JPH02240632A - カラー液晶表示装置 - Google Patents

カラー液晶表示装置

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JPH02240632A
JPH02240632A JP1061019A JP6101989A JPH02240632A JP H02240632 A JPH02240632 A JP H02240632A JP 1061019 A JP1061019 A JP 1061019A JP 6101989 A JP6101989 A JP 6101989A JP H02240632 A JPH02240632 A JP H02240632A
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JP
Japan
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film
liquid crystal
pixel
color filter
electrode
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Application number
JP1061019A
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English (en)
Inventor
Akira Ishii
彰 石井
Yoshiki Watanabe
渡辺 善樹
Midori Ipponsugi
一本杉 みどり
Hisamitsu Watanabe
渡辺 尚光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
Original Assignee
Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カラー液晶表示装置に係り、特に。
薄膜トランジスタ(TPT)と画素電極とを画素の一構
成要素とするアクティブ・マトリックス方式のカラー液
晶表示装置に適用して有効な技術に関するものである。
〔従来の技術〕
アクティブ・マトリックス方式のカラー液晶表示装置は
、マトリックス状に複数の画素が配置された液晶表示部
(液晶表示パネル)を有している。
液晶表示部の各画素は、隣接する2本の走査信号線(ゲ
ート信号線または水平信号線とも称す)と隣接する2本
の映像信号線(ドレイン信号線または垂直信号線とも称
す)との交差領域内に配置されている。走査信号線は、
列方向(水平方向)に延在し、行方向(垂直方向)に複
数本配置されている。一方、映像信号線は、走査信号線
と交差する行方向に延在し、列方向に複数本配置されて
いる。
液晶表示部は、第1の透明ガラス基板(下部透明ガラス
基板)上に薄膜トランジスタおよび透明画素電極、薄膜
トランジスタの保護膜、液晶分子の向きを設定するため
の配向膜が順次設けられた第1の基板(下部基板)と、
第2の透明ガラス基板(上部透明ガラス基板)上にカラ
ーフィルタ。
カラーフィルタの保護膜、共通透明画素電極、配向膜が
順−次設けられた第2の基板(上部基板)と、両基板の
各配向膜の間に封入された液晶と、該液晶の封止部材(
シール部材)とによって構成されている。
液晶表示部は、上記第1の基板と、上記第2の基板とを
別々に作製し1両基板の互いの配向膜が向き合うように
、開基板間にスペーサ材を介在させることにより所定の
間隔を置いて重ね合わせ。
開基板間に液晶を封入し、液晶封入口を除く第1および
第2の基板の総周囲全体に沿って設けられるシール部材
によって封止することによって組み立てられる。なお、
第1の基板側(あるいは第2の基板側)にはバックライ
トが配置される。
上記のように、画素は、主として、液晶、この液晶を介
在させて配置された透明画素電極および共通透明画素電
極、薄膜トランジスタ、カラーフィルタで構成されてい
る。透明画素電極、薄膜トランジスタ、カラーフィルタ
のそれぞれは、画素ごとに設けられている。また、薄膜
トランジスタのソース電極、ドレイン電極のうち一方の
電極は、透明画素電極に接続され、もう一方の電極は、
映像信号線に接続され、かつ、ゲート電極は、走査信号
線に接続されている。カラーフィルタは、ゼラチン、ア
クリル樹脂等の樹脂材料で構成される染色基材に染料を
着色して構成され、画素に対向する位置に各画素毎に構
成され、染め分けられている。すなわち、カラーフィル
タは、画素と同様に、隣接する2本の走査信号線と隣接
する2本の映像信号線との交差領域内に構成されている
また、第2の透明ガラス基板側からの薄膜トランジスタ
に対する遮光のために、走査信号線、映像信号線、薄膜
トランジスタに対応する部分の第2の透明ガラス基板上
に、例えば、クロム等の金属等から成る遮光膜(ブラッ
クマトリックス)が設けられている。これにより第2の
透明ガラス基板側からの外部の自然光が薄膜トランジス
タに当たるのを防止することができると共に、画素の輪
郭が明確になるので、液晶表示のコントラストを向上さ
せることができる。
次に、従来のカラー液晶表示装置の製造方法についてさ
らに詳しく説明する。まず、第1の透明ガラス基板上に
薄膜トランジスタおよび透明画素電極、薄膜トランジス
タの保護膜、配向膜を順次設け、配向膜に配向処理を施
して第1の基板を作製する。配向処理は、液晶分子の向
きを設定するために所定の細溝を多数設ける処理である
また、これと別の工程で第2の基板を作製する。
まず、走査信号線、映像信号線、薄膜トランジスタに対
応する部分の第2の透明ガラス基板上にクロム等から成
る遮光膜(ブラックマトリックス)を選択的に設ける0
次に、遮光膜を設けた第2の透明ガラス基板上にカラー
フィルタを選択的に設ける。カラーフィルタを設けるに
(↓、まず、第2の透明ガラス基板の表面に例えばゼラ
チン、アクリル樹脂等のような感光性可染樹脂から成る
染色基材を設け、フォトリソグラフィー技術で、例えば
まず赤色フィルタ形成領域以外の染色基材を除去する。
この後、染色基材を赤色染料で染め、防染処理を施し、
赤色フィルタを設ける0次に、同様な工程を施すことに
よって、緑色フィルタ、青色フィルタを順次設ける。次
に、カラーフィルタが設けられた透明ガラス基板上にカ
ラーフィルタの保護膜を設ける。次に、保護膜上に共通
透明画素電極を設け、所定の形状にバターニング(パタ
ーン化)する。次に、共通透明画素電極が設けられた透
明ガラス基板上に配向膜を設け、配向膜に配向処理を施
す。
その後、第1の基板と第2の基板の互いの配向膜が向き
合うように、開基板間に介在されたスペーサ材により所
定の間隔を置いて両基板を重ね合わせ1両基板間に液晶
封入口から液晶を封入し、基板周囲のシール材により液
晶を封止する。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述のように、従来のカラー液晶表示装置の製造工程に
おいては、第2の透明ガラス基板上にCr等の金属等か
ら成る遮光膜(ブラックマトリックス)を例えばスパッ
タ法等により選択的に設けた後、主として遮光膜が設け
られていない部分の第2の透明ガラス基板上にカラーフ
ィルタを選択的に設けている(遮光膜とカラーフィルタ
とは一部重なって設けられる)。
カラーフィルタをパターニングするには、上述のように
フォトリソグラフィー技術を用いる。すなわち、カラー
フィルタを設けるには、遮光膜が選択的に設けられた第
2の透明ガラス基板上に、カラーフィルタの染色基材と
なる感光性樹脂1例えば紫外線が照射されると硬化する
性質および可染性を有する光硬化型樹脂を塗布し、その
上に所望のパターン(例えば赤色フィルタを設けるため
のパターン)を黒いイメージで有するフォトマスクを重
ね、紫外線を照射して露光すると、光硬化型樹脂膜は、
光の当たった部分だけが重合反応を起こして硬化する。
現像工程において未照射部分で硬化しなかった樹脂膜を
除去すると、赤色フィルタの染色基材を形成することが
できる。
上記露光工程において、上記光硬化型樹脂膜に紫外線を
