JPH02252448A - 結石溶解治療装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、結石溶解治療装置、更に詳しくは胆石等の結
石の溶解を促進補助する薬液を投与し、体外で発生させ
た超音波を照射して結石の溶解を行なう結石溶解治療装
置に関する。

［従来の技術］ 従来、この種の装置は、特開昭６２−１２０８４６号公
報等に開示されているように既に周知である。この装置
は、超音波を照射する手段と超音波による結石の位置決
め手段を有する超音波治療装置において、上記照射手段
による結石の破壊を促進補助する薬液を結石のある治療
部位に導入する手段を設けたものである。そして、また
本出願人も特願昭６３−２５２４６４号において超音波
発生手段に関連して薬液の導入手段を治療部位へ正確に
案内する手段について提案している。

更にまた同様の技術手段として特開昭６３−７１２５７
号公報には、腹腔内へ清流液を注入・排出することによ
り人工的に透析する方法が述べられており、本出願人も
特願昭６２−２９３１４８号において超音波振動を利用
して治療する装置において清流液の圧力を制御する手段
について提案している。

［発明が解決しようとする課題］ ところが、上述した特開昭６２−１２０８４６号公報に
示される装置では、薬液を導入する具体的な構成が示さ
れておらず、正確な薬液の投与と溶解した結石の回収を
行なうことは困難である。

また上記特願昭６３−２５２４６４号で提案した装置で
は、薬液の導入にシリンジを用いた場合は、１回の注入
量が限られ、またポンプを用いた場合は、誤って過剰の
薬液を注入することにより他臓器への薬液漏出による弊
害をきたす可能性があった。そこで、特願昭６２−２９
３１４８号で提案したような濯流液の圧力を制御する手
段を用いたとしても、圧力センサや圧力センサからの信
号に基づき、ポンプの送液を調節するｆｆ＋ｌＪ御装置
が必要となり、装置が複雑、かつ大炎りになるという欠
点がある。更に、上記特開昭６３−７１２５７号公報に
開示されている腹膜透析法は、−回の治療において必要
な液量を注入・排出するもので薬液を必要量および必要
回数断続的に供給することはできない。

従って、本発明の目的は、薬液の注入および回収を簡単
な構成によって正確に、かつ断続的に行なうことかでき
、迅速に結石の溶解治療を行なうことができる結石溶解
治療装置を提供するにある。

［課題を解決するための手段および作用］本発明は上記
目的を達成するために、超音波の照射手段と、超音波に
よる観測手段と、結石の溶解を促進補助する薬液を導入
および回収する手段を有する結石溶解治療装置において
、 生体内部の結石治療部位に連通ずるように挿入され、薬
液等の液体を送、排液するための管状部材と、生体外に
おいて上記管状部材に接続されていて、内部に送、排液
用の液体を収納した液槽と、この液槽内の液位の高さを
結石治療部位に対して変位させる移動手段と、を具備し
たことを特徴とする。

［実　施　例］ 以下、図示の実施例によって本発明を説明する。

なお、以下に述べる実施例は胆石を溶解治療する場合で
ある。

第１図は、本発明の第１実施例を示すＪＪｕ石溶解治療
装置の全体の構成を示す概要図である。図において符号
１は結石溶解治療装置、２は人体、３は治療台、４は人
体内の胆嚢、５は胆嚢内の結石、６は強力超音波発生器
であって、これは周知のように単体または複数の凹面状
に形成された超音波振動子７を有して構成され、超音波
駆動回路８により駆動されて振動子７に発生した超音波
は焦点領域Ｆに集束するようになっている。上記凹面状
の超音波振動子７はリング状の振動子固定部材９によっ
て強力超音波発生器６の本体に固定され、人体２との間
には軟性樹脂等からなるウォータバッグ１０が、その内
部に水等の超音波伝達液を満たされて配置されている。

また、強力超音波発生器６の本体の一部には外方に突出
するプローブ保持具１１が形成されており、これに観測
用超音波プローブ１２が着脱自在に保持されるようにな
っていて、同プローブの扇形の観ａ１１範囲１３の中心
軸が強力超音波発生器６の集束点Ｆと一致するようにな
っている。この超音波プローブ１２は超音波観測装置１
４と接続され、同装置１４のモニタ用デイスプレィ１５
上に超音波断層像を表示するように構成されている。

