JPH02240212A - 鋼材の表層部の硬化方法 - Google Patents

鋼材の表層部の硬化方法

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JPH02240212A
JPH02240212A JP6263189A JP6263189A JPH02240212A JP H02240212 A JPH02240212 A JP H02240212A JP 6263189 A JP6263189 A JP 6263189A JP 6263189 A JP6263189 A JP 6263189A JP H02240212 A JPH02240212 A JP H02240212A
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JP
Japan
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shot
steel material
residual stress
compressive residual
energy
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JP6263189A
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English (en)
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Hiroshi Kuramoto
藏本 廣志
Nobuhiko Ibaraki
信彦 茨木
Satoshi Abe
聡 安部
Shinzo Ashida
芦田 真三
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、鋼材表層部の硬化方法に関し、詳しくは、掻
めて高い耐疲れ特性が要求される内燃機関用弁ばねなど
の鋼材の表層部の硬化方法に関するものである。
(従来の技術) 鋼材の表層部の硬化方法として、ショットピーニングに
よる硬化方法は広り一般に知られており、例えば、日本
ばね工業会制定のJSMA  No、1(19B2)シ
ョットピーニング作業標準がある。
しかし、これまでのショットピーニング作業では、ショ
ット投射後の鋼材の表面粗さ、ショット投射エネルギー
等の要因が疲れ強さに及ぼす影響を定量的に記載したも
のがな(、このため、ショットピーニング後の疲れ強さ
はショットピーニングの作業単位で大きく変動している
また、表面を窒化処理した後に、ショットピーニングを
行う方法として、特開昭63−76730号が堤案され
ている。
(発明が解決しようとする!!題) ところで、上述した従来技術では、ショットピーニング
における最適な投射エネルギーの規定がなく、このため
、同じ最大圧縮残留応力が得られても表面粗さがまちま
ちであり、これが疲れ強さを大きく変動させる原因にな
っている。
さらに、表層部の最大圧縮残留応力が低(、また、表面
の圧縮残留応力との差が大きいため表面から最大圧縮残
留応力までの応力分布が平坦でない場合、表面欠陥また
は表層部の内部欠陥から鋼材は疲れ破壊するという問題
がある。従って、本発明の課題とするところは、表面粗
さの低減と圧縮残留応力の表面からその最大値までの分
布を平坦にし、かつ、圧縮残留応力を高めることである
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記に説明した鋼材の表層部の硬化方法の問
題点に鑑み、本発明者らが表面粗さの低減と圧縮残留応
力の平坦かつ大きな分布を得るために鋭意研究を重ねた
結果完成されたものである、その要旨は、鋼材の表層部
の硬化方法であって、ショットピーニングとショットピ
ーニング後の低温焼鈍の組合せを一工程とし、第1の工
程は、鋼材の表面に鋼材の硬さ以上の硬さをもつシヨ。
ト粒を投射エネルギー0.45〜7.0gm’/s2で
投射し、その後、鋼材を80〜300°Cの温度で焼鈍
することとし、第2の工程は、鋼材の表面に鋼材の硬さ
以上の硬さをもつショット粒を投射エネルギー0゜01
〜1.51m”/s”で投射し、その後、鋼材を80〜
300℃の温度で焼鈍することとし、かつ、ショット粒
径はショット投射ごとに前のショット投射時のショット
粒径に同じかそれ以下とし、ショット投射エネルギーは
ショット投射ごとに1幀次低下させ、上記第1の工程の
後に第2の工程を少なくとも1回以上行う鋼材の表層部
の硬化方法である。
(作用) 本発明に係わる鋼材の表層部の硬化方法について以下詳
細に説明する。
まず、ショット投射について説明する。
ショット投射は、鋼材表層部に圧縮残留応力を付与し、
鋼材の疲れ強さを向上させるものである第1の工程のシ
ョット投射エネルギーが7.0gm”/ s2より大き
な場合、第2の工程の繰返しショット投射において、前
のショット投射よりもショット粒径および投射エネルギ
ーを順次小さくしたショット投射を行っても、第1の工
程のショット投射の影響が大きく残り、表面肌は粗(な
る、さらに、オーバーピーニングにより鋼材表面の塑性
変形率が大きくなり表面の圧縮残留応力が低下し、鋼材
表面から疲れ亀裂が発生し疲れ強さを逆に低下させる。
また、第1の工程のショット投射エネルギーが0.45
gm”/s”未満では十分な圧縮残留応力は得られない
、従って、第1の工程のショット投射エネルギーは0.
