JPH02242992A - 抄紙機用サクションロールのスライムおよび/または腐食の防止を兼ねた目詰り防止剤および目詰り防止方法 - Google Patents

抄紙機用サクションロールのスライムおよび/または腐食の防止を兼ねた目詰り防止剤および目詰り防止方法

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JPH02242992A
JPH02242992A JP6102089A JP6102089A JPH02242992A JP H02242992 A JPH02242992 A JP H02242992A JP 6102089 A JP6102089 A JP 6102089A JP 6102089 A JP6102089 A JP 6102089A JP H02242992 A JPH02242992 A JP H02242992A
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JP
Japan
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copper
inhibitor
corrosion
organic acid
microbial growth
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JP6102089A
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English (en)
Inventor
Koji Yasuda
安田 孝司
Isao Kato
功 加藤
Akira Togo
藤後 章
Noriko Tanimura
谷村 徳子
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HAKUTOU KAGAKU KK
Original Assignee
HAKUTOU KAGAKU KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、抄紙機用サクションロールのスケール、スラ
イムおよび/または銅・銅合金の腐食の連続的同時防止
−゛     を兼ねた目詰り防止剤及び目詰り防止方
法に関する。
〔従来の技術〕
抄紙機には、脱水あるいは搾水等を目的として、ワイヤ
ーパートおよびプレスパートに各種のサクションロール
が設置されており、代表的なロールとして、サクション
クーチロール、サクションピックアップロール、サクシ
ョンプレスロール、リンガ−ロールがある。これらのロ
ールは、ステン鯛 しX−S又はブロンズ製の回転する多孔シェルの内部に
固定されたサクシジンボックスを有し、吸引によって本
来の目的を達するものであるが、抄紙期間の進行に伴い
、シェル穴に、白水中の各種無機成分の不溶化物、填料
成分、繊維、樹脂分がスケール状に付着し、シェル穴の
径を減少せしめて、サクションロールの脱水、搾水ある
いは吸引機能を徐々に低下せしめ、操業性の悪化をもた
らすのみならず、成紙に水分むらを生じさせることによ
り、地合の悪化、乾燥の不均一化等の品質低下をもたら
す。さらにスケール状付着物の下部では腐食が進行しや
すく、最悪の場合、ロールの折損事故にもつながる危険
性をもたらす。
製紙工場では定期的にサクションロールを交換すること
によって、この問題に対処しているが、目詰りの進行速
度は操業状況の変動によってしばしばハ目され、ロール
交換のための予定外の抄紙機の停止を余儀なくされる場
合も生じる。
交換したロールの目詰り物は、通常、ドリルもしくは超
高圧水等の機械的外力を加えることにより除去され、再
使用されるが、スケール状の目詰り物は堅固で、しかも
数ガないし10万個以上の穴に対する作業のための多大
な労力を要する上、シェル穴ならびにその近辺を損傷し
やすいという欠点を有する。
上記のような問題のため、かねてより製紙業界からサク
ションロールの目詰りを連続的に防止する有効な方法の
出現が切望されていたが、これまでのその目的にかなう
方法は見出されてこなかった。
〔発明の目的〕
本発明の目的は前記未解決の諸問題を解決することにあ
る。
本発明者らは、抄紙機用サクションロールの[1詰りを
連続的に防止する方法を確立することを意図し、まず、
目詰り物の生成機構を検討した結果、白水がシェル穴を
通過する際、白水中の溶解成分、特にアルミニウムイオ
ンがサクションロール内に設置されたシール用シャワー
水によってPHシッックを受は不溶化析出する過程で、
白水およびシール水中のシリカ分や、白水中の填料成分
