JPH02225841A - 波動歯車の歯形及びその製造方法 - Google Patents

波動歯車の歯形及びその製造方法

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JPH02225841A
JPH02225841A JP4615989A JP4615989A JPH02225841A JP H02225841 A JPH02225841 A JP H02225841A JP 4615989 A JP4615989 A JP 4615989A JP 4615989 A JP4615989 A JP 4615989A JP H02225841 A JPH02225841 A JP H02225841A
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Shoichi Ishikawa
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H49/00Other gearings
    • F16H49/001Wave gearings, e.g. harmonic drive transmissions

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、波動歯車に係り、特に、波動歯車に用いられ
るサーキュラスプライン及びフレクスプラインの歯の形
状の改良に係る。
従来の技術 代表的な波動歯車は、剛性材料で成る円形のサーキュラ
スプラインと、このスプラインの内側に設けられ、該ス
プラインの歯数より2j枚(jは正の整数である)少な
い歯数にされた可撓性材料で成るフレクスプラインと、
このフレクスプラインの内側に嵌合してそのフレクスプ
ラインを非円形、例えば楕円形に変形させて2個所で噛
み合うようにするとともに、その楕円形を回転させる波
動発生器とから成り、この波動発生器は、内側の楕円形
のカム板と、このカム板の外周に嵌合して楕円形に撓め
られたボールベアリングから成り、該波動発生器の外輪
がフレクスプラインに嵌合している。
このような構成で成る波動歯車は、波動発生器のカム板
に設けられた入力軸を回転させると、フレクスプライン
の楕円形が回転させられ、この楕円形の回転によりサー
キュラスプラインとフレクスプラインがその歯数差に対
応して相対的に回転し、両スプラインの一方を固定し他
方に出力軸を設けると該出力軸は入力軸に対して大きい
減速比で回転する。従って、この波動歯車は少ない要素
で大きな減速比を得ることができ、占胃空間が小さ(、
またバックラッシも少ないので精密機械等に多用されて
いる。
従来の波動歯車に用いられる歯車すなわちスプラインに
ついては、その噛み合いの適性を良好にし、運転性能や
負荷能力を高めるため種々の工夫が提案されている。基
本的な歯形については、米国特許第2.906.143
号明細書に詳しく開示されている。この波動歯車の歯は
直線歯形に形成されており、このため楕円形のフレクス
プラインは長袖の一点でのみサーキユラスプラインに噛
み合い、許容伝達トルクが低かった。
これに対処して、特公昭45−41171号には、イン
ボリュート歯形を各スプラインに採用することが提案さ
れている。しかし、前記の公報に記載のスプラインでも
両スプラインが完全に離れてしまうまでの間において、
各歯を全ての点で連続的に接触させることが困難であっ
た。
更に詳しくは、同公報の第6図の曲線aまたはCに見ら
れるように、零または負の偏位の場合には、サーキュラ
スプラインに噛み合うフレクスプラインの歯の代表点の
運動軌跡(Cの場合は頂部のごく一部を除き)が、フレ
クスプラインに対して凹形状を成している。従って、連
続接触をさせるためにはサーキュラスプラインの歯形を
凸形状にしなければならない。また、第6図の曲線すに
見られるように、フレクスプラインの歯の代表点の運動
軌跡が凸形である場合(正の偏位の場合)には、フレク