45〜7.08−17s1とする。
第2の工程の繰返しショット投射におけるショット投射
エネルギーが1.5 gm”八2より大きな場合、表面
粗さの低減効果は得られず、また、ショット投射エネル
ギーが0.01gm”/s”未満でも表面粗さの低減効
果は得られない、従って、第2の工程のショット投射エ
ネルギーは0.01〜1.5 gm”/siとする。
また、表面粗さの低減のため、ショット粒径はショット
投射ごとに前のショット投射時のショット粒径かそれ以
下とし、ショット投射エネルギーはショット投射ごとに
順次低下させるものとする次に、ショット投射後の低温
焼鈍について述べる。
ショット投射後の低温焼鈍は、ショッ]投射による微視
的内部ひずみに起因する弾性限の低下を回復することが
でき、かつ、圧縮残留窓ノコの最大値をやや低め、表面
の圧縮残留応力を道に高め、表面から圧縮残留応力の最
大値までの残留応力の分布を平坦にする効果がある。
低温焼鈍温度を300°Cより高くすると圧縮残留応力
が急激に低下し、ショット投射の効果がなくなる。また
、80℃未満では圧縮残留応力の表面からその最大値ま
での分布を平坦にする効果がない、従って、ショット投
射後の低温焼鈍温度は80〜300°Cとする。
一方、低m境鈍時間については、60分を超えると圧縮
残留応力が急激に低下し、また、3分未満では表面の圧
縮残留応力を高める効果が十分に1斗られないため、3
〜60分間とすることが好ましい留応力を測定した。そ
の結果をショット投射条件及び低′/r1焼鈍条件とと
もに第1表に示す。
(以下余白) 第2の工程を少なくとも1回以上行う理由は、鋼材表面
の粗さを低減することと表面からの圧縮残留応力分布を
平坦かつ高めるためである。
(実施例) 本発明の構成は上記の通りであるが、以下に実施例につ
いて説明する。
実施例及び比較例とも引張強さ210kgf/ms” 
(ロックウェル硬さHRC55)級の弁ばね用St −
Crtiiilのオイルテンパー線、直径411m、長
さ600mmを供試材に用い、第1表に示すショット投
射条件及び低温焼鈍条件にしたがい、供試材にロックウ
ェル硬さHRC61のシジット粒を遠心式加速方法で投
射しその後低温焼鈍を行った。
これらの操作の後、最大表面粗六と最大圧縮残また、実
施例H,l及び比較例J、Kについて、鋼材表面から中
心部に向けて残留応力の分布状態を調べた。その結果を
第1図に示す。
第1図の横軸は鋼材表面からの深さを、縦軸は残留応力
をそれぞれ示し、残留応力の負は圧縮残留応力を、正は
引張残留応力を示す。
さらに、実施例1と比較例B、Kについて、各12本の
試験片を準備し、嶋津製作所製の中村弐回転曲げ疲れ試
験機を用いて、試験応力90.0kgf/am”で疲れ
試験を行った。その結果を第2表に示す。
(以下余白) 第2表 る。
比較例Aは、1回目のショット投射エネルギーが13.
85B”/s”と本発明の規定値を超えているため、2
回目のショット投射エネルギーを0.138m”/S2
に低下させても1回目のショット投射の影響が残り、最
大表面粗さは31.5μ鋤と粗くなっている比較例Bは
、1回目のショット投射エネルギーが比較例Aと同じで
あるため、3回のショット投射を行ったにも拘らず表面
粗さは20.8μmと粗く、また、表面はオーバーピー
ニングの状態である、このため、第2表に示すように疲
れ試験の結果、12本中4本が何れも表面欠陥から破壊
しており、これらの中、2本が繰返し数10″のオーダ
で、他の2本が繰返し数10’のオーダで破壊している
。このように、表面粗さが粗く、オーバーピーニングの
状態では、例え、最大圧縮残留応力が88.8kgf/
ss+”と高くとも、耐疲れ特性は低下している比較例
Cは、1回目のショット投射において、ショット粒径を
1mm、ショット投射エネルギーを9.43gm”/s
”と比較例Aよりも小さくしているが、本発明の規定値
7.0 gm”/s”以下を満足していないため、表面
粗さは比較例Aよりも小さくはなっているが、まだ14
.3μ−と粗い。
比較例りは、比較例Bに対して1回目のショット投射に
おいて、ショット粒径を1mm、ショット投射エネルギ
ーを9.43gm”/s”と小さくしているが、本発明
の規定値を超えているため、表面粗さは比較例日よりも
小さくなっているものの、まだ122μ閣と粗い。
比較例Eは、1回目のショット投射エネルギーは6.9
3gm”/s”と本発明の規定値7.0 gg+”/s
”以下を満足しているが、2回目のショット投射エネル
ギーが2.04gm”/s”Sと本発明の規定(Jll
、5 gm”/s”以下を満足していないため表面粗さ
は12.8μ−と比較例りよりも粗くなっている。
比較例Fは、比較例Eに3回目のショット投射を行った
ものであるが、2回目のショット投射エネルギーが本発
明の規定値を超えているため、十分な表面粗さの低減効
果が得られず、表面粗さは比較例Eよりもやや小さくは
なっているが、まだ11.7 tノー と粗い。
実施例Gは、1回目のショット投射はショット粒径1.
