JPH02218803A

JPH02218803A - 異物回収装置

Info

Publication number: JPH02218803A
Application number: JP3927989A
Authority: JP
Inventors: Toshiaki Abe; 俊昭阿部; Tokuyuki Ichinose; 一ノ瀬　徳幸
Original assignee: Babcock Hitachi KK
Current assignee: Mitsubishi Power Ltd
Priority date: 1989-02-21
Filing date: 1989-02-21
Publication date: 1990-08-31

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は配管系の異物回収装置にかかわり、特に、排熱
回収ボイラにおいて系内でのブローイングを行う際に、
配管系内に存在する異物を除去・回収する異物回収装置
に関する。

〔従来の技術〕

最近の燃料事情の変化に伴い、火力発電所においてもよ
り高い発電効果が要求されており、これを実現する手段
の一つとして、ガスタービンと蒸気タービンとを組み合
わせた複合発電プラントの建設が行われている。この複
合発電プラントは、まずガスタービンにより発電を行う
とともに、ガスタービンから排出された排ガスの熱を排
熱回収ボイラにおいて蒸気として回収し、その排熱回収
ボイラにおいて発生した蒸気によって蒸気タービンを駆
動させて、ガスタービンによる発電と蒸気タービンによ
る発電とを行うものである。

この排熱回収ボイラを設置したとき、その運転を開始す
るのに先立って、ブローイングアウトと称する作業が行
われる。このブローイングアウトとは、排熱回収ボイラ
の蒸気発生部において生じた蒸気を、一定圧力まで昇圧
させた後、弁を開いて他の配管系に急速に蒸気を供給し
、蒸気発生部や蒸気管など配管系内にたまった溶接スラ
グやちり、はこり等の異物を除去する作業である。

第５図は、従来技術による複合発電プラントにおける系
内でのブローイング系統を示したものである。このブロ
ーイング系統は、ボイラプラントのなかの蒸気管５の途
中から復水器１に対し本設配管の蒸気のバイパス管路２
が設置してあり、蒸気管５をブローイングした蒸気をこ
のバイパス管路２を介して復水器１に流入させて系内で
処理し得るようにした系内ブローイングと呼ばれるもの
である。しかし、ブローイングした蒸気と共に異物も復
水器１に流入してしまうため、この異物をバイパス管路
２の途中で除去する必要がある。そのため、従来は、蒸
気のバイパス管路２に、仮設配管であるブローイング仮
設配管１１と仮設ストレーナ３とを設置し、異物を仮設
ストレーナ３で回収し除去していた。

この仮設ストレーナの構造を第４図に示す。第４図は、
ブローイング仮設配管１．１．１１’の間に介在させた
仮設ストレーナ３の配置状態を示している。第４図にお
いて、　１３ａ、　１３ｂは閉止板、１４は多孔の異物
除去筒、１６は異物、Ｓは蒸気である。そして、ブロー
イングアウトが完了すると、弁６を閉じてバイパス管路
２を閉じ、第４図および第５図に示した仮設ストレーナ
３およびブローイング仮設配管１１は取り外しピース１
２．１２’から切り離され、さらに撤去される。

なお、第４図に示す仮設ストレーナ３用の閉止板１３ａ
は、第４図に示すようにバイパス管路２の管路に弁６が
配置されているために、ブローイング仮設配管１１を経
て仮設ストレーナ３内に流入する蒸気流による衝撃を緩
げるものであり、また、第４図に示す異物除去筒１４は
、仮設ストレーナ３の出口側に配置された閉止板１３ｂ
側に設置される。

すなわち、異物除去筒１４を閉止板１３ａ側に設けると
異物１６の衝撃を受けるので、閉止板１３ｂ側に設けて
いる。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術は、ブローイングアウト作業時に、蒸気の
バイパス管路の途中に仮設ストレーナとブローイング仮
設配管を設置するものであるため、仮設ストレーナの配
置スペースおよびブローイング仮設配管の配置°スペー
スが必要である。しかし、通常、復水器が配置される建
家内にはさまざまな機器や他の配管が密に配置されるた
め、上記の配置スペースを確保することは非常に困難で
ある。

また、蒸気のバイパス管路および周辺の機器や配管の配
置条件によっては、仮設ストレーナをバイパス管路から
遠く離れた場所に配置しなければならない場合もあり、
このようなときには、バイパス管路と仮設ストレーナと
を結ぶための仮設のブローイング仮設配管が必要になり
、また、これらのサポート部材も必要になる。

本発明の目的は、上記従来技術の欠点をなくし、仮設ス
トレーナやブローイング仮設配管を用いることなくバイ
パス管路中に存在する異物を除去・回収できる異物回収
装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的は、本設配管であるバイパス管路の途中に、ほ
ぼ直角に曲がる屈曲部を設け、該屈曲部の蒸気進入方向
の先の部分に、逆流防止手段を備えた異物除去筒を設置
することにより、達成される。

〔作用〕

上記構成により、バイパス管路中に存在する異物は、屈
曲部において、慣性によって、異物除去筒に入る。この
異物除去筒は逆流防止手段を備えているので、異物はそ
の中に蓄積されていき、異物回収の効果を高めることが
できる。

この異物回収装置は本設配管であるバイパス管路に対し
て設けるものであるから、従来はブローイングに必要で
あった仮設ストレーナやブローイング仮設配管は不要に
なる。従って、仮設ストレーナやブローイング仮設配管
の配置スペース確保の問題はなくなり、またそれらのサ
ポート部材が不要となる。

