JPH022586Y2 - - Google Patents

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JPH022586Y2
JPH022586Y2 JP5551985U JP5551985U JPH022586Y2 JP H022586 Y2 JPH022586 Y2 JP H022586Y2 JP 5551985 U JP5551985 U JP 5551985U JP 5551985 U JP5551985 U JP 5551985U JP H022586 Y2 JPH022586 Y2 JP H022586Y2
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foam
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、曲げや局部圧縮に特に強いすぐれた
物性を有し、したがつて苛酷な使用条件にもよく
耐える高物性発泡成形体に関するものである。 従来の技術 ポリスチレン系合成樹脂、ポリオレフイン系合
成樹脂等の非弾性体熱可塑性合成樹脂からなる高
倍率発泡成形体は、そのすぐれた軽量性、断熱
性、緩衝性および適度の剛性を生かして、断熱
材、緩衝材、浮揚材、寝具、建材、包装材料など
に広く利用されている。したがつて、これらの発
泡成形体は、多量の気泡を含有することにより、
発泡倍率が高いものほど必然的に曲げや局部圧
縮、引裂き等に弱いものとなる傾向がある。この
ような傾向は、原料樹脂の予備発泡粒子を型内成
形することにより製造した発泡成形体の場合、特
に顕著である。これは、樹脂を押出発泡成形した
ものと違つて予備発泡粒子を経由したものは、予
備発泡粒子間の融着強度が成形体の強度を支配
し、したがつて発泡体そのものの物性から期待さ
れるほどの強度の成形体が示さないことによる。
単に曲げ強度や圧縮強度を高くすることは発泡倍
率を低目に抑えたり原料樹脂を選ぶことによりあ
る程度可能であるが、それでは、多くの用途にお
いて必須の特性として要求される可撓性や軽量性
が犠牲にされてしまう。したがつて、従来の合成
樹脂型内発泡成形体は大きな曲げ歪みや局部圧縮
歪みが加えられるような場所には使用できないも
のであつた。 考案が解決しようとする問題点 本考案の目的は、従来の発泡成形体における上
述のような問題点を解決し、その固有の長所を損
なうことなしに大きな曲げや局部圧縮にも耐える
ように改良された高物性発泡成形体を提供しよう
とするものである。 問題点を解決するための手段 本考案が提供する発泡成形体は、融点110℃以
上のポリオレフイン系合成樹脂よりなる密度0.09
g/cm3以下の高倍率発泡成形体の表面の全部また
は一部に、融点110℃以上の合成繊維よりなる目
付5〜500g/m2、伸度100%以上の不織布が、90
℃以上の融点と100%以上の伸度とを有するフイ
ルム状ホツトメルト接着剤により強固に接着され
てなるものである。 第1図は本考案による発泡成形体の代表的な実
施例を示し、1がポリオレフイン系合成樹脂から
なる高倍率発泡成形体、2が不織布、3がホツト
メルト接着剤層である。 上記のように、本考案は特定の不織布を特定の
手段により接着して発泡成形体を補強することに
より上記課題を解決したものであるが、この不織
布および接着剤層は、きわめて薄いものであるか
ら、実質的には発泡成形体の表皮とでもいうべき
ものになる。したがつて、本考案において補強材
として用いられた不織布が発泡成形体をそれと他
の異質の材料との積層体であることが明らかなも
のに変えてしまうことはない。 本考案の発泡成形体を製造するのに用いられる
不織布は、太さが約30デニール以下の短繊維また
は長繊維からなる柔軟なものであることが望まし
く、あまり太い繊維からなるものは、発泡成形体
の表面を発泡体表面らしくない粗い感じのものに
してしまうので適当でない。不織布を構成してい
る繊維はまた融点が110℃以上のものでなければ
ならないが、これは、低融点樹脂からなる繊維
