JPH02255520A - 硫酸ナトリウムよりなる中空球状体およびその製造法 - Google Patents

硫酸ナトリウムよりなる中空球状体およびその製造法

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JPH02255520A
JPH02255520A JP7482889A JP7482889A JPH02255520A JP H02255520 A JPH02255520 A JP H02255520A JP 7482889 A JP7482889 A JP 7482889A JP 7482889 A JP7482889 A JP 7482889A JP H02255520 A JPH02255520 A JP H02255520A
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    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01DCOMPOUNDS OF ALKALI METALS, i.e. LITHIUM, SODIUM, POTASSIUM, RUBIDIUM, CAESIUM, OR FRANCIUM
    • C01D5/00Sulfates or sulfites of sodium, potassium or alkali metals in general
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は例えば各種有機化合物の液状組成物を多量に吸
着飽充し、または粒状合成洗剤組成物にビルグーとして
適用し得る、硫酸ナトリウムよりなる中空球状体および
その製造法に関する。
(従来の技術) 従来、洗剤、浴剤を初め殺菌・消毒剤、農薬などの有機
物を吸着飽充せめしる基体として蜂巣構造を有する無機
物粒体は公知である。例えば、米国特許第4.547.
352号明細書には、ボラックス五木和物粒子を融点以
上に急激に加熱膨爆して製造した多孔質粒体に、更に溶
剤を噴霧して局部的に溶解することにより、粒体中の微
細空孔を相互に連通させて網状組織となし、有機物等に
対する吸着飽充能を増大させることが提案されている。
この方法は吸着能の改善には有効であるが、複数の注意
深い工程を要し、工業的不利は免れない。また、本邦に
おいてはボラックスなどのホウ素資源は極めて乏しく、
その略々全量を輸入に依存しているのみならず、近時ホ
ウ素系浴剤は保健上の理由から米国において自主規制の
方向にあるといわれ、濾かにボラックス代替品の開発が
求められつ\ある。
一方、資源豊富にして保健衛生上および環境保全上無害
なケイ酸ナトリウムまたは硫酸す) IJウムの粉粒体
は、特に粒状合成洗剤組成物に混合するために従来から
実用に供され、関連する多くの提案がある。例えば特開
昭48−15798号公報は、ケイ酸ナトリウムの稀薄
溶液(40%以下)をスプレー乾燥することにより中空
球形の粒子が得られることを示しており、またか\る粒
子の易崩壊性等の欠点を解消するために、複数個の小粒
子を凝集させて顆粒状ケイ酸ナトリウムとすることを提
案している。この提案にある通り、スプレー乾燥可能な
程度に稀薄なケイ酸ナトリウム溶液を単にスプレー乾燥
して製造した従来公知の中空球形粒子は実用上程々の難
点があり、それを解決するために特殊な工程と、形状の
改変とを必要としていた。
さらに、硫酸ナトリウムに関しては、その高密度、小粒
径の粉粒体を、有用な低嵩密度、大粒径の凝集体とする
ために、ケイ酸ナトリウムを結合剤とする方法が特開昭
49−96992号公報に開示され、また、合成脂肪族
酸類の製造工程から排出される硫酸ナトリウムをスプレ
ー乾燥して取得した顆粒を、更に界面活性剤含有硫酸す
) IJウム水溶液の発泡層中に通過させて粒径を改善
する試みがソ連特許第1.125.192号(ケミカル
・アブストラクツ。
102 : 134377m)に提案されている。しか
し乍らこれらの先行技術はいずれも嵩密度が小さく、粒
径の大きい硫酸す)IJウム頚粒を得るための煩瑣な工
程を開示するものであり、硫酸ナトリウムの中空球状粒
子またはその製造法を示唆していない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者は、ビスコースレーヨン、カプロラクタムの製
造工程等から大量に副生じまたは二酸化チタン製造工程
廃液として排出される硫酸す) IJウムの有効活用に
関する研究を進める過程で、ボラックス代替品としての
可能性に着目し、鋭意研究の結果本発明を完成したもの
である。
すなわち、本発明の目的は、比較的大なる粒径と比較的
小なる嵩密度とを有し、増大した吸油能を示す硫酸ナト
リウムの中空球状体を提供するにある。
別の目的は、このような中空球状体の経済的有利にして
簡潔な製造方法を提供するにある。
また他の目的は、各種薬剤、農薬等の有機液体を吸着・
飽充させた取扱い容易な粉体を提供するにある。
更にまた別の目的は、頴粒状洗剤組成物に混合して、容
易に分離することのない硫酸ナトリウム中空球状体を提
供するにある。
さらに別の目的は、各種製造工程の副生物または排出物
である硫酸ナトリウムの有効活用を図るにある。
(課題を解決するための手段) 上述の目的を達成するための本発明は、硫酸ナトリウム
を主成分とし0.05〜1.5重量%の界面活性剤を含
む実質的に無水の微細多孔質固体外殻よりなる中空球状
体であって、100〜500μmの平均外径と少なくと
も0.5の有効空孔容積とを有することを特徴とする硫
酸ナトリウムよりなる中空球状体、および 硫酸す) IJウム40〜70重量%と界面活性剤0.
