JPH02240013A - 貼付用基材およびその製造方法 - Google Patents

貼付用基材およびその製造方法

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JPH02240013A
JPH02240013A JP1061194A JP6119489A JPH02240013A JP H02240013 A JPH02240013 A JP H02240013A JP 1061194 A JP1061194 A JP 1061194A JP 6119489 A JP6119489 A JP 6119489A JP H02240013 A JPH02240013 A JP H02240013A
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Masaji Asano
浅野 正司
Hiromasa Okada
岡田 弘正
Yasuaki Araida
康朗 新井田
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 本発明は湿布薬剤用、救急絆創用などの貼付用基材に関
するものである。
く従来の技術〉 従来、貼付用基材としては、モスリン、スフモスなどの
布帛やビニルフイルムが広く使用されていた。また、貼
付用基材として不織布を使用することも既に提案されて
いる。例えば、多数の細透孔を配した不織布の片面に、
エチレン−酢酸ビニルコボリマーの透明薄膜がラミネー
トされt;貼付材が実公昭60−23287号公報に、
溶融紡糸されたポリウレタン弾性フィラメントを積層し
て得た、ポリウレタン弾性繊維不織布を皮膚粘付剤等の
基材に使用する医用感圧接着性シートが特開昭61−2
2855号公報に提案されている。
く発明が解決しようとする課題〉 従来の貼付用基材では伸縮性が殆どなく、柔軟性に欠け
るために肌添い性が悪いとか、通気性がないため蒸れる
どかの欠点があり、使用上の違和感についての改善が必
要である。更に、薬剤塗布量が多いなどの問題点がある
また、従来の溶融紡糸に使用されているエチレン−酢酸
ビニル共重合体鹸化物、またはポリウレタンを用いた場
合、溶融押出物を高圧気体噴射流で繊維流を形成し、搬
送してシート状に捕集して不織布とするいわゆるメルト
ブローン紡糸法による不織布の製造方法では、十分に細
化、配向した繊維が得られず、均一性の良好な繊維流を
形成することができないために、繊維の太さ、繊維長が
不均一であり、地合いの良い貼付用基材を得ることがで
きない。特に、メルトブローン法で幅がlmを越える広
幅の不織布を、均一性の良いメルトブローン不織布とす
ることは困難である。
本発明は、貼付用基材に適した柔軟で肌添え性が良《、
a潤性、親油性のある均一性の良い広幅のメルトブロー
ン極細繊維不織布の緻密で柔軟な貼付用基材不織布を提
供するにある。
く課題を解決するための手段〉 本発明は、エチレン含有量40〜60モル%、固有粘度
〔η〕が0.055〜0.08512/gにあるエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体鹸化物を主体とした重合体でな
る平均繊維直径8ミクロン以下のメルトブローン極細繊
維不織布で構成され、少なくとも一面は非連続模様状に
繊維の接触部の大部分が接着した面であることを特徴と
する貼付用基材である。
また、本発明はエチレン含有量40〜60モル%、固有
粘度〔l〕が0.055〜0.085Q/gにあるエチ
レン−酢酸ビニル共重合体鹸化物を主体とした重合体9
5〜60重量%、およびソフトセグメント含有量45〜
75重量%であって、ジオールを主体とした鎖伸長剤で
なる固有粘度〔η〕が0.05〜0.lOQ/gにある
ポリウレタンを主体とした重,合体5〜40重量%の混
合紡糸繊維でなる平均繊維直径8ミクロン以下のメルト
ブローン極細繊維不織布で構成され、少なくとも一面は
非連続模様状に繊維の接触部の大部分が接着した面であ
ることを特徴とする貼付用基材である。
また、本発明はエチレン含有量40〜60モル%、固有
粘度〔η〕が0.055〜0.08512/gにあるエ
チレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物を主体とした重合体
95〜60重量%、およびポリオレフィン5〜40重量
%の混合紡糸繊維でなる平均繊維直径8ミクロン以下の
メルトブローン極細繊維不織布で構成され、少なくとも
一面は非連続模様状に繊維の接触部の大部分が接着した
面であることを特徴とする貼付用基材である。
更に、本発明はエチレン含有量40〜60モル%、固有
粘度〔η〕が0.055〜0.085Q/gにあるエチ
レン−酢酸ビニル共重合体顛化物を主体とした重合体で
なる平均繊維直径8ミクロン以下のメルトブローン極細
繊維95〜60重量%、およびポリオレフインでなる平
均繊維直径8ミクロン以下のメルトブローン極細繊維5
〜40重量%の繊維混繊不織布で構成され、少なくとも
一面は非連続模様状に繊維の接触部の大部分が接着した
面であることを特徴とする貼付用基材である。
そして、本発明はエチレン含有量40〜60モル%、固
有粘度(v)が0.0 5 5 〜0.0 8 5Q/
gにあるエチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物を主体と
した重合体を溶融し、メルトブローン法で紡糸して平均
繊維直径8ミクロン以下の極細繊維流を形成し、該繊維
流をシート状に捕集して極細繊維不織布とし、少なくと
も一面を緻密化および非連続模様状に繊維の接触部の大
部分が接着する処理を行うことを特徴とする貼付用基材
の製造方法である。
また、本発明はエチレン含有量40〜60モル%、固有
粘度〔η〕が0.055〜0.08512/gにあるエ
チレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物を主体とした重合体
95〜60重量%、およびソフトセグメント含有量45
〜75重量%であって、ジオールを主体とした鎖伸長剤
でなる固有粘度〔η〕が0 .0 6 −..0 .1
 2l/gにあるポリウレタンを主体とした重合体ある
いはポリオレ7インから選ばれた重合体5〜40重量%
の混合重合体を溶融し、メルトブローン法で紡糸して平
均繊維直径8ミクロン以下の混合紡糸極細繊維流を形成
し、該繊維流をシート状に捕集して極細繊維不織布とし
、少なくとも一面を緻密化および非連続模様状に繊維の
接触部の大部分が接着する処理を行うことを特徴とする
貼付用基材の製造方法である。
更に、本発明はエチレン含有量40〜60モル%、固有
粘度〔ワ〕が0.055〜0.08!l/gにあるエチ
レン−酢酸ビニル共重合体鹸化物を主体とした重合体を
溶融し、メルトブローン法で紡糸して平均繊維直径8ミ
クロン以下の極細繊維流■を形成し、一方、ポリオレフ
ィンから選ばれた重合体を溶融し、メルトブローン法で
紡糸して平均繊維直径8ミクロン以下の極細繊維流II
を形成し、該繊維流工およびIIを重量比で繊維流工が
95〜60重量%および繊維流■が5〜40重量%の範
囲で混繊し、シート状に捕集して極細繊維混繊不織布と
し、少なくとも一面を緻密化および非連続模様状に繊維
の接触部の大部分が接着する処理を行うことを特徴とす
る貼付用基材の製造方法である。
すなわち、本発明は特定の物性範囲にあるエチレン−酢
酸ビニル共重合体鹸化物あるいはエチレン−酢酸ビニル
共重合体鹸化物と他の重合体との混合重合体をメルトブ
ローン紡糸法で紡糸して得た極細繊維不織布、またはエ
チレン−酢酸ビニル共重合体のメルトブローン極細繊維
とポリオレフインメルトブローン極細繊維との極細繊維
混繊不織布からなり、均一性が良く、柔軟で肌添い性の
良好な貼付用基材に適しt一極細繊維不織布を製造する
ことにある。
本発明はエチレン含有量が40〜60モル%、重合体の
溶液で測定した固有粘度〔▼〕が0.055〜0.08
5i2/gの範囲であるエチレン−酢酸ビニル共重合体
鹸化物を使用することである。この重合体のエチレン含
有量が40モル%未満である場合には、重合体の熱安定
性が悪くなり、溶融粘度が上昇、し、不溶融性物(ゲル
状物)が発生して安定なメルトブローン法紡糸ができな
くなるため、良好な繊維流の形成が得られないとか、不
織布中に未溶粒物などの粒状物の混入が多くなる。一方
、エチレン含有量が60モル%を越えて多くなると、ポ
リビニルアルコール特有の剛性、引張特性、染色性、吸
