JPH02220670A - 医療用器具 - Google Patents

医療用器具

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JPH02220670A
JPH02220670A JP1040381A JP4038189A JPH02220670A JP H02220670 A JPH02220670 A JP H02220670A JP 1040381 A JP1040381 A JP 1040381A JP 4038189 A JP4038189 A JP 4038189A JP H02220670 A JPH02220670 A JP H02220670A
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JP
Japan
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gasket
internal passage
cylindrical member
outer cylindrical
diameter
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Pending
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JP1040381A
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English (en)
Inventor
Kenji Ishikawa
石川 健次
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は外筒部材と、この外筒部材内壁面に密接して摺
動する摺動部材とを有する医療用器具に関する。
(従来の技術) 血液、薬液等を注入又は導出させるために用いられるシ
リンジの如く、外筒部材と、この外筒部材内壁面に密接
して摺動する摺動部材とを具備してなる種々の医療用器
具が用いられている。この場合、摺動部材の外筒部材内
壁面に対する気密性を維持するため、摺動部材には熱可
塑性エラストマー又は加硫ゴムからなるガスケットが付
設されている。そして、このガスケットを付設した摺動
部材は外筒部材内に挿入された状態に組立てられ、さら
に包装、滅菌して市販される。
したがって、実際に使用されるまでの長時間、ガスケッ
トは外筒部材内に押込められているため、この外筒部材
内径と同じ径になる方向に変形が進むようになる。とこ
ろが、このような変形が余り進むと使用時の気密性、液
密性が損われることになる。そのため、従来は圧縮永久
歪の良い材料でガスケットを成形し、さらにガスケット
の外径を外筒部材の内径より十分に大きくして上述の変
形にによる気密性、液密性の劣化の問題の解決を図って
いる。
(発明が解決しようとする課題) 上述の如〈従来のシリンジに用いられているガスケット
は圧縮永久歪のすぐれた軟質材料でなくてはならない。
そのため、汎用のプラスチック材料の中でガスケットと
して使用し得る樹脂の範囲が著しく制限される。しかも
圧縮永久歪のすぐれた軟質材料で溶出物の少ない樹脂は
一般に高価である等の聞届があった。さらに圧縮永久歪
の良好な加硫用ゴムも成形時の手間や、材料の無駄を考
慮すると比較的高価である。
したがりて、本発明は圧縮永久歪が比較的悪〈従来ガス
ケット用として不適とされていたようなプラスチック材
料でもガスケットとして使用可能となるように構成され
た医療用器具を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記課題を解決するため、外筒部材の一部にガ
スケットをその変形から保護するための拡大部を設け、
組立後、未使用時においてはガスケットをこの拡大部に
収納されるようにするという手段を講じた。
すなわち、本発明は、内部通路を有する外筒部材と、該
内部通路内壁面に密接して摺動するガスケットを有する
摺動部材とを具備してなる医療用器具において、該外筒
部材の内部通路の一部に該内部通路の内径より大きい内
径のガスケット収納部を設け、使用に供されるまでの間
、上記ガスケットを該ガスケット収納部内に収納するよ
うにしたことを特徴とする医療用器具を提供するもので
ある。
