JPH0225618Y2 - - Google Patents

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JPH0225618Y2
JPH0225618Y2 JP15316585U JP15316585U JPH0225618Y2 JP H0225618 Y2 JPH0225618 Y2 JP H0225618Y2 JP 15316585 U JP15316585 U JP 15316585U JP 15316585 U JP15316585 U JP 15316585U JP H0225618 Y2 JPH0225618 Y2 JP H0225618Y2
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sheet
belt
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metal
forming belt
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、熱可塑性合成樹脂シートの連続真
空エンボス装置に関するもので、さらに詳しくは
同装置に使用される成形ベルトの改良に係わるも
のである。
従来技術 連続真空エンボス装置として、空気吸引機構を
内蔵する円筒ロールの外周にエンボス成形用凹部
を設けた成形ロール装置や、エンボスの凹み深さ
に相当する厚さのゴム製無端成形ベルトに貫通孔
をあけ、このベルトの裏面部分に空気吸引機構を
備えた装置などが知られている。またそれらの装
置で製造されたエンボスシートは、引続きその成
形ロールや成形ベルト上で第2のシートと貼合わ
されて中空室を有するプラスチツク片段ボール
が、さらに次工程で反対側に第3のシートを貼合
わせて3層の中空室を有するハニカム状プラスチ
ツク段ボールが製造されている。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら従来の成形ロールからなる装置に
おいては、外筒周面に多数のエンボス成形用凹部
を刻設するのは手間のかかる作業であり、かつそ
れぞれの凹部の底部に微細な排気孔を削設するの
は極めて煩雑な作業であつた。またエンボス加工
中に成形材料が排気孔内に入り込み、排気孔を閉
鎖することがあり、その除去は困難な作業であつ
た。さらに3層のプラスチツク段ボールを製造す
るにあたり、エンボス加工され成形ロールの外周
面に担持された第1のシート上に、第2のシート
を貼合わせたのち、次工程で第1のシートの凹部
底側に第3のシートを貼合わせるが、第2のシー
トが成形ロールの周面上で、第3のシートが平面
上でそれぞれ第1のシートと貼着されるため、完
成したプラスチツク段ボールは反り曲がる傾向が
あり、その後の工程での矯正は困難であつた。
また従来の成形ベルトを使用する装置におい
て、ベルトは所望のエンボス深さに相当する厚さ
を有する耐熱性のゴムで作られている。このため
エンボス加工が長時間にわたるとベルトが高温と
なりシートのエンボス成形が不可能となるほか、
ゴムの摩耗により凹部が変形するため、しばしば
新品と交換する必要があつた。さらにエンボス成
形された第1のシートの冷却に長時間を要し、そ
れを短縮するために直接冷却水などに浸すと、水
分付着による第3のシートとの貼り合わせに不具
合が発生し易く、あるいは表装材をすぐに貼り合
わすことができないなどの問題があつた。
この考案は、従来の連続真空エンボス装置がも
つ、以上のような問題点を解消させることを目的
とするものである。
問題点を解決するための手段 この目的を達成するために、この考案はつぎの
ような構成としている。すなわち、回転移行する
無端で、多数の貫通孔を設けたエンボス成形ベル
トの平面部に、軟化状態にある熱可塑性合成樹脂
シートを供給して、成形ベルト表面上に保持させ
た状態で真空成形領域に導き、該領域において成
形ベルト裏面側に設けられ、該成形ベルトと重合
して回転移行する無端の通気性ベルトと、空気吸
引機構により前記シートを連続真空エンボスする
装置において、成形ベルトが薄手の金属シート
と、金属フイラメントを充填した熱硬化性樹脂層
との積層体であることを特徴としている。
作 用 成形ベルトが薄手の金属シートと、金属フイラ
メントを高度に充填した熱硬化性樹脂層との積層
体としたため、耐摩耗性に優れ、冷却効率が良
く、高速の連続成形が可能となる。
また通気性ベルトは回転移行中、成形ベルトと
非重合の部分においては、通気性ベルトの通気網
目に成形材料が入り込んでも容易に除去すること
ができる。
さらに成形ベルトを使用する装置であるから、
ベルト平面部でエンボスされた第1のシートに第
2のシートを貼り合わすことができるため、完成
した3層のプラスチツク段ボールが成形ロール装
置で製造されたもののように反り曲がることはな
い。
実施例 この考案の実施例を、図面を参照しながらその
詳細を説明する。
第1図はこの考案の連続真空エンボス装置の一
例を示す概略図である。無端の成形ベルト1は2
個の案内車2,3で張持、駆動され定速で回転移
行する。成形ベルト1の下面側には、そのベルト
1の下面に部分的に接する通気性ベルト6が、駆
動ロール7およびガイドロール8,9により張設
され、成形ベルト1とほぼ等速で同一方向に駆動
されている。この駆動ロール7とガイドロール8
の間で、通気性ベルト6の下面に接して空気吸引
機構5が設けられている。
第2図は第1図の連続真空エンボス装置のA−
