JPH02217495A - 電気機器ケースの電着塗装方法及び装置 - Google Patents

電気機器ケースの電着塗装方法及び装置

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JPH02217495A
JPH02217495A JP3492689A JP3492689A JPH02217495A JP H02217495 A JPH02217495 A JP H02217495A JP 3492689 A JP3492689 A JP 3492689A JP 3492689 A JP3492689 A JP 3492689A JP H02217495 A JPH02217495 A JP H02217495A
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哲 山田
Koichi Matsubara
松原 幸一
Yukimitsu Yamamoto
行光 山本
Shigeaki Furukawa
古川 滋昭
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、変圧器、開閉器等の電気機器のケースを塗装
する電着塗装方法及び該方法を実施するために用いる電
着塗装装置に関するものである[従来の技術] 電着塗装方法では、被塗物に脱脂、化成処理などの表面
処理を施す前処理工程と、被塗物を電着槽内に入れて搬
送しながら被塗物と電着槽との間に直流電圧を印加して
塗膜を形成する電着工程と、塗膜が形成された被塗物を
洗浄して乾燥する後処理工程とを順次行っている。
一端が開口した有底の電気機器ケースに電着塗装を施す
際には、電気機器ケースを電着槽内に浸漬した際にケー
スにエア溜まりや塗料溜まりが生じないようにする必要
がある。エア溜まりが生じると、その内部に塗料が入ら
ないため塗膜を形成することができない。また塗料溜ま
りが生じると、均一な膜厚を有する良好な塗膜を形成す
ることができない。エア溜まりや塗料溜まりは特に放熱
フィンを有する変圧器ケースのような複雑な形状を有す
る電気機器ケースに電着塗装を施す場合に生じ易い。
また有底の電気機器ケースを電着槽内の塗料中に浸漬す
る為には、入槽時にケースが浮かないようにすることが
必要である。
上記の問題に対処するため、特開昭61−210200
号公報に示されている方法では、電着槽の上方に1個の
チェーンコンベアを配置して、このコンベアの搬送方向
(電着槽の長手方向)に間隔を隔てて設けた2個のハン
ガーにより電気機器ケースの両端を保持して吊り下げ、
該2個のハンガーを上下に湾曲した軌跡に沿って移動さ
せるようにコンベアのガイドレールを形成することによ
り、ケースの両端の高さ位置を変化させて、搬送の過程
でケースを揺動させるようにしている。
[発明が解決しようとする課題] 上記のように、チェーンコンベアの搬送方向に間隔を隔
てて設けた2個のハンガーによりケースを吊り下げて、
電気機器ケースを搬送方向に向けた状態で搬送するよう
にすると、搬送の過程で電気機器ケースが搬送方向に多
くのスペースを占有することになる。そのため電着工程
において電着に要する時間を確保するためには、電着槽
の長さを相当に長くしておく必要があり、装置の設置面
積を広く必要とするという問題があった。
また上記のように電気機器ケースを搬送方向に向けて揺
動させた場合には、電着槽の単位長さ当たりに浸漬でき
る電気機器ケースの数を余り多くすることができないた
め、塗装作業の能率が低下するのを避けられなかった。
更に電気機器ケースを搬送方向に向けて搬送する場合に
は、電着工程終了後ケースを電着槽から引き上げる際に
ケース内から塗料を排出する都合上、ケースの底部を進
行方向の前方に向でおく必要がある。そのためケースを
塗料中に進入させる際にケースが塗料の液面に当たって