025〜0.8重量%とを含んでなる水溶液スラリーを
少なくとも35℃に加熱した後、温度300〜450℃
の高温気流中に噴霧して脱水乾燥することを特徴とする
硫酸ナトリウムよりなる中空球状体の製造法である。
以下に本発明の構成を詳述する。
上記本発明方法に適用する好適な硫酸す)IJウム、 
Na、SO4,はその純度が好ましくは98%以上、更
に好ましくは99%以上の所謂、中性無水芒硝の粉末で
ある。か\る硫酸す) IJウム粉末の一般市販品で平
均粒径の大きいものを用いる場合には、本発明方法にお
いてはそれを更に通常200メツシニパス(粒径約80
μm以下)程度、好ましくは250メツシユパス(粒径
約60μm以下)程度に迄粉砕したものを撹拌下水中に
投入して、濃度40〜70重量%、好ましくは42〜6
6重量%の均一粘稠な水溶液スラリーとなす。粒度が上
記よりも大なるものを用いると充分に均一粘稠にして安
定なスラリーが得られ難い。また、スラリー濃度が上記
範囲を外れて低過ぎると、次の噴霧乾燥工程で水分の蒸
発除去に多大の熱量を要し不経済であるのみならず、ま
た生成する中空球体の外殻が薄くなり過ぎて球体の強度
が不足するため好ましくない。一方、濃度が高過ぎると
ノズルからの噴霧による霧滴化が困難となるため避ける
べきである。
か\る高濃度のスラリーの沈降分離を防止し懸濁相を更
に安定に保つために、必要に応じて任意公知の懸濁剤、
例えばベントナイトなどを適宜な量添加することができ
る。その添加量は通常0.3〜0.6重量%、好ましく
は0.35〜0.55重量%の範囲にあり、過少である
とスラリー安定化効果が不足し、一方過多に用いると不
純物として製品に多く残存し品質に影響することがある
ため、いずれも不適当である。
本発明方法にふいては、上記スラリーは更に適量の界面
活性剤を含有する。界面活性剤としては適宜公知のアニ
オン、ノニオン、カチオンあるいは両性界面活性剤が適
用可能であるが、特にアニオンまたはノニオン界面活性
剤が好適である。その好適な添加量は、有効成分に換算
して、通常0、025〜0.8重量%、好ましくは0.
