JPH0221162B2 - - Google Patents
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- JPH0221162B2 JPH0221162B2 JP55010784A JP1078480A JPH0221162B2 JP H0221162 B2 JPH0221162 B2 JP H0221162B2 JP 55010784 A JP55010784 A JP 55010784A JP 1078480 A JP1078480 A JP 1078480A JP H0221162 B2 JPH0221162 B2 JP H0221162B2
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01P—WAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
- H01P1/00—Auxiliary devices
- H01P1/20—Frequency-selective devices, e.g. filters
- H01P1/201—Filters for transverse electromagnetic waves
- H01P1/205—Comb or interdigital filters; Cascaded coaxial cavities
- H01P1/2053—Comb or interdigital filters; Cascaded coaxial cavities the coaxial cavity resonators being disposed parall to each other
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
本発明は、同軸形波器に関するものである。
さらに詳しくは、同軸形波器の入力および出力
及び段間の結合を良好に行なうことを目的とす
る。 同軸構造の共振器から構成される波器におい
て、高周波コネクタ等を用いた外部取出し端子と
共振器との結合はループによる磁界結合、プロー
ブによる電界結合の空間による結合、あるいは、
誘電体基板上に構成された金属パターンを用いて
行う等の方式があるが、前者の二つの方法は、結
合度を変化させるにはループやプローブの大きさ
や位置を変えねばならず、調整が煩雑になる等の
欠点を有する。後者の方法は、結合の無調整化、
小形化、共振器の機械的固定が図られる等多くの
特徴を有するが、大きな電力を扱う送信用波器
を構成する場合要求される高耐圧が、得られない
場合がある等の欠点を有する。 本発明は、同軸形波器の入力、出力及び段間
結合を、同軸ケーブルの静電容量を用いることに
より良好な結合をはからんとするものであり、結
合の無調整化、小形化が図られるとともに、10W
を越えるような大きな電力を扱う送信用波器を
構成する場合要求される高い耐圧が得られる等の
特徴をそなえたものである。以下図面を用いて本
発明の一実施例を詳細に説明する。 第1図は、従来用いられている同軸形帯域通過
波器の例を示すものである。ここでは一例とし
て、共振子が3段の例について述べる。筐体11
に、共振子12〜14とコンデンサ15〜17と
からなる共振回路を構成し、それぞれプローブに
よる電界結合を用いた入出力結合回路18,19
を通して高周波コネクタ20および21から入出
力信号を取り出している。この入出力結合方式
は、調整の煩雑さがあるとともに、強い(密な)
結合が必要とされる広帯域な帯域波器を設計す
る場合には、プローブと共振器の間隔が、狭くな
り、送信用波器のように大きな電力を扱う場
合、放電現象が発生し波器としての機能が損わ
れる。第2図は他の従来例を示す。これは、入出
力結合および段間結合に、誘電体基板上に構成さ
れた金属パターンによる容量を用いた例である。
図において第1図と同一番号を付したものは、第
1図と同じ機能を果すものである。筐体11に、
共振子30〜32と周波数調整用ビス90からな
る共振回路を構成し、誘電体基板60の上に、金
属パターン40,41,53〜55を形成しその
金属パターン間容量で入出力、段間結合を取り、
空間的に結合しない様に、遮蔽板80,81を設
けてある。70〜72は固定ネジである。金属パ
ターン50〜52は、共振子30〜32と金属パ
ターン53〜55を同電位に保つものである。こ
の入出力結合方式は、結合の無調整化、小形化、
共振子の機械的保持等の特徴を有するが、送信用
波器のように大きな電力を扱う場合、通常、段
間結合部よりも大きな電圧がかかる入出力結合部
の金属パターン間40と53、および41と55
で放電現象が発生し、誘電体基板が放電破壊し、