なお、ガスケット収納部の内径は外筒部材の内部通路の
内径より0.1+a+s以上とすることが好ましい。本
発明で用い得るガスケット用材料として好ましい例は硬
さ試験(JIS K 6301)に準じたガスケットの
内部通路内壁面と接触する部分の厚みでの硬度がJIS
−A基準で90度以下であるか、圧縮永久歪(JIS 
K 6301)が70℃、22時間の条件で90%以下
である加硫ゴム又は熱可塑性樹脂である。すなわち、シ
リンジの組立時にガスケットの外筒部への挿入し易さを
考慮すると、表面硬度90度以下であることが好ましく
、塑性変形による気密性の低下のおそれを考慮すると圧
縮永久歪90%以下であることが好ましい。尚、シリン
ジの使用時、即ちガスケットを外筒に摺動させる際にガ
スケットが過度に変形することによる摺動性の低下、或
は気密性の低下のおそれを考慮すると表面硬度は50度
以上であることが好ましく、また、圧縮永久歪の下限は
特に制限されないが、20%以上の圧縮永久歪の良好で
ないものであれば本発明の効果を一奏発揮することがで
きる。
そのほか、ガスケットを摺動部材と別体で形成せずに、
これらを例えばブロー成形により一体成形し、このガス
ケット相当部分を他部より大径かつ肉薄に形成し、この
部分に適度の弾性を持たせるようにしてもよい。この場
合は、ガスケットの内部通路内壁面と接触する部分の厚
みでの硬度が硬さ試験(JIS K 6301)に準じ
て測定したJIS−A基準で90度以下の加硫ゴム又は
熱可塑性樹脂を用いることができる。
上記ガスケット収納部の位置は一般には外筒部材の基端
近傍とすることが好ましい。
(作 用) 本発明に係わる医療用器具は摺動部材に付設されたガス
ケットの部分が使用直前まで外筒部材内のガスケット収
納部内に収容されているため、ガスケット周縁部に対し
ガスケットの径を小さくする方向への圧力があまりがが
らない状態に保たれる。使用に際して初めてガスケット
がガスケット収納部から外筒部材の径の小さい内部通路
に押し込まれることになるのでガスケットによる気密性
、液密性を十分に保持することが可能となる。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例に係わるプラスチック製シリ
ンジ1を一部断面にして示すものであって、外筒部材2
と、この外筒部材内に摺動自在に嵌挿され、先端にガス
ケット3を嵌着した摺動部材(押子)4とからなってい
る。
外筒部材2の先端にはノズル2aが形成されており、使
用時には注射針が嵌着される。外筒部材2の後端は開放
されていて、その周縁部にはフランジ2bが形成されて
いる。
外筒部材2の基端近傍には外筒部材2の内部通路2Cの
内径より 0.1關以上径を大きく形成させたガスケッ
ト収納部2dが内部通路2Cと同心的に連通して設けら
れている。なお、ガスケット収納部2dと内部通路2C
との接続部はガスケット3の挿脱を円滑にするためテー
バ状に形成されている。
外筒部材2の材質としては成形性、透明性、剛性及び耐
衝撃性の良好な材料、例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネ
ート、ポリエステル、耐衝撃性ポリスチレン等の熱可塑
性合成樹脂から選ぶことができる。
摺動部材4の先端に装着されたガスケット3はシリンジ
1が未使用状態の場合、この第1図に示すようにガスケ
ット収納部2d内に収容されている。このガスケット3
は先端が円錐状をなし、周面に2つのピーク部3aが谷
部3bを挟んで設けられている。このピーク部3aの外
径は外筒部材2の内部通路2cの内壁面と密接して十分
な気密性、液密性を保持し得る大きさであればよい。
ガスケット3の材質としては前述の如く、圧縮永久歪(
JIS K 6301)が70℃22時間条件下で90
%以下のもの、表面硬度(JIS K 6301)がJ
IS−A基準で90度以下のものが特に好ましい。具体
的にはスチレン−ブタジェン−スチレンブロック共重合
体(SBS)系エラストマー、スチレン−エチレンψブ
チレンースチレンブロック共重合体(SEBS)系エラ
ストマー、エチレン−プロピレン共重合体(EP)系エ
ラストマーポリエステル系エラストマー、ポリウレタン
系エラストマー、ポリ塩化ビニル系エラストマー、ポリ
