JPH02243798A - 電気機器ケースの電着塗装装置 - Google Patents

電気機器ケースの電着塗装装置

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JPH02243798A
JPH02243798A JP6261389A JP6261389A JPH02243798A JP H02243798 A JPH02243798 A JP H02243798A JP 6261389 A JP6261389 A JP 6261389A JP 6261389 A JP6261389 A JP 6261389A JP H02243798 A JPH02243798 A JP H02243798A
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哲 山田
Koichi Matsubara
松原 幸一
Yukimitsu Yamamoto
行光 山本
Shigeaki Furukawa
古川 滋昭
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、変圧器、開閉器等の電気機器のケースを塗装
するために用いる電着塗装装置に関するものである。
「従来の技術] 電着塗装方法では、被塗物に脱脂、化成処理などの表面
処理を施す前処理工程と、被塗物を電着槽内に入れて搬
送しながら被塗物と電着槽との間に直流電圧を印加して
塗膜を形成する電着工程と、塗膜が形成された被塗物を
洗浄して乾燥する後処理工程とを順次行っている。
一端が開口した有底の電気機器ケースに電着塗装を施す
際には、電気機器ケースを電着槽内に浸漬した際にケー
スにエア溜まりや塗料溜まりが生じないようにする必要
がある。エア溜まりが生じると、その内部に塗料が入ら
ないため塗膜を形成することができない。また塗料溜ま
りが生じると、均一な膜厚を有する良好な塗膜を形成す
ることができない。エア溜まりや塗料溜まりは特に放熱
フィンを有する変圧器ケースのような複雑な形状を有す
る電気機器ケースに電着塗装を施す場合に生じ易い。
また有底の電気機ケースを電着槽内の塗料中に浸漬する
ためには、入槽時にケースが浮かないようにすることが
必要である。
上記の問題に対処するため、特開昭61−210200
号公報に示されている方法では、電着槽の上方に1個の
チェーンコンベアを配置して、このコンベアの搬送方向
(電着槽の長手方向)に間隔を隔てて設けた2個のハン
ガーにより電気機器ケースの両端を保持して吊り下げ、
該2個のハンガーを上下に湾曲した軌跡に沿って移動さ
せるようにコンベアのガイドレールを形成することによ
り、ケースの両端の高さ位置を変化させて、搬送の過程
でケースを揺動させるようにしている。
上記のように、チェーンコンベアの搬送方向に間隔を隔
てて設けた2個のハンガーによりケースを吊り下げて、
電気機器ケースを搬送方向に向けた状態で搬送するよう
にすると、搬送の過程で電気機器ケースが搬送方向に多
くのスペースを占有することになる。そのため電着工程
において電着に要する時間を確保するためには、電着槽
の長さを相当に長くしておく必要があり、装置の設置面
積を広く必要とするという問題があった。
また上記のように電気機器ケースを搬送方向に向けて揺
動させた場合には、電着槽の単位長さ当たりに浸漬でき
る電気機器ケースの数を余り多くすることができないた
め、塗装作業の能率が低下するのを避けられなかった。
更に電気機器ケースを搬送方向に向けて搬送する場合に
は、電着工程終了後ケースを電着槽から引き上げる際に
ケース内から塗料を排出する都合上、ケースの底部を進
行方向の前方に向でおく必要がある。そのためケースを
塗料中に進入させる際にケースが塗料の液面に当たって
浮き上がろうとすることがあり、ケースを塗料中に沈ま
せるまでに時間を要することがあった。
また上記のように電気機器ケースを搬送方向に向けて搬