A矢示要部断面を示す。空気吸引機構5は、内部
に中空室24を有する減圧箱21と排気管22と
からなり、排気管22は図示していない真空ポン
プに接続されている。減圧箱21の上板には多数
の排気孔23が削孔されていて、その減圧箱21
の上板面上には通気性ベルト6を介して成形ベル
ト1が摺動している。
第3図および第4図は成形ベルト1の断面図で
ある。成形ベルト1は薄手の金属シート11と、
金属フイラメントを高度に充填した熱硬化性樹脂
層12との積層体であり、成形ベルト1には多数
の貫通孔4が設けられている。第4図は貫通孔4
の側面に金属製の筒体13を挿入固着されている
状態を示す。
つぎにこの考案の連続真空エンボス装置により
表層材付きの3層のプラスチツク段ボール30を
製造する工程を説明する。
また押出成形やカレンダー成形された溶融軟化
状態にある熱可塑性樹脂からなる第1のシートS
1を第1図に示すように回転移行する無端のエン
ボス成形ベルト1の平面部に連続的に導く。
第1のシートS1部分が成形ベルト1の移動に
より、真空成形領域、すなわち空気吸引機構5の
減圧箱21上に至ると、成形ベルト1の貫通孔4
上に位置する第1のシートS1部分は、減圧箱2
1の上板の排気孔23および通気性ベルト6の小
孔を通じての排気により、第2図に示す如く成形
ベルト1の貫通孔内側面により側面が、通気性ベ
ルト6により底面が形成されたエンボス体に連続
して成形される。このとき成形ベルト1の非貫通
孔部分は空気吸引機構5により通気性ベルト6を
介して減圧箱21側に吸引されているので、成形
ベルト1は通気性ベルト6と密接し、これらの間
に第1のシートS1が侵入することはなく、減圧
箱21と成形ベルト1との気密性が保たれる。
つぎにエンボス成形された第1のシートS1上
に軟化状態の第2のシートS2(第1図)を導
き、このシートS2を第1のシートS1に圧着ロ
ール14で貼合わす。引続き本例では、プラスチ
ツクフイルム、織布、不織布、編布等の表装材S
3を第2のシートS2上に2本の圧着ロール1
5,16により貼合わすが、表層材を省略しても
よい。この後冷却装置20により貼合せ体は冷風
により冷却され中空室を有するプラスチツク片段
ボール21が製造される。さらにこの片段ボール
21の下面のエンボス突出側に軟化状態の第3の
シートS4を2本の圧着ロール17,18間で貼
り合わすことにより、第5図に示したような中空
室を有するハニカム状プラスチツク段ボール30
が完成する。
本考案で使用される成形ベルト1は、薄手の金
属シート11と熱硬化性樹脂層12との積層体で
ある。
金属シート11としては、ステンレス鋼、青
銅、りん青鋼、アルミニウム合金などの腐蝕性の
錆を発生しない。または防錆処理を施した厚さ
0.2乃至1.0mmのシートが使用され、この金属シー
ト11側に軟化状態にある第1のシートS1が供
給される。
熱硬化性樹脂層12は、ウレタン樹脂、エポキ
シ樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂など
の架橋前は低粘度の液状であり、架橋後において
柔軟性を有する熱硬化性樹脂配合物に、金属フイ
ラメントを重量比で40乃至90%充填したものであ
る。金属フイラメントは、ステンレス鋼、アルミ
ニウム、黄銅、青銅などの材料から押出、または
伸線等の方法により作られた直径5乃至100ミク
ロンで長さが5〜100mmのチヨツプトストランド
やロービングであり、熱硬化性樹脂配合物とのぬ
れ特性を改良するためあらかじめカツプリング剤
で表面処理が施されているものが好ましい。
成形ベルト1は、還状に溶接した金属シート1
1の被着面を表面処理したのち、ハンドレイアツ
プ法で熱硬化性樹脂層12を形成して金属シート
11と一体化するか、熱硬化性樹脂と金属フイラ
メントからなるパテ状のプリミツクスを作り、こ
れを金属シート11上に施し、連続的に加圧、加
熱して硬化一体化して環状の積層体を製造し、こ
の積層体に第3図のようにエンボス成形用の多数
の貫通孔4を機械加工により削孔して完成する。
貫通孔4は円形状で規則的位置に設けられるが、
真円に限らず長円や角状でもよく、適宜な抜き勾
配がつけられている。
成形ベルト1の厚さは成形される第1のシート
S1のエンボス深さに相当するが、一般に2乃至
10mmである。成形ベルト1を2個の案内車2,3
で張持し、かつ案内車間でほぼ平面状に保つため
には、案内車2,3の直径を成形ベルト1の厚さ
の100倍以上とし、案内車間を案内車2,3の直
径の3倍以上とするのが好ましい。これは成形ベ
ルト1の熱硬化性樹脂層12に充填されている金
属フイラメントは、単なる熱硬化性樹脂層12の
補強のみならず、熱伝導を高めるためのものであ
り、連続する成形ベルト1の回転移行中におる熱
硬化性樹脂層に加わる屈曲疲れを減少させて、金
属フイラメントの切断や空隙の発生を極力抑制す
るために必要である。
成形ベルト1の貫通孔4の内側面に第4図のよ
うな肉厚0.2乃至0.5mmの金属筒を挿着すると、冷
却効率を高め、貫通孔4の内側面をさらに平滑に
保ち、かつ耐摩耗性を向上することができる。
通気性ベルト6は金網、合成樹脂製網、繊維製
網などの平坦なシートであり、各々の網目は0.3
乃至2.0mmであり、第1のシートS1との剥離性
を良くするために、金網の場合は弗素樹脂を焼き
付けたり、合成樹脂製網の場合は弗素樹脂繊維で
織られた網を使用するとよい。またこの通気性ベ
ルト6は、装置が稼動中であつても、成形ベルト
1と重合していない部分においては、網目を目視
