JPH0225560A - 粉体窒化剤及び該窒化剤を使用する鋼材の表面窒化処理方法 - Google Patents

粉体窒化剤及び該窒化剤を使用する鋼材の表面窒化処理方法

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JPH0225560A
JPH0225560A JP17275888A JP17275888A JPH0225560A JP H0225560 A JPH0225560 A JP H0225560A JP 17275888 A JP17275888 A JP 17275888A JP 17275888 A JP17275888 A JP 17275888A JP H0225560 A JPH0225560 A JP H0225560A
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steel material
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JP17275888A
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Shujiro Nakamura
中村 修二郎
Kujuro Fujiwara
藤原 九十郎
Masaaki Ichikawa
雅章 市川
Shoichi Fujisawa
藤沢 昭一
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Original Assignee
Marktec Corp
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  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 含んでいるダイス鋼(Su)、高速度工具鋼(5KH)
、ステンレス鋼(SUS)等の高合金鋼を、有毒シアン
等の有毒物の発生が可及的に少なく容易且つ簡便に窒化
処理することができる新規技術手段を提供するものであ
る。
〔従来の技術〕
周知の通シ、各覆鋼材に耐摩耗性、耐疲労性等を付与す
る目的で該鋼材の表面を窒化する技術として、ガス窒化
法、ガス軟窒化法(ティテンバー法)、溶融塩法(タフ
トライド法)及び窒化剤として固体の窒素化合物を使用
する固体窒化法等の各種窒化技術がちる。これ等の各種
窒化技術の内、固体窒化法は、窒化剤として固体の窒素
化合物を使用することに起因して、その操作が簡便であ
るとともに特殊な装置を必要とせず通常の電気炉が利用
できるという長所を有しているので、単発品、小ロット
品、小物品等を対象とする場合には最適の窒化技術とし
て注目されている。
今、上記の固体窒化法に分類できる従来技術を挙げると
、7オ一ド社(米)において開発された米国特許筒41
 j 9444号公報並びにこれに対応する特開昭52
−78725号公報に開示されている尿素等の窒素化合
物を水に溶解させ腋溶液を耐熱性粉体からなるバッキン
グ媒体に吸着させ乾燥したものを使用し、当該バクキン
グ媒体中に被処理物を埋込み約500〜550℃で窒化
処理を行なう方法(以下「フォード法」という)、岸本
氏(印が開発された雑誌11Heat Treatm−
198a、年6月号−EI’I’M−55−P 301
〜304(N独)」 に開示されている石灰窒素(カル
シウム・シアナミド)と炭酸ナトリウム、フェロマンガ
ン、シリコン−カーバイト及ヒ尿素との混合粉体(尿素
を用いない場合′41する)中に被処理物を埋込み50
0〜570’Cで窒化処理を行なり方法(以下、「岸本
法」という)及び日新化熱工業株式会社において開発さ
れた特公昭5l−f8231号に開示されている錠剤形
に固結した尿素を処理炉中に一定時間毎に一定量づつ投
入し500〜600℃で窒化処理を行なう方法(以下、
「ユニシフ法」という。尚、この方法はガス窒化法とし
ても分類されている。)がちる。
〔発明が解決しようとする課題〕
前掲の各固体窒化法には、それぞれ次の如き問題点が内
在している。
即ち、フォード法は、被処理物が低合金鋼である場合に
は充分な窒化処理が行えるが、ダイス鋼(SKD)、高
速度工具鋼(SKIH)、ステンレスfi(SUS)等
の高合金鋼を被処理物とする場合には充分な窒化処理が
行える°とはいい難い。岸本法は、窒化後の残渣中にシ
アンが多く含まれる場合があシ(本発明者が前出文献に
記載されているデーターに基づき行なった追試において
、570′c、5時間の窒化処理後の残渣につき、当該
残渣の1a/vS水分散液を6時間振とり後、P遇し、
p液を試料としてJ工S−に0102の58−1−2に
示されている分析法によって分析したところ、全シアン
量1soop’pmの値を示した。)、公害対策上の問
題がある。ユニシフ法は、尿素供給装置及び酸化を防止
するための窒素ガス送入装置が付設された特別の処理炉
を必要とし、その操作も煩雑といえる。
更に、上掲三種のいずれの方法によっても、ステンレス
鋼、#にオーステナイト系ステンレス鋼(例えば、5U
S−,504,316,505等)のように、表面に強
固な酸化不働態化皮膜が生じる材料を被処理物とする場
合には充分な窒化処理が行なえないという問題点がある
。もつとも、か\る被処理物に対しては、酸処理や加熱
水素ガス還元処理等の前処理を施すことも考えられるが
、当業界においては、面倒な前処理が行われることは殆
んどなく、オーステナイト系ステンレス鋼の窒化処理に
ついては殆んどお手上げの状態とされているのが実状で
ある。
本発明は、上記の諸問題点を解決し、オーステナイト系
ステンレス鋼のような高合金鋼であって的課題とするも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
前記技術的課題は、本発明、即ち、一次粒子径0.2μ
m以下のジシアンジアミド及び/又はメラミンを80〜
10重量%と平均粒子経2〜20μmの範囲内の鉱物粉
体又は/及び金属酸化物粉体9o〜2゜重量%とを混合
してなる粉体窒化剤を、被処理物とする高合金鋼材とと
もに耐熱性容器内に収納し500〜600℃で1〜3時
間保持して浩該鋼材表面に窒化層を形成させることから
なる高合金鋼材の表面窒化処理方法なる技術手段によっ
て達成できる。
本発明の構成について詳しく説明すれば、次の通ルであ
る。
先ず、ジシアンジアミド(C2H4N4) %  メラ
ミン(C’、Er6N6)を選定した理由を述べる。
通常、500〜600℃(窒化温度)において空気と速
断された状態で炭素源と窒素源とが共存(−ていると有
毒シアンが発生しゃすい。例えば、本発明者による岸本
法の追試結果によれば、窒化処理前には全シアン量4.
