JPH02247339A - Nb―Ti超電導線の製造方法 - Google Patents
Nb―Ti超電導線の製造方法Info
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
本発明は燃焼合成によりNb−Ti合金を製造し、この
Nb−T’i合金を用いてNb−’l”i超電導線を製
造する方法に関する。
Nb−T’i合金を用いてNb−’l”i超電導線を製
造する方法に関する。
「従来の技術」
現在、実用化がなされている合金系超電導材料において
、最も一般的な乙のとしてNb−Ti合金が知られてい
る。この合金は、最初に実用化がなされたN b−Z
r合金よりも塑性加工性に優れ、」二部臨界磁界が若干
高いなどの長所を有しているので、現在最も広く使用さ
れており、特に、超電導線用のものとしてT i含有f
f150〜70原子%の合金が多用されている。
、最も一般的な乙のとしてNb−Ti合金が知られてい
る。この合金は、最初に実用化がなされたN b−Z
r合金よりも塑性加工性に優れ、」二部臨界磁界が若干
高いなどの長所を有しているので、現在最も広く使用さ
れており、特に、超電導線用のものとしてT i含有f
f150〜70原子%の合金が多用されている。
この種の合金を用いて超電導線を製造するには、アーク
溶解または電子ビーム溶解でN b−T i合金鋳塊を
溶製し、次にこの鋳塊に1000℃以上の高温で鍛造あ
るいは圧延などの1次加工を施して加工性を高め、この
後に常温で棒状に加工し、更にCuパイプなどと複合し
、線引船主することで超電導線を得ている。
溶解または電子ビーム溶解でN b−T i合金鋳塊を
溶製し、次にこの鋳塊に1000℃以上の高温で鍛造あ
るいは圧延などの1次加工を施して加工性を高め、この
後に常温で棒状に加工し、更にCuパイプなどと複合し
、線引船主することで超電導線を得ている。
ところで、一般に、特定の組成の合金鋳塊を製造するに
は、合金成分の各元素を単体であるいは複合状態で含有
する地金あるいは鋳塊などを用意し、これらを目的の組
成比となるように所定の割合で混合し、この混合体を加
熱して溶融させ、溶融状態で攪拌して成分の均一化を図
った後に冷却して合金鋳塊を得るようにしている。また
、地金あるいは鋳塊の溶融混合状態において雰囲気中の
不純物やガスなどが混入すると合金成分に変動を来し、
純度が低下するので、真空雰囲気中などにおいて溶解処
理を行い、更に加熱効率の良好なアーク放電あるいは電
子ビーム溶解による加熱などを行って、不純物の少ない
良質の合金鋳塊を製造するようにしている。
は、合金成分の各元素を単体であるいは複合状態で含有
する地金あるいは鋳塊などを用意し、これらを目的の組
成比となるように所定の割合で混合し、この混合体を加
熱して溶融させ、溶融状態で攪拌して成分の均一化を図
った後に冷却して合金鋳塊を得るようにしている。また
、地金あるいは鋳塊の溶融混合状態において雰囲気中の
不純物やガスなどが混入すると合金成分に変動を来し、
純度が低下するので、真空雰囲気中などにおいて溶解処
理を行い、更に加熱効率の良好なアーク放電あるいは電
子ビーム溶解による加熱などを行って、不純物の少ない
良質の合金鋳塊を製造するようにしている。
「発明が解決しようとする課題」
ところが、溶解法によって合金鋳塊を製造した場合、溶
湯を十分に攪拌して凝固させた場合であっても、溶湯内
の各合金成分の比重差などが原因となって溶湯内におい
て合金成分が不均一に混合された状態を生じる場合があ
るとともに、凝固時に生じる重力偏析などのために、所
望の組成比の均質な合金鋳塊を得ることが困難な問題が
あった。
湯を十分に攪拌して凝固させた場合であっても、溶湯内
の各合金成分の比重差などが原因となって溶湯内におい
て合金成分が不均一に混合された状態を生じる場合があ
るとともに、凝固時に生じる重力偏析などのために、所
望の組成比の均質な合金鋳塊を得ることが困難な問題が
あった。
そして前記N b−T i合金などの超電導材料におい