送する場合には、搬送の際の電気機器ケースの傾斜角度
をきつくするとコンベアに無理な力が加わり、円滑な搬
送を行うことが困難になる。
そのため電着槽中での揺動を十分に行うことかできず、
エア溜まりや塗料溜まりを完全に無くすことができない
ことがあった。
そこで本発明者は先に、上記の問題を解決するため、電
気機器ケースを電着槽の幅方向に向けた状態で搬送しつ
つ該ケースの底部側の高さと開口部側の高さとを変化さ
せることにより該ケースを揺動させるようにした電着塗
装方法を提案した。
この方法を実施する際には、例えば第6図に示すように
、電着槽の幅方向に距離を隔てて配置された第1及び第
2のガイドレールR1及びR2と、これらのガイドレー
ルによりそれぞれ案内されて走行する第1及び第2のキ
ャリッジC1及びC2とからなる第1及び第2のコンベ
アを設ける。そして第1及び第2のキャリッジにそれぞ
れ第1及び第2のハンガーH1及びR2を取り付け、第
1のハンガーH1の下端に電気機ケースにの底部側の端
部を結合する。また第2のハンガーH2の下端にはフッ
クFを取り付けておき、このフックFを電気機ケースに
の開口部に内側から引っ掛けることにより、図示のよう
に電気機器ケースKを吊り下げる。第6図においてPは
電着槽内の塗料を示している。
第1及び第2のガイドレールR1及びR2は電着槽の長
さ方向に沿ってそれぞれの高さが変化するように湾曲さ
せられており、搬送の途中でこれら第1及び第2のガイ
ドレールの高低差により第1及び第2のハンガーの下端
部の高さ位置が変化させられて電気機器ケースが揺動さ
せられる。
第7図は電着槽内で電気機器ケースの軸線をほぼ水平方
向に向けた状態を示したもので、このような状態が生じ
る位置では、第1のガイドレールR1が第2のガイドレ
ールR2よりも低くなっている。
電着槽から電気機器ケースKを引き上げる際には、該電
気機器ケースの底部側の端部が開口部側の端部より高い
位置まで引き上げられる。これにより第2のハンガーH
2が電気機器ケースKから自動的に外されて電気機器ケ
ースKが逆さ吊りにされる。
[発明が解決しようとする課題] 上記のように、第2のハンガーH2の下端に設けたフッ
クFを電気機器ケースにの開口部に引っ掛けた状態で該
ケースKを吊り下げる場合には、第8図に示すように第
2のハンガーH2の上端の位置が電気機器ケースの開口
端部より外側に位置していると、搬送の途中でフックF
が逃げて電気機器ケースから外れるおそれがある。搬送
の途中でフックFが電気機ケースから外れないようにす
るためには、第6図または第7図に示すように第2のハ
ンガーの上端の位置を電気器ケースの開口端部より内側
に位置させておく必要がある。
ところが第2のハンガーH2の上端位置を電気機ケース
の開口端部より内側に位置させるようにした場合には、
該第2のハンガーH2が傾いた状態になるため、第9図
に示すように第2のキャリッジC2に設けられているガ
イドローラGがガイドレールR2に傾いた状態で接する
ことになる。
この様な状態が継続すると、ガイドローラGは偏磨耗す
ることになり、ガイドローラの寿命が短くなる。
また第1及び第2のガイドレールR1及びR2は通常固
定された状態で設けられ、両ガイドレール相互間の間隔
を変更することはできないため、共通の電着塗装装置で
軸線方向寸法が異なる種々の電気機ケースを塗装するた
めには、第2のハンガーの上端位置を電気機器ケースの
寸法に応じて適宜に変更し得るようにしておく必要があ
る。
更に、径が異なる種々の電気機ケースの塗装を行うため
には、第2のハンガーの長さを調整し得るようにしてお
く必要がある。
本発明の1つの目的は、電気機器ケースを搬送するコン
ベアのガイドローラの偏磨耗を防ぐとともに、フックが
設けられる側のハンガーの位置を電気機器ケースの寸法
に応じて容易に変更できるようにした電着塗装装置を提
供することにある。
本発明の他の目的は、電気機器ケースの径方向寸法に応