5″ygr11シか検出されないが、 窒化処理後洗は
、前記の通シ、全シアン量1500ppmと大巾に増加
する(尚、これは、窒化剤である石灰窒lIgが熱分屏
して生じたシアンが炭酸ナトリウムにイオンの形で41
提されるためと推定される)。
また、例えば、7エセシアン化カリ、7エリシアン化カ
リ、紺青等のシアン錯化合物は窒化能力をもっているが
、これを窒化剤とする場合には、窒化処理前は安定なシ
アン鉄錯イオンの形を呈して噴るが、窒化処理後には毒
性の強いシアン化合物の形に変化してしまうのである。
そこで、本発明者は、数多くの窒素化合物について系統
的な検討を加えた結果、SOO〜600 t−において
空気と速断された状態で炭素源と共作しても有毒シアン
の発生が可及的に少ないものとして、シアナミド(CN
−NH,)の二量体であるジシアンジアミドと二量体で
あるメラミンとに着目した。これらは分解反応時に酸素
を取シ込んでシアン酸重合物(水に不溶で毒性もない)
を生成し、シアンイオンは殆んど生じない。
そして、本発明者は、ジシアンジアミド、メラミンを特
定条件下で固定窒化法の窒化剤として用いる場合には、
驚くべきことには前掲の各固体窒化法によっては充分な
窒化処理が行なえないとされていたオーステナイト系ス
テンレス鋼に対しても充分な窒化処理を行なりことがで
きることを知シ、これらを選定したのである。
次に1本発f!AKおけるジシアンジアミド、メラミン
の使用条件について述べる。
ジシアンジアミドの融点は209t、メラミンの融点は
354 rであル、この融点前後から分解が始まるが、
溶融時には粘性の高い液状となシ、更に分解が進んでシ
アン酸重合体が生成すると凝集固化する・従って、ジシ
アンジアミド及び/又はメラミンをそのt″!!!窒化
剤として固体窒化法を実施する場合には、溶融時にはア
ンモニア等の分解ガ器内において窒化剤と被処理物とが
接触してぃない状態において窒化処理を行なう態様にあ
っては該被処理物にも付着するととKなる。また、凝集
時にはガス抜は孔が不均一に多数生ずることKなシ、容
器内において窒化剤と被処理物とが接触している状態に
おいて窒化処理を行う態様にあっては色むら、窒化むら
の原因となシ、また当該被処理物の表面に凝固物が付着
し、除去に手間がか\ることにもなる。
と・ころが、後述する諸条件に従って、ジシアンジアミ
ド及び/又はメラミンと耐熱性のある鉱物粉体及び/又
は金属酸化物粉体とを混合して月いれば、上記の溶融、
その後の凝固時における各難点が解消できるとともに容
器内における発生ガスの効率のよい流通がはかれ、結果
として窒化効率を飛躍的に向上させることができるので
ある・尚、フォード法においてもバクキング媒体として
耐熱性粉体が使用されているが、同法μ尿素等の窒素化
合物を水に溶屏してバクキング媒体に吸着させ乾燥する
という手段を採るものであり、この手段を仮DKジシア
ンジアミド、メラミンに適用するならば、ジシアンジア
ミド、メラミンの水への溶解度が、それぞれ2.759
/100g水at15℃、0J24f/1 d’;j、
 at 20℃と非常に少ないので、飽和水溶液を吸着
させるとしても、高合金鋼の窒化処理を可能とするに必
要な窒化剤濃度とすることはできない。例えば、本発明
者の行った実験では、バーミ1キ島ライト1jにジシア
ンジアミドの15℃における飽和水溶液3001d(バ
ーミ為キムライトの吸水量が500 Ml/))を吸着
させ、乾燥したところジシアンジアミドの吸着量は僅か
8.2!Mにすぎなかった。一方、ジシアンジアミド、
メラミンを耐熱性粉体と混合して使用する場合には、高
合金鋼の窒化処理に必要にして充分な量とすることがで
きるのである。
もつとも、ジシアンジアミド、メラミンと対熱性粉体と
を混合して使朋して、前記の難点を解消するとともに容
器内における発生ガスの効率のよい流通をはかるために
