JPH02252466A - 造影剤入りチューブ - Google Patents
造影剤入りチューブInfo
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- JPH02252466A JPH02252466A JP1073631A JP7363189A JPH02252466A JP H02252466 A JPH02252466 A JP H02252466A JP 1073631 A JP1073631 A JP 1073631A JP 7363189 A JP7363189 A JP 7363189A JP H02252466 A JPH02252466 A JP H02252466A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、Ｘ線造影剤を管壁内に含むチューブであっ
て、例えば留置針やカテーテルとして使用するのに好適
な造影剤入りチューブに関する。
て、例えば留置針やカテーテルとして使用するのに好適
な造影剤入りチューブに関する。
従来、生体適合性が良いフッ素系樹脂に、硫酸バリウム
や酸化ビスマスなどのＸ線造影剤を混入したチューブは
、例えば輸液や輸血を行なう際に、血管に穿刺固定する
留置針として利用されている。
や酸化ビスマスなどのＸ線造影剤を混入したチューブは
、例えば輸液や輸血を行なう際に、血管に穿刺固定する
留置針として利用されている。
かかる留置針は、使用中にその一部が誤って切断され身
体内の血管系に混入しても、管壁内にＸ線造影剤が含ま
れているので、レントゲン写真により容易にその所在を
確認することができるようになっている。また、心臓か
らの血液採取や血圧側ゝ定などの用途に、患者の身体の
中に挿入し、Ｘ線で透視しながら目的の部位まで到達す
るようにして使うカテーテルとしても利用されている。
体内の血管系に混入しても、管壁内にＸ線造影剤が含ま
れているので、レントゲン写真により容易にその所在を
確認することができるようになっている。また、心臓か
らの血液採取や血圧側ゝ定などの用途に、患者の身体の
中に挿入し、Ｘ線で透視しながら目的の部位まで到達す
るようにして使うカテーテルとしても利用されている。
そして、これら造影剤入りチューブの従来例としては、
例えばＸ線造影剤を管壁全体に一様に分散せしめたもの
（特公昭４７−４９３９４号）、Ｘ線造影剤を含む樹脂
層の内面と外面にＸ線造影剤を含まない樹脂層を設けた
三層構造のもの（特開昭５６−１１９２６３号）、管壁
の周方向の一部に長芋方向に連続するＸ線造影剤の混入
部を設けたもの（実開昭５１−１゜８３８９号）などが
知らされている。
例えばＸ線造影剤を管壁全体に一様に分散せしめたもの
（特公昭４７−４９３９４号）、Ｘ線造影剤を含む樹脂
層の内面と外面にＸ線造影剤を含まない樹脂層を設けた
三層構造のもの（特開昭５６−１１９２６３号）、管壁
の周方向の一部に長芋方向に連続するＸ線造影剤の混入
部を設けたもの（実開昭５１−１゜８３８９号）などが
知らされている。
（発明が解決しようとする課題〕
ところで、Ｘ線造影剤粒子を樹脂に分散させる場合は、
その分散性を改善する目的で、Ｘ線造影剤粒子をあらか
じめ界面活性剤やカップリング剤などの有機系の表面処
理剤で処理する必要があった。ところが、これら表面処
理剤は、いずれも耐熱性がそれほどよくはないため、フ
ッ素系樹脂のように成形温度の高い樹脂に適用するには
問題があった。さらに、フッ素系樹脂は、他の熱可塑性
樹脂に比べて加工温度が高く、成形温度と分解開始温度
が近いことから、溶融成形時において、温度条件の変動
等により、熱分解しやすい性質があり、しかもその分解
生成物は、フッ化水素などの反応性の高い物質である。
その分散性を改善する目的で、Ｘ線造影剤粒子をあらか
じめ界面活性剤やカップリング剤などの有機系の表面処
理剤で処理する必要があった。ところが、これら表面処
理剤は、いずれも耐熱性がそれほどよくはないため、フ
ッ素系樹脂のように成形温度の高い樹脂に適用するには
問題があった。さらに、フッ素系樹脂は、他の熱可塑性
樹脂に比べて加工温度が高く、成形温度と分解開始温度
が近いことから、溶融成形時において、温度条件の変動
等により、熱分解しやすい性質があり、しかもその分解
生成物は、フッ化水素などの反応性の高い物質である。
このため、上記したいずれの構造のものにあっても、溶
融したフッ素樹脂から生じるそれら分解生成物と、樹脂
中に分散したビスマス系化合物等のＸ線造影剤とが化学
的に反応し、その結果、成形品に変色が生じて外観不良
となりやすい問題点があった。
融したフッ素樹脂から生じるそれら分解生成物と、樹脂
中に分散したビスマス系化合物等のＸ線造影剤とが化学
的に反応し、その結果、成形品に変色が生じて外観不良