照射するとき、この光硬化型樹脂膜の下にはクロム等の
金属から成る遮光膜が存在するので、この遮光膜によっ
て紫外線が反射され、光硬化型樹脂膜のパターンのエツ
ジ部がオーバー露光され、樹脂膜のパターンの方がフォ
トマスクのパターンより大きくなり、異色のフィルタの
方へはみ出す。このように、樹脂膜が所望の寸法より大
きくなると、異色のカラーフィルタ間で混色が生じ、画
面の色調が悪くなり、液晶表示装置の画質が低下する。
また、従来のカラー液晶表示装置では、遮光膜は透明ガ
ラス基板上に直接膜けられ、表示画面側に遮光膜が存在
するので、表示画面側から入射して来る自然光が遮光膜
によって反射される現象が起き、液晶表示装置を明るい
場所で使用するとき。
画面が見にくい問題があった。
本発明の目的は、従来技術における問題点を解消し、カ
ラーフィルタのパターン精度を向上し、かつ、遮光膜に
より自然光が反射されることを防止し、画質を向上させ
ることができるカラー液晶表示装置を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために1本発明のカラー液晶表示
装置は、透明ガラス基板と、上記透明ガラス基板上に選
択的に設けられたカラーフィルタと、上記カラーフィル
タを含む上記透明ガラス基板上に設けられた保護膜と、
上記保護膜上に設けられた透明画素電極と、上記カラー
フィルタが設けられていない部分上の上記透明画素電極
または上記保護膜上に選択的に設けられた遮光膜とを有
することを特徴とする。なお1通常、カラーフィルタの
設けられている部分と遮光膜が設けられている部分とは
一部重複する。
第1図は5本発明のカラー液晶表示装置の構成の一例を
示す概略断面図である。図において、1は透明ガラス基
板、2はカラーフィルタ、3はカラーフィルタの保護膜
、4は透明画素電極、5は遮光膜である0図に示すよう
に、本発明のカラー液晶表示装置では、透明画素電極4
上に遮光膜5が設けられている。なお1図示はしないが
、遮光膜5を保護膜3の上に設け、その上に透明画素電
極4を設けても同様の効果が得られる。
〔作用〕
本発明のカラー液晶表示装置では、従来のように遮光膜
上にカラーフィルタを設けるのではなく。
第1図に示すように、カラーフィルタ2の上の透明画素
電極4または保護膜3上に遮光膜5を選択的に設ける構
成なので、カラーフィルタ2と成るべき感光性樹脂膜を
フォトリソグラフィー工程において露光するとき、金属
等から成る遮光膜によって光が反射される現象が生じず
、感光性樹脂膜に均一に光が照射され、均一に架橋反応
が起きる。
このため、余分に露光されて隣接する異色のカラーフィ
ルタの方へ感光性樹脂膜がはみ出す現象を防止すること
ができ、感光性樹脂膜のパターン精度を向上させること
ができる。従って、異色のカラーフィルタ間で混色が生
じるのを防止でき、液晶表示装置の画質を向上させるこ
とができる。
また、表示画面側(ここでは、第1図の下方側)に遮光
膜が存在せず、透明ガラス基板、カラーフィルタの後ろ
に遮光膜が存在するので、表示画面側から入射して来る
自然光が遮光膜によって反射される現象を防止すること
ができ、画質を向上させることができる。
さらに、遮光膜を金属で形成する場合は、遮光膜を透明
画素電極上または保護膜上(すなわち。
透明画素電極下)に設けることにより、透明画素電極の
抵抗が下がるので、コントラストの均一な表示画面を得
ることができ、表示品質を向上させることができる。
〔実施例〕
第2図は、本発明を適用すべきアクティブ・マトリック
ス方式のカラー液晶表示装置の液晶表示部の一画素の要
部平面図、第3図は、第2図の■−■切断線で切った部
分とシール部周辺部の断面図、第4図は、第2図に示す
画素を複数配置した液晶表示部の要部平面図である。
本実施例のカラー液晶表示装置では、第3図に示すよう
に、上部透明ガラス基板5UB2と、上部透明ガラス基
板5UB2上に選択的に設けられたカラーフィルタFI
Lと、カラーフィルタFILを含む上部透明ガラス基板
S U B 2 丘に設けられた保護膜PSV2と、保
護膜PSV2上に設けられた透明画素電極ITOと、カ
ラーフィルタFILが設けられていない部分上の透明画
素電極工To上に選択的に設けられた遮光膜(ブラック
マトリックス)BMとを有する。なお、カラーフィルタ
FILの設けられている部分と遮光膜BMが設けられて
いる部分とは一部重複している。
遮光膜BMは5例えばCr等の金属から成り。
走査信号線GL、映像信号線D Lに対応する部分に設
けられている。この遮光膜BMのため、画素の輪郭が明
瞭になるので、コントラストが向上する。なお1本実施
例では、薄膜トランジスタT I?Tに対応する部分に
は、下部透明ガラス基板5UBl側の保護膜PSVI上
に遮光膜LSが設けられており、外部の自然光が薄膜ト
ランジスタTPTに当たるのを防止している。
本実施例のカラー液晶表示装置では、従来のように遮光
膜上にカラーフィルタを設けるのではなく、第3図に示
すように、カラーフィルタ2上L上の透明画素電極IT
O上に遮光膜BMを設ける構成なので、カラーフィルタ
FILと成るべき可染性を有する感光性樹脂膜をフォト
リソグラフィー工程において露光するとき、金属等から
成る遮光膜BMによって光が反射されて生じるパターン
精度の劣化を防止することができ、パターン精度を向上
させることができる。従って、異色のカラーフィルタ間
で混色が生じるのを防止することができるので、液晶表
示装置の画質を向上させることができる。
また1表示画面側(第3図の上方側)に遮光膜BMが存
在せず、上部透明ガラス基板5UB2、カラーフィルタ
FILの後ろに遮光膜BMが存在するので、表示画面側
から入射して来る自然光が遮光膜BMによって反射され
る現象を防止することができ、画質を向上させることが
できる。
さらに、遮光膜BMはCr等の金属から成り、遮光膜B
Mは透明画素電極ITO上に設けられているため、透明
画素電極ITOの抵抗が下がるので、コントラストの均
一な表示画面を得ることができる。
次に、本実施例のカラー液晶表示装置の製造工程の要部
の一実施例について第1図を用いて説明する。
まず、透明ガラス基板1上にロールコート法、スピンコ
ード法等を用いて可染性を有する光硬化型樹脂を塗布し
、樹脂の溶媒を乾燥するために。
プリベークを行なう1次に、フォトマスクを介して光硬
化型樹脂に紫外線を照射し、露光する。このとき、紫外
線の照射量は樹脂の組成、膜厚により異なる。その後、
樹脂膜の現像、染色を行ない、防染処理を施し、同様の
工程を繰り返してカラーフィルタ2を設ける。次に、カ
ラーフィルタ2上に染料の溶出防止のための保護膜3を
設ける。その上に、スパッタ法によりITO膜(透明画
素電極4)、Cr膜5の順に2層構造の薄膜を設ける。
次に、フォトリソグラフィー法によりCr膜をバターニ
ングし、遮光膜5を設ける。その後、必要に応じて透明
画素電極4であるIT○膜のエツチングを行なう。
第3図に示すように、下部透明ガラス基板5UB1の内
側(液晶側)の表面上に、薄膜トランジスタTPTおよ
び透明画素電極ITOが設けられている。下部透明ガラ
ス基板5UBIは例えば1.1m程度の厚さで構成され
ている。
第4図に示すように、各画素は、隣接する2本の走査信
号線(ゲート信号線または水平信号線)OLと、隣接す
る2本の映像信号線(ドレイン信号線または垂直信号線
)DLとの交差領域内(4本の信号線で囲まれた領域内
)に配置されている。
走査信号線GLは、第2図および第4図に示すように、
列方向(水平方向)に延在し、かつ行方向(垂直方向)
に複数本配置されている。映像信号線DLは、行方向に
延在し、かつ列方向に複数本配置されている。
各画素の薄膜トランジスタTPTは、画素内において3
つ(複数)に分割され、薄膜トランジスタ(分割薄膜ト
ランジスタ)TFTI、TPT2およびTPT3で構成
されている。薄膜トランジスタTPTI〜TFT3のそ
れぞれは、実質的に同一寸法(チャネル長とチャネル幅
が同じ)で構成されている。この分割された薄膜トラン
ジスタTPTI〜TFT3のそれぞれは、主にゲート電
極GT、絶縁膜G1.i型(真性、1ntrinsic
