JPH02227576A

JPH02227576A - 両翼回転式スクロール圧縮機

Info

Publication number: JPH02227576A
Application number: JP4724789A
Authority: JP
Inventors: Hisao Miyako; 都　久男
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1989-02-28
Filing date: 1989-02-28
Publication date: 1990-09-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は、たとえば冷蔵庫や空気調和機などに用いられ
る両翼回転式スクロール圧縮機に関する。

（従来の技術）たとえば冷凍冷房用圧縮機として、通常用いられる往復
動式圧縮機や回転式圧縮機と比較して圧縮中での圧縮漏
れが少なく効率が高いこと、トルク変動が小さく低振動
、低騒音であること、吸入弁や吐出弁が不要であるとこ
ろから弁に起因する流体損失、破損等の問題がなく信頼
性が高いこと、などの理由からスクロール圧縮機が注目
されている。

この種の出力可変幅の大きな圧縮機においては、たとえ
ばインバータ方式により回転数を変化させ、モータに加
える電圧と周波数の関係を最高効率で運転できるように
制御するものであった。

ところが、通常のスクロール圧縮機にはモータが１つし
か設けられておらず、これをインバータ制御しても広範
囲の回転数域において常に高効率を維持して運転するこ
とは非常に困難であった。

そこで、複数のモータを直列に並べて設け、インバータ
制御により複数のモータを使用負荷条件に応じて駆動す
ることで、出力可変幅の広範囲にわたり高効率で運転す
るようにしたものが考案されている。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、複数のモータを設ける場合、駆動用回転
軸の一端側にモータを並設する片持ち式とすると、その
回転軸の一端側には軸受を設けることができず不安定と
なり、軸受部分の信頼性に乏しいものであった。

また、回転軸の両端部に軸受を設ける両持ち式とすると
、構造が複雑となり、製造性が悪化するものであった。

本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的
とするところは、簡単な構造で、信頼性が高く、出力可
変幅の広範囲にわたり高効率で運転することができる両
翼回転式スクロール圧縮機を提供することにある。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段および作用）上記目的を達
成するために、本発明の両翼回転式スクロール圧縮機に
おいては、回転翼と揺動翼とにそれぞれモータを設け、
使用負荷条件に応じて通電するモータを制御することで
、それぞれのモータによる相互作用が可能であり、出力
可変幅の広範囲にわたり高効率で運転することができる
。

（実施例）以下、本発明の一実施例につき第１図を参照して説明す
る。

第１図は本発明における両翼回転式スクロール圧縮機の
内部構造を示し、密閉ケース１内中央部には圧縮機構部
２が設けられている。この圧縮機構部２は密閉ケース１
の内壁面に固着されたフレーム３と、このフレーム３内
に設けられた回転翼４および揺動翼５とからなる。回転
翼４の背面中央部にはボス部４ａが突設されており、こ
のボス部４ａには第１の回転軸６の一端が嵌着されてい
る。この第１の回転軸６の一端部はフレーム３の一側面
中央部に突設された第１の軸受部３ａに軸支されている
。また、揺動翼５の背面中央部には第２の回転軸７の一
端が連結されており、この第２の回転軸７の一端部はフ
レーム３の他側面に、上記第１の軸受部３ａの軸中心に
対して偏心して突設された第２の軸受部３ｂに軸支され
ている。

回転ＩＡ４と揺動翼５とはオルダム機構付動力伝達片８
によって係合されているとともに、これら回転翼４およ
び揺動ｇ５のラップ４ｂ、５ａは互いに重ね合わされて
おり、各ラップ４ｂ、５ａ間に三日月状の圧縮室９が形
成されている。この圧縮室９は回転翼４の回転およびこ
の回転ＴＡ４に対する揺動翼５の偏心回転にともない中
心に向かって徐々に収縮し、吸入管１０から冷媒ガスを
吸込んで圧縮するようになっている。′ そして、圧縮機構部２を挟んで一側部には第１のモータ
１１が、他側部には第２のモータ１２がそれぞれ設けら
れている。この場合、第１のモータ１１には大出力のも
のが、第２のモータ１２には小出力のものが用いられて
いる。第１のモータ１１は密閉ケース１の内壁面に固着
された固定子１１ａと、この固定子１１ａの内孔に設け
られた回転子１１ｂとからなり、回転子１１ｂの内孔に
は上記回転翼４に嵌着された第１の回転軸６の他端部が
嵌挿固定されている。また、第２のモータ１２も固定子
１２ａと回転子１２ｂとからなり、回転子１２ｂの内孔
には揺動翼５に連結された第２の回転軸７の他端部が嵌
着されている。なお、第２の回転軸７には圧縮室９およ
び密閉ケース１内に連通ずる吐出孔１３が穿設されてお
り、密閉ケース１の一側面には密閉ケース１内に開口す
る吐出管１４が設けられている。また、フレーム３内に
は給油孔１５が穿設されており、第１の軸受部３ａおよ
び第２の軸受部３ｂには給油孔１５と連通ずる給油溝１
５ａ、１５ｂがそれぞれ形成されている。この給油孔１
５の吸込口１５ｃは密閉ケース１内底部に貯溜された潤
滑油１６中に開口している。さらに、第２のモータ１２
の固定子１２ａの側部にはスペーサ１７が設けられてい
る。

