JPH02235424A - 時間切替型帯域分割音声符号化方式および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［目　次］ 概要 産業上の利用分野 従来の技術（第１１図） 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段（第１．２図）作　用（第１
，２図） 実施例 （ａ）第１実施例の説明（第３〜６図）（ｂ）第２実施
例の説明（第７〜９図）（Ｃ）第３実施例の説明（第１
０図） （ｄ）その他 発明の効果 多重化部と、信号を複数のフレームに分散挿入して伝送
する時間切替制御部とをそなえるとともに、受信側に，
送信側時間切替制御部の切替動作に応動して切り替わる
時間切替制御部と、分離処理を施す分離部と、復号化処
理を施す復号化部と、補間処理を施す補間部と，帯域分
割フィルタ部と、帯域分割フィルタ部からの信号を合成
する加算部とをそなえるように構成する。

［概　要］ 音声信号について情報圧縮伝送を行なうための音声符号
化方式に関し、 時間的な切替要素を付加することにより、伝送すべき信
号を複数のフレームに分散挿入して伝送できるようにし
て、符号化速度が低い場合でも、再生音声品質を劣化さ
せないようにすることを目的とし、 送信側に、音声信号を複数帯域に分割する帯域分割フィ
ルタ部と，間引き処理を施す間引き部と、符号化処理を
施す符号化部と、多゜重化処理を施す［産業上の利用分
野］ 本発明は、音．声．信号について情報圧縮伝送を行なう
ための音声符号化方式に関する。

近年、．企業内通信システムやディジタル移動無線シス
テムあるいは音声蓄積システムなどにおいては、情報の
高能率な圧縮を行なえる音声符号化方式が要求される．
その一つとして帯域分割音声符号化方式が提案されてい
る。

［従来の技術］ 第１１図は従来の帯域分割音声符号化方式を説明するた
めのブロック図であるが，この第１１図に示すように，
送信側には、帯域分割フィルタ部１′，間引き部２，符
号化部３，多重化部４′が設けられるとともに、受信側
には、分離部５′復号化部６，補間部７，ＩＦ域分割フ
ィルタ部８′加算部９が設けられている。

なお、送信側と受信側との間は、伝送路１０が介装され
ている。

ここで、帯域分割フィルタ部１′は、音声信号を複数（
Ｎ）の帯域に分割するもので、各帯域を分担する複数（
Ｎ）のバンドパスフィルタ１′１〜１′一Ｎを有してい
る。

間引き部２は、帯域分割フィルタ部１′からの各帯域ご
との信号についてサンプル間引き処理を施すもので、複
数（Ｎ）の間引き器２−１〜２−Ｎを有している。

符号化部３は、間引き部２からの間引き処理を施された
各帯域ごとの信号についてＰＣＭあるいはＡＤＰＣＭ等
の符号化処理を施すもので，複数（Ｎ）の符号化器３−
１〜３−Ｎを有している．多重化部４′は、符号化部３
からの各信号について多重化処理を施して伝送路１０へ
送出するすものである。

分離部５′は、受信した多重化信号について分離処理を
施すものである。

復号化部６は、分離部５′からの信号について復号化処
理を施すもので５複数（Ｎ）の復号化器６−１〜６−Ｎ
を有している。

補間部７は、復号化部６からの信号について間引き部２
での間引き処理についての補間処理を施すもので、複数
（Ｎ）の補間器７−１〜７−Ｎを有している。

帯域分割フィルタ部８′は，補間部７からの信号につい
て複数（Ｎ）の分割された帯域ごとの信号を取り出すも
ので、複数（Ｎ）のバンドパスフィルタ８′−１〜８′
一Ｎを有している。

加算部９は、帯域分割フィルタ部８′からの信号を合成
するものである。

このような構成により、送信側において、入力音声信号
は，帯域分割フィルタ部１′で各帯域に分割され、各帯
域の信号は，間引き部２でサンプル間引き処理を施され
てから，符号化部３でＰＣＭ等の符号化を施されたのち
，符号化コードが多重化部４′で多重化されて伝送され
る．受信側においては、受信信号が、分離部５′で分離
されたのち、復号化部６で各帯域ごとに復号化される−
。更に、受信信号は、補間部７で補間処理を施された後
、帯域分割フィルタ部８′に通され、その出力が加算部
９にて合成される。これにより、復号化音声が得られる
ようになっている。