アミド系エラストマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA) 、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(
EEA)等を用いることができる。
摺動部材4の形状材質としては従来と同様のものを適宜
用いることができる。
使用に際しては、摺動部材4をそのまま前方に押し込み
第2図に示す如く外筒部材2の内部通路2c内に摺動さ
せ、以降、通常のシリンジと同様に操作させればよい。
なお、上記説明ではガスケット3として周面にピーク部
が2あるものについて説明したが、これは場合により1
つ、又は3つ以上としてもよい。
又、ガスケット3と外筒部材内壁面との滑りを良くする
ため、これらに潤滑剤を塗布し、又はフッ素樹脂等から
なる潤滑層を形成するようにしてもよい。
又、上記例では摺動部材4の先端に別途用意したガスケ
ット3を嵌着させたものについて説明したが、これに限
らず、例えば第3図に示す如くガスケットと押子とが一
体化された摺動部材10を用いてもよい。この摺動部材
10はブロー成形等により、先端部に肉薄になった大径
部10aを谷部10bを挟んで2ケ所に連続して形成さ
せたものである。この大径部10aは肉薄に形成するこ
とにより適度の弾性が付与され、外筒部材2の内部通路
2Cの内壁面との良好な気密性及び滑り性が得られる。
又、小径部10cは肉厚となっているため、摺動部材1
0全体を外筒部材2内にて移動させるときの力を伝達す
るのに適した剛性を有する。
この摺動部材10の成形材料としてはポリオレフィン、
ポリ二゛ステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、これら
を含む共重合体等の熱可塑性樹脂を用いることができる
この場合も、外筒部材2との間の気密性、摺動性を向上
させるため、シリコーンオイル等の潤滑剤を塗布したり
、フッ素樹脂薄膜等の潤滑層をこれら表面に形成させて
もよい。
実施例1 三菱油化■製ポリプロピレンMG−3D (商標)を用
い射出成形により第1図に示す如く内径13 、 Ou
+の5 mlシリンジ用外筒部材と摺動部材を成形した
。ガスケット収納部の内径は13.2關とした。
これとは別に、日本合成ゴム■製エラストマーJSRT
R−1000(商標)(圧縮永久歪:27%)を用い射
出成形して第1図に示すような外径13.2n+の5 
mlシリンジ用ガスケットを得た。外筒部材内面全体に
トーレシリコン■製シリコーンオイル5)1−200 
(商標、1000 cst)の1%フレオン溶液をコー
ティングし、これに上記ガスケットを先端に装着した摺
動部材を挿入し、2〜3回摺動させたのち、ガスケット
収納部内にガスケットを収納させ、その状態で包装し、
原子量60のコバルトを線源とするγ線を2 Mrad
照射して滅菌した。ついで、60℃のオーブンに4週間
入れたのち、通常の使用を試みたところ、水の吸収、排
出とも正常におこなうことができた。
実施例2 ガスケットをアトケム社(ATOCHI旧E)製ポリア
ミドエラストマー、ベバックス(FEBAX ) N 
o 。
3533 (圧縮永久歪:42%)を用いて射出成形し
た以外は実施例1と同様にしてシリンジの製造、組立を
おこない、包装、殺菌後、60℃4週間の熱履歴を与え
た。この場合も、実施IN1同様に通常の使用が可能で
あった。
実施例3 日清樹脂工業■製のインジェクションブロー射出成形機
(IBA−100)を用い、他方、熱可塑性樹脂として
住友化学工業物製低密度ポリエチレン(スミカセンG7
01)を用い、第2図に示す如き5ml用の摺動部材(
以下、一体化押子とも云う)を成形した。大径部の外径
は13.3m+s、肉厚は0.71−であり、指で押す
と若干変形する程度の柔軟性があった。小径部の外径は
9.0mm5肉厚は1.3+mであった。一方、5 m
lシリンジ用の外筒部材を三菱油化■製ポリプロピレン
(MG−30)を用い射出成形により内径13.00m
m、ガスケット収納部の内径13.2龍で第1図に示す
ように作成した        。次に、外筒部材の内
壁面に東し・シリコーン■製ポリジメチルシロキサンC
3H−200300cst )の1%(重量)フレオン
溶液でディッピングコートし、前記一体化押子を挿入し
2−3回摺動させたのち、ガスケット収納部内に大径部
を収容させてシリンジとした。
