JPH02231500A - 新規なgtp結合蛋白質及びその産生方法 - Google Patents

新規なgtp結合蛋白質及びその産生方法

Info

Publication number
JPH02231500A
JPH02231500A JP1115831A JP11583189A JPH02231500A JP H02231500 A JPH02231500 A JP H02231500A JP 1115831 A JP1115831 A JP 1115831A JP 11583189 A JP11583189 A JP 11583189A JP H02231500 A JPH02231500 A JP H02231500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protein
dna
gtp
binding protein
gene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1115831A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimi Takai
義美 高井
Atsushi Kondo
淳 近藤
Yasushi Matsui
泰 松井
Yutaka Teranishi
豊 寺西
Rie Matsui
松井 理恵
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to CA 600977 priority Critical patent/CA1335431C/en
Priority to EP89401494A priority patent/EP0346187B1/en
Priority to DE1989611599 priority patent/DE68911599T2/de
Publication of JPH02231500A publication Critical patent/JPH02231500A/ja
Priority to US07/949,105 priority patent/US5378810A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ras発ガン遺伝子産物に対し抑制的に働く
新規なGTP結合蛋白質(Smg  p21)及びそれ
をMi換えDNA技術により宿主中で産生させる方法に
関する. (従来の技術及び発明が解決しようとする問題点)咄乳
動物の個体を構成する個々の細胞は、細胞外から絶えず
情報を受け、その刺激に応答するという形式で個体とし
ての役割を果たしている。
いわゆる第1次情報伝達物質が各細胞にもたらす情報を
受ける細胞膜情報転換ユニソトは、受容器(レセプター
)、伝達器(トランスジューサー)及び効果器(エフェ
クター)の3種類の蛋白質で構成されており、GTP 
(グアノシン5一三リン酸)結合蛋白質(以下、「Gプ
ロテイン」という)はその内トランスジューサーとして
機能している。
即ち、レセプターが細胞外からの第1次情報を受けると
、不活性型のGDP−Gプロテインに作用し、Gプロテ
インに結合しているGDPがGTPに変換され、活性型
のGTP−Gプロテインとなる。そして、この活性型の
GTP−Gプロテインがエフエクターに作用し、エフエ
クターから細胞内に情報(第2次情報)が伝達される。
従来、Gプロテインについては、種々の蛋白質(サブユ
ニット)から構成されている高分子量のGプロテイン(
分子量約4万)の機能等が良く知られているが、最近低
分子ICプロテインの存在が明らかにされてきた. 低分子量Gプロテイン、即ち分子量が2〜2,5万のG
プロテインは少くとも15種類存在するが、本発明者ら
の一部は、先に分子量2.4万のGプロテイン(Smg
  p 2 5A)及び分子量2.2万のGプロテイン
(Smg  I)21:22Kダルトン)をSDS−P
AGEにおいて単一の蛋白質として精製することに成功
したこと、そしてSmg  p25AのGプロテインに
ついてはその詳細を報告した〔実験医学、Vol.6,
fk5、第34−42頁,1988iジャーナル オブ
 ザ バイオロジカル ケミストリー(J.Biol.
Chem.),263.2897−2904.1988
)。
しかしながら、未だこれらGプロテインの構造について
は明らかにされておらず、その機能についても全く不明
であった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、分子量2.2万のGプロテインについて
着目し、その全構造を決定して該Gプロテインの機能を
解明すべく鋭意検討を重ねた結果、該Gプロテインを精
製し、その部分アミノ酸配列を決定してブロープを作成
し、GプロテインのCDNAライブラリーから分子量2
,2万のGプロテインのcDNAをクローン化し、その
塩基配列を決定することにより初めて分子量2.2万の
Gプロテインを単一分子種として得ることに成功した。
しかし、Smg  p21は従来の蛋白化学的手法を用
いての精製では数10μg程度の量しか精製できず、大
量に用いて、例えば抗ガン剤等の薬理試験に使用するこ
とは困難であった。また、人為的に変異を導入し、抗r
as活性の強いSmgp21変異蛋白質を作ることも、
まだ不可能とされていた。
そこで本発明者らは、該Gプロテインを遺伝子工学的手
法により大量に生産すべく鋭意検討を重ねた結果、該G
プロテインをコードする遺伝子を初めて分離取得し、該
遺伝子を含んだ発現ベクターを得るに至り、本発明を完
成するに到達した。
即ち、本発明の要旨は、GTP結合活性及びGTP加水
分解活性を有し、該GTP結合活性がN−エチルマレイ
ミドで阻害される性質を有する下記アミノ酸配列(Th
r−lie−Glu−Asp−Ss r−Ty r)を
含み、分子量が約22Kダルトンであることを特徴とす
るGTP結合蛋白質、第1図に示すアミノ酸配列で表わ
されることを特徴とするGTP結合蛋白質及びそれをコ
ードするDNAを含有するDNA断片を、発現用ベクタ
ーのプロモーターの下流に存在するクローニング部位に
導入し、ついで該DNA断片を導入した発現ベクターを
宿主に導入して同宿主を培養し、該蛋白質を生成蓄積さ
せ、これを取得することを特徴とするSmg  p21
の産生方法に存する。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明のGプロテインは、咄乳動物の細胞の細胞膜に存
在する。
例えば後述の実施例に示すように、牛の脳を破砕し、細
胞膜画分を得、コール酸ナトリウムによって粗膜画分を
抽出して、これをUl t rogeL  AcA−4
4 (LKB社製)カラムクロマトグラフィー、フエニ
ルーセファロースCL−4BファルマシアLKB社製)
カラムクロマトグラフィー、ヒドロキシアパタイト(生
化学工業社製)カラムクロマトグラフィー、Mono 
 Q  HR5/5 (ファルマシアLKB社製)カラ
ムクロマトグラフィー、Mono  S  HR  5
/5  (ファルマシアLKB社製)カラムクロマトグ
ラフィー及び再びMono  Q  H−R  5/5
