JPH02242198A - 原子力発電プラントの出力制御方法及び装置 - Google Patents

原子力発電プラントの出力制御方法及び装置

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JPH02242198A
JPH02242198A JP1062676A JP6267689A JPH02242198A JP H02242198 A JPH02242198 A JP H02242198A JP 1062676 A JP1062676 A JP 1062676A JP 6267689 A JP6267689 A JP 6267689A JP H02242198 A JPH02242198 A JP H02242198A
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flow rate
control
control rod
control device
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文夫 水木
Yuichi Tokawa
裕一 東川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は原子力発電プラントの出力制御方法及び装置に
係り、特に再循環流量制御と制御棒駆動制御を必要とす
る大幅負荷追従運転に好適な出力制御方法及び装置に関
する。
〔従来の技術〕
大幅負荷追従運転に係わる原子力発電プラントの出力制
御装置としては、従来、特開昭57−108694号に
記載のように、出力変更パターンや変化率を決定する装
置と、変更パターン等から炉心予測を行う炉心予測装置
と、再循環流量及び制御棒の操作量を決定する操作量指
示制御装置と、制御阻止指令に基づき制御棒操作量を出
力する制御棒シーケンス記憶装置と、プラント状態を監
視し、プラント異常時には制御阻止指令を出力するプラ
ント状態監視装置とからなるものが知られている。
また、特開昭51−10293号に記載のように、゛大
幅な負荷変更を行った時のX8の影響による出力変動を
抑えるため、再循環流量制御系と制御棒操作を切替えて
制御するものが知られている。
更に、特開昭50−108493号に記載のように、再
循環流量制御と制御棒制御の配分を自動決定し、負荷変
更要求に応じて出力変更を制御棒操作で行うときは、種
々のプロセス量を監視しながら出力制御を自動的に行う
ものもある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来技術は、負荷変更に追従して原
子炉出力を制御するための再循環流量制御と制御棒制御
の具体的手順について配慮されておらず、実際の出力制
御にあったては自動制御が困難であるという間頭があっ
た。
即ち、−日単位で大幅に負荷を変更する日負荷追従運転
のような場合、先づ再循環流量制御装置に対し流量減少
指令を出し、原子炉出力を低下させる。再循環ポンプ速
度が最低速度まで達してさらに出力を低下させる場合に
は、制御棒駆動制御装置に対し制御棒挿入指令を出し、
出力を低下させる。低出力を一定時間(例えば数時間)
保持した後、再び出力を上昇させるためには、前述の操
作、即ち先づ、制御棒を引抜き出力を上昇させ、引続き
再循環流量を増やし、原子炉出力を上昇させる0以上が
大幅負荷追従を行う際の一般的な制御パターンであり、
特開昭57−108694号にも負荷変更パターンの一
例として記載されている。
このように大幅負荷追従運転は再循環流量制御と制御棒
駆動#i御を併用して行われる。ところで、制御棒の引
抜又は挿入時の反応度変化即ち制御棒価値は制御棒の位
置によって異なり、制御棒が全引抜又は全挿入に近い位
置においては中間挿入位置付近よりも制御棒価値が小さ
くなる。そして、制御棒で出力変更をする場合、出力変
更の後半においては少なくとも幾つかの制御棒は全引抜
又は全挿入に近い状態となることがあり、またサイクル
末期においては大部分の制御棒が全引抜又は全挿入に近
い状態となる。このため、制御棒操作による出力変更は
一般的に流量制御による場合よりも時間がかかり、この
傾向はサイクル末期において特に顕著となる。一方、大
幅負荷追従運転においては、負荷変更時間は負荷パター
ンにより予め定められており、負荷変更には時間的制約
がある。
このため、所定の時間内で出力変更ができず、所望の大
幅負荷追従運転を行えないという問題があった。
また、制御棒の引抜又は挿入時の反応度変化が制御棒の
位置によって変化するので、反応度変化が一定でない#
I御棒位置付近で制御棒操作による出力変更を行った場
合には、出力制御の誤差が大きくなり、精度の良い安定
した制御を行えないという問題があった。
また、制御棒の引抜又は挿入時の反応度変化率は制御棒
の位置によって変化するので、反応度変化率が変化する
制御棒位置付近で制御棒操作による出力変更を行った場
合には、出力制御の誤差が大きくなり、精度の良い安定
した制御を行えないという問題があった。
本発明の目的は、目標負荷変化に応じ再循環流量制御装
置及び制御棒駆動制御装置に対し適切な動作指令を与え
、原子炉出力の自動制御を円滑に行える原子力発電プラ
ントの出力制御方法及び装置を提供することである。
発明の他の目的は、再循環流量制御及び制御棒制御を併
用し、いかなる負荷追従パターンに対しても対応可能な
原子力発電プラントの出力制御方法及び装置を提供する
ことである。
本発明の更に他の目的は、再循環流量制御及び制御棒制
御を併用し精度の良い安定した制御を行える原子力発電
プラントの出力制御方法及び装置を提供することである
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、再循環流量を制御する再循環流量制御装置
と、制御棒の位置を制御する制御棒駆動制御装置とを有
する原子力発電プラントの出力制御方法において、再循
環流量のみで出力変更を行う流量制御モードと、制御棒
操作のみで出力変更を行う制御棒制御モードと、再循環
流量と制御棒操作を併用して原子炉出力を一定に保ちな
がら炉心流量運転点を変更する流量動作点シフトモード
の3つの制御モードを用いて原子炉出力制御のための運
転パターンを構成し、原子炉の運転条件とプラントのプ
ロセス情報とから前記3つの制御モードのうちの1つを
自動的に選択し、選択された制御モードに従って前記再
循環流量制御装置及び/又は制御棒駆動制御装置を駆動
することにより達成される。