じてハンガーの長さを適宜に調整し得るようにした電着
塗装装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、所定の長さを有する電着槽と、一端が開口し
た有底の電気機器ケースを被塗物として該電気機器ケー
スを電着槽の長手方向に沿って搬送する搬送装置と、電
気機器ケースと電着槽との間に電圧を印加する電圧印加
手段とを備えた電気機器ケースの電着塗装装置に係わる
ものである。
本願第1の発明においては、上記搬送装置が、電着槽の
長さ方向に伸びる第1及び第2のガイドレールと、これ
らのガイドレールによりそれぞれ案内されて移動する第
1及び第2のキャリッジと、これら第1及び第2のキャ
リッジにそれぞれ取り付けられた第1及び第2のハンガ
ーとを備えている。
第1及び第2のガイドレールは、電着槽の幅方向に所定
の距離を隔てた状態で該電着槽の上方に配置されていて
、電着槽の長手方向に沿って各部の高さが変化するよう
に湾曲させられている。
第1のハンガーは、第1のキャリッジから吊り下げられ
てその下端が電気機器ケースの底部側の端部に結合され
る。
第2のハンガーは、第2のキャリッジから吊り下げられ
ていてその下端にフックを有し、該フックが電気機器ケ
ースの開口部に内側から引っ掛けられる。
また第2のガイドレールは主レールと該主レールの近傍
を該主レールと平行に伸びる対の補助レールとからなり
、第2のキャリッジは、主レールに保持されて転動する
主ガイドローラと、対の補助レール上をそれぞれ転動す
る対の補助ガイドローラと、水平方向の異なる側から対
の補助レールにそれぞれ当接して第2のコンベアの傾き
を阻止する対のサイドローラと、電着槽の幅方向に所定
の間隔をあけて設けられた複数のハンガ掛け止め溝とを
備えている。
第2のハンガーの上端には第2のコンベアのいずれかの
ハンガ掛け止め溝に掛け止めされる掛け止め部が設けら
れている。
また本願第2の発明では、第2のハンガーが、掛け止め
部を上端に有する棒状のハンガー主部と、上端がハンガ
ー主部の下端に連結され、下端にフックが取り付けられ
た鎖と、該鎖に連結された掛け金具と、ハンガー主部の
高さが異なる位置にそれぞれ設けられていて掛け金具を
引っ掛け得るように形成された複数の掛け金具係合部と
を備えている。
[作 用コ 上記第1の発明のように、第2のコンベアの第2のガイ
ドレールを主レールと該主レールの近傍を該主レールと
平行に伸びる対の補助レールとにより構成し、主レール
に保持されて転動する主ガイドローラと、対の補助レー
ル上をそれぞれ転動する対の補助ガイドローラと、水平
方向の異なる側から対の補助レールにそれぞれ当接して
第2のコンベアの傾きを阻止する対のサイドローラとを
第2のキャリッジに設けると、ガイドローラが傾くこと
がないため、ガイドローラの偏摩耗をなくして寿命を長
くすることができる。
また上記のように、第2のキャリッジに複数のハンガ掛
け止め溝を設けて、第2の)λンガーの上端の掛け止め
部をいずれかのノ1ンガ掛け止め溝に掛け止めするよう
にすると、電気機器ケースの軸線方向寸法に応じて第2
のノ\ンガーの上端位置を容易に変更できる。
更に第2の発明のように構成すると、掛け金具を引っ掛
ける掛け金具係合部を適宜に選択することにより、第2
のハンガーの長さをも調整することができ、第2のハン
ガーを種々の寸法の電気機器ケースに対して共通に使用
することができる。
[実施例] 以下添付図面を参照して本発明の詳細な説明する。
まず第3図ないし第5図を参照して本実施例の電着塗装
装置の全体的な構成を説明する。第3図は電着塗装装置
の電着槽の近傍の部分を側面から見た構成図、第4図は
第3図に示した各電気機器ケースの姿勢を第3図の右方
向から見て示した説明図、第5図は第3図の上面図であ
る。
これらの図において1は所定の長さを有する電着槽で、
電着槽1の底部はその一端側から他端側に向かって下方