カラムクロマトグラフィーにかけることによって・、精
製された分子量約22KダルトンのGプロテインを得る
ことができる。
この精製された分子量約22KダルトンのGプロテイン
は、GTP結合活性及びGTP加水分解活性を有する。
このGTP結合活性はN−エチルマレイミドによって阻
害されるが、その際にジチオスレイトールを存在させて
おくとその阻害はブロソクされる。
また、このGプロテインは、抗ARF (ADPrib
osylatotn  Factor)ポリクローナル
抗体及び抗ras  p21モノクローナル抗体との交
叉反応は示さない。
本発明においては、上記精製Gプロテインの部分アミノ
酸配列を決定してプローブを作成し、常法に従い、全ポ
リARNAから調製したc DNAライブラリーより分
子量約22KダルトンのGプロテインのcDNAをクロ
ーン化した。
クローン化されたcDNAから、分子量約22Kダルト
ンのGプロテインをコードするDNA断片を取得し、そ
の塩基配列を決定した(第3図).この塩基配列から、
本発明のGプロテインは、184個のアミノ酸残基から
なる蛋白質であることが分かった。また、本発明のGプ
ロテインは、N末端の44個のアミノ酸残基は、ras
蛋白質と約77%の相同性を有し、全体でも約53%の
相同性を有する。そして、ras蛋白質がエフエクター
と作用すると推定されている第35−40番目の領域(
Thr−1 1e−Glu−Asp −Ser−Tyr
)と同じ配列(第35−40番目)を有していることが
分った。
次に本発明のGプロテインの産生方法について説明する
本発明において用いられる第3図で表わされるDNA断
片は、該DNA断片に含まれるDNAによってコードさ
れる物質がSmg  p21と同様の生理活性を有する
物質をコードするものであれば、該塩基配列の一部が置
換もしくは削除され、又は塩基が付加された塩基配列で
あってもよい。
例えば、第1図に示すアミノ酸配列において、第12番
目のグリシン(Gly)がバリン(Val)に、第38
番目のアスパラギン酸(Asp)がアラニン(AI.a
)に、また第40番目のチロシン(Tyr)がリジン(
Lys)に置換されたアミノ酸配列をコードするDNA
等が挙げられ、これら以外にも下記第1表に示したよう
なアミ5ノ酸の置換が考えられる。
このような改変GプロテインをコードするDNAは合成
オリゴヌクレオチドを用いる公知の部位特異的変異誘起
や制限酵素により得られる切断部位と適切な合成オリゴ
ヌクレオチドを連結させる等の方法により得られる。
本発明の発現ベクターは、上記のようにして得られたS
mg  p21をコードするDNAを転写制御できる位
置にプロモーターを含有する。
使用するプロモーターは、宿主中で発現可能ならば何で
もよいが、更には制御可能なものが望ましい。
例えば大腸菌、枯草菌等の微生物を宿主とするときは、
発現ベクターは、プロモーター、リポソーム結合配列、
Smg  p21遺伝子、転写終結因子、及びプロモー
ターを制御する遺伝子より成ることが好ましい。
プロモーターとしては、大腸菌、ファージ等由来のもの
、例えばトリブトファン合成酵素オペロン(工二l)、
ラクトースオペロン([ a C)、リポプロテイン(
土z且) 、r e c A ..ラムダファージPL
 ,PR ,T5初期遺伝子P 25+  P 26プ
ロモーター等が挙げられる。これらは化学合成により作
成されたものでもよい。また、tac(tLL: la
c) 、trc (±工上:lac)、■ac(ファー
ジ:大腸菌)等のバイブリソドブロモーターでもよい。
リポソーム結合配列としては、大腸菌、ファージ等由来
のものでも良いが、合成により作成したコンセンサス配
列、例えば、Q G G TjD配列 TTAA等の配列を持ったものが好ましい。
Smg  p21遺伝子は、そのまま使用しても良いが
、部位特異的変異〔バイオ テクノロジー(B I O
  TECHNOROGY)J u l y,636−
639,  (1984))等により余分なDNA配列
(n o n−c o d i ng碩域)を除いたも
のが好ましい。
転写終結因子は必ずしも必要ではないが、ρ非依存性の
もの、例えば±LLターミネーター ±LLオペロンタ
ーミネーター、リポソームRNA遺伝子のターミネータ
ー等を有している方が好ましい。
また発現ベクターは、通常のプラスミドを使用しても良
いが大腸菌または枯草菌で多コピー数になるプラスミド
、例えばpBR322系ブラスミド、pUB110系ブ
ラスミド等を使用したものが好ましい。
さらに、これら発現に必要な因子の発現ブラスミド上で
の配列順序は、5′側上流から、プロモーター、SD配
列、Smg  p21遺伝子、構造遺伝子、転写終結因
子の順に並ぶことが望ましい.また転写の制御に必要な
リプレッサー遺伝子、マーカー遺伝子(薬剤耐性等)及
びプラスミド複製開始等の順序はとくに限定はされない
。また、SD配列、Smg  p21遺伝子を接続した
ものをプロモーター下流に縦に並べて連結させる事によ
り、転写効率を高める事ができる。その結果、生成量及
び品質の向上が望める。
酵母を宿主とする場合は、酵母由来のプロモーター、例
えばピノレヒ゛ン酸キナーゼ(pYK)、ホスホグリセ
ロキナー゛ゼ(pGK)等の配列の支配下にSmg  
p21遺伝子を接続し、酵母内に導入することにより、
Smg  p21を産生することができる。
宿主の形質転換方法としては、大腸菌ではMoIecu
lar  Cloning(モレキュラークローニング
)、250−253,(1982)記載の方法、また枯
草菌ではMo 1 e c, Gen.Genet.(
モレキュラー ジェネラル ジェネティクス),168
,115−115,(1979)及びProc,Nat
.Acad.Ser.U,S,A.(プロシーディング
 ナショナル アカデミー オブ サイエンス ユーエ
スエー),↓↓,1072−1078.  (1958
)記載の方法、また酵母ではMethods  in 
 Yeast  GeneLicks(メソッズ イン
イースト ジェネティックス)121−122ページ(
1986)に記載のリチウム クロライド法等の常法を
用いることができる。
形質転換体の培養方法としては、大腸菌、枯草菌、酵母
とも通常の培養を行い得る培地((MoIecular
  Cloning(モレキュラークローニング),6
B−73,  (1972)):Methods  f
n  Yeast  Geneticks(メソッズ 
イン イースト ジエネティックス),163ページ(
1986))を用いることができる。また培養温度も1
5〜42゜Cで行えばよいが、好ましくは大腸菌、枯草
菌等の場合は熱ショック蛋白質等の発現誘導の起らない
範囲(15〜25゜C)で行い、酵母の場合は30゜C
前後で行うのがよい。
また、真核細胞、例えば動物細胞においては次のような
ものが好ましい。
プロモーターとしては、SV4 0初期プロモーター、
SV4 0後期プロモーター、アボリボプロテインE遺
伝子のプロモーター、アボリボプロテインA−1遺伝子
のプロモーター、熱ショック遺伝子のプロモーター(P
roc,Natl.Acad.Sc i,U,S,A.