スプラインの撓みが大きくなり、曲げ応力の増大を招き
、また利用できる運動軌跡の部分が短く、接触する歯数
が少ないので好ましくない。従って、この公報記載の波
動歯車でも許容伝達トルクの点において、改良の余地が
ある。
発明が解決しようとする課題 上記公報記載の波動歯車のもつ欠点を解消せんとして、
本発明者は、サーキュラスプラインとフレクスプライン
の歯に独特の歯形を与えることを提案した。すなわち、
特開昭63−115943号公報に記載されるように、
この波動歯車の両スプラインの歯形は、その歯末面の歯
形が、波動発生器の形状によって定まる、サーキュラス
プラインの歯に対するフレクスプラインの歯の運動軌跡
の、両スプラインの接触の限界位置を原点とする縮比1
/2の相似変換による写像曲線によって形成されている
この波動歯車によれば、両スプラインの歯の噛み合い点
における連続接触が可能になる。すなわち、この波動歯
車の歯形によれば、両スプラインの歯の噛み合い部分が
離れるまでは完全に噛み合っており、両スプラインの歯
末面が相互に接触しており、連続接触が得られた。そし
て、この連続接触により、歯面荷重やフレクスプライン
のリム部の応力や波動発生器の軸受荷重を一層平均化す
ることかでき、波動発生器の負荷容量を増大させること
ができる等の利点がある。しかしながら、この波動歯車
では、両スプラインの歯形には、縮比1/2の相似変換
による写像曲線が与えられなければならないという制限
がある。
従って、本発明の目的は、サーキュラスプラインとフレ
クスプラインとが、その噛み合い部分において連続接触
を行うことのできる波動歯車であって、しかもその波動
歯車の設計に当たっては、特定の制限を解除した波動歯
車を提供することにある。
また、本発明のもう1つの目的は、上記の波動歯車の製
造方法を提供することにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するため、本発明によれば、剛性円形
のサーキュラスプラインと、このスプラインの内側に配
置され、該スプラインの歯数とは異なる歯数で成り、可
撓性の材料で成るフレクスプラインと、該フレクスプラ
インを撓ませて非円形に変形させその形状を回転させる
波動発生器とから成り、波動発生器による非円形形状の
回転により両歯車に相対回転を生じさせる波動歯車であ
って、前記サーキュラスプラインと前記フレクスプライ
ンのいずれか一方の歯末面の歯形が、波動発生器の形状
によって定まるサーキュラスプラインの歯に対するフレ
クスプラインの歯の運動軌跡の範囲内で任意に選択した
凸形状の第1曲線によって形成されており、この第1曲
線は、その下限位置での傾きが前記運動軌跡の下限の位
置の傾きに等しく且つ上限位置では前記運動軌跡に沿っ
ていて接線を共通にしており、他方のスプラインの歯末
面の歯形が第2の曲線によって形成されており、この第
2曲線は、第1曲線で成る歯形との接触点での接線の傾
きが前記運動°軌跡上の対応点での傾きに等しく、第1
曲線と第2曲線とはその接触限界位置を基準点として非
対称の関係にあることを特徴とする波動歯車が提供され
る。
この波動歯車の代表的な例としては、前記第1曲線が、
上限位置を原点として縮比1/n(n>2)で運動軌跡
を相似変換した写像曲線によって凸形状に形成されてい
るが挙げられる。
また、本発明によれば、上記の波動歯車を製造するため
、波動発生器の形状によって定まる、サーキュラスプラ
インの歯に対するフレクスプラインの歯の運動軌跡を求
め、サーキュラスプラインとフレクスプラインのいずれ
か一方の歯末面の歯形を、その運動軌跡の範囲内で任意
に選択し且つ下限位置での傾きが該運動軌跡の下限の位
置の傾きに等しく且つ上限位置では該運動軌跡に沿って
いて接線を共通にする、凸形状の第1曲線によって形成
し、他方のスプラインの歯末面の歯形を、第1曲線で成
る歯形との接触点での接線の傾きが前記運動軌跡上の対
応点での傾きに等しい第2曲線によって形成することを