となりやすい問題点があった。
そこで、この発明はこれら従来技術の問題点に鑑み、Ｘ
線造影剤の分散が良好で、しかもその変色が有効に阻止
される造影剤入りチューブの提供をその目的とする。
線造影剤の分散が良好で、しかもその変色が有効に阻止
される造影剤入りチューブの提供をその目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、この発明では、フッ素系樹脂
からなる管壁の内部にシリカゲル膜で覆われたＸ線造影
剤粒子を混入してなる造影剤入りチューブを構成する。
からなる管壁の内部にシリカゲル膜で覆われたＸ線造影
剤粒子を混入してなる造影剤入りチューブを構成する。
この発明による造影剤入りチューブにおいては、酸化ビ
スマスや硫酸バリウムなどのＸ線造影剤粒子の表面が、
シリカゲル膜で覆われている。このシリカゲル膜は、耐
熱性に優れ、且つフッ素系樹脂への分散性を改善する。
スマスや硫酸バリウムなどのＸ線造影剤粒子の表面が、
シリカゲル膜で覆われている。このシリカゲル膜は、耐
熱性に優れ、且つフッ素系樹脂への分散性を改善する。
さらに、溶融したフッ素系樹脂から発生する反応性の高
い分解生成物に対しては、シリカゲル膜が遮蔽層となっ
てＸ線造影剤粒子への接触を有効に阻止する。このため
、成形後のチューブに変色は見られない。
い分解生成物に対しては、シリカゲル膜が遮蔽層となっ
てＸ線造影剤粒子への接触を有効に阻止する。このため
、成形後のチューブに変色は見られない。
（実施例〕
以下、この発明を実施例をもって具体的に説明するが、
本発明は何ら実施例に限定されるものではない。
本発明は何ら実施例に限定されるものではない。
まず、硫酸バリウム等のＸ線造影剤粒子をケイ酸ソーダ
水溶液（水ガラス）に分散させ、次いでこの液を塩酸等
の鉱酸を用いて加水分解し、ゾルを経由してゲル化させ
る。そして、水洗した後に乾燥させると、Ｘ線造影剤粒
子の表面にシリカゲル膜が形成される。この場合、ケイ
酸ソーダの使用量は、混入すべきフッ素系樹脂の種類、
あるいはＸ線造影剤の種類や粒径などによっても異なる
が、通常はＸ線造影剤に対してｏ、ｏｔ−ｔｏ重量％の
範囲で使用する。
水溶液（水ガラス）に分散させ、次いでこの液を塩酸等
の鉱酸を用いて加水分解し、ゾルを経由してゲル化させ
る。そして、水洗した後に乾燥させると、Ｘ線造影剤粒
子の表面にシリカゲル膜が形成される。この場合、ケイ
酸ソーダの使用量は、混入すべきフッ素系樹脂の種類、
あるいはＸ線造影剤の種類や粒径などによっても異なる
が、通常はＸ線造影剤に対してｏ、ｏｔ−ｔｏ重量％の
範囲で使用する。
次に、このようにして表面にシリカゲル膜が形成された
硫酸バリウム粒子２０重量部をエチレン四フッ化エチレ
ン共重合樹脂（ＥＴＦＥ）８０重１１部に加え、これを
押出成形機にて充分に混練してチューブ状に押出成形し
たところ、Ｘ線造影剤の変色は全く見られず、外観の良
好なチューブを得ることができた。
硫酸バリウム粒子２０重量部をエチレン四フッ化エチレ
ン共重合樹脂（ＥＴＦＥ）８０重１１部に加え、これを
押出成形機にて充分に混練してチューブ状に押出成形し
たところ、Ｘ線造影剤の変色は全く見られず、外観の良
好なチューブを得ることができた。
なお、上記実施例ではＸ線造影剤粒子として硫酸バリウ
ムを用いた場合について説明したが、これ以外に例えば
チタン酸バリウムなどの他のバリウム系化合物、あるい
は酸化ビスマス、次炭酸ビスマス、亜硝酸ビスマス等の
ビスマス系化合物についても同様に検討を行なったとこ
ろ、それぞれ良好な結果が得られた。これらＸ線造影剤
粒子は、単独または混合物として添加することができる
。
ムを用いた場合について説明したが、これ以外に例えば
チタン酸バリウムなどの他のバリウム系化合物、あるい
は酸化ビスマス、次炭酸ビスマス、亜硝酸ビスマス等の
ビスマス系化合物についても同様に検討を行なったとこ
ろ、それぞれ良好な結果が得られた。これらＸ線造影剤
粒子は、単独または混合物として添加することができる
。
そして、その配合量は、造影剤入りチューブの使用目的
や造影剤の種類などによっても異なるが、１フツ素系樹
脂に対して１〜５０重量％の範囲で選択される。
や造影剤の種類などによっても異なるが、１フツ素系樹
脂に対して１〜５０重量％の範囲で選択される。
また、チューブ素材としては、ＥＴＦＥのほかに四フッ
化エチレンー六フヅ化プロピレン共重合樹脂、四フッ化
エチレンーパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
樹脂、四フプ化エチレン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂な
どの他のフッ素系樹脂の使用が可能である。
