JPH0222794Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、歩行者信号灯器の外周部を囲繞する
ように所定間隔おきに配列した複数の発光体を点
灯又は消灯させ、点灯している発光体の数の増加
又は減少によりその歩行者信号灯器における信号
待ち時間及び横断可能時間を表示するようにした
歩行者信号灯器用時間表示灯に関するものであ
る。

〔従来の技術〕 従来の歩行者用信号灯器は、単に「止まれ」を
表示する赤色図柄灯（以下「赤信号灯」という）
と「進め」を表示する青色図柄灯（以下「青信号
灯」という）を一定時間毎に交互に点灯又は消灯
させるだけの構造であつた。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、上記従来の歩行者信号灯器は、赤又は
青の信号灯表示時間も、その歩行者用信号灯器を
設置する道路の車両が歩行者等の通行量によつて
各所まちまちであり、赤信号灯表示中に、後どの
位の時間待てば青信号灯が点灯するのか、また青
信号灯表示中に、後どの位の時間横断可能な時間
が残つているのかを判断することができず、横断
歩行者にとつて苛々の原因と成つたり、信号無視
による交通事故を誘発したり、また横断中に車道
に取り残されるというような危険が発生するとい
う問題を有していた。

本考案は、上記問題に鑑みて創案されたもので
あり、歩行者信号灯器の外周部を囲繞するように
設置し、その歩行者信号灯器の赤信号灯及び青信
号灯の周辺部に所定間隔おきに配列した複数個ず
つの発光体群を夫々赤信号灯又は青信号灯の点灯
に対応し、その点灯時間内において順次一側から
１個ずつ点灯又は消灯させることにより信号待ち
時間及び横断可能時間を表示させることができる
歩行者信号灯用時間表示灯を提供することを目的
としている。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本考案に係る歩行
者信号灯用時間表示灯は、歩行者信号灯器の外側
部を囲繞するように併設する本体の前面に、所定
間隔おきに順次点灯又は消灯することができる複
数の発光体を配列し、これ等の発光体を順次歩行
者信号灯器の動作に対応して点灯又は消灯するよ
うに構成したものであり、適宜発光体を歩行者信
号灯器の赤信号灯側と青信号灯側のグループに分
け、赤信号灯側の発光体群の前面には赤色フイル
ターを、また青信号灯側の発光体群の前面には青
色フイルターを装着することも可能である。

〔作用〕

上記構成によれば、歩行者信号灯器の赤信号灯
及び青信号灯の外周部において所定間隔おきに配
列された複数個ずつの発光体群は、夫々赤信号灯
又は青信号灯の点灯に対応して点灯又は消灯し、
その後赤信号灯又は青信号灯の点灯時間内におい
て順次一側から１個ずつ発光体を消灯又は点灯す
ることにより、信号待ち時間及び横断可能時間を
表示する。

〔実施例〕

以下、本考案に係る歩行者信号灯器用時間表示
灯の実施例を図面に従つて説明する。

図面において、１は歩行者信号灯器、２はこの
歩行者信号灯器１における赤信号灯、３は同じく
青信号灯である。本考案に係る歩行者信号灯器用
時間表示灯は、この歩行者信号灯器１の外側部に
囲繞させて使用するものであり、本体４の前面に
固定した枠５の上面に、前記歩行者信号灯器１の
赤信号灯２と青信号灯３に対応するように所定間
隔おきに複数個の省エネ電球又は発光ダイオード
等の発光体６を配列すると共に、枠５の上方に突
出したこれ等の発光体６の上部を、前面側に前記
発光体６の配列に対応すべく形成した発光窓７を
有するカバー８によつて覆う構造に成つている。
前記発光窓７には適宜着色フイルターを装着して
あり、本実施例においては、赤信号灯２側に位置
する発光体６に対する発光窓７には赤色フイルタ
ー９を、また青信号灯３側に位置する発光体６に
対する発光窓７には青色フイルター１０を取り付
けてある。１１は発光体６に防水用パツキン、１
２はソケツト、１３はソケツト用パツキン、１４
はカバー８を枠５上に固定するボスである。

次に、本考案に係る歩行者信号灯器用時間表示
灯による信号待ち時間及び横断可能時間の表示方
法を前記実施例に基いて説明する。

歩行者信号灯器１の赤信号灯２が点灯すると、
これに対応して赤信号灯２側に位置する赤色表示
の全発光体６が点灯し、その後赤信号灯２の点灯
時間内において順次一側から１個ずつ発光体６が
消灯し、而して、点灯している赤色表示の発光体
６の残数の減少により青信号灯３の点灯までの信
号待ち時間を表示させる。

また、歩行者用信号灯器１の青信号灯３が点灯
すると、これに対応して青信号灯３側に位置する
青色表示の全発光体６が点灯し、その後青信号灯
３の点灯時間内において順次一側から１個ずつ発
光体６が消灯し、而して、点灯している青色表示
の発光体６の残数の減少により赤信号灯２の点灯
までの横断可能時間を表示する。

なお、上記実施例において発光窓７に装着する
着色フイルターを赤色９又は青色１０により構成
する例により説明しているが、フイルターの上記
着色は、必ずしも「赤色」又は「青色」に限定さ
れるものではなく、歩行者信号灯器１に併設して
歩行者の注意を喚起することができるものであれ
ば、その他の着色により構成することができるこ
とは勿論である。また、発光体６の駆動方法につ
いても、順次点灯又は消灯に限らず、点滅させる
等の方法により視認性を高めた構成にすることも
できる。

〔考案の効果〕

本考案に係る歩行者信号灯器用時間表示灯は、
以上のように構成したから、歩行者信号灯器にお
ける赤信号灯の信号待ち時間及び青信号灯の横断
可能時間を表示し、歩行者の苛々を柔らげて横断
歩道の安全通行を励行させ、交通事故の防止に役
立てることができる等の特徴を有するものであ
り、本考案実施後の実用的効果は極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る歩行者信号灯器用時間表
示灯を歩行者信号灯器の外側部を囲繞するように
併置した状態を示す正面図、第２図は同じく側面
図、第３図は本体の正面図、第４図は同じく側面
図、第５図は第３図Ａ−Ａ線端面図、第６図は同
じくＢ−Ｂ線端面図である。 １……歩行者信号灯器、４……本体、６……発
光体、７……発光窓、９……赤色フイルター、１
０……青色フイルター。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 本体４と、複数の発光体６と、カバー８とを
   有し、歩行者信号灯器の外周部を囲繞するよう
   に設置する時間表示灯であつて、 上記本体４の前面に上記複数の発光体６を配
   列し、 上記カバー８には、上記発光体６の配列位置
   に対応させて発光窓７を形成し、 上記本体４の上部を上記カバー８で覆つたこ
   とを特徴とする 歩行者信号灯用時間表示灯。 (2) 上記発光窓７を、歩行者信号灯器の発色に対
   応する赤信号灯側と青信号灯側のグループに分
   け、前者発光窓７には赤色フイルターを、後者
   発光窓７には青色フイルターを装着したことを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の歩行者信号灯器用時間表示灯。