このような構成の両翼回転式スクロール圧縮機において
、第１のモータ１１および第２のモータ１２に通電して
圧縮機構部２を駆動すると、吸入管１０から冷媒ガスが
圧縮室９に吸込まれ、圧縮されたのち、第２の回転軸７
の吐出孔１３を通って密閉ケース１内に排出される。こ
の密閉ケース１内に排出された冷媒ガスは吐出管１４を
通って冷凍サイクルへと吐出される。

そして、高出力を必要とする場合には、第１のモータ１
１と第２のモータ１２とを同時に駆動し、必要とする出
力が低くなるにつれて、まず大出力の第１のモータ１１
のみを駆動し、つぎに小出力の第２のモータ１１のみを
駆動する。このように、たとえばインバータ方式により
使用負荷条件に応じて通電するモータを制御することで
、それぞれのモータによる相互作用が可能であり、広範
囲の出力域に対して高効率で運転することができる。

しかも、第１のモータ１１に大出力のものを、第２のモ
ータ１２に小出力のものを用いたので、より広範囲の出
力域に対する高効率運転を行なうことができる。

また、モータ１つ当りの大きさ（軸方向の長さ）を小さ
くできるから、第１の軸受部３ａと第１のモータ１１と
の腕の長さ、あるいは第２の軸受部３ｂと第２のモータ
１２との腕の長さを短かくでき、第１および第２の回転
軸６．７の他端部に第１および第２のモータ１１．１２
を設けた片持ち式ではあるが、これら回転軸６．７が安
定し、軸受部分の信頼性が高いものである。しかも、第
１および第２の回転軸６．７の両端部に軸受を設ける両
持ち式と比較して構造が簡単であり、製造性がよいもの
である。

さらに、出力可変幅の広範囲にわたる高効率運転を１つ
の圧縮機構部２で行なうことができ、安価である。

なお、本発明は上記一実施例に限定されるものではない
。たとえば上記一実施例では第１のモータ１１に高出力
のものを、第２のモータ１２に小出力のものを用いたが
、両者を同出力のものにしてもよい。その他、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論
である。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明の両翼回転式スクロール圧
縮機によれば、回転翼と揺動翼とにそれぞれモータを設
けたから、使用負荷条件に応じて通電するモータを制御
することで、それぞれのモータによる相互作用が可能で
あり、広範囲の出力域に対して高効率で運転することが
できる。また、モータ１つ当りの大きさを小さくできる
から、軸受とモータとの腕の長さを短かくでき、回転軸
の一端側にモータを設ける片持ち式ではあるが、その回
転軸が安定し、軸受部分の信頼性が高いものである。し
かも、両持ち式と比較して構造が簡単であり、製造性が
よいものである。さらに、出力可変幅の広範囲にわたる
高効率運転を１つの圧縮機構部で行なうことができ、安
価であるといった効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す両翼回転式スクロール
圧縮機の縦断側面図である。２・・・圧縮機構部、４・・・回転翼、５・・・揺動翼
、１１・・・第１のモータ、１２・・・第２のモータ。出願人代理人　弁理士　鈴江武彦

Claims

【特許請求の範囲】

　回転翼と、この回転翼に対して偏心して回転する揺動
翼とを組合わせて圧縮機構部を形成し、この圧縮機構部
をモータによって駆動する両翼回転式スクロール圧縮機
において、上記回転翼と揺動翼とにそれぞれモータを設
けたことを特徴とする両翼回転式スクロール圧縮機。