に傾斜した第1の傾斜部1aと、該第1の傾斜部の下端
に連続する第1の平坦部1bと、該第1の平坦部の他端
から上方に向かって傾斜した第2の傾斜部ICと、該第
2の傾斜部の上端に一端が連続する第2の平坦部1dと
、該第2の平坦部1dの他端から斜め下方に傾斜した第
3の傾斜部1eと、該第3の傾斜部1eの下端に連続す
る第3の平坦部1fとからなっている。電着槽1内には
水溶性の塗料2が収容されている。
3は電着槽1よりも高い位置に配置された第1のコンベ
ア(メインコンベア)で、このコンベアは第1のガイド
レール3Aと該ガイドレールにより案内されて移動する
ローラを備えた多数の第1のキャリッジ3Bと、キャリ
ッジ3B間をつなぐように設けられたチェーン(図示せ
ず。)とを備えた公知のチェーンコンベアからなってい
る。
この第1のコンベアは電着槽1より高い位置にあって、
脱脂、水洗などの前処理工程を行う図示しない領域から
電着工程を行う図示の領域を経て。
洗浄工程を行う図示しない領域に至るように設けられ、
全体が閉ループをなすようにその両端が接続されている
4は第2のコンベア(サブコンベア)で、この第2のコ
ンベアは、第2のガイドレール4Aにより案内されて移
動する多数の第2゛のキャリッジ4B(第2図参照)を
チェーンでつないだ構造を有するチェーンコンベアから
なっている。この第2のコンベアは電着工程を行う図示
の領域にのみ配置されている。
第2のコンベア4は電着槽1よりも高い位置にあって、
第5図に示すように、電着槽1の前後−定の長さの領域
で第1のコンベア3と並行する搬送部4gと帰還部4r
とを有する閉ループ状に構成され、第1のコンベア3と
第2のコンベア4の搬送部4gとは、電着槽1の幅方向
に所定の間隔を隔てて配置されている。
第1のコンベア3と第2のコンベア4との間には両コン
ベアを同期させる同期装置5が設けられ、これにより、
第2のコンベア4が第1のコンベアと同じ速度で移動す
るように駆動される。
第1のコンベア3に設けられている第1のキャリッジ3
Bには1次ハンガー6を介して移載ハンガー7が取り付
けられ、この移載ハンガー7の下端に2次ハンガー8が
取り付けられている。2次ハンガー8は2本の鎖からな
り、この2次ハンガーの下端が被塗物としての電気機器
ケース9の底部側の端部9aに適宜の手段により結合さ
れている。このようにして電気機器ケース9を2次ハン
ガー8のみにより保持させた状態では、第3図の右端に
示されているように、電気機器ケースがその開口部側の
端部を下に向けた状態で吊された状態になる。この例で
は、1次ハンガー6と移載ハンガー7と2次ハンガー8
とにより第1のハンガーH1が構成されている。
尚この例では、第4図に見られるように電気機器ケース
9の側壁に多数の放熱フィン9Aが設けられているが、
第3図においてはこの放熱フィンの図示が省略されてい
る。
第2のコンベア4のガイドレール4Aは、第1図及び第
2図に示したように、上下に突出部4a1゜4a2を有
する断面1字形の主レール4aと、電着槽の幅方向に対
向した状態で該主レールの近傍を該主レールと平行に伸
びる断面コの字形の対の補助レール4b、4cとからな
っている。主レール4aと補助レール4b、4cとはそ
れぞれの中心が2等辺三角形の頂点に位置するように配
置され、補助レール4b、4cは、主レール4aに中央
部が固定された逆U字形のレール補強金具10の両端に
固定されている。
第2のキャリッジ4Bの中央部にはボス11が溶接され
ていて、該ボス11を貫通させたボルト12の上端にロ
ッド13を介してトロリー14が連結され、このトロリ
ーにガイドローラ15,15が取り付けられている。ボ
ルト12の上端にはストッパ16が固定され、該ボルト
のボス11から下方に突出した部分には環状の支持金具
17が嵌合されている。ボルト12の下端にはナツト1
8が螺合され、該ナツト18により支持金具17の位置
決めと抜は止めとが図られている。ガイドローラ15.
