JPH02224757A - 折りたたみ式椅子及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は折りたたみ可能な椅子、特に車椅子及び軽量で
非金属構造の改良型折りたたみ代車椅子に関する。

〔従来の技術〕

現在、大部分の折りたたみ可能な車椅子の主要構造部品
は金属曲管である。かかる折りたたみ代車椅子は一般に
重くて外観が悪く、毎日の使用に充分耐え得るほどに堅
牢ではない。磁気共鳴画像（Ｍａｇｎｅｔｉｃ　Ｒｅ５
ｏｎａｎｔ　Ｉｎ＋ａｇｉｎｇ）又はＭＲＩで使用され
ている如き非磁性材で車椅子を作らなければならない場
合、鋼管に代わって非磁性ステンレス鋼を用いることに
なるので車椅子の価格及び重量は増加する。

このような問題を考慮して主要構造部品とじてプラスチ
ックを使用する折りたたみ代車椅子を設計する試みが多
くなされている。例えばタケウチ氏他による米国特許第
４，４５７，５３５号には、主としてプラスチック管と
可撓材ウェブより成る車椅子が記載されている。タケウ
チ氏は、下端部を長手方向管状フレーム部材と枢動可能
に連結させて、上端部を一対の管状シート部材と枢動可
能に連結させた一対のヨーク部材を使用している。

ヨーク部材の交差部は枢動運動可能に連結している。車
椅子のシートは管状シート部材相互間に懸下させた可撓
材のウェブである。椅子を折りたたんだり広げたりする
場合、ヨーク部材はそれらの枢動連結部を中心にはさみ
式に枢動する。この種の車椅子の欠点は、管状部材の組
立に要する時間である。

本願の受託人に受託されているワグナ−氏による米国特
許第４，７７０，４３２号には、プラスチックの利点を
なおも利用しながら管構造の欠点を回避する試みが記載
されている。車椅子には成形サイド部材と、一対のシー
トパネル及びサイドパネルにヒンジ取付けした背部パネ
ルとを使用している。一対のシート支持パネルをシート
パネル下方に位置決めし、両端をサイドパネルにヒンジ
取付けし、隣接端は中央ヒンジによって相互連結させる
。シート支持パネルは全体として車椅子を広げた際にシ
ートパネルのヒンジ軸線に対して垂直になるようにする
。車輪、シート及びサイドパネルを含む主要構成部品は
流し込みウレタンフオームの如き皮膜を有する高分子フ
オームより成る。

該発明の車椅子は非磁性構成材、特に高分子フオームの
利点を利用している。

ワグナ−氏の車椅子は非磁性車椅子としての利点を有す
るが、欠点もある。主な欠点の１つは重量である。車椅
子の重量を約９ｋｇ乃至約１１ｋｇ（２０乃至２５ボン
ド）に維持することになっているが、該車椅子の場合適
度な強度を得るためには前記重量より重くなる。約、９
ｋｇ乃至１１ｋｇの重量範囲内では大人を適度に支持す
るのに不充分である。従って強度を増やすと重量も増す
。かかる車椅子の弱点の１つは、支持力を強化するため
にシート支持パネルを必要とするピアノ型ヒンジを使用
することにある。適度の強度を得るためには、シート支
持パネルの寸法を大きくし、サイドパネルとシートパネ
ルによって大人の体重を支持しなければならない。更に
ピアノ型ヒンジは露出していてほこり等かつちるおそれ
がある故に常時整備しなければならない。又ピアノ型ヒ
ンジを少なくとも９個所に取付けなければならないので
、車椅子組立費が実質的にかさむ。同様にピアノ型ヒン
ジはゆるくなるので連結しなおさなければならず管理が
必要という欠点がある。

組立が簡単で管理しやすく軽量の非磁性材を使用する折
りたたみ代車椅子が必要とされている。

かかる車椅子は構造が簡単で堅牢で、折りたたみ式のプ
ラスチック非磁性構造の構成部品で構成する利点を利用
している。本発明の目的はかかる車椅子を提供すること
である。

〔発明が解決しようとする課題〕

記載の如く、本発明の車椅子は折りたたみ式椅子、特に
非磁性材より成る車椅子として適するがそれのみに限定
されるものではない。しかしながら下記の改良型車椅子
は非磁性材を使用する椅子及び車椅子のみに限定される
ものではない。例えば、本発明の単一のヒンジ組立体及
び枢動調節機構の利用範囲は広範囲に渡る。これらの利
用範囲については当業社が添附の図面を参照して本特許
請求の範囲及び明細書を読めば明らかになるものである
。

本発明の主要エレメントは、他のいかなる種類の支持を
も必要とせずにシート、背部及び足置きを支持する独自
のヒンジ装置である。該ヒンジ装置は自己支持式であり
、ヒンジ部材に加わるあらゆる力はヒンジ装置を介して
配分される。更に該ヒンジ装置は露出個所がなく全て隠
れている。従って本発明のヒンジ装置はほとんどいかな
る整備をも必要としない。更にヒンジ装置は、ヒンジ付
部材と一体成形されているので材料及び労力共に軽減さ
れる。

好適実施例において、本発明の自己支持式ヒンジはシー
ト及び背部パネルを車椅子に、足置きパネルを足置組立
体の調節可能な垂直部材にヒンジ付けするために使用さ
れる。各ヒンジ付部材、すなわちシート、背部又は足置
パネルは、サイドパネル又は調節可能な垂直部材等の支
持部材の相補型ヒンジスロットに収容される一方の縁に
沿ってヒンジ個所を有する。該ヒンジ個所は半円形凸状
ヒンジ面、ロッキング面及び軸受面を有する。好適実施
例にては、該ヒンジ個所面は全体としてハート形横断面
を有する。

