JPH02227595A - 密閉形圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的） （産業上の利用分野） この発明は空気調和機や各種冷凍機械等の冷凍サイクル
に組み込まれる密閉形圧縮機に係り、特に密閉形圧縮機
のマフラ構造を改良したものに関する。

（従来の技術） この種の密閉形圧縮機は、空気調和機や冷蔵庫等の冷凍
機械の冷凍サイクルに組み込まれ、冷凍サイクル内を循
環する冷媒の圧縮作用を行なうようになっている。従来
の密閉形圧縮機は第５図に示すように構成され、密閉ケ
ーシング１内に電動機２と圧縮装［３とがそれぞれ収容
されており、電動機２の回転駆動力をクランクシャフト
４を介して圧縮装置３に伝達している。

圧縮装Ｗ３にはシリンダ室３ａ内を偏心回転するローラ
ピストン５が収容されており、このローラピストン５の
回転により、′シリンダ室りａ内に吸い込まれた冷媒が
圧縮作用を受ける。圧縮された冷媒は軸受体６の吐出孔
６ａから第１および第２マフラ室を順次経て密閉ケーシ
ング１内に案内され、この密閉ケーシング１に設けられ
た吐出バイブ（図示せず）から外部に吐出される。

軸受体６には第６図および第７図（実開昭６２−１６９
２８９号公報参照。）に示すように、吐出孔６ａを覆う
吐出弁７ａが設けられる。吐出弁７ａの弁リフト量は弁
押え板７ｂにより規制される一方、弁押え板７ｂはディ
スクプレート８により覆われ、内部に第１マフラ室を形
成している。

ディスクプレート８の外側はバルブカバー９により覆わ
れ、第２のマフラ室を内部に形成して、多段マフラ構造
に構成される。

従来の密閉形圧縮機はマフラ室（消音室）を複数段に形
成した多段マフラ構造により騒音低減を図り、低騒音型
タイプの圧縮機としている。

（発明が解決しようとする課題） 従来の密閉形圧縮機は、多段マフラ構造に構成するため
、バルブカバー９内に形成されるマフラ室をディスクプ
レート８により区画して第１マフラ室と第２マフラ室と
に仕切っているが、ディスクプレート８を必要とするた
め、部品点数が多く、コストアップの要因となったり、
部品点数が多いため、組立作業性が悪く、組立効率が悪
化する等の問題があった。

この発明は上述した事情を考慮してなされたもので、部
品点数が少なく、組立効率を向上させ、安価で低騒音型
タイプの密閉形圧縮機を提供することを目的とする。

（発明の構成） （課題を解決するための手段） この発明に係る密閉形圧縮機は、上述した課題を解決す
るために、密閉ケーシング内に電動機と圧縮装置とをそ
れぞれ収容し、上記圧縮装置の軸受体に形成される吐出
孔を吐出弁で覆うようにした密閉形圧縮機において、前
記吐出弁の弁リフト量を規制する弁押え板で前記軸受体
の吐出弁部を覆い、内部に第１マフラ室を形成する一方
、上記弁押え板を覆うようにバルブカバーを前記軸受体
に設けて内部に第２マフラ室を形成し、多段マフラ構造
としたものである。

また、この密閉形圧縮機は、軸受体のバルブカバー側に
吐出弁を収容する凹部を形成し、この凹部の開口を弁押
え板で覆うとともに、上記凹部に第１マフラ室と第２マ
フラ室とを連通する切欠きを設けたものである。

（作用） この密閉形圧縮機は、軸受体の吐出弁部を弁押え板で覆
い、内部に第１マフラ室を形成する一方、上記弁押え板
を覆うバルブカバーにより第２のマフラ室を形成して多
段マフラ構造としたので、コンプレッサ騒音の低減を図
り、低騒音とすることができる。