そして、かかる帯域分割音声符号化方式では，各箒域毎
に量子化ビット配分を変えることなどにより，情報の圧
縮がはかられる． ［発明が解決しようとする課題］ しかしながら，このような従来の帯域分割音声符号化方
式では、フレーム伝送する際に，１つのフレームに全帯
域の信号成分を入れて伝送しているので，例えば符号化
速度が１６ｋｂｐｓ以下になると、量子化ノイズが増大
して、再生音声品質が劣化するおそれがある。

本発明は，このような問題点を解決しようとするもので
，時間的な切替要素を付加することにより，伝送すべき
信号を複数のフレームに分散挿入して伝送できるように
して，符号化速度が低い場合でも，再生音声品質を劣化
させることがないようにした，時間切替型帯域分割音声
符号化方式を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 第１図は本発明の原理ブロック図である。

この第１図において、１は送信側帯域分割フィルタ部で
、この送信側帯域分割フィルタ部１は、音声信号を複数
の帯域（Ｎ）に分割するもので，この送信側帯域分割フ
ィルタ部１は、複数（ｎ）の通過帯域を離散的に有する
くし型フィルタ１一１〜１−Ｎ’を複数（Ｎ’＝Ｎ／ｎ
）そなえてもが成され、全てのくし型フィルタ１−ｉ（
ｉ＝１〜Ｎ　／　ｎ　）の通過帯域を合わせると、全音
声帯域を満足している。

２は間引き部で、この間引き部２は、送信側帯域分割フ
ィルタ部１からの各帯域ごとの信号について間引き処理
を施すものである。

３は符号化部で、この符号化部３は，間引き部２からの
間引き処理を施された各帯域ごとの信号について符号化
処理を施すものである．４は多重化部で、この多重化部
４は、符号化部３からの各信号について多重化処理を施
すものである。

１１は送信側時間切替制御部で、この送信側時間切替制
御部１１は、多重化部４からの多重化信号を複数のフレ
ームに分散挿入して伝送するものである． そして、これらの帯域分割フィルタ部１，間引き部２，
符号化部３，多重化部４および時間切替制御部１１は，
送信側に設けられる。

１２は受信側時間切替制御部で、この受信側時間切替制
御部１２は、送信側時間切替制御部１１の切替動作に応
動して切り替わるものである．５は分離部で、この分離
部５は，受信側時間切替制御部１２からの信号について
分離処理を施すものである． ６は復号化部で、この復号化部６は，分離部５からの信
号について復号化処理を施すものである。

７は補間部で，この補間部７は，復号化部６からの信号
について補間処理を施すものである。

８は受信側帯域分割フィルタ部で、この受信側帯域分割
フィルタ部８は、補間部７からの信号について複数（Ｎ
）の分割された帯域ごとの信号を取り出すもので、この
受信側帯域分割フィルタ部８も、複数（ｎ）の通過帯域
を離散的に有するくし型フィルタ８−１〜８一Ｎ′を複
数（Ｎ’＝Ｎ／ｎ）そなえて構成され、全てのくし型フ
ィルタ８−ｉの通過帯域を合わせると、音声帯域を満足
している． ９は加算部で、この加算部９は、受信側帯域分割フィル
タ部８からの信号を合成するものである。

そして、これらの受信側時間切替制御部１２，分離部５
，復号化部６，補間部７，受信側帯域分割フィルタ部８
および加算部９は、送信側に伝送路１０を介して接続さ
れる受信側に設けら九る．ところで、第２図に示すごと
く、多重化部４と分離部５とを省略しても良いが，この
場合、送信側時間切替制御部１１は，くシ型フィルタの
数（Ｎ．’＝Ｎ／ｎ）と同じ数（Ｎ／ｎ）のフレームに
信号を分散挿入して伝送するように靖成される。

