JPH0222151Y2 - - Google Patents

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JPH0222151Y2
JPH0222151Y2 JP4580584U JP4580584U JPH0222151Y2 JP H0222151 Y2 JPH0222151 Y2 JP H0222151Y2 JP 4580584 U JP4580584 U JP 4580584U JP 4580584 U JP4580584 U JP 4580584U JP H0222151 Y2 JPH0222151 Y2 JP H0222151Y2
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torch
cooling water
welding
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【考案の詳細な説明】 本考案は溶接中に磁気オシレートを行い、且つ
溶接中のシールドを向上させて狭開先TIG溶接を
高品質で行えるようにした狭開先TIG溶接トーチ
に関するものである。
従来の狭開先TIG溶接用トーチを第1図、第2
図に示す。第1図は一部破断正面図、第2図は側
面図であり、図中aは狭開先TIG溶接用トーチ
(以下、単にトーチと云う)である。また、bは
タングステン電極固定ネジ、cは冷却水入口、d
は冷却水出口、eはシールドガス入口、fはタン
グステン電極つかみチユーブ、gは冷却水導入
管、hは冷却水通路、iはシールドガス通路、j
はタングステン電極、kは母材、lは溶接開先、
mはアーク、nは溶接不良部、oは溶融金属、p
は溶接金属である。
このようなトーチaは、冷却水入口cより給水
され、冷却水導入管gより冷却水通路hを通り、
冷却水出口dより出ていく冷却水により冷却され
る。また、シールドガスはシールドガス入口eよ
り供給されシールドガス通路iを通つて狭開先
TIG溶接用トーチaの先端に供給される。タング
ステン電極jはタングステン電極つかみチユーブ
f内に納められており、タングステン電極固定ネ
ジbを狭開先TIG溶接トーチa内に押し込み、こ
のタングステン電極つかみチユーブfを押え付け
ることによりタングステン電極jは固定されてい
る。
このようなトーチaを用いて狭開先TIG溶接を
行うには第2図に示すように母材k内の溶接開先
l内にトーチaを入れ、電極jと母材kの間にア
ークlを発生させる。すると母材kと溶接ワイヤ
(図示せず)がアークlによつて溶けることによ
り溶融金属oを作り、それが冷えて固まり溶接金
属pとなることにより溶接することができる。
しかしながら、このような従来の溶接において
は、溶接電流が小さい場合や、タングステン電極
jの位置が開先l中心をずれた場合には第2図に
示すように開先コーナー部に溶込不良部nが発生
し、溶接品質を低下させることがしばしばあつ
た。この溶込不良部nは、アークmの向きを若干
開先コーナー部へ向ければ発生しなくなるのであ
るが、溶接開先lが狭いのと、トーチaの幅が溶
接開先l幅に近いため、トーチaあるいはタング
ステン電極jを溶接開先l幅方向に適時動かすこ
とが困難なため溶込不良部nをなくすには、非常
に高い溶接オペレーターの熟練が必要であつた。
本考案は上記の事情に鑑みて成されたもので、
トーチと、このトーチの先端部に取り付けられた
キヤツプと、交番磁界を発生する電磁石とを具備
し、前記トーチは、常磁性体材料およびこの常磁
性体材料の両側に位置する強磁性体材料を組み合
わせて形成され、かつシールドガス流通孔、冷却
水流通孔およびタングステン電極を有し、前記キ
ヤツプは、常磁性体材料およびこの常磁性体材料
の両側に位置する強磁性体材料を組み合わせて形
成され、かつ前記トーチのシールドガス流通孔に
連通するシールドガス整流孔および前記トーチの
冷却水流通孔に連通する冷却水流通孔を有し、前
記電磁石は強磁性体材料からなるアームを介して
前記トーチの強磁性体材料に接続した構成とし、
交番磁界により溶接トーチのアークをオシレート
して溶接部の溶融不良箇所発生が生じないように
し、これによりだれでも容易に高品質の狭開先