浮き上がろうとすることがあり、ケースを塗料中に沈ま
せるまでに時間を要することがあった。
また上記のように電気機器ケースを搬送方向に向けて搬
送する場合には、搬送の際の電気機器ケースの傾斜角度
をきつくするとコンベアに無理な力が加わり、円滑な搬
送を行うことが困難になる。
そのため電着槽内での揺動を十分に行うことができず、
エア溜まりや塗料溜まりを完全に無くすことができない
ことがあった。
本発明の1つの目的は、電着槽の長さを長くすることな
く電気機器ケースを揺動させつつ搬送できるようにした
電気機器ケースの電着塗装方法及び装置を提供すること
にある。
本発明の他の目的は、電気機器ケースを電着槽内で十分
に揺動させてエア溜まり及び塗料溜まりを無くすことが
できるようにした電気機器ケースの電着塗装方法及び装
置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、電着槽の単位長さ当たりに浸
漬できる電気機器ケースの数を増大させて作業能率を向
上させることができるようにした電気機器ケースの電着
塗装方法及び装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の第1の方法は、一端が開口した有底の電気機器
ケースを所定の長さを有する電着槽内の塗料中に浸漬し
て該電気機器ケースと電着槽との間に電圧を印加し、電
着槽の長手方向に沿って電気機器ケースを搬送しながら
該電気機器ケースの表面に塗膜を形成する電気機器ケー
スの塗装方法である。
本発明においては、電着槽の上方に該電着槽の長手方向
に沿って伸びる搬送装置を設けて、該電着槽の幅方向に
所定の距離を隔てて設けた第1及び第2のハンガーによ
りそれぞれ電気機器ケースの底部側の端部及び開口部側
の端部を保持して搬送装置から該電気機器ケースを吊り
下げ、搬送装置により電気機器ケースを搬送する過程で
第1及び第2のハンガーの下端部の高さ位置を変化させ
ることにより電気機器ケースを揺動させる。
また本発明の第2の方法は、一端が開口した有底の電気
機器ケースを被塗物として該電気機器ケースに表面処理
を施す前処理工程を行った後、該電気機器ケースを所定
の長さを有する電着槽内の塗料中に浸漬して該電気機器
ケースと電着槽との間に電圧を印加しつつ該電着槽の長
手方向に沿って前記電気機器ケースを搬送しながら該電
気機器ケースの表面に塗膜を形成する電着工程を行い、
次いで前記電気機器ケースを洗浄乾燥する後処理工程を
行う電気機器ケースの電着塗装方法であって、本発明の
方法では、前処理工程を行う領域から電着工程を行う領
域を経て後処理工程を行う領域に至る第1のコンベアを
設ける。また電着工程を行う領域に第2のコンベアを設
けて、該第1及び第2のコンベアを電着槽の幅方向に所
定の距離を隔てて配置しておく。更に第1及び第2のコ
ンベアにそれぞれ電着工程で電着槽の幅方向に所定の距
離を隔てて配置される第1及び第2のハンガーを設けて
おく。前処理工程では第1のハンガーにより電気機器ケ
ースの底部側の端部を保持して該電気機器ケースを逆さ
吊りした状態で搬送させる。電着工程では第1及び第2
のハンガーによりそれぞれ電気機器ケースの底部側の端
部及び開口部側の端部を保持した状態で搬送装置から該
電気機器ケースを吊り下げる。そして電気機器ケースを
搬送する過程で第1及び第2のハンガーの下端部の高さ
位置を変化させることにより電気機器ケースを揺動させ
、電着槽から電気機器ケースを引き上げる際に該電気機
器ケースの底部側の端部を開口部側の端部より高くする
ことにより第2のハンガーを電気機器ケースから外して
該電気機器ケースを逆さ吊りにする。
上記電着工程において電気機器ケースを揺動する際には
、該電気機器ケースを塗料中に完全に浸漬させてからそ
の開口部側の端部を塗料中で斜め上方に向け、次いで該
開口部側の端部を徐々に下側に向けて最終的に該電気機
器ケースを逆さ吊りするようにするのが好ましい。