なお、この第２図の場合も、送信側帯域分割フィルタ部
１および受信側帯域分割フィルタ部８が、それぞれ複数
（ｎ）の通過帯域を離散的に有するくし型フィルタ１−
１〜１−Ｎ’；８−１〜８一Ｎ’　　（Ｎ’＝Ｎ／ｎ）
を複数そなえて構成され、全てのくし型フィルタ１．−
ｉ　；　８−ｉ　　（ｉ＝１〜Ｎ　／　ｎ　）の通過帯
域を合わせると、音声帯域を満足している。

［作　用］ 第１図に示す本発明の時間切替型帯域分割音声符号化方
式では、送信側において、まず送信側帯域分割フィルタ
部１で、音声信号が複数の帯域（Ｎ）に分割されたあと
，間引き部２で，送信側帯域分割フィルタ部１からの各
帯域ごとの信号について間引き処理が施され，更には符
号化部３で、間引き部２からの間引き処理を施された各
帯域ごとの信号について符号化処理が施され，多重化部
４で、符号化部３からの各信号について多重化処理が施
される．そして、送信側時間切替制御部１１で，多重化
部４からの多重化信号を複数のフレームに分散挿入して
伝送することが行なわれる。

次に、受信側においては、受信側時間切替制御部１２が
，送信側時間切替制御部１１の切替動作に応動して切り
替わり，更に分離部５では、受信側時間切替制御部１２
からの信号について分離処理が施され、復号化部６で，
分離部５からの信号について復号化処理が施され、補間
部７で、復号化部６からの信号について補間処理が施さ
れ、受信側帯域分割？イルタ部８で，補間部７からの信
号について複数（Ｎ）の分割された帯域ごとの信号が取
り出され，最後に加算部９で、受信側帯域分割フィルタ
部８からの信号が合成される．これにより、再生復号化
音声信号が得られる。

また、第２図に示す本発明の時間切替型帯域分割音声符
号化方式では，送信側において，音声信号は，送信側帯
域分割フィルタ部１，間引き部２，符号化部３でそれぞ
れ上記と同様の処理を施された後、送信側時間切替制御
部１１で，くシ型フィルタの数（Ｎ’＝Ｎ／ｎ）と同じ
数（　Ｎ　／　ｎ　）のフレームに分散挿入して伝送す
ることが行なわれる。

そして、受信側においては、受信側時間切替制御部１２
が、送信側時間切替制御部１１の切替動作に応動して切
り替わり、更に受信信号は，復号化部６，補間部７，受
信側帯域分割フィルタ部８で上記と同様の処理を施され
た後、最後に加算部９で、受信側帯域分割フィルタ部８
からの信号が合成される。これにより，再生復号化音声
信号が得られる． ［実施例］ 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。

（ａ）第１実施例の説明 第３図は本発明の第１実施例を示すブロック図であるが
、この第１実施例では，第３図に示すように、送信側に
、帯域分割フィルタ部１，間引き部２，符号化部（ＰＣ
Ｍ符号化部）３，多重化部４および時間切替制御部１１
が設けられるとともに，受信側に，時間切替制御部１２
，分離部５，復号化部（ＰＣＭ復号化部）６，補間部７
，帯域分割フィルタ部８，加算部９が設けられている。

なお、送信側と受信側との間は，伝送路１０が介装され
ている。

ここで、間引き部２，符号化部３，復号化部６，補間部
７，加算部９については、従来のものと同様であるので
、その詳細な説明を省略するが，この実施例では、間引
き部２，符号化部３，復号化部６，補間部７はそれぞれ
４つの間引き器２−１〜２−４，ＰＣＭ符号化器３−１
〜３−４，ＰＣＭ復号化器６−１〜６−４，補間器７−
１〜７−４を有している。