05〜0.5重量%、更に好ましくは0.1〜0.25
重量%の範囲にある。界面活性剤は本発明にあっては、
後述の如き重要な作用を司るものであり、その最適量は
勿論活性剤の種類などによっても影響されるが、添加量
が上記より過少では充分な作用が発揮され難く、生成球
体の嵩密度の減少や粒径の増大が達成されない惧れがあ
る。又、上記範囲を超えて増加しても効果は実質的に変
らないので経済的見地から避けるべきである。
かようにして調製した硫酸す) IJウムの水溶液スラ
リーは、B型粘度計により12回回転子0℃で測定し、
少なくとも100cpsの粘度を示す。
次いで、上記スラリーを噴霧乾燥工程に付す。
硫酸す) IJウムは無水塩から10水塩へ転移する臨
界温度が32.5℃であるから、10水塩への転移を防
ぐために、硫酸ナトリウムスラリーは噴霧乾燥工程に付
すに先立って少なくとも35℃、好ましくは少なくとも
40℃に予熱する。この予熱は、スラリーの相分離を防
止するとともに、粘度を適宜に低下せしめて、噴霧乾燥
工程におけるスラリーの霧滴化を扶け、また高温気流に
よる脱水乾燥を容易化する。
予熱されたスラリーは、公知慣用の噴霧乾燥装置を用い
て、人口温度300〜450℃、好ましくは350〜4
00℃に加熱された高温気流中にノズルより噴霧して脱
水乾燥する。充分に大きい粒径および小さい嵩密度の中
空球体を効率良く得るための好適な操作条件としては、
オリフィス径1.0〜1.4鮒の一流体噴霧ノズルを用
い、圧カフ〜20kg/ Cm21 給液量60〜10
0 kg/hr、  で噴霧し、出口温度を少なくとも
120℃に保持するよう風量を適宜に調整することがよ
い。
加熱気流の入口温度が高過ぎると、スラリー霧滴が膨爆
して、中空球体を生じないことがあり、一方低過ぎると
乾燥不充分となり、器壁に付着したり球体相互の凝集(
アグロメレーション)を起こす傾向が現れるため本発明
の目的に添わない。
上記本発明方法によって得られた生成物は、少なくとも
98重量%、好ましくは99重量%の硫酸ナトリウムよ
りなり、固形分として0.05〜1.5重量%、好まし
くは0.1〜1.0重量%、更に好ましくは0.2〜0
.5重量%の界面活性剤と、また場合により少量の懸濁
剤のそれぞれ固形成分を含んでなり実質的に無水の微細
多孔質固体外殻を有する中空の球状体を主体とする。該
中空球状体は、その平均外径が100〜500μm1好
ましくは140〜400μm、更に好ましくは150〜
300μmであり、外殻は約2〜10μmの厚さを有す
る。また外殻はオングストローム乃至ナノメートルオー
ダーの多数の微細孔が貫通していることが顕微鏡観察に
よって確認された。尚、「実質的に無水」とは雰囲気中
の水分を若干吸収し、製品の性能を損なわない程度の含
水量は許容されるという意味に解すべきものとする。
本発明にか\る微小中空球状体の基本的構造は上記の通
りであるが、製造工程における微妙な条件変動によって
、中空球体の内部に更に小径の中空球体または若干数の
微細片を内蔵したものが生成または混在することがある
。これらの変態生成物も、中空球状外殻を具え均等の機
能を有する限り本発明の範囲にある。
(作 用) 本発明は上述の構成になるものであって、本発明方法に
おいては、微粉状に粉砕した硫酸ナトリウムを原料とし
て用いたから高濃度の均−且つ安定なスラリーを調製す
ることができるとともに、懸濁剤を用いた場合はその安
定度は一層増大する。
またか\る高濃度のスラリーは、乾燥・脱水に要する熱
量を大幅に節減し、経済的に頗る有利である。更に常温
では高粘度であっても予熱によって粘度は適度に低下し
、霧滴化が容易となる。霧滴は特定温度の高温気流に曝
されることによりその外周面から急激に脱水されるとと
もに、霧滴内部の水分も逐次周面に移動しつ\外周を貫
通して蒸散する。本発明方法に適用した界面活性剤の機
作並びに挙動は完全に詳らかではないが、次のように推
定される。すなわち、界面活性剤が霧滴の表面張力を減
少させる結果、内部水分の気化に伴う内圧増加によって
霧滴は容易に膨張しつ\脱水面化が進行する。同化途中
の外殻は依然表面張力が小さいために水蒸気の貫通脱出
に対して大きい抵抗を示さず、従って膨爆することなく
、内面の水蒸気は多数の微細孔隙を外殻に形成しつ\脱
出する。斯くして微細多孔質の球状外殻が形成されると
ともに、内部の硫酸ナトリウムは遠心方向へ泳動し外殻
内面に沈着して比較的大きい壁厚を有する中空球状体が
形成されるものと思われる。
