JPH0223275Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の技術分野］ 本考案は各種スイツチを本体の上面部に設けた
構造の洗濯機に関する。

［考案の技術的背景］ 近年、この種洗濯機に於いては、セレクトスイ
ツチやスタートスイツチなど各種スイツチを本体
の上面部に設けることが考えられている。

［背景技術の問題点］ 然しながら上述の如くしたものの場合、スイツ
チ数が少なければ操作は簡単であるが、反面、洗
濯のコースや洗濯の時間及び水流の強弱等の選択
についてきめ細かな操作ができず、一方、スイツ
チ数を多くすればきめ細かな操作はできるが、操
作は煩雑となり、誤つて関係のないスイツチを操
作してしまうなど誤操作の問題を生じる虞れが多
分にあつた。

［考案の目的］ 本考案は上述の事情に鑑みてなされたものであ
り、従つてその目的は、きめ細かな選択操作がで
きるものにあつても、その操作を簡単にして、誤
操作の虞れも無くし得、併せてその操作をするス
イツチ部分につきより確実な防水効果を得ること
のできる極めて実用的な洗濯機を提供するにあ
る。

［考案の概要］ 本考案は、各種スイツチの中のセレクトスイツ
チを前記本体上面部の洗濯物出入口を開閉する蓋
によつてその閉鎖時覆われる部位の中で一段高く
した箇所に設け、スタートスイツチをその蓋から
露出する部位に設けたもので、それによりスイツ
チを性質別に分けて操作し易くすると共に、水が
かかり難く、万一、かかつてもその水切りを良く
する様にしたことを特徴とするものである。

［考案の実施例］ 以下本考案の一実施例を図面に従つて説明する
に、先ず第１図に於いて、１は本体であり、２は
外箱で、３は外箱２上に被着した上カバーであ
る。而して上カバー３換言すれば本体１の上面部
は、詳細には第２図及第３図に示す様に後辺部に
低めに上げた段部４を有する一方、前辺部に浅め
に下げた段部５を有し、その間には浅めに窪ませ
た凹部６を有していて、該凹部６の中央部に洗濯
物出入口７を形設したものであり、そしてその凹
部６の後部に於いては上記洗濯物出入口７を開閉
する蓋８をその開閉のために上下回動可能に枢設
している。尚、蓋８は閉鎖時その全体が凹部６内
に収まるものであり、斯様な蓋８に対して凹部６
の前壁部には手懸け操作用の切欠部９を形設して
いる。さて、前記上カバー３の後辺部の段部４に
は給水弁１０と水位スイツチ１１とを配設してい
て、一方、蓋８によつてその閉鎖時覆われる部位
である凹部６特にその前部の図中右側部には矩形
状のスイツチベース部１２を第４図に示す如く他
の部位より一段高くして形設し、此処に例えば洗
濯のコースや洗濯の時間及び水流の強弱等につき
きめ細かな選択（セレクト）をするための複数の
スイツチから成るセレクトスイツチ１３をその各
セレクト状態を表示する表示ランプ１４と並べて
配設している。尚、第４図に於いて、１５は上記
セレクトスイツチ１３と表示ランプ１４とを上面
に配置したプリント基板、１６は該プリント基板
１５下面のICやトランジスタなど多数の電子部
品を覆つた保護カバー、１７はスイツチベース部
１２に上記セレクトスイツチ１３及び表示ランプ
１６を上方から覆う様にして水密に貼着した例え
ば透明材から成る弾性シートで、該弾性シート１
７には詳しく図示しないがセレクトスイツチ１３
の操作やそのセレクト状態の確認等に必要な表示
を施している。そして以上に加え、上カバー３の
中で蓋８から露出する部位である前記前辺部の段
部５にはやはりその図中右側部に電源スイツチ１
８とスタートスイツチ１９とを行程表示用の表示
ランプ２０と並べて配設している。尚、蓋８には
前記スタートスイツチ１３及び表示ランプ１４と
対応する位置に開口部とこれに装着した透明板と
によつて透視部２１を形設している。