波器としての機能を果さなくなる。本発明は、
静電容量を用いて結合をとる波器において、特
に、大電力を取扱う場合の結合において、外部導
体と内部導体の間に誘電体を介在せしめるととも
に、この誘電体の長さを、前記外部導体と内部導
体で共に囲まれる領域よりも長くすることによ
り、前記外部導体が欠如した、前記誘電体による
内部導体の被膜部を設けた同軸ケーブルを具備
し、その同軸ケーブルの外部導体を前記共振器に
電気的に接続するとともに、その同軸ケーブルに
おける被膜部の略先端の内部導体を入出力コネク
ターに電気的に接続し、前記同軸ケーブルの外部
導体と内部導体で得られる静電容量を用いて、入
出力結合を行うことにより耐圧を向上させんとす
るものである。以下、本発明の実施例について述
べる。 第3図は、本発明の一実施例であり、aは正面
図、bは結合部分に着目した平面図である。これ
は、第2図の従来例において、その入出力結合部
を同軸ケーブルを用いることにより、改良したも
のである。第2図と同一番号を付したものは、第
2図と同じ機能を果すものである。入出力結合は
同軸ケーブル100,400の中心導体112と
外部導体110間の静電容量を用い、段間結合
は、誘電体基板60上に構成された金属パターン
による容量を用いて構成したものである。bは結
合部分に着目した平面図であり、これを用いて結
合方式を説明する。入出力結合部は、同軸ケーブ
ルの外部導体110を、誘電体基板(例えばテフ
ロンガラス基板)60の上に構成した金属パター
ン53,55に、同軸ケーブルの中心導体112
を、外部取り出し高周波コネクタ20,21にそ
れぞれ接続し、同軸ケーブルの中心導体112と
外部導体110間の静電容量を用いて結合を取つ
ている。段間結合は、誘電体基板60上に構成さ
れた金属パターン間の容量を用いて構成してい
る。図において111は、同軸ケーブルの中心導
体112と外部導体110の間に充填されている
誘電体を示す。第4図は、この結合方式の原理を
示したもで、aは実際の同軸ケーブルの接続方法
を、bはその時の等価回路を示したものである。
同軸ケーブルの中心導体112を互い接続し、図
の様な構成にすると、中心導体112と外部導体
110が覆つた部分の長さ即ち、外部導体の長さ
に比例した中心導体112、外部導体110間の
静電容量により、bのような等価容量が得られ
る。単位長さ当りの静電容量をC0、中心導体1
12と外部導体110が共通にある部分の長さを
Lとすると等価容量Cは次式で与えられる。 C=C0×L (1) この容量により、入出力結合、段間結合をとる
ことができる。 同軸ケーブルの中心導体112、外部導体11
0の半径をr,R、内部充填誘電体111の比誘
電率をεrとすると、単位長さ当り静電容量C0は次
式で与えられる。 C0=2πε0εr/oge(R/r) (2) 但しε0は真空中の誘電率である。またこの同軸
ケーブルの特性インピーダンスZ0は次式で与えら
れる。 但しμ0は真空中の透磁率を示す。 したがつて特性インピーダンスZ0を用いて、単
位長さ当りの静電容量C0を表わすと次式のよう
になる。 但しVcは、
さらに詳しくは、同軸形波器の入力および出力
及び段間の結合を良好に行なうことを目的とす
る。 同軸構造の共振器から構成される波器におい
て、高周波コネクタ等を用いた外部取出し端子と
共振器との結合はループによる磁界結合、プロー
ブによる電界結合の空間による結合、あるいは、
誘電体基板上に構成された金属パターンを用いて
行う等の方式があるが、前者の二つの方法は、結
合度を変化させるにはループやプローブの大きさ
や位置を変えねばならず、調整が煩雑になる等の
欠点を有する。後者の方法は、結合の無調整化、
小形化、共振器の機械的固定が図られる等多くの
特徴を有するが、大きな電力を扱う送信用波器
を構成する場合要求される高耐圧が、得られない
場合がある等の欠点を有する。 本発明は、同軸形波器の入力、出力及び段間
結合を、同軸ケーブルの静電容量を用いることに
より良好な結合をはからんとするものであり、結
合の無調整化、小形化が図られるとともに、10W
を越えるような大きな電力を扱う送信用波器を
構成する場合要求される高い耐圧が得られる等の
特徴をそなえたものである。以下図面を用いて本
発明の一実施例を詳細に説明する。 第1図は、従来用いられている同軸形帯域通過
波器の例を示すものである。ここでは一例とし
て、共振子が3段の例について述べる。筐体11
に、共振子12〜14とコンデンサ15〜17と
からなる共振回路を構成し、それぞれプローブに
よる電界結合を用いた入出力結合回路18,19
を通して高周波コネクタ20および21から入出
力信号を取り出している。この入出力結合方式
