JPH02233739A

JPH02233739A - 難燃性樹脂組成物

Info

Publication number: JPH02233739A
Application number: JP5408989A
Authority: JP
Inventors: Toshihiro Arai; 敏弘新井; Hideo Sunatsuka; 砂塚　英夫; Mitsutaka Tanida; 谷田　光隆; Michio Matsuura; 松浦　三千男; Toraichi Ishikawa; 虎一石川
Original assignee: Fujikura Ltd
Current assignee: Fujikura Ltd
Priority date: 1989-03-07
Filing date: 1989-03-07
Publication date: 1990-09-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野コこの発明は、電線、ケーブル等の被覆材料、接続ｆオ料
などに用いられるボリオレフィン系の難燃性樹脂組成物
に関する。

「従来の技術］ポリエヂレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン
共重合体、エチレンー酢酸ヒニル共正合体などのオレフ
ィン系ポリマーを難燃化するための難燃化技術として、
水酸化アルミニウム、水酸化マグネンウムなどの含水無
機充填剤を添加するものが知られている。

［発明が解決しようとする課題］しかしながら、この含水無機充填剤を添加するものでは
、十分な難燃性を得るためにはこれを多量に添加する必
要があり、多虫の添加では引張特性などの機械的特性の
低下や耐寒性の劣化などを招く不都合がある。

し課題を解決するための手段］この発明では、オレフィン系ポリマー１００重量部に対
し、ポリイミド樹脂０．１〜８０重量部と、シリコーン
樹脂０．５〜３０重量部を添加することにより、上記課
題を解決するようにした。

以下、この発明を詳細に説明する。

この発明におけるオレフイン系ポリマーとしては、高密
度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポ
リエチレンなどのポリエチレン、ボリブロピレン、ポリ
ブテンーｌ１ボリ４−メチルペンテン−１などのオレフ
インホモポリマーやエチレンーエチルアクリレート共重
合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンープロ
ピレン共重合体、エチレンーブテン−１共重合体などの
エチレンと他のモノマーとからなるオレフインコポリマ
ーなどの単独もしくは複数のポリマーのブレンド物など
が用いられる。

また、この発明で使用されるポリイミド樹脂としては、
原則としてイミド基を有しているものであればよく、熱
可塑性のものでも熱硬化性のものでもよい。具体的には
、ポリアミノビスマレイミドなどが好適に使用され、例
えば、１ケルイミド６０１」、「ケルイミド６０１ＡＪ
、「ケルイミド！０００Ｊ，ｒケルイミドＩ０５０Ｊ　
　（フランス国、ローヌブーラン社）の商品名で市販さ
れているものや、「ベスペルＳＰ−ＩＪ　　（デュポン
社）の商品名で市販されている乙の、あるいは「トーロ
ン」（アモコケミカルズ社）の商品名で市販されている
ものなどがある。その他、各種添加剤が配合されて市販
されているものや、あるいはフィルム状などに成形され
て市販されているらのなどらあるが、組成物の機械的特
性などに及ぼす影響や成形加工性などの点からあまり好
ましくない。また、このポリイミド樹脂は、単独で使用
されてもよいし、２Ｍ以上のらのが混合されて用いられ
てもよい。

このポリイミド樹脂の添加量は、オレフィン系樹脂１０
０重量部に対してＯ．１〜８０重量部とされる。０．１
重ｍ部未満では難燃性改善効果が得られず、８０重量部
を越えると組成物の各物性の低下が生じるためである。

すなわち、ポリイミド樹脂として熱可塑性ポリイミドを
使用した場合には、オレフィン系樹脂との軟化点の差が
大きいために、８０重量部を越える量の添加では作業性
が悪くなり、機械的特性が低下する不都合がある。

またポリイミド樹脂として熱硬化性ポリイミドを使用し
た場合には、硬化による発熱の危険性や作業性の低下を
招く不都合がある。そして、このポリイミド樹詣の添加
により、燃焼時にポリオレフィンの主鎖切断によって発
生したラジカルが捕促されるために、ポリオレフィンの
低分子量化が抑制され、あるいはポリイミド樹脂によっ
て燃焼面が覆われるために、ポリオレフィンの錐燃性が
向上ずるらのと考えられる。

またこの発明において、ンリコーン樹指として使用され
るものは、ンメチルボリンロギサン、ノメチルノフェニ
ルボリノロキサン、アミノ変性ンリコーン、メルカブト
変性ノリコーン、エボキン変性シリコーンなどの、原則
として−Ｓｉ−０−骨格を有し、側鎖および末端基には
、ハロゲンを含まない官能基を有するものであればよい
。官能基としては、ビニル基、アミノプ口ピル基、グリ
シドキシプ口ピル基などの反応性基、メチル基、エヂル
基、プロビル基などのアルキル基、あるいはフェニル基
、アソル基または水素原子でもよい。

そして、このシリコーン樹脂には、分子虫数百ないし数
百万の広範囲のものが用いられ、その形態はオイル状、
フェス状、樹脂状など、いかなるものであってもよい。

シリコーンＦＭ詣のオレフィン系ポリマーへの添加量は
、オレフィン系ポリマー１００重量部に対して０．５〜
３０重量部の範囲とされる。０．５重量部未満では難燃
性改善の効果が得られず、３０重量部を越えると組成物
の機械的特性が低下する。

この発明のｆ｛ｔ燃性樹脂組成物では、上記ポリイミド
樹脂とシリコーン樹脂との併用により相乗的な難燃性改
善効果が得られる。これに対し、ポリイミド樹脂または
ンリコーン樹脂の単独添加で得られる難燃性改善効果は
微かである。

また、この発明の難燃性樹詣組成物では、より一層の錐
燃性改善のために、ポリイミド樹脂およびシリコーン樹
脂以外に池の難燃剤として、水酸化アルミニウム、水酸
化マグネシウム、カーボンブラックなどを添加すること
も可能である。

さらに、必要に応じて無機難燃剤、軟化剤、着色剤、老
化防止剤、安定剤などを適宜添加することができる。

以下、実施例を示してこの発明の作用効果を明らかにす
る。

［実施例］第１表に示した配合組成によって樹脂組成物を作成した
。第１表中の配合量は、特に指定がないものは、重虫部
の単位で表した。このようにして得た樹脂組成物の酸素
指数、引張強度、伸びよ５よび脆化点を測定し、結果を第１表に併せて示す。

（以下、余白）第１表から明らかなように、ポリイミド樹脂とシリコー
ン樹脂の併用添加により相乗的な難燃性改善効果が得ら
れることがわかった。また、少最の添加量で大きく錐燃
性が改善されることもわかった。また、引張特性や脆化
温度ら良好であった。

よって、この発明の難燃性樹脂組成物にあっては、機械
的特性の低下を伴うことなく、高い難燃性を得ることが
できる。

［発明の効果コ以−１二説明したように、この発明の難燃性樹脂組成物
は、オレフィン系ポリマー１００重量部に対、し、ポリ
イミド樹脂０．１〜８０重量部とシリコーン樹脂０．５
〜３０重量部を添加したものであるので、機械的特性の
低下や耐寒性の劣化などを伴うことなく高い難燃性を有
するものとなる。

Claims

【特許請求の範囲】

オレフィン系ポリマー１００重重部に対し、ポリイミド
樹脂０．１〜８０重量部と、シリコーン樹脂０．５〜３
０重量部を添加してなることを特徴とする難燃性樹脂組
成物。