ては、組成比が異なると、超電導特性にも影響を生じる
ので、NbとTiの含有割合は所望の組成比に合致する
ように調整されなくてはならない。
ては、組成比が異なると、超電導特性にも影響を生じる
ので、NbとTiの含有割合は所望の組成比に合致する
ように調整されなくてはならない。
ところが、この合金の成分元素であるNbとTiはいず
れも高融点金属であるために、高熱を発生させるために
特殊な溶解装置が必要であるとともに、両元素に比重差
があることなどから、組成比が整った均質な合金鋳塊を
得ることが困難な問題があり、従来から行なわれている
溶解鋳造法とは別種の新たな製造方法が種々試みられて
いる。
れも高融点金属であるために、高熱を発生させるために
特殊な溶解装置が必要であるとともに、両元素に比重差
があることなどから、組成比が整った均質な合金鋳塊を
得ることが困難な問題があり、従来から行なわれている
溶解鋳造法とは別種の新たな製造方法が種々試みられて
いる。
本発明は前記課題を解決するためになされたしので、N
bとT iを所定の組成比で含有させることができ、偏
析の問題や不純物の混入の問題を生じることなく均質な
Nb−’l”i合金を製造するとともに、その合金から
特性の優秀なN b−T i超電導線を製造する方法を
提供することを目°的とする。
bとT iを所定の組成比で含有させることができ、偏
析の問題や不純物の混入の問題を生じることなく均質な
Nb−’l”i合金を製造するとともに、その合金から
特性の優秀なN b−T i超電導線を製造する方法を
提供することを目°的とする。
1課題を解決するための手段」
本発明は前記課題を解決するために、Nb粉末と′1゛
i粉末を混合して得た混合粉末を加圧して圧密体を形成
し、次にこの圧密体の一部に点火して点火部分を化学反
応により発熱させるとともに、この化学反応により生じ
る生成熱によって化学反応部分に隣接する部分を加熱し
、順次化学反応部分を圧密体の他の部分に拡開して圧密
体の全体を化学反応させることにより圧密体の全体を合
金化してNb−Ti合金を得るとともに、このN b−
T i合金を熱間で押出加工した後に、Cuなどの良導
電性金属材料からなる被覆材で覆い、次に伸線加工を行
って素線を作成し、更にこの素線を複数本集合して縮径
する処理を必要回数行うものである。
i粉末を混合して得た混合粉末を加圧して圧密体を形成
し、次にこの圧密体の一部に点火して点火部分を化学反
応により発熱させるとともに、この化学反応により生じ
る生成熱によって化学反応部分に隣接する部分を加熱し
、順次化学反応部分を圧密体の他の部分に拡開して圧密
体の全体を化学反応させることにより圧密体の全体を合
金化してNb−Ti合金を得るとともに、このN b−
T i合金を熱間で押出加工した後に、Cuなどの良導
電性金属材料からなる被覆材で覆い、次に伸線加工を行
って素線を作成し、更にこの素線を複数本集合して縮径
する処理を必要回数行うものである。
「作用」
NbとTiの合計エンタルピーとN b−T i合金の
エンタルピーとの間に差があるので、Nb粉末と1゛i
粉末の圧密体に点火して部分的に合金を生成させた場合
に反応熱が生じ、この反応熱によって反応部分が自然に
圧密体の全体に広がり、Nb粉末と′ri粉末からなる
圧密体の全体が順次自然にNb−Ti合金化する。また
、反応熱によって自身が合金化する圧密体の内部におい
ては、溶解法などに比較して大規模な原子の移動や偏析
は生じないので、所望の組成でNb粉末とT i粉末を
均一に混合して圧密体を形成することで、反応後の圧密
体の全体が均一な組成のN b−T i合金となる。
エンタルピーとの間に差があるので、Nb粉末と1゛i
粉末の圧密体に点火して部分的に合金を生成させた場合
に反応熱が生じ、この反応熱によって反応部分が自然に
圧密体の全体に広がり、Nb粉末と′ri粉末からなる
圧密体の全体が順次自然にNb−Ti合金化する。また
、反応熱によって自身が合金化する圧密体の内部におい