ところで、送信側の帯域分割フィルタ部１は、音声信号
を複数（８）の帯域に分割するもので，このために，こ
の送信側帯域分割フィルタ部１は，複数（２）の通過帯
域をＲ＠的に有するくし型フィルタ（Ｃｏａ＋ｂ−Ｆｉ
ｌｔｅｒ）　１　−　１　〜１　−　４を複数（４）そ
なえて構成されている． また、くし型フィルタ１−１の特性を示すと，第４図（
．）のようになり、くし型フィルタ１一２の特性を示す
と、第４図（ｂ）のようになり、くし型フィルタ１−３
の特性を示すと、第４図（ｃ）のようになり，くシ型フ
ィルタ１−４の特性を示すと、第４図（ｄ）のようにな
る．なお、第４図（ａ）〜（ｄ）において、斜線を施し
た部分が信号通過帯域で、斜線を施していない部分が信
号遮断帯域である。したがって、各くし型フィルタ１−
ｉは、相互に通過帯域が一致せず、相互に相補的な関係
となっているが、全てのくし型フィルタｌ−ｉ（ｉ＝１
〜４）の通過帯域を合わせると、全音声帯域（約４ｋＨ
ｚ）を満足している．また，多重化部４は２つの多重化
器４−１．４−２を有しており，多重化器４−１は奇数
番目の符号化器３−１．３−３からの信号を多重化し、
多重化器４−２は偶数番目の符号化器３−２．３−４か
らの信号を多重化するようになっている。

従って，多重化器４−１では、くし型フィルタ１−１．
１−３で得られる帯域の信号が多重化され［第５図Ｃａ
）参照］、多重化器４−２では、くし型フィルタ１−２
．１−４で得られる帯域の信号が多重化される［第５図
（ｂ）参照１。

同様にして，分離部５は２つの分離器５−１，５−２を
有しており，分離器５−１は奇数番目の復号化器６−１
．６−３へ信号を分離し，分離器５−２は偶数番目の復
号化器６−２．６−４へ信号を分離するようになってい
る。

また，送信側時間切替制御部１１は、多重化部４からの
多重化信号を分割された帯域の数（８）よりも少ない数
（２）のフレームに分散挿入して伝送するもので，受信
側時間切替制御部１２は、送信側時間切替制御部１１の
切替動作に応動して切り替わるものである。ここで、フ
レームの切替タイミングを示すと、第６図のようになる
。

また、受信側帯域分割フィルタ部８は、補間部７からの
信号について複数（８）の分割された帯域ごとの信号を
取り出すもので，この受信側帯域分割フィルタ部８も、
複数（２）の通過帯域を離散的に有するくし型フィルタ
８−１〜８−４を複数（４）そなえて楕成され、そのフ
ィルタ特性はくし型フィルタ１−ｉのそれと同じになり
［第４図（ａ）〜（ｄ）参照】、全てのくし型フィルタ
８−ｉの通過帯域を合わせると、音声帯域を満足してい
る。

なお、図示していないが、送信側時間切替制御部１１の
出力側に、音声信号（データ）と制御信号とを多重化す
る多重化装置が設けられるとともに，受信側時間切替制
御部１２の入力側に、音声信号（データ）と制御信号と
を分離する分離装置が設けられている。

上述の構成により、送信側においては、まず送信側帯域
分割フィルタ部１で，音声信号が８つの帯域に分割され
たあと、間引き部２で、帯域分割フィルタ部１からの各
帯域ごとの信号について間引き処理が施され、更には符
号化部３で、ＩＩＩ引き部２からの間引き処理を施され
た各帯域ごとの信号について符号化処理が施され、多重
化部４で、符号化部３からの各信号について多重化処理
が施される。そして、送信側時間切替制御部１１で、多
重化器４−ｉの数（２）のフレームに，信号が分散挿入
して伝送することが行なわれる．次に，受信側において
は、受信側時間切替制御部１２が，送信側時間切替制御
部１１の切替動作に応動して切り替わり、更に分離部５
では、受信側時間切替制御部１２からの信号について分
離処理が施され、復号化部６で、分離部５からの信号に
ついて復号化処理が施され，補間部７で．復号化部６か
らの信号について補間処理が施され、受信側帯域分割フ
ィルタ部８で，補間部７からの信号について分割された
帯域ごとの信号が取り出され、最後に加算部９で、帯域
分割フィルタ部８からの信号が合成される。これにより
、再生復号化音声信号が得られる。