は、両者の粒径並びに配合割合が重要である。本発明者
は、ジシアンジアミド、メラミンと平均粒子径の異なる
種々の鉱物粉体、金属酸化物粉体とを各種割合で混合し
1数多くの窒化処理実験を行なって窒化能力、窒化状況
及び窒化残渣について検討を行なった結果、次の通常、
ジシアンジアミド、メラミンは微細結晶であり、二次凝
集をほぐした一次粒子径はo、2fim以下である。
一次粒子径0.2μm以下のジシアンジアミド、メラミ
ンを用いる場合に、前記の溶融、その後の凝固時におけ
る各難点が解消するとともに容器内における発生ガスの
効率のよい流通をはかるために、充分な空隙を保たせる
には、少くとも10倍以上の粒子径の鉱物粉体、金属酸
化物粉体と混合して用いる必要があることが実験の結果
判明した。10倍未満の場合には、両者間の粒子径の差
が小さいので自重や振動で刑密化してしまって充分な空
隙が得られないのである。また、100倍以下の粒子径
の鉱物粉体、金属酸化物粉体と混合して用いる必要があ
ることが実験の結果判明した。100倍を越える場合に
は、生ずる空隙が大きすぎてガス抜けKよシ窒化効率が
低下してしまうとともに空隙部が不均一に生じるために
窒化むらが生じるのである。
従って、一次粒子径0.2μm以下のジシアンジアミド
、メラミンを用いる場合には平均粒子径2〜20、/i
nの範囲内の鉱物粉体、金属酸化物粉体と混合して用い
ねばならない。
一次粒子径0.2μm以下のジシアンジアミド及び/又
はメラミンの配合割合が多い程、窒化能力も高くなるが
、少くとも10重量%以上を配合すれば、高合金鋼の内
で窒化しにくいとされているステンレス鋼(例えば、5
US−450,5O3−42DJ−2、5US−450
等)を充分窒化できることが実験の結果判明した。一方
、前記の溶融、その後の#!固時における各難点を解消
するとともに容器内における発生ガスの効率のよい流通
をはかるために、充分な空隙を保九せるには、平均粒子
径2〜20μmの範囲内の鉱物粉体及び/又は金属酸化
物粉体を少くとも20重量%以上配合する必要があるこ
とが実験の結果判明した。
従って、一次粒子径0.2μm以下のジシアンジアミド
及び/又はメラミンを80〜1031i量チ、平均粒子
径2〜20μmの範囲内の鉱物粉体及び/又は金属酸化
物粉体を90〜20重量%の割合で、両者を混合して用
いなければならない。より好適な割合は、前者が70〜
30重量%、後者が70〜30重量%の割合であり、こ
の割合は、オーステナイト系ステンレス鋼(例えば、5
US−504,316等)を対象とする場合に適してい
る。
次に、平均粒子径2〜20μmの範囲内の鉱物粉体、金
属酸化物粉体について述べる。
前者としては、珪藻土、珪砂、雲母、セリサイト、ベン
トナイト、識性白土、軽石、カオリン、フレ・−、タル
ク等を用いればよく、後者としては、アルミナ、チタン
白、亜鉛華、マグネシア等を用^ればよい。これら粉体
は、いずれも充分な耐熱性を有しておシ、600 t:
以上に加熱されても、分解せず、また形くずれすること
もない。
1+、各粉体は、粒子径のばらつきが少なく粒のそろっ
ているものであることが望ましく、これはよ多安定し九
空隙が形成できるからでらる・所要の粒子径が自由に選
べ、粒子径がそろっておシ、安価に入手できる点で、沖
過助剤として市販されている珪藻土(例えば、ラジオラ
イト(商品名:昭和化学工業(株)製)、ダイカライド
(商品名:グレートレークス・カーボン・コーポレーシ
ョン製)が最適である。
次に、本発明に係る粉体窒化剤の調製法を述べる・ 調製法は容易であり、所要量の市販ジシアンジアミド結
晶及び/又は市販のメラミン結晶の二次凝集を、らいか
い器、ロールミル、粉砕機等を用いてほぐして一次粒子
径0.2μm以下のものとし、これと所定平均粒子径の
鉱物粉体及び/又は金属酸化物粉体とを、vB混合器、