本発明の装置は、所定の長さを有する電着槽と、一端が
開口した有底の電気機器ケースを被塗物として該電気機
器ケースを電着槽の長手方向に沿って搬送する搬送装置
と、電気機器ケースと電着槽との間に電圧を印加する電
圧印加手段とを備えた電気機器ケースの電着塗装装置で
ある。
本発明においては、上記搬送装置が、電着槽の幅方向に
所定の距離を隔てて該電着槽の上方に配置された第1及
び第2のコンベアと、第1及び第2のコンベアからそれ
ぞれ吊り下げられて該第1及び第2のコンベアにより電
着槽の長手方向に沿って移送される第1及び第2のハン
ガーとを備えている。第1及び第2のハンガーはそれぞ
れの下端に電気機器ケースの底部側の端部及び開口部側
の端部を保持するケース保持部を有し、第1及び第2の
コンベアは、第1及び第2のハンガーを移送する過程で
該第1及び第2のハンガーのケース保持部の高さ位置を
異ならせるように構成されている。
上記第1及び第2のコンベアとしては、電着槽の長手方
向に沿って各部の高さが変化するように湾曲したガイド
レールに沿ってチェーンを移動させるチェーンコンベア
を用いることができる。
また好ましくは、上記第2のハンガーのケース保持部を
鉤状のフックにより構成して、該フックによりケースの
開口部側端部を内側から引っ掛けて保持するようにする
のがよい。
第2のハンガーのケース保持部はケースの開口部側端部
を内側から引っ掛けて保持する鉤状のフックにより構成
できる。
[作 用] 上記のように、電着槽の上方に配置した搬送装置に電着
槽の幅方向に所定の距離を隔てて配置される第1及び第
2のハンガーを設けて、該第1及び第2のハンガーによ
りそれぞれ電気機器ケースの底部側の端部及び開口部側
の端部を保持した状態で搬送するようにすると、電気機
器ケースが電着槽のほぼ幅方向に向いた状態で搬送され
ることになるため、電着槽の長さを従来より短くしても
電着に要する時間を確保することができる。また電着槽
の単位長さ当たりに浸漬できる電気機器ケースの数を増
加させることができるため、作業能率を向上させること
ができる。
更に請求項2に記載した本発明の第2の方法のように、
前処理工程及び洗浄工程において電気機器ケースを逆さ
吊りするようにすると、前処理及び洗浄工程での水切り
を容易にすることができる。
また電着槽の上方に該電着槽の幅方向に間隔を隔てて配
置された第1及び第2のコンベアを配置して、両コンベ
アにそれぞれ設けた第1及び第2のハンガーにより電気
機器ケースの両端を保持して、両ハンガーの下端の高さ
位置を変化させることにより電気機器ケースを揺動させ
るようにすると、各コンベアのガイドレールを大きく湾
曲させても、各コンベアには単に下方に向かう力が加わ
るだけであるため、各コンベアに無理な力が加わること
はない。したがって各コンベアのガイドレールを大きく
湾曲させて、電気機器を大きく揺動させるこができ、電
気機器ケースにエア溜まりや塗料溜まりが生じるのを防
ぐことができる。
[実施例コ 以下添付図面を参照して本発明の詳細な説明する。
第1図ないし第3図は本発明の方法を実施する装置の構
成例を示したもので、第1図はその要部を側面から見た
構成図、第2図は第1図に示した各電気機器ケースの姿
勢を第1図の左方向から見て示した説明図、第3図は要
部の上面図である。
これらの図において1は所定の長さを有する電着槽で、
電着槽1の底部はその一端側から他端側に向かって下方
に傾斜した第1の傾斜部1aと、該第1の傾斜部の下端
に連続する第1の平坦部1bと、該第1の平坦部の他端
から上方に向かって傾斜した第2の傾斜部ICと、該第
2の傾斜部の上端に一端が連続する第2の平坦部1dと
、該第2の平坦部1dの他端から斜め下方に傾斜した第
3の傾斜部1eと、該第3の傾斜部1eの下端に連続す
る第3の平坦部1fとからなっている。電着槽1内には
水溶性の塗料2が収容されている。