は、調整の煩雑さがあるとともに、強い(密な)
結合が必要とされる広帯域な帯域波器を設計す
る場合には、プローブと共振器の間隔が、狭くな
り、送信用波器のように大きな電力を扱う場
合、放電現象が発生し波器としての機能が損わ
れる。第2図は他の従来例を示す。これは、入出
力結合および段間結合に、誘電体基板上に構成さ
れた金属パターンによる容量を用いた例である。
図において第1図と同一番号を付したものは、第
1図と同じ機能を果すものである。筐体11に、
共振子30〜32と周波数調整用ビス90からな
る共振回路を構成し、誘電体基板60の上に、金
属パターン40,41,53〜55を形成しその
金属パターン間容量で入出力、段間結合を取り、
空間的に結合しない様に、遮蔽板80,81を設
けてある。70〜72は固定ネジである。金属パ
ターン50〜52は、共振子30〜32と金属パ
ターン53〜55を同電位に保つものである。こ
の入出力結合方式は、結合の無調整化、小形化、
共振子の機械的保持等の特徴を有するが、送信用
波器のように大きな電力を扱う場合、通常、段
間結合部よりも大きな電圧がかかる入出力結合部
の金属パターン間40と53、および41と55
で放電現象が発生し、誘電体基板が放電破壊し、
波器としての機能を果さなくなる。本発明は、
静電容量を用いて結合をとる波器において、特
に、大電力を取扱う場合の結合において、外部導
体と内部導体の間に誘電体を介在せしめるととも
に、この誘電体の長さを、前記外部導体と内部導
体で共に囲まれる領域よりも長くすることによ
り、前記外部導体が欠如した、前記誘電体による
内部導体の被膜部を設けた同軸ケーブルを具備
し、その同軸ケーブルの外部導体を前記共振器に
電気的に接続するとともに、その同軸ケーブルに
おける被膜部の略先端の内部導体を入出力コネク
ターに電気的に接続し、前記同軸ケーブルの外部
導体と内部導体で得られる静電容量を用いて、入
出力結合を行うことにより耐圧を向上させんとす
るものである。以下、本発明の実施例について述
べる。 第3図は、本発明の一実施例であり、aは正面
図、bは結合部分に着目した平面図である。これ
は、第2図の従来例において、その入出力結合部
を同軸ケーブルを用いることにより、改良したも
のである。第2図と同一番号を付したものは、第
2図と同じ機能を果すものである。入出力結合は
同軸ケーブル100,400の中心導体112と
外部導体110間の静電容量を用い、段間結合
は、誘電体基板60上に構成された金属パターン
による容量を用いて構成したものである。bは結
合部分に着目した平面図であり、これを用いて結
合方式を説明する。入出力結合部は、同軸ケーブ
ルの外部導体110を、誘電体基板(例えばテフ
ロンガラス基板)60の上に構成した金属パター
ン53,55に、同軸ケーブルの中心導体112
を、外部取り出し高周波コネクタ20,21にそ
れぞれ接続し、同軸ケーブルの中心導体112と
外部導体110間の静電容量を用いて結合を取つ
ている。段間結合は、誘電体基板60上に構成さ
れた金属パターン間の容量を用いて構成してい
る。図において111は、同軸ケーブルの中心導
体112と外部導体110の間に充填されている
誘電体を示す。第4図は、この結合方式の原理を
示したもで、aは実際の同軸ケーブルの接続方法
を、bはその時の等価回路を示したものである。
同軸ケーブルの中心導体112を互い接続し、図
の様な構成にすると、中心導体112と外部導体
110が覆つた部分の長さ即ち、外部導体の長さ
に比例した中心導体112、外部導体110間の
静電容量により、bのような等価容量が得られ
る。単位長さ当りの静電容量をC0、中心導体1
12と外部導体110が共通にある部分の長さを
Lとすると等価容量Cは次式で与えられる。 C=C0×L (1) この容量により、入出力結合、段間結合をとる
ことができる。 同軸ケーブルの中心導体112、外部導体11
0の半径をr,R、内部充填誘電体111の比誘
電率をεrとすると、単位長さ当り静電容量C0は次
式で与えられる。 C0=2πε0εr/oge(R/r) (2) 但しε0は真空中の誘電率である。またこの同軸
ケーブルの特性インピーダンスZ0は次式で与えら
れる。 但しμ0は真空中の透磁率を示す。 したがつて特性インピーダンスZ0を用いて、単
位長さ当りの静電容量C0を表わすと次式のよう
になる。 但しVcは、
【式】で光速を表わ
す。
今具体的に、中心導体0.51mmφのメツキ銅線、
外部導体1.67mmφのナマシ銅、内部充填誘電体εr
=2.0のテフロンを用いたMIL仕様RG−405/U
相当の同軸ケーブルを例にとると、特性インピー
ダンスZ0=50Ω、εr=2.0なので、単位長さの静電