特徴とする製造方法が提供される。
実施例 以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説
明する。第1図は、波動歯車lの原理を示している。こ
の波動歯車lは、剛性材料で成り円筒に形成され内歯が
形成されたサーキュラスプライン2と、このサーキュラ
スプライン2の内側に設けられ、可撓性の材料で成り薄
肉のリング部分に外歯を有するフレクスプライン3と、
このフレクスプラインの内側に嵌合して非円形(本例で
は、便宜上楕円形であるとする)撓ませる波動発生器4
から成る。波動発生器4は、非円形すなわち楕円形に形
成する部材としての内側の楕円形のカム板5と、このカ
ム板5の外周に嵌合して楕円形に撓められたボールベア
リング6とから成り、波動発生器4のベアリングの外輪
7がフレクスプライン3に嵌合している。
フレクスプライン3は、波動発生器4によって楕円形に
撓められているので、サーキュラスプライン2に対して
、直径方向に対向する2点を中心としてその両側の一部
で噛み合う。第1図では矢印A及びBの方向の2点が噛
み合い点となる。また、波動発生器4はボールベアリン
グ6を有するので、波動発生器4のカム板5が回転する
と、フレクスプライン3はその楕円形状が回転させられ
るだけで、カム板によって直接回転させられることはな
い。なお、フレクスプライン3は、サーキュラスプライ
ンの歯数より2j(jは正の整数)枚少ない歯数(第1
図ではサーキュラスプラインより4枚少ない)にされて
いる。
この波動歯車1の動作について、第2図(a)〜Ldl
を用いて説明する。波動発生器4のカム板5が第2図(
a)の位置にあるとき、フレクスプライン3の楕円形の
長軸において、サーキュラスプライン2の歯溝8がフレ
クスプライン3の歯9に噛み合っている。カム板5を第
2図(b)に示すように90度回転させると、フレクス
プライン3はその楕円形が回転し、フレクスプライン3
の噛み合い点が楕円の長軸の移動に従って移動して歯溝
8が歯9から離れる。第2図fc)に図示のように、カ
ム板5が180度回転すると歯溝8と歯9とが再び噛み
合うが、その位置は歯数差(図示の例では4枚すなわち
j−2)の半分だけすなわちj枚分(図示の例では2枚
分)だけずれる。そして第2図(dlに示すように、カ
ム板5が360度回転すると、歯溝8と歯9とは歯数差
2j枚(図示の例では4枚)分だけずれる。このように
噛み合い位置が順次ずれる動きを出力として取り出せば
大きな減速比を得ることができる。
上記のフレクスプライン3を、第1図の紙面に直角な方
向に且つ一方の側に延長させたカップ形状に形成したも
のがある。これがいわゆるカップ形波動歯車であり、簡
単な構造であるという利点がある。
本発明は、このような波動歯車のサーキュラスプライン
及びフレクスプラインの歯の形状を改良するものであっ
て、特に、特開昭63−115943号公報に記載され
る波動歯車のように、その噛み合い点を中心としてその
両側の噛み合い部分における各歯の殆ど全てを噛み合い
接触(本書では、この噛み合い部分における歯の連続的
な噛み合い接触を連続接触という)させんとする波動歯
車について、その設計における制限を緩(するように改
良するものである。
すなわち、特開昭63−115943号公報に記載され
る波動歯車は、両スプラインの歯末面の歯形が、波動発
生器の形状によって定まる、サーキュラスプラインの歯
に対するフレクスプラインの歯の、両スプラインをラッ
クで近似した場合の運動軌跡の、両スプラインの接触の
限界位置を原点とする、1/2の縮比の相似変換による
写像曲線によって、両スプラインの歯面に凸歯形が形成
されている。
この波動歯車は、両スプラインの歯が連続接触するので
好ましいものである。
しかしながら、この波動歯車の歯形を得るためには、縮
比1/2の相似変換による写像曲線が与えられなければ
ならないという制限がある。換言すれば、1/2の縮比
の相似変換曲線が基準となり、この曲線によって、各ス