3は電着槽1よりも高い位置に配置された第1のコンベ
ア(メインコンベア)で、このコンベアはガイドレール
3Aと該ガイドレールにより案内されて移動するローラ
を備えた多数のトロリー3Bと、トロリー間をつなぐよ
うに設けられたチェーン(図示せず。)とを備えた公知
のチェーンコンベアからなる。この第1のコンベアは電
着槽1より高い位置にあって、脱脂、水洗などの前処理
工程を行う図示しない領域から電着工程を行う図示の領
域を経て、洗浄工程を行う図示しない領域に至るように
設けられ、全体が閉ループをなすようにその両端が接続
されている。
4は第2のコンベア(サブコンベア)で、この第2のコ
ンベアは、ガイドレール4Aにより案内されて移動する
多数のトロIJ−4B(第2図参照)をチェーンでつな
いだ構造を有するチェーンコンベアからなっている。こ
の第2のコンベアは電着工程を行う図示の領域にのみ配
置されている。
第2のコンベア4は電着槽1よりも高い位置にあって、
第3図に示すように、電着槽1の前後−定の長さの領域
で第1のコンベア3と並行する搬送部4aと帰還部4b
を有する閉ループ状に構成され、第1のコンベア3と第
2のコンベア4の搬送部4aとは、電着槽1の幅方向に
所定の間隔を隔てて配置されている。
第1のコンベア3と第2のコンベア4との間には両コン
ベアを同期させる同期装置5が設けられ、これにより、
第2のコンベア4が第1のコンベアと同じ速度で移動す
るように駆動される。
第1のコンベア3の一定の間隔を隔てた所定のトロリー
3Bには1次ハンガー6を介して移載ハンガー7が取付
けられ、この移載ハンガー7の下端に2本の鎖からなる
2次ハンガー8が取付けられている。2次ハンガー8が
ケース保持部を構成し、該2次ハンガーの下端が被塗物
としての電気機器ケース9の底部側の端部9aに適宜の
手段により結合されている。このようにして電気機器ケ
ース9を第1のコンベアの2次ハンガーのみにより保持
させた状態では、第1図の右端に示されているように、
電気機器ケースがその開口部側の端部を下に向けた状態
で吊された状態になる。この例では、1次ハンガー6と
移載ハンガー7と2次ハンガー8とにより第1のハンガ
ーが構成されている。
尚この例では、第2図に見られるように電気機器ケース
9の側壁に多数の放熱フィン9Aが設けられているが、
第1図においてはこの放熱フィンの図示が省略されてい
る。
第2のコンベア4の所定のトロリー4Bにはキャリッジ
10が取り付けられ、このキャリッジ10に鎖などから
からなるサブハンガー11が取付けられている。サブハ
ンガー11の下端には鉤状のフック12が取り付けられ
、第1のコンベア側に設けられた2次ハンガー8に底部
が保持された電気機器ケース9の開口部側の端部9bの
内側にフック12を引っ掛けて該ケースの開口部側の端
部を保持するようになっている。サブハンガー11及び
フック12により第2のハンガーが構成されている。こ
の第2のハンガーは、電着工程において第1のコンベア
の各部1のハンガーと1対1で対応して、対応する第1
及び第2のハンガーどうしが(2次ハンガー8とフック
12とが)電着槽1の幅方向に相対するように設けられ
ている。
キャリッジ10は横方向に所定の間隔をあけて並ぶ多数
のサブハンガー保持用の溝または孔10a(第2図に十
印で示されている。)を有していて、サブハンガー11
の上端の鉤部をいずれかの溝または孔に引っ掛けること
により、サブハンガー11をキャリッジ10に結合する
ようになっている。サブハンガー11を引っ掛ける溝ま
たは孔10aを適宜に選択することにより、電気機器ケ
ース9の高さ寸法に応じてサブハンガー11の2次ハン
ガー8に対する位置を調整し得るようになっている。
尚図示してないが、第1のコンベアに取り付けられた1
次ハンガー6にブラシ(集電子)が取り付けられていて
、1次ハンガーが電着槽1の上方を通る際に、該電着槽
1が設けられている領域に沿って配設された給電用レー