容量C0は C0=0.0944(pF/mm) (5) となり、L=5mmとすると、等価容量Cは C=0.472(pF) (6) となる。 大電力を取り扱うためには、高耐圧が要求され
るが、これを達成するためには、以下のようにす
ればよい。 まず表皮効果による抵抗は、導体の外径に反比
例する。即ち外径が増えると抵抗が減り、扱える
電力が増加するので、外径の大きい同軸ケーブル
を用いる。 また第4図cに示すように、中心導体112
と、外部導体110とが共通に存在する領域の長
さに比してケーブル内に充填されている誘電体1
11を長くすることにより、縁面放電に対する耐
圧を高めることができる。例えば内部充填誘電体
111の長さが、10mmで10KV、15mmで15KVの
耐圧が得られている。 結合を変えるためには、等価容量Cを変えれば
よいが、具体的には、(1)〜(4)式から明らかなよう
に、以下の手段で達成できる。 (イ) 内部充填誘電体111の比誘電率εrを変え
る。 (ロ) 中心導体112は、外部導体110の外径比
を変える。即ちεr一定で特性インピーダンスZ0
を変えることに相当する。 (ハ) 中心導体112と外部導体110が共通にあ
る部分の長さLを変える。 第3図における具体的実施例として、前記
MIL仕様RG−405/U相当の同軸ケーブル(Z0
=50Ω、εr=2.0)を用いて、入出力結合を実施し
たときの、800MHz帯における同軸ケーブルの長
さLと、入出力結合を表わす外部Q(Qext)との
関係を第5図に示す。前述の様に同軸ケーブルの
特性インピーダンスZ0、内部充填誘電体111の
比誘電率εr、ケーブル長Lを変えることにより任
意の容量を実現できるが、Z0およびεrは固定で使
う場合が多いのでここではZ0=50Ω,εr=2.0の
RG−405/U相当の同軸ケーブルを用いケーブ
ル長Lを変えた場合の特性について示した。 この様に、ケーブル長を変えることにより、結
合度を自由に変えられるので、設計が非常に容易
になる。また、特性インピーダンスおよび比誘電
率が同じ同軸ケーブルでは、この特性は不変なの
で、取り扱う電力の大きさに応じて、同軸ケーブ
ルの外径、即ち、大電力を取り扱う場合には、表
皮効果による抵抗が少ない外径の大きい同軸ケー
ブルに変えても、同一長さである限り、同一容量
を実現でき、設計上有利である。 第6図は、本発明の他の実施例として、入出力
結合、段間結合とも、同軸ケーブルを用いた例を
示している。aは正面図、bは結合部分に着目し
た平面図である。第3図と同一番号を付したもの
は、第3図と同じ機能を果すものである。入出力
結合は、同軸ケーブル100,400の中心導体
と外部導体間の静電容量を用い、段間結合も、同
軸ケーブル200,300の中心導体と外部導体
間の静電容量を用いて構成したものである。bは
結合部分に着目した平面図であり、これを用いて
結合方式について説明する。入出力結合は、同軸
ケーブルの外部導体110を、それぞれ共振子3
0,32に、同軸ケーブルの中心導体112は、
外部取り出しコネクタ20,21に接続し、同軸
ケーブルの中心導体112と外部導体110間の
静電容量を用いて結合を取つている。111は内
部充填誘電体を示す。共振子30,31の段間結
合は、同軸ケーブル200で、外部導体210を
共振子31に、外部導体212を共振子30に接
続することにより、共振子31,32の段間結合
は、同軸ケーブル300で、外部導体310を共
振子31に、中心導体312を共振子32に接続
することにより、入出力結合と同様に、同軸ケー
ブルの中心導体と外部導体間の静電容量を用いて
結合を取つている。211,311は内部充填誘
電体を示す。 このように、入出力結合、段間結合とも同軸ケ
ーブルを用いることにより、第3図に示す実施例
より一層高耐圧なものが得られる。 上記実施例では、本発明を帯域通過波器に適
用した場合について述べてきたが、本発明の思想
は、帯域通過波器に限定されることなく、帯域
阻止波器にも適用できる。 第7図は、本発明を帯域阻止波器に適用した
場合の実施例である。本例は、二素子からなる帯
域阻止波器の例である。筐体11に2つの共振
子33,34を保持し、互いに遮蔽板82で電気
的に結合しない様にする。同軸ケーブル500,
600で容量結合部を構成し、線路700は4分
の一波長線路で、共振子33,34の間を接続す
る。90は共振子33,34の周波数調整用ビス
である。また20,21は外部取り出し用高周波
コネクタである。容量結合部について更に詳しく
説明すると、中心導体512,612を外部取り
取し高周波コネクタ20,21および4分の一波
長線路700に、外部導体510,610を共振
子33,34にそれぞれ接続し、同軸ケーブルの
中心導体512,612と外部導体510,61