(発明の効果) かくして得られた本発明にか\る生成物は、100〜5
00μmという比較的大きい平均外径を有する中空球状
体であり、且つ微細多孔質の外殻よりなるから、少なく
とも0.5という増大した有効空孔容積を示すとともに
、均一に界面活性剤を含有するから、有機液体および無
機液体の何れに対しても優れた親和性を示す。従って有
機液体、例えば清浄剤、界面活性剤、消毒・殺菌剤など
の各種薬剤、除草剤、液体肥料、防虫剤などの農薬。
鉱油などの取扱いにくい液体をよく吸着・飽充し、粒状
態とするための担体として有用である。この吸着・飽充
能力の判定は、JIS K 5101−1978 (顔
料試験方法)19項、吸油量の測定方法に準じ、煮あま
に油に代えPEG400を用いて次の如くにして行なっ
た。
吸油量:試料3gをガラス板(約250 X250 X
 5ml11)にとり、PEG400 (平均分子量4
00のポリエチレングリコール、和光純薬製)をビユレ
ットから少量ずつ試料の中央に滴下し、その都度全体を
へらで、十分に練り合わせる。滴下及び練り合わせの操
作を繰り返し、全体が初めて硬いパテ状の一つの塊とな
り、調べらでらせん形に巻き起こされる程度になったと
きを終点とし、それまでに使用したPEG400の量を
求め、次式によって吸油量(%)Gを算出する。
G=−X100 こ\に H:PEG400の量(mjiりS:試料の重
量(g) 本発明にか\る硫酸す) IJウム中空球状体は、少な
くとも35%、好ましくは少なくとも40%の吸油量を
示す。
また吸油量と相関すると思われる前記有効空孔容積とは
、単位容積当りの試料について液体を吸収飽充し得る容
積を意味し、次のようにして測定した値である。
有効空孔容積: 試料約50ccを200 cc容メスシリンダーに移し
、精確な容積を読み取る。脱水したイソプロピルアルコ
ール50ccを精秤してそれに加える。このメスシリン
ダーを、約7.5cmの高さ迄水槽に水を入れた超音波
洗浄器(45kHz)中に配置し、30秒間超音波を作
用せしめた後、1分間静置して脱気する操作を3回反覆
して、メスシリンダー中の総容積を読み取る。有効空孔
容積(cc / cc)を次式により求める。
(アルコール容積+試料容積)−最終容積試料容積 本発明にか\る硫酸す) IJウム中空球状体は、既述
の如く中空であることと、外殻が微細多孔質構造である
ことが相俟って少なくとも0.5、好ましくは少なくと
も0.6、更に好ましくは少なくとも0.7の有効空孔
容積を有する。
一方、本発明にか−る硫酸ナトリウム中空球状体は粒状
合成洗剤組成物に緩衝剤またはケーキング防止剤として
混入するのにも有用であり、その特殊な形状と粒状合成
洗剤に近い低嵩比重のために粒状合成洗剤と良く馴染み
、層状分離を容易に起こすことなく、また本発明中空球
状体に含まれる界面活性剤は洗剤と同様程度に水に対す
る易溶性を与え瞬時に溶解するとともに洗浄作用を助長
する効果もある。
更にまた本発明にか\る中空球状体は適度の厚さの外殻
によって適宜な強度を有し、スプレー乾燥によって通常
製造される公知の中空球状体の薄い壁厚による脆弱さが
改善され、保管中、輸送中などに簡単に崩壊することが
ない。
本発明により、各種製造工程で副生または排出する硫酸
ナトリウムの有効活用の途が拓かれ、産業上の寄与は大
きい。
(実施例) 以下、本発明を更に実施例によって説明する。
実施例中、「%」および「部」は、特記しない限り「重
量%」および「重量部」である。
実施例1 硫酸ナトリウムとして、純度99.8%、pH7,粒度
250メツシユバスの中性無水芒硝(三田尻化学工業製
)を用いた。また界面活性剤として、マーボマーセOT
 (松本油脂製薬製、ジアルキルスルホサクシネート系
アニオン界面活性剤の商品名、有効成分70%)、懸濁
剤としてベントナイト「浅間印」 (豊順洋行販売、固
形分92%)を用いて次の処方により撹拌下に混合した
純分換算% 芒硝   50.0部 52.67 マーポマーセOT    O,27〃、0.20ベント
ナイト     0.47〃0.4694.74部  
100.00 この混合物を更に撹拌しながら67℃まで加熱昇温し、
粘度225cpsの均一安定なスラリーとした。上方よ
り熱風を供給し、下方のノズルより上方へ向かって被脱
水原液を噴霧する型式の竪型噴霧乾燥機:ニロ・アトマ
イザ5D−12,5−N型ノズルタイプスプレードライ
ヤー(アシザヮ・ニロアトマイザー社製) に上記スラ
リーを10kg/cm2の供給圧力でオリフィス径1.