TIG溶接を行うことができるようにした狭開先
TIG溶接用トーチを提供することを目的とする。
すなわち本考案は狭開先用TIG溶接トーチにお
いて、下記に示す機能を持たせることにより溶接
中に磁気オシレートを行い、かつ、溶接中のシー
ルドを向上させ、狭開先TIG溶接を高品質に行な
えるようにする。
1 トーチの中央に常磁性体材料(例えば銅合金
等)を、またその両側に強磁性体材料(例えば
軟鋼等)を使用し、かつ、その強磁性体材料に
交番磁界をかけることにより、トーチ先端にそ
の交番磁界を導びき、これによりアークのオシ
レートを行うようにする。アークのオシレート
は交番磁界の周波数により変えることができる
のでこれにより狭開先内でトーチ先端のアーク
の方向を自由に変えることができる。
2 トーチ先端に水冷可能なシールドキヤツプを
取り付け、シールドキヤツプ内でシールドガス
流れを層流に整えることによりシールド効果を
上げると共に、シールドキヤツプの中央に常磁
性体材料を、両側に強磁性体材料を使用するこ
とによりトーチからの交番磁界をシールドキヤ
ツプ先端に導びくようにし、これによりアーク
のオシレートを行うことができるようにする。
3 シールドキヤツプは水冷されるようにし、溶
接中にも温度上昇を抑えることで絶縁テープの
使用および絶縁セラミツクスコーテイングの使
用を可能とすると共に、強磁性体材料の温度を
磁気変態点以下に保つことができ、アークまわ
りの空間に強力な磁界を安定してかけることが
できるようにする。
以下、本考案の一実施例について第3図を参照
しながら説明する。
第3図a、第3図bは本装置の構成を示す側面
図および正面図であり、また第3図cは底面図で
ある。図中21はトーチ、22aはタングステン
固定ネジ、22bはタングステン電極つかみチユ
ーブ、22cはタングステン電極、22dはアー
ク、23aは冷却水入口、23bは冷却水出口、
23cは冷却水導入管、23dは冷却水通路、2
4aはシールドガス入口、24bはシールドガス
通路、25aはトーチ常磁性体材料部、25bは
トーチ強磁性体材料部、26aは電磁石、26b
はアーム、27aはシール材、27bはボルト、
27cはシールドキヤツプ、27dはキヤツプ冷
却水口、27eはキヤツプ強磁性体材料部、27
fはシールドガス整流口、27gはキヤツプ常磁
性体材料部、28aは溶接開先、28bは溶融金
属、28cは溶接金属、28dは母材である。
前記トーチ21は、先端に方形筒状のシールド
キヤツプ27cを持ち、かつ両者は中央部が常磁
性体材料25aおよび27gで作られ、またその
両側部が強磁性体材料部25bおよび27eでで
きている。タングステン電極22cはトーチ21
の中央に設けられた孔内に配され、且つ、その基
端側外周にはタングステンつかみチユーブ22b
が被されていてタングステン固定ネジ22aによ
りタングステンつかみチユーブ22bを抑え付け
ることによりトーチ21に固定される。溶接部を
シールドするシールドガスGはトーチ21のシー
ルドガス入口24aより供給されトーチ21内の
シールドガス通路24bを通り先端のシールドキ
ヤツプ27c内のシールドガス整流口27fで層
流となつた後に開先28a内に放出される。冷却
水Wはトーチ21の強磁性体材料部25bに設け
られた冷却水入口23bより供給され、その内部
両側に設けられた冷却水通路23d内に挿入され
た冷却水導入管23cを通つてキヤツプ冷却水口
27dに送られ、その後該冷却水導入管外周の冷
却水通路23dを通つて、冷却水出口23bより
出てゆくことによりトーチ21を冷却している。
交番磁界はトーチ21外側に設けられた電磁石2
6aに適当な交流を流すことにより発生させ、強
磁性体材料でできたアーム26bを通してトーチ
21の強磁性体材料部25bに導びかれ、さらに
シールドキヤツプ27cの強磁性体材料部27e
に導びかれるようにしてある。
上記構造を持つ狭開先TIG溶接用トーチは電磁
石26aを付勢して交番磁界をかけながら溶接す
るとトーチ21の先端から溶接金属28c間に発
生するアーク22dまわりの空間に、溶接線方向
の磁場が発生するため、アーク22dは電流方向
と磁場方向に対して直角方向すなわち溶接開先2
8aの幅方向に力を受け、交番磁界の周波数に応
