JPH0222214Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0222214Y2
JPH0222214Y2 JP12104982U JP12104982U JPH0222214Y2 JP H0222214 Y2 JPH0222214 Y2 JP H0222214Y2 JP 12104982 U JP12104982 U JP 12104982U JP 12104982 U JP12104982 U JP 12104982U JP H0222214 Y2 JPH0222214 Y2 JP H0222214Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
corner
roller
workpiece
cylindrical dummy
journal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP12104982U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5925337U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP12104982U priority Critical patent/JPS5925337U/ja
Publication of JPS5925337U publication Critical patent/JPS5925337U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0222214Y2 publication Critical patent/JPH0222214Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はエンジンのクランクシヤフトのよう
に、内端外周にコーナを備えるワークの前記コー
ナのローリング加工装置に関する。
〔従来の技術〕
従来クランクシヤフトのピン部分の両側コーナ
など応力集中を生じるコーナの強度を増大するた
めローリング加工を行つているが、今までは該両
側コーナを同時にローリング加工するのであるか
ら、左右のバランスがとれて加工容易であつた。
即ち第1図に示すような4気筒直列エンジンのク
ランクシヤフト9の各クランクピン9aの両側コ
ーナのローリング加工に際しては、基枠10に取
付けた回転センタ11,12間に該クランクシヤ
フトを着脱自在に取付け、各クランクピン9a毎
に、これを支持する受ローラ3,4の支持部材5
に対向して、該クランクピンの両側コーナを同時
に押圧する2個のローラ29,29を備える保持
具13を配設した第2図のようなローラ加圧装置
14を設けていた。
図中30は箱状の支持部材5に取付けた受ロー
ラ支軸、31は保持具13の箱状支持部材、32
は該箱状支持部材に軸33で回動自在に取付けた
ローラ受車を示し、支持部材5を保持具13と
は、軸15で枢着された2個の鋏状部材16,1
7の対向辺に夫々固着されて、油圧シリンダ18
により開閉自在である。又一方の鋏状部材17の
上端両側部分は、夫々基枠10の上部にジヤーナ
ル部分を回動自在に支承させたマスタークランク
シヤフト19のクランクピン部分19aに回動自
在に支承させ、該マスタークランクシヤフトを駆
動回転することにより各ローラ加圧装置14を平
行クランク運動させるようにしている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このようなローラ加圧装置を用いてジヤーナル
9bの内端外周に設けた片側コーナ9fのローリ
ング加工を行うには、該片側コーナと左右対称的
なコーナを外周に設けた筒状ダミーをワーク側或
いは回転軸側に取付けて、該両コーナの硬度やそ
の支持剛性を等しくすればよいことは従来技術よ
り明らかであるが、これでは最初のローリング加
工によつて該両コーナが共に塑性変形(凹み)を
生ずるため、順次新しいワークのローリング加工
を反覆して行うと、該両コーナに対するローラ押
圧力が徐々にアンバランスになつてゆく。
これは第4図に示すようにワーク側コーナ9f
が凹んでいないワークに対し筒状ダミー35側の
コーナ35aが凹んでいる状態において、受ロー
ラ3,4に支持されたジヤーナル9bに対しロー
ラ受車26を力Pで押圧すると、該押圧力Pによ
つてローラ6やローラ受車26がワーク側コーナ
9fを支点として同図右方に鎖線示のように逸
れ、従つてローラ7が傾斜を鎖線示のように増し
ながら凹んでいる筒状ダミー側コーナ35aに当
接した後でローリング加工が行われることになる
ためで、ローラ7側のコーナ押圧分力Paがロー
ラ6側のコーナ押圧分力Pbより大きくなつて、
該コーナ6側の押圧力を完全なローリング加工可
能に維持できなくなる恐れがあり、新たなワーク
のローリング加工毎に筒状ダミー側コーナ35a
の凹みが徐々に増大するし、受ローラ3,4の支
持部材を取付けた鋏状部材と、ローラ6,7の保
持具を取付けた鋏状部材との間に生ずるジヤーナ
ル軸線方向の相対的撓みが増大し、筒状ダミー1
個当りのワーク加工数が少なくなる。
本考案は筒状ダミー側コーナに作用するローラ
押圧力によつて該筒状ダミーを弾性変形させるこ
とにより、ワークの片側コーナのローリング加工
を従来の両側コーナのローリング加工と同様に行
うことができるローリング加工装置を得ることを
目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は基枠に取付けたワーク駆動用の回転軸
の先端に、前記端末軸部分を同軸に固定するチヤ
