JPH02255725A - ポリ(n―アシルエチレンイミン)系重合体の製造方法 - Google Patents

ポリ(n―アシルエチレンイミン)系重合体の製造方法

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JPH02255725A
JPH02255725A JP7691689A JP7691689A JPH02255725A JP H02255725 A JPH02255725 A JP H02255725A JP 7691689 A JP7691689 A JP 7691689A JP 7691689 A JP7691689 A JP 7691689A JP H02255725 A JPH02255725 A JP H02255725A
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oxazoline
polymerization
alkali metal
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JP7691689A
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Taku Oda
卓 織田
Akihiro Kondo
近藤 昭裕
Yoshitaka Yoda
余田 好孝
Yuichiro Kono
光野 雄一郎
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は非イオン性界面活性剤として用いることのでき
るポリ(N−アシルエチレンイミン)系重合体の製造方
法に関する。詳細には2−オキサゾリン系化合物の重合
によって得られる重合体を特定の方法で処理し、耐熱性
、界面活性に優れ、肌への刺激性の少ない非イオン性ポ
リ(N−アシルエチレンイミン)系重合体を製造する方
法に関する。
〔従来の技術〕
2−オキサゾリン系化合物がカチオン重合開始剤の作用
によって重合し、高重合体を与えることは公知である(
Angew、 Chem、+ 78.913(1966
):西独特許第1206585号;ベルギー特許第66
6828号;特公昭51−10280号; J、 Po
1yo+、 Sci、 + B+5、871(1967
); Polym、 J、、土、 87(1973)な
ど)。
2−置換又は無置換−2−オキサゾリンの重合体はポリ
(N−アシルエチレンイミン)として同定されており、
重合反応は次式に従うと考え%式% (式中Rは水素原子又は炭化水素基を、nは重合度を表
わす、) 上記式において、Rが水素原子、メチル基またはエチル
基の場合には非常に親水性の強い重合体であるが、炭素
数が多い置換基の場合には親油性の重合体である。また
、カチオン重合開始剤、溶媒等の条件を選ぶことにより
、いわゆるリビング重合を行うことが可能であるため、
親水性及び親油性の置換基を組み合せることにより両親
媒性のブロック型共重合体が得られること(Adv、 
Chess、 Ser、、 142 320(1975
)、Mac−rom+olecules、 33.53
5(1986)、特開昭59−230027号、特開昭
60−228535号、特開昭60−228536号、
ドイツ特許第1939669号、ドイツ特許第2020
263号、ドイツ特許第2227887号、ドイツ特許
第3036119号、ドイツ特許第3036127号、
ドイツ特許第3120358号等)が知られて、これら
は界面活性能を有するものとして開示されている。
上記両親媒性ブロック共重合体の界面活性能は一般に分
子量がオリゴマー領域、すなわち分子量500〜io、
 ooo程度のオリゴマーの方が優れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
高分子量の重合体(例えば分子量10.000以上の重
合体)の場合には、重合に用いるカチオン重合開始剤の
量が少ないため、開始剤由来の酸性成分が残留すること
による悪影響は少ないが、分子量がオリゴマー領域(例
えば分子量10.000以下の重合体)の場合にはその
影響は無視できない、一般に、ジメチル硫酸、p−トル