は、たとえば自動車内装基材として用いた場合、
夏の高温にさらされると収縮を起こして不織布層
にしわを生じ易いためである。目付に関する上記
数値は、特に臨界的な意味を持つものではない
が、5g/m2未満では実用的に意味ある水準の補
強効果が得られず、また500g/m2をこえるとき
は、一見して不織布と発泡成形体との積層体であ
ることが明らかな、発泡成形体らしくないものに
なつてしまうだけでなく、物性的にも、不織布の
性質によつて発泡成形体の性質が過度に影響さ
れ、ポリオレフイン系合成樹脂発泡成形体の特長
が失われてしまう。不織布はまた100%以上の伸
度を有するものでなければならない。伸度が100
%未満のものは、発泡成形体が大きな変形を生じ
たときそれに追随できず、切断されて補強の役割
を果たし得ない。 上述のような不織布を構成し得る合成樹脂の具
体例としては、ポリプロピレン、中密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレン、ポリエステル、ポリ
アミド等がある。 不織布と発泡成形体との接着に使われるフイル
ム状ホツトメルト接着剤は、不織布構成繊維およ
び発泡成形体構成樹脂のいずれの融点よりも望ま
しくは5℃以上低く且つ望ましくは90℃以上であ
る融点を有する熱可塑性合成樹脂のフイルムであ
つて100%以上の伸度を有し、用いられた不織布
と発泡成形体とを強固に、望ましくは剥離強度
(剥離速度300mmmm/minで行なつた180゜剥離試験
による)0.1Kg/cm以上の強さで、接着し得るも
のであればなんでもよく、通常ホツトメルト接着
剤としては利用されていない合成樹脂のフイルム
でも、上記特性を備えているならば本考案におけ
るホツトメルト接着剤として使用することができ
る。融点が90℃未満の極低融点フイルムは、ホツ
トメルト接着剤としては使い易くても、高温環境
下で接着力が激減する恐れがあり、好ましくな
い。また伸度が100%未満のものは、不織布を接
着した状態で大きな変形を受けたとき亀裂を生じ
て不織布と発泡成形体とを一体に保ち得ず、不織
布の補強作用を不完全なものにしてしまう。上述
のようなホツトメルト接着剤を構成し得る熱可塑
性合成樹脂の例としては、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレン、1,2−ポリブタジ
エン等がある。フイルム状ホツトメルト接着剤の
厚さは特に限定されるものではないが、通常5〜
100μm程度が適当あり、これ以上に厚くするこ
とは発泡成形体の表面特性を悪くするだけでなく
経済的でない。 基材とするポリオレフイン系合成樹脂発泡成形
体は、密度が0.09g/cm3以下の高倍率発泡体から
なるものでなければならない。これよりも高密度
の低倍率発泡成形体は、ポリオレフイン系合成樹
脂からなるものであつても曲げ応力が大きすぎる
ので適当でない。用いる発泡成形体は型内発泡成
形体に限られるわけではなく、押出発泡成形体を
用いるときは、該成形体がもともとすぐれた物性
を有するものであることにより、特に高度の物性
を有する発泡成形体が得られる。その素材として
特に好ましいのは、架橋高密度ポリエチレン、架
橋直鎖低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン−プロピレンランダム共重合体、ポリオレ
フインとポリスチレンのグラフト共重合体などで
ある。 本考案の発泡成形体は、その全表面に不織布が
接着されていることが最も望ましいが、曲げ変形
や圧縮荷重を受ける部分が固定的である成形体の
場合は、歪を生じる部分だけに不織布が接着され
たものであつても差支えない。 本考案の発泡成形体を製造するには、ポリオレ
フイン系合成樹脂から製造されたままの発泡成形
体と不織布とを、フイルム状ホツトメルト接着剤
を介在させて重ね合わせ、不織布側から加熱して
加圧する。あるいは、ホツトメルト接着剤と不織
布とをあらかじめ接着しておき、それを発泡成形
体に重ね合わせて熱圧する。 作用および効果 本考案の発泡成形体は、本質的に柔軟で曲げて