することができ、かつ網目に成形材料が詰つても
容易に除去することが可能である。
この考案の連続エンボス装置においては、溶融
軟化状態にある第1のシートS1の連続エンボス
成形加工により成形ベルト1の表面、貫通孔4の
内側面および通気性ベルト6は前記シートS1に
接触するが、成形ベルト4の表面は金属シート1
1で、その金属シート11に接する肉厚の熱硬化
性樹脂層12は金属フイラメントが高度に充填さ
れているので熱伝導性が良く、シートS1と非接
触の部分において放熱するので、特に冷却装置を
設けなくても長時間運転が可能となる。しかし前
記シートS1の厚さが厚くかつ成形速度が速いと
きは、冷却装置19において空気や冷気により冷
却すればよい。
第1乃至第3のシートS1,S2,S4に使用
される熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン、
ポリエチレン、EVA樹脂、ABS樹脂、塩化ビニ
ル樹脂、スチレン樹脂などや、それらの樹脂にタ
ルクや炭酸カルシウム等の充填剤を混練配合した
材料が使用される。
このように製造された中空室を有するプラスチ
ツク段ボールは、車両用内装材、建築用資材など
として広い用途を有する。
考案の効果 この考案の連続真空エンボス装置は前述の如
く、エンボス成形ベルトを薄手の金属シートと、
金属フイラメントを高度に充填した熱硬化性樹脂
層との積層体としたので熱伝導率が良く、冷却効
率が高く、エンボス加工する溶融シートの熱によ
り、従来のゴム製の成形ベルトのように蓄熱する
ことがなく、また摩耗により貫通孔すなわちエン
ボス凹部が変形することはない。さらに成形ベル
トの貫通孔内側面に金属筒を挿着すると、前者冷
却効率を一層高く、エンボス凹部の耐摩耗性を極
端に向上することができる。
したがつて、エンボス成形シートも速やかに冷
却されるので高速の連続運転が可能となり、従来
のゴム製の成形ベルトに比べてベルトの長さを短
縮することができるとともに、冷却が間に合わ
ず、エンボス成形品に直接水などの冷媒で急冷す
るための歪の発生もない。
また成形ベルトを使用する装置であるから、ベ
ルトの平面部分でエンボスされた第1のシートに
第2のシートを貼り合わすことができるため、成
形ロール装置におけるように成形ロールの周面で
エンボスされた第1のシートに第2のシートを貼
り合わすのと異なり、次工程で第1のシートのエ
ンボス凹部底側に平面状に第3のシートを貼り合
わせても、完成した中空室を有するプラスチツク
段ボールが、使用中、ことに昇温時に反り曲るこ
とはない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の連続真空エンボス装置の概
略を示す側面図、第2図は第1図のA−A線要部
断面図、第3図および第4図は成形ベルトに設け
られた貫通孔の断面図、第5図は表層材を有する
3層のハニカム状プラスチツク段ボールの一例を
示す斜視図である。 1……成形ベルト、4……貫通孔、5……空気
吸引機構、6……通気性ベルト、11……金属シ
ート、12……熱硬化性樹脂層、13……筒体、
S1……熱可塑性合成樹脂シート。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 回転移行する無端エンボス成形ベルトの平面
    部に、軟化状態にある熱可塑性合成樹脂シート
    を供給して、成形ベルト表面上に保持させた状
    態で真空成形領域に導き、該領域において成形
    ベルト裏面側に設けられ、該成形ベルトと重合
    して回転移行する無端の通気性ベルトと、空気
    吸引機構により前記シートを連続真空エンボス
    する装置において、 成形ベルトが薄手の金属シートと、金属フイ
    ラメントを充填した熱硬化性樹脂層との積層体
    であることを特徴とする連続真空エンボス装
    置。 (2) 成形ベルトの貫通孔の内側面に金属製の筒体
    を挿入固着した実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の連続真空エンボス装置。
JP15316585U 1985-10-08 1985-10-08 Expired JPH0225618Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15316585U JPH0225618Y2 (ja) 1985-10-08 1985-10-08

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JP15316585U JPH0225618Y2 (ja) 1985-10-08 1985-10-08

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Publication Number Publication Date
JPS6263119U JPS6263119U (ja) 1987-04-20
JPH0225618Y2 true JPH0225618Y2 (ja) 1990-07-13

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JP15316585U Expired JPH0225618Y2 (ja) 1985-10-08 1985-10-08

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