湿性、耐熱性が低下し、不織布の触感がポリオレフイン
様あるいはワックス様の好ましくないものとなる。また
、重合体の固有粘度〔l〕が0.055〜0.085Q
/gの範囲外になり、固有粘度〔η〕が小さくなると、
溶融粘度が小さくて、十分な曳糸性が得られず、十分に
細化した良好な繊維流を形成することができないため、
均一性の良い不織布が得られないとか、不織布中に微小
な玉状物が多数混入するとか、不織布の強力が低く、腰
がなくなるとか、耐熱性が低下するなどのために貼付用
基材としては好ましくないものとなる。
一方、固有粘度〔ワ〕が0.085Q/gを越えて高粘
度になると、メルトブローン法では十分に細化、配向し
た繊維の繊維流を形成し、安定に紡糸することができな
いため、均一性が悪い極細繊維不織布であって不織布の
強力が弱く、風合いの粗硬なものとなり貼付用基材とし
て適さないものどなる。
更に、エチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニルの酸
化度は80モル%以上、好ましくは90モル%以上であ
る。鹸化度が小さいと吸湿性、耐熱性が低下するばかり
ではなく、風合いが硬くなり貼付用基材どしては好まし
くない。
また、本発明で使用するポリウレタンは、平均分子量5
00〜3000のポリマージオール、例えば、ポリエス
テルジオール、ポリエーテルジオール、ポリエステルエ
ーテルジオール、ポリヵブロラクトンジオール、ポリカ
ーポネートジオール、などの群から選ばれた少なくとも
1種類のポリマージオールど、有機ポリイソンアネート
、例えば、トリレンジイソシア不−1・、キシリレンジ
イソシアネート、ジフエニルメタンジイソシアネート、
水素化ジフエニルメタンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネートなどの芳香族系ジイソシアネー]・、
環状基を有する脂肪族系ジイソシアネート、脂環族系ジ
イソシアネ−1・などの群から選ばれた少なくとも1種
類の有機ジイソシア不一トと、鎖伸長剤どして活性水素
原子を少なくとも2個有する分子量400以下の低分子
化合物、例えば、ジオール、アミノアルコール、ジアミ
ンなどの群から選ばれた少なくとも1種類の化合物を反
応させて得たポリウレタンである。また、より柔軟性、
伸縮性の高いポリウ1/タンを得るために好ましいソフ
トセグメントとしては、低分子ジオールの少なくとも4
0重1%が側鎖を有する炭素数5〜l2の脂肪族ジオー
ルとジカルポン酸との縮合重合で得た平均分子量500
〜3000のポリエステルジオールを主体としたポリマ
ージオールであり、鎖伸長剤が低分子ジオールを主体ど
した鎖伸長剤である。そして、ポリマージオールと有機
ジイソシアネ−1・と鎖伸長剤を所望の組成比で選び、
溶融重合法、塊状重合法あるいは溶液重合法などで重合
してポリウ1/タンとする。また、均一性の良い不織布
を得るt:めにはポリウレタン製造時の組成において、
ソフトセグメントとなるポリマージオールの含有量が4
5〜75Ii量%であり、鎖伸長剤がジオールを主体ど
した鎖伸長剤を用いて重合する。そして、ベレッl・化
して使用するポリウレタンの場合は、ポリウレタンの溶
融紡糸時の粘度低下を考慮してベレット化後の固有粘度
(v)が0.06〜O.1.2(1/gの範囲ど、高め
の粘度になるように重合時に調整する。また、溶融重合
法で重合して、ペレット化することなく直接メルトブロ
ーン紡糸法で極細繊維不織布とする場合は、紡糸時の粘
度低下を考慮しなくてもよいため、紡糸後の固有粘度〔
η〕が0.05〜0.10Q/gの範囲にあるように調
整する。また、ポリウレタン中のソフトセグメント含有
量は45〜75重量%の範囲であり、ソフトセグメント
含有量が45重量%に満たない場合は、紡糸性や極細繊
維化の点では良いが、不織布の柔軟化、伸縮性、形態の
安定化、貼付用基材としての面の平滑性、肌添え性など
の点で好ましくない。一方、ソフトセグメント含有量が
75重量%を越えて多くなると、不織布としての柔軟性
の点では良いが、紡糸性、極細繊維,化が悪くなり、地
合の良い極細繊維不織布が得られなくなる。また、ポリ
ウレタンの固有粘度〔ワ〕が小さい場合には十分に細化