エンスルホン酸メチルのごとき強酸のアルキルエステル
を開始剤として使用する場合が多いが、重合終了物を再
沈殿、溶剤抽出等の手段を講じて精製しても、残留する
メチル硫酸、p−)ルエンスルホン酸のごとき、開始剤
由来の酸性成分を完全に取り除くことは難しい。このよ
うな強酸性成分が重合体中に存在すると、その耐熱性は
著しく悪くなる。
また、このような酸性成分を含有する重合体を洗浄剤の
ごとき肌と直接触れるような用途に使用することは好ま
しくない。
これら酸性成分を重合体から除去するには、重合終了後
、重合体の反応性末端を加水分解して開始剤由来の酸を
遊離させ、イオン交換樹脂等により酸を除去する方法が
考えられる。
例えばp−トルエンスルホン酸メチルを開始剤として2
−置換又は無置換−2−オキサゾリンを重合したポリ(
N−アシルエチレンイミン)系重合体(1)の反応性末
端を加水分解すると、以下に示すような反応が起こり得
る。
(III) (式中Rは水素原子または炭化水素基を、nは重合度を
表わす。) 即ち、非イオン性のアミドアルコール(n)の他にカチ
オン性のアミノエステル(DI)のpトルエンスルホン
酸塩が生成する。よって重合体(1)の反応性末端に水
を反応した後、遊離した開始剤由来の酸(上記反応式中
ではトシル酸)をイオン交換樹脂を用いて除去するとア
ミノエステル(I[r)の生成のためにその水溶液はア
ルカリ性となる。本発明者らがその水溶液を凍結乾燥後
、塩酸滴定法によりそのアミノ基を定量したところ、非
イオン性のアミドアルコール(II)は60〜80%、
アミノエステル(III)は40〜20%であることが
分った。これらの比率は置換基Rの種類、開始剤の種類
によって変化した。このようなアミノ基を含む重合体を
洗浄剤のごとき肌と直接触れるような用途に使用するこ
とはやはり好ましくない。
小林らは、開始剤としてp−)ルエンスルホン酸メチル
を用い、アセトニトリル中で種々の2−置換−2−オキ
サゾリンを重合させ、引き続き反応溶液を水で処理した
後、NazCO2の存在下、18時間加熱還流したとこ
ろ、重合体の末端を効率よくアミドアルコールに変換す
ることができたと述べてしする(Polyver Pr
eprtnts、 Japan、 37+(6)、 P
1472(198B))。
しかし、この方法を本発明者らが追試したところ、操作
の過程で重合体が茶褐色に着色するという問題があった
。また、高温、強アルカリの条件で反応するため、重合
体中のアミド基が一部加水分解され、アミノ基が生成す
ることが分った。このような、茶褐色に着色し、アミノ
基を主鎖中に含有した重合体を洗浄剤のごとき肌と直接
触れるような用途に使用することは好ましくない。
一方、ハロゲン化アルキルを重合開始剤として使用する
場合には、重合体末端にハロゲン原子が導入される。開
始剤としてはハロゲンとしてヨウ素または臭素を用いた
場合の重合活性が高い、この場合には重合終了物に再沈
殿、抽出洗浄等の手段を講じても重合体からハロゲンを
取り除くことは難しい、このようなハロゲンを含む重合
体を肌と直接触れるような用途に使用することは好まし
くない。
〔課題を解決するための手段〕
かかる実情において本発明者らは鋭意研究を行った結果
、ポリ(N−アシルエチレンイミン)系重合体の反応性
末端を酢酸のアルカリ金属塩及び/又は亜硫酸のアルカ
リ金属塩と反応させた後、水と反応させることによりア
ミドアルコール(II)を優先的に生成させることがで
き、これを単離精製することにより、更に耐熱性に優れ
、肌等への刺激が少なく、しかも界面活性能も向上した
ポリ(N−アシルエチレンイミン)系重合体が得られる
ことを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、置換又は無置換の2−オキサゾリ
ン系化合物をカチオン開環重合させた後、得られた重合
体を酢酸アルカリ金属塩及び/又は亜硫酸アルカリ金属
塩と接触反応させ、次いで水と反応させることを特徴と
するポリ(N−アシルエチレンイミン)系重合体の製造
方法を提供するものである。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明におけるポリ(N−アシルエチレンイミン)系重