次に上記構成のものの作用を述べるに、先ず通
常は電源スイツチ１８を操作し、その後スタート
スイツチ１９を操作することによつて、予め定め
られた「標準」のプログラムによる洗濯運転を行
なうことができる。これに対して蓋８を開け、弾
性シート１７の上からセレクトスイツチ１３を操
作することによつて洗濯のコースや洗濯の時間及
び水流の強弱等につき選択をし、その後蓋８を閉
じてスタートスイツチ１９を操作すれば、上述の
如く選択した内容によるプログラムの洗濯運転を
行なうことができる。而して上述の洗濯のコース
や洗濯の時間及び水流の強弱等についてセレクト
スイツチ１３により選択した内容は、要するに
「標準」以外の特別なプログラムであつて、通常
は「標準」のプログラムで事足りるものであり、
従つてセレクトスイツチ１３は使用頻度が低く、
一方、スタートスイツチ１９は運転の開始信号を
洗濯のたびに与えるものであるから使用頻度が高
い。又、セレクトスイツチ１９は子供の悪戯やそ
の他不用意な操作等で不知のまま選択内容が変え
られることのない様にしなければならない事情に
もある。斯様に性質の異なるスイツチに対し本実
施例では、そのうちセレクトスイツチ１３を蓋８
によつてその閉鎖時覆われる部位に設けることに
より常時は該蓋８によつて覆い隠し、一方、スタ
ートスイツチ１９を蓋８から露出する部位に設け
ることにより常時露出させるという構成にしてい
るので、それら両スイツチ１３，１９を性質別に
分けて操作し易くできるものであり、従つて洗濯
のコースや洗濯の時間及び水流の強弱等について
きめ細かな選択操作ができるようセレクトスイツ
チ１３を多数のスイツチから構成したものであつ
ても、それをスタートスイツチ１９とは明確に区
別できて誤動作の虞れなく使用し得るものであ
る。又、以上に加えて本実施例に於いては、セレ
クトスイツチ１３を前述の蓋８によつて覆われる
部位の中で一段高くした箇所であるスイツチベー
ス部１２に設けていることから、水殊に洗濯物の
出し入れに伴つて該洗濯物からしたたり落ちる水
や槽内面の掃除等をする折りに飛散する水がセレ
クトスイツチ１３にはかかり難く、万一、かかつ
たとしてもその水切りを良くし得るもので、これ
らのことから該セレクトスイツチ１３の防水効果
もよ確実なものを得ることができる。

尚、特に上記実施例に於いては、セレクトスイ
ツチ１３を更に弾性シート１７により覆つている
ことから、一層確実な防水効果が得られるが、こ
のことは必ずしも必要な事柄ではなく、従つて弾
性シート１７も防水用としては具えられていなく
とも良い。

その他、本考案は上記し且つ図面に示した実施
例にのみ限定されるものではなく、例えば電源ス
イツチ１８や表示ランプ１４，２０或いは透視部
２１の有無等につき、要旨を逸脱しない範囲内で
適宜変更して実施し得る。

［考案の効果］ 以上にて明らかな様に本考案は、各種スイツチ
を本体の上面部に設けた洗濯機にあつて、その各
種スイツチの中のセレクトスイツチを前記本体上
面部の洗濯物出入口を開閉する蓋によつてその閉
鎖時覆われる部位の中で一段高くした箇所に設
け、スタートスイツチをその蓋から露出する部位
に設けたことを特徴とするものであり、それによ
つてきめ細かな選択操作ができるものにあつて
も、その操作を簡単にでき、誤操作の虞れも無く
し得るという効果を奏する他に、その操作をする
スイツチ部分につきより確実な防水効果が得られ
るという効果まで奏する極めて実用的な洗濯機を
提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示したものにて、第
１図は全体の斜視図、第２図は主要部の破断側面
図、第３図は同部の開蓋状態に於ける斜視図、第
４図はセレクトスイツチ部分の拡大縦断側面図で
ある。 図中、１は本体、３は上カバー（本体の上面
部）、５は段部（蓋から露出する部位）、６は凹部
（蓋によつて覆われる部位）、７は洗濯物出入口、
８は蓋、１２はスイツチベース部（一段高くした
箇所）、１３はセレクトスイツチ、１９はスター
トスイツチである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 各種スイツチを本体の上面部に設けたものであ
   つて、その各種スイツチの中のセレクトスイツチ
   を前記本体上面部の洗濯物出入口を開閉する蓋に
   よつてその閉鎖時覆われる部位の中で一段高くし
   た箇所に設け、スタートスイツチをその蓋から露
   出する部位に設けたことを特徴とする洗濯機。