相補型スロットは、半円形凸形ヒンジ面を受ける開口部
に隣接する凹形ソケットリセスと、ヒンジ部材のロッキ
ング面を受けるロッキングリセスと、ヒンジ部材の軸受
面を受ける軸受リセスとを有する。ヒンジと軸受面及び
ヒンジと軸受面リセンスは協働し、ヒンジ付部材は所定
の角度運動だけ支持部材に対して枢動可能となる。ヒン
ジ付部材が支持部材に対してほぼ垂直になるように充分
枢動すると、ロッキング面はロッキングリセスと係合し
てそれ以上の相対枢動運動を防止し、付属支持体を必要
とすることなくヒンジ付部材を支持する。反対方向への
枢動運動は支持部材によって限定され、支持部材及びヒ
ンジ付部材は充分に枢動するとほぼ平行になる。

本発明の折りたたみ式椅子又は車椅子は一対の隔設サイ
ド部材又はほぼ平行な垂直関係に配置したパネルを有す
る。車椅子の場合、車輪はサイドパネルと回転可能に連
結し、車椅子を支持する。

シートは一対のシートパネルを包含し、各々はサイドパ
ネルの１つの水平スロット内に位置する一方の縁に沿っ
て延長するヒンジ付個所を有する。

シートパネルの両側は枢動可能に相互連結する。

シートパネルはヒンジ個所から、特にヒンジ個所のロッ
キング面から支持される。

車椅子の背部は、背部パネルを車椅子のサイドパネルに
ヒンジ取付けするために各パネルに自己支持型ヒンジ組
立体を設けることが望ましいパネルより成る。背部パネ
ルの隣接端は中央を柱部材を有するヒンジと共にヒンジ
取付けされる。該を柱部材により背部パネルは車椅子の
正面の方へ前方に折りたたみ可能となり、椅子を折りた
たむ時サイドパネル相互間に所定のスペースを作る。こ
の所定のサイドパネル相互間にシート部を共に折りたた
むのに必要なだけの広さを有するので、サイドパネルを
平行にした折りたたみ車椅子の幅を減じる。

同様に本発明の車椅子の好適実施例の足置も新規ヒンジ
組立体を利用しているが、この場合調節可能であるとい
う付加的利点を利用するものである。該足置はシートと
背部パネルと同じヒンジ部を有する一対のパネルを備え
る。しかしながら、支持部材のスロット、すなわち垂直
に調節可能な部材はサイドパネルのスロットとは異なっ
て形成され、足置は垂直に調節可能な部材に対して長手
方向に調節可能である。足置組立体は後壁、側壁及び内
側へ延長する縁を備える細長いＣ字型ポケットを有する
。該後壁には、足置パネルのヒンジ部を受けるために調
節可能な部材を越えて横方向に延長する一連の長手方向
に隔設したロッキング及び軸受リセスを設ける。足置パ
ネルヒンジ部材のロッキング及び軸受面は隔設したロッ
キング及び軸受リセスの各々に収容される。ヒンジ部材
のヒンジ面は縁部後方で受けられ保持される。かくて、
足置は時計と反対方向に又は垂直部材の方向に枢動可能
であり、垂直部材に対して長手方向に調節することによ
り足置の高さを調節する。各パネルは独立して調節可能
である。更に、記載の実施例の場合、足置パネルの隣接
縁は細長いソケットボール連結部により相互連結可能で
ある。

同様に足置組立体は改良型枢動調節組立体を有する。枢
動調節組立体は、垂直部材と水平部材の角度関係を調節
するために足置組立体を相互連結する。押しボタン装置
を設けるが、これはボタンを押した時に垂直部材の相対
枢動運動を可能にするものである。記載の如く、水平部
材は対向する半側部を有し、相互間に垂直部材を挿入す
る。半側部の一方には押しボタンを収容する孔を設け、
他方の半側部には、係合位置と離脱位置との間にそれの
運動を案内するように押しボタンと相互連結する装置を
有する。押しボタンは垂直部材の片側と係合するロッキ
ング装置を制御し、互いにある角度関係を有するように
水平部材と垂直部材とをロックする。押しボタンを押し
てロッキング装置を外し、水平部材に対しての垂直部材
の枢動運動を可能にする時、他方の半側部は押しボタン
のロッキング装置を収容するための装置を有する。

枢動調節組立体のロッキング装置は、水平部材の半側部
相互間に収容される垂直部材から延長するディスクを有
する。該ディスクの外周部には鋸歯状突起を設ける。押
しボタンの内径部及び外径部には鋸歯ディスクと選択式
に係合する内側鋸歯を設け、外側鋸歯は水平部材の孔内
の鋸歯部と選択式に係合する。押しボタンが通常位置に
ある時、全て係合している鋸歯弓形部により垂直部材の
枢動運動が防止される。押しボタンを押すと押しボタン
の鋸歯は水平部材の他方の半部材に形成する収容装置内
に収容され、垂直部材を枢動させる。

前述のこと以外に、本発明の車椅子の改良型ハンドグリ
ップを使用する。該ハンドグリップはパネルの頂部後方
隅部に隣接するサイドパネルに形成される。更に、車椅
子の車輪は整備を軽減し、組立を簡単にするように特別
に形成されて取付けられる。更に、本発明の車椅子の改
良型ブレーキ装置は充分に目立たないものであり、車椅
子の利用者が使いやすいものである。

ヒンジ、シートパネル、サイドパネル等を含む本発明の
車椅子の主要構成部はカラス浸透処理したポリカーボネ
ート又はポリプロピレンより成る。

剛化材及び自己潤滑材としてハブ及び車軸にモリブデン
を充填するのが好ましい。タイヤと弾性ブレーキカバー
を含む弾性部は、Ｍｏｎ５ａ　ｔｏにより製造されてい
る「サノブレン５ａｎｏｐｒｅｎｅ　Ｊの如き合成ゴム
で形成するのが望ましい。

