JPH0221415Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は酒、飲料、調味用液体その他の液体用
のバツグインボツクスに関するものである。

（従来の技術） 従来からのバツグインボツクスは液体用に広く
利用されて来たが、ボツクス中のプラスチツクフ
イルム製バツグのスパウト部がボツクスから出た
形で流通しているものである。しかしながら通常
流通しているバツグインボツクスにおいては使用
にあたり、バツグのスパウトを正確に紙箱外に露
出させるのに手間取り、かつ、外箱のスパウトの
露出部は強度的に弱く、スパウトと外箱との接触
によつて輸送時にスパウトが露出してしまうこと
があり、とくに飲食物を内容とする場合には不潔
となり易い。

（考案の目的） 本考案は上記液体用のプラスチツクフイルム製
バツグのスパウト部を紙箱中で安定した状態で位
置規正し、その位置を紙箱の窓のミシン目で表示
してあり、使用にあたりバツグのスパウトを正確
に紙箱外に露出できるようにし、かつスパウト部
の位置を紙箱と補強板で二重に重さねて位置させ
発送時、外箱からスパウトが露出しないようにし
たバツグインボツクスを提供することを目的とし
ている。

（考案が解決しようとする問題点） バツグインボツクスにおいて外箱中のバツグの
スパウト部の位置規正と安定性と外箱のスパウト
部位置附近の強度の向上により外箱のスパウト部
位を補強し、破損による衛生上の問題を解決しよ
うとするものである。

（問題を解決するための手段） 本考案はバツグインボツクスにおいてボツクス
は外箱を外箱正面板の裏面に重さなる補強板とよ
りなるもので、上記外箱の正面板下端近くにプラ
スチツクフイルム製のバツグ（以下内袋という）
のスパウト部を位置させ、正面板のスパウト位置
に方形のスパウト引出し用の窓をミシン目で方形
に設け、かつ隣接する１側面板に三角形を折線で
この方形ミシン目に連続させ、さらにこの三角形
の頂点よりミシン目窓に水平な切込みを設けると
ともに、該側面板の他の側縁に折線を介して糊し
ろ片を形成して背面板内側に貼着し、蓋形成部と
底形成部によりそれぞれ蓋と底を形成してなり、
また補強板は正面板裏面に重なる外箱と同等の高
さの正面片と、その両側端に折線を介した側片が
あり、正面片の下部中央の前記窓と相当する位置
には内袋のスパウト部引出し口を打抜いて設け、
前記窓の上端と相当する位置に水平の折線を正面
片の幅方向に亘つて設けるとともにその中心から
打抜部に垂直な切込線を入れ、さらに上記水平折
線位置で左右両側片に水平の切込み線を通してな
り、上記外箱の正面板裏面に上記補強板の正面片
を重ね、かつ両側片を外箱の側面板に重ねるもの
である。

（実施例） 本考案は上記のような構成となつているが更に
図示の実施例によつて詳しく説明する。

第１図は本考案のバツグインボツクスの外箱Ａ
と補強板Ｂのブランクシートの展開図である。正
面板１と背面板２とその間に来る両側面板３，４
が折目を介して設けられ側面板３の外側端縁に折
線を介して糊しろ片５が設けられ、これは背面板
２の裏面に貼着される。蓋形成部Ｃと底形成部Ｄ
は常法により貼着してそれぞれ蓋と底を形成す
る。

正面板１の内袋スパウト位置に方形の窓６をミ
シン目ａにより設けるとともに側面板３にまたが
りこれと連続した三角形折目ｂを設けるとともに
その頂点から窓６のミシン目に向つて水平の切込
み線ｃを設ける。

一方補強板Ｂは外箱の正面板に重さなり外箱の
高さを有する正面片７の両側に折線を介して側片
８，８を設ける。正面片７の下部中央における前
記窓６と相当する位置に、すなわちスパウト相当
位置にスパウト部引出し口９を打抜き、外箱Ａの
窓の上縁と相当する位置に正面片７の幅方向に亘
つて折線１０を設け、該折線１０の中心から打抜
部（引出口）９に垂直な切込み線１１を設けると
ともに、左右両側片８，８にも上記折線１０の位
置で水平の切込み線１２，１２を通す。

ボツクスは第２図の外観図のように補強板Ｂの
正面片７と外箱の正面板１を重さね、補強板の側
片８，８は外箱の両側面板３，４の内側に重ねら
れて外箱はとくに正面板スパウト部が補強され
る。内袋ＧのスパウトＳは切込み線１１の部分を
押し広げるように挿入して引出口９へセツトさ
れ、切込み線１１の部分が再び閉じて前記スパウ
トＳが保持されるようになり、この状態の内袋Ｇ
が外箱Ａ中に上記のように収納されるものであ
る。

（作用効果） 本考案は上述のように構成されているので、補
強板が正面板及び側面板にわたつて重なつてスパ
ウトと接触する部分を補強し、かつバツグのスパ
ウト位置がミシン目による窓と、補強板のスパウ
ト部引出し口とが第３図に見られるように位置規
正されるのでスパウト部の引出しは極めて容易で
あり、補強板の各折線と切込みは補強板の外箱へ
の挿入固定を容易にするものである。

本考案は上記のように構成されているが第３図
は外箱の正面板のミシン目ａからこれを破つて窓
６を開け（切り取つた部分６′）補強板Ｂを正面
板１と密着させて第３図のようにすることにより
スパウトを引出すことができ、かつこのスパウト
は正面板と補強板とによつて強度的に補強され、
ミシン目を外す前までは補強板の打抜いた引出口
にスパウトが位置規正されていて、この位置は外
箱の窓６の位置と一致する上に外箱からはスパウ
ト部が露出していない状態であるのでとくに飲料
等の内容物の場合には極めて衛生的に流通させる
ことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のバツグインボツクスの外箱の
ブランクシートの展開図、第２図は同じく組立完
了の状態の外観説明図、第３図は同じくその使用
時の説明図である。 １……正面板、２……背面板、３，４……側面
板、５……糊しろ片、６……窓、６′……窓部切
取片、７……補強板の正面片、８……側片、９…
…スパウト引出口、１０……折線、１１……切込
み、１２……切込み、Ａ……外箱、Ｂ……補強
板、Ｃ……蓋形成部、Ｄ……底形成部、ａ……ミ
シン目、ｂ……折線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 液体用バツグインボツクスにおいて、ボツクス
   は外箱と外箱正面板の裏面に重なる補強板とより
   なり、上記外箱の正面板下端近くにプラスチツク
   製のバツグのスパウト部を位置させ、正面板のス
   パウト位置に方形のスパウト部引出し用の窓をミ
   シン目で方形に設け、側面板の側端縁に折線を介
   して糊しろ片を形成して背面板内側に貼着し、蓋
   形成部と底形成部により、それぞれ蓋と底を形成
   してなり、また補強板は正面板裏面に重なる外箱
   の高さの正面片とその両側端に折線を介して側片
   があり、正面片の下部中央の前記窓と相当する位
   置にはバツグのスパウト部引出し口を打抜いて設
   け、前記窓の上端と相当する位置に水平の折線を
   正面片の幅方向に亘つて設けるとともにその中心
   から打抜部に垂直な切込み線を入れ、さらに上記
   水平折線位置で左右両側片に水平の切込み線を通
   してなり、上記外箱の正面板裏面に上記補強板の
   正面片を重ね、かつ両側片を外箱の側面板に重ね
   てなることを特徴とする液体用バツグインボツク
   ス。