プラインの歯たけのほぼ半分の歯面に凸歯形が形成され
ねばならず、設計の点において、やや自由度を欠くとい
う面があった。例えば、フレクスプラインの歯面がその
歯元面までサーキュラスプラインの歯面に接触するよう
にできれば、フレクスプラインの歯の噛み合い剛性を更
に増すことができる。
かかる点に鑑み、本発明によれば、縮比1/2の写像曲
線によらない波動歯車並びにその製法が提供される。こ
の点について第3図を参照しながら説明する。
先ず、本発明においても、特開昭63−115943号
公報に記載された波動歯車と同様に、サーキュラスプラ
インの歯に対して接触するフレクスプラインの歯の、両
スプラインをラックで近似した場合の運動軌跡が求めら
れ、この運動軌跡が各スプラインの歯末面の歯形を形成
する際の基準となる。
運動軌跡は、波動発生器の形状によって定まるもので、
第3図において破線で示される曲線11はその運動軌跡
の一部を示したものである。そして、この運動軌跡11
において、サーキュラスプラインとフレクスプラインの
歯の接触の運動軌跡上の限界位置が点12と点13とし
て示されている。
次に、サーキュラスプラインとフレクスプラインとのい
ずれか一方の歯末面の歯形が、運動軌跡11を基準とし
て形成される。この歯形の形成のため、限界位置12と
13の間の運動軌跡11の範囲内で、接触の上限の点1
2から下方に延びる第1の曲線14が任意に選択される
。白線I4の下限となる点15も任意に選択される。こ
のように、第1曲線14は運動軌跡11から任意に選択
されるが、連続接触のためには一定の条件が必要である
第1の条件は、点15を原点とする座標x−y(ここで
、X軸はラックのピッチ緯方向を、y軸はX軸に垂直な
方向を示す)に関して、曲線14が凸形状(数学的には
上に凸の形状といわれる)に形成されることである。第
2に、第1曲線14は、下限位置15での傾きが運動戦
跡11の下限位置13での傾きに等しく形成されること
である。
第3に、この曲線14は、その上限位置12において運
動軌跡11と接線16を共通にする(傾きが等しい)よ
う形成されることである。更に、前記の特開昭63−1
15943号公報に記載された波動歯車の制限を無くす
るため、下限の415は、第2の曲線が第1曲線14に
関して非対称になる位置に選択される。
これらの条件を満たして選択される第1の曲線14の代
表的な例となるのは、運動軌跡11を、縮比1/nで相
似変換した曲線であり、ここで、非対称の条件のため、
nは2に等しくない正の数に選択される。勿論、第1曲
線14は、上記の条件を満足する限り、相似変換曲線で
なくともよく、他の曲線であってもよい。
次に、他方のスプラインの歯末面の歯形が、第217)
曲線17に従って形成される。この第2曲線17を形成
するための第1の条件は、歯先点I3における歯の傾き
が点12における傾きと等しく且つもう1つの限界点1
5で両スプラインの歯末面の歯形が共通の接線を持って
いることである。
第2曲線17を形成するための第2の条件は以下の通り
である。先ず、第1歯形曲線14上で、その限界点12
及び15の中間の任意の点を22と定める。そして、運
動軌跡11上において、点22における歯形と同じ傾き
を有する点(すなわち、運動軌跡上の対応する点)20
を求める。次に、2つの点から得られる゛矢゛線202
2と等しい矢線を点13から描いてその終点を18とじ
て得る。この点18は、前記の任意の点22を基準とし
て得られるもので、点22は第1曲線14体に渡って無
数にとれるので、点18も無数にとれる。この点18の
集合体が1つの曲線を描き、この曲線が求める第2曲線
17となる。
であり、矢線2022と矢線1318とは等しいので、
点13.18.22及び20が平行四′辺形を作ること
になる。従って、点■8での接線19の傾きはJ運動軌
跡11上の対応点20での接線21の傾きに等しく、ま
た、第1曲線14上の点22の接線23の傾きとも等し
くなる。これにより、両スプラインの歯は接触の限界点