本発明の車椅子製造方法により簡単で安価な組立体が得
られるのが、車椅子の価格が著しく軽減される。各サイ
ド、背部及び足置パネル並びにヒンジ部は単一体として
一体成形可能である。サイドパネルの各々は展開可能な
プラグ挿入体を使用することによって、又はヒンジ部自
体を使用することによって形成されるヒンジスロットを
有する単体として形成するのが望ましい。後者の方法を
用いる場合、ヒンジ部は例えばテトラフルエチレンの如
き耐熱コーティング処理が必要である。いずれの方法で
あろうともパネルは簡単かつ迅速に組立可能である。

本発明の車椅子は非磁性構成材の利点を用いていること
が理解される。更に本発明の新規車椅子製造方法により
車椅子の製造及び組立が簡単かつ安価となる。又、更に
新規ヒンジ組立体により、車椅子の重量が軽減されるに
もかかわらすヒンジ組立体が自己支持式である故に、必
要なだけの支持が可能である。又、調節可能な組立体に
より足置の調節方法が改良される。

〔作用及び実施例〕

本発明の他の特徴及び利点は、本発明の好適実施例を示
す添附の図面を参照して以下に詳述する。

第１〜１３図、特に１図には本発明による車椅子の好適
実施例を全体として番号２０で示す。車椅子２０はシー
ト部２４と背部３２によって相互連結するサイドパネル
２２を有する。シート部２４は、ヒンジ装置２８によっ
て隣接端がヒンジ連結されてヒンジ組立体３０によって
パネル２２に両端をヒンジ取付けした２個の別個のパネ
ル２６を有する（第７図参照）。ヒンジ組立体３０につ
いては後述する。背部３２は２個のヒンジ付パネル３４
により画定され、該パネル３４の隣接端は二重ヒンジ３
５によってヒンジ連結し、両側部はヒンジ組立体３０に
よってパネル２２にヒンジ取付けされる。車輪３８とキ
ャスター４０はサイドパネル２２と連結する。足支持組
立体４２は各サイドパネル２２の正面部から外側へ延長
する。ヒンジ、シートパネル、サイドパネル等を含む車
椅子の全体構成部はガラス浸透処理したポリカーボネー
ト又はポリプロピレンで形成される。

車椅子のサイドパネル２２は単一体として成形される。

この単一体は、ハンドグリップ５０、腕間５２、車輪保
持組立体５８（第５図参照）、キャスター車輪組立体４
０（第６図参照）、ヒンジリセス６２（第７図及び１２
図参照）及び足置トラック６４（第１０図参照）を有す
る。サイドパネル２２の成形中に前述のものをそれぞれ
形成し、相応する部品を迅速に挿入可能であるから車椅
子の組立が容易になる。車椅子の部品は相応するリセス
に迅速にスナップ式に挿入可能である。

本発明の車椅子のハンドグリップ５０は、車椅子を押し
たり引いたり持ち上げたりするのを容易にするように構
成される。上方グリップ部６６は、背の高い人又は歩道
の縁石のような高い面に立つ人が握りやすいようにした
ものであり、下方グリップ部６８は背の低い人又は車椅
子を車にのせたり下ろしたりする時のように低い面に立
つ人が握りやすいようにしたものである。実質的に垂直
後方部７０は通常グリップ用として設ける。

第２図及び第４図において、腕間５２は前方部材５１と
後方部材５３との間に支持され、通気開口部５４を設け
る。この通気開口部により車椅子利用者への通気が実施
され、後述のブレーキ機構への接近を可能にする。

腕間５２の前方及び後方部材５１及び５３の間にはブレ
ーキ組立体５６を取付ける。ブレーキ組立体５６は通気
開口部５４にまたがっているので車椅子の使用者はブレ
ーキを簡単に扱うことができる。車椅子の利用者は開口
部５４に自身の手を挿入して下方動作を与えるだけでブ
レーキがかかることに留意されたい。第４図において、
該ブレーキは、下方へ延長してブレーキパッド７６にて
終結するブレーキパッドアーム７４を有する作動アーム
７２を含む。ブレーキパッド７６は車輪組立体３８のタ
イヤ８０と係合して車椅子を停止させる。

記載の実施例の場合、作動アーム７２は、後方部材５３
に形成したソケット８４に収容されるポール部材８２を
１端に有する。該ソケット８４はパネル２２の形成時に
形成するのが望ましい。かかるボールとソケット構造に
より、作動アーム７２はタイヤ８０に対して垂直方向に
移動可能となる。附勢装置８６は作動アーム７２の下方
に取付けられ通常ブレーキパッド７６を附勢してタイヤ
８０から離す。記載中の実施例の場合、附勢装置８６は
板ばねでパネル２２に取付けられる。作動アーム７２の
対向端にはブラケット９０を有する止め部材８６を形成
する。該部材８８は作動アーム７２の下方運動量を制御
する。作動アーム７２を押し下げることによって、ばね
８６の附勢は克服され、ブレーキパッド７６はタイヤ８
０と係合して車椅子を停止させることに留意されたい。

作動アーム７２が解放されると、附勢装置８６は通常の
非係合位置まで作動アームを戻す。車椅子の美観を増し
、ブレーキ機構を保護するためにブレーキ組立体５６は
完全に隠れている。可撓ブーツ９２は作動アーム７２の
上に位置決めされ、ブレーキバッドアーム７４はサイド
パネル２２の側室９４内に延長する。

第１乃至５図には、本発明の車輪組立体３８を記載する
。車輪はサイドパネル２２と同材料より成るリム９８を
有するが、好適実施例にては強度を増すためにモリブデ
ン充填材で補強されている。

リム９８は、リム９８の強度を更に増すためにスポーク
１（１１）を有する。車椅子作動者がいずれの方向にも
車椅子を押しやすくするために特に正弦形状を有するブ
ツシュリング１０２をリム９８の面の外周に取付ける。