ツク装置を取付け、該チヤツク装置をまたぐよう
にして回転軸の先端に、該端末軸部分が遊嵌する
筒状ダミーを同軸に固着して、前記チヤツク装置
に取付けたワークのコーナと左右対称的なコーナ
を該筒状ダミーの先端部に設け、且つジヤーナル
のみを支持する2個の受ローラの支持部材に対し
て油圧機構で押圧される保持具に、ワーク側コー
ナと筒状ダミー側コーナとを同時に押圧する左右
一対のローラをハの字状に支持させたローラ加工
装置を基枠に支持させ、一方のローラによるワー
ク側コーナのローリング加工時に他方のローラが
筒状ダミーを弾性的に撓ませて、該ワーク側コー
ナを凹ませたローラと筒状ダミーを撓ませたロー
ラとが左右対称位置となるように、該筒状ダミー
の曲げ剛性を設定すると共に、筒状ダミー側コー
ナの硬度をワーク側コーナの硬度より大きくした
ものである。
〔作用〕
本考案は上記構成よりなるから、ワークの両端
を夫々基枠に回動自在にセンタ支持させて、該ワ
ークの端末軸部分をチヤツク装置で回転軸の先端
に固定し、該回転軸を駆動した後に、支持部材側
の2個の受ローラで支持されるジヤーナルに対し
保持具を油圧機構で押圧して、該保持具に支持さ
れる左右一対のローラをワーク側コーナと筒状ダ
ミー側コーナとに同時に押付けると、ワークはそ
の端末軸部分が、反対側端末を支持したセンタと
協同するチヤツク装置によつて回転軸の先端に固
定されていて、該ワークのジヤーナルは回転軸と
一体であり、又該回転軸に基部が固着された筒状
ダミーの先端部は受ローラに支持されていないか
ら、該筒状ダミーはそのコーナに対するローラの
押圧力により塑性変形することなくして弾性撓み
を生じ、その反力によつてワーク側コーナに対す
るローラの押圧力を維持して、該ワーク側コーナ
を塑性変形により凹ませ、ワーク側コーナを凹ま
せたローラと筒状ダミーを撓ませたローラとが従
来同様に左右対称位置となる。
このためローラ加圧装置の支持部材を取付けた
鋏状部材と、保持具を取付けた鋏状部材との間
に、ジヤーナル軸線方向の相対的撓みを生じない
ようにして、バランスよくローリング加工でき
る。
〔実施例〕
以下前記クランクシヤフト(ワーク)9におけ
る右端ジヤーナル9bの内端コーナ9fにローリ
ング加工する場合の実施例について説明する。ワ
ーク9が両端ジヤーナル9bの外端に、該ジヤー
ナルより外径の小さい端末軸部分9c,9dを同
軸に備えることは第1図に示す通りで、該ワーク
は第3図に示す回転軸1と反対側の従動軸(図示
せず)との間に同軸に固定される。
回転軸1は右端の端末軸部分9cを中心位置決
めするセンタ20を同軸に突出固着すると共に、
その先端に少くも3個の均分配置のチヤツク爪2
1を半径方向の摺動調節可能に取付けたチヤツク
装置を備え、該回転軸1を回動のみ自在に支持す
る回転軸駆動ユニツト22は基枠のベツド部分2
3にクランクシヤフト軸線方向の摺動調節可能に
固定される。ワーク側コーナ9fと左右対称的な
外周のコーナ2aと端末軸部分9cが遊嵌する内
径を持つ筒状ダミー2は複数のボルト24によつ
て回転軸1の先端に固着され、前述のチヤツク爪
21は夫々該筒状ダミー2の基部に設けた切欠内
に遊嵌する。コーナ2aの外径はワーク側コーナ
9fのローリング加工による仕上がり外径より若
干大きく、筒状ダミーの弾性撓み時に該ワーク側
コーナの仕上がり外径に等しくなるようにし、該
筒状ダミー側コーナの表面部分は表面硬化等によ
りワーク側コーナよりも相当大きい硬度を持つ。
ローラ加圧装置は2個の受ローラ3,4を夫々
軸支25する箱状支持部材5と、センタ20とそ
の反対側のセンタで挟圧固定したワーク9のコー
ナ9fと筒状ダミー側コーナ2aを同時に押圧す
るように2個のローラ6,7を設けた保持具8と
を、第2図の鋏状部材16,17の対向辺に夫々
固定して、従来型ローリング加工装置を利用する
こともできれば、該箱状支持部材5と保持具8を
開閉可能に取付けた両鋏状部材の一方を基枠に直
接固定支持或いは弾性支持させたローリング加工
装置を別に製作使用することもでき、ワーク9の
芯出しはその両端のセンタにより行わせる。尚2
7は保持具8の箱状支持部材、26は該箱状支持
部材に軸28で回動自在に取付けたローラ受車を
示す。
〔考案の効果〕
本考案によれば次のような効果を奏する。
(1) 先端部が受ローラに支持されない筒状ダミー
のコーナをローラが押圧した時における該筒状
ダミーの弾性撓みを利用して、ワークの片側コ
ーナに対するローラの押圧力を完全なローリン
グ加工可能に維持するように構成したから、筒
状ダミー1個当りのワーク加工数を増大でき
る。
(2) ワークの片側コーナのローリング加工を従来
の両側コーナのローリング加工と同様にバラン
スよく行うことができるから、ローラ加圧装置
の鋏状部材の剛性を大きくする必要がなく、狭
隘な場所に片側コーナのローリング加工装置を
取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は両側コーナのローリング加工装置要部
の横断平面図、第2図はそのローラ加圧装置の縦
断側面図、第3図は本考案装置要部の縦断正面
図、第4図は説明図である。 1……回転軸、2……筒状ダミー、2a……筒
状ダミー側コーナ、3,4……受ローラ、5……
支持部材、6,7……ローラ、8……保持具、9
……ワーク、9b……ジヤーナル、9c……端末
軸部分、9f……ワーク側コーナ、20……セン
タ、21……チヤツク爪。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内端外周にコーナ9fを備えるジヤーナル9b