、繊維分、樹脂分を吸着し、徐々にスケール状の析出物
を形成することを見出した。
本発明者らは、さらに、白水中の溶解成分の析出防止を
目的として鋭意検討した結果、オキシカルボン酸をサク
ションロール内に設置されたシール用シャワー水に連続
的に添加することにより、予想外の顕著な析出防止効果
を具現しうろことを発見した。オキシカルボン酸がサク
ションロールの目詰り防止に顕著な効果を奏する一方で
、使用中における種々の弊害をつぶさに検討した結果、
シール用シャワー水に一般的に使用される工業用水中に
は、微生物が多かれ少かれ含まれており、これらの微生
物は、オキシカルボン酸を栄養源として、異常な速度で
増殖する事が、実験室内で、各所のシール用シャワー水
に使用されている工業用水を採取して、実験する事によ
り明らかとなった。これらはいずれもオキシカルボン酸
の使用経過により、その工業用水中の微生物汚染の為、
遅かれ早かれシール配管中にスライムデポジットを生成
し、シャワーラインの閉塞トラブルを引き起す事が予想
された。従って、これらの微生物の異常増殖を抑える1
]的のために、オキシカルボン酸中に少く共、6ケ月以
上安定に存在して、しがもシャワー水中において低添加
量で微生物の生育を抑制する微生物生育防止剤を鋭意検
討した結果、イソチアゾロン系化合物が有効であった。
イソチアゾロン系化合物の配合量は、シャワー水の微生
物の汚染度によって異るが、有効成分として、0゜00
1〜5%、好ましくは0.05〜1%含まれる事によっ
て、オキシカルボン酸が有効成分として、10〜500
ppm添加されたシャワー水中で微生物の生育を抑制す
る。又、オキシカルボン酸がサクションロールシャワー
水中に添加される事により、マシンによって同一ではな
いが、ロール内部の材質中、銅、真ちゅう及び砲金など
の銅系金属が使用されている場合、これらの材質の腐食
性が懸念される。各所の工業用水を使用して、これらの
水にオキシカルボン酸を有効成分として10〜500p
pm、一般には50〜200ppm添加して、実験室内
で腐食の試験を行った所、オキシカルボン酸の種別によ
って腐食の程度は異ったが、いずれも工業用水単独に比
べて5〜1゜度の腐食速度を示した。
これらの腐食はロール内の銅系金属部品に重大な損傷を
与え、特にロール本体が砲金である様な場合には、その
損害は著しく大きい。
これらの防食の目的のためにオキシカルボン酸溶液に安
定に溶解存在して、しがちシャワー水中で低添加量で、
銅・銅合金に対する防食力を有するインヒビターを鋭意
検討した結果アゾール類が有効であった。好ましくはト
リルトリアゾールが費用効果的な防食力を示した アゾール類の配合量は、0.01〜10%含まれる事に
よって、オキシカルボン酸が有効成分として、10〜5
00ppm添加されたシャワー水が接触するロール各部
の銅系金属部品の腐食を防止した。
〔発明の構成〕
本発明の抄紙機用サクションロールおよび付帯設設備の
スライムおよび/または腐食の防止を兼ねた[]詰り防
止剤は、有機酸の少なくとも1種を必須成分とし更に微
生物生育防止剤および/または銅・銅合金防食剤のそれ
ぞれ少なくとも1種を有効成分として含有せしめた組成
物によって構成され、同じくスライムおよび/または腐
食の防止を兼ねた目詰り防止方法は、 前記組成物中の各成分をそれぞれ単独にもしくは配合量
の組成物として用いることによって構成される。
本発明の防止剤に用いる、(a)有機酸として好ましい
ものはオキシカルボン酸であり、同じく(b)微生物生
育防止剤として好ましいものは一般式: (但し、式中Xは水素原子、アルキル基、アルケニル基
、アルキニル基又はアラルキル基を示し、Rは水素原子
又はハロゲン原子を示し、RとR′とは結合してベンゼ
ン環を形成することもあり、Mはアルカリ土類金属、重
金属及びアミンより成る群から選ばれた陽イオン原子又
は基を示し、Zは錯化合物を形成するのに十分な溶解度
を有する陽イオンMとの化合物を形成する陰イオン原子
又は基を示し、Yは1又は2の整数を示し、nは陰イオ
ンZが陽イオンMの原子価を満たす整数を示す。)で表
わされるイソチアゾロンであり、同じく (c)銅・銅
合金防食剤として好ましいものはアゾール類である。
これらの防止剤は(a)有機酸を0.001〜0.05
%、ならびに(b)微生物生育防止剤を0.001〜5
%および/または(c)銅・銅合金防食剤を0.01〜
10%含有する水性液として用いることが好ましく、さ
らにこの水性液をシール用シャワー水としてサクション
ロールのシェル内面に注水する実施態様が最も好ましい
ここに言う付帯設設備とは、目詰り防止剤としての有機