ここで、大幅負荷変更が要求されたときには、出力変更
前及び/又は出力変更後に前記流量動作点シフトモード
を選択し、流量制御による負荷変更幅を拡大する。
また上記目的は、再循環流量を制御する再循環流量制御
装置と、制御棒の位置を制御する制御棒駆動制御装置と
を有する原子力発電プラントの出力制御装置において、
目標原子炉出力と検出原子炉出力との偏差をとり目標出
力偏差信号を作成する第1の手段と、目標炉心流量と検
出r心流量との偏差をとり目標流量偏差信号を作成する
第2の手段と、前記目標出力偏差信号からその偏差に対
応する再循環流量操作指令信号を作成し、これを前記再
循環流量制御装置に出力する第3の手段と、前記目標出
力偏差信号からその偏差に対応する制御棒引抜指令信号
又は挿入指令信号を作成し、これを前記制御棒駆動制御
装置に出力する第4の手段と、前記目標流量偏差信号か
らその偏差に対応する制御棒引抜指令信号又は挿入指令
信号を作成し、これを前記制御棒駆動制御装置に出力す
る第5の手段と、原子炉の運転条件とプラントのプロセ
ス情報とから原子炉の運転パターンを構成する第1〜第
3の制御モードの1つを選択し、第1の制御モードが選
択されたときには前記第3の手段を動作させ、再循環流
量のみで出力変更を行わせ、第2の制御モードが選択さ
れたときには前記第4の手段を動作させ、制御棒操作の
みで出力変更を行わせ、第3の制御モードが選択された
ときには前記第3及び第5の手段を動作させ、再循環流
量と制御棒操作を併用して原子炉出力を、一定に保ちな
がら炉心流量動作点を変更する第6の手段とを設けるこ
とにより達成される。
ここで好ましくは、前記第4及び第5の手段は、不感帯
を有し前記目標出力偏差信号がこの不感帯を越えるとそ
の大きさに応じた要求信号を出力する要求信号作成手段
を備え、また前記不感帯にヒステリシス特性を持たせる
また好ましくは、前記第4及び第5の手段から、所定の
時間経過前に、挿入、引抜の相反する制御棒操作を指示
する制御棒引抜指令信号又は挿入指令信号が出力された
場合は、後の指令信号が前記制御棒駆動制御装置に出力
されることを阻止する第7の手段を更に設ける。
〔作用〕
このように構成した本発明の出力制御方法においては、
3つの制御モードを用いて原子炉出力制御のための運転
パターンを予め設定しておき、その内の1つを自動的に
選択し、選択された制御モードL;従って再循環流量制
御装置及び/又は制御棒駆動制御装置を駆動することに
より、目標負荷変化に応じ再循環流量制御装置及び制御
棒駆動制御装置に対し適切な動作指令を与え、原子炉出
力の自動制御を円滑に行うことが可能となる。
また、制御モードの1つとして、再循環流量と制御棒操
作を併用して原子炉出力を一定に保ちながら炉心流量運
転点を変更する流量動作点シフトモードを導入し、大幅
負荷変更が要求されたときには、出力変更前及び/又は
出力変更後に流量動作点シフトモードを選択し、流量制
御による負荷変更幅を拡大する。これにより、時間の制
約のある負荷変更時の制御棒操作による変更幅が縮少さ
れ、サイクル末期等、制御棒価値が小さくなっている場
合でも、所望の時間内に出力変更することが可能となり
、いかなる負荷追従パターンに対しても適切に対応する
ことができる。また、流量制御による負荷変更幅が拡大
するので、精度の良い安定した制御が行える。
また、本発明の出力制御装置においては、第6の手段で
第1の制御モードが選択されたときには第3の手段を動
作させ、再循環流量のみで出力変更を行わせ、第2の制
御モードが選択されたときには前記第4の手段を動作さ
せ、制御棒操作のみで出力変更を行わせ、第3の制御モ
ードが選択されたときには前記第3及び第5の手段を動
作させ、再循環流量と制御棒操作を併用して原子炉出力
を一定に保ちながら炉心流量動作点を変更することによ
り、再循環流量制御モード、制御棒制御モード及び流量
動作点シフトモードの1つを自動的に選択することがで
き、上述した本発明の出力制御方法を実現することが可
能となる。
第4及び第5の手段に不感帯を有する要求信号作成手段
を設けること及び不感帯にヒステリシス特性を持たせる
ことにより、制御棒制御による出力変更においても、オ
ーバシュートが少なく、精度の良い安定した制御が可能
となる。
所定の時間経過前に、挿入、引抜の相反する制御棒操作
を指示する制御棒引抜指令信号又は挿入指令信号が制御
棒駆動制御装置に出力されることを阻止する第7の手段
を設けることにより、制御棒の位置変更時、反応度が小
さくなるまで挿入、引抜を連続して繰り返すことが防止
され、M御棒による投入反応度が部分的に大きい場合で
も安定した制御が可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図〜第16図により説明
する。
まず、本実施例の出力制御装置が係わる沸騰水型原子力
発電グランドの全体構成を第2図により説明する。第2
図において、1は沸騰水型の原子炉であり、原子炉1の
出力は制御棒駆動装置2により側盤される制御棒の位置
と、インターナルポンプ3により調整される冷却水の再
循環流量により制御される。制御棒駆動装置2は制御棒
駆動制御装置4により制御され、インターナルポンプ3
は再循環流量制御装置5によりインバータコントローラ
6を介して制御される。原子炉1内で発生した蒸気は主
蒸気系7を通ってタービン装置8に送られ、ここで発電
機9より電力を取り出した後、復水器10で覆水にされ
、給水系統11及び給水ポンプ12を経て原子炉1に戻
される。主蒸気系7よりタービン装置8に供給される蒸
気量はタービン制御装置13により制御される。14は
本実施例の出力fJI御装置であり、出力制御装置14
はマンマシン15からプロセス計算機16を介して送ら
れてくる指令信号、運転員からの直接の手動操作指令信
号、発電機出力を検出する検出器17の出力信号、原子
炉出力を検出する検出器18の出力信号、炉心流量を検
出する検出器19の出力信号を入力し、制御棒駆動制御
装置4、再循環流量制御装置5及びタービン制御装置1
3にそれぞれ指令信号を出力する。なお、原子炉出力を
検出する検出器18の出力信号は、原子炉出力相当信号
として調整器出力である全蒸気流量要求信号を用いる。
出力制御装置14の詳細を第1図及び第3図により説明
する。
出力制御装置14は、マンマシン15又は運転員の手動
操作により与えられる指令信号である負荷パターンNo
信号20又は任意の負荷パターン信号21及び目標流量
信号22、検出器1718.1つの出力信号である発電