このようにして、時間的なフレームの切替制御により，
伝送すべき信号を複数（２つ）のフレームに分散挿入し
て伝送することができるので、符号化速度が低い場合で
も、再生音声品質を劣化させることがなくなる。

（ｂ）第２実施例の説明 第７図は本発明の第２実施例を示すブロック図であるが
，この第２実施例では、第７図に示すように、送信側に
、帯域分割フィルタ部１，間引き部２，符号化部（ＰＣ
Ｍ符号化部）３および時間切替制御部１１が設けられる
とともに、受信側に，時間切替制御部１２，復号化部（
ＰＣＭ復号化部）６，補間部７，帯域分割フィルタ部８
，加算部９が設けられている．すなわち，前述の第１実
施例と比べてみると、多重化部４と分離部５とが省略さ
れている． なお、この第２実施例では、間引き部２，符号化部３，
復号化部６，補間部７はそれぞれ２つの間引き器２−１
．２−２，ＰＣＭ符号化器３−１，３−２，ＰＣＭ復号
化器６−１．６−２，補間器？−１．７−２を有してい
る。

また、送信側の帯域分割フィルタ部１は，音声信号を複
数（４）の帯域に分割するために、複数（２）の通過帯
域を離散的に有するくし型フィルタ１−１．１−２を複
数（２）そなえて構成されている．ここで，くシ型フィ
ルタ１−１の特性を示すと、第８図（ａ）のようになり
、くし型フィルタ１−２の特性を示すと，第８図（ｂ）
のようになる．なお、第８図（ａ），（ｂ）においても
，斜線を施した部分が信号通過帯域で、斜線を施してい
ない部分が信号遮断帯域である。したがって、この第２
実施例においても，各くし型フィルタ１一−ｉは、相互
に通過帯域が一致せず、相互に相補的な関係となってい
るが、全てのくし型フィルタ１−ｉ　（ｉ＝１．２）の
通過帯域を合わせると、全音声帯域（約４ｋＨｚ）を満
足している。なお，これらのくし型フィルタ１−１．１
−２の入出力例を示すと，第９図のようになる。

さらに、送信側時間切替制御部１１は，くシ型フィルタ
の数と同数（２）のフレームに分散挿入して伝送するも
ので、受信側時間切替制御部１２は、送信側時間切替制
御部１１の切替動作に応動して切り替わるものである。

また、受信側帯域分割フィルタ部８は，補間部７からの
信号について複数（４）の分割された帯域ごとの信号Ｆ
取り出すもので，この受信側帯域分割フィルタ部８も、
複数（２）の通過帯域を離散的に有するくし型フィルタ
８−１．８−２を複数（２）そなえて構成され、そのフ
ィルタ特性はくし型フィルタ１−ｉのそれと同じになり
［第８図（ａ）．（ｂ）参照］、全てのくし型フィルタ
８−ｉの通過帯域を合わせると，音声帯域を満足してい
る。

なお、図示していないが、送信側時間切替制御部１１の
出力側に，音声信号（データ）と制御信号とを多重化す
る多重化装置が設けられるとともに、受信側時間切替制
御部１２の入力側に、音声信号（データ）と制御信号と
を分離する分離装置が設けられている点は、前述の第１
実施例と同じである。

このような構成により、送信側において、音声信号は，
送信側帯域分割フィルタ部１，間引き部２，符号化部３
でそれぞれ前述の第１実施例とほぼ同様の対応する処理
を施された後、送信側時間切替制御部１１で、くし型フ
ィルタの数と同じ数（・２）のフレームに分散挿入して
伝送することが行なわれる。

そして、受信側においては、受信側時間切替制御部１２
が、送信側時間切替制御部１１の切替動作に応動して切
り替わり、更に受信信号は、復号化部６，補間部７，受
信側帯域分割フィルタ部８で同じく前述の第１実施例と
同様の対応する所要の処理を施された後，最後に加算部
９で，受信側帯域分割フィルタ部８からの信号が合成さ
れる。

これにより、再生復号化音声信号が得られる。

このように、この第２実施例においても，時間的なフレ
ームの切替制御により、伝送すべき信号を複数（２つ）
のフレームに分散挿入七て伝送することができるので５
前述の第１実施例と同様、符号化速度が低い場合でも、
再生音声品質を劣化させることがなくなる。