また、この観４１１１用超音波プローブ１２はプローブ
保持具１１から取り外して単体でも使用することができ
るようになっている。

更に、強力超音波発生器６の一部には取付具１７が備え
られており、これには薬液注入具１６が着脱自在に取り
付けられるようになっている。

この薬液注入具１６の先端は穿刺針あるいは痩孔チュー
ブ１８と連結され、その後端には管状部材である送、排
液チューブ１９を接続されている。

この送、排液チューブ１９は三方コック２０で二方向に
分岐し、一方は送液チューブ２１を介して送液用液槽２
２に、他方は排液チューブ２３を介して排液用液槽２４
に各々接続されている。この送液用液槽２２と排液用液
槽２４は、支持アーム２５．２５’　にそれぞれ吊り下
げられており、この支持アーム２５．２５’　は、その
基部をスライダ部２６．２６’　に固定され、同スライ
ダ部２６゜２６′がポール２７上をスライドすることで
、上下動するように構成され、固定部材２８．２８’を
締めつけることによってポール２７上の１Ｆ意の高さ位
置に固定されるようになっている。

このように構成された本実施例における結石溶解治療装
置１は、次のように作用する。先ず、強力超音波発生器
６をウォータバッグ１０を介して人体２に対向配置する
。続いて、観測用超音波プローブ１２を人体２に当接さ
せ体内を観察する。

このとき、強力超音波発生器６の移動および固定の操作
は、図示しない術者が手動ζあるいは簡単な取付は装置
により行なう。

この操作は、体内の超音波断層像がモニタ用デイスプレ
ィ１５に写し出され、治療部位である胆嚢４′とその内
部に存在する結石５′が描出される位置へ強力超音波発
生器６を動かす。続いて薬液注入具１６を取付具１７に
沿ってスライドさせ、注入具先端に取り付けた穿刺針１
８を胆嚢４内に挿入した後、コック２０を操作して送液
用液槽２２に満たした生理食塩水（以下、生食水という
）を図の実線矢印に沿って送液させる。この時、モニタ
用デイスプレィ１５上に写し出される胆嚢４′の膨らみ
具合を確認しつつスライダ部２６をポール２７上でスラ
イドさせることによって送液用液槽２２の高さ調節を行
ない、生食水が一定の適量分、注入され釣合う高さで固
定部材２８を締め付は固定する。続いてコック２０を操
作して、注入した生食水と胆嚢内液とを図の破線矢印に
示す方向に向けて排液用液槽２４内へ排出させる。

この時もまた、モニタデイスプレィ１５上に写し出され
る胆嚢４′の様子を確認しながら胆嚢内液が十分に排出
される位置へ排液用液槽２４の高さを調節し固定する。

以後はコック２０のみを操作することで一定量の生食水
の注入と胆嚢の内液の排出を繰り返し行なう。

このように生食水の注入および胆嚢内液の排出を行なう
のは、例えばＭ　Ｔ　Ｂ　Ｅ　（ｍｅｔｈｙｌ−Ｌｃｒ
ｔ−ｂｕｔｙｌ−ｅｔｈｅｒ）のような溶解剤をいきな
り注入すると胆汁とＭＴＢＥの反応によってフィブリン
が析出し、そのため、胆嚢内液がゲル状になってしまう
ことが知られており、それを防ぐための処置であって、
胆汁と混ざり合っても問題のない溶解剤を使用する場合
には、上記生食水の注入排出操作は省略してもよい。

続いて送液用液槽２２内に生食水に代って胆石の溶解剤
を充填させ、コック２０の操作により一定量の溶解剤を
胆嚢４内へ送液する。この状態で超音波駆動回路８を駆
動し、結石５近傍へ強力超音波を照射する。そして、一
定サイクルによる超音波照射を繰り返し溶解促進を図り
、その後、コック２０を切り換え胆嚢内液を排液用液槽
２４へ排出させる。更に新たに溶解剤を注入し、一定時
間の超音波照射後、再び排液する。このようにして溶解
剤の注入と超音波照射、そして胆嚢内液の排出と一連の
処置を繰り返し行ない、初めに設定した送液用液槽２２
内の溶解剤か無くなった時点で一回の治療を終了する。