機出力フィードバック信号23、全蒸気流量要求信号(
原子炉出カフィードバック信号)24及び炉心流量フィ
ードバック信号25を入力し、目標出力偏差信号26及
び目標流量偏差信号27を作成、出力する目標出力発生
装置28と、マンマシン15又は運転員の手動操作によ
り与えられる指令信号である運転パターンNO信号30
、流量シフト動作点としての目標流量信号25、運転許
可(起動指令)信号31、上昇時切替出力信号32及び
任意の制御信号33、検出器18.19の出力信号であ
る全蒸気流量要求信号(原子炉出カフィードバック信号
)24及び炉心流量フィードバック信号25を入力し、
制御モード信号34を作成、出力する制御モード判定装
置35と、目標出力発生装置28から出力される目標出
力偏差信号26と制御モード判定装置35から出力され
る制御モード信号34とから目標出力偏差信号26に対
応して再循環流量を増減する再循環流量操作指令信号3
6を作成、出力する再循環流量操作指令装置37と、目
標出力発生装置28から出力される目標出力偏差信号2
6と制御モード判定装置35から出力される制御モード
信号34とから目標出力偏差信号26に対応して制御棒
を引抜又は挿入する制御棒引抜指令信号38又は制御棒
挿入指令信号39を作成、出力する制御棒操作指令装置
40と、目標出力発生装置28から出力される目標流量
偏差信号27と制御モード判定装置35から出力される
制御モード信号34とから目標流量偏差信号27に対応
して制御棒を引抜又は挿入する制御棒引抜指令信号38
又は制御棒挿入指令信号3つを作成、出力する流量動作
点シフト指令装置43と、目標出力発生装置28から出
力される目標出力同差信号26と制御モード判定装置3
5から出力される制御モード信号34とから目標出力偏
差信号26に対応して、原子炉出力より常に10%高め
に保持されるタービン制御装置13の負荷設定値を増減
する負荷設定操作指令信号44を作成、出力する負荷設
定操作指令装置45と、制御棒操作指令装置40及び流
量動作点シフト指令装置43から出力される制御棒引抜
指令信号38又は制御棒挿入指令信号3つを調整し、制
御棒の引抜、挿入の相反する連続動作を禁止する制御棒
操作指令調整装置46とからなっている。
目標出力発生部28は、予め数種類の発電機出力の負荷
パターンが記憶、保持されており、負荷パターンNO信
号20の指示に応じてそのうちの1つを選択する負荷パ
ターンメモリ50と、負荷パターンメモリ50で選択さ
れた負荷パターン又は任意の負荷パターン信号21が指
示する負荷パターンから時々刻々の目標発電機出力を演
算し、この目標発電器出力と発電機出力フィードバック
信号23との偏差をとり、目標原子炉出力信号51を作
成する目標原子炉出力作成部52と、目標原子炉出力信
号51と全蒸気流量要求信号(原子炉出カフィードバッ
ク信号)24との偏差をとり、目標出力偏差信号26を
演算する第1の加算部53と、目標流量信号22と炉心
流量フィードバック信号25との偏差をとり、目標流量
偏差信号27を演算する第2の加算部54とを有してい
る。
負荷パターンメモリ50に記憶、保持される負荷パター
ンとしては、例えばN011〜N0110の10個の発
電機出力の日負荷パターンが各々時間との関係で用意さ
れており、各々例えば第3図に示すように定格出力及び
最低出力と時間とがrNo、1 : 100%−50%
、14−1−8−1」のように与えられる。
制御モード判定装置35は、予め数種類の運転パターン
が記憶、保持されており、運転パターンNO信号30の
指示に応じてそのうちの1つを選択する運転パターンメ
モリ55と、運転パターンメモリ55で選択された運転
パターンと、目標流量信号25、運転許可(起動指令)
信号31、上昇時切替出力信号32又は任意の制御信号
33、全蒸気流量要求信号24及び炉心流量フィードバ
ック信号25とが示す、運転フェーズ、目標流量等の運
転条件と現在のプラント情報から原子炉出力の制御モー
ドの切替判定を行い、対応する制御モード信号34を出
力する制御モード切替判定ロジック56とを有している
運転パターンメモリ55に記憶、保持される運転パター
ンとしては、例えば第4A図及び第3B図に示すような
No、1〜NO34の4つの基本パターンが用意されて
おり、運転パターンの内容は各々日負荷運転の運転フェ
ーズを時間的順序で指定することにより与えられる。
制御モード切替判定ロジック56で判定される制御モー
ドには、再循環流量のみで出力変更を行う流量制御モー
ドと、制御棒駆動のみで出力変更を行う制御棒制御モー
ドと、出力を一定に保ちながら炉心流量運転点のみ変更
する、再循環流量制御と制御棒制御を併用して行う流量
動作点シフトモードとがあり、それぞれに対応して制御
モード信号34として流量制御モード信号34a、制御
m制御モード信号34b及び流量動作点シフトモード信
号34cを出力する。
流量制御モード信号34aが出力された場合は、再循環
流量操作指令装置37が働き、目標出力偏差信号26か
ら相当する再循環流量操作指令信号36を作成し、再循
環流量制御装置5へ出力する。
制御棒制御モード信号34bが出力された場合は、制御
棒操作指令装置40が働き、目標出力偏差信号26から
相当する制御棒引抜又は制御棒挿入指令信号38.39
を作成し、論理和回路71,72を介して制御棒操作指
令調整装置46へ出力する。
また、流量動作点シフトモード信号43cが出力された
場合は、再循環流量操作指令装置37と流址動作点シフ
ト指令装置43が働き、流量動作点シフト指令装置43
により目標炉心流量偏差信号27に相当する制御棒引抜
指令信号又は制御棒挿入指令信号38.39を作成し、
論理和回路7172を介して制御棒操作指令調整装置4
6へ出力する。同時に、この制御棒操作によって生じた
出力変動が全蒸気流量要求信号24として検知され、出
力を一定に維持させるため目標出力偏差信号26が出力
され、再循環流量操作指令装置37により再循環流量操
作指令信号36が作成、出力される。
再循環流量操作指令装置37は、第5図に示すように、
制御モード判定装置35から出力される制御モード信号
34のうち、流量制御モード信号34a及び流量動作点
シフトモード信号34cを入力する論理和回路60と、
論理和回路60の出力によりONするリレー61と、リ
レー61のONにより目標出力発生装置28からの目標
出力偏差信号26を入力する演算装置62とからなり、
演算装置62は比例積分機能を有し、再循環流量操作指
令信号12を出力する。
制御棒操作指令装置40は、制御モード信号34のうち