15は、主レール4aを間に挟んだ状態で配置されて該
主レールの下側の突出部4a2上のレール面に当接され
ている。トロリー14には図示しないチェーンが連結さ
れ、該チェーンによりトロリー14が駆動されるとガイ
ドローラ15.15が主レールのレール面上を転動する
キャリッジ4Bの両端には水平方向に伸びる軸の回りを
回転する補助ガイドローラ20,21が取り付けられ、
これらの補助ガイドローラはそれぞれ断面コの字形の対
の補助レール4b、4c内に挿入されている。補助レー
ル4b、4cの下端から水平方向に突出した壁部がそれ
ぞれローラ保持部4bl、  4clとなっていて、こ
れらのローラ保持部上に補助ガイドローラ20.21が
当接されている。
キャリッジ4Bの両端にはまた垂直方向の軸の回りを回
転する対のサイドローラ22,23が取り付けられ、こ
れらのサイドローラはそれぞれ補助レール4b、4cの
ローラ保持部4b1. 4clの先端部に当接されてい
る。
このようにキャリッジ4Bに補助ガイドローラ20.2
1とサイドローラ22,23とを設けておくと、キャリ
ッジ4Bに掛かる荷重は補助ガイドローラ20,21を
介して補助レール4b、4Cにより受は止められる。
またサイドローラ22,23が補助レール4b。
4cに当接することにより、キャリッジ4Bが傾くのが
防止されるため、各ガイドローラの偏磨耗が防止される
キャリッジ4Bにはまた、電着槽の幅方向に長く伸びる
窓部25が設けられていて、この窓部の下縁に、電着槽
の幅方向に所定の間隔をあけて並ぶ複数のハンガ掛け止
め溝v1〜v7が設けられている。第4図にはこのハン
ガ掛け止め溝が士印で示されている。
第1図に示すように、第2のハンガーH2は、棒状のハ
ンガー主部30と、上端がハンガー主部30の下端に連
結された鎖31と、鎖31の下端に取り付けられたフッ
ク32と、鎖31の途中に連結された掛け金具33と、
ハンガー主部30の高さが異なる位置にそれぞれ設けら
れていて掛け金具33を引っ掛け得るように形成された
複数の掛け金具係合部34とからなっている。ハンガ主
部30はその上端に掛け止め部30aを有していて こ
の掛け止め部30aをハンガ掛け止め溝v〜v7のいず
れかに掛け止めすること(4よりキャリッジ4Bに取り
付けられる。
上記のようにキャリッジ4Bに電着槽の幅方向に並ぶ複
数のハンガ掛け止め溝を設けるとともに、第2のハンガ
ーの上端に掛け止め部30aを設けて、該掛け止め部を
いずれかのハンガ掛け止め溝に引っ掛けるようにすると
、電気機器ケースの寸法に応じて第2のハンガーの上端
の位置を容易に変更することができる。
上記のように、第2のハンガーの下端に鎖を取り付けて
、該鎖の途中に連結した掛け金具をハンガ主部に設けた
掛け金具係合部に引っ掛け得るようにしておくと、電気
機器ケースの寸法に応じて第2のハンガーの長さを適当
な長さに調整することができ、種々の電気機器ケースに
第2のハンガーを共用することができる。
上記第2のハンガーH2は、電着工程において第1のコ
ンベアの各部1のハンガーH1と1対1で対応して、対
応する第1及び第2のハンガーどうしが(2次ハンガー
8とフック32とが)電着槽1の幅方向に相対するよう
に設けられている。
尚図示してないが、第1のコンベアに取り付ケられた1
次ハンガー6にブラシ(集電子)が取り付けられていて
、1次ハンガーが電着槽1の上方を通る際に、該電着槽
1が設けられている領域に沿って配設された給電用レー
ルに該ブラシがすべり接触するようになっている。カチ
オン電着による場合には、上記給電用レールが直流電源
の負極側端子に接続されて、該給電用レールからブラシ
を通して1次ハンガー6に給電され、この1次ハンガー
から更に移載ハンガー7と2次ハンガー8とを通して電