ては、溶解法などに比較して大規模な原子の移動や偏析
は生じないので、所望の組成でNb粉末とT i粉末を
均一に混合して圧密体を形成することで、反応後の圧密
体の全体が均一な組成のN b−T i合金となる。
そして、このように均質化されたN b−T i合金を
被覆材で覆って伸線加工することで、所望の組成の均質
な超電導体を有する超電導線を得ることができる。
被覆材で覆って伸線加工することで、所望の組成の均質
な超電導体を有する超電導線を得ることができる。
「実施例」
第1図ないし第14図は本発明の方法の一例を説明する
だめのもので、この例の方法を実施してNb−Ti合金
を製造するには、第1図に示ずNb粉粉末色第2図に示
ずT i粉末2を用意する。これらの粉末は、高純度の
riあるいは高純度のNbからなるものであって、その
粒径は0.1〜20μm程度の十分に粒径の揃ったもの
を用いることが好ましい。
だめのもので、この例の方法を実施してNb−Ti合金
を製造するには、第1図に示ずNb粉粉末色第2図に示
ずT i粉末2を用意する。これらの粉末は、高純度の
riあるいは高純度のNbからなるものであって、その
粒径は0.1〜20μm程度の十分に粒径の揃ったもの
を用いることが好ましい。
次にiq記Nb粉末lと′ri粉末2を、製造するべき
Nb−Ti合金の組成比と同一になるように秤量して第
3図に示すように所要量、攪拌容器3内に投入し、十分
に攪拌して均一に混合して混合粉末を得る。この混合処
理の際に、Nb粉粉末色Ti粉末2の粒径が異なるよう
であると、均一混合が不十分になるので、Nb粉末1と
Ti粉末2の粒径をできる限り揃えることが好ましい。
Nb−Ti合金の組成比と同一になるように秤量して第
3図に示すように所要量、攪拌容器3内に投入し、十分
に攪拌して均一に混合して混合粉末を得る。この混合処
理の際に、Nb粉粉末色Ti粉末2の粒径が異なるよう
であると、均一混合が不十分になるので、Nb粉末1と
Ti粉末2の粒径をできる限り揃えることが好ましい。
次にこの混合粉末4を白金板などの薄肉金属板からなる
容器5に収納し、容器5を真空排気装置に接続して容器
5の内部を真空排気する。この真空排気処理により容器
5内の不要なガスを排除して不純物元素の混入を防止す
る。
容器5に収納し、容器5を真空排気装置に接続して容器
5の内部を真空排気する。この真空排気処理により容器
5内の不要なガスを排除して不純物元素の混入を防止す
る。
次いで第4図に示す如く前記容器5ごと冷間等方圧プレ
ス加工を行って混合粉末からなる圧密体7を形成する。
ス加工を行って混合粉末からなる圧密体7を形成する。
前記等方圧プレス加工法では冷間で静水圧によるプレス
法を行っても良い。この場合に加える加圧力は、0.5
〜5t/cm”程度が好ましい。
法を行っても良い。この場合に加える加圧力は、0.5
〜5t/cm”程度が好ましい。
プレス加工によって圧密体7を得たならば、この圧密体
7を容器5から分離して圧密体7を露出させ、第5図に
示すようにこの圧密体7の上部中央部分を放電加熱ある
いは電熱線による強熱などの加熱手段により3000℃
程度に加熱して点火する。以上のように点火された圧密
体7の上部においては、化学反応か始まり、Nb&Ti
とが反応してNb−Ti合金が生成されて生成熱が放出
される。そして、Nb−’l”i合金が生成される際に
放出される生成熱により、反応部分の周囲の圧密体が加
熱されて点火され、この部分にもNb−Ti合金が生成
する。
7を容器5から分離して圧密体7を露出させ、第5図に
示すようにこの圧密体7の上部中央部分を放電加熱ある
いは電熱線による強熱などの加熱手段により3000℃
程度に加熱して点火する。以上のように点火された圧密
体7の上部においては、化学反応か始まり、Nb&Ti
とが反応してNb−Ti合金が生成されて生成熱が放出
される。そして、Nb−’l”i合金が生成される際に
放出される生成熱により、反応部分の周囲の圧密体が加
熱されて点火され、この部分にもNb−Ti合金が生成