、導電型決定不純物がドープされていない)シリコン(
Si)からなるi型半導体層AS、1対のソース電極S
DIおよびドレイン電極SD2で構成されている。なお
、ソース・ドレインは本来その間のバイアス極性によっ
て決まり、この液晶表示装置の回路ではその極性は動作
中反転するので、ソース・ドレインは動作中入れ替わる
と理解されたい。しかし、以下の説明でも、便宜上一方
のSDIをソース、他方のSn2をドレインと固定して
表現する。
ゲート電極GTは、第5図(所定の製造工程における画
素の要部平面図)に詳細に示すように。
走査信号線OLから行方向(第2図および第5図におい
て下方向)に突出する丁字形状で構成されている(丁字
形状に分岐されている)。すなわち、ゲート電極GTは
、映像信号線DLと実質的に平行に延在するように構成
されている。ゲート電極GTは、薄膜トランジスタTP
TI〜TFT3のそれぞれの形成領域まで突出するよう
に構成されている。薄膜トランジスタTPTI〜TPT
3のそれぞれのゲート電極GTは、一体に(共通ゲート
電極として)構成されており、同一の走査信号線GLに
連続して設けられている。ゲート電極GTは、薄膜トラ
ンジスタTPTの形成領域において大きい段差をなるべ
く作らないように、単層の第1導電膜g1で構成する。
第1導電膜g1は。
例えばスパッタ法で設けられたクロム(Cr)膜を用い
、1.100人程度の膜厚で設ける。
このゲート電極GTは、第2図、第3図および第6図(
所定の製造工程における画素の要部平面図)に示されて
いるように、i型半導体層ASを(下方から見て)完全
に覆うようにそれより太き目に設けられる。従って、下
部透明ガラス基板5UBIの下方に蛍光燈等のバックラ
イトを取り付けた場合、この不透明のCrゲート電極G
Tが影となって、半導体層ASにはバックライト光が当
たらず、上述した光照射による導電現象すなわちTPT
のオフ特性劣化は起きにべくなる。なお、ゲート電極G
Tの本来の大きさは、ソース・ドレイン電極SDI、S
n2間をまたがるに最低β艮必要な(ゲート電極とソー
ス・ドレイン電極の位置合わせ余裕分も含めた)幅を持
ち、チャネル幅Wを決めるその奥行き長さはソース・ド
レイン電極間の距!(チャネル長)Lとの比、すなわち
相互コンダクタンスgmを決定するファクタW/Lをい
くつにするかによって決められる。
この液晶表示装置におけるゲート電極の大きさはもちろ
ん、上述した本来の大きさよりも大きくされる。
ゲート電極GTのゲートおよび遮光の機能面からだけで
考えれば、ゲート電極GTおよびその配線GLは単一の
層で一体に設けてもよく、この場合不透明導電材料とし
てSiを含有させたアルミニウム(AQ)、純AQ、お
よびパラジウム(Pd)を含有させたAQ等を選ぶこと
ができる。
ここでは走査信号線OLは、第1導電膜g1およびその
上部に設けられた第2導電膜g2からなる複合膜で構成
されている。この走査信号線GLの第1導電膜g1は、
ゲート電極GTの第1導電膜g1と同一製造工程で設け
られ、かつ一体に構成されている。第2導電膜g2は例
えばスパッタ法で設けられたAfl膜を用い、900〜
4000人程度の膜厚で設ける。第2導電膜g2は、走
査信号線GLの抵抗値を低減し、信号伝達速度の高速化
(画素の情報の書き込み特性)を図ることができるよう
に構成されている。
また、走査信号線GLは、第1導電膜g1の頻に比べて
第2導電膜g2の幅を小さく構成している。すなわち、
走査信号線GLは、その側壁の段差形状をゆるやかにす
ることができるので、その上層に設ける絶縁膜GIの表
面を平担化できるように構成されている。
絶縁膜GIは、薄膜トランジスタTPTI〜TFT3の
それぞれのゲート絶縁膜として使用されるつ絶縁膜GI
は、ゲート電極GTおよび走査信号線OLの上層に設け
られている。絶縁膜GIは例えばプラズマCVD法で設
けられた窒化珪素膜を用い、 3500人程度0膜厚で
設ける。上述のように、絶縁膜GIの表面は、薄膜トラ
ンジスタTPT1〜TFT3のそれぞれの形成領域およ
び走査信号線OLの形成領域において平担化されている
i型半導体層ASは、第6図(所定の製造工程における
要部平面図)で詳細に示すように、複数に分割された薄
膜トランジスタTPTI〜TFT3のそれぞれのチャネ
ル形成領域として使用される。複数に分割された薄膜!
−ランジスタTFTI〜T F T 3のそれぞれのi
型半導体1i1Asは、画素内において一体に構成され
ている。すなわち、画素の分割された複数の薄膜トラン
ジスタTPT1〜TFT3のそれぞれは、1つの(共通
の)1型半導体MAsの島領域で構成されている。i型
半導体層Asは、非晶質シリコン膜または多結晶シリコ
ン膜で形成し、約20000程度の膜厚で設ける。
このi型半導体層ASは、供給ガスの成分を変えてSi
、N、からなる絶縁膜GIの形成に連続して、同じプラ
ズマCVD装置で、しかも下部透明ガラス基板5UBI
はその装置から外部に取り出すことなく設けられる。ま
た、オーミックコンタクト用のPをドープしたN+型半
導体1do(第3図)も同様に連続して約300人の厚
さに設けられる。その後、下部透明ガラス基板5UBI
はCVD装置から外に取り出され、フォトリソグラフィ
ー(写真処理)技術により、N+型半導体ldOおよび
i型半導体層ASは第2図、第3図および第6図に示す
ように独立した島状にパターニングされる。
このように、一画素において複数に分割された薄膜トラ
ンジスタTPTI〜TFT3のそれぞれのi型半導体層
ASを一体に構成することにより、薄膜トランジスタT
PTI〜TFT3のそれぞれに共通のドレイン電極SD
2がi型半導体層AS(実際には、第1導電膜g1の膜
厚、N+型半導体層doの膜厚およびj型半導体層AS
の膜厚とを加算した膜厚に相当する段差)をドレイン電
極SD2側からi型半導体IAs側に向って1度乗り越
えるだけなので、ドレイン電極SD2が断線する確率が
低くなり、点欠陥の発生する確率を低減することができ
る。すなわち、この液晶表示装置では、ドレイン電極S
D2がi型半導体層ASの段差を乗り越える際に画素内
に発生する点欠陥を3分の1に低減できる。
また、この液晶表示装置のレイアウトと異なるが、j型
半導体層ASを映像信号線DLが直接乗り越え、この乗
り越えた部分の映像信号線DLをドレイン電極SD2と
して構成する場合、映像信号線DL(ドレイン電極5D
2)がi型半導体層ASを乗り越える際の断線に起因す
る線欠陥の発生する確率を低減することができる。すな
わら。
−画素内で複数に分割された薄膜トランジスタTPTI
〜TFT3のそれぞれのi型半導体層ASを一体に構成
することにより、映像信号線D L(ドレイン電極5D
2)がi型半導体層Asを1度だけしか乗り越えないた
めである(実際には、乗り始めと乗り終わりの2度であ
る)。
i型半導体層ASは、第2図、第6図および第7図(所
定の製造工程における画素の要部平面図)に詳細に示す
ように、走査信号線OLと映像信号線DLとの交差部(
クロスオーバ部)の両者間まで延在させて設けられてい
る。この延在させたi型半導体層ASは、交差部におけ
る走査信号線GLと映像信号線DLとの短絡を低減する
ように構成されている。
一画素内で複数に分割された薄膜トランジスタTPTI
〜TFT3のそれぞれのソース電極SDIと共通のドレ
イン電極SD2とは、第2図、第3図および第7図で詳
細に示すように、i型半導体層AS上にそれぞれ離隔し
て設けられている。
ソース電極SDI、ドレイン電極SD2のそれぞれは5
回路のバイアス極性が変ると、動作上、ソースとドレイ
ンとが入れ替わるように構成されている。すなわち、薄
膜トランジスタ゛rFTは、FET(電界効果トランジ
スタ)と同様に双方向性である。
ソース電極SDI、ドレイン電極SD2のそれぞれは、
N+型半導体層dOに接触する下層側から、第1導電膜
di、第2導電膜d2、第3導電膜d3を順次重ね合わ
せて構成されている。ソース電極SDIの第1導電膜d
1、第2導電膜d2および第3導電膜d3は、ドレイン
電極SD2のそれぞれと同一製造工程で設けられる。