気機器ケースに給電されるようになっている。またカチ
オン電着の場合、電着槽1内には、上記直流電源の正極
側出力端子に接続された図示しない極板が配設される。
尚アニオン電着による場合には、上記給電用レールが直
流電源の正極側出力端子に接続され、電着槽内に配置さ
れる極板が直流電源の負極側出力端子に接続される。
第1のコンベア3のガイドレール3A及び第2のコンベ
ア4のガイドレール4Aは、電着工程を行う領域の各部
で、第1及び第2のハンガーに適宜に高低差を生じさせ
るように湾曲させられている。この実施例では、第1図
に示すように、第1のコンベア3のガイドレール3Aが
電着槽1の底部の傾斜部1aと平坦部1bと傾斜部IC
とにほぼ沿うように湾曲させられ、この第1のコンベア
により、電気機器ケースの底部側の端部が電着槽1の底
部にほぼ沿って搬送されるようになっている。
また第2のコンベア4のガイドレール4Aは、電着槽の
底部の傾斜部1a及び平坦部1bに相応する領域ではガ
イドレール3Aよりも高い位置を該ガイドレール3Aに
ほぼ沿うように伸び、電着槽の底部の傾斜部ICよりも
後方の部分に相応する領域ではガイドレール3Aより低
い位置を該ガイドレール3Aにほぼ沿ってのびるように
設けられている。電気機器ケース9が電着槽内を搬送さ
れる過程で上記第2のコンベア4により電気機器ケース
9の開口部側端部の位置が上下に変化させられる。
上記の装置を用いて電気機器ケース9の電着塗装を行う
に当っては先ず電気機器ケースの表面に脱脂、化成処理
等の表面処理を施す前処理工程を行う。この前処理工程
では第1のコンベア3に設けられている2次ハンガー(
第1のハンガー)8により電気機器ケース9の底部側の
端部を保持して該電気機器ケースを逆さ吊りした状態に
し、この状態で電気機器ケースを搬送しながら各処理を
順次行わせる。化成処理を行った後、電気機器ケースの
水洗及び水切りを行う。
上記前処理工程が完了した電気機器ケースが第1のコン
ベア3により電着槽1の手前の位置まで搬送されてきた
所で、逆さ吊りされている各電気機器ケース9の開口部
側の端部に第2のハンガーの下端のフック32を引っ掛
け、第4図の左端に示されているように、電気機器ケー
ス9を電着槽の幅方向に向けた状態で、第1及び第2の
コンベア3及び4から吊り下げる。第2のハンガーの上
端の掛け止め部は第2のコンベアのキャリッジのいずれ
かのハンガ掛け止め溝に引っ掛けておくが、この場合電
気機器ケースの径方向寸法及び軸線方向寸法が大きくな
るにしたがって、第2のコンベアの掛け止め部を引っ掛
けるために用いる溝として、第1のコンベアから離れた
掛け止め溝を用いる。金策2図において第1のコンベア
が左側にあるとした場合、電気機器ケースの径方向寸法
及び軸線方向寸法が最も小さい場合に第2のハンガーの
掛け止め部を引っ掛ける溝として第1のコンベアに近い
掛け止め溝■1を用い、電気機ケースの径方向寸法及び
軸線方向寸法が大きくなるにつれて、番号が大きい溝V
2.V3.・・・を用いるようにする。
また必要な場合には電気機器ケースの寸法に応じて第2
のハンガーの鎖31に連結された掛け金具33をいずれ
かの掛け金具係合部34に引っ掛けて、第2のハンガー
の長さを調整してお(。
電着工程では、第1及び第2のコンベア3及び4のガイ
ドレールの高低差により、各電気機器ケース9の姿勢を
次のように変化させる。電気機器ケースを電着槽内の塗
料に浸漬させる前の状態では、第4図の左端に示したよ
うに、電気機器ケースの開口部側端部を斜め下方に向け
た状態にしておく。この状態で電気機器ケースを塗料中
に進入させ、電気機器ケースを塗料中に進入させるにつ
れてその底部側の端部に対して開口部側の端部の位置を
引き上げ、ケースを塗料中に半ば浸漬した状態でほぼ水