する。
このようにして圧密体7の上部側から下部側に順次反応
が伝達される結果、第6図に示すように圧密体7には上
部側から順次Nb−Ti合金が生成され、圧密体7の底
部まで反応が完了すると第7図に示すように全体がNb
−Ti合金からなる円柱状の合成品Sを得ることができ
る。
が伝達される結果、第6図に示すように圧密体7には上
部側から順次Nb−Ti合金が生成され、圧密体7の底
部まで反応が完了すると第7図に示すように全体がNb
−Ti合金からなる円柱状の合成品Sを得ることができ
る。
ここで第8図に、NbとT iの合計エンタルピー値と
Nb−Ti合金のエンタルピー値を比較して示す。第8
図から両方のエンタルピーに差異があるので、前述のよ
うに点火による燃焼合成方法によりNb−Ti合金を合
成できることが明らかである。
Nb−Ti合金のエンタルピー値を比較して示す。第8
図から両方のエンタルピーに差異があるので、前述のよ
うに点火による燃焼合成方法によりNb−Ti合金を合
成できることが明らかである。
前述のように製造された合成品8においては、均一に混
合したNb粉粉末色Ti粉末2の圧密体からなり、しか
も、点火されて燃焼合成される場合に圧密体7の内部で
は、溶解法の場合と異なり、固相反応に近い元素拡散が
なされ、偏析は生じないので、合成品8にはNbとTi
が均一に含有されている。従って組成比の整った均質な
Nb−Ti合金の合成品8を得ることができる。更に、
Nbと1゛iの合計エンタルピー特性とN b−T i
合金のエンタルピー特性の差異により生成熱か発生し、
この生成熱により燃焼合成が圧密体の全体に広がるので
、特別な熱源を用いることなく、最初の点火を行い、圧
密体7を1000〜1700℃程度に加熱する操作で簡
単にNb−Ti合金を製造することができる。
合したNb粉粉末色Ti粉末2の圧密体からなり、しか
も、点火されて燃焼合成される場合に圧密体7の内部で
は、溶解法の場合と異なり、固相反応に近い元素拡散が
なされ、偏析は生じないので、合成品8にはNbとTi
が均一に含有されている。従って組成比の整った均質な
Nb−Ti合金の合成品8を得ることができる。更に、
Nbと1゛iの合計エンタルピー特性とN b−T i
合金のエンタルピー特性の差異により生成熱か発生し、
この生成熱により燃焼合成が圧密体の全体に広がるので
、特別な熱源を用いることなく、最初の点火を行い、圧
密体7を1000〜1700℃程度に加熱する操作で簡
単にNb−Ti合金を製造することができる。
Nb−Ti合金の合成品8を得たならば、この合成品8
にArガスなどの不活性ガス雰囲気中において第9図に
示すように熱間静水圧加工を施して2次合成品10を作
成する。この熱間静水圧加工を行う条件は、1000〜
1500℃の温度で0.5〜2.5t/cm’が好まし
い。
にArガスなどの不活性ガス雰囲気中において第9図に
示すように熱間静水圧加工を施して2次合成品10を作
成する。この熱間静水圧加工を行う条件は、1000〜
1500℃の温度で0.5〜2.5t/cm’が好まし
い。
2次合成品lOを作成したならば、次にこの2次合成品
lOに第10図に示すように1000°C程度の温度で
熱間押出加工を施して、1次ロッド11を作成する。こ
の押出加工を行うには、例えば第10図に示すように、
コンテナ12とその先端部に設けられたダイス13とコ
ンテナ12の内部に挿入自在に設けられたラム14とを
備えた押出装置を用いて行う。この押出加工時の温度は
、700〜1200℃が好ましい。
lOに第10図に示すように1000°C程度の温度で
熱間押出加工を施して、1次ロッド11を作成する。こ
の押出加工を行うには、例えば第10図に示すように、
コンテナ12とその先端部に設けられたダイス13とコ
ンテナ12の内部に挿入自在に設けられたラム14とを
備えた押出装置を用いて行う。この押出加工時の温度は
、700〜1200℃が好ましい。
1次ロッド11を作成したならば、次にこの1次ロッド
11を第11図に示1−ようにダイス15を用いて線引