  (プロシーディングナシ式ナル アカデミー オプ
 サイエンス ユーエスエー),1エ,7038−70
42,  (1981)),メタロチオネイン遺伝子の
プロモーター(Proc.Na t l.Acad.S
c i,U.S.A.,77.6511−6515, 
 (19 8 0)),HSVTKプロモーター、アデ
ノウイルスのプロモーター(A d  2 主要後%,
117’ロモーター(Ad  2MLPプロモーター)
)、レトロウイルスのLTR (Long  Term
inaI  Rep’sat)等が挙げられるが、SV
40プロモーター及びメタロチオネイン遺伝子のプロモ
ーターが好ましい。
発現ベクターは5′スプライス部位(5’splice
  Junction  donor  site)、
イントロン及び3′スプライス部位(3′splice
  junction  acceptor  sit
e)からなるスプライス配列DNA(エキソンーイント
ロン接合部位、同接合部位周辺には共通の塩基配列が見
出されており、イントロン領域が常にGTの2塩基(ド
ナ一部位)で始まり、そしてAGの2塩基(アクセプタ
一部位)で終了するといういわゆるGT/AC則が成立
する。
このようなスプライス配列DNAは、発現ベクター中に
1以上存在してもよく、またその位置は、Smg  p
21遺伝子の上流であっても、また下流であってもよい
上記スプライス配列DNAの具体例としては、ウサギβ
−グロビン遺伝子のエクソン2及びエクソン3  (S
cience (サイエンス),26,3 3 9. 
 (1 9 7 9)参照)、メタロチオネイン遺伝子
のプロモーター、エクソン1、2及び3並びにイントロ
ンA及びBを含有するマウスメタロチオネインーI遺伝
子(Pr o c, Na t l.Acad.Sci
,U.S.A.  (プロシーディング ナショナル 
アカデミー オプ サイエンスユーエスエー),77,
6513,  (1980)参照)中に存在するスプラ
イス配列DNAが挙げられる。また、5′及び3′スプ
ライス部位は同一の遺伝子に由来する必要はなく、たと
えば、アデノウイルスDNA中に含まれる5′スプライ
ス部位とrg可変領域遺伝子に由来する3′スプライス
部位を連結した配列を使用できる。
本発明の発現ベクターは、さらにポリアデニル化部位を
含有する。ポリアデニル化部位は、Smg  p21遺
伝子の下流に存在する。ボリアデニ,ル化部位の具体例
としては、SV40  DNA、β−グロビン遺伝子又
はメタロチオネイン遺伝子に由来するものが挙げられる
。また、β−グロビン遺伝子のボリアデニル化部位及び
SV40  [)NAのポリアデニル化部位が連結した
ものであってもよい。
本発明の発現ベクターは、形質転換体の選択を可能とす
る硬性な選択マーカを有していてもよい。
発現ベクター中に選択マーカがな《でも、二重形質転換
法(cotransformation)により、形質
転換された本発明の動物細胞を選択できる。
このような選択マーカとしては、MTX (メントレキ
セート)耐性を与えるDH’FR遺伝子、HAT媒地中
での形質転換tk一株の選択を可能とするヘルペス・シ
ンブレックスウイルス(HSV)のtk遺伝子、3′−
デオキシストレブタミン抗生物質G418に対する耐性
を付与する大腸菌のトランスポゾンTn5からのアミノ
グリコシド3′ホスフォトランスフエラーゼ遺伝子、重
層増殖による形態的区別を可能にするウジバピローマウ
イルス遺伝子、土1工工遺伝子等が挙げられる。
また、二重形質転換法により、本発明の発現ベクターで
形質転換した動物細胞を選択するには、上記した選択マ
一カとなる遺伝子を含有するブラスミドその他のDNA
を発現ベクターと一緒に形質転換し、選択マーカの発現
による上記した表現形質により、形質転換細胞を選択で
きる。
発現ベクターは、大腸菌等の細胞由来の複製起点を有す
るブラスミド断片を含有すると、細菌中でのクローニン
グが可能となり有利である。このようなブラスミドとし
てはpBR3 2 2、pBR327、pML等が挙げ
られる. 発現ベクターに使用されるプラスミドベクターの具体例
としては、SV40初期プロモーターウサギのβ−グロ
ビン遺伝子に由来するスプライス配列DNA、ウサギの
β−グロビン遺伝子からのポリアデニル化部位、SV4
0初期領域からのポリアデニル化部位並びにpBR32
2からの復製起点及びアンピシリン耐性遺性子を含有す
るpKCR (Proc,Nat l.Acad,Sc
 i.U.S.A.(プロシーディング ナショナルア
カデミー オプ サイエンス ユーエスエー),t主.
