JPH02247877A - ヘッド位置決め装置 - Google Patents

ヘッド位置決め装置

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JPH02247877A
JPH02247877A JP6821089A JP6821089A JPH02247877A JP H02247877 A JPH02247877 A JP H02247877A JP 6821089 A JP6821089 A JP 6821089A JP 6821089 A JP6821089 A JP 6821089A JP H02247877 A JPH02247877 A JP H02247877A
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JP
Japan
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head
rigidity
resin
positioning
carriage
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JP6821089A
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Kiyoshi Masaki
清 正木
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、フロッピーディスク装置に用いられるヘッド
位置決め装置に関するものである。
従来の技術 近年、フロッピーディスク装置やハードディスク装置な
どのディスク装置の高トラツク密度化が進むなかで、ヘ
ッドの位置決め制御の高精度化と、アクセスの高速化が
大きな課題となっており、これらを実現するために小型
軽量で、剛性の高い、制御性の良好なヘッド位置決め装
置が要望されている。また特にフロッピーディスク装置
においては、ハンドベルトタイプやラップトツブタイプ
のコンピュータへの搭載により、外部から振動が加えら
れたり、環境温度が変化しても、高精度な位置決めが可
能なヘッド位置決め装置が要求されている。
以下図面を参照しながら、従来のヘッド位置決め装置の
一例について説明する。第4図は、従来のヘッド位置決
め装置の斜視図である。50はフロッピーディスクであ
り、51はフロッピーディスク50の回転中心である。
52は磁気ヘッドであり、ヘッドキャリッジ53に取り
付けられている。ヘッドキャリッジ53は成型精度が高
く、強度の大きいポリカーボネート樹脂などの樹脂成型
品であり、さらにガラス繊維を充填して剛性を増してい
る。54は磁気ヘッド52が駆動される方向を示す矢印
であり、フロッピーディスク50と平行に、磁気ヘッド
52の中心と回転中心51を通る方向を示している。
55はモータであり、ビス80a、80bによってシャ
ーシ56に取り付けられている。58はプーリであり、
モータシャフト57に同軸に取り付けられている。
59はスチールベルトであり、プーリ58にα状に巻き
付けられ、その一端をヘッドキャリッジ53に設けられ
た突起部61に引っ掛けられ、もう一端は一定の張力で
張られた状態で、ビス81によってヘッドキャリッジ5
3に固定され、さらにその中央をビス82によってプー
リ58に固定されている。40は直動輪受である。第5
図は、直動軸受40の断面図であり、第4図の矢印54
に垂直な面で切断している。
第6図は、本発明のヘッド位置決め装置のヘッドキャリ
ッジ53と直動輪受40の組立状態と直動軸受40の構
成を示す分解図である。第5図、第6図において41は
直動軸受40の可動部であり、ボール43の転勤面65
a、65bを有し、切断面に垂直な方向、すなわち矢印
54に平行な方向に伸びた1字状の案内溝44a、44
bが中心線90を対称軸として線対称に設けられている
。可動部41にはヘッドキャリッジ53がビス83a、
83bによって固定されている。
42は直動軸受40の固定部であり、ボール43の転勤
面66a、66bを有し、切断面に垂直な方向、すなわ
ち矢印24に平行な方向に伸びたv字状の案内溝45a
、45bが中心線90を対称軸として線対称に設けられ
、案内溝45aは案内溝44aと、案内溝45bは案内
溝44bとそれぞれ対向している。固定部42は、案内
溝45a、45bの長手方向が矢印54の方向と平行と
なった状態で、ビス84a、84bによってシャーシ5