制御棒制御モード信号34bが出力されるとONするリ
レー63と、リレー63のONにより目標出力偏差信号
26を入力し、制御棒引抜指令信号38又は制御棒挿入
指令信号39を出力する要求信号発生器64と、制御棒
制御モード信号34bが出力されているときにのみそれ
ぞれ制#Il$I+引抜指令信号38又は#I御棒挿入
指令信号3つを出力する論理積回路65.66とからな
っている。
要求信号発生器64はヒステリシス特性を有する不感帯
機能を有し、第6図に示すように、目標出力偏差信号2
6が正の値(目標出力51〉実出力24)のときは、目
標出力偏差信号26が第1の値a1より大きくなると制
御棒引抜指令信号38を出力し、その後目標出力偏差信
号26が第1の1ifialよりも小さい第2の値a2
以下になるまで制御棒引抜指令信号38を出力し続け、
目標出力偏差信号26が負の値(目標出力51く実出力
24)のときは、目標出力偏差信号26が第3の値−a
lより小さくなると制御棒挿入指令信号3つを出力し、
その後目標出力偏差信号26が第4の値−alよりも大
きい第4の値−82以上になるまで制御棒挿入指令信号
39を出力し続ける。
即ち、偏差増大時の不感帯幅は±a1であり、偏差減少
時の不感帯幅は±a2であり、不感帯のヒステリシス幅
はal−a2である。
流漱動作点シフト指令装置43は、制御棒操作指令装置
40と同様、リレー57、要求信号発生器68、論理積
回路69.70を有しており、これらは制御棒制御制御
モード信号34bが流量動作意シフトモード信号34C
に変わり、目標圧力漏差信号26が目標流量偏差信号2
7に変わる以外は制御棒操作指令装置40のものと実質
的に同じである。
制御棒引抜指令信号38は論理和回路71を介して、制
御棒挿入指令信号3つは論理和回路72を介してそれぞ
れ制御棒操作指令装置装置46に入力される。
制御棒操作指令調整装置46は、制御棒引抜指令信号3
8を出力する側に、制御棒挿入指令信号39を入力する
時間遅れ回路(TDO)73及び否定回路(NOT)7
4と、否定回路74から出力があったときのみ制御棒引
抜指令信号38を出力する論理積回路75とを有し、制
御棒挿入指令信号3つを出力する側も同様に構成されて
いる。
これにより制御棒操作指令調整装置46は、第7図に示
すように、仮に制御棒挿入指令信号39が消滅後、時間
遅れ回路73で設定される遅れ時間X秒経過前に制御棒
引抜指令信号38が発生したとしても、X秒経過するま
では信号38を出力せず、連続して挿入、引抜きという
相反する動作が生じるのを防止する。
次に、以上のように構成された出力制御装置の動作を説
明する。
まず、出力制御装置の全体的な動作を、運転員が負荷パ
ターン及び運転パターンとして第3図に示す負荷パター
ンNo、1:100%−50%、14−1−8−1と第
4A図に示す運転パターンNo、1を選択した場合を例
にとり、第8図のタイムチャートを参照して説明する。
まず、運転員は負荷パターンNo信号2o及び運転パタ
ーンNo信号30により負荷パターンNo、l:100
%−50%、14−1−8−1及び運転パターンNO3
1を選択する。
次に、運転員は選択パターン確認後、第8図の時刻t1
において運転開始を許可するため運転許可の起動指令信
号31を出力する。この起動指令信号31の出力により
、制御モード切替判定ロジック56は起動時の制御モー
ドを判定し、対応する制御モード信号34を出力する。
この場合、運転パターンはNo、1なので、起動時の制
御モードは■流量動作点シフトモードであると判定され
、流量動作点シフトモード信号34cが出力され、流量
動作点シフト指令装置43及び再循環流量操作指令装置
37が動作する。
一方、このとき、目標出力発生装置28では目標流量信
号22により目標再循環流量が与えられ、これを維持す
るための目標流量偏差信号27が作成、出力される。目
標再循環流量としては■流量動作点シフトモードの場合
は例えば110%が設定される。このように目標流量偏
差信号27が出力されると、流量動作点シフト指令装置
43は目標炉心流量閤差信号27に相当する制御棒挿入
指令信号39を作成し、これを制御棒操作指令調整装置
46を介して制W棒駆動制御装置4に出力し、制御棒の
挿入を行う、同時に、この制御棒操作によって生じた出
力変動が全蒸気流量要求信号24として検知される。こ
のとき、目標出力発生装置28では目標原子炉出力作成
部52において負荷パターンN011のデータから目標
発、電器出力100%が選定されているので、発電機出
力を100%に維持させるため目標出力偏差信号26が
出力される。このなめ再循環流量操作指令装置37は再
循環流量を増加させる再循環流量操作指令信号36を作
成し、これを再循環流量制御装置5に出力する。
以上により、原子炉出力を100%に一定に保ちながら
炉心再循環流量(炉心流量運転点)を110%に変更す
る■流量動作点シフトモード運転が行われる。即ち、定
格出力状態で炉心流量を所定量増加させ、流量制御によ
る運転領域を拡大する。
時刻t2において炉心流量が目標流量110%に到達す
ると、制御モード切替判定ロジック56は目標流量信号
22と炉心流量フィードバック信号25とからこのこと
を検知し、制御モードを■流量制御モードに切替え、流
量制御モード信号34aを出力する。また、目標原子炉
出力作成部52では、発電機出力を100%から50%
に大幅低減する負荷パターンから時々朗々の目標発電機
出力を演算し、目標出力偏差信号26が作成、出力され
る。
再循環流量操作指令装置37は流量制御モード信号34
aにより動作し、目標出力偏差信号26から相当する再
循環流量操作指令信号36を作成し、これを再循環流量
制御装置5へ出力する。これにより再循環流量が減少し
、■流量制御モードによる原子炉出力の低減が行われる
時刻t3において再循環流量が最低ポンプ速度相当の例
えば42%まで減少すると、制御モード切替判定ロジッ
ク56はこのことを炉心流量信号25から検知し、制御
モードを■制御棒制御モードに切替え、制御棒制御モー
ド信号34bを′出力する4制御棒操作指令装置40は
この信号34bを受けて動作し、目標出力偏差信号26
から相当する制御棒挿入指令信号3つを作成、出力し、
制tnmの挿入が行われる。これにより■制御棒制御モ
ードによる出力の低減が続行される。
時刻t4において制御棒の挿入により出力が目標出力5
0%まで低減すると、制御モード切替判定ロジック56
はこのことを全蒸気流量要求信号24から検知し、制御
モードを流量制御モードの1態棟である、低出力保持中