また、多段マフラ構造を採用しても、ディスクプレー１
・を不要とすることができ、その分だけ部品点数を減ら
すことができ、組立作業性を向上させることができ、コ
ストダウンを図ることができる。

（実施例） 以下、本発明に係る密閉形圧縮機の一実施例について添
付図面を参照して説明する。

第１図は空気調和機や冷蔵庫、冷凍ショーケース等の冷
凍サイクルに組み込まれる密閉形圧縮機の一例を示すも
のである。この密閉形圧縮機は密閉ケーシング１０内に
電動機１１と圧縮装置１２とをそれぞれ収容しており、
電動機１１０回転駆動力をクランクシャフト１３を介し
て圧縮装置１２に伝達している。

電動機１１は密閉ケーシング１０に圧入固定されるステ
ータ１４とこのステータ１４内に位置されるロータ１５
とを有し、ロータ１５はクランクシャフト１３の一側に
軸装される。クランクシャフト１３は圧縮装置ｔ１２の
軸受体であるメインベアリング１６およびサブベアリン
グ１７により回転自在に支持される。

圧縮装置２１２は密閉ケーシング１０内に固定フレーム
１９を介して支持されており、このフレーム１９にシリ
ンダブロック２０が固定される。シリンダブロック２０
の両側にはメインベアリング１６およびサブベアリング
１７が設けられ、内部にシリンダ室２１が画成される。

シリンダ室２１にはクランクシャフト１３のクランク部
１３ａに設けられたローラピストン２２が偏心回転自在
に収容される。

上記ローラピストン２２にはスプリング２３によりばね
付勢されたブレード２４が外接しており、このブレード
２４によりシリンダ室２１内は吸込側と吐出側とに区画
される。ブレード２４の背面側にはポンプ室２５が形成
され、ブレード２４の往復運動によるポンプ室２５の容
積変化により、油流入孔２６から給油パイプ２７内に流
入した潤滑油をクランクシャフト１３の中心部に送り、
圧縮袋Ｗ１１２の摺動部を潤消するようになっている。

一方、圧縮装置１２の軸受体であるメインベアリング（
サブベアリングでもよい。）１６には、ｍ３図および第
４図に示すように吐出弁２９が穿設されており、この吐
出孔２９を片持梁状に設けられた吐出弁３０が開閉自在
に覆っている。吐出弁３０の弁リフト量は弁押え板３１
により規制され、この吐出弁３０および弁押え板３１に
より吐出弁組立体３２が構成され。吐出弁３０はメイン
ベアリング１６に形成される凹部３３内に収容され、こ
の凹部３３の開口を弁押え板３１が覆い、内部に第１マ
フラ室Ａを形成している。

また、メインベアリング１６には、弁押え板３１を覆う
ようにバルブカバー３５が設けられ、このバルブカバー
３５内に第２マフラ室Ｂが形成される。この第２マフラ
室Ｂと第１マツプ室八とは凹部３３に設けられた切欠き
３６．３６により相互に連通される一方、前記バルブカ
バー３５には密閉ケーシング１０内空間に連通する孔３
７（第１図参照）が設けられ、複数段のマフラ室Δ、Ｂ
を形成した多段マフラ構造に構成される。

その際、この多段マフラ構造は、メインベアリング１６
の凹部３３を弁押え板３１で直接覆って内部に第１マフ
ラ室八を形成しているので、従来のように、マフラ室を
仕切るディスクプレートが不要となり、その分、部品点
数を少なくして組立性を改善し、コストダウンを図るこ
とができる。

なお、第１マフラ室八を第２マフラ室Ｂに連通させるた
めに、メインベアリング１６の凹部３３に切欠き３６を
設ける代りに、弁押え板３１の一部に切欠きゃ孔を形成
してもよい。