望ましくは「サノプレン」より成るタイヤ８０をリム９
８に取付ける。

第５図に記載の実施例の場合、リム９８にはサイドパネ
ル２２から外側へ延長するハブ１（１６に適合するリセ
ス１（１４を設ける。該ハブ１（１６はパネル２２の成
形時にパネル２２上に一体成形される。好適実施例の場
合、ハブは強化のためにモリブデン充填材を有する。中
ぐり部１１０はハブ部１（１６を通って延長し、１字型
中ぐり部１０８にて終結する。記載中の実施例の場合、
外側へ延長する柱１１４を有するハブキャップ１１２は
該中ぐり部１１０内に収容される。柱１１４はマツシュ
ルーム形端部１１６にて終結し、充分に挿入されると１
字型中ぐり部１０８内に収容される。

マツシュルーム形端部１１６に裂開部１１８を設けるこ
とによって末端部１１６は挿入中に中ぐり部１１０に押
し込み可能となり、外側へ膨張して完全に挿入した時に
１字型中ぐり部１０８の壁とロッキング係合する。ハブ
キャップ１１２によりリム９８とパネル２２との簡単な
スナップ式組立が可能となる。図示の如くハブキャップ
１１２を別個の部材にする代わりにリム９８と一体成形
してもよいことに留意されたい０組立時にて、リム９８
はハブ１（１６を中心に回転し、ハブ１（１６の外周部
及びリム９８のリセス１（１４は軸受面として働く。

第６図には、キャスター輪組立体を記載する。

キャスター輪組立体４０はキャスター輪１２０を有し、
その周囲にはタイヤ１２２を取付ける。好適実施例にお
いて、タイヤ１２２はサノプレンで形成するのが望まし
い。キャスター輪１２０にサノブレン製タイヤを取付け
る作業を簡単にするため、リブ１２３はタイヤ１２２内
のりセス又はスロット１２５内に入れるためにキャスタ
ー輪１２（１２）外周部を中心に外側へ延長する。図示
しないが、これと同じ構造はリム９８に取付けるサノブ
レンタイヤ８０にも用いるのが望ましい。この構造によ
り、タイヤはリム９８又は１２０からずれ落ちるおそれ
がなくなる。

キャスター輪組立体４０は、はぼＣ字型で内側へ延長す
る対向ハブ部材１２６を有するキャスターケーシング１
２４を包含する。キャスター輪１２２は、車輪を適切に
取付けた時に対向ハブ１２６を受ける中央部付近に形成
する相補型リセス１２８を有する。ハウジング１２４内
にキャスター輪１２２を組み立てるためには、リセス１
２８がハブ１２６と整合するまで外側へ膨張するハブ１
２４と共にハブ１２４内に車輪とタイヤを押し込むだけ
でよい。ひとたび整合すると、キャスターハウジング１
２４の側部は通常位置に戻り、ハウジング１２４内に車
輪１２０をロックする。

裂開マツシュルーム１３４を先端に有する柱１３０はハ
ウジング１２４の頂部から延長する。該裂開マツシュル
ーム１３４は側部２２の基部に形成される１字型スロッ
ト１３６内に収容される。

記載の実施例の場合、パネル２２に対するハウジング１
２４の回転を容易にするためにハウジング１２４とサイ
ドパネル２２との間にネオブレンワッシャ１３８を取付
ける。組立のためには、マツシュルームヘッド１３４が
スロット１３６とロッキング係合するまで中ぐり部１３
５に挿入するだけでよい。

第７図には本発明独自のヒンジ組立体３０を記載する。

ヒンジ組立体３０は、第７図ではシートパネル２６であ
るヒンジ付部材１５１の末端に一体成形されるヒンジ部
材を有する。ヒンジ部材１５０は半円形の枢動部材又は
面１５２を有する。

図示の如く半円形のロッキング部材又は面１５４は枢動
部材１５２に隣接して直接取付けられる。

ロッキング部材１５４は半円形であることが望ましいが
その他害種形状を有するものでもよいことに留意された
い。弓形担持面又は弓形面１５６はロッキング部材１５
４から下方へ延長する。

ヒンジ付部材１５０は、パネル２２内に形成した相補型
スロット内に収容される。該スロットは枢動部材１５２
を収容するための枢動リセス１５３と、ロッキング部材
１５４を収容するためのロッキングリセス１５５と、軸
受面１５６を収容するための軸受リセス１５７とを有す
る。第７図に示す、車椅子１０はシートパネル２６と共
に最下位置に広げた状態になっている。この位置にて、
ロッキング部材１５４はロッキングリセス１５５の壁と
係合し、シートパネル２６に加えられる力をロッキング
１５５の壁と係合し、シートパネル２６に加えられる力
をロッキングリセス１５５の壁に沿って配分する。核力
の全てはリセス１５５を介して配分され、サイドパネル
２２に伝達されるのでシートパネル２６はこれ以上の支
持を必要としない。車椅子を折りたたんだ時（第１１図
参照）、シートパネル２６はサイドパネル２２とほぼ平
行になるまで、反時計方向に回転する。シートパネル２
６が回転すると、枢動部材１５２は枢動リセス１５３内
で枢動し、軸受面１５６は軸受リセス１５７の面に沿っ
て摺動する。ヒンジ部材１５０とパネル２２内に形成さ
れるスロットの形状の故に、シートパネル２６はひとた
び挿入されると簡単には又は偶発的に取外されることは
ない。

シートパネル２６の隣接端はヒンジ２８によって連結す
る。第１図に示すヒンジ２８は複数個の係合歯１６０を
有する。記載の実施例の場合、該歯は扁平面１６４によ
って連結する丸形隅部１６２を有する（第７図参照）。