のXeの増加、減少による出力変動を再循環流量#I御
で補償するための■出カ一定に量制御モードに切替え、
流量制御モード信号34aを出力する。また、目標原子
炉出力作成部52では、発電機出力を50%に維持する
目標出力偏差信号26が作成、出力される。
再循環流量操作指令装置37は流量制御モード信号34
aを受けて動作し、目標出力偏差信号26から相当する
再循環流量操作指令信号36を作成し、これを再循環流
量制御装置5へ出力する。これによりxeの増減に影響
されず、出力を一定に制御できる。
この制御は出力上昇の時刻上6のy分前、例えば10分
前の時刻t5になるまで続けられる。この時点において
、Xeの影響により再循環流量は高流量側に移動してい
るので、流量動作点シフトモードに切替え、最低ボン1
速度相当まで流量を低減する。
即ち、時刻t5において、制御モード切替判定ロジック
56は内蔵するタイマ機能によりこのことを検知し、制
御モードを■流量動作点シフトモードに切替え、流量動
作点シフトモード信号34Cを出力する。また、目標出
力発生装置28では目標流量信号22により最低ポンプ
速度相当の例えば42%の目標再循環流量が指令される
流量動作点シフトモード信号34cにより流量動作点シ
フト指令装置43及び再循環流量操作指令装置37が働
き、■流量動作点シフトモードの場合と同様、再循環流
量と制御棒操作を併用して原子炉出力を50%の一定に
保ちながら炉心流量運転点を最低の42%に変更する浅
皿動作点シフトモード運転が行われる。これにより低出
力状態で炉心流量を最低流層まで減少させ、その後の流
量制御による運転領域を拡大する。
時刻t6において炉心流量が目標流量42%に到達する
と、fJJmモード切替判定ロジック56は目標流量信
号22と炉心流量フィードバック信号25とからこのこ
とを検知し、制御モードを■制御棒制御モードに切替え
、制御棒制御モード信号34bを出力する。また、目標
原子炉出力作成部52では、発’Wb 8!出力を50
%がら100%に大幅上昇する負荷パターンから時々刻
々の目標発電機出力を演算し、目標出力偏差信号26を
作成、出力する。
制御棒操作指令装置40は制御棒制御モード信号34b
を受けて動作し、目標出力偏差信号26から相当する制
御棒引抜指令信号38を作成、出力し、制御棒の引抜が
行われる。これにより制御棒操作による出力の上昇が行
われる。
時FJ t 7において、発電機出力が上昇時切替え出
力信号32により指示されている上昇時切替え出力まで
上昇すると、制御モード切替判定ロジック56はこのこ
とを上昇時切替え出力信号32と全蒸気流量要求信号2
4とから検知し、制御モードを■流量制御モードに切替
え、流量制御モード信号34aを出力する。
再循環流量操作指令装置37は流量制御モード信号34
aにより動作し、目標出力偏差信号26から相当する再
循環流量操作指令信号36を作成し、これを再循環流量
制御装置5へ出力する。これにより再循環流量が増加し
、流量制御による原子炉出力の上昇が行われる。
時刻上8において、流量制御による出力が目標出力10
0%に達すると、制御モード切替判定ロジック56はこ
のことを全蒸気流量要求信号24から検知し、制御モー
ドを■流量動作点シフトモードに切替え、流量動作点シ
フトモード信号34Cを出力する。このとき、目標出力
発生波W、28では目標流量信号22により目標再循環
流量として定格の100%が設定される。
流量動作点シフトモード信号34cにより流量動作点シ
フト指令装置43及び再循環流量操作指令装置37が働
き、■流量動作点シフトモードの場合と同様、再循環流
量と制御棒操作を併用して原子炉出力を100%に保ち
ながら炉心流量運転点を定格の100%に変更するする
流量動作点シフトモード運転が行われる。これにより時
刻t7−t8の流量制御モードによる出力上昇において
、再循環流量を定格の100%を越えて例えば110%
まで増加させることができ、流量制御による運転領域が
拡大できる。
再循環流量が100%に達すると、制御モード切替判定
ロジック56はこのことを炉心流量フィードバック信号
25から検知し、■流量動作点シフトモードを終了し、
流量制御による出カ一定運転に移行する。
以上において、運転パターンNolを構成する原子炉出
力の制御モードの1つとして、再循環流量と制御棒操作
を併用して原子炉出力を一定に保ちながら炉心流量運転
点を変更する流量動作点シフトモードを導入し、出力変
更前及び/又は出力変更後に流量動作点シフトモード■
、■及び■の制御を実行する理由を説明する。
制御棒の引抜又は挿入時の反応度変化即ち制御棒価値は
、第9図に示すように、炉心軸線方向における制御棒の
位置によって異なり、制御棒が全引抜に近い位置(図示
左側)及び全挿入に近い位置(図示右側)と中間挿入位
置付近とを比べると、前者の方が後者より反応度変化が
小さい、従って、全引抜又は全挿入に近い位置にある制
御棒を操作して出力変更しようとした場合には、反応度
変化が小さいので、所望の出力を得るのに時間がかかる
。ところで、制御棒操作で出力変更をする場合、−船釣
に少なくとも幾つかの制御棒は全引抜又は全挿入に近い
状態となるのが背通であり、またサイクル末期において
は大部分の制御棒が全引抜又は全挿入に近い状態となる
。このため、制御棒操作による出力変更は一般的に流量
制御による場合よりも時間がかかり、この傾向はサイク
ル末期において特に副署となる。
一方、大幅負荷追従運転においては、負荷変更時間は負
荷パターンにより予め定められており、上述した第3図
の例では出力低下時、上昇時、共に1時間に設定されて
いる。
従来は、再循環流量と制御棒操作を併用して出力変更を
行う場合、本実施例のように流量動作点をシフトし再循
環流量による出力変更幅を拡大することは行っていなか
ったため、制御棒操作による出力変更幅は比較的大きく
、特に出力上昇時においては、低出力運転中にXeの影
響による出力変動を防止するため流量自動制御により流
量が最低ポンプ速度相当から増加している場合が多いの
で、制御棒操作による出力変更幅は大きかった。
このため、制御l!操作の上記特性のなめ制約された時
間内に出力変更を行うことができず、負荷追従運転を自
動的に行うことは困難であった。
これに対し、本実施例では、出力変更前及び/又は出力
変更後に流量動作点シフトモード■、■及び■の運転を
行うので、流量制御による負荷変更幅が拡大され、時間
の制約のある負荷変更時の制御棒操作による変更幅が縮
少される。流量動作点シフトモード運転を行う出力変更