4mmの一流体ノズルより80〜90kg /h rの
給液量を以って噴霧した。熱風の入口温度を400〜3
80℃に制御し、出口温度が160℃に維持される程度
の風量とした。
ドライヤー塔底より捕集された乾燥粒体は、最大粒径3
00〜440μmの中空球状体で、その外殻には多数の
微細孔が貫通しており、平均粒径220μm、嵩密度0
.57〜0.55 g / cc、  有効空孔容積0
.712〜0.722 、 吸油量42%(cc/g)
を示した。
またその外殻の壁厚は約4〜9μmであることが顕微鏡
観察によって確認された。また生成中空球状体を分析の
結果、 硫酸ナトリウム   98.77% 界面活性剤     0.38% ベントナイト     0.85 % の組成を有していた。
実施例2 前記実施例1と同様の芒硝、界面活性剤および懸濁剤を
用いて次の処方により粘度150cpsの水溶液スラリ
ーを調製した。
純分換算% 芒硝    58.58 マーポマーセOT     0.20 ベントナイト      0.45 このスラリーを50℃まで昇温し、実施例1に記載した
と同様の噴霧乾燥機を用い、次の条件によって乾燥・脱
水した。
一流体ノズル、オリフィス径 1.2mmスラリー供給
圧力      7〜10kg/cm2給液量    
      70kg/hr熱風入ロ温度      
  350℃熱風出口温度        125〜1
50℃得られた中空球状体の性状1分析値は次の通りで
あった。
最大粒径       300〜400μm平均粒径 
      150〜200μm嵩密度       
 0.58〜0.64g/cc壁厚    3〜8μm 有効空孔容積     0.723〜0.725吸油量
        40%(cc/g)分析値: 硫酸ナトリウム   98.78% 界面活性剤     0,35% ベントナイト    0.87% 実施例3 前記実施例1と同様の芒硝、界面活性剤および懸濁剤を
用いて次の処方により粘度15Qcpsの水溶液スラリ
ーを調製した。
純分換算% 芒硝    63.43 マーポマーセOT     0.22 ベントナイト       0.49 このスラリーを45℃まで昇温し、実施例1に記載した
と同様の噴霧乾燥機を用い、次の条件によって乾燥・脱
水した。
一流体ノズル、オリフィス径 1.2m+nスラリー供
給圧力      8〜10kg/Cm2給液量   
        75kg/hr熱風入ロ温度    
    400〜350℃熱風出口温度       
 160℃得られた中空球状体の性状は次の通りであっ
た。
最大粒径       400μm 平均粒径       200μm 嵩密度        0.72〜0.69 g / 
cc壁厚    4〜8μm 実施例4 前記実施例1と同様の芒硝、界面活性剤および懸濁剤を
用いて次の処方により粘度350cpsの水溶液スラリ
ーを調製した。
純分換算% 芒硝    65.33 マーポマーセOT     0.91 ベントナイト       0.45 このスラリーを44℃に予熱し、実施例1に記載したと
同様の噴霧乾燥機を用い、次の条件によって乾燥・脱水
した。
一流体ノズル、オリフィス径 1.2mmスラリー供給
圧力      lO〜15kg/Cm”給液量   
        65〜100kg/hr熱風人ロ温度
        350〜450℃熱風出口温度   
     160〜210℃得られた中空球状体の性状
は次の通りであった。
最大粒径       300〜430μm平均粒径 
      190μm 嵩密度        0.77〜0.688 g /
 cc有効空孔容積     0.650〜0.692
壁厚    5〜10μm 実施例5 実施例1で使用したと同じスラリーを70℃まで予熱し
た後、噴霧乾燥機: DC−225G型ノズルタイプス
プレードライヤー(大川原加工機製)を使用して次の条
件により脱水・乾燥した。
−流体ノズル、オリフィス径 1.2mmスラリー供給
圧力      10〜20kg/Cm”給液量   
       65〜75 kg /hr熱風入口温度
        350℃熱風出口温度       
 168〜180℃得られた中空球状体の性状は次の通
りであった。
最大粒径       300〜440μm平均粒径 
      190μm 嵩密度        0.43 g / cc有効空
孔容積     0.724 壁厚    3〜9μm 吸油量        40%(cc/g)実施例6 実施例1と同様の芒硝、界面活性剤および懸濁剤を用い
て次の処方により粘度125cpsの水溶液スラリーを
調製した。
純分換算% 芒硝    42.93 マーポマーセGT     Q、 16ベントナイト 