酸の影響を受けて微生物生育によるスライムおよび/ま
たは銅・銅合金の腐食が発生するかもしくは発生するお
それのあるサクションロール周囲のすべての設備を意味
し、シール用シャワー水配管数を含むがこれらに限定さ
れない。
〔実 施 例〕
次に、実施例をあげて、この発明を更に詳しく説明する
が、特許請求の範囲は、これらの実施例のみに限定され
るものではない。
〔実施例1〕 某製紙工場より採取したサクションロールシール水とし
て使用されている工業用水にオキシカルボン酸として、
リンゴ酸、酒石酸、クエン酸の各を加えて各25%水溶
液とし、その各に微生物生育防止剤として、イソチアゾ
ロン系化合物(商品名ケイソンWT;有効成分約14%
)を加え、更に該工業用水により調製してオキシカルボ
ン酸の有効濃度が50ppmに、イソチアゾロン系化合
物の有効成分の濃度がそれぞれ0、o、ooi、0.0
05.0.2.0.4%になるようにした各水溶液を3
0℃の恒温振とう機に入れ、1801なLI L3 rpmで振とうして、各t#七埠4日後の水の濁り状況
を観察して微生物の増殖抑制効果を判定した。結果は下
記の表1の如くであった。
表−1 微生物増殖程度ニー全く濁りなく微生物は完全に抑制さ
れている。
+若干濁りがあり、微生物が増 殖している。
÷+十濁り及び沈殿物が生じ微生物 は活発に生育している。
表−1から明らかなとおりオキシカルボン酸の種類に関
係なく、微生物生育防止剤を添加していないものは3日
も経過すると、増殖による体謝物により濁り及び沈殿物
が生じ、シャワーラインのスプレーノズルの閉塞トラブ
ルが懸念される。
一方、イソチアゾロン系化合物を0.001%〜0.0
05%配合したものは、3日目でオキシカルボン酸を添
加していない工業用水と同程度の増殖にとどまっている
。0.2%以上配合したものは、3日間完全に微生物の
生育を防止した。
〔実施例2〕 実施例1と同様の工業用水に、オキシカルボン酸として
、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸の各を加えて各25%水
溶液とし、その各にトリルトリアゾールを銅・銅合金の
防食剤として加え、更に該工業用水によりオキシカルボ
ン酸の有効濃度が50ppmに、トリルトリアゾールの
a効濃度が0001%になるように調製した水に、JI
Sに定められた銅、真ちゅう、砲金のピースを液中に吊
して、室温下で液をマグネティックスターラーで撹拌し
て、3日間テストした後、腐食減量から腐食速度を求め
た。結果を表2に示す。
表−2 °表−2から明らかな通りトリルトリアゾールを配合し
たものは、オキシカルボン酸の種類に関係なく、ブラン
クの工業用水のみの腐食速度よりも低い腐食速度に抑え
られ、優れた防食能力を有する事が判った。
〔実施例3〕 某新聞マシンのサクションクーチロールは、清浄なロー
ルに交換後、およそ1ケ月で目詰りの傾向が生じ、4ケ
月経過後には使用不能となるため、4ケ月周期で交換し
ていたが、サクションクーチロール内に設置されている
シール用シャワー水に、目詰り防止のためにオキシカル
ボン酸として、リンゴ酸を有効成分として30ppm連
続添加していた。ところが該薬品注入シャワーラインの
スプレーノズルが閉塞した為、マシンを停止してノズル
閉塞物を分析した所、微生物増殖によるスライムである
事が判明した。シャワーラインのスプレーノズルの閉塞
物を定期的に除去して運転を維続して5ケ月経過後、ス
プレーノズル閉塞物の除去作業と合わせて、サクション
ロール内の銅系金属材質部をチエツクした所、著しく腐
食している事が判明した。
そこで、下記の3構成要件を含む本発明の防止剤: リンゴ酸 イソチアゾール(ケイソンWT)0.2%wtトリルト
リアゾール        0.5%wtに切り換えて
、リンゴ酸が有効成分換算当り30ppmNケイソンW
Tが0.2%wt、  トリルトリアゾールが0.5%
wt含まれるシャワー水を連続添加した所、7ケ月経過
後、サクションロールのシェル穴の目詰りは皆無となり
、問題であった薬品注入ラインのシャワーラインへのス
ライム付着は解消されロール内部の中の銅系金属材質の
腐食も無視できる程度であった。
〔発明の効果] 本発明のサクションロールおよび付帯設設備の目詰り防
止剤及び目詰り防止方法によれば、オキシカルボン酸等
によりサクションロールの定常運転中に連続的にスケー
ル固着による目詰りが極めて費用効果的に防止されると
同時に、このオキシカルボン酸等を添加する事によって
生ずる、シャワーライン中の微生物の異常増殖によるス
プレーノズルの閉塞及びロール内部の銅系金属材質の腐