このように本実施例においてはコックの切換操作をする
だけの簡ｔｐな構成で溶解剤の注入、排出が行なえ、−
回の治療において溶解剤の注入と超音波溶解促進を繰り
返し行なえるため、治療効果が格段に向上する。

第２図は、本発明の第２実施例を示す結石溶解治療装置
の要部の構成図である。この第２実施例も上記第１実施
例とほぼ同様に構成されるが、溶解剤を送液および排液
する機構のみか異なっている。

即ち、図において符号１６Ａは、先端に穿刺針または痩
孔チューブ１８Ａと接続した薬液注入具を示しており、
その後端は送、排液チューブ１９Ａと連結されている。

そして送、排液チューブ＋９Ａは二方向に分岐し、一方
は逆止弁２９．送液チューブ２１Ａを介して送液用液ｍ
２２Ａに、また他方は逆止弁３０．排液チューブ２３Ａ
を介して排液用液槽２４Ａに各々接続されている。上記
逆止弁２９は図の実線矢印方向に、逆止弁３０は破線矢
印方向にのみ液を流すようになっている。この送液用液
槽２２Ａと排液用液槽２４Ａは共に支持アーム２５Ａの
両端に同じ高さで吊り下げられており、この支持アーム
２５Ａの中央部に設けられたスライダ部２６Ａがポール
２７Ａを上下にスライドすることで、両液槽２２Ａ　　
２４Ａは上下動するように構成され、図示されない固定
部材により任意の位置で固定されるようになっている。

次に、このように構成された本発明の第２実施例におけ
る結石溶解治療装置の作用について述べる。なお、この
第２実施例の作用は、溶解剤の送。

排液の作用のみを説明し、その他の作用については上記
第１実施例とほぼ同様であるので省略する。

まず、溶解剤を送液用液槽２２Ａ内に一回の治療に必要
とする量を充填する。続いて、薬液注入具１６Ａの先端
に胆嚢内へ穿刺した針または経皮的に形成した痩孔チュ
ーブ１８Ａを接続した後、スライダ部２６Ａをポール２
７Ａに対してスライドさせることによって送液用液槽２
２Ａを人体２Ａよりも高い位置へ移動させ、一定量の溶
解剤を胆嚢４Ａ内へ送液する。この状態で超音波照射に
より胆石５Ａの溶解促進を図り、その後、スライダ部２
６Ａのスライド移動によって排液用液ｔ６２４Ａを人体
２Ａよりも低い位置へ移動させ胆嚢内液を排出させる。

このように第２実施例においては、送液用液槽２２Ａ、
排液用液槽２４Ａを同じ支持アーム２５Ａで支持できる
ようにしたため、装置が小型化でき、更に逆上弁を用い
たことにより送、排液の切換えが液槽２２Ａ、２４Ａの
高さ調節による液位の制御のみで行なえ操作が極めて簡
単になる。

Ｔ３３図は、本発明の第３実施例を示す結石溶解治療装
置の要部の構成図である。この第３実施例も前記第１実
施例とほぼ同様に構成されるが、溶解剤を送液および排
液する機構においてのみ異なっている。即ち、送液用液
ｍ２２Ｂは支持アーム２５Ｂに吊るされるのではなく、
載置用固定台３７上に配置され、代わりに送液用液槽２
２Ｂの容器を密閉する蓋３１Ｂが支持アーム２５Ｂに吊
り下げられた構成となっている。また、υト液用液槽２
４Ｂは人体２Ｂよりも低位置に配置され、三方コック２
０Ｂを操作することにより胆嚢内液は送、排液チューブ
１９Ｂ、排液チューブ２３Ｂを通じて排液用液槽２４Ｂ
内に排出するようになっている。そして、上記支持アー
ム２５Ｂはポール２７Ｂに上下動自在に取付けられたス
ライダ部２６Ｂに固定されている。

この第３実施例の作用も溶解剤の送、排液の操作につい
てのみ説明し、その他の作用は前記第１実施例と同様で
あるため省略する。

まず、溶解剤を送液用液槽２２Ｂ内に必要量充填し、送
液チューブ２１Ｂ、コック２０Ｂ、送。

排液用チューブ１９Ｂを介して薬液注入具１６Ｂの先端
に接続された痩孔チューブ１８Ｂを通じて、一定量の溶
解剤を胆嚢４Ｂ内へ送液する。しかる後、超音波照射に
よる胆石５Ｂの溶解促進を図る。