回転羽根式混合器等を用いて均一に混合すればよい。
以上説明した通シの本発明に係る粉体窒化剤を使用して
行なう高合金鋼材の表面窒化処理方法は、次の通シであ
る・ 1付きの耐熱性容器(例えば、ステンレス製容器)に本
発明に係る粉体窒化剤と被処理物とを収納して蓋をしめ
、当該容器を、周知の流気式熱処理炉や小型電気炉を用
いて加熱し、500〜600℃で1〜3時間保持し、放
冷(空冷)後、容器から被処理物を堰)出せば、当該被
処理物の表面には所要の窒化層が形成されている。
尚、粉体窒化剤と被処理物とを容器内に収納するに当っ
ては、粉体中に被処理物を埋め込む態様(以下、「埋め
込み法」という)並びに治具を使用して粉体から被処理
物を隔離支持する態様(以下、「ガス雰囲気法」という
)のいずれの態様を採ることも可能である。第1図は、
粉体窒化剤1と被処理物2とを蓋付き容器3内に収納す
る諸悪様を示す縦断面説明図であり、同図中のAは埋め
込み法を示し1、B−Dはいずれも、ガス雰囲気法を示
している。Bでは針金4を使用して被処理物を吊り下げ
てお夛、Cでは保持具5上に被処理物を載置しており、
Dでは金網6上に被処理物を載置している。
尚、粉体窒化剤の使用量は、埋め込み法では被処理物が
充分に埋め込まれる量を、ガス雰囲気法では容器の高さ
の約/4稿度までとなる量を、それぞれ使用すればよい
次に窒化時間及び窒化温度について述べる。
被処理物とする被処理物の大きさや量と容器の大きさと
に゛よって影響されるが、通常、被処理物が窒化開始温
度(約5oo′c)に達するには少くとも20〜50分
を必要とするので、実質的な窒化時とも(で化合物層と
拡散層とが厚くなって行くが、3時間を越えると表面の
酸化層が増すだけで窒化効果は殆んど増大しない。例え
ば、本発明者の行りi実験結果テハ、5US−5rJ 
4を、570 ℃ ”℃ 1時間処理した場合には、酸
化層は殆んど零、化合物層は1μm、拡散層は10μm
であり、570t−で2時間処理し念場合には、酸化層
は0.5μm以下、化合物層は34、拡散層は30μm
であ)、570でで3時間処理し念場合には、酸化層は
0.5μm1化合物層は5μm1拡散層は50μmであ
るが、5701:で4時間処理した場合には、酸化層は
1悶、化合物層は5μm1拡散層は55μmである。
窒化温度は窒化時間との組合せにおいて500〜600
″”cow囲から窒化目的に合せて選定することができ
る。例えば、耐摩耗性が必要な場合には、化合物層が有
効なので、550〜570 ℃・2〜5時間が適鱗であ
り、この条件では最表面に生じる四三酸化鉄からなる酸
化層が潤滑性を与えるので、さらに耐摩耗性に寄与する
!Itj果ともなる。一方、耐疲労性が必要な場合には
、拡散層がいるので、500〜530℃・1〜3時間が
適当である。
尚、600℃以上では酸化反応が進行し、窒化は進まな
い。
被処理物とする高合金鋼材は、硬化元素であるCr%M
O1W%ぬx、AI、V等の一種又は二種以上を総計で
6重量%以上含んでいるものを充分窒化し硬化すること
ができ、ダイス鋼(SKD ”)、高速度工具鋼(SK
H)及びステンレス鋼(SUS ”)の如き高合金鋼が
対象となる。
尚、本発明においては、窒化処理時にアンモニアガスが
発生するが、発生したアンモニアガスの殆んどは容器内
で消費されてしまうので、容器の外に漏れ出すものはご
く小量であり、室内換気を充分にするか、或いは局所排
気扇を用いれば、作業者に悪影響を及ぼすことはない。
〔作用〕
本発明に係る粉末窒化剤の反応機構は、ジシアンジアミ
ド、メラミンの熱分解反応が複軸なため、いまだ充分解
明していないが、本発明者は数多ぐの実験データを検討
した結果、以下の如く考察している。
即ち、本発明に係る粉末窒化剤は、加熱されることによ
って、先ずアンモニアガスを発生させ、温度上昇にとも
なってアンモニアガスの発生が少なくなると、次いで容