6に固定されている。可動部41、固定部42、および
ボール43はいずれも焼入ステンレス鋼などの剛性と硬
度が非常に大きな材料でできている。46a、46bは
保持器であり、ボール43が挿入される保持孔47が直
線上に、等間隔に設けられている。保持孔47は挿入さ
れたボール43が転動する際に摩擦負荷が過大にならな
いような適度な形状と大きさを有している。可動部41
は、案内溝44a。
44bと案内溝45a、45bの間に、保持器45a、
46bに保持されたボール43を挟んだ状態で、固定部
42に支持されており、可動部41は、ボール43の案
内溝44a、44bと案内溝45a、45bに沿った転
勤を伴って、矢印54の方向と平行に、往復直線移動す
ることができる。
以上のように構成されたヘッド位置決め装置について、
その動作を以下に説明する。スチールベルト59は、モ
ータシャフト57の回転によってプーリ58に巻き取ら
れ、ヘッドキャリッジ53は、スチールベルト59が巻
き取られた向きに、モータシャフト57の回転角度に比
例した距離だけ移動する。
またヘッドキャリッジ53は、直動軸受40の可動部4
1に取り付けられているので、ヘッドキャリッジ53の
移動方向は可動部41の移動方向、すなわち矢印54の
方向と平行な方向となり、その向きはモータシャフト5
7の回転方向で決定される。したがってヘッドキャリッ
ジ53に取り付けられている磁気ヘッド52は、モータ
シャフト57の回転方向と回転角度を制御することによ
り、フロッピーディスク50に平行で、フロッピーディ
スク50の回転中心51に向かう方向に往復直線移動し
、フロッピーディスク50上の目標位置に位置決めされ
る。
また、このように構成されたヘッド位置決め装置の環境
温度が変化した場合には、フロッピーディスク50、ヘ
ッドキャリッジ53、シャーシ56、プーリ58、およ
びスチールベルト59は、それぞれの材料の温度膨張係
数、寸法、および温度変化量に比例して伸縮する。よっ
てヘッド位置決め装置を各構成部品の温度変化による伸
縮量を考慮せずに設計した場合には、ヘッドキャリッジ
53に取り付けられている磁気ヘッド52は、温度変化
によりフロッピーディスク50上の目標位置から変化し
てしまう。ところが本従来例のヘッド位置決め装置にお
いてはヘッドキャリッジ53はガラス繊維を充填した樹
脂成型品でできている。ガラス繊維を充填した樹脂成型
品の温度膨張係数は、ガラス繊維の充填量を変えること
により変化させることができる。したがってヘッドキャ
リッジ53以外の各構成部品の温度変化による伸縮量を
考慮し、ガラス繊維の充填量を調整することにより、温
度変化によル磁気へラド52のフロッピーディスク50
上の目標位置からの誤差量を最小限に抑えられるように
ヘッドキャリッジ53の温度膨張係数を最適化している
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成において、磁気ヘッド5
2のフロッピーディスク50上の目標位置への位置決め
精度は、モータ55の回転角度制御による外乱抑制率で
決定される。外乱抑制率は、磁気ヘッド52に外力が作
用した際に生じる磁気ヘッド52の位置決め誤差を、モ
ータ55の回転角度制御により、どれだけ小さく抑える
ことができるかを示す値である。よってこの外乱抑制率
が大きいほど、磁気ヘッド52を目標位置に保持する力
が強く、通常の動作時ばかりでなく、外部から加速度の
大きな振動や衝撃が加わった際にも、精度の高い位置決
めができることになる。ここでモータ55の回転角度を
制御する制御回路(図示せず)はモータ55の回転角度
を検出することより磁気ヘッド52の目標位置からの誤
差量を算出し、この誤差量を零とするために、この誤差
量に比例した大きさで、この誤差量を零とする方向のト
ルクを発生するようにモータ55に対して指令を出す。
このときの誤差量を零とするためにモータ55が発生す
るトルクの大きさにより外乱抑制率が決定され、このト
ルクが大きいほど外乱抑制率が大きくなる。しかしこの
外乱抑制率はいくらでも大きくできるわけではなく、ヘ
ッドキャリッジ53と、直動軸受40の剛性によって制
限される。これらの剛性が小さく、機械共振の共振周波
数が低いと、磁気ヘッド52の誤差量を零とするために
モータ55が発生するトルクを大きくしても、この共振
周波数で発振してしまい制御不能となる。したがって外
乱抑制率を太き(することができず、このような場合に