このシリンジをポリエチレン/ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムからなる包材にて包製し、原子量60のコ
バルトを線源とするγ線を2 Mrad照射して滅菌処
理をおこなった。
ついで、閉包してシリンジを取り出し、ノズルに注射針
(テルモ■製、テルモ注射針ネオラス21G)を嵌着し
、生理食塩水の吸引、排出をおこなったが、摺動性、気
密性、操作性等において特に問題はなかった。
尚、このシリンジの摺動部材10の大径部10aの厚み
(0,8mm、ちなみに小径部10cの厚みは1.51
■である)での硬さ(JIS K 6301)はJIS
−A基準で85度であった。
比較例 外筒部材として、ガスケット収納部を形成しない単一の
内径のものを射出成形した以外は実施例1と同様にして
シリンジの製造、組立をおこなった。これを実施例1と
同様の条件下で熱履歴を与えたのち、使用を試みた。し
かし、ガスケットのピーク部と外筒部材内壁面との密着
性が悪く、水の吸収を満足におこなうことができなかっ
た。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明は例えばシリンジの如く、
内部通路を有する外筒部材と、該内部通路内壁面に密接
して摺動するガスケットを有する摺動部材とを具備して
なる医療用器具において、該外筒部材の内部通路の一部
に該内部通路の内径より大きい内径のガスケット収納部
を設け、使用に供されるまでの間、上記ガスケットを該
ガスケット収納部内に収納するようにしたから、医療用
器具として使用される直前までガスケットに圧縮力が強
く加わることを回避することができ、そのため圧縮永久
歪の悪い材料として従来用いられることがなかったよう
な安価な材料でもガスケットとして支障なく用いること
が可能となった。そのため、従来の如く高価なガスケッ
ト用材料を用いる必要がなくなり、シリンジの製造コス
トの大巾な低減を図ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係わるシリンジの組立時の
一部断面図、第2図は第1図のシリンジの使用時の状態
を示す一部断面図、第3図は摺動部材の一変形例を示す
一部断面図である。 図中、1・・・シリンジ、2・・・外筒部材、2a・・
・ノズル、2b・・・フランジ、2C・・・内部通路、
3・・・ガスケット、3a・・・ピーク部、3b・・・
谷部、4・・・摺動部材、10・・・摺動部材、10a
・・・大径部、10b・・・谷部、10c・・・小径部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内部通路を有する外筒部材と、該内部通路内壁面
    に密接して摺動するガスケットを有する摺動部材とを具
    備してなる医療用器具において、該外筒部材の内部通路
    の一部に該内部通路の内径より大きい内径のガスケット
    収納部を設け、使用に供されるまでの間、上記ガスケッ
    トを該ガスケット収納部内に収納するようにしたことを
    特徴とする医療用器具。
  2. (2)該ガスケットは圧縮永久歪(JISK6301)
    が70℃、22時間の条件で90%以下である加硫ゴム
    又は熱可塑性樹脂から構成されている請求項1記載の医
    療用器具。
  3. (3)該ガスケットが該摺動部材の他部と一体成形され
    たものからなり、該他部より大径かつ肉薄に形成されて
    いて弾性を有することを特徴とする請求項1記載の医療
    用器具。
  4. (4)該ガスケットの内部通路内壁面と接触する部分の
    厚みでの硬度が硬さ試験(JISK6301)に準じて
    測定したJIS−A基準で90度以下の加硫ゴム又は熱
    可塑性樹脂から構成されている請求項3記載の医療用器
    具。
  5. (5)該ガスケット収納部が該外筒部材の基端近傍に形
    成されている請求項1記載の医療用器具。
JP1040381A 1989-02-22 1989-02-22 医療用器具 Pending JPH02220670A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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