した繊維が得られないし、不均一な太さの繊維の不織布
になる。また、ポリウレタンの固有粘度CI)が大きい
場谷には溶融粘度が高くなり良好な極細繊維の繊維流の
形成が得られない。
また、本発明で使用するポリオレフィンとしては、例え
ば、ポリエチレン、エチレンプロピレン共重合体、エチ
レンl−プテン共重合体、エチレンl−オクテン共重合
体、ポリプロピレン、ポリブテンなどのポリオレフィン
、あるいはそれらのポリオレフィンに湿潤性を付与した
ポリオレフインなどの群から選ばれた少なくとも1種類
の重合体である。好ましくは、溶融粘度がASTM D
−1238法で測定したメルト7ローレート(以下Ml
と略す)値がポリオレフィン30−100g/10分、
湿潤性ポリオレ7イン70〜230g/10分の範囲で
ある。Ml値が上記の範囲以外では好ましくない不規則
な繊維流が生ずるため、均一性の良い極細繊維不織布を
得ることができない。
そして、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物とポリウ
レタンあるいはポリオレフィンとの重合体混合または繊
維混合の混合比は、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化
物が95〜60重量%、ポリウレタンあるいはポリオレ
フィンが5〜40重量%の範囲である。この範囲を越え
てエチレン−酢酸ビニル共重合体の量が少なくなると、
エチレン−酢酸ビニル共重合体に基づく吸湿性、薬剤と
の親和性、風合いなどの特長が得られなくなる。
次に、貼付用基材不織布を製造する重合体のメルトブロ
ーン紡糸法は、紡糸温度250〜300゜C1搬送気体
圧力(ゲージ圧力)0 .5 〜5 Kg/am”の条
件下で紡糸することによって、平均繊維直径8ミクロン
以下の極細繊維が得られ、均一性の良好な繊維流を形成
することができる。この繊維流をコンベアーネット上に
シート状に捕集することによって、広幅であっても均一
性の良好な極細繊維不織布とすることができる。得られ
た不織布は少なくとも一面を緻密化と非連続模様状に繊
維の接触部の,大部分が接着する処理を行う。すなわち
、捕集した極細繊維不織布の一面あるいは両面を、プレ
ス処理あるいは繊維を軟化する温度に加熱したロールア
ルいはエンドレスベルトでプレス’A理することによっ
て不織布面を緻密化し、繊維の接触部を接着させる。ま
た、プレスに使用するロールアルいはエンドレスベルト
の少なくとも一方は深い凹凸模様またはビンポイントの
エンボスロールアルいはエンドレスベルトを使用するこ
とが柔軟性、風合い、伸縮性などの点で好ましい。
また、本発明のエチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物を
紡糸するに際し、他の熱可塑性重合体、例えば、ポリビ
ニルアルコール、ナイロン−6、ナイロン−66、ナイ
ロン−610などのポリアミド、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンチレフタレートなどのポリエステ
ルから選ばれた重合体を混合してもよい。重合体の混合
比率は40〜5重量%である。また、顔料あるいは顔料
をあらかじめ熱可塑性重合体に分牧させたマスターバッ
チや、繊維の膠着性を防止するための添加剤、例えば、
酸化チタン、微細酸化ケイ素などを添加混合することも
よい。
本発明の貼付用メルトブローン極細繊維不織布の目付は
、指向する用途によって決められるが、一般に、30〜
200g/m2の範囲である。
本発明の貼付用メルトブローン極細繊維不織布は、親水
性と親油性を有し、良好な耐薬品性であって、伸縮性あ
るいは伸長性に優れ、透気性、透湿性が高く、柔軟で肌
添え性、触感に優れた貼付用基材である。更に、薬剤の
なじみ性、薬剤塗布性が良いものである。
く実施例〉 次に、、本発明の実施態様を具体的な実施例で説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中の部および%はことわりのない限り、重
量に関するものである。
また、本発明の重合体の固有粘度〔ク〕は、エチ1/ン
ー酢酸ビニル共重合体峡化物の場合、フェノール85%
、水15%の混合溶媒に溶解し、またポリウレタンの場