第1導電膜d1は、スパッタ法で設けたCr膜を用い、
500〜1000人の膜厚(この液晶表示装置では、6
00人程0の膜厚)で設ける。Cr膜は、膜厚を厚く設
けるとストレスが大きくなるので、2000人程度0膜
厚を越えない範囲で設ける。Cr膜は、N+型半導体層
dOとの接触が良好である。
Cr膜は、後述する第2導電膜d2のAΩがN+型半導
体層doに拡散することを防止する、所謂バリア層を構
成する。第1導電膜d1としては、Cr膜の他に、高融
焦合R(Mo、Tj、Ta、W)膜、高融点金属シリサ
イド(MoSi、、T i S i 2、TaSi2、
WSi2)膜で設けてもよい。
第1導電膜d1をフォトリソグラフィー技術でバターニ
ングした後、同じフォトマスクを用いて、あるいは第1
導電膜d1をマスクとしてN+型半導体層doが除去さ
れる。すなわち、j型半導体層AS上に残っていたN+
型半導体層d○は第1導電膜d1以外の部分が自己整合
(セルファライン)で除去される。このとき、N+型半
導体層dOはその厚さ分はすべて除去されるようにエツ
チングされるのでi型半導体RASも若干その表面部分
でエツチングされるが、その程度はエツチング時間で制
御すればよい。
その後、第2導電膜d2がAQをスパッタすることによ
り3000〜5500人の膜厚(この液晶表示装置では
、3500人程度0膜厚)に設けられる。AQ膜は、C
r膜に比べてストレスが小さく、厚い膜厚に設けること
が可能で、ソース電極SDI、ドレイン電極SD2およ
び映像信号線DLの抵抗値を低減するように構成されて
いる。すなわち、第2導電膜d2は、薄膜トランジスタ
TPTの動作速度の高速化および映像信号線DLの信号
伝達速度の高速化を図ることができるように構成されて
いる。従って、第2導電膜d2により、画素の書き込み
特性を向上させることができる。第2導電膜d2として
は、/l膜の他に、Siや銅(Cu)やPdを添加物と
して含有させたAQ膜で設けてもよい。
第2導電膜d2がフォトリソグラフィー技術によりパタ
ーニングされた後、300〜2400人の膜厚(この液
晶表示装置では、 1200人程度0膜厚)でスパッタ
法で設けられた透明導電膜(ITO:ネサ膜)によって
、第3導電膜d3が設けられる。
この第3導電膜d3は、ソース電極SDI、ドレイン電
極SD2および映像信号線DLを構成するとともに、透
明画素電極ITOを構成するようになっている。
ソース電極SD1およびドレイン電極SD2の第1導電
膜d1は、第1導電膜d1と第2導電膜d2および第3
導電膜d3との間の製造工程においてマスク合わせずれ
が生じても、第2導電膜d2および第3導電膜d3に比
べて大きい寸法になるようにチャネルが設けられる側が
大きい寸法になるように構成されている(第1導電膜d
1〜第3導電膜d3のそれぞれのチャネル形成領域側が
オンザラインでもよい)、また、ソース電極SD1およ
びドレイン電極SD2の第1−導電膜d1のそれぞれは
、薄膜トランジスタTPTのゲート長Lを規定するよう
に構成されている。
このように、−画素内で複数に分割された薄膜トランジ
スタTPTI〜TFT3において、ソース電極SDI、
ドレイン電極SD2のそれぞれの第1導電膜d1のチャ
ネル形成領域側を第2導電膜d2および第3導電膜d3
に比べて大きい寸法で構成することにより、ソース電極
SDI、ドレイン電極SD2のそれぞれの第1導電膜d
1間の寸法で、薄膜トランジスタTPTのゲート長りを
規定することができる。第1導電膜d1間の離隔寸法(
ゲート長L)は、加工精度(パターニング精度)で規定
することができるので、薄膜トランジスタTPTI〜T
FT3のそれぞれのゲート長りを均一にすることができ
る。
ソース電極SDIは、上述のように、透明画素電極IT
Oに接続されている。ソース電極SDIは、i型半導体
層ASの段差形状(第1導電膜g1の膜厚、N+型半導
体層dOの膜厚およびi型半導体層ASの膜厚とを加算
した膜厚に相当するぺ差)に沿って構成されている。具
体的には、ソース電極SDIは、i型半導体層ASの段
差形状に沿って設けられた第1導電膜d1と、この第1
導電膜d1の上部にそれに比べて透明画素電極工T○と
接続される側を小さい寸法で設けた第2導電膜d2と、
この第2導電膜から露出する第1導電膜d1に接続され
た第3導電膜d3とで構成されている。ソース電極SD
Iの第1導電膜d1は、N+型半導体層dOとの接着性
が良好であり、かつ主に第2導電膜d2からの拡散物に
対するバリア層として構成されている。ソース電極SD
Iの第2導電膜d2は、第1導電膜d1のCr膜がスト
レスの増大のため厚く設けることができず、i型半導体
層ASの段差形状を乗り越えられないので、このi型半
導体RASを乗り越えるために構成されている。すなわ
ち、第2導電膜d2は、厚く設けることでステップカバ
レッジ(段差被覆)を向上している。第2導電膜d2は
、厚く設けることができるので、ソース電極SDIの抵
抗値(ドレイン電極SD2や映像信号線DLについても
同様)の低減に大きく寄与している。第3導電膜d3は
、第2導電膜d2のi型半導体RASに起因する段差形
状を乗り越えることができないので、第2導電膜d2の
寸法を小さくすることで、露出する第1導電膜d1に接
続するように構成されている。第1導電膜d1と第3導
電膜d3とは、接着性が良好であるばかりか、両者間の
接続部の段差形状が小さいので、確実に接続することが
できる。
このように、薄膜トランジスタTPTのソース電極SD
Iを、少なくともi型半導体層ASに沿って設けられた
バリア層としての第1導電膜d1と、この第1導電膜d
1の上部に設けられ、第1導電膜diに比べて比抵抗値
が小さく、かつ第1導電膜d1に比べて小さい寸法の第
2導電膜d2とで構成し、この第2導電膜d2から露出
する第1導電膜d1に透明画素電極IT○である第3導
電膜d3を接続することにより、薄膜トランジスタTP
Tと透明画素電極ITOとを確実に接続することができ
るので、断線に起因する点欠陥を低減することができる
。しかも、ソース電極SDIは、第1導電膜d1がバリ
ア効果を有するので。
抵抗値の小さい第2導電膜d2(AQ膜)を用いること
ができるので、抵抗値を低減することができる。
ドレイン電極SD2は、映像信号線DLと一体に構成さ
れており、同一製造工程で設けられている。ドレイン電
極SD2は、映像信号線DLと交差する列方向に突出し
たL字形状で構成されている。すなわち、−画素内で複
数に分割された薄膜トランジスタTPTI〜TFT3の
それぞれのドレイン電極SD2は、同一の映像信号線D
Lに接続されている。
透明画素電極rTOは、各画素ごとに設けられており、
液晶表示部の画素電極の一方を構成する。
透明画素電極IT○は、−画素内で複数に分割された薄
膜トランジスタTPTI〜TFT3のそれぞれに対応し
て3つの透明画素電極(分割透明画素電極)ITOI、
IrO2およびI T O3ニ分割されている。透明画
素電極ITOIは、薄膜トランジスタTFTIのソース
電極SDIに接続されている、透明画素電極ITO2は
、薄膜トランジスタTFT2のソース電極SDIに接続
されている。透明画素電極ITO3は、薄膜トランジス
タTFT3のソース電極SDIに接続されている。
透明画素電極ITOI〜ITO3のそれぞれは、薄膜ト
ランジスタTPTI〜TFT3のそれぞれと同様に、実
質的に同一寸法で構成されている。
透明画素電極IT○1〜ITO3のそれぞれは、薄膜ト
ランジスタTPTI〜TFT3のそれぞれのi型半導体
層ASを一体に構成しである(分割されたそれぞれの薄
膜トランジスタTPTを一箇所に集中的に配置しである
)ので、L字形状で構成している。
このように、隣接する2本の走査信号線GLと隣接する
2本の映像信号線DLとの交差領域内に配置された一画
素内で薄膜トランジスタTPTを複数の薄膜トランジス
タTPT1〜TFT3に分割し、この複数に分割された
薄膜トランジスタTPTI〜TFT3のそれぞれに複数
に分割した透明画素電極ITOI〜ITO3のそれぞれ
を接続することにより、画素の分割された一部分(例え
