JPH02256138A - マグネトロンおよびマグネトロン特性測定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、マグネトロンおよびそのダイナミックインピ
ーダンス特性を測定するためのマグネトロン特性測定装
置に関するものである。

従来の技術 一般に、電子レンジ等のマイクロ波加熱機器に用いられ
ているマグネトロンは、その先端部にマイクロ波出力端
子を有し、この出力端子から放射されたマイクロ波エネ
ルギは、導波管を通じて電子レンジ等の加熱室にアンテ
ナプローブ方式で伝送される。しかし、出力端子から放
射されたマイクロ波エネルギの一部分は反射波として出
力端子に戻ってくるので、マグネトロンの開発・設計に
あたっては、当該マグネトロンのダイナミックインピー
ダンス特性を測定することが必要となる。

この特性測定は第３図に示すような構成により行なわれ
ており、マグネトロン１のマイクロ波出力端子２を加熱
室３にアンテナプローブ方式で結合する導波管４は、そ
の中間部に方向性結合器５を有し、この方向性結合器５
によって進行波および反射波を検出せしめる。第１の伝
送線路６を通じてとり出された進行波および第２の伝送
線路７を通じてとり出された反射波はコンバータ８に伝
送され、負荷インピーダンス測定器たるネットワークア
ナライザ９およびインピーダンス特性表示器１０でイン
ピーダンス解析を行なう。

発明が解決しようとする課題 マグネトロン自体は進行波および反射波の検出機能を有
していないので、前述のように導波管に方向性結合器を
とりつけて測定しなければならず、とくに、−品種のマ
グネトロンの特性測定であってもセットメーカが使用す
る種々の導波管の構造に応じて導波管およびインピーダ
ンスチャートを交換しなければならないという煩わしさ
があった。

本発明は、かかる従来の測定上の煩わしさを解消させる
べくなされたもので、導波管に方向性結合器を装着する
ことなく当該マグネトロンのダイナミックインピーダン
ス特性を測定できるマグネトロンおよびその測定装置を
提供するものである。

課題を解決するための手段 本発明においては、陽極筒体内の空洞共振部から封着用
金属筒体内を通してマイクロ波出力端子に至る出力導線
が、前記金属筒体とともに同軸伝送路を形成しているマ
グネトロンにおいて、進行波成分および反射波成分の各
一部分をとり出すためのループ結合器を前記出力導線と
前記金属筒体との間に設け、その端子を管外に導出させ
る。また、このマグネトロンのループ結合器にコンバー
タを介して負荷インピーダンス特性測定器を接続する。

作用 このような構成であるから、各種の導波管に方向性結合
器を装備させることなくマグネトロンのダイナミックイ
ンピーダンス特性を測定することができ、しかも、使用
する導波管の構造に応じてインピーダンスチャートを交
換するなどの煩わしい作業を不要ならしめ得る。

実施例 つぎに、本発明を図面に示した実施例とともに説明する
。

第１図に示すマグネトロン装置のマグネトロン１１は、
陽極筒体１２の一方の開口端部に第１の封着用金属筒体
１３および絶縁環１４を介して突設された帽状のマイク
ロ波出力端子１５を有するとともに、陽極筒体１２の他
方の開口端部に第２の封着用金属筒体１６を介して突設
された陰極端子導出用ステム１７を有し、陽極筒体１２
内の空洞共振部から延び出た出力導線１８が、第１の封
着用金属筒体１３内を通ってマイクロ波出力端子１５に
至っている。

出力導線１８とともに同軸伝送路を構成する第１の封着
用金属筒体１３には通孔が設けられており、この通孔を
気密に貫通した１対の同軸線接続用絶縁体１９．２０は
、同軸線２１．２２を接続してなるとともに、管内側に
方向性結合器たるループ結合器２３を有し、このループ
結合器２３は出力導線１８と金属筒体１３との間に位置
している。

第１の環状永久磁石２４、第２の環状永久磁石２５およ
び断面口字状の枠状継鉄２６は、継鉄板２７とともに励
磁用の外部磁気回路を構成しており、陽極筒体１２の外
周面に多段にとり付けられた多数の放熱フィン２８は強
制空冷用のラジェータを形成している。また、枠状継鉄
２６の外端面にはシールドケース２９がとり付けられて
いる。

３０は金属細線の編組体からなる円環状のガスケットを
示す。

前記同軸伝送路からマイクロ波出力端子１５を通じて外
部へ放射される進行波の一部分は、ループ結合器２３に
よる結合で同軸線２１へ伝送され、マイクロ波出力端子
１５側から反射してきたマイクロ波エネルギの一部分は
、ループ結合器２３による結合で同軸線２２へ伝送され
る。

かかるマグネトロン装置を第２図図示のように加熱室３
に装着するとともに、同軸線２１．２２にコンバータ８
を接続して、コンバータ８に接続されたネットワークア
ナライザ９およびインピーダンス表示器１０でダイナミ
ックインピーダンスを測定する。この場合、マイクロ波
出力端子１５から放射されたマイクロ波エネルギは導波
管を通じることなく加熱室３へ直接放射されることにな
るが、かかる直結方式であっても、マグネトロン側から
の進行波成分と、戻りの反射波成分とをマ同軸伝送路内
のループ結合器２３からとり出して、当該マグネトロン
のダイナミックインピーダンス特性を測定すことができ
る。

発明の効果 本発明は前述のように構成されるので、進行波成分と反
射波成分とをマグネトロン自体からとり出すことができ
、導波管に方向性結合器を装備させることなく、また、
マグネトロンを加熱室に直結する形式のマイクロ波加熱
装置であっても、そのダイナミックインピーダンス特性
を測定することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施したマグネトロンおよびその付属
部品の一部破断側面図、第２図は本発明を実施したマグ
ネトロン特性測定装置の構成図、第３図は従来のマグネ
トロン特性測定装置の構成図である。 ８・・・・・・コンバータ、９・・・・・・ネットワー
クアナライザ、１１・・・・・・マグネトロン、１２・
・・・・・陽極筒体、１３・・・・・・封着用金属筒体
、１５・・・・・・マイクロ波出力端子、１８・・・・
・・出力導線、１９．２０・・・・・・同軸線接続用絶
縁体、２Ｌ２２・・・・・・同軸線、２３・・・・・・
ループ結合器。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）陽極筒体内の空洞共振部から封着用金属筒体内を
   通じてマイクロ波出力端子に至る出力導線が、前記金属
   筒体とともに同軸伝送路を形成しているマグネトロンに
   おいて、進行波成分および反射波成分の各一部分をとり
   出すためのループ結合器を前記出力導線と前記金属筒体
   との間に設け、その端子を管外に導出してなることを特
   徴とするマグネトロン。
2. （２）請求項１記載のマグネトロンの前記ループ結合器
   にコンバータを介して負荷インピーダンス特性測定器を
   接続してなることを特徴とするマグネトロン特性測定装
   置。