0間の静電容量を用いて結合を構成している。 以上のように、本発明は、同軸形構造を有する
波器において、外部導体と内部導体の間に誘電
体を介在せしめるとともに、この誘電体の長さ
を、前記外部導体と内部導体で共に囲まれる領域
よりも長くすることにより、前記外部導体が欠如
した、前記誘電体による内部導体の被膜部を設け
た同軸ケーブルを具備し、その同軸ケーブルの外
部導体を前記共振器に電気的に接続するととも
に、その同軸ケーブルにおける被膜部の略先端の
内部導体を入出力コネクターに電気的に接続し、
前記同軸ケーブルの外部導体と内部導体で得られ
る静電容量を用いて、入出力結合を行うことによ
り、 (1) 同軸ケーブルの特性インピーダンスZ0、内部
充填誘電体の比誘電率εr、ケーブル長Lを、変
えることにより任意の容量が実現でき、結合度
を自由に変えるこができる。 (2) 通常同軸ケーブルの特性インピーダンスおよ
び内部充填誘電体の非誘電率は、固定で使用す
る場合が多く、この時には、取り扱う電力の大
きさにより、単にその太さ即ち外部導体の直径
のみを変えても同一長さでは、同一の容量を実
現でき、同一の結合度を得ることができる。 という特徴を有するため、特に微少容量結合にお
ける波器の設計において、小形でかつ大電力を
取り扱う波器の実現に寄与することが大なるも
のである。
外部導体1.67mmφのナマシ銅、内部充填誘電体εr
=2.0のテフロンを用いたMIL仕様RG−405/U
相当の同軸ケーブルを例にとると、特性インピー
ダンスZ0=50Ω、εr=2.0なので、単位長さの静電
容量C0は C0=0.0944(pF/mm) (5) となり、L=5mmとすると、等価容量Cは C=0.472(pF) (6) となる。 大電力を取り扱うためには、高耐圧が要求され
るが、これを達成するためには、以下のようにす
ればよい。 まず表皮効果による抵抗は、導体の外径に反比
例する。即ち外径が増えると抵抗が減り、扱える
電力が増加するので、外径の大きい同軸ケーブル
を用いる。 また第4図cに示すように、中心導体112
と、外部導体110とが共通に存在する領域の長
さに比してケーブル内に充填されている誘電体1
11を長くすることにより、縁面放電に対する耐
圧を高めることができる。例えば内部充填誘電体
111の長さが、10mmで10KV、15mmで15KVの
耐圧が得られている。 結合を変えるためには、等価容量Cを変えれば
よいが、具体的には、(1)〜(4)式から明らかなよう
に、以下の手段で達成できる。 (イ) 内部充填誘電体111の比誘電率εrを変え
る。 (ロ) 中心導体112は、外部導体110の外径比
を変える。即ちεr一定で特性インピーダンスZ0
を変えることに相当する。 (ハ) 中心導体112と外部導体110が共通にあ
る部分の長さLを変える。 第3図における具体的実施例として、前記
MIL仕様RG−405/U相当の同軸ケーブル(Z0
=50Ω、εr=2.0)を用いて、入出力結合を実施し
たときの、800MHz帯における同軸ケーブルの長
さLと、入出力結合を表わす外部Q(Qext)との
関係を第5図に示す。前述の様に同軸ケーブルの
特性インピーダンスZ0、内部充填誘電体111の
比誘電率εr、ケーブル長Lを変えることにより任
意の容量を実現できるが、Z0およびεrは固定で使
う場合が多いのでここではZ0=50Ω,εr=2.0の
RG−405/U相当の同軸ケーブルを用いケーブ
ル長Lを変えた場合の特性について示した。 この様に、ケーブル長を変えることにより、結
合度を自由に変えられるので、設計が非常に容易
になる。また、特性インピーダンスおよび比誘電
率が同じ同軸ケーブルでは、この特性は不変なの
で、取り扱う電力の大きさに応じて、同軸ケーブ
ルの外径、即ち、大電力を取り扱う場合には、表
皮効果による抵抗が少ない外径の大きい同軸ケー
ブルに変えても、同一長さである限り、同一容量
を実現でき、設計上有利である。 第6図は、本発明の他の実施例として、入出力
結合、段間結合とも、同軸ケーブルを用いた例を
示している。aは正面図、bは結合部分に着目し
た平面図である。第3図と同一番号を付したもの
は、第3図と同じ機能を果すものである。入出力
結合は、同軸ケーブル100,400の中心導体
と外部導体間の静電容量を用い、段間結合も、同
軸ケーブル200,300の中心導体と外部導体
間の静電容量を用いて構成したものである。bは
結合部分に着目した平面図であり、これを用いて
結合方式について説明する。入出力結合は、同軸
ケーブルの外部導体110を、それぞれ共振子3
0,32に、同軸ケーブルの中心導体112は、
外部取り出しコネクタ20,21に接続し、同軸
ケーブルの中心導体112と外部導体110間の