扁平面１６４は、パネル１２６の隣接端が接触係合する
ように対向パネルの扁平面１６６に接触する。車椅子が
利用者を支持している時、該扁平面はシートパネル２６
を付加的に支持する。扁平面１６４及び１６６の故に隣
接パネル２６は互いに対してロックされるので、パネル
２６は、下方へそれ以上回転することはない。この付加
的ロッキング機構はロッキング部材１５４に加えられる
ものであるが、ロッキング部材１５４はそれだけでヒン
ジ部材２日によって設けられる追加の支持体なしでパネ
ル２６を支持するのに充分であることを理解されたい。

ヒンジ付部材２８は、好適実施例において例えばガラス
等の非金属材で形成するピン１６７を有する。

第８図には足支持用組立体４２を示す。足支持用組立体
４２はパネル１６８及び１７０を有する。

好適実施例において、パネル１６８及び１７（１２）対
向端は本発明独自のヒンジ組立体３０を使用する。説明
中の実施例の場合、足バッド１７１は使用者を快適にす
るようにパネル１６８及び１７（１２）頂部に取付ける
。パネル１６８及び１７（１２）隣接端は玉継手１７２
によって相互連結する。該玉継手は第１図に示す如く細
長い。

第１図及び第８図において、足支持用組立体４２は、サ
イドパネル２２から延長する隔設足置延長部１４０を有
する。該延長部は、支持トラック６４（第１０図参照）
に収容される水平調節可能な部材１４２と、水平部材１
４２と枢動可能に連結する垂直調節可能な部材１４４と
を有する。垂直調節可能な部材１４４の最下部には足置
パネル１６８及び１７０を取付ける。

パネル１６８及び１７（１２）両端は細長いＣ字型収容
部１７５内に取付けられる。パネル１６８及び１７０は
、垂直部材１４４に対して長手方向に調節可能なように
該Ｃ字型収容部１７５内に取付けられる。各Ｃ字型収容
部１７５は後壁１７７、側壁１７８及びヘリ部１８０を
有する。第８図において、後壁１７７は、弓形リセス又
は弓形面１７６を先端に設けた弓形半円形リセス又は壁
１７４を有する。リセス１７４及び１７６は第７図に示
すロッキング面１５５及び軸受面１５７に相当する。ヒ
ンジ部材１５（１２）ロッキング部材１５４及び弓形面
１５６は第８図に示す如くリセス１７４及び１７６内に
収容される。枢動部材１５２は、Ｃ字型収容部１７５内
にヒンジ部材１５０を保持するヘリ部１８（１２）後方
に取付けられる。かくて、パネル１６８及び１７０は、
それらが部材１４４とほぼ平行になり、足パネル１６８
及び１７（１２）高さを調節するために部材１４４に対
して長手方向に調節されるまで反時計方向に独立して回
転可能である。前述のことは、枢動及びロッキング面１
５２及び１５４が後壁１７７とヘリ１８０との間に形成
される案内トラック内にある故に可能となる。パネル１
６８及び１７０は時計方向に完全に回転する時、該パネ
ルがロッキング部材１５４によって適所にロックされる
。

第１０図において、足支持用組立体４２の水平部材１４
２はサイドパネル２２に形成するトランク６４に収容さ
れる。該トラックはスプリングボ−ル又は調節ボタン１
８４を有し、水平部材１４２の上方面に形成した複数個
の係止部１８２と係合する。かくて、水平部材１４２は
サイドパネル２２に対して調節可能である。

第９図には本発明の枢動調節機構１９０を記載する。水
平部材１４２は第１及び第２半部材１９２及び１９４に
分割される。半部材１９２は押しボタン部材１９８を受
けるために自由端を介して延長する孔１９６を有する。

孔１９６はボタンエ９８を孔１９６内に保持するために
押しボタン１９８上のリム２０２と係合するヘリ部２（
１１）を有するようにけずりならしであるのが望ましい
、押しボタン１９８は外径部２（１６と内径部２０８に
沿って鋸歯部を有する鋸歯部材２（１４を有する。

この鋸歯部材２（１４は受台２１０に取付けられる。

外側鋸歯部材２（１４は半部材１９２の内壁に形成され
た鋸歯部２１２と係合する。案内ピン２１４は半部材１
９４の方向へボタン１９８の中央部から延長する。案内
ピン２１４は半部材１９４から延設された受台２１８内
に形成したスロット２１６内に収容される。附勢装置２
２０は、ピン２１４の中ぐり部２２２と受台２１８の収
容中ぐり部２１６内に収容される。附勢装置２２０はボ
タン１９８を通常のロッキング位置まで押しやる。

調節可能なディスク２３０は垂直調節部材１４４の隣接
端から延長する。調節可能なディスク２３０は水平部材
１４２の半部材１９２及び１９４相互間にはさまれる。

調節ディスク２３０は外径部に鋸歯部２３２を有し、取
付受台又はフランジによって垂直部材１４４に取付けら
れる。記載例の場合、フランジ２３６は水平部材１４２
の外側弓形面２３９と係合する半円面２３８から延長す
る。第１図において、面２３８は、垂直部材が枢動する
と水平部材１４２の隣接端の係合弓形面２３９に沿って
摺動する。ディスク２３０は受台２１８の外径にほぼ等
しい内径を有する。ボタン１９８の鋸歯付部材２（１４
を受けるために半部材１９４にリセス付区域２４８を設
ける。該区域２４８は上昇面２４６により形成される。

作動中、ボタン１９８は全体として附勢装置２２０によ
り最外位置まで押される。該位置にて、鋸歯付部材２（
１４の鋸歯部２（１６は半部材１９２の鋸歯部と係合す
る。更に部材２（１４の鋸歯部はディスク２３（１２）
鋸歯部２３２と係合する。全ての鋸歯部が係合すると、
水平及び垂直部材１４２及び１４４は相互に対してロッ
クされる。水平部材１４２に対して垂直部材１４４を枢
動させるために、ボタン１９８を押し下げると鋸歯付部
材２（１４は半部材１９４のリセス２４８内に押し入れ
られ、ディスク２３０と半部材１９２の鋸歯部を離脱さ
せる。鋸歯部が離脱すると、垂直部材１４４は受台２１
８を中心に自由に回転し、水平部材１４２に対してある
角度関係を有する。所望の角度関係がひとたび得られる
と、ボタン１９８は開放され、全ての鋸歯部及びロッキ
ング部材１４２．１４４を相互に再係合させる。