は磁気ヘッド52を保持する力は弱くなり、外部から加
速度の大きな振動や衝撃が加わった際には、磁気ヘッド
52は位置決め位置より変位していまい、高精度な位置
決めはできない。ここで従来のヘッド位置決め装置にお
いては、直動軸受40の可動部41、固定部42、およ
びボール43はいずれも焼入ステンレス鋼などの剛性が
非常に大きな材料でできているので、直動軸受40は十
分な剛性を確保している。
しかし、ヘッドキャリッジ53はポリカーボネート樹脂
などの樹脂成型品であり、剛性を増すためにガラス繊維
を充填しているが、材料の剛性の大きさを示す曲げ弾性
率は4〜8 XIO’ kgf/ciと非常に小さく、
アルミニウムなどの金属の曲げ弾性率と比較すると1/
10程度である。いまヘッドキャリッジ53は直動輪受
40によって駆動方向以外の方向には変位しないように
支持されている。したがってヘッドキャリッジ53が、
モータ55の駆動力を振動源として共振する場合には、
直動輪受40を固定端として共振する。このときの共振
周波数はヘッドキャリッジ53の曲げ弾性率と断面係数
によって決る。この共振は共振周波数が十分高い場合に
は課題にはならないが、上記のようにヘッドキャリッジ
53の曲げ弾性率は非常に小さいためにこの共振周波数
は非常に低くなる。したがって従来のヘッド位置決め装
置においては、制御回路の夕(乱抑制率を大きくするこ
とができず、特に外部から加速度の大きな振動や衝撃が
加わったときには位置決め誤差は太き(なってしまい、
磁気ヘッド52の高精度な位置決めは不可能となる。
本発明は上記課題に鑑み、ヘッドキャリッジを構成する
部材の剛性を考慮し、小型軽量で、剛性が高く、かつ外
部から振動が加わったり、環境温度が変化しても、高精
度な位置決めが可能なヘッド位置決め装置を提供するも
のである。
課題を解決する・ための手段 上記課題を解決するために本発明のヘッド位置決め装置
は、情報記録媒体に対して、情報の書き込みと、読み出
しを行なうヘッドと、前記ヘッドが設けられたヘッドキ
ャリッジと、前記ヘッドキャリッジを所定方向に往復直
線運動させるためのモータとガイド機構からなり、前記
ヘッドキャリッジは、金属製部材と樹脂製部材により構
成され、前記金属製部材には前記樹脂製部材と前記ガイ
ド機構の可動部が取り付けられ、さらに前記ヘッドは前
記樹脂製部材に設けられているという構成にしたもので
ある。
作用 本発明においては上記のように、ガイド機構の可動部が
金属製部材に取り付けられており、前記金属製部材は前
記ガイド機構によって駆動方向以外の方向には変位しな
いように支持されている。
したがって前記金属製部材が、モータの駆動力を振動源
として共振する場合には、前記ガイド機構を固定端とし
て共振する。このときの共振周波数は、前記金属製部材
の曲げ弾性率と断面係数によって決る。ここで金属とし
てアルミニウムを例にすると、アルミニウムの曲げ弾性
率は、7〜8×10’ kgf7m”であり、従来のヘ
ッドキャリッジに用いていた樹脂よりも10倍近く大き
いために、この共振周波数は従来のヘッドキャリッジに
比較して、十分高くなる。したがって前記モータの回転
角度制御による外乱抑制率を太き(することができ、ヘ
ッドを目標位置に保持する力が強くなり、通常の動作時
ばかりでなく、外部から加速度の大きな振動や衝撃が加
わったときにも前記ヘッドの高精度な位置決めが可能と
なる。
また樹脂製部材は前記金属製部材に取り付けられており
、さらに前記ヘッドは前記樹脂製部材に設けられている
。したがって前記金属製部材や情報記録媒体などの前記
樹脂製部材以外の各構成部品の温度変化による伸縮量を
考慮し、前記樹脂製部材へのガラス繊維の充填量を調整
することにより、前記樹脂製部材の温度膨張係数を最適
化して、温度変化による前記ヘッドの情報記録媒体上の
目標位置からの誤差量を最小限に抑えることができる。
さらに前記金属製部材の大きさを、剛性が十分確保でき
る最小限の大きさとし、剛性の必要ない部分は前記樹脂
製部材により構成することにより、小型軽量化すること
もできる。
以上のように、小型軽量で、剛性が高く、かつ外部から
振動が加わったり、環境温度が変化しても、高精度な位
置決めが可能なヘッド位置決め装置を実現できる。
実施例 以下本発明の一実施例のヘッド位置決め装置について、
図面を参照しながら説明する。第1図は本発明のヘッド
位置決め装置の斜視図であり、20はフロッピーディス