〔実施例〕

以下、本発明による異物回収装置の一実施例を第１図に
より説明する。第１図において、２ａは蒸気のバイパス
管路２の途中に設けられた屈曲部、１３は閉止板、１６
は異物、１７は異物除去筒１８と逆流防止板１９とから
なる異物回収部である。

次に、動作について説明する。第１図において、矢印Ｓ
のようにほぼ直角に曲がった方向に蒸気が流れるのに対
し、蒸気の流れに吹き飛ばされてきた異物１６は、慣性
の働きにより直進を続け、閉止板１３にアタックする。

しかし、その後、異物１６が再び蒸気の流れに巻き込ま
れるのを防ぐ必要があり、そのため、閉止板１３の端部
に、異物の流出を妨げる漏斗状構造の逆流防止板１９を
固設した異物除去筒１８を取り付け、これを異物回収部
１７としてバイパス管路の屈曲部２ａの、蒸気の進入方
向の先の部分に設置しである。これにより、異物１６は
異物除去筒１８内に堆積し、管路系から除去・回収され
る。なお、異物１６は、異物除去部１７および屈曲部２
ａをバイパス管路２内から引き抜き、清掃することによ
り、系外へ取り出すことができる。３第３図は本発明に
よる異物回収装置を備えた複合発電プラントにおける系
内でのブローイング系統を示したものである。図におい
て、１は復水器、２は蒸気のバイパス管路、２ａはその
屈曲部、４は蒸気発生部、５は蒸気管、６は弁、７はガ
スタービン、８は蒸気タービン、９は発電機、１０は排
熱回収ボイラ、１７は異物回収部、２０は弁である。

第３図に示す系においてブローイングアウトを行う場合
は、弁２０を両者とも閉じ、弁６を開いて、蒸気発生部
４で発生した蒸気を蒸気管５を介してバイパス管路２へ
流し、本設配管であるバイパス管路２の屈曲部２ａに設
けた異部回収部１７においてブローイングアウト時の異
物を除去・回収する。

そして、ブローイングアウトが完了すると、弁６を閉じ
、弁２０を開いて通常の運転に入る。

上記のように、本発明では、本設配管であるバイパス管
路２の屈曲部２ａに設けた異物回収部１７によって、ブ
ローイングアウト時の異物の除去・回収が行えるので、
従来のようにブローイング仮設配管や仮設ストレーナを
設ける必要もなく、ブローイングアウトが完了したとき
にブローイング仮設配管や仮設ストレーナを撤去する必
要もなくなる。

なお、第３図において、蒸気のバイパス管２は、通常運
転時にも弁６で圧力調整を行うために用いられ、この場
合バイパス管路２の屈曲部２ａのエロージョン防止の目
的で閉止板１３によるターゲットの設置が必要であるが
、このような系統に対して特に本発明による異物回収部
１７が有効となる。

第２図は本発明の他の実施例を示したものである。本実
施例は、第１図に示した実施例に対し、通常運転時の二
ローション防止を目的とする閉止板１３と、ブローイン
グ時に異物を除去・回収するための異物除去筒１８と、
異物の流出を妨げ装置内に堆積させることを目的とした
逆流防止板１９とを分けた構造にしたものである。この
構造によって、異物１６を系外へ取り出す際に、異物除
去筒１８の清掃を、閉止板１３を取り外すことによって
簡単に行うことができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、ブローイングアウト時に、常設のバイ
パス管路に付設した異物回収部で異物を除去・回収でき
るので、従来は必要であった仮設ストレーナやブローイ
ング仮設配管、およびそれらのサポート部材が不要とな
り、経費を低減することができる。また、仮設ストレー
ナや仮設配管の配置スペース、およびそれらの据付けの
ための作業用スペースも不要となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例の異物回収装置の縦断面
図、第２図は第２の実施例の異物回収装置の縦断面図、
第３図は本発明の異物回収装置を備えたブローイング系
統を示す系統図、第４図は従来技術による異物除去・回
収に用いられた仮設ストレーナの縦断面図、第５図は従
来技術による異物回収装置を備えたブローイング系統を
示す系統図である。符号の説明２・・・バイパス管路　　　２ａ・・・屈曲部１３・・
・閉止板　　　　　　１６・・・異物１７・・・異物回
収部　　　　１８・・・異物除去筒１９・・・逆流防止
板代理人弁理士　　中　村　純之助２ｏ−一一石シ白ｌ（）で什＼°ス管帽）８−−一幻勿
眸ム筒１９−−一逆うえ坊に級第１図第２図１６−−−−−−異物第４図６−−−・井２０−・斤第３図第５図

Claims

【特許請求の範囲】

１、排熱回収ボイラと蒸気タービンとを蒸気管で、該蒸
気タービンと復水器とを連絡管でそれぞれ接続し、前記
蒸気管の途中から前記復水器へ、弁を有するバイパス管
路で接続してなるプラントの、本設管路中に存在する異
物を該バイパス管路でのブローイングアウトによって除
去・回収する異物回収装置において、前記バイパス管路
の途中に設けられた、ほぼ直角に曲がる屈曲部と、該屈
曲部の蒸気進入方向の先の部分に設けられた、逆流防止
手段を有する筒状の異物回収部とからなることを特徴と
する異物回収装置。