次に第１２図及び第１３図には車椅子１（１２）背部３
２を示す。第１２図に示す如（、背部３２のパネル３４
の外縁は本発明独自のヒンジ“３０を使用する。パネル
３４の隣接縁は二重ヒンジ３５によって相互連結する。

この二重ヒンジは、両側に枢軸２６４．２６６を有する
を柱材２６２を備える。記載実施例の場合、該枢軸はグ
ラスの如き非金属材で形成することが望ましい連結棒で
ある。

第１図から判るように、該を柱材はパネル３４に形成し
た相応する歯と係合する多数の歯を有する。

シート部が単一ヒンジ２８を有する場合、背部ヒンジは
、充分に伸長した時にロックするように支持を強める扁
平面２７４によって相互連結する放射縁２７２を有する
。二重ヒンジ３５は折りたたんだ車椅子に対して所定の
幅を有する。このことは第１１図より明らかである。車
椅子を折りたたんだ内幅は針２６２の幅によって決定さ
れる。がくて、シートパネル２６は折りたたんだサイド
パネル相互間にて上方へ折りたたみ可能であり、折りた
たんだ椅子はよりコンパクトで細くなる。

車椅子はサイドパネルの成形により製造され、ヒンジ付
部材３２用スロツト、車輪３８及びキャスター４０を同
時に成形する。ヒンジ部材を受けるためのスロットは数
種の方法で形成される。ある方法では、成形中にサイド
パネル内に置いたプラグを使用し、次に成形が終了する
とサイドパネルから該プラグを引き出す、この方法の場
合、シート及び背部パネル２６及び３２をスロット内に
すべり込ませ、次にキャップをスロット端にのせて該パ
ネルを適所に密閉する。別の方法ではサイドパネル２２
にスロットを形成し、膨張可能な挿入体を使用する。サ
イドパネル２２の形成中、膨張可能な挿入体は膨張して
スロットを形成し、次に収縮させて除去する。この方法
を使用する場合、スロットが幾分弾性を有する間にヒン
ジ部材３０を押し込み可能にする。パネル２２が完全に
硬化すると、ヒンジ付部材は適所に保持される。更に別
のスロット形成力を用いる場合、成形過程中にスロット
を形成するために挿入体としてヒンジ部材３０を使用す
る。この方法では、ヒンジ部材３０は例えばポリテトラ
フルオロエチレンの如き耐熱材で処理しなければならな
い。この方法によれば、ヒンジ部材３０は成形過程中に
サイドパネルに挿入され、サイドパネルが硬化すると、
ヒンジは適所に位置する。かくて前記方法はそれぞれ車
椅子の組立を容易にするものであり、車椅子組立に必要
な時間量を軽減するものであることがわかる。更に、露
出個所が全くないので、車椅子の整備等は完全にはなく
ならないまでも著しく減じる。

前述の如く、車輪３８及びキャスター４０は、パネルの
Ｔ字型スロット内に保持されているマツシュルーム形ビ
ンで適所に押圧される。最後に足置組立体は、全ての機
構を水平部材の半側部相互間に挿入する故に簡単に組立
可能である。必要なことは、各部材を適所に位置決めし
、例えば接着剤によってサイド部材を連結するだけであ
る。連結後、成形過程中にパネルに形成されている支持
トラック内に水平部材をすべりこませることができる。

本発明に関し、本発明の折りたたみ代車椅子の好適実施
例を説明してきた。しかし当然のことながら、当業者に
は明らかであるが前記明細書より各種別型及び変形があ
る。従って、かかる全ての別型、変形は本発明の範囲を
逸脱するものではないことをここに強調するものである
。かかる別型を用いれば車椅子以外の他のものに本発明
独自のヒンジ方法を用いることもできる。例えばはしご
の垂直支持体にはしごの段を取付けるのに本発明のヒン
ジ部材を使用することができる。別の代案としては、非
金属材以外の材料を使用するものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の折りたたみ代車椅子の斜視図、第２図
は広げた状態にある本発明の折りたたみ代車椅子の側面
図、 第３図は本発明の折りたたみ代車椅子を拡げた状態の正
面図、 第４図は特に改良型ブレーキ組立体を備える本発明の折
りたたみ代車椅子の部分斜視図、第５図はサイドパネル
に車輪を取付けたところを示す第１図の線５−５におけ
る断面図、第６図はサイドパネルにキャスター輪を取付
けたところを示す第１図の線１０−１０における断面図
、 第７図はサイドパネルにヒンジ取付けしたシートパネル
を示す第１図の線７−７における断面図、 第８図（ａ）は足置垂直支持体にヒンジ取付けした足置
パネルを示す第１図の線８−８における断面図、（ｂ）
は（ａ）の線８−８における断面図、 第９図は本発明の車椅子の枢動調節組立体の裂開斜視図
、 第１０図は第１図の線１０−１０における断面図、第１
１図は折りたたんだ状態にある本発明の折りたたみ代車
椅子の正面図、 第１２図は車椅子の背部パネルを示す第１図の線１２−
１２から見た部分平面図、 第１３図は第１２図に示す区域の部分裂開図である。 ２０・・・車椅子、２２・・・サイドパネル、２４・・
・シート部、２６・・・シートパネル、２８・・・ヒン
ジ装置、３０・・・ヒンジ組立体、３２・・・背部、３
５・・・二重ヒンジ、３８・・・車輪、４０・・・キャ
スター、４２・・・足支持用組立体、５０・・・ハンド
グリップ、５１・・・前力部材、５２・・・後方部材、
５６・・・ブレーキ組立体、７２・・・作動アーム、７
６・・・ブレーキパッド、８０・・・タイヤ、８４・・
・ソケット、９０・・・ブラケット、１０８．１１０・
・・中ぐり部、１１２・・・ハブキャップ、１１６・・
・マツシュルーム形部、１２０・・・キャスター輪、１
２４・・・リセス、１２６・・・ハブ、１５０・・・ヒ
ンジ部材、１５２・・・枢動部材、１５４・・・ロッキ
ング部材、１５５・・・ロッキングリセス、１７４．１
７６・・・リセス、１７５・・・Ｃ字型リセス、１９８
・・・押しボタン、２（１４・・・鋸歯部材、２１４・
・・案内ピン、２２０・・・附勢装置、２３０・・・調
節ディスク、２６４．２６６・・・枢軸。 特許出願人　　ジョセフ　エム・ギャブリール第 図