合体の製造に用いるモノマー、即ち、2−オキサゾリン
系化合物としては2−オキサゾリン、2−メチル−2−
オキサゾリン、2−エチル−2−オキサゾリン、2−プ
ロピル−2−オキサゾリン、2−ブチル−2−オキサゾ
リン、2−ベンチルー2−オキサゾリン、2−へキシル
−2−オキサゾリン、2−へブチル−2−オキサゾリン
、2−オクチル−2−オキサゾリン、2−ノニル−2−
オキサゾリン、2−デシル−2−オキサゾリン、2−ウ
ンデシル−2−オキサゾリン、2−ドデシル−2−オキ
サゾリン、2−トリデシル−2−オキサゾリン、2−テ
トラデシル−2−オキサゾリン、2−ペンタデシル−2
−オキサゾリン、2−ヘキサデシル−2−オキサゾリン
、2−ヘプタデシル−2−オキサゾリン、2−オクタデ
シル−2−オキサゾリン、2−ノナデシル−2−オキサ
ゾリン、2−エイコシル−2−オキサゾリン、2−ヘン
エイコシル−2−オキサゾリン、2−トコシル−2−オ
キサゾリン、2−ベンジル−2−オキサゾリン、2−フ
ェニル−2−オキサゾリン、2−ナフチル−2−オキサ
ゾリン、2−アンスリル−2−オキサゾリン、2−ピレ
ニル−2−オキサゾリン、2−ペリレニル−2−オキサ
ゾリン等が挙げられる。これらの化合物は例えばLie
bigs Ann、 Ches、、 p996〜p10
09(1974)に記載の方法によって製造することが
できる。
本発明におけるポリ(N−アシルエチレンイミン)系重
合体の製造に用いる開始剤としては硫酸アルキルエステ
ル、スルホン酸アルキルエステルまたはハロゲン化アル
キルが使用でき、具体的にはジメチル硫酸、ジエチル硫
酸、ジプロピル硫酸、ジブチル硫酸、9−)ルエンスル
ホン酸メチル、p−トルエンスルホン酸エチル、p−ト
ルエンスルホン酸プロピル、p−トルエンスルホン酸ブ
チル、トリフルオロメタンスルホン酸メチル、トリフル
オロメタンスルホン酸エチル、トリフルオロメタンスル
ホン酸プロピル、トリフルオロメタンスルホン酸ブチル
、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、ヨウ化プロピル、ヨウ
化ブチル、臭化メチル、臭化エチル、臭化プロピル9、
臭化ブチル、塩化メチル、塩化エチル、塩化プロピル、
塩化ブチル等が使用しうるが、重合速度の観点から好ま
しくはジメチル硫酸、ジエチル硫酸、P−)ルエンスル
ホン酸メチルまたはヨウ化メチルを使用するとよい。
使用する開始剤の量は、目的とする重合体の分子量によ
って決定されるが、−船釣には2−オキサゾリン系化合
物2〜100モル当量に対して開始剤1モル当量を使用
する。また、開始剤は1種類または目的によっては2種
類以上用いてもよい。
本発明において、ポリ(N−アシルエチレンイミン)系
重合体は塊状重合法または溶液重合法で普通製造される
。溶液重合法の場合、使用される?容器としては、アセ
トニトリル、ジメチルホルムアミド、クロロホルム、塩
化メチレン、塩化エチレン、ベンゾニトリル等が挙げら
れる。
その溶媒の使用量としては、限定されるものではないが
、全2−オキサゾリン系化合物100重量部に対して、
20重量部から2000!量部を使用するとよい。
本発明において、ポリ(N−アシルエチレンイミン)系
重合体を生成せしめる手順としては、例えば溶液重合の
場合、脱水、窒素置換した重合容器に脱水精製した溶媒
を仕込み、脱水精製したモノマーおよび開始剤を仕込む
。しかる後に反応系を好ましくは40℃以上150℃以
下の重合温度に保ち重合せしめる0反応時間は2−オキ
サゾリン系化合物の種類と使用量、開始剤の種類と使用
量、溶媒の種類と使用量、および重合温度等によって変
化するが、通常1〜60時間である。
また、2−オキサゾリン系化合物の種類は目的とする重
合体によって何種類でもよく、段階的に2−オキサゾリ
ン系化合物を重合してゆくことによってブロック型重合
体としてもよいし、数種類の2−オキサゾリン系化合物
を同時に重合することによってランダム型重合体として
もよい。
重合後、得られた重合体に対し、乾燥した酢酸アルカリ
金属塩及び/又は亜硫酸アルカリ金属塩を反応させる。
これらアルカリ金属塩としては酢酸カリウム、酢酸ナト
リウム、亜硫酸水素カリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸
水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム等が挙げられるが、
好ましくは酢酸カリウムまたは亜硫酸水素ナトリウムが
良い。アルカリ金属塩としては数種類のものを並用して
使用しても良い。アルカリ金属塩はポリ(N−アシルエ
チレンイミン)系重合体1モル当量に対して、すなわち
、重合に使用した開始剤1モル当量に対して0.5〜5
モル当量の範囲で使用するのが好ましいが、1〜3モル
当量が更に好適である0重合に使用した開始剤1モル当
量に対してアルカリ金属塩が0.5モル当量より少ない
場合、本発明の目的とする、末端ヒドロキシル基のオリ
ゴマーを得ることは難しく、また、5モル当量より多(
は必要ない。
反応はポリ(N−アシルエチレンイミン)系重合体およ
び溶媒等によって異なるが、20〜150°C1より好
ましくは50〜100℃の温度範囲で0.5〜24時間
行なうとよい。
反応物に水を反応させると重合体の反応性末端はほぼ選
択的にヒドロキシル基となることがわかった。この反応
は次のようにして進行するものと思われる。例としてp
−1−ルエンスルホン酸メチルを重合開始剤として用い
て2−置換又は無置換−2−オキサゾリンを重合したポ
リ(N−アシルエチレンイミン)系重合体と、酢酸カリ
ウムとの反応、次いで水との反応を以下の反応式に示す
+  C8,Cool (式中、Rは水素原子又は炭化水素基を、nは重合度を
表す、) 即ち、ポリ(N−アシルエチレンイミン)系重合体(1
)の反応性末端と酢酸カリウムの反応により重合体の末
端は式(■)に示すようになり、p−トルエンスルホン
酸カリウムが生成する。
アセトニトリル、クロロホルム、ジメチルホルムアミド ニンスルホン酸カリウムはそれら溶媒に不溶であるため
、沈殿となって析出する.この沈殿物を濾別すれば、大
部分のP−)ルエンスルホン酸カリウムは重合体から除
去することができる。
生成した重合体(IV)の末端を水と反応させるとその
末端は選択的にヒドロキシル基となりアミドアルコール
(II)が得られ、この時弱酸である酢酸が生成する。
この反応は非常に早く、特に加熱することなく進行する
.反応させる水の量としては重合体(IV)の反応性末
端と等モル以上が必要である。それよりも少ないと酸を
取り除ききれなくなる。普通2〜10倍量の水を用いる
のが好ましい。
水との反応は、重合後、酢酸アルカリ金属塩及び/又は
亜硫酸アルカリ金属塩で処理を行った反応溶液に水を添
加することにより行ってもよい。
また上記反応溶液から、再沈澱或いは溶剤留去等の公知
の方法で単離した重合体を水に溶かすことにより行って
もよい。
以上のようにして反応させることによって生成した上記
アルカリ金属塩由来の酸、過剰量の上記アルカリ金属塩
、及び濾過によって取り除ききれなかった開始剤由来の
塩からなる電解質は通常良く用いるイオン交換樹脂法、
透析法、限外濾過法等の公知の方法で除去できる。中で
も好ましい方法はイオン交換樹脂法である。
重合体中に残存するp−)ルエンスルホン酸量はイオウ
含有量を定量することにより求められる。イオウ含有量
としては、500ppa+以下の場合に、耐熱性の向上
、皮膚に対する安全性および界面活性剤としての性能向
上に効果が有ることが分った。
本発明の方法により得られるポリ(N−アシルエチレン
イミン)系重合体は白色又は淡黄色の固体または粘稠な
液体であり、開始剤に由来する不純物をほとんど含有し
ない。また、重合体の末端は安全なヒドロキシル基と開
始剤由来のアルキル基である。よって例えば界面活性能
を示す両親媒性の重合体の場合には肌と直接触れるよう
な、例えば洗浄剤のごとき用途に最適である.また、驚
くべきことに界面活性剤としての性能の指標である、界
面活性能、起泡性、可溶化能力等は本発明の処理をしな
いものに比べて向上した。
また、このような重合体の耐熱性は本発明の処理をしな
いものに比べて向上することから、汎用高分子の改質材
、例えば帯電防止剤、防曇剤、相溶化剤等の用途にも好
適に用いることができる。
〔実施例〕