ば、薄膜トランジスタTFTI)が点欠陥になるだけで
、画素の全体としては点欠陥でなくなる(薄膜トランジ
スタTFT2およびTFT3が点欠陥でない)ので、画
素全体としての点欠陥を低減することができる。
また、上記画素の分割された一部の点欠陥は。
画素の全体の面積に比べて小さい(この液晶表示装置の
場合、画素の3分の1の面積)ので、上記点欠陥を見に
くくすることができる。
また、上記画素の分割された透明画素電極IT01〜I
TO3のそれぞれを実質的に同一寸法で構成することに
より1画素内の点欠陥の面積を均一にすることができる
さらに、上記画素の分割された透明画素電極■TOI〜
ITO3のそれぞれを実質的に同一寸法で構成すること
により、透明画製電tiITO1〜ITO3のそれぞれ
と上部透明ガラス基板5UB2の共通透明画素電極IT
Oとで構成されるそれぞれの液晶容量(Cpix )と
、この透明画素電極ITOI〜IT○3のそれぞれに付
加される透明画素電極ITOI〜ITO3とゲート電極
GTとの重ね合わせで生じる重ね合わせ容量(C:gs
)とを均一にすることができる。すなわち、透明画素電
極ITOI〜ITO3のそれぞれは液晶容量および重ね
合わせ容量を均一にすることができるので、この重ね合
わせ容量に起因する液晶LCの液晶分子に印加されよう
とする直流成分を均一とすることができ、この直流成分
を相殺する方法を採用した場合、各画素の液晶にかかる
直流成分のばらつきを小さくすることができる。
薄膜トランジスタTPTおよび透明画素電極ITo上に
は、保護膜PSVIが設けられている。
保護膜PSVIは、主に薄膜トランジスタTPTを湿気
等から保護するために設けられており、透明性が高く、
しかも耐湿性の良いものを使用する。
保護膜PSVIは、例えばプラズマCVD法で設けた酸
化珪素膜や窒化珪素膜で形成されており、5000〜1
1000人の膜厚(この液晶表示装置では薄膜トランジ
スタTFT上の保護膜PSVIの上部には、外部光がチ
ャネル形成領域として使用されるi型半導体層ASに入
射されないように、遮蔽膜LSが設けられている。第2
図に示すように、遮蔽膜LSは、点線で囲まれた領域内
に構成されている。遮蔽膜LSは、光に対する遮蔽性が
高い、例えばAm膜やCr膜等で設けられており、スパ
ッタ法で1000人程度0膜厚に設ける。
従って、薄膜トランジスタTPTI〜TFT3の共通半
導体層ASは、上下にある遮光膜LSおよびゲート電極
GTによってサンドインチにされ、これによりi型半導
体層ASには外部の自然光やバックライト光が当たらな
くなる。遮光膜LSとゲート電極GTは半導体層ASよ
り寸法が太き目でほぼそれと相似形に設けられ9両者の
大きさはほぼ同じとされる(図では境界線が判るように
ゲート電極GTを遮光膜LSより小さ目に描いている)
なお、バックライトを上部透明ガラス基板S tJB2
側に取り付け、下部透明ガラス基板SUBIをRIA側
(外部露出側)とすることもでき、この場合は遮光膜L
Sはバックライト光の、ゲート電極GTは自然光の遮光
体として働く。
薄膜トランジスタTPTは、ゲート電極GTに正のバイ
アスを印加すると、ソース−ドレイン間のチャネル抵抗
が小さくなり、バイアスを0にすると、チャネル抵抗は
大きくなるように構成されている。すなわち、薄膜トラ
ンジスタTPTは。
透明画素電極ITOに印加される電圧をゲート電極GT
に印加するバイアスにより制御するように構成されてい
る。
液晶LCは、下部透明ガラス基板5UBIと上部透明ガ
ラス基板5UB2との間に設けられた空間内で、液晶分
子の向きを設定する下部配向膜0RIIおよび上部配向
膜0RI2との間に封入されている。
下部配向膜○RIIは、下部透明ガラス基板5UBI側
の保護膜PSVIの上部に設けられる。
上部透明ガラス基板5UB2の内側(液晶側)夕表面に
は、カラーフィルタFIL、保護膜PSv2、共通透明
画素電極(COM)ITOおよび上部配向膜○RI2が
順次積層して設けられている。
共通透明画素電極IT○は、下部透明ガラス基板5UB
I側に画素ごとに設けられた透明画素電極ITOに対向
し、隣接する他の共通透明画素電極ITOと一体に構成
されている。この共通透明画素電極ITOには、コモン
電圧vco1mが印加されるように構成されている。コ
モン電圧V collは、映像信号線DLに印加される
ロウレベルの即動電圧V d tfnとハイレベルの即
動電圧’Jdraaxとの中間電位である。
カラーフィルタFILは、ゼラチン、アクリル樹脂等の
樹脂材料で形成される染色基材に染料を着色して構成さ
れている。カラーフィルタFILは、画素に対向する位
置に各画素ごとに構成され、染め分けられている。すな
わち、カラーフィルタFTLは、画素と同様に、隣接す
る2本の走査信号線GLと隣接する2本の映像信号、1
9iDLとの交差領域内に構成されている。各画素は、
カラーフィルタFILの個々の所定の色フイルタ内にお
いて、複数に分割されている。
カラーフィルタFILは、次のように設けることができ
る。まず、上部透明ガラス基板5UB2の表面に染色基
材を設け、フォトリソグラフィー技術で赤色フィルタ形
成領域以外の染色基材を除去する。この後、染色基材を
赤色染料で染め、防染処理を施し、赤色フィルタRを設
ける。次に。
同様な工程を施すことによって、緑色フィルタG。
青色フィルタBを順次設ける。
このように、カラーフィルタFILの各色フィルタを各
画素と対向する交差領域内に設けることにより、カラー
フィルタFILの各色フイルタ間に、走査信号線OL、
映像信号線DLのそれぞれが存在するので、それらの存
在に相当する分、各画素とカラーフィルタFILの各色
フィルタとの位置合わせ余裕寸法を確保する(位置合わ
せマージンを大きくする)ことができる。さらに、カラ
ーフィルタFILの各色フィルタを設ける際に、ことが
できる。
すなわち、この液晶表示装置では、隣接する2本の走査
信号線GLと隣接する2本の映像信号線DLとの交差領
域内に画素を構成し、この画素を複数に分割し、この画
素に対向する位置にカラーフィルタFILの各色フィル
タを設けることにより、上述の点欠陥を低減することが
できるとともに、各画素と各色フィルタとの位置合わせ
余裕寸法を確保することができる。
保護膜PSV2は、カラーフィルタFILを異なる色に
染め分けた染料が液晶LCに漏れることを防止するため
に設けられている。保護膜PSV2は、例えばアクリル
樹脂、エポキシ樹脂等の透明樹脂材料で形成されている
この液晶表示装置は、下部透明ガラス基板5UBl側の
それぞれの層と、上部透明ガラス基板5UB2側のそれ
ぞれの層とを別々に設け、その後、下部透明ガラス基板
5UBIと上部透明ガラス基板5UB2とを重ね合わせ
、両者間に液晶LCを封尽ることによって組み立てられ
る。
液晶表示部の各画素は、第4図に示すように、走査信号
線OLが延在する方向と同一列方向に複数配置され1画
素列X工、 X2. X、、 X4.・・・のそれぞれ
を構成している。各画素列X、、X2.X、。
X4.・・・のそれぞれの画素は、薄膜トランジスタT
FTI〜TFT3および透明画素電極TTOI〜IT○
3の配置位置を列単位において同一に構成している。す
なわち、画素列X1. X、、・・・のそれぞれの画素
は、薄膜トランジスタTPTI〜TFT3の配置位置を
左側、透明画素電極ITOI〜ITO3の配置位置を右
側に構成している。画素列X、、 X、、・・・のそれ
ぞれの行方向の次段の画素列X2.X、、・・・のそれ
ぞれの画素は、画素列X1.X、、・・・のそれぞれの
画素を映像信号線DLに対して線対称で配置した画素で
構成されている。
すなわち、画素列X、、X4.・・・のそれぞれの画素
は、薄膜トランジスタTPTI〜TFT3の配置位置を
右側、透明画素電極ITOI〜ITO3の配置位置を左
側に構成している。そして1画素列X、、X4.・・・
のそれぞれの画素は1画素列x1゜Xl、・・・のそれ
ぞれの画素に対し1列方向に半画素間隔移動させて(ず
らして)配置されている。
すなわち、画素列Xの各画素間隔を1.0 (1,0ピ
ツチ)とすると1次段の画素列Xは、各画素間隔を1.