平状態にする。電気機器ケースを塗料中に完全に浸漬し
た後にその開口部側の端部を引き上げて該開口部を斜め
上向きにし、ケース内のエアを抜く(第4図の左から6
番目に示されたケースを参照)。その後ケース9の底部
側の端部を引き上げていって、ケースを電着槽から引き
上げる際にその開口部側の端部から第2のノ1ンガーの
フック32を自動的に外しく第4図の右から2番目のケ
ース参照)、電気機器ケースを逆さ吊りにする。このよ
うに電着工程の終了時に電気機器ケースを逆さ吊りにす
ると、電気機器ケースから余分な塗料を簡単に除去する
ことができる。
電着槽から搬出されたケース9は逆さ吊りにしたままの
状態で次の後処理工程に送り、塗装された電気機器ケー
スの洗浄及び乾燥を行う。このように電気機器ケースを
逆さに吊り下げた状態で後処理工程を行うと、水切りを
容易に行うことができる。
上記の実施例では、サイドローラ22,23を補助レー
ル4b、4cに内側から当接させたが、サイドローラは
補助レールに水平方向の異なる側から当接していればよ
く、上記の例に限定されるものではない。例えば上記の
実施例において補助レール22.23の下端を補強金具
10の下端よりも更に下方に突出させて設けて、サイド
ローラ22.23を補助レール4b、4cに外側から当
接させるようにしてもよい。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、第2のコンベアのガイ
ドレールを主レールと該主レールの近傍を該主レールと
平行に伸びる対の補助レールとにより構成し、主レール
に保持されて転動する主ガイドローラと、対の補助レー
ル上をそれぞれ転動する対の補助ガイドローラと、水平
方向の異なる側から対の補助レールにそれぞれ当接して
第2のコンベアの傾きを阻止する対のサイドローラとを
第2のキャリッジに設けたので、ガイドローラが傾くの
を防いでガイドローラの偏磨耗をなくし、寿命を長くす
ることができる利点がある。
また本発明では、第2のキャリッジに複数のハンガ掛け
止め溝を設けて、第2のハンガーの上端の掛け止め部を
いずれかのハンガ掛け止め溝に掛け止めするようにした
ので、電気機器ケースの軸線方向寸法に応じて第2のハ
ンガーの上端位置を容易に変更することができ、電気機
ケースの寸法が変更された場合にもその吊り下げを適正
に行わせることができる。
更に請求項2に記載の発明によれば、掛け金具を引っ掛
ける掛け金具係合部を適宜に選択することにより、第2
のハンガーの長さをも調整することができるため、第2
のハンガーを種々の寸法の電気機器ケースに対して共通
に使用することができ、コストの低減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の要部を示す正面図、第2図は
第1図の実施例のキャリッジ部分を拡大して示した正面
図、第3図は本発明に係わる装置の電着槽付近の構成を
示した構成図、第4図は第3図に示された各電気機器ケ
ースの姿勢を第3図の右方向から見て示した説明図、第
5図は先に提案された電着塗装装置の要部の上面図、第
6図及び第7図はそれぞれ先に提案された装置において
コンベアから電気機器ケースを斜めに傾けた姿勢で吊り
下げて電着槽の上方に位置させた状態及び電気機器ケー
スを水平姿勢で吊り下げて電着槽内の塗料中に浸漬した
状態を示す説明図、第8図は電気機ケースの好ましくな
い吊り下げ状態を示す説明図、第9図は第7図のA部拡
大断面図である。 1・・・電着槽、2・・・塗料、3・・・第1のコンベ
ア、3A・・・ガイドレール、4・・・第2のコンベア
、4A・・・ガイドレール、6・・・1次ハンガ、7・
・・移載ハンガー 8・・・2次ハンガー、9・・・電
気機器ケース、4B・・・キャリッジ、4a・・・主レ