以下、実施例にて本発明の詳細な説明するが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 (1)ポリ(N−アシルエチレンイミン)系重合体の合
成 温度計、滴下ロート、還流冷却器及び撹拌装置を付した
52四つロフラスコを乾燥窒素にて置換した後、アセト
ニトリル300 d, P−トルエンスルホン酸メチル
93.10 g(0.500モル)を仕込んだ。撹拌を
開始し、油浴にて系を昇温した。還流下、2−ヘプチル
−2−オキサゾリン375 g(2,215モル)を2
時間かけて滴下し、さらに24時間還流させ第一段重合
を行った。
次いで2−メチル−2−オキサゾリン876.5g (
10,30モル)とアセトニトリル800−の混合物を
2時間かけて滴下し、さらに24時間還流させ第二段重
合を行なうことにより末端反応性ブロック共重合体を得
た。
(2)重合体末端の反応 上記の共重合体のアセトニトリル溶液に酢酸カリウム1
47.2 g(1,500モル)を仕込み、8時間還流
した0次いで、充分冷却後、水27.0g (1,50
モル)を加え1時間攪拌した。反応により生成したp−
トルエンスルホン酸カリウム、及び過剰量の酢酸カリウ
ムからなる沈殿物を東洋濾紙型Nα2の濾紙にて濾別し
、2Ofのイソプロピルエーテルにて再沈殿を行い、濾
別後、80℃にて48時間、重合体の真空乾燥を行ない
白色固体樹脂を得た。
得られた重合体の組成比をプロトンNMR装置(溶媒:
重水素化クロロホルム)にて、分子量を蒸気圧オスモメ
ーター(溶媒:クロロホルム)にて測定した。結果を表
1に示す。
また、重合体の純分を測定する目的で、10%水溶液の
pH1重合体中に残存するアルカリ金属含有量(カリウ
ムまたはナトリウム。原子吸光分析法により定量)、イ
オウ元素含有量(重合体をポンプ法にて燃焼後、生成し
た亜硫酸ガスを過酸化水素水に吸収させ、生成する硫酸
をイオンクロマト法により定量)、重合体のアミン価(
試料1g中のアミノ基を中和するに要する塩酸の量を水
酸化カリウムの■数に換算した値。
水酸化カリウムにより試料中の酸を中和した後、塩酸に
よる滴定法で求めた。)、水酸基価(試料1g中の水酸
基をアセチル化するに要する酢酸の量を、これを中和す
るのに必要な水酸化カリウムの■数で表わした値、アミ
ノ基もアセチル化されるため、(真の水酸基価)=(見
かけの水酸基価)=(アミン価)で表わす。ピリジン中
試料を無水酢酸と反応後、過剰の無水酢酸を水と反応さ
せ、水酸化カリウムで滴定することによりみかけの水酸
基価を求めた。)を測定した結果を表2に示す。
実施例2 (電解質の除去) 実施例1で得た重合体の純度を上げるために、イオン交
換樹脂法にて重合体中に残存する電解質を除去した。実
施例1で得た重合体をイオン交換水にとかし10%水溶
液とした。この水溶液1000 gを再生したカチオン
交換樹脂アンバーライト120B (オルガノ■製)1
00−をつめたカラムに通し、次いで再生したアニオン
交換樹脂アンバーライトIRA400 (オルガノ■製
)をつめたカラムに通し、凍結乾燥することにより白色
固体粉末を得た。
実施例1と同様の方法で重合体の分析を行った。結果を
表2に示す。
比較例1 実施例1の(1)により得た末端反応性ブロック共重合
体を、2Mのイソプロピルエーテルにて再沈殿を行ない
、濾別後、80°Cにて48時間、重合体の真空乾燥を
行ない淡黄色固体を得た。
実施例1と同様の方法で重合体の分析を行った。結果を
表2に示す。
比較例2 比較例1と同様の方法で精製、単離した重合体をイオン
交換水にとかし、実施例2と同様の方法で重合体中に残
存する開始剤由来のp−)ルエンスルホン酸を除去し、
凍結乾燥することにより淡黄色固体粉末を得た。
実施例1と同様の方法で重合体の分析を行った。結果を
表2に示す。
比較例3 比較例1と同様の方法で精製単離した重合体100gを
イオン交換水100 gに溶かした。そこに炭酸ナトリ
ウム4.24 g (0,04モル)を加え、油浴にて
系を昇温し18時間還流した。冷却後イオン交換水80
0gで希釈し、実施例2と同様の方法で電解質を除去し
、凍結乾燥することにより茶褐色固体粉末を得た。
実施例1と同様の方法で重合体の分析を行った。結果を
表2に示す。
実施例3 (1)ポリ(N−アシルエチレンイミン)系重合体の合