器内の空気中の酸素を取シ込んでシアン酸重合物を生成
させるとともに活性窒素(N)も生成させるものであり
、窒化作用はアンモニア分解反応(2NH,→2N +
 3H,)が主で、これにシアン酸重合物からのNが加
わって窒化が進行するものと推定できる。
尚、窒化反応が充分に進行すると容器内の空気中の酸素
とシアン酸重合物の作用によって、被処理物の最表面に
四三酸化鉄の黒色皮膜が生じる。
この酸化皮膜は潤滑性を示すので、前述の通シ、耐摩耗
性を目的とする場合には有効に作用するが、不用のとき
には、パフ研磨、クレンザ−研磨等によって容易に除去
することができ、そりすれば強固な窒化皮膜が残る。
また、本発明に係る粉末窒化剤は、ジシアンジアミド、
メラミンが他の窒素化合物、例えば尿素と比較して分解
速度が遅く、しかも鉱物粉体、金属酸化物粉体が併存し
ていることに起因してよシ遅くなっているので、上記の
アンモニアガス、シアン酸重合物及びNの生成がゆるや
かに進行するから高合金鋼材を充分窒化することができ
るのである。
尚、ジシアンジアミド、メラミン及び尿素の分解速度を
比較した結果を次表に示す。
表1は、王者をそれぞれ蓋付きル・シボに入れ、570
t−で加熱して減量変化を測定した結果である。
次に、本発明に係る粉末窒化剤がステンレス鋼、特にオ
ーステナイト系ステンレス鋼に有効な理由を説明する。
ステンレス鋼の表面には酸化クロムを主成分とする緻密
で強固な不働態化皮膜が生成しているので、従来法によ
っては充分窒化することができない。か\るステンレス
鋼を窒化するためには、不働態化皮膜の主成分である酸
化クロムを還元して金属クロムとする必要があるが、本
発明に係る粉末窒化剤を適用した場合には、窒化温度で
ある500〜600υにおいてステンレス鋼の表面で高
濃度のアンモニアガスの分解反応が起って水素ガス(■
2)が発生し、この馬によって酸化クロムが還元される
と同時に、同じくアンモニアガスの分解反応によって発
生するNによって窒化クロムとなるのである。この場合
、本発明に係る粉末窒化剤は高濃度のアンモニアガスを
発生させるのに必要な量の窒素化合物を配合できるので
、還元と窒化を効率よく行わせることができる。尚、窒
化反応にはアンモニアガスの分解反応によって発生する
因みに、ユニシフ法、フォード法で用いられている尿素
の熱分解反応(Co(NH2)、→CO+ 2N +z
H2)においても馬が発生するが、前者においては結果
的にはガス窒化であるため還元・窒化効率が低く、また
尿素の供給量が限られるために、ステンレス鋼の窒化は
不可能であり、後者においては埋め込み法によっている
ので還元・窒化効率は高いと考えられるが、本発明者の
行なった追試結果ではステンレス鋼を充分に窒化するこ
とは不可能であり、その理由はさだかではないが、−酸
化炭素(CO)の存在が馬による酸化クロムの還元を妨
害してい乙のではないかと考えられる。
尚、両者は、coによる浸炭とNによる窒化とが同時に
生じる軟窒化効果を得ているものであって低合金鋼に有
効な方法であるが、一方、本発明においては、COは発
生せずアンモニア分解反応によって生じるNとシアン酸
重合物からのNとKよる純粋な窒化効果を得ているもの
であるから、低合金鋼に対しては有効ではないが、硬化
元素を多く含んでいる高合金鋼に対しては極めて有効で
ある。
〔実施例〕
次に、実施例によって本発明の構成、効果を説明する。
実施例 1゜ ジシアンジアミド(日本カーバイドC株)裏)60gを
よくほぐして一次粒子径0.2μm以下のものとした後
、平均粒子径2.2μmのアルミナ粉末C・イジライ)
A−40・商品名・昭和電工(株>却4oqを加え、実
象室用小型V型混合機に入れて10分間混合して、粉体
窒化剤を得た。この粉体窒化剤の見掛比重は0.32で
あった(1!l容量で3zog)。
81径のSUS製蓋製蓋水ット、高さ61で内径53の