ルに該ブラシがすべり接触するようになっている。カチ
オン電着による場合には、上記給電用レールが直流電源
の負極側端子に接続されて、該給電用レールからブラシ
を通して1次ハンガー6に給電され、この1次ハンガー
から更に移載ハンガー7と2次ハンガー8とを通して電
気機器ケースに給電されるようになっている。またカチ
オン電着の場合、電着槽1内には、上記直流電源の正極
側出力端子に接続された図示しない極板が配設される。
尚アニオン電着による場合には、上記給電用レールが直
流電源の正極側出力端子に接続され、電着槽内に配置さ
れる極板が直流電源の負極側出力端子に接続される。
第1のコンベア3のガイドレール3A及び第2のコンベ
ア4のガイドレール4Aは、電着工程を行う領域の各部
で、第1及び第2のハンガーに適宜に高低差を生じさせ
るように湾曲させられている。この実施例では、第1図
に示すように、第1のコンベア3のガイドレール3Aが
電着槽1の底部の傾斜部1aと平坦部1bと傾斜部IC
とにほぼ沿うように湾曲させられ、この第1のコンベア
により、電気機器ケースの底部側の端部が電着槽1の底
部にほぼ沿って搬送されるようになっている。
また第2のコンベア4のガイドレール4Aは、電着槽の
底部の傾斜部1a及び平坦部1bに相応する領域ではガ
イドレール3Aよりも高い位置を該ガイドレール3Aに
ほぼ沿うように伸び、電着槽の底部の傾斜部1cよりも
後方の部分に相応する領域ではガイドレール3Aより低
い位置を該ガイドレール3Aにほぼ沿ってのびるように
設けられている。電気機器ケース9が電着槽内を搬送さ
れる過程で上記第2のコンベア4により電気機器ケース
9の開口部側端部の位置が上下に変化させられる。
次に上記の装置を用いて行う本発明の電着塗装方法を説
明する。電気機器ケース9の電着塗装を行うに当っては
先ず電気機器ケースの表面に脱脂、化成処理等の表面処
理を行う前処理工程を行なう。
この前処理工程では第1のコンベア3に設けられている
2次ハンガー(第1のハンガー)8により電気機器ケー
ス9の底部側の端部を保持して該電気機器ケースを逆さ
吊りした状態にし、この状態で電気機器ケースを搬送し
ながら各処理を順次行わせる。化成処理を行った後、電
気機器ケースの水洗及び水切りを行う。本実施例では電
気機器ケースを逆さ吊りした状態で前処理を行うので、
水切りを容易かつ確実に行うことができる。
上記前処理工程が完了した電気機器ケースが第1のコン
ベア3により電着槽1の手前の位置まで搬送されてきた
所で、逆さ吊りされている各電気機器ケース9の開口部
側の端部にフック12を弓っ掛け、第2図の左端に示さ
れているように、電気機器ケース9を電着槽の幅方向に
向けた状態で、第1及び第2のコンベア3及び4から吊
り下げる。
電着工程では、第1及び第2のコンベア3及び4のガイ
ドレールの高低差により、各電気機器ケース9の姿勢を
次のように変化させる。電気機器ケースを電着槽内の塗
料に浸漬させる前の状態では、第2図の左端に示したよ
うに、電気機器ケースの開口部側端部を斜め下方に向け
た状態にしておく。この状態で電気機器ケースを塗料中
に進入させ、電気機器ケースを塗料中に進入させるにつ
れてその底部側の端部に対して開口部側の端部の位置を
引き上げ、ケースを塗料中に半ば浸漬した状態でほぼ水
平状態にする。電気機器ケースを塗料中に完全に浸漬し
た後にその開口部側の端部を引き上げて該開口部を斜め
上向きにし、ケース内のエアを抜く (第2図の左から
6番目に示されたケースを参照)。その後ケース9の底
部側の端部を引き上げていって、ケースを電着槽から引
き上げる際にその開口部側の端部から第2のハンガーの
フック12を自動的に外しく第2図の右から2番目のケ
ース参照)、電気機器ケースを逆さ吊りにする。このよ
うに電着工程の終了時に電気機器ケースを逆さ吊りにす
ると、電気機器ケースから余分な塗料を簡単に除去する
ことができる。