前及び出力変更後は時間的制約はない、このため、所望
の時間、上記例では1時間で出力変更することが可能と
なり、いかなる負荷追従パターンに対しても適切に対応
することができる。
また、制御棒の引抜又は挿入時の反応度変化即ち制御棒
価値が制御棒位置によって異なる結果、第9図に示すよ
うに、制御棒が全引抜に近い位置(図示左側)及び全挿
入に近い位置(図示右側)と中間挿入位置付近との間で
は制御棒投入による反応度変化が変化する変極点が形成
されており、この付近で制御棒操作による出力変更を行
った場合には、出力制御の誤差が大きくなり、精度の良
い安定した制御を行えない。
これに対し、本実施例では流量動作シフトモード運転に
より流量制御による負荷変更幅が拡大するので、精度の
良い安定した制御が行える。
更に、低出力時にxeの影響に対して流量自動制御によ
り一定出力を保持した場合には、低出力から定格出力へ
の上昇時、流量動作点シフトにより流量を最低ポンプ速
度相当まで減少させずに制御棒制御の後、流量制御を行
った場合は、流量が容量限度に達しても出力が定格に達
しない場合がある。この場合、定格に達するまでの出力
上昇は制御棒によらねばならない、しかしながら、この
ような高出力領域での制御棒操作による出力上昇は極め
て危険である。特に前述した反応度変化の変極点付近の
位置にある制御棒を操作した場合は、精度の良い安定し
た制御が行えないばかりでなく、出力制御の誤差が大き
くなるため、制御棒制御の限界値を越える恐れがあり、
安全上問題である。
本実施例では、出力上昇前に流量動作点シフトをして(
流量動作点シフトモード■)再循環流量を最低ポンプ速
度相当まで下げておくことにより、流量制御幅を拡大し
確実に流量制御で定格まで出力を上昇させることが可能
であり、安全で実用的な出力制御が可能となる。
なお、本実施例において出力上昇後の■の流量動作点シ
フトモード運転においては、高出力(定格)において制
御棒を引き抜いているが、これは出カ一定保持の状態で
の引抜であり、流量制御による補正が可能であるので、
安全に行える。
なお、以上の動作の説明は運転パターンNotを選択し
た場合であるが、運転パターンNo2〜No4を選択し
た場合も実質的に同様であり、これらの場合も第4A図
及び第4B図から分かるように、低出力から定格に出力
上昇させる前及び/又は後に流動作立シフトモード運転
を行っており、この部分で上述したのと同様の効果を得
ることができる。
次に、制御棒制御モード及び流量動作点シフトモードに
おける再循環操作指令装置37、制御棒操作指令装置4
0、流量動作点シフト指令装置43及び制御棒操作指令
調整装置46の動作について説明する。
例えば前述した■又は■の制御棒制御モードにおいて制
御棒挿入又は引抜による出力変更を行おうとする場合、
目標出力発生装置28において目標発電機出力を維持す
るよう目標出力偏差信号26が作成され、制御モード判
定装置35において制御棒制御モードが選択され、制御
棒制御モード信号34bが出力されると、制御棒操作指
令装置40ではリレー63が働き、目標出力偏差信号2
6が要求信号発生器64に入力される。要求信号発生器
64は前述したようにヒステリシス特性をもった不感帯
を有しているので、目標出力偏差が不感帯a1を越えた
場合、制御棒引抜指令信号38又は制御棒挿入指令信号
3つが出力され、目標出力偏差が不感帯a2の範囲に収
束すると、指令信号38.39の出力を停止する。また
、仮に制御棒引抜指令信号3つが出力された場合、制御
棒操作指令調整装置46では、時間遅れ回路73で設定
された一定時間X秒前に制御棒挿入指令信号3つが出さ
れていない時のみ、制御棒引抜指令信号3つを制御棒駆
動制御装置4に出力する。
上記のように要求信号発生器64にヒステリシス特性を
もった不感帯を与えることにより、実出力は第10図に
示すように、−旦不感帯a1を外れるとヒステリシスa
l−a2を越え目標出力に近付くまで制御されるので、
精度の良い出力制御が可能となると共に、収束時は不感
帯a1を越えるまでは制御されないので、安定な出力制
御が可能となる。比較のため、第11図にヒステリシス
の内不感帯による出力制御の例を示す、この図から分か
るように、実出力は不感帯a1の付近で頻繁に増減を繰
り返して制御されることとなり、精度の良い安定した制
御が行えない。
また、制御棒による投入反応度が部分的に大きい場合、
例えば1回の引抜操作で出力は要求以上に変動し、逆方
向の偏差が生じ、逆方向の操作指令(挿入)信号を出力
する。従って、投入反応度が小さくなるまで、引抜、挿
入を連続して繰り返す0本実施例のように制御棒操作指
令調整装置46を設け、相反する挿入、引抜の制御棒操
作を禁止することにより、第12図に示すように、引抜
、挿入の連続動作がなくなり、出力は安定に制御される
。比較のため、第13図に調整装置46を設けない場合
の出力制御の例を示す。
第14図に以上の制御棒制御モードによる出力制御の一
実験例を、従来の手動操作制御による場合と比較して示
す、この図から分かるように、本実施例によれば、目標
出力に対して原子炉出力は最大0.7%の偏差で精度良
く追従している。また中性子束も大きくオーバーシュー
トすることなく安定に制御されている。
また第15図に、制御棒による投入反応度が部分的に大
きい場合の実験例を、制御棒操作指令調整装置46を設
けない場合と比較して示す、調整装置46を設けない場
合は、投入反応度が小さくなるまで、引抜挿入を連続し
てく繰り返す、これに対し、調整装置46を設けた本実
施例では、引抜、挿入の連続装置はなく、出力は安定に
制御される。
次に、例えば前述した■、■又は■の流量動作点シフト
モードにおいて出力を一定に保持しながら流量動作点を
変更しようとする場合、目標出力発生装置28において
目標炉心流量及び目標発電機出力が与えられ、制御モー
ド判定装置35において流量動作点シフト制御モード信
号34cが出力されると、再循環流量操作指令装置37
では論理和口1160の出力によりリレー61が働き、
流量動作点シフト指令装M、43ではリレー67が働き
、再循環流量操作指令装置37の演算装置62に目標出
力偏差信号26が、流量動作点シフト指令装′a43の
要求信号発生器68に目標流量偏差信号27が同時に入
力される。要求信号発生器68では、要求信号発生器6
4と同様、ヒステリシス特性を有した不感帯により、目
標炉心流量偏差が不感帯幅を越えた場合、制御棒挿入又
は引抜指令信号38.39が出力され、この信号は前述