次に、密閉形圧縮機の作用について述べる。

この＠閏形圧縮機は電動機１１へ通電することにより起
動され、電動１１１１の〇−タ１５が回転駆動される。

ロータ１５の回転駆動力はクランクシャフト１３を介し
て圧縮装置１２に伝達され、そのローラピストン２２を
偏心回転させる。

このローラピストン２２の偏心回転によりシリンダ室２
１内に吸い込まれた冷媒は圧縮作用を受ける。圧縮され
た冷媒は、吐出孔２９を閉塞していた吐出弁３０を開い
て第１マフラ室Ａに吐出され、この第１マフラ室Ａでマ
フラ作用を受けた後、凹部３３の切欠き３６を経て第２
マフラ室Ｂに案内され、続いて第２マフラ室Ｂから孔３
７を経て密閉ケーシング１０内の空間に導かれる。その
間に吐出冷媒はマフラ作用を受け、騒音が軽減される一
方、冷媒の吐出圧力を平滑化し、圧力脈動を抑制してい
る。

密閉ケーシング１０内に導入された圧縮冷媒は続いて図
示しない吐出バイブにより密閉ケーシング１０外に吐出
される。

（発明の効果） 以上に述べたように、この発明に係る密閉形圧縮機は、
軸受体の吐出弁部を弁押え板で１い、内部に第１マフラ
室を形成する一方、上記弁押え板を覆うようにバルブカ
バーを軸受体に設けて内部に第２マフラ室を形成したか
ら、多段マフラ構造とすることができ、吐出騒音の軽減
を図るとともに、吐出圧力の平滑化を図ることができる
。

また、多段マフラ構造を形成するのに、吐出弁の弁リフ
ト量を規制する弁押え板を利用したので、従来のディス
クプレートが不要となり、その分、部品点数を減少させ
ることができ、組立性が向上し、コストダウンを図るこ
とができる。弁押え板の内側を第１マフラ室とすること
により、騒音発生源により近い箇所にて消音することが
できるため、低騒音化が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る密閉形圧縮機の一実施例を示す
縦断面図、第２図は上記密閉形圧縮機に組み込まれる圧
縮装置を示す図、第３図は上記圧縮装置を′１ＩＩｉａ
機側から見た密閉形圧縮機のマフラ構造を示す図、第４
図は密閉形圧縮機の多段マフラ構造を示す分解斜視図、
第５図は従来の密閉形圧縮機を示す縦断面図、第６図お
よび第７図は従来の密閉形圧縮機の多段マフラ構造を示
す図である。 １０・・・密閉ケーシング、１１・・・電動機、１２・
・・圧縮装置、１３・・・クランクシャフト、１４・・
・ステータ、１５・・・ロータ、１６・・・メインベア
リング（軸受体）、１７・・・サブベアリング（軸受体
）、１９・・・固定フレーム、２０・・・シリンダブロ
ック、２１・・・シリンダ室、２２・・・０−ラピスト
ン、２９・・・吐出孔、３０・・・吐出弁、３１・・・
弁押え板、３２・・・吐出弁組位体、３３・・・凹部、
３５°・・・バルブカバ、Ａ・・・第１マフラ室、Ｂ・
・・第２マフラ室。 第１ 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、密閉ケーシング内に電動機と圧縮装置とをそれぞれ
   収容し、上記圧縮装置の軸受体に形成される吐出孔を吐
   出弁で覆うようにした密閉形圧縮機において、前記吐出
   弁の弁リフト量を規制する弁押え板で前記軸受体の吐出
   弁部を覆い、内部に第１マフラ室を形成する一方、上記
   弁押え板を覆うようにバルブカバーを前記軸受体に設け
   て内部に第２マフラ室を形成し、多段マフラ構造とした
   ことを特徴とする密閉形圧縮機。 ２、軸受体のバルブカバー側に吐出弁を収容する凹部を
   形成し、この凹部の開口を弁押え板で覆うとともに、上
   記凹部に第１マフラ室と第２マフラ室とを連通する切欠
   きを設けた請求項１記載の密閉形圧縮機。