      0.37 このスラリーを70℃まで予熱した後、前記実施例5で
用いた噴霧乾燥機を以って次の条件によって乾燥・脱水
した。
一流体ノズル、オリフィス径1.2mmスラリー供給圧
力      10kg/cm2給液量       
    75kg/hr熱風入ロ温度        
350℃熱風出口温度        166℃得られ
た中空球状体の性状は次の通りであった。
最大粒径       340μm 平均粒径       170μm 嵩密度        0.27 g / cc有効空
孔容積     0.833 壁厚    4〜8μm 吸油量        44%(cc/g)比較例1 硫酸ナトリウムとして純度99.8%、pH7,平均粒
径218μmの中性無水芒硝(三田尻化学工業製)を用
い、撹拌下水に溶解し、界面活性剤などを添加すること
なく 、NazS口、32%、粘度2.3cpsの飽和
溶液を調製した。これを60℃の温度に予熱した後、実
施例1で用いた噴霧乾燥機により、二流体ノズルを用い
て次の条件で脱水・乾燥した。
ノズル・エアー圧力  1.0〜1.5 kg/cm”
流体圧力       1.Q 〜1.2 kg/cm
”給液量        9kg/hr 熱風人口温度     290℃ 熱風出口温度     130℃ 得られた中空球状体の性状は次の通りであった。
最大粒径       180μm 平均粒径       90μm 嵩密度        0.25g/cc有効空孔容積
     0.748 壁厚    1〜4μm 上述の通りこの実験では粒径が小さく壁厚が薄く、しか
も嵩密度が著しく小さい脆弱な中空球状体と、それが崩
壊した多量の微粉体の混合物が得られ、中空球状体はそ
の有効空孔容積測定時の超音波により容易に破砕された
比較例2 前記比較例1で用いた芒硝を250メツシユパスの粒度
にまでボールミルで粉砕し、界面活性剤などを添加する
ことなく撹拌下水中に加えて濃度53%、粘度350c
psの水溶液スラリーを調製した。このものを44℃ま
で予熱した後、実施例1で用いた噴霧乾燥機により、二
流体ノズルを用いて次の条件で脱水・乾燥した。
ノズル・エアー圧力  1.0〜1.5 kg/cm2
流体圧力       1.0kg/Cm2給液量  
      5kg/hr 熱風人口温度     290℃ 熱風出口温度     130℃ 得られた中空球状体の性状は次の通りであった。
最大粒径       180μm 平均粒径       90μm 嵩密度        0.45 g / cc有効空
孔容積     0.727 壁厚    1〜3μm 上述の通りこの実験においても粒径が小さく壁厚の小さ
い脆弱な中空球状体と、微粉体の混合物が得られ、中空
球状体はその有効空孔容積測定時の超音波により容易に
破砕された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、硫酸ナトリウムを主成分とし0.05〜1.5重量
    %の界面活性剤を含む実質的に無水の微細多孔質固体外
    殻よりなる中空球状体であって、100〜500μmの
    平均外径と少なくとも0.5の有効空孔容積とを有する
    ことを特徴とする硫酸ナトリウムよりなる中空球状体。 2、硫酸ナトリウム40〜70重量%と界面活性剤0.
    025〜0.8重量%とを含んでなる水溶液スラリーを
    少なくとも35℃に加熱した後、温度300〜450℃
    の高温気流中に噴霧して脱水乾燥することを特徴とする
    硫酸ナトリウムよりなる中空球状体の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0696551A1 (en) * 1994-08-03 1996-02-14 Osaka Fuji Kogyo Kabushiki Kaisha Method of producing low bulk density hollow fine powder of alkali metal compound
WO2000077148A1 (fr) * 1999-06-14 2000-12-21 Kao Corporation Granules destines a porter un tensioactif et leur procede de production
JP2010005512A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Kao Corp 微細気泡前駆体組成物

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