合、N,N’−ジメチルホルムアミドに溶解,し、毛細
管粘度計を用いて温度30℃で測定し、固有粘度(l)
を次式で求めた。
?−P=(ヒーto)/ta− (t/tO)− 1(
 ? ) − 1im v * e/ cただし、t 
は溶液の流下時間(秒) 七。は溶媒の流下時間(秒) C は重合体の濃度(g/l2) 実施例1 エチレン含有量49モル%、酸化度98モル%、固有粘
度(v)−0.062Ω/gのエチレン−酢酸ビニル共
重合体峡化物をエクストルーダーで溶融し、メルトブロ
ーン用ダイに直径0.3mmの吐出孔を1mm間隔で一
列に配列したノズル部と、その両側に幅0−25n+m
の気体噴出用スリットを設けたダイを用い、溶融紡糸温
度280゜C、孔当たりの吐出量0.2g/分で吐出さ
せ、搬送空気温度280℃、空気ゲージ圧1 . 5 
Kg/ am2の条件でメルトブローン法で紡糸し、紡
出極細繊維流はダイより約25cmの位置tこ設置した
、一定速度で走行するベルトコンベアーネット捕集機の
ネット上に捕集して、平均目付45g/m2のメルトブ
ローン極細繊維不織布を得た。
このメルトブローン不織布繊維を走査型電子顕微鏡(以
下SEMと略記する)で500倍に拡大して観察したと
ころ、繊維の平均直径は約4.7ミクロンであった。ま
た、極細繊維不織布は緻密な集積状態ではあるが柔軟な
風合いを有していた。
このメルトブローン極細繊維不織布に圧着部面積20%
、線圧力5 Kg/ cm,ロール温度100℃、処理
速度10m/分でピンポイントエンポスカレンダーロー
ルでプレス処理を行って、表面にビンポイント模様に部
分的に繊維の大部分を接合した。
得られた不織布は強力が高く、湿布薬の基材として使用
したところ、伸長性があるため肌添い性が良く、肌触り
、薬剤とのなじみ性が良く、更に耐薬品性に優れている
ものであった。
比較例1 エチ1/ン含有量49モル%、酸化度98%、固有粘度
〔ワ〕・0.092Q/gのエチレン−酢酸ビニル共重
合体鹸化物を実施例lと同じ装置でメルトブローン昧紡
糸を行った。しかし、実施例lと同一条件では十分な紡
糸性が得られないため、紡糸温度を300°C1搬送空
気温度300゜C5空気ゲージ圧5 Kg/ am”に
変更して紡糸した。しかし、溶融粘度が高くて十分に細
化した繊維が得られず、繊維の太さは不揃いで、細い繊
維でも平均直径が約12ミクロンもあり、しかも均一性
の良い極細繊維流は得られなかった。また、得られた不
織布は粗硬であって、強力も弱く湿布用基材としては適
しないものであった。
実施例2 エチレン含有量49モル%、酸化度98%、固有粘度(
l)・0.062Q/gのエチ1/ンー酢酸ビニル共重
合体鹸化物37部、黄茶色の顔料20%含有するボリブ
ロビレン3部とを混練して実施例1と同じ装置でメルト
ブローン法紡糸を行った。紡糸条件を実施例1と同一に
して紡糸したが、紡糸性は良好で、色の濃淡斑のない肌
色に着色された平均目付85g/n+”の均一性の良い
メルトブローン極細繊維不織布が得られた。
この不織布をSEMで観察すると、繊維の平均直径は約
5ミクロンであった。織り目模様の深い彫刻を施したエ
ンポスロールを用い、この極細繊維不織布にロール温度
120゜C1線圧力3Kg/cmでエンポスを施した。
得られた極細繊維不織布は木締で作られた布帛の触感と
風合いを有していて、伸長切断強力が高く、柔軟で伸長
性があって肌添い性が良く、着用時の違和感のない、薬
剤の塗布性の良い貼付用基材であった。
実施例3 3−メチル1.5−ペンタンジオールとアジピン酸とを
縮合重合して得た平均分子量l100のボリ3一メチル
1.5−ペンタンアジベートグリコール1モル(46%
)、4.4’−ジフエニルメタンジイソシアネート4モ
ル、ブチレングリコール3モルの組成を溶融重合法で重
合し、固有粘度(v)−0.097Q/gのポリウレタ
ンを得た。このポリウレタンは溶融重合後、ストランド
として取り出し、ベレタイザーで切断してベレットとし
た。このポリウレタンペレット30部と、エチレン含有
量55モル%、鹸化虞98モル%、固有粘度(l)・0
.0720/gであるエチレン−酢酸ビニル共重合体峡
化物70部をベレットで混合し、混合ベレットをエクス
トルーダーで溶融し、メルトブローン用ダイに直径0.