152B,  (1981)参照)、pKCRのpBR
322部分をpBR327部分で置換し、ウサギβ−グ
ロビン遺伝子のエクソン3中に存在するEco  R■
部位をl{lndn1部位に変えたpKCR  H2 
 (Nature  (ネイチャー),307,605
参照)、BP”/遺伝子及びメタロチオネイン遺伝子を
含有するpBPV  MTI(Proc,Na t 1
.Acad.Sc i.U.S.A.,80,398,
(1983)参照)等が挙げられる。
発現ベクターで形質転換される動物細胞としては、CH
O細胞、COS細胞、マウスL細胞、マウスC127細
胞、マウスFM3A細胞等が挙げられる。
本発明の発現ベクターの動物細胞への移入はトランスフ
エクション法、マイクロインジェクション法としては、
Ca−PO,  (Virology(ヴアイロロジー
),52,456−467(1973))が最も一般的
である。
移入により形質転換された動物細胞の培養は、常法によ
り浮遊培地又は固着培地中で行なうことができる。
培地としては、MEM,RPMI1640等が一般的で
ある。
産生された蛋白の分離精製は、微生物により生産した場
合と同様にしてできる。
(発明の効果) 本発明の分子量が約22KダルトンのGプロテインのD
NAは、上述の通り、発ガン遺伝子であるras遺伝子
と非常に高い相同性(55%)を有するので、これらの
蛋白質は作用するエフエクターを共有する可能性がある
。従って、本発明のGプロテインは発ガン蛋白質である
RASを直接的に、もしくは間接的に制御していると考
えられ、RASによる発ガンの抑制剤としての用途が朋
待される。
(実施例) 以下の実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが
、本発明は、その要旨を超えない限り以下の実施例によ
って限定されるものではない。
実施例1 (1)分子量2,2万のGプロテイン(Smg  p2
1)の精製(第2表参照) (al  K i k u c h iらの方法〔ジャ
ーナル オブザ バイオロジカル ケミストリー(J.
Bio1.Chem.),263.2897  290
41988)に従い、分子量(相対分子量:M「)20
,000〜25,000の粗Gプロテインを得た。
即ち、まず牛の脳から粗膜画分をコール酸ナトリウムに
より抽出し、これをUltrogelAcA−44カラ
ムクロマトグラフィーで分画して、GTP結合活性を示
した2つのピークのうち2番目のピークの両分を分取し
た.これをフエニルーセファロースCL−4Bカラムク
ロマトグラフィーで精製した後、ヒドロキシアバタイト
力ラムクロマトグラフィーで分画し、1番目のピークの
両分を分取した。次いで、これをMon.o  QHR
5/5カラムクロマトグラフィーで分画し、1番目のピ
ークの百分を分取して、Mr20,000〜25,00
0の粗Gプロテインを得た。
fb)  上記(a)で得た粗Gプロテインを、1mM
  EDTA,1mMジチオスレイトール、5mM塩化
マグネシウム及び0. 6%CHAPS (3− ( 
(3コラミドブ口ピル)ジメチルアンモニオ〕−1−ブ
ロバンスルホン酸塩: 3   ( (3−Cho 1
amidopropyl)dimethylammon
io)−l−propanesul f onate)
を含む50mM酢酸ナトリウム(pH5.0)緩衝液で
平衡化したMono  S  HR5/5カラムにかけ
た。5mlの同緩衝液で洗浄後、20mlの塩化ナトリ
ウム(0〜1.0M)の濃度勾配にて溶出した。溶出速
度は3.5 m 1/ urで行ない、0. 5 m 
lずつ分画した。各両分のGTP結合活性を調べたとこ
ろ、4つのピークが認め)れた。その内、4番目のピー
ク(50〜68両分)を集め、1mM  EDTA,1
mMジチオスレイトール、5mM塩化マグネシウム及び
0.5%コール酸ナトリウムを含む20mMトリスー塩
酸(pH 9. 0 )緩衝液9倍量にて希釈後、同緩
衝液で平衡化したMono  Q  HR5/5カラム
にかけた。5mlの同緩衝液で洗浄した後、’l Qm
jl!の塩化ナトリウム(0〜0.4M>の濃度勾配に
て溶出した。溶出速度は0. 5 m 1 / ljで
行ない、065mllずつ分画した。その溶出パターン
を第2図に示した。分画数lO〜20番目の両分を集め
、SDS−ポリアクリルアミド(8〜16%)ゲル電気
泳動にかけたところ、分子量が約22Kダルトンの単一
バンドであった。かくして、精製されたGプロテイン(
Smg  p21)を得た。精製Gプロテイン(Smg
  p21)の各種性質は第3表に示す通りであった。
(2)Gプロテイン(Smg  p21)のアミノ酸配
列の決定 (δ) ブローブの作製 上記fl)で得た精製Gプロテイン(Smg  p2l
)25μgをセファデックス(Sephadex)G−
25カラムクロマトグラフィーで脱塩した後、0. 1
%トリフルオロ酢酸で平衡化したYMC  pack 
 AP−802  C4カラムにかけた.次いで、アセ
トニトリル/2−プロバノール(3/7)O〜100%
の濃度勾配の0. 1%トリフルオロ酢酸4 9mlに
て、1mJ/mの流速で溶出した。得られた両分のGプ
ロテインをAchromobacter  lytic