ール、4b、4c・・・補助レール、Hl・・・第1の
ハンガー、H2・・・第2のハンガー、■1〜V7・・
・ハンガ掛け止め溝、33・・・掛け金具。 −一一一」−一 第 図 第 図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)所定の長さを有する電着槽と、一端が開口した有
    底の電気機器ケースを被塗物として該電気機器ケースを
    前記電着槽の長手方向に沿って搬送する搬送装置と、前
    記電気機器ケースと電着槽との間に電圧を印加する電圧
    印加手段とを備えた電気機器ケースの電着塗装装置にお
    いて、 前記搬送装置は、 前記電着槽の幅方向に所定の距離を隔てた状態で該電着
    槽の上方に配置されていて該電着槽の長手方向に沿って
    各部の高さが変化するように湾曲した第1及び第2のガ
    イドレールと、 前記第1及び第2のガイドレールによりそれぞれ案内さ
    れて移動する第1及び第2のキャリッジと、 前記第1のキャリッジから吊り下げられ、下端が前記電
    気機器ケースの底部側の端部に結合される第1のハンガ
    ーと、 前記第2のキャリッジから吊り下げられて下端にフック
    を有し、該フックが前記電気機器ケースの開口部に内側
    から引っ掛けられる第2のハンガーとを具備し、 前記第2のガイドレールは主レールと該主レールの近傍
    を該主レールと平行に伸びる対の補助レールとからなり
    、 前記第2のキャリッジは、前記主レールに保持されて転
    動する主ガイドローラと、前記対の補助レール上をそれ
    ぞれ転動する対の補助ガイドローラと、水平方向の異な
    る側から前記対の補助レールにそれぞれ当接して前記第
    2のコンベアの傾きを阻止する対のサイドローラと、前
    記電着槽の幅方向に所定の間隔をあけて設けられた複数
    のハンガ掛け止め溝とを備え、 前記第2のハンガーの上端には前記第2のコンベアのい
    ずれかのハンガ掛け止め溝に掛け止めされる掛け止め部
    が設けられていることを特徴とする電気機器ケースの電
    着塗装装置。
  2. (2)前記第2のハンガーは、 前記掛け止め部を上端に有する棒状のハンガー主部と、 上端が前記ハンガー主部の下端に連結され、下端に前記
    フックが取り付けられた鎖と、 前記鎖に連結された掛け金具と、 前記ハンガー主部の高さが異なる位置にそれぞれ設けら
    れていて前記掛け金具を引っ掛け得るように形成された
    複数の掛け金具係合部とを具備したことを特徴とする請
    求項1に記載の電気機器ケースの電着塗装装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006305157A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Olympus Corp 内視鏡用保持システム
US7186298B2 (en) * 1995-09-01 2007-03-06 Asm America, Inc. Wafer support system
JP2011132554A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Kootekkusu:Kk 液溜り防止型電着塗装用吊掛治具及び電着塗装方法
JP2015059228A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 株式会社ダイヘン 配電用機器ケースの電着塗装方法

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