（ｃ）第３実施例の説明 第１０図は本発明の第３実施例を示すブロック図である
が，この第３実施例は．前述の第２実施例と同様、多重
化部４と分離部５とが省略されたものであるが，この第
３実施例では、間引き部２，符号化部３，復号化部６，
補間部７はそれぞれ４つの間引き器２−１〜２−４．Ｐ
ＣＭ符号化器３−１〜３−４，ＰＣＭ復号化器６−１〜
６−４，補間器７−１〜７−４を有していて、送受信側
の帯域分割フィルタ部１；８は，信号を複数（８）の帯
域に分割するために、複数（２）の通過帯域を離散的に
有するくし型フィルタ１−１〜１−４；８−１〜８−４
を複数（４）そなえて構成されている。ここで、くし型
フィルタ１−ｉ，８−ｉの特性は，前述の第１実施例の
場合［第４図（ａ）〜（ｄ）参照コと同じとなる。なお
、この第３実施例においても、各くし型フィルタ１−ｉ
；ｓ−ｉは、相互に通過帯域が一致せず、相互に相補的
な関係となっているが、全てのくし型フィルタ１−ｉ；
８−ｉの通過帯域を合わせると、全音声帯域（約４ｋＨ
ｚ）を満足している。

また、送信側時間切替制御部１１は、くし型フィルタの
数と同数（４）のフレームに分散挿入して伝送するもの
で、受信側時間切替制御部１２は、送信側時間切替制御
部１１の切替動作↓こ応動して切り替わるものである。

なお、図示していないが、送信側時間切替制御部１１の
出力側に，音声信号（データ）と制御信号とを多重゜化
する多重化装置が設けられるとともに、受信側時間切替
制御部１２の入力側に、音声信号（データ）と制御信号
とを分離する分離装置が設けられている点は、前述の第
１，２実施例と同じである。

このような構成により、この第３実施例においても、送
信側において、音声信号は，送信側帯域分割フィルタ部
１，間引き部２，符号化部３でそれぞれ前述の第１，２
実施例とほぼ同様の対応する処理を施された後、送信側
時間切替制御部１１で、くし型フィルタの数と同じ数（
４）のフレームに分散挿入して伝送することが行なわれ
る。

そして、受信側においては、受信側時間切替制御部１２
が、送信側時間切替制御部１１の切替動作に応動して切
り替わり、更に受信信号は、復号化部６，補間部７，受
信側帯域分割フィルタ部８で同じく前述の第１，２実施
例と同様の対応する所要の処理を施された後、最後に加
算部９で、受信側帯域分割フィルタ部８からの信号が合
成される．これにより、再生復号化音声信号が得られる
。

このように，この第３実施例においても、時間的なフレ
ームの切替制御により，伝送すべき信号を複数（４つ）
のフレームに分散挿入して伝送することができるので、
前述の第１，２実施例と同様、符号化速度が低い場合で
も、再生音声品質を劣化させることがなくなる。

（ｄ）その他 なお、伝送すべき信号は、２あるいは４つ以外の任意の
複数のフレームに分散挿入して伝゜送することができる
ことはいうまでもない。このようにすれば，任意の圧縮
率が得られる． ［発明の効果］ 以上詳述したように、請求項１，２に記載の本発明の時
間切替型帯域分割音声符号化方式によれば，時間的なフ
レームの切替制御により、伝送すべき信号を複数のフレ
ームに分散挿入して伝送することができるので、符号化
速度が低い場合でも，再生音声品質を劣化させることが
ないという利点がある。