usプロテアーゼ■で消化し、それをBakerbon
d  WPOc−ty1カラムで分画した。そのうちの
1つの画分をガス相シークエンサー(Applied 
 Biosystems  社製、Model470A
)にてアミノ酸配列を決めたところ、下記の通り18ア
ミノ酸からなるベプチドであった。
Asn−Gly−Gin−Gly−Phe−Ala−L
eu−Va l−Tyr−Ser −1  1e−Th
r−Ala−Gin−Ser −Thr−Phe−As
n − そのうち、As n−G l 3r−G I n−G 
l )’ −Phe−Alaの配列をもとに、下記塩基
配列のオリゴヌクレオチド混合物を化学合成(Appl
ied  Biosystems社製、Model38
0A)Lてプローブを得た。
次いで、T4ボリヌクレオチドキナーゼ(東洋紡績社製
)及びr−”P−ATPにてその5′末端を3χPで標
識した。
(b)  Gプロテイン(Smg  p2 1)cDN
Aの調製 牛の大脳よりチオシアン酸グアニジンー塩化リチウム法
〔カサラ(Ca仁ha la)ら、ディーエヌエイ (
DNA),2,329.1983)に従い、ポリ (A
)を有するRNAを下記の如く調製した。
即ち、牛大脳5gを、直ちに液体窒素にて凍結した。こ
のものを液体窒素とともにワーリングプレンダーに入れ
、3. 0 0 O r.p,tn,で2分間粉砕した
。このものを5Mチオシアン酸グアニジン、10mM 
 EDTA,50mMトリスー塩酸(pH7)及び8%
(V/V)β−メルカプトエタノールからなる溶液1 
0 0m7!中でテフロンホモジェナイザー(5r.p
.m.)にてさらに破砕し、可溶化した。この可溶化物
2 0mlを遠心管に入っている57M塩化セシウム溶
液1 0ml上に静かにのせ、Hitachi  (日
立)RP328−2ローターにて2 7. 0 0 O
 r.p,m,で20時間遠心後、RNAを沈殿として
回収した。このRNAの沈殿を0. 1%ラウリル硫酸
ナトリウム、1mM  EDTA,10mMトリスー塩
酸(pH7.5)からなる溶液10mj!に溶解し、フ
ェノールークロロホルムで抽出後、エタノール沈殿によ
り回収した。得られたRNA約3.95nvを10mM
トリスー塩酸(pH8.0)及び1mM  EDTAか
らなる溶液1mlに溶かした。65℃で5分間インキユ
ベートし、0. 1 m lの5M塩化ナトリウムを加
えた。
混合物をオリゴ(d T)セルロース・カラム〔ピー・
エル・バイオケミカル(P−LBiochemical
)社製〕クロマトグラフィー(カラム体積0. 5 m
 l )にかけた。吸着したポリ (A)を有するmR
NAを、10mM}リスー塩酸(pH7.5)及び1m
M  EDTAからなる溶液で溶出し、ポリ (A)を
有するmRNA約100trgを得た。
得られたポリ (A)mRNA約5μgを用い、Ame
rsham社のマニュアルrcDNA合成システム」第
13〜21頁及び同rcDNAクロニングシステムλg
tlOJ第11〜28真に記載の方法に従い、牛脳cD
NAライブラリー(λgtloベクター)を作成した。
このcDNAライブラリーから上記(alで得た標識プ
ローブを使用してハイブリダイズするブラークをニトロ
セルロースフィルター(SAS社製)D,Hanaha
nらの方法〔メソンズ イン エンザイモロジ−(Me
thods  in  Enzymology), 1
00,.333−342. 1983)に従い、オート
ラジオグラフィーでイ食出し、Gプロテイン(Smg 
 p21)をコードするcDNAが組み込まれたλgt
loファージを1クローン取得した。
このファージDNAをE.C.Q.Rlで消化し、約2
KOのEco  Rlフらグメントを得、これをプラス
ミドpUc19(ジーン(Gene),33,103−
119.1985)のEco  R1部位に導入して、
Gプロテイン(Smg p21)をコードするDNAを
クローン化した。このプラスミドをp Smg 2 1
とした。かくして得られたDNAをSangerらのグ
イデオキシ法〔プロシーディング オブ ザ ナショナ
ル アカデミー オブ サイエンシズ オプ ザ ユー
エスエー(Proc,Na t 1.Acad.Sct
. u. s. A. ),  71.5463−54
67,1977)によりその塩基配列を決定した。その
結果を第3図に示した。
上記塩基配列から、Gプロテイン(Smg  p21)
の全アミノ酸配列は第1図に示す通りであることが分っ
た。
実施例2 A 発現ベクター及び形質転換体の作成1)  N末端
の変異 ■ pSmg2lを宝酒造社1988年カタログ(p.
82.83)に記載の方法に従って処理して、IOμg
の1本鎖DNAを得た。
■ 変異をさせたい下記の部分のプライマーを、DNA
合成機(日科機社製、App l iedBiosys
tem  MODEL  380A)にて合成した。合
成したDNAは濃アンモニア水と55℃で一晩反応させ
、保護基をはずした後逆相HPLCにより享青製して使
用した。
プライマー 5 ’ −CGGCCAGTGAATTC
CAAGCTTATGAGAGAATATAAACTA
GTGGTCCTTGG−3 ’上記プライマ−150
pmolをキナーゼ緩衝液(50mMl−リスーHl!