化エチレンー六フヅ化プロピレン共重合樹脂、四フッ化
エチレンーパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
樹脂、四フプ化エチレン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂な
どの他のフッ素系樹脂の使用が可能である。
以上説明したように、この発明の造影剤入りチューブで
は、Ｘ線造影剤粒子の表面をシリカゲル膜で覆い、この
シリカゲル膜により、Ｘ線造影剤粒子の樹脂への分散性
を改善し、さらにチューブ成形時に溶融したフッ素系樹
脂から発生する反応性の高い分解生成物とＸ線造影剤粒
子との接触を阻止する構成としたから、変色のない外観
の良好な造影剤入りチューブを得ることができる。
は、Ｘ線造影剤粒子の表面をシリカゲル膜で覆い、この
シリカゲル膜により、Ｘ線造影剤粒子の樹脂への分散性
を改善し、さらにチューブ成形時に溶融したフッ素系樹
脂から発生する反応性の高い分解生成物とＸ線造影剤粒
子との接触を阻止する構成としたから、変色のない外観
の良好な造影剤入りチューブを得ることができる。
なお、実施例ではＸ線造影剤を管壁全体に一様に分散さ
せた場合について説明したが、これを前記従来例のよう
に帯状に設けたり、あるいは管壁の内部に埋設して三層
構造にするなど、この発明の技術思想内での種々の変更
はもちろん可能である。
せた場合について説明したが、これを前記従来例のよう
に帯状に設けたり、あるいは管壁の内部に埋設して三層
構造にするなど、この発明の技術思想内での種々の変更
はもちろん可能である。
特許出願人 株式会社 潤 工 社
Claims (1)
- （１）フッ素系樹脂からなる管壁の内部にシリカゲル膜
で覆われたＸ線造影剤粒子を混入してなる造影剤入りチ
ューブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1073631A JPH02252466A (ja) | 1989-03-24 | 1989-03-24 | 造影剤入りチューブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1073631A JPH02252466A (ja) | 1989-03-24 | 1989-03-24 | 造影剤入りチューブ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02252466A true JPH02252466A (ja) | 1990-10-11 |
Family
ID=13523851
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1073631A Pending JPH02252466A (ja) | 1989-03-24 | 1989-03-24 | 造影剤入りチューブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH02252466A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04338115A (ja) * | 1991-05-11 | 1992-11-25 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | シリカ被着酸化ビスマス及びその製造方法 |
| JP2004321395A (ja) * | 2003-04-23 | 2004-11-18 | Vayu:Kk | 医療用チューブ |
| JP2012130557A (ja) * | 2010-12-22 | 2012-07-12 | Junkosha Co Ltd | 造影剤入り医療用チューブ |
-
1989
- 1989-03-24 JP JP1073631A patent/JPH02252466A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04338115A (ja) * | 1991-05-11 | 1992-11-25 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | シリカ被着酸化ビスマス及びその製造方法 |
| JP2004321395A (ja) * | 2003-04-23 | 2004-11-18 | Vayu:Kk | 医療用チューブ |
| JP2012130557A (ja) * | 2010-12-22 | 2012-07-12 | Junkosha Co Ltd | 造影剤入り医療用チューブ |
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