と同様に、制御棒操作指令調整装置46にて調整され、
適切な制御棒挿入又は引抜指令信号38.39が制御棒
駆動制御装置4へ出力される。制御棒駆動によって生じ
た出力変動は目標出力発生装置28にて検知され、目標
出力偏差信号26として再循環流量制御装置37へ送ら
れ、演算装置62の比例・積分制御にて適切な再循環流
量指令信号36に変換され、再循環流1制御装置5に出
力され、炉心流量を変更することによって出力を一定に
維持する。
第16図に、以上の流量動作点シフトモードによる出力
制御の一実験例を示す0本例は、大幅な負荷変更を行う
際、定格出力、定格流量から直接出力を降下させる前に
、炉心流量運転領域を拡大す・るために、定格出力を維
持しながら炉心流量を110%まで増加させた■の例で
ある。この図から分かるように、炉心流量は要求信号に
精度良く追従しており、中性子束も安定に制御されてい
る。
以上のように本実施例によれば、運転モード判定装置3
5において、原子炉の運転条件とプラントのプロセス情
報とから運転パターンを構成する流量制御モード、制御
棒制御モード及び流量動作点シフトモードの3つの制御
モードの1つを自動的に選択し、その選択結果に従って
その制御モードを実現するよう再循環流量操作指令装置
37、制御棒操作指令装置40及び流量動作点シフト指
令装置43の対応するものを動作させるようにしたので
、原子炉出力の自動制御を円滑に行えると共に、運転パ
ターンNolを選択した場合には、大幅負荷変更前及び
/又は出力変更後に流量動作点シフトモード■、■及び
■を選択し、流量制御による負荷変更幅を拡大するので
、時間の制約のある負荷変更時の制御棒操作による変更
幅が縮少され、所望の時間内に出力変更することが可能
となり、いかなる負荷追従パターンに対しても適切に対
応することができると共に、流量制御による負荷変更幅
が拡大するので、精度の良い安全で安定した制御が行え
る。
また本実施例では、制御棒操作のための制御棒操作指令
装置40及び流量動作点シフト指令装置43に不感帯を
有する要求信号発生器64.68を設けかつ不感帯にヒ
ステリシス特性を持たせたので、制御棒操作による出力
変更においても、オーバシュートが少なく、精度の良い
安定した制御が可能となる。
更に、所定の時間経過前に、挿入、引抜の相反する制御
棒操作を指示する制御棒引抜指令信号38又は挿入指令
信号3つが制御棒駆動制御装置4に出力されることを阻
止する制御棒操作指令調整装置46を設けたので、制御
棒の位置変更時、反応度が小さくなるまで挿入、引抜を
連続して繰り返すことが防止され、制御棒による投入反
応度が部分的に大きい場合でも安定した制御が可能とな
る。また、機器の健全性の確保及び寿命の延命に効果が
ある。
以上、本発明の一実施例を説明したが、これは本発明の
精神の範囲内で種々変更が可能であり、例えば、目標出
力発生装置において発電機出力変更パターン(出力及び
時間)を与える代わりに、最終目標発電機出力と変化率
を与えることもできる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、いかなる負荷追従パターンにも対応で
きる原子炉出力の自動制御が可能となり、運転員の負担
軽減を図ることができる。また、精度の良い安全で安定
した制御が行える。
また、制御棒の引抜・挿入の相反する連続動作を防止す
ることにより、機器の健全性の確保及び寿命の延命に効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による出力制御装置の構成を
示すブロック図であり、第2図は出力制御装置が適用さ
れる原子力発電プラントの全体構成を示す概略図であり
、第3図は負荷パターンの一例を示す図であり、第4A
図及び第4B図は運転パターンの基本例を示す図であり
、第5図は出力制御装置の部分詳細図であり、第6図は
ヒステリシスを持つ不感帯を説明する図であり、第7図
は制御棒操作指令調整装置の機能を説明する図であり、
第8図は運転パターンN011を選択した場合の目標発
電機出力と、制御棒位置及び炉心流量との関係を示すタ
イムチャートであり、第9図は制御棒の軸方向位置と制
御棒挿入により投入される負の反応度との関係を示す図
であり、第10図はヒステリシスを持つ不感帯の作用を
説明する図であり、第11図はヒステリシスを持たない
不感帯の作用を説明する図であり、第12図は制御棒操
作指令調整装置の作用を説明する図であり、第13図は
制御棒操作指令調整装置を設けない場合の作用を説明す
る図であり、第14図及び第15図は本実施例の制御棒
制御モードによる出力制御の一実験例を示す図であり、
第16図は本実施例の流量動作点シフトモードによる出
力制御の一実験例を示す図である。 符号の説明 4・・・制御棒駆動制御装置 5・・・再循環流量制御装置 14・・・出力制御装置 26・・・目標出力偏差信号 27・・・目標流量偏差信号 28・・・目標出力発生装置(第1及び第2の手段)3
4・・・制御モード信号 35・・・制御モード判定装置(第6の手段)37・・
・再循環流量操作指令装置(第3の手段)40・・・制
御棒操作指令装置(第4の手段)43・・・流量動作点
シフト指令装置(第5の手段)46・・・制御棒駆動指
令調整装置(第7の手段)64.68・・・要求信号発
生器 出願人  株式会社 日立製作所 代理人  弁理士 春 日  譲 NO,1(100°/、−50”/、、14−1−8−
1)第8 図 第6図 第7図 第9図 第10図 第11 図 第13図 引抜 引を反 時間 引抜 第12図 第14図 時間 第15図 時間 第16図 時間 時間 時間

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)再循環流量を制御する再循環流量制御装置と、制
    御棒の位置を制御する制御棒駆動制御装置とを有する原
    子力発電プラントの出力制御方法において、 再循環流量のみで出力変更を行う流量制御モードと、制
    御棒操作のみで出力変更を行う制御棒制御モードと、再
    循環流量と制御棒操作を併用して原子炉出力を一定に保
    ちながら炉心流量運転点を変更する流量動作点シフトモ
    ードの3つの制御モードを用いて原子炉出力制御のため
    の運転パターンを構成し、原子炉の運転条件とプラント
    のプロセス情報とから前記3つの制御モードのうちの1
    つを自動的に選択し、選択された制御モードに従って前
    記再循環流量制御装置及び/又は制御棒駆動制御装置を