じてオシレートする。
このように交番磁界により、アークが溶接開先
の幅方向にオシレートするため溶接電流が小さい
場合やタングステン電極位置が、開先中心をはず
れても、開先コーナー部を溶かすことができ、こ
れにより溶込不良の発生を完全に抑えることが可
能となつた。また本装置はシールドキヤツプを水
冷にし、強磁性体材料部を冷却することができる
ようにしたため材料の磁気変態点以下に常に温度
を保つことができ、溶接中でも常に安定した磁界
をアーク発生空間に導びくことができる。更にシ
ールドキヤツプをトーチ先端に取り付けたことに
よりシールドガスをキヤツプ内で整流し層流とし
てアーク発生空間(開先内)に供給することがで
きるため、アークオシレートによつてもシールド
性能は低下せず、十分な溶接が可能となる。従つ
て、容易にだれでも良好な狭開先TIG溶接が行え
るようになる。また、シールドキヤツプを水冷と
しているため絶縁テープの使用および絶縁セラミ
ツクスコーテイングの使用が可能となり、良好な
絶縁構造を得ることができるようになつて、アー
クに対しより安定な磁界を与えることができるよ
うになつた。
従つて、これらのことからだれでも高品質の狭
開先TIG溶接を容易に行うことができるようにな
つた。
以上詳述したように本考案によれば溶融不良箇
所を生じることなく高品質の狭開先TIG溶接をだ
れでも容易に行うことのできる狭開先TIG溶接用
トーチを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は従来装置の構成を説明するた
めの図、第3図aは溶接母材を含む本装置の構成
を示す側面図、第3図bは本装置の構成を示す正
面図、第3図cはその底面図である。 21……トーチ、22a……タングステン固定
ネジ、22b……タングステンチユーブ、22c
……タングステン電極、22d……アーク、23
a……冷却水入口、23b……冷却水出口、23
c……冷却水導入管、23d……冷却水通路、2
4a……シールドガス入口、24b……シールド
ガス通路、25a……トーチ常磁性体材料部、2
5b……トーチ強磁性体材料部、26a……電磁
石、26b……アーム、27a……シール材、2
7b……ボルト、27c……シールドキヤツプ、
27d……キヤツプ冷却水口、27e……キヤツ
プ強磁性体材料部、27f……シールドガス整流
口、27g……キヤツプ常磁性体材料部、28a
……溶接開先、28b,28c……溶接金属、2
8d……母材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 トーチと、このトーチの先端部に取り付けられ
    たキヤツプと、交番磁界を発生する電磁石とを具
    備し、 前記トーチは、常磁性体材料およびこの常磁性
    体材料の両側に位置する強磁性体材料を組み合わ
    せて形成され、かつシールドガス流通孔、冷却水
    流通孔およびタングステン電極を有し、 前記キヤツプは、常磁性体材料およびこの常磁
    性体材料の両側に位置する強磁性体材料を組み合
    わせて形成され、かつ前記トーチのシールドガス
    流通孔に連通するシールドガス整流孔および前記
    トーチの冷却水流通孔に連通する冷却水流通孔を
    有し、 前記電磁石は強磁性体材料からなるアームを介
    して前記トーチの強磁性体材料に接続されてなる
    ことを特徴とする狭開先TIG溶接用トーチ。
JP4580584U 1984-03-29 1984-03-29 狭開先tig溶接用ト−チ Granted JPS60157072U (ja)

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JPS60157072U JPS60157072U (ja) 1985-10-19
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JP6578078B1 (ja) * 2019-02-15 2019-09-18 大陽日酸株式会社 Tig溶接用トーチ

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