静電容量を用いて結合を取つている。111は内
部充填誘電体を示す。共振子30,31の段間結
合は、同軸ケーブル200で、外部導体210を
共振子31に、外部導体212を共振子30に接
続することにより、共振子31,32の段間結合
は、同軸ケーブル300で、外部導体310を共
振子31に、中心導体312を共振子32に接続
することにより、入出力結合と同様に、同軸ケー
ブルの中心導体と外部導体間の静電容量を用いて
結合を取つている。211,311は内部充填誘
電体を示す。 このように、入出力結合、段間結合とも同軸ケ
ーブルを用いることにより、第3図に示す実施例
より一層高耐圧なものが得られる。 上記実施例では、本発明を帯域通過波器に適
用した場合について述べてきたが、本発明の思想
は、帯域通過波器に限定されることなく、帯域
阻止波器にも適用できる。 第7図は、本発明を帯域阻止波器に適用した
場合の実施例である。本例は、二素子からなる帯
域阻止波器の例である。筐体11に2つの共振
子33,34を保持し、互いに遮蔽板82で電気
的に結合しない様にする。同軸ケーブル500,
600で容量結合部を構成し、線路700は4分
の一波長線路で、共振子33,34の間を接続す
る。90は共振子33,34の周波数調整用ビス
である。また20,21は外部取り出し用高周波
コネクタである。容量結合部について更に詳しく
説明すると、中心導体512,612を外部取り
取し高周波コネクタ20,21および4分の一波
長線路700に、外部導体510,610を共振
子33,34にそれぞれ接続し、同軸ケーブルの
中心導体512,612と外部導体510,61
0間の静電容量を用いて結合を構成している。 以上のように、本発明は、同軸形構造を有する
波器において、外部導体と内部導体の間に誘電
体を介在せしめるとともに、この誘電体の長さ
を、前記外部導体と内部導体で共に囲まれる領域
よりも長くすることにより、前記外部導体が欠如
した、前記誘電体による内部導体の被膜部を設け
た同軸ケーブルを具備し、その同軸ケーブルの外
部導体を前記共振器に電気的に接続するととも
に、その同軸ケーブルにおける被膜部の略先端の
内部導体を入出力コネクターに電気的に接続し、
前記同軸ケーブルの外部導体と内部導体で得られ
る静電容量を用いて、入出力結合を行うことによ
り、 (1) 同軸ケーブルの特性インピーダンスZ0、内部
充填誘電体の比誘電率εr、ケーブル長Lを、変
えることにより任意の容量が実現でき、結合度
を自由に変えるこができる。 (2) 通常同軸ケーブルの特性インピーダンスおよ
び内部充填誘電体の非誘電率は、固定で使用す
る場合が多く、この時には、取り扱う電力の大
きさにより、単にその太さ即ち外部導体の直径
のみを変えても同一長さでは、同一の容量を実
現でき、同一の結合度を得ることができる。 という特徴を有するため、特に微少容量結合にお
ける波器の設計において、小形でかつ大電力を
取り扱う波器の実現に寄与することが大なるも
のである。
第1図および第2図は従来の同軸形波器の断
面図、第3図aは本発明の一実施例における同軸
形波器の正面図、同bは同平面図、第4図a,
b,cは本発明の同軸形波器の入出力および段
間結合を行う同軸ケーブルの構成図、第5図は、
第4図に示す同軸ケーブルを用いた場合の外部Q
値とケーブル長との関係を示す図、第6図aは本
発明の同軸形波器の他の実施例の正面図、同b
は同平面図、第7図は本発明を帯域阻止波器に
適用した場合の実施例の正面図である。 11……筐体、30〜32……共振子、60…
…誘電体基板、100,400……同軸ケーブ
ル、20,21……入出力コネクタ、110……
外部導体、112……中心導体、111……内部
充填誘電体。
面図、第3図aは本発明の一実施例における同軸
形波器の正面図、同bは同平面図、第4図a,
b,cは本発明の同軸形波器の入出力および段
間結合を行う同軸ケーブルの構成図、第5図は、
第4図に示す同軸ケーブルを用いた場合の外部Q
値とケーブル長との関係を示す図、第6図aは本
発明の同軸形波器の他の実施例の正面図、同b
は同平面図、第7図は本発明を帯域阻止波器に
適用した場合の実施例の正面図である。 11……筐体、30〜32……共振子、60…
…誘電体基板、100,400……同軸ケーブ
ル、20,21……入出力コネクタ、110……
外部導体、112……中心導体、111……内部
充填誘電体。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 同軸構造の複数個の共振器を備えた同軸形
波器において、 外部導体と内部導体の間に誘電体を介在せしめ
るとともに、この誘電体の長さを、前記外部導体
と内部導体で共に囲まれる領域よりも長くするこ