クであり、21はフロッピーディスク20の回転中心で
ある。22は磁気ヘッドである。23はヘッドキャリッ
ジであり、アルミニウム製部材15と樹脂製部材16で
構成されている。樹脂製部材16は成型精度が高く、強
度の大きいポリカーボネート樹脂などの樹脂成型品であ
り、さらにガラス繊維を充填して剛性を増している。磁
気ヘッド22は、樹脂製部材16の一端近傍に取り付け
られている。24は磁気ヘッド22が駆動される方向を
示す矢印であり、フロッピーディスク20と平行に、磁
気ヘッド22の中心と回転中心21を通る方向を示して
いる。25はモータであり、ビス70a、70bによっ
てシャーシ26に取り付けられている。28はプーリで
あり、モータシャフト27に同軸に取り付けられている
。29はスチールベルトであり、プーリ28にα状に巻
き付けられ、その一端をアルミニウム製部材15に設け
られた突起部30に引っ掛けられ、もう一端は一定の張
力で張られた状態で、ビス71によってアルミニウム製
部材15に固定され、さらにその中央をビス72によっ
てプーリ28に固定されている。10は直動輪受である
。第2図は、直動軸受10の断面図であり、第1図の矢
印24に垂直な面で切断している。第3図は、本発明の
ヘッド位置決め装置のヘッドキャリッジ23を構成する
アルミニウム製部材15と樹脂製部材16、および直動
軸受10の組立状態と直動輪受10の構成を示す分解図
である。第2図、第3図において樹脂製部材16は磁気
ヘッド22が取り付けられているのと反対側の一端近傍
において、ビス75a、75bによってアルミニウム製
部材15に取り付けられている。1は直動軸受10の可
動部であり、ボール3の転勤面15a。
15bを有し、切断面に垂直な方向、すなわち矢印24
に平行な方向に伸びたV字状の案内溝4a、4bが中心
線60を対称軸として線対称に設けられている。可動部
1にはアルミニウム製部材15がビス73a、73bに
よって固定されている。2は直動軸受10の固定部であ
り、ボール3の転勤面16a、1.6bを有し、切断面
に垂直な方向、すなわち矢印24に平行な方向に伸びた
v字状の案内溝5a、5bが中心線60を対称軸として
線対称に設けられ、案内溝5aは案内溝4aと、案内溝
5bは案内溝4bとそれぞれ対向している。固定部2は
、案内溝5a、5bの長手方向が矢印24の方向と平行
となった状態で、ビス74a、74bによってシャーシ
26に固定されている。可動部l、固定部2、およびボ
ール3はいずれも焼入ステンレス鋼などの剛性と硬度が
非常に大きな材料でできている。6a。
6bは保持器であり、ボール3が挿入される保持孔7が
直線上に、等間隔に設けられている。保持孔7は挿入さ
れたボール3が転勤する際に摩擦負荷が過大にならない
ような適度な形状と大きさを有している。可動部1は、
案内溝4a、4bと案内溝5a、5bの間に、保持器6
a、6bに保持されたボール3を挟んだ状態で、固定部
2に支持されており、可動部1は、ボール30案内溝4
a。
4bと案内溝5a、5bに沿った転勤を伴って、矢印2
4の方向と平行に、往復直線移動することができる。
以上のように構成されたヘッド位置決め装置について、
その動作を以下に説明する。スチールベルト29は、モ
ータシャフト27の回転によってプーリ28に巻き取ら
れ、ヘッドキャリッジ23は、スチールベルト29が巻
き取られた向きに、モータシャフト27の回転角度に比
例した距離だけ移動する。
アルミニウム製部材15は、直動軸受10の可動部lに
取り付けられているので、アルミニウム製部材15、お
よびアルミニウム製部材15に取り付けられている樹脂
製部材16の移動方向は可動部1の移動方向、すなわち
矢印24の方向と平行な方向となり、その向きはモータ
シャフト27の回転方向で決定される。したがって樹脂
製部材16に取り付けられている磁気ヘッド22は、モ
ータシャフト27の回転方向と回転角度を制御すること
により、フロッピーディスク20に平行で、フロッピー
ディスク20の回転中心21に向かう方向に往復直線移
動し、フロッピーディスク20上の目標位置に位置決め
される。
上記のように、直動輪受10の可動部1、固定部2、お
よびボール3はいずれも焼入ステンレス鋼などの剛性が
非常に大きな材料でできているので、可動部1に取り付
けられたアルミニウム製部材15は、直動軸受10によ
って駆動方向以外の方向には非常に大きな剛性で支持さ
れている。したがってアルミニウム製部材15が、モー