に至るまで連続的に接触する。
第1曲線14を得る過程から明らかなように、第1曲線
14と第2曲線17で成る歯形の接触点の限界位置15
は、非対称の曲線にする位置に選択されている。これに
より、特開昭63−115943号公報に記載された波
動歯車の制限は無い。すなわち、運動軌跡から、縮比1
/2の相似変換による写縁曲線を得て、該写像曲線から
歯形が形成されねばならないという制限がなくなる。第
1曲線14及び第2曲線17の作成が、特開昭63−1
15943号公報に記載された波動歯車の歯形を形成す
る曲線を得る方法とは異なるからである。
この歯末面の形状を得るに当たっては、スプラインの歯
末面の歯形だけが重要なものとされ、歯元面の歯形は、
両歯が相互に干渉しない限り、任意の形状でよい。
第4図は、本発明の歯形を波動歯車に形成した例を示し
ている。この例では、図の下側がフレクスプラインであ
り、上側がサーキュラスプラインである。そして、各サ
ーキュラスプラインの歯末面は、その斜線部分31に図
示のように、第1の曲線に従って歯形が形成される。ま
た、フレクスプラインの歯末面側には、その斜線部分3
2に図示のように、第2の曲線に従って歯形が形成され
る。この図に明らかなように、サーキュラスプラインの
一定形状に形成される歯末面側の歯たけが短く形成され
て、フレクスプラインの一定形状に形成される歯末面側
の歯だけが長く形成される。
このように形成することによって、フレクスプラインの
剛性を増すことができるともに、サーキュラスプライン
の歯溝を深く形成することができる。
従って、サーキュラスプラインとフレクスプラインの歯
面との間に空間33を作ることができ、この空間33を
グリース溜めにすることができ、両スプラインの歯面の
噛合い部分の潤滑を高い信頼性で維持でき、ひいては、
高い信頼性の波動歯車が提供される。
なお、以上の例では、サーキュラスプラインとフレクス
プラインが2箇所で噛み合う形式の波動歯車について説
明したが、本発明はこのような波動歯車に限定されない
。例えば、両スプラインの歯数差を3j枚として3箇所
で噛み合う形式の波動歯車にも、本発明を適用すること
ができ、他の類似の歯車装置にもまた適用することがで
きる。
発明の効果 本発明によれば、サーキュラスプラインとフレクスプラ
インのいずれか一方の歯末面の歯形が、波動発生器の形
状によって定まるサーキュラスプラインの歯に対するフ
レクスプラインの歯の運動軌跡の範囲内で任意に選択し
た凸形状の第1曲線によって形成されており、この第1
曲線は、その下限位置での傾きが運動軌跡の下限の位置
の傾きに等しく且つ上限位置では運動軌跡に沿っていて
接線を共通にしており、他方のスプラインの歯末面の歯
形が第2の曲線によって形成されており、この第2曲線
は、第1曲線で成る歯形との接触点での接線の傾きが運
動軌跡上の対応点での傾きに等しく、第1曲線と第2曲
線とはその接触限界位置を基準点として非対称の関係に
あるので、両歯車の噛み合い点における連続接触が維持
されたまま、特開昭6111.5943号公報に記載さ
れる波動歯車の両スプラインの歯形の制限が解かれ、こ
れにより、設計の自由度が増す。しかも、フレクスプラ
インの剛性を増して耐久性を維持でき、更に、フレクス
プラインとサーキュラスプラインの噛合い部分における
潤滑も十分に維持できる。
そして、本発明によれば、かかる波動歯車は、波動発生
器の形状によって定まる、サーキュラスプラインの歯に
対するフレクスプラインの歯の運動軌跡を求めるステッ
プと、サーキュラスプラインと前記フレクスプラインと
のいずれか一方の歯末面の歯形を、運動軌跡の範囲内で
任意に選択し且つ下限位置での傾きが該運動軌跡の下限
の位置の傾きに等しく且つ上限位置では該運動軌跡に沿
っていて接線を共通にする凸形状の第1曲線によって形
成するステップと、他方のスプラインの歯末面の歯形を
、゛第1曲線で成る歯形との接触点での接線の傾きが運
動軌跡上の対応点での傾きに等しく且つ第1曲線で成る