 (pH8.0)10mM塩化マグネシウム及び5mM
ジチオスレイトール)10μlの系で20uのT4ボリ
ヌクレオチドキナーゼにより5′をリン酸化した。
■ ■で5′リン酸化したプライマ−8pmo+及び■
で得た一本鎖DNAIOμgをアマーシャム社のオリゴ
ヌクレオチドを用いた部位特異物in  vitro変
異体作製システムを用い、アマーシャム社のマニュアル
(1988年:p.25〜p.32)によって変異体を
作製した。
これにより、プライマーと一本鎖D N Aより生じた
二本鎖の環状DNAを得ることができた。
この環状DNAを含む水溶液2μlを用い、常法に従い
大腸菌HBIOI株を形質転換し、形質転換体を得た。
この形質転換体からプラスミドを常法に従い分離・精製
し、制限酵素H indmにより切断し、5%アクリル
アミドゲル電気泳動により2つのフラグメントに分れた
プラスミドを変異ブラスミドとして得た。
このようにしてブラスミドpsmg21−1を得た。
2)  Smg  p21  cDNAの発現ベクター
への導入 ■ pSmg2 1−1.  1 0/Ig ( 〜3
pmo l)を、緩衝液H(10mM}リスー塩酸(p
H7.5),100mM塩化ナトリウム及び6mM塩化
マグネシウム)100IJl中で、H i ndllI
20u,旦■土II20uを用い、37゜Cにて2時間
反応させ、切断した。このものを5%アクリルアミドゲ
ル電気泳勅にかけ、約700bpのSmg  p21を
コードするDNA断片を分離、精製した。・・・・フラ
グメントN■ 発現ベクターであるpUSΔH 2μg
(〜l pmo 1)を緩衝液H中にてH i n d
 gl 2u ,1” 2 uを用い、20μlの系で
37℃2時間反応させ切断した。このものを、同容の水
飽和フェノールにより抽出して除蛋白し、エーテルにて
フェノールを抽出した後、水に対して透析を行い、脱塩
し、バキュームポンプにより濃縮して、発現ヘククー断
片HBを含む10μlの水溶液を得た。
■ フラグメントN0.5pmolと発現ベクター断片
HB0.1pmolとを混合し、10mMトリスー塩酸
(pH7.5) 、1mMジチオスレイトール、6mM
塩化マグネシウム及び1mMATPからなる緩衝液10
μβ中にてT4DNAリガーゼ1uを加え、4℃で16
時間反応させた。このものを3μl使用し、市販の大腸
菌JM109コンピテントセルを常法に従い、形質転換
した。形質転換体はアンピシリンを20μg / m 
1含むし培地(バタトペブトンLog/I!、イースト
エキストラクト5g/l塩化ナトリウムlOg/I!、
寒天15g/l>にて選択し、特異抗原遺伝子の挿入さ
れている発現ベクターpsmg21−2を得た(第4図
)。
B  Smg  p21の発現 psmg21−2を保持している大腸菌YA21株をL
−ブロスにて、30℃で一晩培養した。
このものを50倍希釈となるようにM9培地(リン酸水
素2ナトリウム6g/I!、リン酸2水素カリウム3g
/1、塩化ナトリウム0.5g/I!及び塩化アンモニ
ウムIg/j!でpH 7. 4に調整後、IM硫酸マ
グネシウム2ml、20%グリセロール1 0ml及び
IM塩化カルシウム0.1ml)に植菌し、2時間、3
0℃で振とう培養した。次に、IPTG(イソプロビル
ーβ一D−ガラクトピラノシド)を2mMになるように
培地に加え、さらに16時間30℃にて振とう培養を行
った後に、6. 5 0 O r.p.n+.で10分
間の遠心分離により集菌した。このものを0.9%塩化
ナトリウム及び10mM}リスー塩酸(pH7.5)の
緩衝液に懸濁し、保存した。
C  Smg  p21の発現の確認 上記Bで得られた菌体Q, 3 m l培養分を、10
%SOSボリアクリルアミドゲル電気泳動(トリス3g
/1、グリシン14.4g/j2及び0.1%SDSか
らなる緩衝液、120■、1時間)にかけた後、ゲルを
取り出してクマジ・ブリリアント・ブルー(シグマ(S
igma)社製)染色を常法により行った。その結果、
IPTGによる誘導をかけないで培養した菌体にはみら
れない新しいバンドが分子量約22,000の所に検出
され、Smgp21である事が予想された。そのバンド
を切り出し、再びそのゲルを同じ緩衝液中で電気泳動さ
せて、蛋白質を緩衝液中へ溶出させた。?容出させた蛋
白質をアミノ酸シークエンサー(Applied  B
iosyst′ems社製)によりN末端より配列を決
定した所、20番目までSmg1)21と一致した。
また、得られた蛋白質をニトロセルロースフィルター上
で抗Srng  p21マウスモノクローナル抗体と反
応させ、洗浄後、ヨードラヘルしたプロテインAで標識
し、結合能を調べたところ、この蛋白質は抗3mgp2
1マウスモノクローナル抗体と結合することが分った。
これらの結果から、得られた蛋白質はSmgp21であ
ることが確認された。
実施例3 実施例2で得たブラスミドpsmg21−210μgを
BamHr及び旦エ工■それぞれ10ユニットで37℃
、2時間保温し、切断した。
反応物を4%ポリアクリルアミドゲルにより電気泳動し
、ゲルから約700bl)のB a m H I、且■
±■断片を切り出し、精製した。これらとは別に、プラ
スミドpsmg21−2  10pgをBamHI  
10ユニソトで37℃で2時間保温し、切断後アルカリ
性ホスファターゼ2ユニソトと共に65゜Cで1時間保
温し、末端のリン酸基を除き、その後フェノール抽出し
、エタノール沈殿を行い、精製した。このブラスミド0
.1μgを、先に精製した約700bpのBamHI,
Bgl■断片とT4リガーゼにより結合させた。生成し
た種々のブラスミドの中からSmg  p21の遺伝子
が2個入ったプラスミドpsmg21  4を得た(第
5図)。
psmg21−3及びpsmg21−4でそれぞれ大腸
菌YA21株を形質転換して、S m gp21を産生
ずる形質転換された大腸菌株を得た.これらの大腸菌株
を、1 0mj2のLBブロス(バタトートリプトン1
0g/β、バクトーイーストエキストラクト5g/l及