3nv+の吐出孔を1闘間隔で一列に配列したノズル部
と、その両側に幅0.25mmの気体噴出用スリットを
設けたダイを用い、溶融紡糸温度280°C1孔尚たり
の吐出量0.2g/分で吐出させ、搬送空気温度280
゜C、空気ゲージ圧2.5Kg/cI1”の条件でメル
トブローン法で紡糸し、紡出極細繊維流はダイより約2
5cmの位置に設置した、一定速度で走行するベルトコ
ンベアーネット捕集機のネット上に捕集して、平均目付
95g/m”のメルトブローン極細繊維不織布を得た。
このメルトブローン極細繊維不織布の繊維は均一性の良
好なものであり、その平均繊維直径は約6.8ミクロン
の極細繊維からなるものであった。
この極細繊維不織布を実施例lと同じ条件でカレンダー
処理して表面を非連続模様状に繊維の大部分を融着して
緻密な面とした。このものは伸縮性に富み、柔軟で肌添
え性が良い貼付用基材であった。
比較例2 実施例3のメルトブローン法紡糸において、ポリウレタ
ン固有粘度(v )=O . l 6 Q/gの高粘度
のポリウレタンに重合し、実施例3と同じに重合体混合
物として同じ条件でメルトブローン法紡糸ヲ行ったとこ
ろ、2時間程度の短時間では紡糸性に特に目立つ異常は
なかったが、それ以上の長時間になるとメルトブローン
による曳糸性が急速に低下し、断糸が多発し、未溶粒物
が付着した切断繊維片が不織布に混在してきて安定に紡
糸することができなくなり、貼付用基材に使用できる不
織布ではなかった。
実施例4 Ml−205のエチレンl−オクテン共重合体(重合体
A)と、エチレン含有量58モル%、鹸化度95%、固
有粘度Cv )=0 .0 6 0 Q/gのエチレン
−酢酸ビニル共重合体鹸化物(重合体B)とを別々のエ
クストルーダーで溶融し、それぞれ実施例lで用,いた
と同じメルトブローン装置で、紡糸温度285℃、搬送
空気温度300°C1空気圧力2 Kg/ cm’の条
件で紡糸し、紡出した極細繊維流は重合体Aの繊維流を
35部と、重合体Bの繊維流を65部の比率で各繊維流
を合流し、同一捕集機のネット上に捕集して平均目付7
5g/m”のメルトブローン極細繊維不織布を得た。こ
の不織布の一面に135℃に加熱したピンポイントエン
ポスロールでエンボスし、繊維を部分的に模様状に接着
した。得られた極細繊維不織布は伸縮性があり、柔軟で
肌添え性が良く、薬剤ののりが良く、貼付材として好適
のものであった。
く発明の効果〉 本発明のメルトブローン極細繊維不織布は伸長切断強力
が高く、柔軟で伸縮性あるいは伸長性に優れていて肌添
え性が良く、透気性、透湿性が高く、親水性と親油性、
耐薬品性であって、薬剤の塗布性が良い貼付用基材であ
る。
特許出願人 株式会社 ク ラ レ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) エチレン含有量40〜60モル%、固有粘度〔
    η〕が0.055〜0.085l/gにあるエチレン−
    酢酸ビニル共重合体鹸化物を主体とした重合体でなる平
    均繊維直径8ミクロン以下のメルトブローン極細繊維不
    織布で構成され、少なくとも一面は非連続模様状に繊維
    の接触部の大部分が接着した面であることを特徴とする
    貼付用基材。
  2. (2) エチレン含有量40〜60モル%、固有粘度〔
    η〕が0.055〜0.085l/gにあるエチレン−
    酢酸ビニル共重合体鹸化物を主体とした重合体95〜6
    0重量%、およびソフトセグメント含有量45〜75重
    量%であつて、ジオールを主体とした鎖伸長剤でなる固
    有粘度〔η〕が0.05〜0.10l/gにあるポリウ
    レタンを主体とした重合体5〜40重量%の混合紡糸繊
    維でなる平均繊維直径8ミクロン以下のメルトブローン
    極細繊維不織布で構成され、少なくとも一面は非連続模
    様状に繊維の接触部の大部分が接着した面であることを
    特徴とする貼付用基材。
  3. (3) エチレン含有量40〜60モル%、固有粘度〔
    η〕が0.055〜0.085l/gにあるエチレン−