Claims (19)

【特許請求の範囲】
1. （１）内部に細長いスロットを有する支持部材と、該支
   持部材の細長いスロット内に収容される細長いヒンジ部
   を一方の縁に沿って設けるとともに、対向縁を有するヒ
   ンジ付部材とを有し、前記ヒンジ付部材のヒンジ部が、
   半円形凸形ヒンジ面とその自由端に隣接するロッキング
   面とを有し、 前記支持部材の細長いスロットの開口部に、前記半円形
   ヒンジ面を枢動関係にて受ける半円形凹形ソケットリセ
   スを設け、ヒンジ付部材が支持部材に対して所定量だけ
   枢動する時スロットがヒンジ部のロッキング面を受ける
   ロッキングリセス装置を有し、ロッキング面装置がそれ
   以上の相対枢動運動を制限し、対向縁を付加的に支持す
   る必要なくヒンジ付部材を支持することを特徴とする自
   立形ヒンジ組立体。
2. （２）ヒンジ付部材のロッキング面が弓形で半円形凸形
   ヒンジ面に隣接し、ヒンジ付部材のスロットロッキング
   リセス装置が該弓形ヒンジ部のロッキング面に順応して
   それを受ける弓形面を包含することを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の自立形ヒンジ組立体。
3. （３）ヒンジ部がヒンジ付部材と一体であり、全体とし
   て横断面がハート形であり、該ハート形ヒンジ部の各々
   が、半円形凹形ヒンジ面と隣接する半円形ロッキング面
   とを有し、前記スロットの各々が係合するハート形ソケ
   ットを有することを特徴とする特許請求の範囲第２項記
   載の自立形ヒンジ組立体。
4. （４）通常隔設されて全体として垂直な一対のサイドパ
   ネルにして、各々に全体として水平な細長いスロットを
   設けるようにしたものと、 該サイドパネルのうちの一方の水平スロット内に位置す
   る一方の縁に沿って延長するヒンジ部と対向縁をそれぞ
   れ有する一対のシートパネルとを包含し、 該シートパネルのヒンジ部の各々が、全体として円形凸
   形のヒンジ面と前記スロット内に位置する自由縁に隣接
   するロッキング面装置をそれぞれ有し、 前記サイドパネルの各スロットが、全体として円形の凸
   型ヒンジ面を枢動関係にて受ける円形凹形ソケットと、
   シートパネルがヒンジ面を中心に全体として水平方向に
   枢動する時にヒンジ部のロッキング面を受けるロッキン
   グソケットとを有し、前記ロッキング面装置がシートパ
   ネルのそれ以上の枢動運動を限定し、対向縁においてシ
   ートパネルの支持を必要とせずに全体として水平な方向
   にシートパネルを支持することを特徴とする折りたたみ
   椅子。
5. （５）シートパネルの対向縁が枢動可能に相互連結する
   ことを特徴とする特許請求の範囲第４項記載の折りたた
   み椅子。
6. （６）シートパネルヒンジ部のロッキング面が弓形で円
   形凸形ヒンジ面に隣接し、サイドパネルスロットのロッ
   キング面装置が弓形シートパネルのロッキング面に順応
   してそれを受ける弓形凹面を包含することを特徴とする
   特許請求の範囲第４項記載の折りたたみ椅子。
7. （７）シートパネルのヒンジ部が該シートパネルと一体
   となり、ヒンジ部は全体としてハート形横断面を有しハ
   ート形ヒンジ部の各々は半円形凸形ヒンジ面と隣接する
   凸形ロッキングリセス面を有し、前記サイドパネルスロ
   ットの各々はシートパネルヒンジ部を受ける凹形係合ハ
   ート形面を有することを特徴とする特許請求の範囲第６
   項記載の折りたたみ椅子。
8. （８）折りたたみ椅子が全体として垂直な２個の背部パ
   ネルを有し、該背部パネルの各々が、サイドパネルの１
   つと枢動可能に連結する一方の縁と対向縁とを有し、背
   部パネルの両縁が枢動可能に相互連結して椅子を折りた
   たみ可能にすることを特徴とする特許請求の範囲第４項
   記載の折りたたみ椅子。
9. （９）サイドパネルの各々が、シートパネルの上方に位
   置する全体として垂直方向に延長する細長いスロットを
   有し、背部パネルの各々がサイドパネルの１つの垂直ス
   ロット内に位置する一方の縁に沿って延長するヒンジ部
   を有し、背部パネルの各々のヒンジ部が半円形凸形ヒン
   ジ面を有し、サイドパネルの垂直スロットの各々がスロ
   ットの開口部に隣接する凹形半円形ヒンジ面を備え、ス
   ロットが背部パネルヒンジ部のヒンジ面を受けて背部パ
   ネルを枢動可能に支持することを特徴とする特許請求の
   範囲第８項記載の折りたたみ椅子。
10. （１０）背部パネルのヒンジ部が、ヒンジ面に隣接する
    弓形凸形ロッキング面を更に有し、サイドパネルの垂直
    スロットの各々には、背部パネル支持体のロッキング面
    を受ける凹形弓形ロッキング面を設けてサイドパネルに
    対する背部パネルの相対運動を限定することを特徴とす
    る特許請求の範囲第９項記載の折りたたみ椅子。
11. （１１）折りたたみ可能な椅子が、２個の背部パネルと
    その中間の中間背部パネルとの３つの背部パネルを有し
    、該中間背部パネルと、両側の背部パネルとを枢動可能