加工して2次ロッド16を作成する。
11を第11図に示1−ようにダイス15を用いて線引
加工して2次ロッド16を作成する。
次にこの2次ロッドI6に第12図に示すようにCuな
どの良導電性金属材料からなるバイブ17肢せて縮径し
、第13図に示4−素線18を得る。
どの良導電性金属材料からなるバイブ17肢せて縮径し
、第13図に示4−素線18を得る。
この素線18は、Nb−’I’i合金からなる芯材I9
を良導電性金属材料からなる金属プレス20で覆ってな
る構造になっている。
を良導電性金属材料からなる金属プレス20で覆ってな
る構造になっている。
次いで前記索線18を第14図に示すように曳数本集合
してCuなどの良導電性金属材料からなるシース管21
の内部に集合し、更に縮径加工を施す。このように素線
を集合して縮径する工程を複数回行うことにより第15
図に示す如く金属基地22の内部に無数のN b−T
i合金フィラメントを配し、た構造の超電導線23を得
ることができる。
してCuなどの良導電性金属材料からなるシース管21
の内部に集合し、更に縮径加工を施す。このように素線
を集合して縮径する工程を複数回行うことにより第15
図に示す如く金属基地22の内部に無数のN b−T
i合金フィラメントを配し、た構造の超電導線23を得
ることができる。
以上説明したように製造された超電導線にあっては、所
望の組成比のNb−’l”i合金から製造されているの
で、所望の超電導特性を発揮することができ、特に、従
来方法により製造された超電導線に比較し、て臨界電流
密度か優れている。。
望の組成比のNb−’l”i合金から製造されているの
で、所望の超電導特性を発揮することができ、特に、従
来方法により製造された超電導線に比較し、て臨界電流
密度か優れている。。
「実施例」
Nb粉末とTi粉末を混合する際に、Nb粉末の割合を
46原子%〜53原子%まで変化させて混合してなる混
合粉末を調製し、各混合粉末を冷間液圧プレスで2t/
’c+a”の圧力を加えて直径20mm、高さl00o
++aの円柱状に成型して複数の圧密体を得た。次いで
これらの圧密体の上端部を、放電加熱により3000℃
に加熱して上端部に点火して燃焼合成を行い、Nb−T
i合金製の円柱状の合成品を得た。
46原子%〜53原子%まで変化させて混合してなる混
合粉末を調製し、各混合粉末を冷間液圧プレスで2t/
’c+a”の圧力を加えて直径20mm、高さl00o
++aの円柱状に成型して複数の圧密体を得た。次いで
これらの圧密体の上端部を、放電加熱により3000℃
に加熱して上端部に点火して燃焼合成を行い、Nb−T
i合金製の円柱状の合成品を得た。
得られた合成品におけるNbの含有量を化学分析した結
果、第16図に示すように粉末混合時に添加したNb量
とほぼ等しくなっていることが判明した。
果、第16図に示すように粉末混合時に添加したNb量
とほぼ等しくなっていることが判明した。
前記N b−T i合金のうち、Nb含有量52%の合
金を用い、この合金をArガス雰囲気中において140
0℃で熱間静水圧プレス加工を施して2次合成品を得、
次いでこの2次合成品を1000℃で押出して直径5I
IIIllの1次ロッドを得た。
金を用い、この合金をArガス雰囲気中において140
0℃で熱間静水圧プレス加工を施して2次合成品を得、
次いでこの2次合成品を1000℃で押出して直径5I
IIIllの1次ロッドを得た。
続いてこの1次ロッドを外径10mm、内径6mIII
のCuパイプに挿入し、全体を縮径加工して直径2tm
の素線を得た。次いでこの素線を7本集合してCuパイ
プを被せ、更に7本集合してCuパイプに被せる処理を
繰り返し行ってCu基地の内部に18000本のNb−
Ti合金のフィラメントを分散配列させた極細多心構造
の超電導線を得ることができた。
のCuパイプに挿入し、全体を縮径加工して直径2tm
の素線を得た。次いでこの素線を7本集合してCuパイ
プを被せ、更に7本集合してCuパイプに被せる処理を