電着槽から搬出されたケース9は逆さ吊りにしたままの
状態で次の後処理工程に送り、塗装された電気機器ケー
スの洗浄及び乾燥を行う。このように電気機器ケースを
逆さに吊り下げた状態で後処理工程を行うと、水切りを
容易に行うことができる。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、電着槽の上方に配置し
た搬送装置に電着槽の幅方向に所定の距離を隔てて配置
される第1及び第2のハンガーを設けて、該第1及び第
2のハンガーによりそれぞれ電気機器ケースの底部側の
端部及び開口部側の端部を保持した状態で電気機器ケー
スを電着槽のほぼ幅方向に向けた状態で搬送するように
したため、電着槽の長さを従来より短くしても電着に要
する時間を確保することができ、装置の設置面積の縮小
を図ることができる利点がある。
また電着槽の単位長さ当たりに浸漬できる電気機器ケー
スの数を増加させることができるため、作業能率を向上
させることができる。
特に請求項2に記載した方法によれば、前処理工程及び
洗浄工程において電気機器ケースを逆さ吊りするように
したので、前処理及び洗浄工程での水切りを容易にする
ことができる。
また本発明の装置では、電着槽の上方に該電着槽の幅方
向に間隔を隔てて配置された第1及び第2のコンベアを
配置して、両コンベアにそれぞれ設けた第1及び第2の
ハンガーにより電気機器ケースの両端を保持し、両ハン
ガーの下端の高さ位置を変化させることにより電気機器
ケースを揺動させるようにしたので、各コンベアのガイ
ドレールを大きく湾曲させても、各コンベアに無理な力
が加わることがない。したがって各コンベアのガイドレ
ールを大きく湾曲させて電気機器ケースを大きく揺動さ
せることができ、電気機器ケースにエア溜まりや塗料溜
まりが生じるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の方法を実施する装置の構
成例を概略的に示したもので、第1図はその要部を側面
から見た構成図、第2図は第1図に示した各電気機器ケ
ースの姿勢を第1図の左方向から見て示した説明図、第
3図は要部の上面図である。 1・・・電着槽、2・・・塗料、3・・・第1のコンベ
ア、3A・・・ガイドレール、4・・・第2のコンベア
、4A・・・ガイドレール、6・・・1次ハンガ、7・
・・移載ハンガー 8・・・2次ハンガー、9・・・電
気機器ケース、10・・・キャリッジ、11・・・サブ
ハンガー 12・・・フック。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一端が開口した有底の電気機器ケースを所定の長
    さを有する電着槽内の塗料中に浸漬して該電気機器ケー
    スと電着槽との間に電圧を印加し、前記電着槽の長手方
    向に沿って前記電気機器ケースを搬送しながら該電気機
    器ケースの表面に塗膜を形成する電気機器ケースの塗装
    方法において、前記電着槽の上方に該電着槽の長手方向
    に沿って伸びる搬送装置を設けて、前記電着槽の幅方向
    に所定の距離を隔てて設けた第1及び第2のハンガーに
    よりそれぞれ前記電気機器ケースの底部側の端部及び開
    口部側の端部を保持して前記搬送装置から該電気機器ケ
    ースを吊り下げ、 前記搬送装置により前記電気機器ケースを搬送する過程
    で前記第1及び第2のハンガーの下端部の高さ位置を変
    化させることにより前記電気機器ケースを揺動させるこ
    とを特徴とする電気機器ケースの電着塗装方法。
  2. (2)一端が開口した有底の電気機器ケースを被塗物と
    して該電気機器ケースに表面処理を施す前処理工程を行
    った後、該電気機器ケースを所定の長さを有する電着槽
    内の塗料中に浸漬して該電気機器ケースと電着槽との間
    に電圧を印加しつつ該電着槽の長手方向に沿って前記電
