JPH0225873Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、一般家庭とか公園等に利用される床
付きの組合わせ構造体。詳しくは小ブロツク床板
を所望に連結配置した床体と、テラスと、長椅子
等の屋外装置品とを組み合わせた施工上便利で体
裁良好な床付きの組合わせ構造体に関する。

（従来の技術） 従来一般家庭の庭とか公園等に設けられている
休息所等の構造体は、敷地の適所に２本乃至３本
一組みの支柱群を前後に配し、この支柱群に夫々
桁材を横架し、更にこの桁材間に垂木を間隔的に
取付けたテラスを設置するとともに、該テラスの
下にテーブルとか長椅子を配置したものであつ
た。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、前記従来の構造体は、テラスやテーブ
ル、長椅子或いは花壇を夫々異なる業者が製作し
設置するものであるから、施工上に極めて不便を
来たすとともに、一旦設置するとこれを簡単に配
置替えすることも出来なく、更にデザイン上にも
統一された構造体とははらない問題点を有し、
又、規格化されたものはないので、一般家庭等に
おいては簡単、且つ安価に施工できない問題点も
あつた。

本考案は前記した従来の問題点を解消するため
になされたもので、複数枚の小ブロツク床板を連
結配置して所定面積を有する床面の床体と、この
床体に附設するテラスと、ベンチ等の屋外装置品
とをセツト化した安価で施工上便利な床付きの組
合わせ構造体を提供することを目的としたもので
ある。

（問題点を解決するための手段） 前記の目的を達成するための本考案に係る床付
きの組合わせ構造体は、棧材へ複数枚の小板を並
設して左右、前後とに隣接小ブロツク床板への嵌
込み凸部と嵌込み凹部とを設けた小ブロツク床板
を複数連結配置して所定面積を有する床面とした
床体と、支柱の上端に桁材を掛け渡しこの桁材に
垂木を間隔を隔てて取付けて、前記床体上に設け
るテラスと、床体上に配置する長椅子、テーブル
等の屋外装置品とを組み合わせたことを特徴とす
るものである。

（作用） 本考案に係る床付きの組合わせ床板は、例えば
実施例の図面第１図に示すように、これを家庭用
として庭に設置する場合は、先ず棧材２，３，４
へ小板７，８，９を釘付けした小ブロツク床板１
を多数用意して、この小ブロツク床板１を順次連
結する。この連結に際しては、夫々の嵌込み凸部
イ，ロ及び嵌込み凹部ハ，ニを利用し小板７，
８，９の配列方向を揃えるか、或いは互い違いに
配置して、設置個所の地形に合う床体Ａを形成し
た後、この床体Ａの周端に縁材１１を当てて化粧
をしてから、床体Ａを庭の所定個所に設置し、さ
らに設置した床体Ａ上に、支柱１２，１３，１４
の上端に桁材１５を掛け渡し、更に桁材１５に垂
木１７を間隔を隔てて取り付けたテラスＢを載せ
て、これを床体Ａへ固定し、更にこの床体Ｂの下
にテーブル２２と長椅子２３，２４等からなる屋
外装置品２１，３０を配置するものである。

（実施例） 次に本考案に係る第一実施例を図面第１図乃至
第４図に基づいて説明する。

第１図は使用状態を示す斜視図、第２図はその
平面図、第３図は小ブロツク床板の断面図、第４
図は仝小ブロツク床板の斜視図であつて、図中１
の小ブロツク床板は３本の角材からなる棧材２，
３，４を間隔的に配列し、該棧材２，３，４、へ
Ｘ字形の止着金具５における一方のＶ形打込み部
６を打ち込んでから、止着金具５上に反り歪みの
防止手段を施した小板７，８，９を横列に配置し
て、これを他方のＶ形打込み部１０へ打ち込んで
前記棧材２，３，４へ止着する。尚この小ブロツ
ク床板１の左右と前後とに、隣設小ブロツク床板
１への嵌込み凸部イ，ロと嵌込み凹部ハ，ニとを
設けてある。

Ａは前記小ブロツク床板１を複数連結配置して
平面矩形に形成した木製の床体で、各小ブロツク
床板１を縦、横交互に配列して夫々の嵌込み凸部
イ，ロを隣設小ブロツク床板１の嵌込み凹部ハ，
ニへ嵌合し、小板７，８，９の配列線模様が縦、
横となるように連結し且つ形成した床体Ａの周端
に化粧を兼ねた縁材１１を取り付けてある。

Ｂは前記床体Ａの上面一側寄りに建てたテラス
で、３本一組の支柱１２，１３，１４を前後に配
置して、この支柱１２，１３，１４の上端に桁材
１５を止着し、且つこの桁材１５は方づえ１６に
より止着を強固とし、又前後の桁材１５，１５間
に垂木１７を間隔を隔てて取り着け、更に後部の
支柱１２，１３，１４間には、枠材１８内に目隠
し板１９を横設してなる木製のパネル板２０，２
０を嵌着したもので、該パネル板２０，２０は鎧
戸状をなし、丈は支柱１２，１３，１４の略中央
部までの寸法をなす。