も折れ難いという特長を有するポリオレフイン系
合成樹脂からなる発泡成形体を基材とし、これを
柔軟な不織布により補強したものであるから、上
記特長が一段と高水準のものとなる(厚さが10mm
程度の板材ならば180゜の折曲げに耐えるものとな
る)ことはもちろん、引張りや局部圧縮によつて
も破壊し難い高物性のものとなつている。また薄
い不織布は基材と完全に一体化して基材の表皮と
化するから、発泡成形体固有の表面性状を損なう
ことはなく、かえつて和紙風の、ソフトで高級感
があり、印刷性の点でも改良された表面を形成す
る。したがつて本考案の発泡成形体は、従来ポリ
オレフイン系樹脂発泡成形体やポリスチレン系樹
脂発泡成形体が使用されていた分野はもちろん、
従来は使用したくても物性や耐久性の点で問題が
あつた自動車内装材等の分野にも広く利用するこ
とができる。 実施例 種々の本考案実施例および比較例について性能
試験を行なつた結果をまとめて第1表に示す。な
お比較例11〜13以外の各例はいずれも板状の型内
発泡成形体の両表面全面に不織布を接着したもの
であり、上記3例のみは不織布層を持たない。ま
た、第1表に示した発泡成形体、接着剤および不
織布の各素材樹脂名および試験法は次のとおりで
ある。 〔樹脂〕 A:エチレン−プロピレンランダム共重合体 B:架橋高密度ポリエチレン C:架橋直鎖低密度ポリエチレン D:架橋低密度ポリエチレン E:ポリスチレン G:低密度ポリエチレン H:高密度ポリエチレン I:1,2−ポリブタジエン J:エチレン−酢酸ビニル共重合体 K:直鎖低密度ポリエチレン L:エチレン−プロピレンブロツク共重合体 M:ポリエチレンテレフタレート N:ナイロン−12 O:ボリブチレンテレフタレート P:ナイロン−11 〔試験法〕 引張強度および引裂強度:幅50mm、長さ300mm、
厚さ10mmの板状試料について、JIS
K6767に準じて測定した。 局部圧縮:幅300mm、長さ300mm、厚さ50mmの板状
試料の中心部を100mm/minの圧縮速
度で直径0.8cmの円柱により圧縮した
場合において試料が破壊した時の荷
重。 曲げ試験:幅50mm、長さ500mm、厚さ10mmの板状
試料について360度の折曲げを行い、
その結果を次の判定基準で表示する。 ○ 変化なし △ ビーズ間に亀裂が入つた × 発泡体が完全に割れた 耐熱試験:加熱条件を90±2℃で24時間とするほ
かはJIS K6767に準じて行い、その結
果を次の判定基準で表示する。 ○ 収縮率5%未満 ×a 収縮率5%以上、または著しい変形もし
くは不織布の剥離あり ×b 発泡体部分のみ収縮 ×c 不織布部分のみ収縮 なお第1表において比較例の説明の一部にアン
ダーラインを付してあるのは、その点において本
考案の範囲外であることを示す。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図:本考案の一実施例の造面図。 1:ポリオレフイン系合成樹脂からなる高倍率
発泡成形体、2:不織布、3:ホツトメルト接着
剤層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 融点110℃以上のポリオレフイン系合成樹脂
    よりなる密度0.09g/cm3以下の発泡成形体の表
    面の全部または一部に、融点110℃以上の合成
    繊維よりなる目付5〜500g/m2、伸度100%以
    上の不織布が、90℃以上の融点と100%以上の
    伸度とを有するフイルム状ホツトメルト接着剤
    により接着されてなる高物性発泡成形体。 (2) フイルム状ホツトメルト接着剤が厚さ5〜
    100μmのものである実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の発泡成形体。
JP5551985U 1985-04-16 1985-04-16 Expired JPH022586Y2 (ja)

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