    に連結し、該椅子を比較的平らに折りたたみ可能にする
    ことを特徴とする特許請求の範囲第８項記載の折りたた
    み椅子。
12. （１２）サイドパネルの１つにそれぞれ回転可能に支持
    された複数の車輪が折りたたみ椅子を支持することを特
    徴とする特許請求の範囲第８項記載の折りたたみ椅子。
13. （１３）第１及び第２部材を相互連結して部材の角度関
    係を調節可能にする枢動調節用組立体にして、調節用組
    立体が、 押し下げた時に部材相互間の相対枢動運動を可能にする
    押しボタンを有し、 前記第１部材の対向する半側部相互間に前記第２部材を
    挿入し、 半側部の１つには押しボタンを受けるための貫通孔を有
    し、他方の半側部には係合位置と非係合位置との間にお
    ける押しボタンの運動を案内するために押しボタンと相
    互連結する装置を設け、 押しボタン上には、半側部の１つと該第２部材とを係合
    させて相互に対してある角度関係を有するように該部材
    をロックするロッキング装置を設け、 他方の半側部には、押しボタンを押した時にロッキング
    装置を一方の半側部及び第２部材から離脱させるロッキ
    ング装置収容装置を有し、部材相互間の相対枢動運動を
    可能にすることを特徴とする該枢動調節用装置。
14. （１４）ロッキング装置が半側部相互間に収容される第
    ２部材から延長して外周を鋸歯状にしたディスクを包含
    し、 押しボタンが第２部材の鋸歯状ディスクと選択式に係合
    する鋸歯を設けた内径部と、鋸歯を設けた外径部とを有
    し、 前記孔には、押しボタンの鋸歯を形成した外径部と係合
    するように鋸歯を設け、 これによってロッキング装置の係合時に、前記鋸歯部は
    、相互に係合して部材相互間の相対運動を防止し、押し
    ボタンを押した時に押しボタンの鋸歯形成内外径部は前
    記他方の半側部の収容装置内に収容され、部材相互間の
    相対運動を可能にすることを特徴とする特許請求の範囲
    第１３項記載の枢動調節用組立体。
15. （１５）押しボタンを係合位置まで通常附勢することに
    よって鋸歯部は相互に係合して部材相互間の相対運動を
    防止することを特徴とする特許請求の範囲第１３項記載
    の押しボタン。
16. （１６）車椅子から外側へ延長し、それぞれ１端を車椅
    子に連結させて他方の端を自由端にした一対の脚部材を
    包含し、 対向自由端の少なくとも１つが足支持用パネルを受ける
    ために全体としてＣ字型の保持トラックを有し、 Ｃ字型保持トラックの両側壁が外側に延長して全体とし
    て脚部材に対して垂直であり、前記壁が全体として各脚
    部材に平行な内側へ延長するヘリとなって終結し、前記
    保持トラックが各部材の自由端の面により画定される底
    壁を有し、ボタン壁には、側壁相互間にて自由端の横方
    向に延長する一連の細長い隔設スロットを設け、該スロ
    ットが弓形リセスにて終結する半円形リセスにより画定
    され、 足置パネルがヒンジ付端を有し、該ヒンジ付端が枢動面
    と、該枢動面に隣接するロッキング面と、該ロッキング
    面が延長する軸受面とを有し、ヒンジ付部材が保持トラ
    ック内に収容されて装置パネルが下方位置にある時にロ
    ッキング面が半円リセスと係合し、ロッキング面が装置
    パネル上のほぼ全ての力を脚部材の自由端に配分し、 足支持用パネルが自由端に対して枢動する時にヘリと係
    合し、軸受面が枢動運動中に弓形リセスと係合し、 枢動面及びロッキング面は、装置パネルが部材とほぼ平
    行な位置まで充分に回転した時にヘリと背壁との間に位
    置決めされ、パネルが脚部材に対して直線状に調節可能
    であることを特徴とする車椅子に使用するための足置組
    立体。
17. （１７）一対の足支持用パネルを有し、パネルの各々を
    各脚部材に取付け、足支持用パネルの隣接端が解放可能
    に連結することを特徴とする特許請求の範囲第１６項記
    載の足置組立体。
18. （１８）［１］１端に一体型ヒンジ部材を有する一対の
    シート及び背部パネルを成型する段階と、 ［２］耐熱コーティング材で該ヒンジ部材をコーティン
    グする段階と、 ［３］一対のサイドパネルを成型する段階と、 ［４］該サイドパネルにコーティングしたヒンジ部材を
    挿入して互いにほぼ平行な相補型の細長いスロットを形
    成し、サイドパネルをそれに取付けるシート及び背部パ
    ネルと一体成形する段階と、 ［５］ヒンジの隣接端と該ヒンジの外端を中心に該車椅
    子が折りたたみ可能であるようにシート及び背部パネル
    の隣接端をヒンジ連結する段階と、 ［６］可動するように該車椅子を支持するためにサイド
    パネルに支持車輪を取付ける段階とで構成されることを
    特徴とする車椅子製造法。
19. （１９）シート及び背部パネルが、ヒンジ面と、ロッキ
    ング面と、軸受面と一体にヒンジ部材を形成するように
    成形されることを特徴とする特許請求の範囲第１８項記
    載の車椅子製造法。