とにより、前記外部導体が欠如した、前記誘電体
による内部導体の被膜部を設けた同軸ケーブルを
具備し、 その同軸ケーブルの外部導体を前記共振器に電
気的に接続するとともに、 その同軸ケーブルにおける被膜部の略先端の内
部導体を入出力コネクターに電気的に接続し、前
記同軸ケーブルの外部導体と内部導体で得られる
静電容量を用いて、入出力結合を行うように構成
したことを特徴とする同軸形波器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1078480A JPS56107601A (en) | 1980-01-30 | 1980-01-30 | Coaxial filter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1078480A JPS56107601A (en) | 1980-01-30 | 1980-01-30 | Coaxial filter |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56107601A JPS56107601A (en) | 1981-08-26 |
JPH0221162B2 true JPH0221162B2 (ja) | 1990-05-14 |
Family
ID=11759954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1078480A Granted JPS56107601A (en) | 1980-01-30 | 1980-01-30 | Coaxial filter |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS56107601A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59187203U (ja) * | 1983-05-27 | 1984-12-12 | 株式会社村田製作所 | 誘電体同軸共振器の結合構造 |
US6255917B1 (en) * | 1999-01-12 | 2001-07-03 | Teledyne Technologies Incorporated | Filter with stepped impedance resonators and method of making the filter |
US9202660B2 (en) | 2013-03-13 | 2015-12-01 | Teledyne Wireless, Llc | Asymmetrical slow wave structures to eliminate backward wave oscillations in wideband traveling wave tubes |
KR20200091301A (ko) * | 2019-01-22 | 2020-07-30 | 삼성전자주식회사 | 캐비티 필터 및 상기 캐비티 필터를 포함하는 안테나 모듈 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5482950A (en) * | 1977-12-14 | 1979-07-02 | Murata Manufacturing Co | Filter using coaxial resonator |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5229561Y2 (ja) * | 1971-09-14 | 1977-07-06 | ||
JPS5450944U (ja) * | 1977-09-16 | 1979-04-09 | ||
JPS6010124Y2 (ja) * | 1977-10-06 | 1985-04-08 | 株式会社東芝 | ダイオ−ドスイツチ |
-
1980
- 1980-01-30 JP JP1078480A patent/JPS56107601A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5482950A (en) * | 1977-12-14 | 1979-07-02 | Murata Manufacturing Co | Filter using coaxial resonator |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56107601A (en) | 1981-08-26 |
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