0とし、前段の画素列Xに対して列方向に0.5画素間
隔(0,5ピツチ)ずれている、各画素間を行方向に延
在する映像信号線DLは、各画素列X間において、半画
素間隔分(0,5ピツチ分)列方向に延在するように構
成されている。
このように液晶表示部において、薄膜I・ランジスタT
PTおよび透明画素電極IT○の配置位置が同一である
画素を列方向に複数配置して画素列Xを構成し、画素列
Xの次段の画素列Xを、前段の画素列Xの画素を映像信
号線DLに対して線対称で配置した画素で構成し1次段
の画素列を前段の画素列に対して半画素間隔移動させて
構成することにより、第8図(画素とカラーフィルタと
を重ね合わせた状態における要部平面図)で示すように
、前段の画素列Xの所定の色フィルタが設けられた画素
(例えば、画素列X、の赤色フィルタRが設けられた画
素)と次段の画素列Xの同一色フィルタが設けられた画
素(例えば、画素列X4の赤色フィルタRが設けられた
画素)とを1.5画素間隔(1,5ピツチ>’m隔する
ことができる。すなわち、前段の画素列Xの画素は、最
も近傍の次段の画素列の同一色フィルタが設けられた画
素と常時1.5画素間隔分離隔するように構成されてお
り、カラーフィルタFILはR,G Bの三角形配置構
造を構成している。カラーフィルタFiLのRGBの三
角形配置構造は、各色の混色を良くすることができるの
で、カラー画像の解像度を向上させることができる。
また、映像信号線DLは、各画素列X間において、半画
素間隔分しか列方向に延在しないので、隣接する映像信
号線DLと交差しなくなる。従って、映像信号線DLの
引き回しを無くし、その占有面積を低減することができ
、また、映像信号線DLの迂回を無くし、多層配線構造
を廃止することができる。
この液晶表示部の構成を回路的に示すと、第9図(液晶
表示部の等価回路図)に示すようになる。
第9図に示すXiG、Xi+IG、・・・は、緑色フィ
ルタGが設けられる画素↓こ接続された映像信号線DL
である。XiB、Xi+IB、・・・は、青色フィルタ
Bが設けられる画素に接続された映像信号$lDLであ
る。Xi+IR,Xi+2R,・・・は、赤色フィルタ
Rが設けられる画素に接続された映像信号線D Lであ
る。これらの映像信号線DLは、映像信号駆動回路で選
択される。Yiは第4図および第8図に示す画素列X、
を選択する走査信号線G Lである。同様に、Yi+1
.Yi+2.・・・のそれぞれは、画素列X2.X、、
・・・のそれぞれを選択する走査信号@GLである。こ
れらの走査信号線GLは、垂直走査回路に接続されてい
る。
第3図の中央部は一画素部分の断面を示しているが、左
側は下部透明ガラス基板5UBIおよび上部透明ガラス
基板5UB2の左側縁部分で外部引出配線の存在する部
分の断面を示している。右側は、透明ガラス基板5UB
IおよびS U B 2の右側縁部分で外部引出配線の
存在しない部分の断面を示している。
第3図の左側、右側のそれぞれに示すシール材SLは、
液晶LCを封止するように構成されており、液晶封入口
(図示していない)を除く透明ガラス基板5UBIおよ
び5UB2の総周囲全体に沿って設けられている。シー
ル材SLは、例えばエポキシ樹脂で形成されている。
上部透明ガラス基板5UB2側の共通透明画素電極IT
Oは、少なくとも一箇所において、銀ペース1−材SI
Lによって、下部透明ガラス基板5UBI側に設けられ
た外部引出配線に接続されている。この外部引出配線は
、上述したゲート電極GT、ソース電極SDI、ドレイ
ン電極SD2のそれぞれと同一製造工程で設けられる。
配向膜0RIIおよび0RI2、透明画素電極ITO1
共通透明画素電極ITO1保護膜psv1およびPSV
2.絶縁膜Glのそれぞれの層は、シール材SLの内側
に設けられる。偏光板POLは、下部透明ガラス基板5
UBI、上部透明ガラれている。
第10図は本発明を適用すべき他のアクティブ・マトリ
ックス方式のカラー液晶表示装置の液晶表示部の画素の
要部およびシール部周辺部の断面図、第11図は第10
図に示した液晶表示装置の液晶表示部の一画素を示す平
面図、第12図は第11図のA−A切断線で切った部分
の断面図、第13図は第11図に示す画素を複数配置し
た液晶表示部の要部平面図、第14図〜第16図は第1
1図に示す画素の所定の製造工程における要部平面図。
第17図は第13図に示す画素とカラーフィルタとを重
ね合わせた状態における要部平面図である。
本実施例のカラー液晶表示装置は、第10図に示すよう
に、上部透明ガラス基板5UB2と、上部透明ガラス基
板5UBZ上に選択的に設けられたカラーフィルタFI
Lと、カラーフィルタFILを含む上部透明ガラス基板
5UBZ上に設けられた保護膜PSV2と、保護膜PS
VZ上に設けられた透明画素電極ITOと、カラーフィ
ルタFILが設けられていない部分上の透明画素電極I
To上に選択的に設けられた遮光膜BMとを有すること
を特徴とする。カラーフィルタFILの設けられている
部分と遮光膜BMが設けられている部分とは一部重複し
ている。
遮光膜BMは、例えばCr等の金属等から成り、走査信
号線OL、映像信号線DL、薄膜トランジスタTPTに
対応する部分に設けられているから。
画素の輪郭が明瞭になるので、コントラストを向上させ
ることができるとともに、外部の自然光が薄膜トランジ
スタTPTに当たるのを防止することができる。
本発明のカラー液晶表示装置では、従来のように遮光膜
上にカラーフィルタを設けるのではなく、透明画素電極
r’ro上に遮光膜BMを設ける構成なので、カラーフ
ィルタFILと成るべき感光性樹脂膜をフォトリソグラ
フィー工程により露光するとき、金属等から成る遮光膜
によって光が反射されて生じるパターン精度の劣化を防
止することができ、パターン精度を向上させることがで
きる。
従って、異なる色のカラーフィルタ間で混色が生じるの
を防止することができるので、液晶表示装置の画質を向
上させることができる。
また、表示画面側(第10図の上方側)に遮光膜BMが
存在せず、上部透明ガラス基板5UB2、カラーフィル
タFILの後ろに遮光膜BMが存在するので、表示画面
側から入射して来る自然光が遮光膜BMによって反射さ
れる現象を防止することができ、画質を向上させること
ができる。
さらに、遮光膜BMはCr等の金属から成り、遮光膜B
Mは透明画素電極ITO上に設けられているため、透明
画素電極ITOの抵抗を下げることができ、コントラス
トの均一な表示画面を得ることができ、表示品質を向上
させることができる。
この液晶表示装置は、第11図に示すように、液晶表示
部の各画素内のi型半導体層ASが薄膜トランジスタT
FTI〜TFT3ごとに分割して構成されている。すな
わち、−画素内で複数に分割された薄膜トランジスタT
PTI〜TFT3のそれぞれは、独立したi型半導体層
Asの島領域で構成されている。
また、薄膜トランジスタTPTI〜TFT3のそれぞれ
に接続される透明画素電極ITOI〜ITO3のそれぞ
れは、薄膜トランジスタT F T ]。
〜TFT3と接続される辺と反対側の辺において、行方
向の次段の走査信号線GLと重ね合わされている。この
重ね合わせは、透明画素電極ITOI〜ITO3のそれ
ぞれを一方の電極とし、次段の走査信号線OLを他方の
電極とする保持容量素子(静電容量素子)Caddを構
成する。この保持容量素子Caddの誘電体膜は、薄膜
トランジスタTPTのゲート#@縁膜として使用される
絶縁膜GIと同一層で構成されている。
ゲート電極GTは、第2図等に示した液晶表示装置と同
様、i型半導体層ASより太き目に設けられるが、この
液晶表示装置では薄膜トランジスタTFTI−TFT3
が独立したi型半導体層ASごとに設けられているため
、各薄膜トランジスタTPTごとに太き目のパターンが
設けられている。
第11図に示される画素の等価回路を第18図に示す。
第18図において、上述と同様に、Cgsは薄膜トラン
ジスタTPTのゲート電極GTおよびソース電極SDI
で形成される重ね合わせ容量である0重ね合わせ容量C
gsの誘電体膜は絶縁膜GIである。Cpixは透明画
素電極rT。
(P I X)および共通透明画素電極ITO(00M
)間で形成される液晶容量である。液晶容量Cpixの