タ25の駆動力を振動源として共振する場合には、直動
軸受10を固定端として共振する。このときの共振周波
数は、アルミニウム製部材15の曲げ弾性率と断面係数
によって決る。ここでアルミニウムの曲げ弾性率は、7
〜8 XIO’ kgf/ltm”であり、従来のヘッ
ドキャリッジに用いていた樹脂よりも10倍近(大きい
ために、この共振周波数は従来のヘッドキャリッジに比
較して、十分高くなる。一方、磁気ヘッド22のフロッ
ピーディスク20上の目標位置への位置決め精度は、モ
ータ25の回転角度制御による外乱抑制率で決定される
。外乱抑制率は、磁気へラド22に外力が作用した際の
磁気ヘッド22の位置決め位置からの変位量を、モータ
25の回転角度制御により、どれだけ小さく抑えること
ができるかを示す値である。この外乱抑制率が大きいほ
ど、通常の動作時ばかりでなく、外部から大きな加速度
の振動や衝撃が加わった際にも磁気ヘッド22の位置決
め誤差は非常に小さくなり、精度の高い位置決めができ
ることになる。ここでモータ25の回転角度を制御する
制御回路(図示せず)はモータ25の回転角度を検出す
ることより磁気ヘッド22の目標位置からの誤差量を算
出し、この誤差量を零とするために、この誤差量に比例
した大きさで、この誤差量を零とする方向のトルクを発
生するようにモータ25に対して指令を出す。このとき
の誤差量を零とするためにモータ25が発生するトルク
の大きさにより外乱抑制率が決定され、このトルクが大
きいほど外乱抑制率が大きくなる。しかしこのトルクは
いくらでも大きくできるわけではな(、モータ25によ
って駆動されるヘッドキャリッジ23と、直動軸受10
の剛性によって制限される。ヘッドキャリッジ23と、
直動軸受10の剛性が小さく、機械共振の共振周波数が
低いと、磁気ヘッド22の誤差量を零とするためにモー
タ25が発生するトルクを大きくしても、この共振周波
数で発振してしまい制御不能となる。したがって外乱抑
制率を大きくすることができない。しかし本発明におい
ては、前述のようにアルミニウム製部材15は直動軸受
10によって非常に大きな剛性で支持されているし、さ
らにアルミニウム製部材15自身の剛性も、従来のヘッ
ドキャリッジよりも10倍近く大きいために、共振周波
数は従来のヘッドキャリッジに比較して十分高くなる。
したがって外乱抑制率を大きくすることができ、通常の
動作時ばかりでなく、外部から大きな加速度の振動や衝
撃が加わったときにも磁気ヘッド22の位置決め誤差は
非常に小さくなり、高精度な位置決めが可能となる。な
お、本実施例ではヘッドキャリッジ23の構成部材とし
てアルミニウム製部材15を選んだが、アルミニウムに
限定する必要はなく、剛性が高く、比重の小さな金属製
部材であればヘッドキャリッジ23の構成部材として用
いることができる。
また磁気ヘッド22が取り付けられた樹脂製部材16は
ガラス繊維を充填した樹脂成型品でできている。ガラス
繊維を充填した樹脂成型品の温度膨張係数は、ガラス繊
維の充填量を変えることにより変化させることができる
。よって樹脂製部材16の温度変化による伸縮量はガラ
ス繊維の充填量を変えることによりコントロールするこ
とができる。
ここで磁気ヘッド22が取り付けられている樹脂製部材
16は、一端近傍において、アルミニウム製部材15に
ビス75a、75bによって固定されているので、ビス
75a、75bの位置を取付は位W90とすると、樹脂
製部材16に取り付けられた磁気ヘッド22は、樹脂製
部材16の温度変化による伸縮により、取付は位置90
に対して変位する。このときの磁気ヘッド22の、フロ
ッピーディスク20の回転中心21に向かう方向、すな
わち矢印24の方向の、取付は位置90に対する相対変
位量は、樹脂製部材16の矢印24の方向の伸縮量と等
しくなる。したがって磁気ヘッド22の、矢印24の方
向の、取付は位置91に対する相対変位量は、樹脂製部
材16へのガラス繊維の充填量を変えることによりコン
トロールすることができる。またフロッピーディスク2
0上の位置決め目標位置と取付は位置91間の距離の温
度変化による変化量は、フロッピーディスク20、アル
ミニウム製部材15、シャーシ26、プーリ28、およ
びスチールベルト29の各構成部品の温度変化による伸
縮量より得ることができるので、フロッピーディスク2
0上の位置決め目標位置と取付は位置91間の距離の温
度変化による変化量と、磁気ヘッド22の、矢印24の