食等がイソチアゾロンによって代表される微生物生ず 
 11 育防止剤及びアゾール類型代表を本葛銅・銅合金防食剤
を添加することによって未然に防止することができるた
めに、サクションロールの操業率向上と保守管理簡易化
に多大な効果を奏するものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(a)有機酸の少なくとも1種と(b)微生物生育
    防止剤の少なくとも1種とを有効成分として含有するこ
    とを特徴とする抄紙機用サクションロールおよび付帯設
    備の目詰りおよび微生物生育によるスライムを同時に防
    止するための防止剤。 2、(a)有機酸の少なくとも1種と(c)銅・銅合金
    防食剤の少なくとも1種とを有効成分として含有するこ
    とを特徴とする抄紙機用サクションロールおよび付帯設
    備の目詰りおよび銅・銅合金の腐食を同時に防止するた
    めの防止剤。 3、(a)有機酸の少なくとも1種と(b)微生物生育
    防止剤の少なくとも1種と(c)銅・銅合金防食剤の少
    なくとも1種とを有効成分として含有することを特徴と
    する抄紙機用サクションロールおよび付帯設設備の目詰
    り、微生物生育によるスライムおよび銅・銅合金の腐食
    を同時に防止するための多目的多機能防止剤。 4、(a)有機酸がオキシカルボン酸であり、(b)微
    生物生育防止剤が、一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼又は▲数式、化学式
    、表等があります▼(MZn) (但し、式中Xは水素原子、アルキル基、アルケニル基
    、アルキニル基又はアラルキル基を示し、Rは水素原子
    又はハロゲン原子を示し、RとR′とは結合してベンゼ
    ン環を形成することもあり、Mはアルカリ土類金属、重
    金属及びアミンより成る群から選ばれた陽イオン原子又
    は基を示し、Zは錯化合物を形成するのに十分な溶解度
    を有する陽イオンMとの化合物を形成する陰イオン原子
    又は基を示し、Yは1又は2の整数を示し、nは陰イオ
    ンZが陽イオンMの原子価を満たす整数を示す。)で表
    わされるイソチアゾロンであり、(c)銅、銅合金防食
    剤がアゾール類である第1ないし第3請求項のいずれか
    の請求項に記載の防止剤。 5、重量単位として(a)有機酸を0.001〜0.0
    5%および(b)微生物生育防止剤を0.001〜5%
    含有する水性液とした第1請求項記載の防止剤。 6、重量単位として(a)有機酸を0.001〜0.0
    5%および(c)銅・銅合金防食剤を0001〜10%
    含有する水性液とした第2請求項記載の防止剤。 7、重量単位として(a)有機酸を0.001〜0.0
    5%、(b)微生物生育防止剤を0.001〜5%およ
    び(c)銅・銅合金防食剤を0.01〜10%含有する
    水性液とした第3または第4請求項記載の防止剤。 8、第1ないし第7請求項のいずれかの請求項に記載の
    防止剤を用いることを特徴とする抄紙機用サクションロ
    ールおよび付帯設備の目詰りならびに微生物生育による
    スライムおよび/または銅・銅合金の腐食を同時に防止
    する方法。 9、第1ないし第7請求項のいずれかの請求項に記載の
    防止剤を用いたシール用シャワー水をサクションロール
    のシェル内面に注水することを特徴とする該サクション
    ロールおよび付帯設備の目詰りならびに微生物によるス
    ライムおよび/または銅・銅合金の腐食を同時に防止す
    る方法。
JP6102089A 1989-03-15 1989-03-15 抄紙機用サクションロールのスライムおよび/または腐食の防止を兼ねた目詰り防止剤および目詰り防止方法 Pending JPH02242992A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010229158A (ja) * 2002-01-31 2010-10-14 Rohm & Haas Co 相乗的殺微生物配合物

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JP4615068B2 (ja) * 2002-01-31 2011-01-19 ローム アンド ハース カンパニー 相乗的殺微生物配合物

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