抛−、ショット投射エネルギー6.93gm”/s”で
行い、2回目のショット投射はショット粒径0゜3a+
s 、ショット投射エネルギー0.13g112/s”
で行ったものである6表面粗さは8.9μ−と小さく、
最大圧縮残留応力は82.4kgf/am” テii:
y ル。
実施例Ifは、1回目のショット投射はショット粒径1
.Omm 、ショット投射エネルギー6.93gm”/
s”で行い、2回目のショット投射はショット粒径0゜
6m11、ショット投射エネルギー1.50gm”/s
”で行ったものである。2回目のショット投射エネルギ
ーは本発明の規定値の上限ではあるが、表面粗さはio
、oμ錫と小さい。また、第1図に示すように、鋼材表
面から最大圧縮残留応力までの残留応力の分布は多少の
凹凸はあるものの、鋼材表面の圧縮残留応力の向上が図
られている。
実施例Iは、1回目のショット投射はショット粒径1.
Omn 、ショット投射エネルギー6.934+m2/
s”で行い、2回目のショット投射はショット粒径0゜
6mm 、ショット投射エネルギー1.04gm”/s
”で行い、3回目のショット投射はショット粒径0.3
−m、ショット投射エネルギー0.13gm”/s”で
行ったものである0表面粗さは7.6 μ楓と非常に小
さく、最大圧縮残留応力は82.6kgf/m+*”で
ある。また、第1図に示すように、鋼材表面から最大圧
縮残留応力までの残留応力の分布は掻めて平坦である。
このため、第2表に示すように疲れ試験の結果、12本
中12本とも繰返し数107回まで未破壊であり非常に
良い耐疲れ特性を示している。
比較例jは、実施例G−1で行った1回目のショット投
射のみを行ったもので、表面粗さは23.5μmと粗く
、最大圧縮残留応力は80.0kgf/mm”と低い。
また、第1図から明らかなように、鋼材表面の圧縮残留
応力は低く、鋼材表面から最大圧縮残留応力までの残留
応力の分布は平坦ではない。
このように、1回のショット投射と1回の低温焼鈍のみ
では、鋼材表面の高い圧縮残留応力と平坦な圧縮残留応
力の分布を得ることはできない。
比較例には、実施例Iの低温焼鈍条件を変えたもので、
実施例Iの1回目と2回目の低温焼鈍を省略し、3回目
の低温焼鈍の温度を120℃から230℃に変えたもの
で、表面粗さ及び最大圧縮残留応力は実施例Iと同じで
あるが、低温焼鈍の実施回数が少ないため、第1図に示
すように、鋼材表面から最大圧縮残留応力までの残留応
力分布には大きな凹凸がある。このため第2表に示すよ
うに、疲れ試験の結果12本中2本が表層部の内部欠陥
から破壊しており、何れも繰返し数10−回のオーダで
破壊している。
以上の実施例の結果からも明らかなように、本発明に係
わる鋼材の表層部の硬化方法は極めて高い耐疲れ特性が
要求される内燃機関用弁ばねなどの鋼材の表層部の硬化
方法に最も相応しいものである。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明に係わる鋼材の表層部の硬
化方法は、鋼材の表面粗さの低減および圧縮残留応力の
表面からその最大値までの分布を平坦にし、かつ圧縮残
留応力残留応力を高めることんより、極めて高い耐疲れ
特性が要求される鋼材の表層部の硬化に優れた効果を有
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は鋼材表面から中心部への残留応力の分布状態を
示すグラフである。 第1図(a) 鋼材表面からの深さ(mm)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 鋼材の表層部の硬化方法であって、ショットピーニング
    とショットピーニング後の低温焼鈍の組合せを一工程と
    し、第1の工程は、鋼材の表面に鋼材の硬さ以上の硬さ
    をもつショット粒を投射エネルギー0.45〜7.0g
    m^2/s^2で投射し、その後、鋼材を80〜300
    ℃の温度で焼鈍することとし、第2の工程は、鋼材の表
    面に鋼材の硬さ以上の硬さをもつショット粒を投射エネ
    ルギー0.01〜1.5gm^2/s^2で投射し、そ
    の後、鋼材を80〜300℃以下の温度で焼鈍すること
    とし、かつ、ショット粒径はショット投射ごとに前のシ
    ョット投射時のショット粒径に同じかそれ以下とし、シ
    ョット投射エネルギーはショット投射ごとに順次低下さ
    せ、上記第1の工程の後に第2の工程を少なくとも1回
    以上行うことを特徴とする鋼材の表層部の硬化方法。
JP6263189A 1989-03-14 1989-03-14 鋼材の表層部の硬化方法 Pending JPH02240212A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0810294A1 (de) * 1996-05-24 1997-12-03 TRW Deutschland GmbH Nichtrostender Vergütungsstahl für Ventile in Verbrennungsmotoren

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0810294A1 (de) * 1996-05-24 1997-12-03 TRW Deutschland GmbH Nichtrostender Vergütungsstahl für Ventile in Verbrennungsmotoren

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