    の外端に、該ジヤーナルより小径の端末軸部分9
    cを同軸に設けたワークの両端を夫々基枠に回動
    自在にセンタ支持させる前記コーナのローリング
    加工装置であつて、基枠に取付けたワーク駆動用
    の回転軸1の先端に、前記端末軸部分を同軸に固
    定するチヤツク装置20,21を取付け、該チヤ
    ツク装置をまたぐようにして回転軸1の先端に、
    該端末軸部分が遊嵌する筒状ダミー2を同軸に固
    着して、前記チヤツク装置に取付けたワークのコ
    ーナ9fと左右対称的なコーナ2aを該筒状ダミ
    ーの先端部に設け、且つジヤーナル9bのみを支
    持する2個の受ローラ3,4の支持部材5に対し
    て油圧機構で押圧される保持具8に、ワーク側コ
    ーナと筒状ダミー側コーナとを同時に押圧する左
    右一対のローラ6,7のハの字状に支持させたロ
    ーラ加圧装置を基枠に支持させ、一方のローラ6
    によるワーク側コーナのローリング加工時に他方
    のローラ7が筒状ダミーを弾性的に撓ませて、該
    ワーク側コーナを凹ませたローラ6と筒状ダミー
    を撓ませたローラ7とが左右対称位置となるよう
    に、該筒状ダミーの曲げ剛性を設定すると共に、
    筒状ダミー側コーナの硬度をワーク側コーナの硬
    度より大きくしたことを特徴とするワークの片側
    コーナのローリング加工装置。
JP12104982U 1982-08-11 1982-08-11 ワ−クの片側コ−ナロ−リング加工装置 Granted JPS5925337U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12104982U JPS5925337U (ja) 1982-08-11 1982-08-11 ワ−クの片側コ−ナロ−リング加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12104982U JPS5925337U (ja) 1982-08-11 1982-08-11 ワ−クの片側コ−ナロ−リング加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5925337U JPS5925337U (ja) 1984-02-16
JPH0222214Y2 true JPH0222214Y2 (ja) 1990-06-14

Family

ID=30277192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12104982U Granted JPS5925337U (ja) 1982-08-11 1982-08-11 ワ−クの片側コ−ナロ−リング加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5925337U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4586651B2 (ja) * 2005-06-30 2010-11-24 日産自動車株式会社 フィレットロール加工装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5925337U (ja) 1984-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08150555A (ja) 円筒形軸部を研摩ベルトにより、直径を調節しつつ加工する装置
JPH0222214Y2 (ja)
US20020108417A1 (en) Device for the fixed-rolling of crankshafts
CN101412055B (zh) 一种利用金属管张力进行旋转矫直的方法
CN115266318A (zh) 基于多轴疲劳试验机的板条状试验件拉弯扭耦合试验装置
JPH0248185Y2 (ja)
CN218395781U (zh) 一种带凸缘管板的锻造工具
JP3405129B2 (ja) スピニング加工方法及び同加工方法に使用する加工ロール
SU1532279A1 (ru) Инструмент дл поверхностного пластического деформировани
SU846247A1 (ru) Устройство дл двусторонней чистовойи упРОчН ющЕй ОбРАбОТКи лиСТОВыХдЕТАлЕй
SU1180186A1 (ru) Способ ломки проката
SU1731381A1 (ru) Способ изготовлени ступенчатых валов
JPS596994Y2 (ja) バニシングロ−ラ装置
JPS5924453Y2 (ja) ロ−ラバニシング装置
JPH0217802Y2 (ja)
JPS63127871A (ja) クランクシヤフトの加工方法
JPS6037411A (ja) 組立式クランクシャフト及びその製造方法
US4220035A (en) Device for the straightening of thin metallic parts especially sheets
JPH0239737Y2 (ja)
JPH0327693Y2 (ja)
JPH0242329Y2 (ja)
JP2504104Y2 (ja) 輪転印刷機におけるブランケットの固定装置
SU1562067A1 (ru) Зажимной патрон
JPH0217708Y2 (ja)
JP2004202647A (ja) フィレットローリング加工装置