尚、このテラスＢの床体Ａへの取付けは、ネジ
杆による止め金具によつて止着する。

２１はテラスＢの下に配置した屋外装置品で、
テーブル２２と長椅子２３，２４とより構成し、
テーブル２２は脚材２５の上端にテーブル板２６
を張設した構成である。又、長椅子２３，２４は
脚材２７に座板２８と背凭れ板２９を取り付けた
構成である。

３０は別の屋外装置品で、床体Ａの小ブロツク
床板１を嵌めてない開口した部分３１に板材を井
桁状に組み合わせた花壇枠３２を嵌合し、その花
壇枠３２に土を収容したものである。

３３は床体Ａの小ブロツク床板１を外してその
開口部に形成した花植部である。

以上、この第一実施例に係る床板付きの組合わ
せ構造体を設置する場合は、多数の小ブロツク床
板１を順次嵌込み凸部イ，ロ、及び嵌込み凹部
ハ，ニを利用し、縦、横嵌め合わせて各小ブロツ
ク床板１の小板７，８，９が縦、横交互に配列さ
れた床体Ａを形成し、更にこの床体Ａの周端に縁
材１１を取り着けて床体Ａを庭等の設置個所へ配
置した後、床体Ａの上面に、前後の支柱１２，１
３，１４に横架した桁材１５，１５間へ垂木１７
を間隔を隔てて取付けてなる木製のテラスＢを取
付けるとともに、このテラスＢの下の部分に屋外
装置品２１であるテーブル２２と長椅子２３，２
４を配置して休息等のときに使用する構造体を設
置するもので、床体Ａの小板７，８，９は、縦横
が交互に表れて市松模様を表出し、これが設置し
たテラスＢと相俟つてデザイン上極めて体裁良好
なものとなる。

次に本考案の第二実施例を第５図によつて説明
すると、この第二実施例のものは、床体A′の形
成に際し、各小ブロツク床板１ａにおける小板７
ａ，８ａ，９ａの配列向きを全部同じ方向に合わ
せたもので、各小ブロツク床板１ａの小板７ａ，
８ａ，９ａは前記連結に伴つて縦縞模様又は横縞
模様を形成するもので、この第二実施例のものを
使用する場合も第一実施例のものと同様に使用す
るものである。

尚、前記実施例において床体は平面矩形のもの
を図示したが、その外に平面鈎形とか平面梯子形
に形成する場合もあつて、その作用効果は両実施
例のものと同様である。

（考案の効果） 前記のように本考案に係る床付きの組合わせ構
造体は、棧材へ複数枚の小板を並設して左右、前
後とに隣接小ブロツク床板への嵌込み凸部と嵌込
み凹部とを設けた小ブロツク床板を複数連結配置
して所定面積を有する床面とした床体と、支柱の
上端に桁材を掛け渡しこの桁材に垂木を間隔を隔
てて取付け、前記床体上に設けるテラスと、床体
上に配置する長椅子、テーブル等の屋外装置品と
を組み合わせた構成であるから、この構造体を一
業者により簡単に組み立てることができるので、
製作並びに施工上極めて良好であるし、又、小ブ
ロツク床板の組合わせやテラスとか屋外装置品の
配置替えを自在に行なうことも出来るから、周囲
の環境に馴染む構造体となつてデザイン上にも極
めて優れる等の特有の効果を発揮し、更に本考案
は床体・テラス・屋外装置品を夫々規格化して量
産出来る構成でもあるから、一般家庭用としては
勿論、公園等の休息所等に使用する構造体として
も安価に設置できる効果も有し、又、組み立て分
解も容易に行なえるため、施工、輸送並びに使用
上に便利となる特有の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面第１図は本考案に係る床付きの組合わせ構
造体の第一実施例を示す斜視図、第２図は仝上の
平面図、第３図は小ブロツク床板の拡大断面図、
第４図は仝上の小ブロツク床体の斜視図、第５図
は第二実施例の平面図である。 図に於て１は小ブロツク床板、２，３，４は棧
材、７，８，９は小板、Ａは床体、１２，１３，
１４は支柱、１５は桁材、１７は垂木、Ｂはテラ
ス、２１は屋外装置品、２２はテーブル、２３，
２４は長椅子、３０は屋外装置品である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 棧材へ複数枚の小板を並設して左右、前後とに
   隣接小ブロツク床板への嵌込み凸部と嵌込み凹部
   とを設けた小ブロツク床板を複数連結配置して所
   定面積を有する床面とした床体と、支柱の上端に
   桁材を掛け渡しこの桁材に垂木を間隔を隔てて取
   付けて、前記床体上に設けるテラスと、床体上に
   配置する長椅子、テーブル等の屋外装置品とを組
   み合わせたことを特徴とする床付きの組合わせ構
   造体。