成 重合の開始剤としてジエチル硫酸50.88 g(0,
33モル)、溶媒としてアセトニトリル800−1第一
段重合のモノマーとして2−ブチル−2−オキサゾリン
600.Og (4,72モル)、第二段重合のモノマ
ーとして2−メチル−2−オキサゾリン400.0 g
(16,45モル)を反応試薬とし、実施例1と同様の
反応装置、反応条件で重合を行った。
(2)重合体末端の反応 上記のようにして合成した末端反応性ブロック共重合体
のアセトニトリル溶液に亜硫酸水素ナトリウム41.6
 g (0,40モル)を仕込み8時間還流した。次い
で充分冷却後、水18.0g (L、0モル)を加え、
1時間攪拌した。実施例1と同様の方法により沈殿物を
濾別後、同様の条件で精製を行うことにより淡黄色固体
を得た。
実施例1と同様に得られたブロック共重合体の組成比、
分子量を測定した。結果を表1に示す。
また実施例1と同様の方法で重合体の分析を行った。結
果を表2に示す。
実施例4 (i!電解質除去) 実施例3で得た重合体の純度を上げるために透析法にて
重合体に残存する電解質を除去した。
実施例3で得た重合体をイオン交換水にとかし10%水
溶液とした。この溶液をポリビニルアルコール製ホロフ
ァイバーダイアライザーKL−2(分画分子量500.
クラレ■製)に入れ、イオン交換水を溶離液として50
時間透析を行った。透析後の重合体水溶液を凍結乾燥す
ることにより白色固体粉末を得た。
実施例1と同様の方法で重合体の分析を行った。結果を
表2に示す。
比較例4 実施例3の(1)と同様の方法で末端反応性ブロック共
重合体を得た。第二段重合終了物を冷却後比較例1と同
様の方法で処理することにより黄色固体を得た。
実施例1と同様の方法で重合体の分析を行った。結果を
表2に示す。
実施例5 (1)  ポリ(N−アシルエチレンイミン)系重合体
の合成 重合の開始剤としてヨウ化メチル71.0 g(0,5
0モル)、溶媒としてアセトニトリル800−2第一段
重合のモノマーとして2−エチル−2−オキサゾリン8
70.0 g(8,78モル)、第二段重合の七ツマ−
として2−ウンデシル−2−オキサゾリン373.2 
g(1,66モル)を反応試薬とし9.実施例1と同様
の反応装置、反応条件で重合を行った。
(2)重合体末端の反応 上記のようにして合成した末端反応性ブロック共重合体
のアセトニトリル溶液に酢酸ナトリウム123.1 g
 (1,50モル)を仕込み8時間還流した。次いで充
分冷却後、水54.0 g (3,0モル)を加え、1
時間攪拌した。実施例1と同様の方法により沈殿物を濾
別後、同様の条件で精製を行うことにより白色固体を得
た。
実施例工と同様にブロック共重合体の組成比、分子量を
測定した。結果を表1に示す。
また実施例1と同様の方法で重合体の分析を行った。結
果を表2に示す。
実施例6 (電解質の除去) 実施例5で得た重合体の純度を上げるためにイオン交換
樹脂法にて重合体中に残存する電解質を除去した。即ち
、実施例5で得た重合体を実施例2と同様の方法で処理
後、凍結乾燥することにより白色固体粉末を得た。
実施例1と同様の方法で重合体の分析を行った。結果を
表2に示す 比較例5 実施例5の(1)と同様の方法で末端反応性ブロック共
重合体を得た。第二段重合終了物を冷却後比較例1と同
様の方法で処理することにより黄色固体を得た。
実施例1と同様の方法で重合体の分析を行った。結果を
表2に示す 実施例7 (1)  ポリ(N−アシルエチレンイミン)系重合体
の合成 重合の開始剤としてトリフルオロメタンスルホン酸メチ
ル164.0 g(1,00モル)、溶媒としてアセト
ニトリル800 ml、第一段重合のモノマーとして2
−フェニル−2−オキサゾリン500.0 g(3,2
8モル)、第二段重合のモノマーとして2−エチル−2
−オキサゾリン500.0 g(5,05モル)を反応
試薬とし、実施例1と同様の反応装置、反応条件で重合
を行った。
(2)重合体末端の反応 上記のようにして合成した末端反応性ブロック共重合体
のアセトニトリル溶液に亜硫酸ナトリウム151.3 
g(1,20モル)を仕込み8時間還流した。次いで充
分冷却後、水90 g (5,0モル)を加え、1時間
攪拌した。実施例1と同様の方法により沈殿物を濾別後