    気機器ケースを搬送しながら該電気機器ケースの表面に
    塗膜を形成する電着工程を行い、次いで前記電気機器ケ
    ースを洗浄乾燥する後処理工程を行う電気機器ケースの
    電着塗装方法において、 前記前処理工程を行う領域から電着工程を行う領域を経
    て後処理工程を行う領域に至る第1のコンベアを設ける
    とともに、前記電着工程を行う領域に第2のコンベアを
    設けて、該第1及び第2のコンベアを前記電着槽の幅方
    向に所定の距離を隔てて配置しておき、また前記第1及
    び第2のコンベアにそれぞれ前記電着工程で前記電着槽
    の幅方向に所定の距離を隔てて配置される第1及び第2
    のハンガーを設けておき、 前記前処理工程では前記第1のハンガーにより前記電気
    機器ケースの底部側の端部を保持して該電気機器ケース
    を逆さ吊りした状態で搬送させ、前記電着工程では前記
    第1及び第2のハンガーによりそれぞれ前記電気機器ケ
    ースの底部側の端部及び開口部側の端部を保持した状態
    で前記搬送装置から該電気機器ケースを吊り下げて前記
    電気機器ケースを搬送する過程で前記第1及び第2のハ
    ンガーの下端部の高さ位置を変化させることにより前記
    電気機器ケースを揺動させ、 前記電着槽から前記電気機器ケースを引き上げる際に該
    電気機器ケースの底部側の端部を開口部側の端部より高
    くすることにより前記第2のハンガーを前記電気機器ケ
    ースから外して該電気機器ケースを逆さ吊りにすること
    を特徴とする電気機器ケースの電着塗装方法。
  3. (3)前記電着工程において前記電気機器ケースを揺動
    する際には、該電気機器ケースを塗料中に完全に浸漬さ
    せてからその開口部側の端部を塗料中で斜め上方に向け
    、次いで該開口部側の端部を徐々に下側に向けて最終的
    に該電気機器ケースを逆さ吊りすることを特徴とする請
    求項2に記載の電気機器ケースの電着塗装方法。
  4. (4)所定の長さを有する電着槽と、一端が開口した有
    底の電気機器ケースを被塗物として該電気機器ケースを
    前記電着槽の長手方向に沿って搬送する搬送装置と、前
    記電気機器ケースと電着槽との間に電圧を印加する電圧
    印加手段とを備えた電気機器ケースの電着塗装装置にお
    いて、 前記搬送装置は、前記電着槽の幅方向に所定の距離を隔
    てて該電着槽の上方に配置された第1及び第2のコンベ
    アと、前記第1及び第2のコンベアからそれぞれ吊り下
    げられて該第1及び第2のコンベアにより前記電着槽の
    長手方向に沿って移送される第1及び第2のハンガーと
    を具備し、前記第1及び第2のハンガーはそれぞれの下
    端に前記電気機器ケースの底部側の端部及び開口部側の
    端部を保持するケース保持部を有し、 前記第1及び第2のコンベアは、前記第1及び第2のハ
    ンガーを移送する過程で該第1及び第2のハンガーのケ
    ース保持部の高さ位置を異ならせるように構成されてい
    ることを特徴とする電気機器ケースの電着塗装装置。
  5. (5)前記第1及び第2のコンベアはそれぞれ、前記電
    着槽の長手方向に沿って各部の高さが変化するように湾
    曲したガイドレールに沿ってチェーンを移動させるチェ
    ーンコンベアからなっている請求項3に記載の電気機器
    ケースの電着塗装装置。
  6. (6)前記第2のハンガーのケース保持部は前記ケース
    の開口部側端部を内側から引っ掛けて保持する鉤状のフ
    ックからなっている請求項4または5に記載の電気機器
    ケースの電着塗装装置。
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