繰り返し行ってCu基地の内部に18000本のNb−
Ti合金のフィラメントを分散配列させた極細多心構造
の超電導線を得ることができた。
この超電導線において、4.2Kにおける臨界電流密度
を種々の磁場中で測定した結果を第17図に示す。また
、比較のために、従来行なわれているアーク溶解法によ
り製造されたNb−Ti合金を用い、前記と同等の工程
で製造された超電導線の4.2Kにおける臨界電流密度
を種々の磁場中で測定した結果を第17図に示す。
を種々の磁場中で測定した結果を第17図に示す。また
、比較のために、従来行なわれているアーク溶解法によ
り製造されたNb−Ti合金を用い、前記と同等の工程
で製造された超電導線の4.2Kにおける臨界電流密度
を種々の磁場中で測定した結果を第17図に示す。
第17図から明らかなように、本発明の方法で製造され
た超電導線は従来方法で得られた超電導線に比較して臨
界電流密度の面で優れていることが判明した。
た超電導線は従来方法で得られた超電導線に比較して臨
界電流密度の面で優れていることが判明した。
「発明の効果」
以上説明したように本発明は、Nb粉末とTi粉末の混
合粉末から形成した圧密体に点火することにより、Nb
とTiの合計エンタルピー特性とNb−Ti合金のエン
タルピー特性の間のエンタルピー差を利用して生成熱に
よる燃焼合成を行い、Nb−Ti合金を生成させるので
、圧密体の内部で固相反応に近い反応が進行し、圧密体
の内部で偏析などを起こすことなくNb−Ti合金化さ
せることができ、圧密体に混合させたNbとTiの割合
と同等の割合の均質なNb−Ti合金を得、この合金を
基に超電導線を製造するので、所望の組成比の超電導体
を備えた超電導線を製造できる効果がある。
合粉末から形成した圧密体に点火することにより、Nb
とTiの合計エンタルピー特性とNb−Ti合金のエン
タルピー特性の間のエンタルピー差を利用して生成熱に
よる燃焼合成を行い、Nb−Ti合金を生成させるので
、圧密体の内部で固相反応に近い反応が進行し、圧密体
の内部で偏析などを起こすことなくNb−Ti合金化さ
せることができ、圧密体に混合させたNbとTiの割合
と同等の割合の均質なNb−Ti合金を得、この合金を
基に超電導線を製造するので、所望の組成比の超電導体
を備えた超電導線を製造できる効果がある。
また、NbとTiの合計エンタルピー特性とNbTi合
金のエンタルピー特性の差異により生成熱が発生し、こ
の生成熱により燃焼合成が圧密体の全体に広がるので、
特別な熱源を用いることなく、最初の点火を行うのみの
操作で簡単にNb−Ti合金を製造することができ、こ
の合金を基に超電導線を製造するので、特殊な熱源など
を用いることなく超電導線を製造することができる。
金のエンタルピー特性の差異により生成熱が発生し、こ
の生成熱により燃焼合成が圧密体の全体に広がるので、
特別な熱源を用いることなく、最初の点火を行うのみの
操作で簡単にNb−Ti合金を製造することができ、こ
の合金を基に超電導線を製造するので、特殊な熱源など
を用いることなく超電導線を製造することができる。
第1図ないし第15図は本発明方法の一例を説明するた
めのもので、第1図はNb粉末を示す側面図、第2図は
Ti粉末を示す側面図、第3図はNb粉末とTi粉末の
混合状態を示す断面図、第4図は等方圧ブレス状態を示
す断面図、第5図は圧密体に点火した状態を支援ず断面
図、第6図は圧密体の燃焼合成途中の状態を示す断面図
、第7図は合成品の断面図、第8図はNbとT iの合
計エンタルピー特性とNb−Ti合金のエンタルピー特
性を示す図、第9図は2次合成品の断面図、第1O図は
押出加工状態を示す断面図、第11図は線引加工状態を
示す断面図、第12図は1次ロッドを被覆層で覆った状
態を示す断面図、第13図は素線の断面図、第14図は
素線の集合状態を示す断面図、第15図は超電導線の断
面図、第16図は実施例で製造された合成品のNb含有
重と混合粉末中に含有させたNblを比較して示す図、