SUS製パイプ、SUS製金網(100メツシユ)及び
試験片として15H1径で長さf5Jffの5US−3
042個と同寸法の5U)−11焼入品2個とを用意し
た。
まず、上記ポット内に上記パイプを入れ、その中に上記
粉体窒化剤601を詰める。そして、尚該窒化剤の中央
部に上記試験片を各1個づつ埋め込むと共に1パイグの
上に1パイプ径に合わせて加工した上記金網を置き、そ
の上にも上記試験片釜1個づつを乗せた後蓋をする。
一方、炉内寸法150 X10Cl’X550 xwの
電気マクフル炉を570℃に予熱しておく。
570Cに昇温した後、上記セットしたポットを炉に入
れ、5時間保持した後、取シ出し放冷(空冷)する。2
時間後、室温まで冷えたので各試験片を取シ出した。
埋め込み法における窒化残渣の試験片への付着は、はと
んどなく、残渣のボF)内壁への飛散も認められず均一
な多孔11!集塊となっておシ、すぐにほぐれた。この
窒化残渣の10%wAV%水分散液を6時間振とり後、
上澄液を、J工S−に−010258−1−2に従って
、分析したところ全シアン:fl−o、3appmであ
つ恋。
また、試験片の外観は、埋め込み法では、赤味黒色半光
沢で、非常に均一であり九。一方、ガス雰囲気法では、
赤味黒色半光沢であるが、一部に色むらが見られた。
まず、各試験片の黒色支度を1000メツシー・サンド
ベーパーにて研磨除去した後、上下側歯ツケ所について
(株)明石製作新製、マイクロ・ビッカース硬さ試験機
を用いて付加荷重2009 Kて表面硬さを測定した。
(尚♂−面に生じている酸化鉄層は、軟かい皮膜にて硬
度が得られない。この層はサンドペーパーにて容易に除
去出来、その下の化合物層(窒化層)を現わすことがで
きる。
目的とする窒化効果を判定する方法の一つに表面硬さの
測定法がある。その場合、最表面(黒色)層を除去しな
いで測定すると、色調の関係で硬さ測定打痕が見ずらく
正しい測定値が得にくいことと、最表面層の軟かさの影
響を受け、低い測定値しか得られず、本来の窒化層の硬
さを示さない・窒化の効果を正しく判断するためKは以
上の理由で最表面(酸化鉄)層を除去して窒化層の硬さ
を測定する必要がある。) 表面硬さの測定結果は次表の通シで、ばらつきも少なく
、充分な硬さが得られた。
また、上記試験片を切断し、樹脂で埋め込んだ後研磨し
、顕微鏡観察用試験片を作シ、顕微鏡観察及び深さ方向
硬さ分布測定を行った。
その結果、顕微am察では、埋め込み法及びガス雰囲気
法ともに差は、殆んど認められず、5US−304では
酸化層0.5μm1化合物層6〜8μm1拡散層20〜
25μm、 5KD−il 焼入品では酸化層o、sp
m、化合物層4〜6μm、拡散層55〜60μmであっ
た。
深さ方向硬さ分布でも埋め込み法及びガス雰囲気法の間
に差は認められなかった。
比較例 比較のため、フォード法について実験を行った。
まず、粒度6〜12メツシ&(粒径約1.4〜3.3M
)のバーミエキ島ライト(商品名:ペルミライト鬼3:
日本蛭石(株)IりfJ(約280f)K、 5001
1の水にジシアンジアミド8;25F (151:にお
ける飽和溶解量)を溶瑯した水溶液を加え、よく混合後
、乾燥量中にて60″c2日間、乾燥し、窒化剤を製造
した。この窒化剤の見掛比重は0゜28であった。この
窒化剤60ダを使用した他は実施例1とまったく同じ条
件で窒化処理を行い、表面硬さを測定した。
その結果は下表の通シで、殆んど硬ぐなっておらず、多
少硬くなっているものも硬さ、むらが大きく、外観色も
青〜黒色、金属光沢を示し、バーミヘキ^ライト付着に
よる色むらを生じていた。
この窒化残渣を実施例1と同じ手法によって分析したと
ころ、全シアンfi 0.15 ppHlテあった。
第5表 実施例1では1ポクトでジシアンジアミド36fを使用
したことICなるのに比し、7オード法では1ボツトで