また、請求項３に記載の本発明の時間切替型帯域分割音
声符号化方式では、送信側帯域分割フィルタ部および受
信側帯域分割フィルタ部が，それぞれ複数の通過帯域を
離散的に有するくし型フィルタを複数そなえて構成され
ているので、簡素な構成で、情報の圧縮処理および伸長
処理を行なえるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１，２図はそれぞれ本発明の原理ブロック図、第３図
は本発明の第１実施例を示すブロック図、第４図（ａ）
〜（ｄ）はそれぞれくし型フィルタの特性図、 第５図（ａ），（ｂ）は１つのフレームへ挿入される周
波数帯域を説明する図、 第６図はフレーム切替タイミングを説明する図、第７図
は本発明の第２実施例を示すブロック図，第８図（ａ）
，（ｂ）はそれぞれくし型フィルタの特性図、 第９図はくし型フィルタによる処理例を示す図、第１０
図は本発明の第３実施例を示すブロック図、 第１１図は従来例を示すブロック図である．７は補間部
、 ８は帯域分割フィルタ部、 ８−ｉはくし型フィルタ、 ９は加算部、 １０は伝送路、 １１は送信側時間切替制御部、 １２は受信側時間切替制御部である． 図において， １は帯域分割フィルタ部、 １−ｉはくし型フィルタ， ２は間引き部、 ３は符号化部， ４は多重化部， ５は分離部， ６は復号化部， 第８図 （ｂ） くし型刀ルダ１てまｌμ理例舖す目 第９図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）送信側に、 音声信号を複数の帯域に分割する送信側帯域分割フィル
   タ部（１）と、 該送信側帯域分割フィルタ部（１）からの各帯域ごとの
   信号について間引き処理を施す間引き部（２）と、 該間引き部（２）からの間引き処理を施された各帯域ご
   との信号について符号化処理を施す符号化部（３）と、 該符号化部（３）からの各信号について多重化処理を施
   す多重化部（４）と、 該多重化部（４）からの多重化信号を複数のフレームに
   分散挿入して伝送する送信側時間切替制御部（１１）と
   をそなえるとともに、 該送信側に伝送路（１０）を介して接続される受信側に
   、 該送信側時間切替制御部（１１）の切替動作に応動して
   切り替わる受信側時間切替制御部（１２）と、該受信側
   時間切替制御部（１２）からの信号について分離処理を
   施す分離部（５）と、 該分離部（５）からの信号について復号化処理を施す復
   号化部（６）と、 該復号化部（６）からの信号について補間処理を施す補
   間部（７）と、 該補間部（７）からの信号について複数の分割された帯
   域ごとの信号を取り出す受信側帯域分割フィルタ部（８
   ）と、 該受信側帯域分割フィルタ部（８）からの信号を合成す
   る加算部（９）とをそなえて構成されたことを 特徴とする、時間切替型帯域分割音声符号化方式。
2. （２）送信側に、 音声信号を複数の帯域に分割する送信側帯域分割フィル
   タ部（１）と、 該送信側帯域分割フィルタ部（１）からの各帯域ごとの
   信号について間引き処理を施す間引き部（２）と、 該間引き部（２）からの間引き処理を施された各帯域ご
   との信号について符号化処理を施す符号化部（３）と、 該符号化部（３）からの信号を複数のフレームに分散挿
   入して伝送する送信側時間切替制御部（１１）とをそな
   えるとともに、 該送信側に伝送路（１０）を介して接続される受信側に
   、 該送信側時間切替制御部（１１）の切替動作に応動して
   切り替わる受信側時間切替制御部（１２）と、該受信側
   時間切替制御部（１２）からの信号について復号化処理
   を施す復号化部（６）と、 該復号化部（６）からの信号について補間処理を施す補
   間部（７）と、 該補間部（７）からの信号について複数の分割された帯
   域ごとの信号を取り出す受信側帯域分割フィルタ部（８
   ）と、 該受信側帯域分割フィルタ部（８）からの信号を合成す
   る加算部（９）とをそなえて構成されたことを 特徴とする、時間切替型帯域分割音声符号化方式。
3. （３）該送信側帯域分割フィルタ部（１）および該受信
   側帯域分割フィルタ部（８）が、それぞれ複数の通過帯
   域を離散的に有するくし型フィルタ（１−ｉ，８−ｉ）
   を複数そなえて構成され、全てのくし型フィルタ（１−
   ｉ，８−ｉ）の通過帯域を合わせると、音声帯域を満足
   していることを特徴とする、請求項１または請求項２記
   載の時間切替型帯域分割音声符号化方式。