、同様の条件で精製を行うことにより淡黄色固体を得た
実施例1と同様にブロック共重合体の組成比、分子量を
測定した。結果を表1に示す。
また実施例1と同様の方法で重合体の分析を行った。結
果を表2に示す 実施例8 (電解質の除去) 実施例7で得た重合体の純度を上げるためにイオン交換
樹脂法にて重合体中に残存する電解質を除去した。即ち
実施例7で得た重合体を実施例2と同様の方法で処理後
、凍結乾燥することにより白色固体粉末を得た。
実施例1と同様の方法で重合体の分析を行った。結果を
表2に示す。
比較例6 実施例7と同様の方法で末端反応性ブロック共重合体を
得た。第二段重合終了物を冷却後比較例1と同様の方法
で処理することにより淡黄色固体を得た。
実施例1と同様の方法で重合体の分析を行った。結果を
表2に示す。
実施例9 実施例1〜8で得た重合体を1%水溶液とし、表面張力
、起泡性(速泡性、泡安定性)、可溶化能力、皮膚刺激
性を評価した。結果を表3に示す。
比較例7 比較例1〜6で得た重合体について実施例9と同様にし
て評価した。結果を表3に示す。
表 (注)測定条件 *1 表面張力:ウィルヘルミー法、30°C*2 速
泡性:反転撹拌法(40°CC1500rp、30秒撹
拌、6秒で1回反転)、 撹拌停止10秒後の泡体積 *3 泡安定性:[(撹拌停止5分後の泡体積)/(撹
拌停止10秒後の泡体積用 ×100 *4 可溶化能力;スダン■の可溶化量(500nmの
吸光変より求める)を比 較例1のサンプルを100とし た時の相対値 *5 皮膚刺激性:パネラ−10人に対して、サンプル
10rIL!でカップシェイ キングを行い、1時間後に判 定した。
表3から明らかなように、電解質含有量の低下とともに
皮膚刺激性が低下し、また、界面活性剤としての性能の
指標となる、表面張力、起泡性、可溶化能力等の性能も
電解質含有量の低下とともに向上した。また、イオウ含
有量が500pPIm以下であれば皮膚刺激性が低く、
界面活性剤としての性能も高く、肌と直接触れるような
洗浄剤のごとき用途に適することが明らかである。
実施例10 実施例1〜8で得た重合体の耐熱性を評価すべく、熱天
秤(TG/DTA200、セイコー電子工業■製)にて
熱分解開始温度(Td)を測定した。
測定は、空気気流中、昇温速度10’C/ min、に
て行った。結果を表4に示す。
比較例8 比較例1〜6で得た重合体の熱分解開始温度を実施例1
0と同様にして測定した。結果を表4に示す。
表 防曇剤、 相溶化剤のごとき汎用高分子の改質材 として適すると思われる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、置換又は無置換の2−オキサゾリン系化合物をカチ
    オン開環重合させた後、得られた重合体を酢酸アルカリ
    金属塩及び/又は亜硫酸アルカリ金属塩と接触反応させ
    、次いで水と反応させることを特徴とするポリ(N−ア
    シルエチレンイミン)系重合体の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5233020A (en) * 1989-01-13 1993-08-03 Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien Paint binders
JP2003261678A (ja) * 2001-12-26 2003-09-19 Kawamura Inst Of Chem Res 星型ポリオキサゾリン、コロイド粒子およびそれらの製造方法
JP2005226032A (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Dainippon Ink & Chem Inc 水溶性ブロック共重合体及びその製造方法
JP2010535264A (ja) * 2007-07-31 2010-11-18 ポリプラス トランスフェクション トランスフェクション目的の直鎖ポリエチレンイミン(pei)を製造するための方法及びその方法で得られた直鎖pei

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