1.771F Lか使用できなかったことにな)、この
量の差が反映された結果といえる。
実施例 Z メラミン(商品名同じ:三井東圧化学(株)裳)402
をよくほぐして一次粒子径C1,2μm以下のものとし
た後、平均粒子径3.5μmの酸性白土(日本活性白土
(株)#)sapを加え、実隋室月V型混合機に入れ、
10分間混合して、粉体窒化剤を得た。
この粉体窒化剤の見掛比Xは0.55であった。
83 % tD SUS 製蓋付きポット、厚ミ0 、
5 trxo SUs製薄板をL5rtyfWJ隔に径
6o鮪丸形、井桁状洸組んだ高さ601120治具及び
径13ffで長さ15mの5US−420J−2と同寸
法の5KH−3焼入品の各側面に径0.5Mで長さ61
11のドリル孔を開は次試験片2個を用意した。
まず、上記ボy)内に上記粉体窒化剤609を詰める。
そして用意した治具の下部を当該窒化剤中に埋め、治具
の上に上記各試験片を立てて乗せた後、蓋をする。
一方、炉内寸法150X100X350 mの電気マツ
フル炉を550’Cに予熱しておく。
530℃に昇温した後、上記セクトしたポットを炉に入
れ、3時間保持した後、取出し放冷(空冷)する。2時
間後室温まで冷えたのでボy)より試験片を取シ出した
生じ、そのため色むらは防げた。) まず、表面硬さを黒色皮膜を1000メツシ島・サンド
−ペーパーで除去後、上、下、側面の5ケ所、荷重、2
00 fにて測定した。
その結果は次表の通シで、ばらつきも少なく充分な硬さ
が得られた。
各試験片を有孔部及び無孔部に分けて切断し、樹脂で埋
め込んだ後、研磨し、顕微鏡組織観察用試験片を作シ観
察した。その結果は次表の通シで観は黒色半光沢均一で
あった。(井桁に組んだ治具の効果で、発生ガスのボy
)白濃度の均一化が表面と孔の底部とは組織にやや差が
あ夛、底部は表面よシ酸化しないかわシに化合物層が、
中中薄くな)、その分、拡散層が厚くなる傾向が見られ
るが、複雑形状品(も適用出来ることが確認でき念。
上記5US−420J−2の顕微鏡写真(X4oo)!
$第2図の通シであ)、酸化層(黒色)、化合物層(白
色: (Fe、Or)、N @るイFi(Fe e C
r )4Nの混晶)。
拡散層(黒色:窒化影響層)及び母材層(灰色)の屓に
層が形成されている。
実施例 3゜ ジシアンジアミド(日本カーバイド(株)製)707を
よくほぐして一次粒子径0.2μm以下のものとじ死後
、平均粒子径17.7/Amの珪藻土(ダイカライドφ
4200 :商品名ニゲレート、レークス・カーボン・
コーポレーション製)30gを加、t、 実験m用小型
V型混合機に入れ、10分間混合して粉体窒化剤を得た
。この粉体窒化剤の見掛比重は0.35であつ念。
12aII径のSUS製蓋付きポット、高さ85m1で
内径1o3のSUS製パイプ、SUS製金網(100メ
ツシ&)及び試験品として協立理工(株)jll小型粉
砕器S−M−10型用5US−304製羽根を用意した
まず、121:11径のポット内にパイプを入れ、その
中に1009の上記窒化剤を詰め、パイプの上に、パイ
プ径に合わせて加工した金網を置き、その上に上記羽根
を乗せた後蓋をする。
一方、有効寸法220 MφX 350I01のビット
型雰囲気炉TP−3osoll(電気F)を550でに
予熱しておく。550 tに昇温した後、上記セットし
たポットを炉に入れ2時間保持した後置シ出し放冷(空
冷)する。
2時間後、室温まで冷えた後置シ出した。ポット内での
窒化剤の飛散は認められず、窒化残渣は、黄色均一多孔
質凝集塊となっておシ、もろく、はぐれた。
羽根の外観は淡黒色半光沢均−に上がった。この窒化残
渣を実施例1と同じ手法によって分析したところ、全シ
アン量0.881)l)m であった。
上記羽根の表面を1000メツシ島・サンド・ペーパー
で研磨後硬さを測定した結果、荷重200fで■マ1.