第17図は本発明方法を実施して得られた超電導線の臨
界電流特性と、アーク溶解法による合金を用いて製造し
た超電導線の臨界電流特性を比較して示す図である。 弔l 第3図 Nb粉末、 ・・・混合粉末、 ・・合成品、1 1・・・1次ロッ 8・・・素線、2 2・・・T i粉末、3・・・混合容器、5・・・容器
、7・・・圧密体、 0・・・2次合成品、 ド、16・・・2次ロッド、 3・・・超電導線。 第5図 第6図 第7図
めのもので、第1図はNb粉末を示す側面図、第2図は
Ti粉末を示す側面図、第3図はNb粉末とTi粉末の
混合状態を示す断面図、第4図は等方圧ブレス状態を示
す断面図、第5図は圧密体に点火した状態を支援ず断面
図、第6図は圧密体の燃焼合成途中の状態を示す断面図
、第7図は合成品の断面図、第8図はNbとT iの合
計エンタルピー特性とNb−Ti合金のエンタルピー特
性を示す図、第9図は2次合成品の断面図、第1O図は
押出加工状態を示す断面図、第11図は線引加工状態を
示す断面図、第12図は1次ロッドを被覆層で覆った状
態を示す断面図、第13図は素線の断面図、第14図は
素線の集合状態を示す断面図、第15図は超電導線の断
面図、第16図は実施例で製造された合成品のNb含有
重と混合粉末中に含有させたNblを比較して示す図、
第17図は本発明方法を実施して得られた超電導線の臨
界電流特性と、アーク溶解法による合金を用いて製造し
た超電導線の臨界電流特性を比較して示す図である。 弔l 第3図 Nb粉末、 ・・・混合粉末、 ・・合成品、1 1・・・1次ロッ 8・・・素線、2 2・・・T i粉末、3・・・混合容器、5・・・容器
、7・・・圧密体、 0・・・2次合成品、 ド、16・・・2次ロッド、 3・・・超電導線。 第5図 第6図 第7図
Claims (1)
- Nb粉末とTi粉末を混合して得た混合粉末を加圧して
圧密体を形成し、次にこの圧密体の一部に点火して点火
部分を化学反応により発熱させるとともに、この化学反
応により生じる生成熱によって化学反応部分に隣接する
部分を加熱し、順次化学反応部分を圧密体の他の部分に
伝播させて圧密体の全体を化学反応させることにより圧
密体の全体を合金化してNb−Ti合金を得るとともに
、このNb−Ti合金を熱間で押出加工した後に、Cu
などの良導電性金属材料からなる被覆材で覆い、次に伸
線加工を行って素線を作成し、更にこの素線を複数本集
合して縮径する処理を必要回数行うことを特徴とするN
b−Ti超電導線の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1068616A JPH02247339A (ja) | 1989-03-20 | 1989-03-20 | Nb―Ti超電導線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1068616A JPH02247339A (ja) | 1989-03-20 | 1989-03-20 | Nb―Ti超電導線の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02247339A true JPH02247339A (ja) | 1990-10-03 |
Family
ID=13378869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1068616A Pending JPH02247339A (ja) | 1989-03-20 | 1989-03-20 | Nb―Ti超電導線の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02247339A (ja) |
-
1989
- 1989-03-20 JP JP1068616A patent/JPH02247339A/ja active Pending
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