方向の、取付は位置91に対する相対変位量が等しくな
るように、樹脂製部材16へのガラス繊維の充填量を調
整することにより、磁気ヘッド22とフロッピーディス
ク20上の位置決め目標位置の、温度変化による誤差量
を最小限に抑えることができる。なお、本実施例では温
度変化による樹脂製部材16の伸縮量のコントロールを
ガラス繊維の充填量を変えることにより行なっているが
、樹脂製部材16の材料として温度膨張係数の最適なも
のを温度膨張係数の異なる数種類の樹脂のなかから選ぶ
ことによっても可能である。また磁気ヘッド22は直接
樹脂製部材16に取り付けられる必要はなく、仮バネな
どの金属部材を介して樹脂製部材16に取り付けられて
いても良い。なぜならば、磁気ヘッド22の、矢印24
の方向の取付は位置91に対する相対変位量は、その金
属部材の温度変化による伸縮量を知ることにより、磁気
ヘッド22を直線樹脂製部材16に取り付けた場合と同
様に、樹脂製部材】6の伸縮量を変えることによりコン
トロールすることができるからである。
さらにアルミニウム製部材15の大きさを、剛性が十分
確保できる最小限の大きさとし、剛性の必要ない部分は
樹脂製部材16で構成することにより、ヘッドキャリッ
ジ23の小型軽量化も可能である。
以上のように、本発明によれば小型軽量で、剛性が高く
、かつ外部から振動が加わったり、環境温度が変化して
も、高精度な位置決めが可能なヘッド位置決め装置を実
現できる。
発明の効果 情報記録媒体に対して、情報の書き込みと、読み出しを
行なうヘッドと、前記ヘッドが設けられたベツドキャリ
ッジと、前記ヘッドキャリッジを所定方向に往復直線運
動させるためのモータとガイド機構からなり、前記ヘッ
ドキャリッジは、金属製部材と樹脂製部材により構成さ
れ、前記金属製部材には前記樹脂製部材と前記ガイド機
構の可動部が取り付けられ、さらに前記ヘッドは前記樹
脂製部材に設けられているという構成にしたことにより
、前記ヘッドキャリッジの剛性が高くなり、また前記ヘ
ッドの温度変化による情報記録媒体上の目標位置からの
変位量を前記樹脂製部材の伸縮量のコントロールするこ
とにより最小することが可能となるので、小型軽量で、
かつ外部から振動が加わったり、環境温度が変化しても
、高精度な位置決めが可能なヘッド位置決め装置を実現
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のヘッド位置決め装置の斜視図、第2図
は、直動輪受の断面図、第3図は、本発明のヘッド位置
決め装置のヘッドキャリッジを構成するアルミニウム製
部材15と樹脂製部材16、および直動軸受10の組立
状態と直動輪受10の構成を示す分解図、第4図は、従
来のヘッド位置決め装置の斜視図、第5図は、直動輪受
の断面図、第6図は、従来のヘッド位置決め装置のヘッ
ドキャリッジと直動軸受の組立状態と直動軸受の構成を
示す分解図である。 1・・・・・・可動部、10・・・・・・直動軸受、1
5・・・・・・アルミニウム製部材(金属製部材)、1
6・・・・・・樹脂製部材、20・・・・・・フロッピ
ーディスク、22・・・・・・磁気ヘッド、23・・・
・・・ヘッドキャリッジ、25・旧・・モータ。 代理人の氏名 弁理士 粟野重孝 はか1名第2図 ω 第 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 情報記録媒体に対して、情報の書き込みと、読み出しを
    行なうヘッドと、前記ヘッドが設けられたヘッドキャリ
    ッジと、前記ヘッドキャリッジを所定方向に往復直線運
    動させるためのモータとガイド機構からなり、前記ヘッ
    ドキャリッジは、金属製部材と樹脂製部材により構成さ
    れ、前記金属製部材には前記樹脂製部材と前記ガイド機
    構の可動部が取り付けられ、さらに前記ヘッドは前記樹
    脂製部材に設けられていることを特徴とするヘッド位置
    決め装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6010467A (ja) * 1983-06-30 1985-01-19 Tokico Ltd 磁気デイスク記憶装置
JPS60197983A (ja) * 1984-03-22 1985-10-07 Canon Electronics Inc ヘツド装置

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