び塩化ナトリウム1 0 g/12 : p 87.5
)で30℃一昼夜培養後、1lのM9培地に接種し、1
9℃で振とうしながら2時間培養後、2mMとなるよう
IPTGを加え19℃で一昼夜振とう培養をする事で、
可溶性画分に回収されるSrng  p21を産生ずる
事ができる。ここでいう可溶画分とは、培養後集菌し、
10■/lのリソザイム濃度でリソザイム処理を行い、
ソニケーター(ブランソン社製)で2分間超音波破砕を
行った菌体をQ. 1%トリトン×100、1.5M塩
化ナトリウムの終濃度の液中にて15. 0 0 Or
.p.oI.で10分間遠心を行ったものの上清にくる
分画をいう。この可溶画分を実施例1と同様にして抗S
mg  p21マウスモノクローナル抗体との結合能を
調べたところ、この抗体と結合する蛋白質が含まれてい
ることが分った。
実施例4 A.ベクターの作成 1 (lcrgのpsmg21をEcoRI  10j
−ニソトで消化後、0.7%アガロー不ゲル電気泳動に
より分離し、約2. 5 K b pのDNA断片に相
当する部分のアガロースゲルを切り出し、凍結融解によ
りDNAをゲルから抽出した。
抽出したDNAをフェノール抽出及びエタノール沈殿を
繰返し行なって精製した。
このD N A 0. 5μgを、予めEcoRI消化
及びアルカリホスファターゼ処理したpK.CRベクタ
ー(特開昭61−285990号公報)0.1μgとT
4DNAリガーゼ5ユニソトの存在下に16℃で一昼夜
反応させて、第6図に示す発現ベクターpKCR  S
mg21を得た。
B.COS細胞でのSmg21の発現 上記Aで得たpKCR  Smg21  20#gを、
セミコンフルエントな状態に培養したCOS細胞(約I
XIObce l Is)が入っているディソシュ(直
径6cm)に添加し、岡山(Okayama)らの方法
に従って、リン酸カルシウム法〔モレキュラー アンド
 セルラー ハイオロジ−(Molecular  a
nd  Cellular  Biology),土ユ
,2745−2752.1987)によりpKCR  
Smg21をCOS細胞に導入した。導入後、CO2雰
囲気下、37℃で3昼夜培養し、約2X10’ cel
lsの細胞を得た。
得られた培養細胞から゛、GTC一塩化セシウム法〔「
モレキュラー クローニン/)’ (Mo 1 e c
ular  Cloning)第1版」第188〜19
6頁,1982年、コールド スプリングハーバー ラ
ボラトリー(Cold  Spring  Harbo
r  Laboratory) )によって、総RNA
 (約100μg)を得た。
このRNA20μgを使用し、トマス(T o maS
)の方法〔メソッズ イン エンザイモロジ−(Met
hods  in  Enzymology).100
,2.55−266.1983、アカデミック プレス
(Academic  PresS))に従い、ノーザ
ン ブロッティングを行なった。その際、プローブとし
ては、psmg211μgを1ユニットのEc oR 
I及び.1ユニソトのBalnで消化して得られた約6
60bpのDNA断片(Smg21コーディングプロー
ブ。この断片中にSmg21のコーディング領域が全て
含まれている。)を二ソクトランスレーション法によっ
て32pで標識したものを使用した。
比較のために、pKCR  Smg21を導入していな
いCOS細胞を同様に培養し、得られた培養細胞から同
様にして調製した総RNAを使用して、ノーザンブロソ
ティングを行なった。
その結果、pKCR  Smg21を導入したCOS細
胞から得たRNAには、該ベクターを導入していないC
OS細胞から得たRNAでは検出されない、約2Kbp
よりも長いエキストラ領域にSmg21コーディングブ
ローブとハイプリダイズするRNAが検出された。
従って、pKCR  Smg21からSmg21の遺伝
子が発現されたことが確認された。
実施例5 アミノ酸を置換したSmgp21遺伝子(Gl y l
 t−V a l l 2 )変異体の作成(11  
5 ’ −CTAGTGGTCCTTC,GATCCG
TACGCGTGC;C;GAAG−3 ’の塩基配列
を有するDNAをDNAシンセサイザー(ABS社製)
により作製し、この合成オリゴ・マー50pmolを1
00mMトリスー塩酸(pH8.0) 、1 0mM塩
化マグネシウム、7mMジチオスレイトール及び1mM
  ATPを含む溶液50μlに溶解させ、T4ボリヌ
クレオチドキナーゼ2ユニソトを加え、37℃で15分
間保温し、反応させる。その後70゜CでlO分間保温
し、T4ポリヌクレオチドキナーゼを失活させる。
(21  psmg21で形質転換した大腸菌JMIO
9株を20mlの2倍濃度のYT培地(バクトトリブト
ン16g/Il、バクト イースト エキストラクトL
og/j!、塩化ナトリウム5g/jL100■/1ア
ンピシリン及び0.01%チアミンの存在下、37℃で
振とう培養する。
OD,。。が063に達した時に、ヘルパーファージM
13  KO7をマルチプリティス オブインセクシャ
ス(m,o.i,)が2〜10で感染させる。その後3
0分間培養し、これに、カナマイシンを70μg / 
m l!の濃度になるようにして添加した後、lO〜1
a時間37℃で培養する。培養後、2000r,p.m
,で10分間遠心分離をして、菌体を沈殿させ、上溝を
とる。この上清に4mlの20%ポリエチレングリコー
ル及び2.5M塩化ナトリウムを加え、4℃で1時間静
置した後、3000r,p.m.で30分間遠心分離を
して、沈殿を回収する。
得られた沈殿を500μlの水に溶かした後、1500
0r,p,m,で5分間遠心分離し、上清をとる。この
上清にフェノールを200μl加え、攪拌後、1500
0r,p.m,で10分間遠心し、上層を分取する。こ
の上層に、50μ2の3M酢酸ナトリウム及び1250
μlのエタノールを加え、15000r.p.mで10
分間遠心分離し、沈殿を回収する。乾燥後50ttl.