    酢酸ビニル共重合体鹸化物を主体とした重合体95〜6
    0重量%、およびポリオレフイン5〜40重量%の混合
    紡糸繊維でなる平均繊維直径8ミクロン以下のメルトブ
    ローン極細繊維不織布で構成され、少なくとも一面は非
    連続模様状に繊維の接触部の大部分が接着した面である
    ことを特徴とする貼付用基材。
  4. (4) エチレン含有量40〜60モル%、固有粘度〔
    η〕が0.055〜0.085l/gにあるエチレン−
    酢酸ビニル共重合体鹸化物を主体とした重合体でなる平
    均繊維直径8ミクロン以下のメルトブローン極細繊維9
    5〜60重量%、およびポリオレフインでなる平均繊維
    直径8ミクロン以下のメルトブローン極細繊維5〜40
    重量%の極細繊維混繊不織布で構成され、少なくとも一
    面は非連続模様状に繊維の接触部の大部分が接着した面
    であることを特徴とする貼付用基材。
  5. (5) エチレン含有量40〜60モル%、固有粘度〔
    η〕が0.055〜0.085l/gにあるエチレン−
    酢酸ビニル共重合体鹸化物を主体とした重合体を溶融し
    、メルトブローン法で紡糸して平均繊維直径8ミクロン
    以下の極細繊維流を形成し、該繊維流をシート状に捕集
    して極細繊維不織布とし、少なくとも一面を緻密化およ
    び非連続模様状に繊維の接触部の大部分が接着する処理
    を行うことを特徴とする貼付用基材の製造方法。
  6. (6) エチレン含有量40〜60モル%、固有粘度〔
    η〕が0.055〜0.085l/gにあるエチレン−
    酢酸ビニル共重合体鹸化物を主体とした重合体95〜6
    0重量%、およびソフトセグメント含有量45〜75重
    量%であつて、ジオールを主体とした鎖伸長剤でなる固
    有粘度〔η〕が0.06〜0.12l/gにあるポリウ
    レタンを主体とした重合体あるいはポリオレフインから
    選ばれた重合体5〜40重量%の混合重合体を溶融し、
    メルトブローン法で紡糸して平均繊維直径8ミクロン以
    下の極細繊維流を形成し、該繊維流をシート状に捕集し
    て極細繊維不織布とし、少なくとも一面を緻密化および
    非連続模様状に繊維の接触部の大部分が接着する処理を
    行うことを特徴とする貼付用基材の製造方法。
  7. (7) エチレン含有量40〜60モル%、固有粘度〔
    η〕が0.055〜0.085l/gにあるエチレン−
    酢酸ビニル共重合体鹸化物を主体とした重合体を溶融し
    、メルトブローン法で紡糸して平均繊維直径8ミクロン
    以下の極細繊維流 I を形成し、一方、ポリオレフイン
    から選ばれた重合体を溶融し、メルトブローン法で紡糸
    して平均繊維直径8ミクロン以下の極細繊維流IIを形成
    し、該繊維流 I およびIIを重量比で繊維流 I を95〜
    60重量%および繊維流IIを5〜40重量%の範囲で混
    繊し、シート状に捕集して極細繊維混繊不織布とし、少
    なくとも一面を緻密化および非連続模様状に繊維の接触
    部の大部分が接着する処理を行うことを特徴とする貼付
    用基材の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004329496A (ja) * 2003-05-06 2004-11-25 Japan Vilene Co Ltd 貼付薬用基材
JP2005314245A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Nitto Denko Corp 貼付剤
JP2017137595A (ja) * 2016-02-04 2017-08-10 公立大学法人 滋賀県立大学 繊維ウェブ及びその形成方法、並びに、積層シート及びその製造方法

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