成した後、セラミックス絶
    縁層にふっ素樹脂を含浸することを特徴とする真空用電
    気機器線輪の絶縁方法。 3、線輪を無機材料でモールドしてセラミックス絶縁層
    を形成した後、セラミックス絶縁層の表面にふっ素樹脂
    を含浸することを特徴とする真空用電気機器線輪の絶縁
    方法。
JP7959489A 1989-03-29 1989-03-29 真空用電気機器線輪の絶縁方法 Pending JPH02261038A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013192357A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Mitsubishi Electric Corp 電気機器の巻線体及びその製造方法
EP3096442A1 (en) 2015-05-19 2016-11-23 Hitachi, Ltd. Dynamo-electric machine

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