の水に溶解し、psmg21シングルストランドDNA
溶液を得る。
(3)  (1)で得たリン酸化オリゴDNAと(2)
で得たpSmg21シングルストランドDNAを用いて
、オリゴヌクレオチド ディレクテッド インビト口 
ミュータジエネシス システム(01igonucle
otide−directed  in  vitr.
o  mutagenesis  system)(A
mersham社製)で、Amersham社のマニュ
アルp28〜30に従い、Smg  p21の12番目
のアミノ酸であるグリシン(Gly)がバリン(Val
)でコードされるように変異したSmg  p21変異
遺伝子が作製される。この変異遺伝子を持つプラスミド
(psmg  21  Vat12)を実施例2に示し
たpsmg21の場合と同様に処理することにより、大
腸菌や動物細胞中で変異Smg  p21を発現させる
ことができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のGプロテイン(Smg  p21)
のアミノ酸配列の1例を示す図面である。 第2図は、実施例lにおけるMono  Q  HR5
/5カラムクロマトグラフィ−(2回目)の溶出パター
ンを示す図面である。 第3図は8、実施例1でクローン化したGプロテインの
cDNAの塩基配列を示す図面である。 第4図は、実施例2で作成したプラスミドpSmg21
−1及びpsmg21−2の概略図及び作成法の概略を
示す図面である。 第5図は、実施例3で作成したブラスミドpSmg21
−3及びpsmg21−4の概略図及び作成法の概略を
示す図面である。 第6図は、実施例4で作成した発現ベクターpKCR 
 Smg21の構造の概略を示す図面である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)GTP結合活性及びGTP加水分解活性を有し、
    該GTP結合活性がN−エチルマレイミドで阻害される
    性質を有する下記アミノ酸配列を含み、分子量が約22
    Kダルトンであることを特徴とするGTP結合蛋白質。 Thr−Ile−Glu−Asp−Ser−Tyr(2
    )下記アミノ酸配列で表わされることを特徴とするGT
    P結合蛋白質。 【アミノ酸配列があります】 (3)請求項2に記載のGTP結合蛋白質をコードする
    DNAを含有するDNA断片を、発現用ベクターのプロ
    モーターの下流に存在するクローニング部位に導入し、
    ついで該DNA断片を導入した発現ベクタ−を宿主に導
    入して同宿主を培養し、該蛋白質を生成蓄積させ、これ
    を取得することを特徴とするGTP結合蛋白質の産生方
    法。
JP1115831A 1988-05-31 1989-05-09 新規なgtp結合蛋白質及びその産生方法 Pending JPH02231500A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CA 600977 CA1335431C (en) 1988-05-31 1989-05-29 Gtp binding protein and method for production thereof
EP89401494A EP0346187B1 (en) 1988-05-31 1989-05-31 Novel GTP binding protein and method for production thereof
DE1989611599 DE68911599T2 (de) 1988-05-31 1989-05-31 GTP bindendes Protein und Verfahren zu dessen Herstellung.
US07/949,105 US5378810A (en) 1988-05-31 1992-09-21 Mutant Smg p21 protein with GTP binding activity

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63-133548 1988-05-31
JP13354888 1988-05-31
JP63-284860 1988-11-11

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02231500A true JPH02231500A (ja) 1990-09-13

Family

ID=15107387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1115831A Pending JPH02231500A (ja) 1988-05-31 1989-05-09 新規なgtp結合蛋白質及びその産生方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02231500A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004040302A1 (ja) * 2002-10-30 2004-05-13 Ishihara Sangyo Kaisha, Ltd. RAPL・Rap1相互作用制御

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004040302A1 (ja) * 2002-10-30 2004-05-13 Ishihara Sangyo Kaisha, Ltd. RAPL・Rap1相互作用制御

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960002874B1 (ko) 재조합된 사람의 내피 세포 성장 인자의 제조방법
Bunz et al. cDNAs encoding the large subunit of human replication factor C.
JPH08509504A (ja) プロテインキナーゼ
JPH04131084A (ja) 熱安定性シトシンデアミナーゼ
EP0698115B1 (en) Methods and compositions relating to sterol regulatory element binding proteins
US5484711A (en) DNA sequences, recombinant DNA molecules and processes for producing lipocortins III, IV, V & VI
Warden et al. Mouse cellular nucleic acid binding proteins: a highly conserved family identified by genetic mapping and sequencing
JPH0576357A (ja) グリコシルホスフアチジルイノシトール特異的ホスホリパーゼd
JPH07509609A (ja) ラスタンパク質活性を阻害するペプチド,その製造及び利用
JP3329822B2 (ja) Dna断片、それを含む組換えベクター及びそれを用いた外来遺伝子の発現方法
US5659016A (en) RPDL protein and DNA encoding the same
US5473056A (en) E2F-2, a novel mammalian transcription factor
JPH0787789B2 (ja) リポコルチンをコードするdna分子および形質転換宿主
Holzfeind et al. Structural organization of the gene encoding the human lipocalin tear prealbumin and synthesis of the recombinant protein in Escherichia coli
JPH08504602A (ja) Tia−1結合タンパク質及びそれをコードする分離された相補的dna
JPH02231500A (ja) 新規なgtp結合蛋白質及びその産生方法
JP2919144B2 (ja) ポリペプチド
WO1996029433A1 (en) Rest protein and dna
JPH10500311A (ja) 核タンパク質と相互作用する因子
EP0422175B1 (en) Proteins which regulate the expression of vertebrate mhc class ii genes, dna sequences encoding them and pharmaceutical compositions
JP2878341B2 (ja) 人工機能性ポリペプチド
NZ278745A (en) Tumour suppressor gene encoding retinoblastoma binding protein
JPH11500919A (ja) アスペルギルス・フラーブスの多剤耐性遺伝子
JP2829397B2 (ja) フィブリン結合活性ポリペプチド
US6455681B1 (en) DNA molecules encoding single strand gap response proteins involved in activation of a DNA repair/cell cycle checkpoint pathway