そして、一定時間照射後、コック２０Ｂを操作して胆嚢
内液を排液用液槽２４Ｂ内へ排出する。

このように構成した上記第３実施例では、液槽２２Ｂを
上下動させるのではなく、液槽を密閉する蓋を上下動さ
せるため、装置を更に小型化できる効果がある。

第４図は、更に本発明の第４実施例を示す結石溶解治療
装置の全体の構成を示す概要図である。

この第４実施例は、前記第２実施例とほぼ同様に構成さ
れるが、今迄述べてきた各実施例とは次のように相違す
る。即ち、前記各実施例では、送。

排液用液槽２２．２４．２２Ａ、２４Ａ、２２Ｂ。

２４Ｂの高さ位置の調節を手動で操作し、溶解剤の送、
排液を行なっていたのに対し、本実施例では溶解剤の送
、排液と超音波照射のタイミングを自動的に制御するシ
ステムとして構成している点で異なる。

即ち、送液用液槽２２Ｃと排液用液槽２４Ｃをそれぞれ
両端部に保持する支持アーム２５Ｃの中央部をスライダ
部３３に固定し、このスライダ部３３をねじポール３２
の回転に応じて、図中矢印で示す上下方向へ移動するよ
うになっており、このねじポール３２の基端はモータ（
図示せず）を内蔵する移動装置３４に連結されていて、
モータの回転によってねじポール３２が回転するように
なっている。また制御装置３５は、移動装置３４と超音
波駆動回路８Ｃとをシーケンス的にコントロールするよ
うになっており、人力装置３６からの命令に従って移動
装置３４と駆動回路８Ｃとに制御信号を出力するように
なっている。

このように構成された第４実施例の結石溶解治療装置に
おいては、入力装置３６によって信号か与えられると、
制御装置３５はまず移動装置′つ４を動作させ、送液用
液槽２２Ｃを治療台３Ｃ上の人体２Ｃよりも高位置に移
動させ一定量の溶解剤を送液チューブ２１Ｃ２逆止弁２
９Ｃ１送排用チユーブ１９Ｃおよび薬液注入具１６Ｃを
通じて結石５Ｃの存在する胆嚢４Ｃ内へ送液する。続い
て制御装置３５は、人力装置３６によってあらかじめ設
定されたメニューに従って超音波発生のための電圧やパ
ルス数、パルス間隔を選択し、超音波駆動回路８Ｃを駆
動させる。そして、超音波振動子７Ｃ，観測用プローブ
１２Ｃおよびデイスプレィ１５Ｃを有する観測装置１４
Ｃからなる強力超音波発生器６Ｃを動作させ、一定時間
の超音波照射後、再び移動装置３４を駆動させ、排液用
液槽２４Ｃを人体２Ｃよりも低位置へ移動させ、胆嚢内
液を薬液注入具１６Ｃ１送、排液用チューブ１９ｃ、逆
止弁３０Ｃおよび排液チューブ２３Ｃを通じて排出させ
る。このようにして上記操作を縁り返し送液用液１２２
ｃ内の溶解剤かなくなった時点で一回の治療を終了する
。

この第４実施例によれば、溶解剤の送排液や超音波照射
を自動的に制御するので筒中な操作で治療が行なえるよ
うになる。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、薬液の注入および
回収を簡単な構成によって正確に、かつ断続的に行なう
ことかでき、迅速で効果的な治療を行なえる結石溶解治
療装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１実施例を示す結石溶解治療装置
の概略構成図、 第２図および第３図は、本発明の第２および第３実施例
をそれぞれ示す結石溶解治療装置における要部の各構成
図、 第４図は、本発明の第４実施例を示す結石溶解治療装置
の概略構成図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）結石の溶解を促進補助する薬液を導入したのち、
   体外で発生させた超音波を照射して結石の溶解を促進す
   る結石溶解治療装置において、 生体内部の結石治療部位に連通するように挿入され、薬
   液等の液体を送、排液するための管状部材と、 生体外において上記管状部材に接続されていて、内部に
   送、排液用の液体を収納した液槽と、この液槽内の液位
   の高さを結石治療部位に対して変位させる移動手段と、 を具備したことを特徴とする結石溶解治療装置。