    駆動することを特徴とする原子力発電プラントの出力制
    御方法。
  2. (2)請求項1記載の原子力発電プラントの出力制御方
    法において、大幅負荷変更が要求されたときには、出力
    変更前及び/又は出力変更後に前記流量動作点シフトモ
    ードを選択することを特徴とする原子力発電プラントの
    出力制御方法。
  3. (3)再循環流量を制御する再循環流量制御装置と、制
    御棒の位置を制御する制御棒駆動制御装置とを有する原
    子力発電プラントの出力制御装置において、 目標原子炉出力と検出原子炉出力との偏差をとり目標出
    力偏差信号を作成する第1の手段と、目標炉心流量と検
    出炉心流量との偏差をとり目標流量偏差信号を作成する
    第2の手段と、 前記目標出力偏差信号からその偏差に対応する再循環流
    量操作指令信号を作成し、これを前記再循環流量制御装
    置に出力する第3の手段と、前記目標出力偏差信号から
    その偏差に対応する制御棒引抜指令信号又は挿入指令信
    号を作成し、これを前記制御棒駆動制御装置に出力する
    第4の手段と、 前記目標流量偏差信号からその偏差に対応する制御棒引
    抜指令信号又は挿入指令信号を作成し、これを前記制御
    棒駆動制御装置に出力する第5の手段と、 原子炉の運転条件とプラントのプロセス情報とから原子
    炉の運転パターンを構成する第1〜第3の制御モードの
    1つを選択し、第1の制御モードが選択されたときには
    前記第3の手段を動作させ、再循環流量のみで出力変更
    を行わせ、第2の制御モードが選択されたときには前記
    第4の手段を動作させ、制御棒操作のみで出力変更を行
    わせ、第3の制御モードが選択されたときには前記第3
    及び第5の手段を動作させ、再循環流量と制御棒操作を
    併用して原子炉出力を一定に保ちながら炉心流量動作点
    を変更する第6の手段と、 を有することを特徴とする原子力発電プラントの出力制
    御装置。
  4. (4)請求項3記載の原子力発電プラントの出力制御装
    置において、前記第4及び第5の手段は、不感帯を有し
    、前記目標出力偏差信号がこの不感帯を越えるとその大
    きさに応じた要求信号を出力する要求信号作成手段を備
    えることを特徴とする出力制御装置。
  5. (5)請求項4記載の原子力発電プラントの出力制御装
    置において、前記不感帯にヒステリシス特性を持たせた
    ことを特徴とする出力制御装置。
  6. (6)請求項3記載の原子力発電プラントの出力制御装
    置において、前記第4及び第5の手段から、所定の時間
    経過前に、挿入、引抜の相反する制御棒操作を指示する
    制御棒引抜指令信号又は挿入指令信号が出力された場合
    は、後の指令信号が前記制御棒駆動制御装置に出力され
    ることを阻止する第7の手段を更に有することを特徴と
    する出力制御装置。
  7. (7)再循環流量を制御する再循環流量制御装置と、制
    御棒の位置を制御する制御棒駆動制御装置とを有する原
    子力発電プラントの出力制御装置において、 目標原子炉出力と検出原子炉出力との偏差信号からその
    偏差に対応する再循環流量操作指令信号を作成し、これ
    を前記再循環流量制御装置に出力する第1の手段と、 目標原子炉出力と検出原子炉出力との偏差信号からその
    偏差に対応する制御棒引抜指令信号又は挿入指令信号を
    作成し、これを前記制御棒駆動制御装置に出力する第2
    の手段と、 目標炉心流量と検出炉心流量との偏差信号からその偏差
    に対応する制御棒引抜指令信号又は挿入指令信号を作成
    し、これを前記制御棒駆動制御装置に出力する第3の手
    段と、 前記第1〜第3の手段の動作を切換える第4の手段とを
    有し、 前記第2及び第3の手段に、ヒステリシス特性を持つ不
    感帯を有し、前記目標出力偏差信号がこの不感帯を越え
    るとその大きさに応じた要求信号を出力する要求信号作
    成手段を設けたことをと特徴とする原子力発電プラント
    の出力制御装置。
  8. (8)再循環流量を制御する再循環流量制御装置と、制
    御棒の位置を制御する制御棒駆動制御装置とを有する原
    子力発電プラントの出力制御装置において、 目標原子炉出力と検出原子炉出力との偏差信号からその
    偏差に対応する再循環流量操作指令信号を作成し、これ
    を前記再循環流量制御装置に出力する第1の手段と、 目標原子炉出力と検出原子炉出力との偏差信号からその
    偏差に対応する制御棒引抜指令信号又は挿入指令信号を
    作成し、これを前記制御棒駆動制御装置に出力する第2
    の手段と、 目標炉心流量と検出炉心流量との偏差信号からその偏差
    に対応する制御棒引抜指令信号又は挿入指令信号を作成
    し、これを前記制御棒駆動制御装置に出力する第3の手
    段と、 前記第1〜第3の手段の動作を切換える第4の手段と、 前記第2及び第3の手段から、所定の時間経過前に、挿
    入、引抜の相反する制御棒操作を指示する制御棒引抜指
    令信号又は挿入指令信号が出力された場合は、後の指令
    信号が前記制御棒駆動制御装置に出力されることを阻止
    する第5の手段とを有することを特徴とする原子力発電
    プラントの出力制御装置。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56114787A (en) * 1980-02-15 1981-09-09 Tokyo Shibaura Electric Co Nuclear reactor power control device

Patent Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56114787A (en) * 1980-02-15 1981-09-09 Tokyo Shibaura Electric Co Nuclear reactor power control device

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JPH0820555B2 (ja) 1996-03-04

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