誘電体膜は液晶LC1保護膜PSVIおよび配向膜0R
41,○RI2である。なお、Vleは中点電位である
保持容量素子Caddは、薄膜トランジスタTPTがス
イッチングするとき、中点電位(画素電極電位)Via
に対するゲート電位変化ΔVgの影響を低減するように
働く。この様子を式で表すと次式となる。
ΔV1c= ((Cgs/(Cgs+Cadd+Cpi
x)) xΔVgここで、ΔvlcはΔVgによる中点
電位の変化分を表わす。この変化分ΔVlcは液晶に加
わる直流成分の原因となるが、保持容量素子Caddの
保持容量を大きくすればする程、その値を小さくするこ
とができる。また、保持容量素子Caddは放電時間を
長くする作用もあり、薄膜トランジスタTPTがオフし
た後の映像情報を長く蓄積する。液晶LCに印加される
直流成分の低減は、液晶LCの寿命を向上し、液晶表示
画面の切り替え時に前の画像が残るいわゆる焼き付きを
低減することができる。
上述したように、ゲート電極GTは半導体層ASを完全
に覆うように大きく設けられている分、ソース・ドレイ
ン電極SDI、Sn2とのオーバラップ面積が増え、従
って、寄生容量Cgsが大きくなり中点電位Vlcはゲ
ート(走査)信号Vgの影響を受は易くなるという逆効
果が生じる。しかし、保持容量素子Caddを設けるこ
とによりこのデメリットも解消することができる。
また、2本の走査信号線OLと2本の映像信号線DLと
の交差領域内に画素を有する液晶表示装置において、上
記2本の走査信号線GLのうちの一方の走査信号線OL
で選択される画素の薄膜トランジスタTPTを複数に分
割し、この分割された薄膜トランジスタTPTI〜TF
T3のそれぞれに透明画素電極ITOを複数に分割した
ITO1〜ITO3をそれぞれ接続し、この分割された
透明画素電極ITOI〜IT○3のそれぞれにこの画素
電極IT○を一方の電極とし、上記2本の走査信号線G
Lのうちの他方の走査信号線OLを容量電極線として用
いて他方の電極とする保持容量素子Caddを構成する
ことにより、上述のように、画素の分割された一部分が
点欠陥になるだけで、画素の全体としては点欠陥でなく
なるので、画素の点欠陥を低減することができるととも
に、保持容量素子Caddで液晶LCに加わる直流成分
を低減することができるので、液晶LCの寿命を向上す
ることができる。特に、画素を分割することにより、薄
膜トランジスタTPTのゲート電極GTとソース電極S
DIまたはドレイン電極SD2との短絡に起因する点欠
陥を低減することができるとともに、透明画素電極IT
OI〜ITO3のそれぞれと保持容量素子Caddの他
方の電極(容−i*電極線との短絡に起因する点欠陥を
低減することができる、後者側の点欠陥はこの液晶表示
装置の場合、3分の1になる。この結果、上記画素の分
割された一部の点欠陥は、画素の全体の面積に比べて小
さいので、上記点欠陥を見にくくすることができる。
保持容量素子Caddの保持容量は、画素の書き込み特
性から、液晶容量Cpixに対して4〜8倍(4・Cp
ix< Cadd< 8 ・Cpix) 、重ね合わせ
容量Cgsに対して8〜32倍(8・Cgs< Cad
d<32・Cgs)程度の値に設定する。
また、走査信号線GLを第1導電膜(Cr膜)glに第
2導電膜(Al1膜)g2を重ね合わせた複合膜で構成
し、保持容量素子Caddの他方の電極、すなわち容量
電極線の分岐された部分を上記複合膜のうちの一層の第
1導電膜g1からなる単層膜で構成することにより、走
査信号線GLの抵抗値を低減し、書き込み特性を向上す
ることができるとともに、保持容量素子Caddの他方
の電極に基づく段差部に沿って確実に保持容量素子Ca
dGI上に接着させることができるので、保持容量素子
Caddの一方の電極の断線を低減することができる。
また、保持容量素子Caddの他方の電極を単層の第1
導電膜g1で構成し、AΩ膜である第2導電膜g2を構
成しないことにより、Aμ膜のヒロックによる保持容量
素子Caddの他方の電極と一方の電極との短終を防止
することができる。
保持容量素子Caddを構成するために重ね合わされる
透明画素電極ITOI〜ITO3のそれぞれと容量電極
線の分岐された部分との間の一部には、ソース電極SD
Iと同様に、分岐された部分の段差形状を乗り越える際
に透明画素電極IT○が断線しないように、第1導電膜
d1および第2導電膜d2で構成された島領域が設けら
れている。
この島領域は、透明画素電極ITOの面積(開口率)を
低下しないように、できる限り小さく構成する。
このように、保持容量素子Caddの一方の電極とその
誘電体膜として使用される絶縁膜GIとの間に、第1導
電膜d1とその上に設けられた第1導電膜d1に比べて
比抵抗値が小さく、がっ寸法が小さい第2導電膜d2と
で設けられた下地層を構成し、上記一方の電極(第3導
電膜d3)を上記下地層の第2導電膜d2から露出する
第1導電膜d1に接続することにより、保持容量素子C
addの他方の電極に基づく段差部に沿って確実に保持
容量素子Caddの一方の電極を接着させることができ
るので、保持容量素子Caddの一方の電極の断線を低
減することができる。
画素の透明画紫電1IToに保持容量素子Caddを設
けた液晶表示装置の液晶表示部は、第20図(液晶表示
部を示す等価回路図)に示すように構成されている。液
晶表示部は、画素、走査信号線GLおよび映像信号線D
Lを含む単位基本パターンの繰り返しで構成されている
。容量電極線として使用される最終段の走査信号線GL
(または初段の走査信号線GL)は、第20図に示すよ
うに、共通透明画素電極(Vcom) I T Oに接
続される。共通透明画素電極ITOは、第3図に示すよ
うに、液晶表示装置の周縁部において銀ペースト材SL
によって外部9+7E配線に接続されている。
しかも、この外部引出配線の一部の導電層(glおよび
g2)は走査信号線GLと同一製造工程で構成されてい
る。この結果、最終段の走査信号線OL(容量電極l1
A)は、共通透明画素電極ITOに簡単に接続すること
ができる。
このように、容量電極線の最終段を画素の共通透明画素
電極(Vcom)ITOに接続することにより、最終段
の容量電極線は外部引出配線の一部の導電層と一体に構
成することができ、しかも共通透明画素電極ITOはこ
の外部引出配線に接続されているので、WJ単な構成で
最終段の容量電極線を共通透明画素電極rTOに接続す
ることができる。
また、液晶表示装置は、特願昭62−95125号に記
載される直流相殺方式(DCキャンセル方式)に基づき
、第19図(タイムチャート)に示すように、走査信号
線DLの駆動電圧を制御することによって、さらに液晶
LCに加わる直流成分を低減することができる。第19
図において、Viは任意の走査信号線GLの駆動電圧、
Vi+1はその次段の走査信号線GLの即動電圧である
9veeは走査信号線GLに印加されるロウレベルの駆
動電圧 Vdn+Ln、Vddは走査信号線OLに印加されるハ
イレベルの駆動電圧V d waxである。各時刻t=
t工〜t4における中点電位vlc(第18図参照)の
電圧変化分ΔV工〜△v4は、画素の合計の容量(Cg
s+Cpix+ Cadd)をCとすると、次式のよう
になる。
ΔV、=−(Cgs/C)V2 ΔVz=+(CgS/C)’(V1+V2)−(Cad
d/ C)・V 2 ΔV、=−(Cgs/C)・Vl +(Cadd/C)(V 1 +V 2)ΔV4=−(
Cadd/C)”Vl ここで、走査信号線GLに印加される駆動電圧が充分で
あれば(下記(注1参照)、液晶LCに加わる直流電圧
は、次式で表される。
ΔV、+ΔV4=(Cad+lV 2−Cgs・V 1
)/にのため、Cadd−V 2 = Cgs−V 1
とすると、液晶LCに加わる直流電圧は0になる。
【注1時刻t工、t2で走査線Viの変化分が中点電位
Vlcに影響を及ぼすが、t2〜t、の期間に中点電位
Vlcは信号線Xiを通じて映像信号電位と同じ電位に
される(映像信号の十分な書き込み)。
液晶L Cにかかる電位は薄膜トランジスタTPTがオ
フした直後の電位でほぼ決定される(薄膜トランジスタ
TPTのオフ期間がオン期間より圧倒的に長い)、従っ
て、液晶LCにかかる直流分の計算は2期間t、〜t、