579の値を得た。
協立理工(株)製小型粉砕器SK−M−10型を用い、
325メクシ為鉄粉(商品名:・KIP−B−325、
川崎製鉄(株>#)t5oyを入れ、回転数18.OO
CIrpm  にて2分間粉砕を行なった後、羽根を取
シはずして、その重量変化を測定することを50回繰か
えす摩耗試襞を行なった。尚、鉄粉は羽根を取〕はずす
毎に取シ換えた。
羽根としては、上記の窒化処理品と共に、比較品として
未処理についても、同じ試験を行った。
その結果、上記窒化処理品の重量減は、未処理品と比較
して釣上であった。
4.5 尚、上記粉末窒化剤の保存安定性を調べるため、当該粉
末窒化剤を100gtのビー力に入れ、開放状態で室内
で1ケ月間放置した後、重量を測定し九ところ変化はな
く、また、さらさらした粉末状態を保ってお)、分解性
、吸湿性がともにないことが確認できた。
一方、比較のため、J!!素70gに上記硅凍土50f
を加え、実験室用V型混合機に入れ、10分間混合した
ものを100g/のビー力に入れ、開放状態で室内で1
ケ月間放置した後、重量を測定したところ約51重量が
増加しておシ、また、凝固化講象が認められるとともに
アンモニア臭が認められ念。
〔発明の効果〕
以上説明した通シの構成の本発明は、次の通りの諸効果
を奏するものである。
先ず、本発明によれば、第一にダイス鋼、高速度工具鋼
、ステンレス鋼等の高合金鋼を容易に窒化処理でき、特
にオーステナイト系ステンレス鋼であっても特別の前処
理を施すことなく充分な窒化処理を行なりことができる
。第二に処理温度が500〜600℃と低いので寸法変
化が殆んどなく、まな処理後は放冷のみで焼きもどし効
果が得られる。第三に窒化時間が1〜3時間と短いので
作業効率がよい。第四に被処理物の形状が複雑な場合に
はガス雰囲気法を、均一な色あが少が要求される場合に
は埋め込み法をという具合に、窒化処理の態様を使い分
けることができる。第五に%特殊な設備を必要とせず、
通常の電気炉を利用して簡便な操作によって窒化処理が
行える。
次に1本発明によれば、窒化残渣中に有毒なシアンを殆
んど含まないので、一般産業廃棄物として埋め立て用に
処分が可能であり、公害対策上の開運が解消する。
更に、本発明によれば、被処理物の最表面に潤滑性を示
す四三酸化鉄の黒色皮膜が生じるので。
必要に応じて当該皮膜の潤滑性を活用することができる
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施に当って採られる窒化処理の態
様を示す縦断面説明図であり、同図中のAは埋め込み法
を、B、Dはいずれもガス雰囲気法を示している。また
、同図中の1は粉体窒化剤、2は被処理物、3は蓋付き
容器、4は針金、5は保持具、6は金網である。 第2図は、本発明の実施例2において窒化処理を施した
5O8−420,7−2の表面下組織を゛示す顕微鏡写
真(X400)である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一次粒子径0.2μm以下のジシアンジアミド及び
    /又はメラミン80〜10重量%と平均粒子径2〜20
    μmの範囲内の鉱物粉体及び/又は金属酸化物粉体90
    〜20重量%とを混合してなることを特徴とする粉体窒
    化剤。 2、ジシアンジアミド及び/又はメラミンの量が70〜
    30重量%であり、鉱物粉体及び/又は金属酸化物粉体
    の量が70〜30重量%である請求項1に記載の粉体窒
    化剤。 3、鉱物粉体が硅藻土粉体である請求項1又は2に記載
    の粉体窒化剤。 4、一次粒子径0.2μm以下のジシアンジアミド及び
    /又はメラミン80〜10重量%と平均粒子径2〜20
    μmの範囲内の鉱物粉体及び/又は金属酸化物粉体90
    〜20重量%とを混合してなる粉体窒化剤を、被処理物
    とする高合金鋼材とともに耐熱性容器内に収納し、50
    0〜600℃で1〜3時間保持して当該鋼材表面に窒化
    層を形成させることを特徴とする高合金鋼材の表面窒化
    処理方法。 5、被処理物がCr、Mo、W、Mn、Al及びVから
    選ばれる一種又は二種以上の硬化元素を総計で6重量%
    以上含んだ高合金鋼材である請求項4に記載の高合金鋼
    材の表面窒化処理方法。 6、被処理物がダイス鋼(SKD)、高速度工具鋼(S
    KH)及びステンレス鋼(SUS)から選ばれる高合金
    鋼材である請求項4に記載の高合金鋼材の表面窒化処理
    方法。 7、ジシアンジアミド及び/又はメラミンの量が70〜
    30重量%であり、鉱物粉体及び/又は金属酸化物粉体
    の量が70〜30重量%であつて、被処理物とする高合
    金鋼材がオーステナイト系ステンレス鋼である請求項4
    に記載の高合金鋼材の表面窒化処理方法。 8、耐熱性容器内において粉体窒化剤と被処理物とする
    高合金鋼材とが接触している状態において500〜60
    0℃で1〜3時間保持する請求項4〜7のいずれかに記
    載の高合金鋼材の表面窒化処理方法。 9、耐熱性容器内において粉体窒化剤と被処理物とする
    高合金鋼材とが接触していない状態において500〜6
    00℃で1〜3時間保持する請求項4〜7のいずれかに
    記載の高合金鋼材の表面窒化処理方法。
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