歯形との接触点の限界位置を基準点として非対称の第2
曲線によって形成するステップとから成る簡単な製造方
法で形成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、波動歯車の概略正面図である。 第2図(a)〜(d)は波動歯車の動作説明図である。 第3図は、本発明に係る波動歯車の歯形を得る手法を示
す説明図である。 第4図は、第3図の歯形を各スプラインに適用した説明
図である。 符号の説明 1−・−・波動歯車 2・・−・°サーキュラスプライン 3・・・フレクスプライン 4−・・−波動発生器 l ・・・・・フレクスプラインの歯の運動軌跡2・・
−・−・・一方の接触の限界位置3−m−他方の接触の
限界位置(歯先点)4・−・第1曲線 5− ・第1曲線の下限位置 7・−・第2曲線 第 図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)剛性円形のサーキュラスプラインと、このスプラ
    インの内側に配置され、該スプラインの歯数とは異なる
    歯数で成り、可撓性の材料で成るフレクスプラインと、
    該フレクスプラインを撓ませて非円形に変形させその形
    状を回転させる波動発生器とから成り、波動発生器によ
    る非円形形状の回転により両歯車に相対回転を生じさせ
    る波動歯車において、 前記サーキュラスプラインと前記フレクスプラインのい
    ずれか一方の歯末面の歯形が、波動発生器の形状によっ
    て定まるサーキュラスプラインの歯に対するフレクスプ
    ラインの歯の運動軌跡の範囲内で任意に選択した凸形状
    の第1曲線によって形成されており、この第1曲線は、
    その下限位置での傾きが前記運動軌跡の下限の位置の傾
    きに等しく且つ上限位置では前記運動軌跡に沿っていて
    接線を共通にしており、他方のスプラインの歯末面の歯
    形が第2の曲線によって形成されており、この第2曲線
    は、第1曲線で成る歯形との接触点での接線の傾きが前
    記運動軌跡上の対応点での傾きに等しく、第1曲線と第
    2曲線とはその接触限界位置を基準点として非対称の関
    係にあることを特徴とする波動歯車。
  2. (2)請求項1記載の波動歯車において、前記一方のス
    プラインの歯末面を形成する第1曲線は、前記上限位置
    を原点として縮比1/n(n>2)で前記運動軌跡を相
    似変換した写像曲線によって凸形状に形成されているこ
    とを特徴とする波動歯車。
  3. (3)剛性円形のサーキュラスプラインと、このスプラ
    インの内側に配置され、該スプラインの歯数とは異なる
    歯数で成り、可撓性の材料で成るフレクスプラインと、
    該フレクスプラインを撓ませて非円形に変形させその形
    状を回転させる波動発生器とから成り、波動発生器によ
    る非円形形状の回転により両歯車に相対回転を生じさせ
    る波動歯車の製造方法において、 波動発生器の形状によって定まる、サーキュラスプライ
    ンの歯に対するフレクスプラインの歯の運動軌跡を求め
    、 前記サーキュラスプラインと前記フレクスプラインとの
    いずれか一方の歯末面の歯形を、前記運動軌跡の範囲内
    で任意に選択し且つ下限位置での傾きが該運動軌跡の下
    限の位置の傾きに等しく且つ上限位置では該運動軌跡に
    沿っていて接線を共通にする凸形状の第1曲線によって
    形成し、 他方のスプラインの歯末面の歯形を、第1曲線で成る歯
    形との接触点での接線の傾きが前記運動軌跡上の対応点
    での傾きに等しく且つ第1曲線で成る歯形との接触点の
    限界位置を基準点として非対称の第2曲線によって形成
    する ことを特徴とする波動歯車の製造方法。
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