はほぼ無視でき、薄膜トランジスタTPTがオフ直後の
電位、すなわち時刻t1、t4における過渡時の影響を
考えればよい。
なお、映像信号Viはフレームごと、あるいはラインご
とに極性が反転し、映像信号そのものによる直流分は0
とされている。
すなわち、直流相殺方式は、重ね合わせ容量Cgsによ
る中点電位Vlcの引き込みによる低下分を、へ持容量
素子Caddおよび次段の走査信号線GL(容量電極線
)に印加される駆動電圧によって押し上げ、液晶LCに
加わる直流成分を極めて小さくすることができる。この
結果、液晶表示装置は液晶LCの寿命を向上することが
できる。もちろん、遮光効果を上げるためにゲート電極
GTを大きくした場合、それに伴って保持容量素子Ca
ddの保持容量を大きくすればよい。
この直流相殺方式は、第21図(液晶表示部を示す等価
回路図)で示すように、初段の走査信号@GL(または
容量電極11A)を最終段の容量電極線(または走査信
号線OL)に接続することによって採用することができ
る。第21図には便宜上4本の走査信号線GL1..か
記載されていないが、実際には数百程度の走査信号線G
Lが配置されている。初段の走査信号線OLと最終段の
容量電極線との接続は、液晶表示部内の内部配線あるい
は外部引出配線によって行なう。
このように、液晶表示装置は、初段の走査信号線GLを
最終段の容量電極線に接続することにより、走査信号線
OLおよび容量電極線のすべてを垂直走査回路に接続す
ることができるので、直流相殺方式(DCキャンセル方
式)を採用することができる。この結果、液晶LCに加
わる直流成分を低減することができるので、液晶LCの
寿命を向上することができる。
以上、本発明を上記実施例に基づき具体的に説明したが
、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であること
はもちろんである。
例えば、上記実施例では、遮光膜BMを透明画素電極I
TO上に形成したが、保護膜PSV2上に形成しても本
発明の効果が得られる。また、上記実施例では、遮光膜
BMを選択的に設けるのにスパッタ法とフォトリソグラ
フィー法を用いたが5他の方法を用いてもよいことは言
うまでもない。
また、上記実施例では、遮光膜BMの材料としては、C
r等の金属を用いたが、他の材料、例えば黒いインク等
を用いて形成してもよい。
さらに1本発明は、液晶表示部の各画素を2分割あるい
は4分割した液晶表示装置に適用することができる、た
だし、画素の分割数があまり多くなると、開口率が低下
するので、と述のように、2〜4分割程度が妥当である
。また、画素は分割しなくても、遮光効果は得られる。
さらに、上述実施例においては、ゲート電極形成→ゲー
ト絶縁膜形成→半導体層形成→ソース・ドレイン電極形
成の逆スタガ構造を示したが、上下関係または作る順番
がそれと逆のスタガ構造でも本発明は有効である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明のカラー液晶表示装置では
、従来のように遮光膜上にカラーフィルタを設けるので
はなく、透明画素電極上に遮光膜を設ける構成なので、
カラーフィルタと成るべき感光性樹脂膜をフォトリソグ
ラフィー工程において露光するとき、遮光膜によって光
が反射されて生じるパターン精度の劣化を防止すること
ができ、パターン精度を向上させることができる。従っ
て、異なる色のカラーフィルタ間で混色が生じるのを防
止することができるので、液晶表示装置の画質を向上さ
せることができる。また、カラー液晶表示装置の表示画
面側に遮光膜が存在せず、透明ガラス基板、カラーフィ
ルタの後ろに遮光膜が存在するので、表示画面側から入
射して来る自然光が遮光膜によって反射される現象を防
止することができ、画質を向上させることができる。さ
らに、遮光膜を金属で形成する場合は、遮光膜を透明画
素電極上または保護膜上に設けることにより、透明画素
電極の抵抗が下がるので、コントラストの均一な表示画
面を得ることができ、表示品質を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のカラー液晶表示装置の構造の一例を
示す概略断面図、第2図は、本発明を適用すべきアクテ
ィブ・マトリックス方式のカラー液晶表示装置の液晶表
示部の一画素を示す要部平面図、第3図は、第2図の■
−■切新切刀線った部分とシール部周辺部の断面図、第
4図は、第2図に示す画素を複数配置した液晶表示部の
要部平面図、第5図〜第7図は、第2図に示す画素の所
定の製造工程における要部平面図、第8図は、第4図に
示す画素とカラーフィルタとを重ね合わせた状態におけ
る要部平面図、第9図は、上記のアクティブ・マトリッ
クス方式のカラー液晶表示装置の液晶表示部を示す等価
回路図、第10図は、本発明を適用すべき他のアクティ
ブ・マトリックス方式のカラー液晶表示装置の液晶表示
部の画素の要部およびシール部周辺部の断面図、第11
図は、第10図に示した液晶表示装置の液晶表示部の一
画素を示す平面図、第12図は、第11図のA−A切断
線で切った部分の断面図、第13図は、第11図に示す
画素を複数配置した液晶表示部の要部平面図、第14図
〜第16図は、第11図に示す画素の所定の製造工程に
おける要部平面図、第17図は、第13図に示す画素と
カラーフィルタとを重ね合わせた状態における要部平面
図、第18図は、第11図に記載される画素の等価回路
図、第19図は、直流相殺方式による走査信号線の駆動
電圧を示すタイムチャート、第20図、第21図は、そ
れぞれ第13図に示したアクティブ・マトリックス方式
のカラー液晶表示装置の液晶表示部を示す等価回路図で
ある。 1・・・透明ガラス基板 2・・・カラーフィルタ 3・・・保護膜 4・・・透明画素電極 5・・・遮光膜 BM・・・遮光膜(ブラックマトリックス)SUB2・
・・上部透明ガラス基板 FIL・・・カラーフィルタ PSV2・・・保護膜 IrO2・・・透明画素電極 第 図 1−一一一食明力゛ラス基板 2−−一カラーフィルタ 3−一一イ)(!l購 4−−−tE!4LIJ−#電極 5−一一セし光」美 第13図 Lc tl t2 t3 t4

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、透明ガラス基板と、上記透明ガラス基板上に選択的
    に設けられたカラーフィルタと、上記カラーフィルタを
    含む上記透明ガラス基板上に設けられた保護膜と、上記
    保護膜上に設けられた透明画素電極と、上記カラーフィ
    ルタが設けられていない部分上の上記透明画素電極また
    は上記保護膜上に選択的に設けられた遮光膜とを有する
    ことを特徴とするカラー液晶表示装置。
JP1061019A 1989-03-15 1989-03-15 カラー液晶表示装置 Pending JPH02240632A (ja)

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JP1061019A JPH02240632A (ja) 1989-03-15 1989-03-15 カラー液晶表示装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5004853A (en) * 1988-03-29 1991-04-02 Uop Continuous process for the production of 2,6-dimethylnaphthalene
JPH04319913A (ja) * 1991-04-19 1992-11-10 Koudo Eizou Gijutsu Kenkyusho:Kk 表示装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5004853A (en) * 1988-03-29 1991-04-02 Uop Continuous process for the production of 2,6-dimethylnaphthalene
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